JP2891309B2 - 内燃機関用燃料噴射装置 - Google Patents

内燃機関用燃料噴射装置

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JP2891309B2 JP28482291A JP28482291A JP2891309B2 JP 2891309 B2 JP2891309 B2 JP 2891309B2 JP 28482291 A JP28482291 A JP 28482291A JP 28482291 A JP28482291 A JP 28482291A JP 2891309 B2 JP2891309 B2 JP 2891309B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関用燃料噴射装
置に関するもので、詳細には、燃料噴射ポンプ側カムシ
ャフトとこれに連結される中間連結部材との間に設けら
れる防塵カバーとこれに対する中間連結部材の形状の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関、例えばディーゼル
機関の駆動力により駆動される燃料噴射ポンプは、例え
ば実公昭62−46855号公報に示されるように、そ
のカムシャフトを軸継手によりディーゼル機関側駆動軸
に連結している。このような軸継手としては、例えば実
開昭59−92222号公報に示されるように、ディー
ゼル機関側の駆動軸に連結されるカップリングフランジ
の両端に円板状の第1の薄鋼板を固定し、この薄鋼板を
十文字状のカップリングクロスに固定し、このカップリ
ングクロスを円板状の第2の薄鋼板に結合している。そ
してこの第2の薄鋼板を燃料噴射ポンプ用タイマに連結
し、このタイマを燃料噴射ポンプのカムシャフトに連結
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような燃料噴射ポ
ンプを用いたディーゼル機関を搭載した自動車、ブルド
ーザ等の特殊車両においては、噴射ポンプの軸受カバー
等に圧入されたオイルシールのリップ部に、土、砂、水
等の飛散したものが侵入しやすく、これらの土、砂、水
が乾燥したとき噴射ポンプのカムシャフトの回転に伴い
リップ部の接触部が研磨されるという問題がある。この
ため、カムシャフトとオイルシールのリップ部との接触
部に摩耗が発生するため、噴射ポンプ内部の潤滑油また
は燃料の油漏れが発生しやすく、噴射ポンプの噴射が不
安定となりディーゼル機関の運転性が阻害されるという
問題があった。すなわち、燃料噴射ポンプの駆動側の軸
受カバーに用いるオイルシールとカムシャフトとの接触
部に塵埃が堆積し、この塵埃による研磨作用によってオ
イルシールおよびカムシャフトが摩耗し、最悪の場合ポ
ンプ内部の潤滑油がこの部分から漏出し、ポンプのシリ
ンダの焼付きによりエンジン運転がストップする問題が
ある。
【0004】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、土、砂、水、塵埃等による軸受部の
研磨作用をなくし、噴射ポンプの潤滑油漏れを確実に防
止するようにした内燃機関用燃料噴射装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の内燃機関用燃料噴射装置は、内燃機関側の駆動軸と、
燃料噴射ポンプに固定される軸受に回転可能に支持され
るカムシャフトと、前記燃料噴射ポンプに固定され、前
記軸受の外部側で前記カムシャフトの外周部に接触する
オイルシールと、前記駆動軸と前記カムシャフトとを連
結する中間連結部材と、前記軸受の外周部近傍に環状の
円錐状外周壁面を有する防塵カバーと、前記中間連結部
材の前記カムシャフトとの連結部近傍に形成され、前記
円錐状外周壁面に対面する位置に形成される環状の円錐
状内周壁面とを備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の内燃機関用燃料噴射装置によると、燃
料噴射ポンプのカムシャフトに接触されるオイルシール
に、土、砂、水、塵埃などが付着するのを防塵カバーに
よって阻む。防塵カバーの環状の円錐外周壁面に付着し
た土、砂、水などは、防塵カバーと中間連結部材の円錐
面に沿いながら遠心力により径外方向に放射状に飛散さ
