JP2003254290A - ウォータポンプ - Google Patents

ウォータポンプ

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JP2003254290A
JP2003254290A JP2002054039A JP2002054039A JP2003254290A JP 2003254290 A JP2003254290 A JP 2003254290A JP 2002054039 A JP2002054039 A JP 2002054039A JP 2002054039 A JP2002054039 A JP 2002054039A JP 2003254290 A JP2003254290 A JP 2003254290A
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陽二郎 古賀
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昭広 勝又
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成によって、ポンプのシャフト部を
確実に保護する。 【解決手段】 流体室70を区画するボデー64と、一
端側が開口され他端側が閉塞された中空のシャフト部2
0と一体的に回転する回転部材10と、シャフト部をボ
デーに回転自在に支承するベアリング40と、シャフト
部の他端に固定され、流体室内に位置するインペラ30
と、シャフト部とボデー間に配設され、流体室を密閉す
るシール部材50とを備えたウォータポンプにおいて、
回転部材にシャフト部の一端開口を閉塞する閉塞部10
dを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウォータポンプに
関するものであり、特に、シャフト部の保護を図るウォ
ータポンプの構造に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に用いられるウォータポンプ
は、動力源となるエンジンの一部に取り付けられ、エン
ジンの動力を利用してインペラを回転させ、インペラの
回転によりエンジン内部に冷却水を循環させ、エンジン
の冷却が図られる。
【0003】例えば、特開平11−336699号公報
には、シリンダブロックにボルト等の固定部材によりボ
デーが固定され、このボデーには軸受を介して回転軸が
回転自在に支持され、回転軸の一端にはプーリブラケッ
トを介してプーリが、ボルト等の固定部材により固定さ
れていると共に、回転軸の他端には、インペラが圧入に
より固着され、インペラがプーリと一体回転を行うウォ
ータポンプが開示されている。
【0004】この公報に示されるウォータポンプでは、
回転軸とプーリと別体で構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た公報に示されるウォータポンプでは、ボデーに軸受を
介して回転軸が支持された状態で、プーリブラケットを
介してプーリがボルト等の固定部材によって、固定され
る構成となっている。このため、ウォータポンプの構造
が複雑になり、部品点数が多くなってしまう。
【0006】そこで、この様な問題点を解決するため
に、本出願人は、プーリと回転軸を一体でプレス成形
し、プーリにシャフト部を備えたウォータポンプを、特
願2000−284017号において示した。
【0007】つまり、このウォータポンプでは、プーリ
とシャフト部がプレスにより一体で成形される。そし
て、このウォータポンプでは、ハウジングにボルト等の
固定部材によりボデー底部が固定され、ボデー底部とプ
ーリとの間にベアリングが配設され、このベアリングに
よって回転自在となっている。
【0008】一方、シャフト部はボデー底部の内径に配
設される軸シール部材によってシールされ、シャフト部
の先端にはインペラが圧入されて、プーリとインペラは
一体回転する構成となっている。
【0009】しかし、シャフト部を、単にプレス成形
(例えば、深絞りプレス)によってプーリと一体成形し
た場合には、シャフト部の内部は袋状となり、シャフト
部の一側は開口するものとなる。
【0010】上記したウォータポンプを、車両に取り付
ける場合、ウォータポンプはエンジンルーム内におい
