JPH0752400Y2 - ウォーターポンプ - Google Patents

ウォーターポンプ

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JPH0752400Y2
JPH0752400Y2 JP1990051063U JP5106390U JPH0752400Y2 JP H0752400 Y2 JPH0752400 Y2 JP H0752400Y2 JP 1990051063 U JP1990051063 U JP 1990051063U JP 5106390 U JP5106390 U JP 5106390U JP H0752400 Y2 JPH0752400 Y2 JP H0752400Y2
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JP
Japan
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water
pump housing
pulley
pump
drain hole
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Application number
JP1990051063U
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JPH02144697U (ja
Inventor
吉川  和宏
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は自動車のエンジン等の冷却水を強制的に循環さ
せるウォーターポンプに関する。
従来の技術 この種のウォーターポンプは、第2図〜第3図に示すよ
うに、シール7を介してポンプ室1からポンプハウジン
グ2内に漏れた水をポンプハウジング2の外部へ排水す
るため、ポンプハウジング2の内外を連通する排水孔2
0,21を設けている(実開昭55-104719号公報参照)。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、オフロード車等の泥水対策が重視される
車両にあっては、車両により跳ね上げられる水の勢いが
強いため、排水孔20の外部側開口部20Aがプーリ6の開
口端22よりも外方に位置すると、プーリ6とベルトカバ
ー23との間の隙間24から侵入した泥水や、ベルトカバー
23に衝突して跳ね返った泥水が排水孔20に侵入すること
があった。
この不具合を防止するには、第3図のように、ポンプハ
ウジング2とは別体の排水管25を排水口26に圧入し、 排水孔21の外部側開口部21Aをプーリ6の開口端22より
も内方に位置させることも考えられる。しかし、オフロ
ード車のように走行中の車両振動がとりわけ大きな車両
にあっては、排水管25と排水九と26の嵌合が緩み、排水
管25が脱落する虞れのあることが指摘されていた。
一方、ポンプ室1からシール7を介してポンプハウジン
グ2内に漏れた水は、排水孔20,21から外部へ直接排出
しているが、そのまま外部へ排出されると、この漏洩水
はプーリ6に掛けられているベルト31に付着してスリッ
プを発生させたり、あるいは機関の表面に付着して汚損
させてしまうという問題点もあった。
そこで、本考案は、このような従来例の不具合を解消
し、とりわけ泥水対策が重視されるオフロード車等の車
両に適用が可能で、かつポンプ室からの漏洩水が機関や
ベルト等に付着しないようにしたウォーターポンプの提
供を目的とするものである。
課題を解決するための手段 このような目的を達成するために、本考案は、冷却水を
圧送するためのベーンが収装されたポンプハウジング
と、前記ベーンを回転させるための回転軸と、この回転
軸をポンプハウジングに回転自在に支持させるベアリン
グと、前記回転軸とポンプハウジングとの間を密封する
シールと、ポンプハウジング内であって前記シールと前
記ベアリングとの間に設けられた空間部と、駆動源から
の回転力がベルトを介して伝達される略椀状のプーリ
と、このプーリにこの開口端より内側に形成された水溜
め部と、ポンプハウジング内からシール室を通って前記
空間部へ漏洩した水を外部に排水する排水孔とを備え、
前記排水孔をハウジングに直接に形成するとともにその
外部側開口部を前記水溜め部近傍に位置させたことを構
成としている。
作用 排水孔の外部側開口部が碗状のプーリにより覆われるた
め、外部から飛散してくる泥水等が排水孔に侵入するこ
とがなく、排水孔の排水機能が維持される。又、排水孔
がポンプハウジングに形成されているため、オフロード
車のように走行中の車両振動がとりわけ大きな車両に使
用しても、排水孔が脱落等によって欠損して排水機能を