れる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。図1は、フランジブロックを装着した噴射ポン
プに本発明を適用した第1実施例を示す。ディーゼル機
関側の駆動軸1に連結されるカップリングフランジ2
は、ボルト3aおよびナット3bによってカップリング
クロス4に連結され、このカップリングクロス4をボル
ト5によりフランジブロック6に固定している。このフ
ランジブロック6の噴射ポンプ本体13側の側面には所
定の角度θをなす円錐状内周壁面としての円錐面6−1
が形成される。この円錐面6−1に噴射ポンプ本体13
のカムシャフト14が組付けられる。
【0008】カムシャフト14は、噴射ポンプ本体13
に固定される軸受11に回転可能に支持され、この軸受
11の外側にオイルシール10がカムシャフト14の外
周に接触している。オイルシール10は、軸受11とと
もに軸受カバー9により被覆されている。そして軸受カ
バー9のインロー9−1の外周に円筒状の防塵カバー8
がボルト12によって噴射ポンプ本体13に固定されて
いる。防塵カバー8のフランジブロック6側には、環状
の円錐状外周壁面としての円錐面8−1が形成されてい
る。また防塵カバー8の底部には水抜き穴8−2が形成
される。この円錐面8−1は、前述したフランジブロッ
ク6の円錐面6−1にほぼ平行に隙間を介して対面した
位置に配置される。防塵カバー8と軸受カバー9はボル
ト12により噴射ポンプ本体13に共締めされる。
【0009】次に作動について説明する。ディーゼル機
関側の駆動軸1の回転によりカップリングフランジ2、
カップリングクロス4、フランジブロック6を経由して
カムシャフト14に内燃機関の駆動力が伝達される。カ
ムシャフト14の回転に応じて噴射ポンプ本体13内の
燃料が加圧され、加圧された燃料が図示しない吐出弁よ
りディーゼル機関の各気筒に圧送される。
【0010】車両が田舎道を走行する場合、その車両に
搭載した前記噴射ポンプ本体13に土、砂、水、塵埃が
防塵カバー8の円錐面8−1と円錐面6−1の間から侵
入しようとするが、円錐面8−1と円錐面6−1との間
でカムシャフト14の回転に伴い円錐面に沿いながら、
土、砂、水、塵埃が遠心力の作用により径外方向に放射
状に飛散される。そのため、土、砂、水、塵埃等が防塵
カバー8の内側に回り込むのを防止し、オイルシール1
0側に土、砂、水、塵埃が侵入するのを防止する。従っ
て、カムシャフト14の土、砂、水、塵埃等による摩耗
を防止できるため、噴射ポンプ本体13内部の潤滑油漏
れを防止できるので、ディーゼル機関の性能を長期間に
わたり保証することができる。
【0011】次に、図2は、フランジタイミングを装着
した噴射ポンプに本発明を適用した第2実施例を示す。
図2において図1に示す部分と実質的に同一の構成部分
については、同一符号を付し、説明を省略する。第2実
施例は、カップリングクロス4がボルト5によりフラン
ジタイミング6aに固定されている。フランジタイミン
グ6aは、その円板フランジ部6cの噴射ポンプ側側面
に環状の円錐状円周壁面としての円錐面6a−1がカム
シャフト14の周りに形成されている。この円錐面6a
−1に対面するように防塵カバー8の円錐状外周壁面と
しての円錐面8−1が位置している。防塵カバー8およ
び軸受カバー9はボルト12により噴射ポンプ本体13
に共締めされている。
【0012】第2実施例によると、土、砂、水、塵埃等
が防塵カバー8に付着しようとする場合、これらの土、
砂、水、塵埃が円錐面8−1と円錐面6a−1との間か
ら防塵カバー8の内側へ侵入しようとした時、これらの
土、砂、水、塵埃はその遠心力によって径外方向に飛散
されることになる。従って、円錐面8−1から防塵カバ
ー8の内側に回り込んでオイルシール10に土、砂、
水、塵埃等が侵入しにくくなるため、オイルシール10
への土、砂、水、塵埃等によるカムシャフト14の摩耗
が防止され、噴射ポンプ内部の潤滑油漏れが防止され
る。
【0013】図3は、噴射時期調整装置(タイマ)を装
着した噴射ポンプに本発明を適用した第3実施例を示
す。この第3実施例において、図1に示す第1実施例と
実質的に同一の部分は同一符号を付し説明を省略する。
第3実施例は、カップリングクロス4をボルト5により
タイマハウジング6bに固定している。タイマハウジン
