JPH0752147A - 石材のスライシング方法およびそのための装置 - Google Patents
石材のスライシング方法およびそのための装置Info
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- JPH0752147A JPH0752147A JP24024693A JP24024693A JPH0752147A JP H0752147 A JPH0752147 A JP H0752147A JP 24024693 A JP24024693 A JP 24024693A JP 24024693 A JP24024693 A JP 24024693A JP H0752147 A JPH0752147 A JP H0752147A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B28—WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
- B28D—WORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
- B28D1/00—Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor
- B28D1/02—Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor by sawing
- B28D1/08—Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor by sawing with saw-blades of endless cutter-type, e.g. chain saws, i.e. saw chains, strap saws
- B28D1/086—Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor by sawing with saw-blades of endless cutter-type, e.g. chain saws, i.e. saw chains, strap saws consisting of strap saws
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B28—WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
- B28D—WORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
- B28D7/00—Accessories specially adapted for use with machines or devices of the preceding groups
- B28D7/04—Accessories specially adapted for use with machines or devices of the preceding groups for supporting or holding work or conveying or discharging work
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 石材部分の厚さが１０ｍｍよりも小さい、薄
い石材の切り出しを高能率かつ高精度で行う。 【構成】 超砥粒含有切断作用縁を有する無端帯状のバ
ンドソー６に対する被削石材７の相対的送りを、切断作
用縁に対して直線的な移動と切断面内における部分的回
転運動との組合せにより行なう。このため次の各要素を
有する。一対の垂直支柱２，３；支柱間に水平に配置さ
れ下縁に作用縁を持つバンドソー６；被削石材７を載置
して切断面に対して垂直な移動を与える台車８；台車８
の四隅に垂直に配設したネジ切り軸棒から成る昇降軸１
０，１１…；これに係合し移動可能な昇降盤１４；なら
びにバンドソー６の駆動、切断面に対して垂直な方向の
昇降軸１０，…；１１，…一組ごとの独立した同期的駆
動、必要なら補助盤の軸の周りの部分回転、および台車
８を駆動するための駆動機構。
い石材の切り出しを高能率かつ高精度で行う。 【構成】 超砥粒含有切断作用縁を有する無端帯状のバ
ンドソー６に対する被削石材７の相対的送りを、切断作
用縁に対して直線的な移動と切断面内における部分的回
転運動との組合せにより行なう。このため次の各要素を
有する。一対の垂直支柱２，３；支柱間に水平に配置さ
れ下縁に作用縁を持つバンドソー６；被削石材７を載置
して切断面に対して垂直な移動を与える台車８；台車８
の四隅に垂直に配設したネジ切り軸棒から成る昇降軸１