損なうことがなく、確実に排水機能を発揮する。
また、プーリに水溜め部を設け、この水溜め部に排水孔
から排水される漏洩水を一時溜めるようにしたので、こ
の溜められた漏洩水は機関熱等によって気化され。ま
た、機関停止時においては自然蒸発することになる。
実施例 以下本考案の実施例を図面に基づき詳述する。
第1図は本考案の実施例に示すウォーターポンプの断面
図である。この図に示すように、ウォーターポンプは、
内部にポンプ室1を有するポンプハウジング2と、この
ポンプハウジング2内に配設されたベアリング3にて回
転可能に支持された回転軸4と、この回転軸4の一端側
のポンプ室1内に取付けられたベーン5と、前記回転軸
4の他端側のポンプハウジング2外部に取付けられた略
椀状のプーリ6と、前記ベーン5、回転軸4及びベアリ
ング3の三者で取り囲まれた空間内に配置されたシール
としてのメカニカルシール7とを備えており、エンジン
(図示せず)からの駆動力にて、プーリ6を介して回転
軸4及びベーン5を回転駆動して、そのベーン5の遠心
力により、ウォータ・ジャケット等のポンプ室1内の冷
却水を送出するようにしてある。
ここで、プーリ6には、二本のベルト16、17を掛けるた
めに二個のベルト溝18,19が折曲形成により設けられて
いる。このため、プーリ6の表面側にはベルト溝18,19
が設けられているが、この裏面側にはベルト溝18,19の
間に丁度水溜め部20が形成されていることになる。この
水溜め部20はプーリ6の開口端6aより内側に位置してい
る。
そして、上記ポンプハウジング2には、一端がメカニカ
ルシール7とベアリング3との間の空間部9内に開口
し、他端がポンプハウジング2とプーリ6との間の空隙
部11内に開口する排水孔12が直接に形成されている。こ
の排水孔12は、前記空間部9からポンプハウジング2の
半径方向に形成された半径方向孔12Aと、この半径方向
孔12Aから回転軸4の水平状態に近い斜め方向に形成さ
れた軸方向孔12Bとから形成されており、前記半径方向
孔12Aの開口部側内部には盲栓13が圧入され、軸方向孔1
2Bの開口部12a(外部側開口部)がプーリ6の開口端6a
よりも内側に開口されている。また、開口部12aは前記
水溜め部20の近傍に位置させられている。このため、排
水孔12から排水される水はこの水溜め部20に一時溜めら
れることになる。
また、前記ポンプハウジング2の外周部位には、前記排
水孔12内に泥水などが侵入するのを防止するための排水
孔用被覆部材14が固着されいてる。この被覆部材14の外
周には、排水孔12の開口部12aを被うように、プーリ6
の端部との間に微小間隙1を形成する被覆部14aが設け
られている。この被覆部14aの一部がゴムや合成樹脂な
どの弾性材料からなる弾性体で形成されている。
尚、排水孔12は、ポンプの大きさ等に応じて適宜その数
及び孔径を設定することができ、空間部9の上部とポン
プハウジング2の外部とを連通する排水孔12を設けた場
合には主にベーパ状の水がその排水孔12から排出するこ
とになる。
以上の実施例構造によれば、排水孔12の開口部12aが断
面略椀状のプーリ6の内側に開口されると共に、排水孔
12が半径方向孔12Aと軸方向孔12Bで構成されているた
め、車両走行中に泥水が飛散しても、排水孔12の内部に
その泥水が侵入するのを極力防止できる。また、仮にポ
ンプハウジング2とプーリ6との間から泥水が侵入しよ
うとしても、ポンプハウジング2の外周部位には、プー
リ6の端部との間に微小隙間1を形成する被覆部14aを
外周に有する排水孔用被覆部材14が固着されているの
で、プーリ6と被覆部14aが共働して水切り作用をし、
泥水が排水孔12内部またはベアリング3とポンプハウジ
ング2との間の間隙Cに侵入するのを確実に防止でき
る。たとえ、泥水がプーリ6と被覆部14aとの間をすり
抜けて内部に侵入してきたとしても、排水孔12は略水平
状態に形成されているために、この開口部12aから中の
空間部9へ侵入するのは一層防止される。
一方、ポンプハウジング2からメカニカルシール7を通
って不可避的に漏洩するベーパ状の水分及びこのベーパ
状の水分が凝結した液体状の水(漏洩水)は、排水孔12
からポンプハウジング2の外部、すなわち、プーリ6内
に排出され、このプーリ6の水溜め部20内に一時的に溜
められる。
ところで、ウォーターポンプは機関からの駆動力によっ
て作動させられることにより自身が熱を持つことにな
り、さらに近くに位置する機関の熱によって、水溜め部
20内に一時溜められる漏洩水は気化される。また、機関
停止時においては自然蒸発することになる。したがっ
て、漏洩水は機関やベルトへの付着が防止され、機関の
汚損やベルトのスリップ等の発生が十分に防止できる。