て、エンジン本体等に取り付けると、車両走行中に水跳
ね等によりシャフト部の開口から水滴等が、開口内部に
侵入し易く、開口から侵入した水滴等が開口内部に溜ま
ることを防止する必要がある。
【0011】例えば、シャフト部の開口内部に水滴等が
溜まった状態が継続すると、シャフト部が金属材より成
る場合にはシャフト部の内部が錆び付き、その結果、シ
ャフト部の強度が低下し、破損してしまい、軸シール部
材やロータの回転を支持できなくなるおそれがある。
【0012】よって、本発明は上記の問題点に鑑みてな
されたものであり、簡単な方法によって、シャフト部の
確実な保護を図ることを技術的課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに講じた技術的手段は、流体室を区画するボデーと、
一端側が開口され他端側が閉塞された中空のシャフト部
と一体的に回転する回転部材と、前記シャフト部を前記
ボデーに回転自在に支承するベアリングと、前記シャフ
ト部の他端に固定され、前記流体室内に位置するインペ
ラと、前記シャフト部と前記ボデー間に配設され、前記
流体室を密閉するシール部材とを備えたウォータポンプ
において、前記回転部材に前記シャフト部の一端開口を
閉塞する閉塞部を設けたことである。
【0014】上記した技術的手段によれば、シャフト部
の一端開口が回転部材の閉塞部によって塞がれるので、
開口から開口内部に向かって水滴等が外部から侵入する
ことが閉塞部によって確実に防止される。これによっ
て、水滴等がシャフト部の内部に溜まらなくなり、シャ
フト部の保護が図れ、シャフト部内部の錆び付き等によ
るシャフト部の劣化が防止される。
【0015】この場合、閉塞部は、プレス成形または樹
脂成形することによって、回転部材に成形される。閉塞
部は簡単なプレス成形により作られる場合には、コスト
アップすることなく、シャフト部の保護を図ることが可
能となる。また、閉塞部は樹脂成形によって、回転部材
に成形される場合には、樹脂成形による簡単な方法構成
により、シャフト部の保護を図ることが可能となる。
【0016】更に、シャフト部の一端側には、径方向外
方に延びるフランジ部と、該フランジ部の端部からシャ
フト部の他端側に延びる円筒部が形成され、該円筒部と
ボデーとの間にベアリングが配設されると共に、フラン
ジ部と回転部材との間に形成される空間にボデーとシャ
フト部の外周面との間の隙間を連通する開口がフランジ
部に設けられれば、簡単な構成によって、空間に微量な
水滴等を溜めることが可能となる。これによって、ウォ
ータポンプ外部に対してポンプ内部の流体が漏れにくく
なり、ウォータポンプの信頼性が向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。本実施形態においては、
ポンプ1を車両におけるウォータポンプに適用した場合
について説明を行うが、これに限定されるものではな
く、例えば、油圧装置において流体(例えば、作動油)
を外部に吐出するポンプに適用が可能である。
【0018】(第1実施形態)図1に第1実施形態にお
けるポンプ1の構成を示す。図1に示すポンプ1は、主
に、中央の軸方向における一側に開口25を有し、他側
には軸方向に延在する円筒部20eによって環状凹部が
形成されるシャフト部20の外周面20dに取り付けら
れてシャフト部20と一体で、エンジンのクランクシャ
フトの回転に同期して回転を行うプーリ10と、流体室
(ここでは、流体に冷却水を使用するため、水室とな
る)61の軸方向におけるシールを図るための軸シール
部材50と、ハウジング60に固定されたボデー64に
対してシャフト部20およびプーリ10を回転自在に支
持するベアリング40と、複数の羽根30cを周方向に
有し、前記シャフト部20と一体回転するインペラ30
とを備える。
【0019】プーリ10は、一枚の金属より成る鋼板等
の板状部材からプレス成形により作られている。プーリ
10は、中央に凹部10gを有する円筒状を呈し、外周
面には軸方向において複数の溝部10eが並んで形成さ
れている。プーリ10の溝部10eには、図示しない
が、エンジンのクランクシャフトおよびエンジンの吸排
気を制御するカムシャフトの回転と同期した回転が行え
る様、プーリ10には、クランクシャフトとカムシャフ
トに耐屈曲性に優れる材質(例えば、アラミド繊維)の
芯線を有するベルトがかけられる。プーリ10は一定の