０，１１…；これに係合し移動可能な昇降盤１４；なら
びにバンドソー６の駆動、切断面に対して垂直な方向の
昇降軸１０，…；１１，…一組ごとの独立した同期的駆
動、必要なら補助盤の軸の周りの部分回転、および台車
８を駆動するための駆動機構。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】 本発明は、天然石ブロックから
の切り出しにより、主として壁や床などの内外装用建築
材料としての使用に適する、天然石材、特に従来に比し
て石材部分の厚さの減少した薄板を、効率的かつ経済的
に製造する方法に関する。
の切り出しにより、主として壁や床などの内外装用建築
材料としての使用に適する、天然石材、特に従来に比し
て石材部分の厚さの減少した薄板を、効率的かつ経済的
に製造する方法に関する。
【０００２】 内外壁材、床材、敷石その他の建築材料
として天然石材が多く用いられている。これらはより大
きな天然石のブロックから、円形基盤の周囲にダイヤモ
ンド含有チップを固着した丸鋸（サーキュラーソー）
や、一方の縁にダイヤモンドを付着した無端帯状のバン
ドソー（帯鋸）を用いて、薄板として切り出されてい
る。また特に小型の石材にあっては、焼結チップの代わ
りに電着ボンドで砥粒を固定したバンドソーが用いられ
ている。
として天然石材が多く用いられている。これらはより大
きな天然石のブロックから、円形基盤の周囲にダイヤモ
ンド含有チップを固着した丸鋸（サーキュラーソー）
や、一方の縁にダイヤモンドを付着した無端帯状のバン
ドソー（帯鋸）を用いて、薄板として切り出されてい
る。また特に小型の石材にあっては、焼結チップの代わ
りに電着ボンドで砥粒を固定したバンドソーが用いられ
ている。
【０００３】 このうち丸鋸は比較的加工能率（単位時
間当りの切断面積）が大きく、汎用性が広いことから、
より広範に使用されている。一方バンドソーは、帯の幅
を広くとることにより刃の厚さを減じることが可能であ
り、したがって丸鋸に比して切代を数分の一に減じるこ
とができるので、資源の節約および切断精度の点で有利
であるが、切断能率の点では一般に丸鋸よりも低い。ダ
イヤモンドバンドソーについては、例えば日経技術図書
出版による「ダイヤモンドツール」（１９８７年）、３
７９頁〜に記載されている。
間当りの切断面積）が大きく、汎用性が広いことから、
より広範に使用されている。一方バンドソーは、帯の幅
を広くとることにより刃の厚さを減じることが可能であ
り、したがって丸鋸に比して切代を数分の一に減じるこ
とができるので、資源の節約および切断精度の点で有利
であるが、切断能率の点では一般に丸鋸よりも低い。ダ
イヤモンドバンドソーについては、例えば日経技術図書
出版による「ダイヤモンドツール」（１９８７年）、３
７９頁〜に記載されている。
【０００４】 一方、切り出される石材板はできるだけ
薄くした方が、資源の節約および取り扱い重量の点で有
利である。しかし石材は一般に、本質的に脆い材料であ
ることから、切断加工時および施工時の破損防止のため
に、かなりの厚さを必要とする。また、特に建築材特に
床材に用いる場合には十分な耐久性を確保するために、
３０ｃｍ□の材料でも通常は１０ｍｍ以上の厚さの板に
加工されている。この場合には、石材に曲げの力が加わ
るのを避けるように、石材を接着する基材側の表面の平
坦度にも十分な注意を払わなければならず、かなりの手
間を要する。
薄くした方が、資源の節約および取り扱い重量の点で有
利である。しかし石材は一般に、本質的に脆い材料であ
ることから、切断加工時および施工時の破損防止のため
に、かなりの厚さを必要とする。また、特に建築材特に
床材に用いる場合には十分な耐久性を確保するために、
３０ｃｍ□の材料でも通常は１０ｍｍ以上の厚さの板に
加工されている。この場合には、石材に曲げの力が加わ
るのを避けるように、石材を接着する基材側の表面の平
坦度にも十分な注意を払わなければならず、かなりの手
間を要する。
【０００５】 石材の切断加工においては、使用条件の
苛酷さから、ダイヤモンド砥粒のうちでも耐衝撃性、耐
摩耗性の高い高級品種が主として使用されているが、こ
のような砥粒は比較的高価である。したがって加工コス
トを低減するためには、より廉価に入手できる品種、特
により低強度の品種で同等の加工能率を達成することが
望まれる。これには、切込み量を小さくして砥粒に加わ
る負荷を軽減し、同時に、低下する加工能率を鋸の駆動
速度の増加で補償することにより可能になると考えられ
る。この際、切削抵抗の軽減と、切り屑の速やかな排出
による切れ味の維持の観点から、鋸刃と被削石材との接
触長さないし面積は、小さいことが望ましい。
苛酷さから、ダイヤモンド砥粒のうちでも耐衝撃性、耐
摩耗性の高い高級品種が主として使用されているが、こ
のような砥粒は比較的高価である。したがって加工コス