以上、実施例を説明したが、前記実施例においてはプー
リの裏面側の水溜め部に漏洩水を一時溜めるようにした
が、該水溜め部の形成位置より更に内側のプーリの裏面
側にも漏洩水が溜められることはいうまでもない。
考案の効果 以上説明したように、本考案によれば、排水孔がポンプ
ハウジングに直接に形成されているために、車両走行中
に車両振動等によってこの排水孔が脱落することはな
い。また、走行中に荒れた道路から排水孔が大きな衝撃
を受けて他の構成部材に衝突しても、曲がったりして損
傷したりすることもない。
次に、排水孔はポンプハウジングに直接に形成され、そ
の外部側開口部はプーリの開口端より内側に位置してい
るために、車両走行中に飛散してくる泥水等が排水孔へ
侵入するのを一層阻止することができる。
次に、プーリに水溜め部を設け、この水溜め部に排水孔
から排水される漏洩水を一時溜めるようにしたので、こ
の溜められた漏洩水は機関熱によって気化される。ま
た、機関停止時においては自然蒸発することになる。し
たがって、漏洩水はベルトや機関への付着が防止され、
ベルトのスリップ等や機関の汚損を引き起こすこともな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すウォーターポンプの断
面図、第2図は従来のウォーターポンプの断面図、第3
図は他の従来例の要部断面図である。 1……ポンプ室、2……ポンプハウジング、3……ベア
リング、4……回転軸、6……プーリ、6a……開口端、
12……排水孔、12a……開口部、16,17……ベルト、20…
…水溜め部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷却水を圧送するためのベーンが収装され
    たポンプハウジングと、前記ベーンを回転させるための
    回転軸と、この回転軸をポンプハウジングに回転自在に
    支持させるベアリングと、前記回転軸とポンプハウジン
    グとの間を密封するシールと、ポンプハウジング内であ
    って前記シールと前記ベアリングとの間に設けられた空
    間部と、駆動源からの回転力がベルトを介して伝達され
    る略碗状のプーリと、このプーリに該プーリ開口端より
    内側に形成された水溜め部と、ポンプハウジング内から
    シール室を通って前記空間部へ漏洩した水を外部に排水
    する排水孔とを備え、前記排水孔をハウジングに直接に
    形成するとともにその外部側開口部を前記水溜め部近傍
    に位置させたことを特徴とするウォーターポンプ。
JP1990051063U 1990-05-16 1990-05-16 ウォーターポンプ Expired - Lifetime JPH0752400Y2 (ja)

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JP1990051063U JPH0752400Y2 (ja) 1990-05-16 1990-05-16 ウォーターポンプ

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JP1990051063U JPH0752400Y2 (ja) 1990-05-16 1990-05-16 ウォーターポンプ

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Publication Number Publication Date
JPH02144697U JPH02144697U (ja) 1990-12-07
JPH0752400Y2 true JPH0752400Y2 (ja) 1995-11-29

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ID=31570161

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990051063U Expired - Lifetime JPH0752400Y2 (ja) 1990-05-16 1990-05-16 ウォーターポンプ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6028869Y2 (ja) * 1979-01-18 1985-09-02 マツダ株式会社 エンジンの前面構造

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JPH02144697U (ja) 1990-12-07

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