ベルト張力が保たれた状態で、プーリ10が回転できる
様になっている。つまり、プーリ10の外周面の溝部1
0eにベルトがかけられ、プーリ10がベルトによって
駆動されると、回転を伴わないハウジング60に対し
て、回転自在に支持される。
【0020】プーリ10の凹部10gには、同じく金属
の板状部材がプレス成形されたシャフト部20が圧入等
(例えば、溶接)により固定され、プーリ10はシャフ
ト部20と一体回転が行える様になっている。シャフト
部20の中央は軸方向の一側に開口25を有し、その外
径には環状凹部が形成される。シャフト部の軸方向にお
ける凹部側は径方向に向かって延在した後、シャフト部
20の中央と同じ、軸方向に突出した円筒部20eを有
する。
【0021】シャフト部20とプーリ10は同軸となっ
ており、シャフト部20の円筒部20eがプーリ10の
凹部10gの中に圧入等により固定され、プーリ10と
シャフト部20は一体回転する。この場合、シャフト部
20の軸方向における開口はプーリ10の軸方向端部に
形成された閉塞部10dによって。塞がれる様になって
いる。また、シャフト部20には、シャフト部20の径
方向に延在する軸方向端部20cの一部に開口20fが
形成されていると共に、シャフト部20が凹部10gに
圧入等がされた状態で、径方向において開口20fの位
置に一致した位置に開口10fが、プーリ10の閉塞部
10dとなる軸方向端部に形成されている。
【0022】インペラ30は、円盤状またはプロペラ状
の基部30bと、基部30bから軸方向に突出した数枚
の羽根30cを有する。インペラ30の基部30bの中
心には、シャフト部20の円筒状となった軸方向端部2
0gが取り付けられる凹部30aが形成されている。こ
のインペラ30の凹部30aに対して、シャフト部20
のハウジング側の軸方向端部20gは圧入等により固定
され、インペラ30はプーリ10と一体回転する。
【0023】一方、ウォータポンプ1が取り付けられる
ハウジング(例えば、エンジン本体等)60には、図示
しない吸込口、吐出口が設けられている。また、ハウジ
ング60の内部には、冷却水や潤滑油と言った流体(例
えば、本実施形態においては、冷却水)が流れる凹部6
1が形成されており、インペラ30が回転すると、図示
しない吸入口から吐出口に対して冷却水が流れる。そし
て、エンジン内部を冷却水が通り、エンジンの発熱を冷
却水により吸熱することによって、エンジンを冷却す
る。
【0024】ハウジング60の端部には、ウォータポン
プ1をハウジング60に対して、取り付けるためのポン
プ1のボデー64が取り付けられる。本実施形態におい
て、ハウジング60はエンジン本体とするが、エンジン
本体に限るものではなく、アルミニウムダイキャスト鋳
物等によって、形成されていても良い。また、ハウジン
グ60は、エンジンのシリンダブロックや、タイミング
ベルトケース等と一体的に構成されていても良い。
【0025】ボデー64は、耐食処理された鋼板等の板
状部材からプレス成形された略円盤状を呈する。ボデー
64は、図1に示す如く、外径端部64aがわずかなが
ら軸方向に屈曲したフランジを有しても良い。また、ボ
デー64は中央に開口を有し、中心に行くに従って小径
となる段部64bを有し、ボデー64は軸方向において
円筒状に突出する。このボデー64は、ハウジング60
にシール部材80を介して、図示しないボルト等の締結
部材によって固定されている。これによって、ハウジン
グ60の内部で冷却水が流れる凹部61と、ボデー64
との間は、シール性が保たれた空間が形成される。
【0026】この空間が流体室(例えば、冷却水が流れ
る場合には水室となる)70を構成し、インペラ30
は、この水室70内に回転自在に配置される。
【0027】ボデー64の段部64bの内周面64dに
は、軸シール部材50が圧入等で固定されており、軸シ
ール部材50の外周面50bが内周面64dに対して、
相対回転不能に圧入等で固定されている。一方、シャフ
ト部20の外周面20aには、軸シール部材50の内周
面50aが当接し、軸シール部材50によって、水室7
0とのシール性が保たれた状態で、シャフト部20に対
して軸シール部材50がシャフト部20に摺接する様、
取り付けられる。この場合、ボデー64とシャフト部2
0とは、軸シール部材50により図1に示す軸シール部