トを低減するためには、より廉価に入手できる品種、特
により低強度の品種で同等の加工能率を達成することが
望まれる。これには、切込み量を小さくして砥粒に加わ
る負荷を軽減し、同時に、低下する加工能率を鋸の駆動
速度の増加で補償することにより可能になると考えられ
る。この際、切削抵抗の軽減と、切り屑の速やかな排出
による切れ味の維持の観点から、鋸刃と被削石材との接
触長さないし面積は、小さいことが望ましい。
【０００６】 丸鋸による切断工程においては、被削材
と各砥粒との接触部長さは、切り込み深さによって決ま
る円弧長に相当し、比較的小さいので、一般には１００
０〜２０００ｍ／分という大きな周速度が利用可能であ
る。これに対して、被削材と各砥粒との接触部が一線上
に並ぶ構成となるバンドソーでは、切削抵抗が過大にな
ることを避けるために、切り込みは小さく抑える必要が
ある。一方切刃間のチップポケットにたまった切り屑
は、これらの切刃が被削材から外れるまでの比較的長時
間滞留するので排出抵抗が比較的大きくなる。この結
果、帯の回転速度の増大による加工能率の大幅な向上は
望めず、せいぜい丸鋸と同程度である。
と各砥粒との接触部長さは、切り込み深さによって決ま
る円弧長に相当し、比較的小さいので、一般には１００
０〜２０００ｍ／分という大きな周速度が利用可能であ
る。これに対して、被削材と各砥粒との接触部が一線上
に並ぶ構成となるバンドソーでは、切削抵抗が過大にな
ることを避けるために、切り込みは小さく抑える必要が
ある。一方切刃間のチップポケットにたまった切り屑
は、これらの切刃が被削材から外れるまでの比較的長時
間滞留するので排出抵抗が比較的大きくなる。この結
果、帯の回転速度の増大による加工能率の大幅な向上は
望めず、せいぜい丸鋸と同程度である。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】 したがって本発明の
主な目的の一つは、ダイヤモンドバンドソーにおいてソ
ーの操作方法を最適化することにより、石材の切り出し
を高能率かつ高精度で行える方法を提供することにあ
る。別の目的は、石材部分の厚さが１０ｍｍよりも小さ
い、特に約５ｍｍ以下の薄い石材の製造法を提供するこ
とにある。またこれらの方法の実施に適する装置を提供
することにある。
主な目的の一つは、ダイヤモンドバンドソーにおいてソ
ーの操作方法を最適化することにより、石材の切り出し
を高能率かつ高精度で行える方法を提供することにあ
る。別の目的は、石材部分の厚さが１０ｍｍよりも小さ
い、特に約５ｍｍ以下の薄い石材の製造法を提供するこ
とにある。またこれらの方法の実施に適する装置を提供
することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】 本発明においては基本
的にバンドソーが用いられる。バンドソーは一方の縁に
ダイヤモンドを付着した無端帯状の工具であるが、ダイ
ヤモンド付縁乃至作用部を水平に保持し、被削石材の接
触開始端および終了端において均等な切込みを与えなが
ら切断を行なう従来の方法とは対照的に、本発明の方法
においては、接触開始端と終了端とにおいて異なる切込
み量を与えるので、被削材の石材はバンドソー切断作用
縁に対して、切断面内における部分的回転を呈する。こ
の際、接触開始端と終了端とで切込みの態様を交互に切
り替えて、全体として揺動的な切込みとすることができ
る。どちらの場合も被削石材の全幅に比して接触幅が小
さくなることにより、切断抵抗は大幅に軽減される。
的にバンドソーが用いられる。バンドソーは一方の縁に
ダイヤモンドを付着した無端帯状の工具であるが、ダイ
ヤモンド付縁乃至作用部を水平に保持し、被削石材の接
触開始端および終了端において均等な切込みを与えなが
ら切断を行なう従来の方法とは対照的に、本発明の方法
においては、接触開始端と終了端とにおいて異なる切込
み量を与えるので、被削材の石材はバンドソー切断作用
縁に対して、切断面内における部分的回転を呈する。こ
の際、接触開始端と終了端とで切込みの態様を交互に切
り替えて、全体として揺動的な切込みとすることができ
る。どちらの場合も被削石材の全幅に比して接触幅が小
さくなることにより、切断抵抗は大幅に軽減される。
【０００９】 例えば接触終了端（乃至被削石材からの
出口）には連続的に一定の切込みを与えて行く一方で、
開始端（同入口）には間欠的に小さな切込み量を与えな
がら切断を続ける。或はこの逆の切込みを与える。間欠
切込み量は切断抵抗を小さく保つために１回当り１ｍｍ
以下、また切込み回数は毎秒１回以上とするのが好まし
い。
出口）には連続的に一定の切込みを与えて行く一方で、
開始端（同入口）には間欠的に小さな切込み量を与えな
がら切断を続ける。或はこの逆の切込みを与える。間欠
切込み量は切断抵抗を小さく保つために１回当り１ｍｍ