グ6bは円板状のタイマカバー6cにネジ6−3により
ネジ結合されている。タイマカバー6cは、カムシャフ
ト14の外周に設けられ、そのカムシャフト外周近傍に
環状の円錐面6b−1が形成される。この円錐面6b−
1に対面する位置に円錐面8−1をもつ防塵カバー8が
軸受カバー9と共にボルト12により噴射ポンプ本体1
3に固定されている。
【0014】第3実施例によれば、土、砂、水、塵埃等
が防塵カバー8に付着しようとする場合、タイマカバー
6cの回転により円錐面8−1と円錐面6b−1の隙間
から土、砂、水、塵埃の一部が侵入しようとした時、こ
れらの土、砂、水、塵埃がその径外方向の遠心力により
円錐面6b−1に沿いながら半径外方向に積極的に飛散
される。従って、防塵カバー8の円錐面8−1を経由し
て内側のオイルシール10に土、砂、水、塵埃等が侵入
するのが防止されるため、カムシャフト14等の摩耗が
低減される。
【0015】なお、本発明の前記実施例においては、噴
射ポンプのカムシャフトに連結される中間連結部材とし
てフランジブロック、フランジタイミング、噴射時期調
整装置(タイマ)を用いた例について説明したが、本発
明は、これら以外の中間連結部材と防塵カバーとの間に
適用することもできる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の燃料噴射
装置によれば、燃料噴射ポンプのカムシャフトを回転自
在に支持する軸受の周りに環状の円錐状外周壁面をもつ
防塵カバーを設け、この円錐状外周壁面に対面する径外
方向側の中間連結部材に径外方向に傾斜する円錐状内周
壁面を形成したので、防塵カバーに土、砂、水、塵埃等
が付着したとしてもこれらの土、砂、水、塵埃等が防塵
カバーの内部に侵入しようとした時には、中間連結部材
の円錐状内周壁面に沿って、土、砂、水、塵埃等が遠心
力により外方に積極的に飛散されるため、防塵カバーの
内側からカムシャフトのオイルシールに土、砂、水、塵
埃等が侵入するのが防止され、従って土、砂の研磨作用
によるカムシャフトの摩耗が低減される。従って噴射ポ
ンプ内部の潤滑油が外部に漏出するのが防止されるの
で、エンジンの運転を快調に長く使用することができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す一部切欠断面図であ
る。
【図2】本発明の第2実施例を示す一部切欠断面図であ
る。
【図3】本発明の第3実施例を示す一部切欠断面図であ
る。
【符号の説明】
1 駆動軸 6 フランジブロック(中間連結部材) 6−1 円錐面(円錐状内周壁面) 6a フランジタイミング(中間連結部材) 6b タイマハウジング(中間連結部材) 6a−1 円錐面(円錐状内周壁面) 6b−1 円錐面(円錐状内周壁面) 8 防塵カバー 8−1 円錐面(円錐状外周壁面) 10 オイルシール 11 軸受 13 噴射ポンプ本体(燃料噴射ポンプ) 14 カムシャフト
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−161164(JP,A) 実開 昭62−59787(JP,U) 実開 昭63−10294(JP,U) 実開 昭58−86498(JP,U) 特公 昭56−12701(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 39/02 F02M 55/44 F02M 41/12 370 F02M 41/14 360

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関側の駆動軸と、 燃料噴射ポンプに固定される軸受に回転可能に支持され
    るカムシャフトと、 前記燃料噴射ポンプに固定され、前記軸受の外部側で前
    記カムシャフトの外周部に接触するオイルシールと、 前記駆動軸と前記カムシャフトとを連結する中間連結部
    材と、 前記軸受の外周部近傍に環状の円錐状外周壁面を有する
    防塵カバーと、 前記中間連結部材の前記カムシャフトとの連結部近傍に
    形成され、前記円錐状外周壁面に対面する位置に形成さ
    れる環状の円錐状内周壁面とを備えたことを特徴とする
    内燃機関用燃料噴射装置。
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