材左右のシール性が確保された状態下で、シャフト部2
0がボデー64により回転自在に支持されて、ハウジン
グ60に対してシャフト部20が相対回転自在となって
いる。尚、軸シール部材50は、本実施形態においては
公知のメカニカルシールを採用しており、ここでは軸シ
ール部材50の詳細な説明は省略する。
【0028】また、ボデー64の円筒状となった内径端
部64cの外周面64eには、ベアリング40の内輪4
0aが内径端部64cに対して圧入等で固定され、相対
回転不能に取り付けられている。一方、シャフト部20
における円筒部20eの内周面には、ベアリング40の
外輪40bが圧入等によって、プーリ10に対して相対
回転不能に取り付けられている。本実施形態において、
ベアリング40は公知のころがり軸受を使用している。
これによって、プーリ10は、ベアリング40によっ
て、ハウジング60に固定されるボデー64に対して、
相対回転自在に支持されるものとなる。
【0029】次に、作動について説明する。
【0030】プーリ10は、エンジンの出力軸であるク
ランクシャフトからの回転力が、プーリ10の外径の外
周面に張設されたベルトで駆動し、プーリ10が回転す
る。プーリ10が回転すると、その回転に伴ってプーリ
10と一体でプレス成形されたシャフト部20も回転す
る。そして、シャフト部20に圧入等で固定されるイン
ペラ30が、ハウジング60内の水室70内で回転を行
う。
【0031】この場合、水室70内にはエンジンを冷却
する冷媒として冷却水が満たされるが、インペラ30の
回転に伴う遠心力によって、水室70の中心付近にある
冷却水を、インペラ30の外周側へと導くようになって
いる。これにより、水室70内におけるインペラ30の
回転中心付近とその外周側との間には圧力差が生じる。
その結果、冷却水がインペラ30の回転中心付近に設け
られる吸込口からウォータポンプ内部へと吸い込まれ
る。そして、インペラ30の回転によってインペラ30
の外周側へ圧送され、インペラ30の外周側に設けられ
た図示しない吐出口から、エンジン内部の被冷却各部へ
と供給されることにより、エンジンが冷却水の循環によ
って冷却される。
【0032】この場合、水室70内には冷却水が満たさ
れた状態で、プーリ10の一側(図1に示す左側)は大
気開放される構成となるが、ハウジング60とボデー6
4との間はシール部材80によって冷却水はシールされ
る。また、シャフト部20の外周面20aとボデー64
の段部64bの内周面64dとは、軸シール部材50に
よりシールされ、シャフト部20の外周面20aを伝わ
ってベアリング側に侵入する冷却水は防止される。
【0033】本実施形態では、シャフト部20の開口2
5は、プーリ10の閉塞部10dにより閉塞される。こ
のため、ポンプ1が車両のエンジンルーム内に配設され
るエンジン本体に取り付けられた場合、車両の走行時の
水跳ね等により、ポンプ1の表面に水滴が付着すること
が起こり得る。この場合であっても、シャフト部20の
開口25は、プーリ10の凹部10gにシャフト部20
を圧入等で固定する際、閉塞部10dによって開口25
は確実に塞がれ、開口25の内部への湿気や水滴等の侵
入を、簡単な構成により防止することができる。
【0034】よって、プレス成形されたシャフト部20
の内部は、通常では表面処理膜がのりにくく、腐食(例
えば、錆び付き等)に対して弱いが、開口25は閉塞さ
れるので、外部からの水滴等の侵入が防止でき、シャフ
ト部内部の腐食を防止することができる。また、この構
成を取れば、シャフト部内部の錆び付きによるシャフト
部20の強度低下や、シャフト部20の破損または孔あ
きによる水漏れ等を防止することができると共に、プー
リ10とベアリング40の嵌合強度が向上し、プーリ1
0からのベルト抜けが防止できる。
【0035】更に、本実施形態においては、軸シール部
材50に異物が噛み込んだ場合等の一時的な漏れが発生
した場合でも、ベアリング40の軸方向において、水室
70から軸シール部材50を介してシャフト部20の外
周面20aを通り、ベアリング40の一方の端部に冷却
水が導かれる。しかし、ポンプ1では、シャフト部20
の一方の軸方向端部(フランジ部)20cには、ベアリ
ング40の外輪40bとボデー64の内径端部64cと
の間の大きさを有する開口20fが形成されているの
で、その開口20fから、軸方向に漏れてきた冷却水が
プーリ10の軸方向端部10hとシャフト部20の軸方
向端部20cとによって形成される空間26の間に溜ま
る。
【0036】これによって、水室70から軸シール部材
50を通って漏れてきた冷却水を、空間26で微量な冷
却水の漏れを溜めることができるドレインポケットの機
能を有するものとなる。このため、シール不良とは見な
されない微量な冷却水の漏れを空間26に溜めることに
より、ポンプ外部への冷却水の漏れを防止できる。よっ
て、ウォータポンプの信頼性が向上する。
【0037】(第2実施形態)次に、第2実施形態につ
いて、図2を参照して説明する。図1に示す第1実施形
態では、別部材から成るシャフト部20をプーリ10の
凹部10gに圧入等で固定することによって、2部材か
らプーリ10を構成した。しかし、第2実施形態では、
シャフト部21を樹脂によりインサート成形することに
より、プーリ11を構成している点が異なる。その以外
のポンプ1の部分は、第1実施形態と同じ構成である。
このため、第1実施形態と同じ構成の部分についての説
明は、ここでは割愛し、主に、異なる部分についての説
明を行う。
【0038】第2実施形態では、ベアリング40の内輪
40aは、ハウジング64にボルト等の締結部材65に
よってエンジン等に固定されるボデー64に対し、回転
不能に圧入等で固定される。また、ベアリング40の外
輪40bは、中央に円筒状の軸を有するシャフト部21
の外周に形成された凹部21gに圧入等により固定され
ている。
【0039】シャフト部21はプレスにより成形され、
中央に円筒状を呈す。このシャフト部21の一側は、図
2に示す如く、径方向に延在した後、再度、軸方向に延
在して円筒部21eが形成されている。更に、シャフト
部21は径方向にフランジ状の端部21fが形成されて
いる。このフランジ21fを含み、円筒部21eの外径
にはプーリ11が、樹脂成形により形成されている。プ
ーリ11は軸方向において円筒状を呈し、外周面に図示
しないベルトが張設される溝部11eが一体で形成され
ている。このシャフト部21をインサート成形する樹脂
によって、シャフト部21の中央の開口を手前で閉塞す
る閉塞部11dが形成される。
【0040】このため、ポンプ1が車両のエンジンルー
ム内に配設されるエンジン本体に取り付けられた場合、
車両の走行中、水跳ね等により、図2に示すポンプ1の
表面に水滴が付着する場合であっても、閉塞部11dに
よって開口25が確実に塞がれるので、開口25の内部
への湿気や水滴等の侵入を、簡単な構成により防止する
ことができる。よって、シャフト部内部には、水滴が入
らない構成とすることができ、シャフト内部の錆び付き
が防止できる。また、シャフト部内部の錆び付きによる
シャフト部21の強度低下や、シャフト部21の破損ま
たは孔あきによる水漏れ等を防止することができると共
に、プーリ11とベアリング40の嵌合強度が向上し、
プーリ11からのベルト抜けが防止できる。
【0041】(第3実施形態)図3に、第3実施形態の
構成を示す。第3実施形態において、基本的な構成は、
図2に示す第2実施形態と同じである。つまり、図2で
はシャフト部21に対して樹脂成形してプーリ11を作
る場合に、開口25を閉塞する閉塞部11dを樹脂成形
により成形する様にしている。しかし、第3実施形態に
おいては、シャフト部22の開口25はプーリ11を形
成する樹脂とは別の閉塞部材(例えば、樹脂、ゴム、プ
ラスチック等から成る栓部材)によって閉塞しても、第
2実施形態と同様な効果を奏することができる。
【0042】(第4実施形態)図4に、第4実施形態の
構成を示す。第4実施形態において、基本的な構成は、
図2に示す第2実施形態と同じである。つまり、図2で
はシャフト部21の開口手間の部分のみを樹脂成形によ
って開口を閉塞しているが、第4実施形態においては、
シャフト部22の開口全体を樹脂で充填して開口を塞ぐ
こともできる。これにより、開口は樹脂によって完全に
閉塞されるので、シャフト内部には水滴等が入らなくな
り、第2実施形態や第3実施形態よりも、確実にシャフ
ト部21を水滴等からの腐食から保護できるという効果
を奏する。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、シャフト部の一端開口
が回転部材の閉塞部によって塞がれるので、開口から開
口内部に向かって水滴等が外部から侵入することが閉塞
部によって確実に防止することができる。これによっ
て、水滴等がシャフト部の開口内部に溜まらなくなり、
シャフト部の保護を図ることができる。これによって、
シャフト内部での錆び付き、穴空き、漏れ等によるシャ
フト部の劣化を確実に防止でき、ウォータポンプの信頼
性を向上させることができる。
【0044】この場合、閉塞部は、プレス成形によっ
て、回転部材に成形されると、簡単なプレス成形により
閉塞部をコストアップすることなく作る事ができ、シャ
フト部の保護を図ることができる。
【0045】また、閉塞部は、樹脂成形によって、回転
部材に成形されると、樹脂成形による簡単な方法によ
り、シャフト部の保護を図ることができる。
【0046】更に、シャフト部の一端側には、径方向外
方に延びるフランジ部と、該フランジ部の端部からシャ
フト部の他端側に延びる円筒部が形成され、該円筒部と
ボデーとの間にベアリングが配設されると共に、フラン
ジ部と回転部材との間に形成される空間にボデーとシャ
フト部の外周面との間の隙間を連通する開口がフランジ
部に設けられれば、簡単な構成によって、開口を通して
微量に漏れた冷却水を溜めることができ、冷却水をウォ
ータポンプ外部に対して漏れにくくすることができるの
で、ウォータポンプの信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態におけるポンプの構成
を示す断面図である。
【図2】 本発明の第2実施形態におけるポンプの構成
を示す断面図である。
【図3】 本発明の第3実施形態におけるポンプの構成
を示す断面図である。
【図4】 本発明の第4実施形態におけるポンプの構成
を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・ウォータポンプ(ポンプ) 10・・・プーリ(回転部材) 10d・・・閉塞部 10e・・・溝部 10f・・・開口 11・・・プーリ(回転部材) 11d・・・閉塞部 20,21・・・シャフト部 20d・・・外周面 20f・・・開口 25・・・開口 26・・・空間 30・・・インペラ 30c・・・羽根 40・・・ベアリング 50・・・軸シール部材 60・・・ハウジング(非回転部材) 64・・・ボデー(非回転部材) 70・・・水室(流体室) 80・・・シール部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋口 逸朗 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 Fターム(参考) 3H022 AA01 BA03 CA07 CA23 DA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体室を区画するボデーと、一端側が開
    口され他端側が閉塞された中空のシャフト部と一体的に
    回転する回転部材と、前記シャフト部を前記ボデーに回
    転自在に支承するベアリングと、前記シャフト部の他端
    に固定され、前記流体室内に位置するインペラと、前記
    シャフト部と前記ボデー間に配設され、前記流体室を密
    閉するシール部材とを備えたウォータポンプにおいて、
    前記回転部材に前記シャフト部の一端開口を閉塞する閉
    塞部を設けたことを特徴とするウォータポンプ。
  2. 【請求項2】 前記閉塞部は、プレス成形または樹脂成
    形によって、前記回転部材に一体的に設けられることを
    特徴とする請求項1に記載のウォータポンプ。
  3. 【請求項3】 前記シャフト部の一端側には、径方向外
    方に延びるフランジ部と、該フランジ部の端部から前記
    シャフト部の他端側に延びる円筒部が形成され、該円筒
    部と前記ボデーとの間に前記ベアリングが配設されると
    共に、前記フランジ部と前記回転部材との間に形成され
    る空間に前記ボデーと前記シャフト部の外周面との間の
    隙間を連通する開口が前記フランジ部に設けられている
    ことを前記ベアリングの軸方向に開口が設けられ、該開
    口から前記外周面との間に、空間が設けられることを特
    徴とする請求項1に記載のウォータポンプ。
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