以下、また切込み回数は毎秒１回以上とするのが好まし
い。
【００１０】 このような切込みを与える方法として
は、被削材の石材を載置する台を２系統の昇降装置で駆
動し、上昇時の駆動を一方は連続回転するギヤ装置によ
って実施し、他方は間欠回転するギヤ装置によって行な
う。間欠回転の駆動源としてはギヤ方式、ラチェット方
式、間欠モーター方式など、各種の方式を採ることがで
きる。またバンドソーとその駆動部からなる切断ユニッ
トを同様の２系統の駆動装置によって下降させてもよ
い。後者の場合には、切断ユニットの重量を、釣合錘を
用いることによって、切込み駆動装置を小型化できるの
に加えて、冷却水や切粉に由来する駆動装置のトラブル
を軽減することができる。
は、被削材の石材を載置する台を２系統の昇降装置で駆
動し、上昇時の駆動を一方は連続回転するギヤ装置によ
って実施し、他方は間欠回転するギヤ装置によって行な
う。間欠回転の駆動源としてはギヤ方式、ラチェット方
式、間欠モーター方式など、各種の方式を採ることがで
きる。またバンドソーとその駆動部からなる切断ユニッ
トを同様の２系統の駆動装置によって下降させてもよ
い。後者の場合には、切断ユニットの重量を、釣合錘を
用いることによって、切込み駆動装置を小型化できるの
に加えて、冷却水や切粉に由来する駆動装置のトラブル
を軽減することができる。
【００１１】
【作用】 本発明の切断法によれば、ブレードの切込み
が浅いうえに、ブレードが被削材（断面）の全長（幅）
に亘って接する機会が著しく少ないために、被削材の大
きさに比して相対的に切断抵抗が小さくなり、この結果
被削材に与える振動を大幅に軽減することができる。こ
のため１ｍ□の断面積で厚さ５ｍｍ以下の石材の切り出
しも可能となった。
が浅いうえに、ブレードが被削材（断面）の全長（幅）
に亘って接する機会が著しく少ないために、被削材の大
きさに比して相対的に切断抵抗が小さくなり、この結果
被削材に与える振動を大幅に軽減することができる。こ
のため１ｍ□の断面積で厚さ５ｍｍ以下の石材の切り出
しも可能となった。
【００１２】 切断された石材の薄板は、一定数の薄板
を切り終えた時点で取り出し、それぞれに補強板を接着
して、構造材として用いることができるが、強度の低い
被削材については、石材の切断に先立ち、被削石材の裏
面すなわち切り落とされる石材部分の切断面に対して反
対側の面に、実質的に全面に補強材乃至裏打ち材を予め
貼付ける等して強度を確保しておくことにより、石材部
分の厚みが５ｍｍや３ｍｍという薄い石材製品を精度よ
く切り出すことが可能である。このようにして切り出し
た石材は、そのまま建材として使用することができる。
を切り終えた時点で取り出し、それぞれに補強板を接着
して、構造材として用いることができるが、強度の低い
被削材については、石材の切断に先立ち、被削石材の裏
面すなわち切り落とされる石材部分の切断面に対して反
対側の面に、実質的に全面に補強材乃至裏打ち材を予め
貼付ける等して強度を確保しておくことにより、石材部
分の厚みが５ｍｍや３ｍｍという薄い石材製品を精度よ
く切り出すことが可能である。このようにして切り出し
た石材は、そのまま建材として使用することができる。
【００１３】 補強材としてはベニヤ板、石膏ボード、
スレート、またはアルミニウム、鋼板のような金属板が
利用可能であるが、自明なようにこれらは強度と取り付
け部との係合条件によって選択される。このような切断
を行なうために、本発明においては、ダイヤモンド砥粒
を電着ボンドによって固定した、厚さが１ｍｍ以下のバ
ンドソーを用いるのが好ましい。なおソーの幅について
は、特に制約はない。
スレート、またはアルミニウム、鋼板のような金属板が
利用可能であるが、自明なようにこれらは強度と取り付
け部との係合条件によって選択される。このような切断
を行なうために、本発明においては、ダイヤモンド砥粒
を電着ボンドによって固定した、厚さが１ｍｍ以下のバ
ンドソーを用いるのが好ましい。なおソーの幅について
は、特に制約はない。
【００１４】 次に本発明を図によって説明する。図１
および図２は本発明の実施に用い得る石材スライシング
装置の一例を示す、それぞれ一部破断立面図および平面
図であり、切込みに従って被削石材が上昇される構成と
なっている。また図３は別の構成例についての同様断面
図である。図４および５は、切込み方向の直線的送りを
バンドソーの下降によって行なう構成の、別の構成例を
示す、それぞれ断面立面図および平面図である。なお以
下の説明では１ｍ□の石材を得るための切断機としてい
くつかの数値を具体的に例示するが、これは説明のため
のものであって、本発明を限定するものではないことを
理解すべきである。
および図２は本発明の実施に用い得る石材スライシング
装置の一例を示す、それぞれ一部破断立面図および平面
図であり、切込みに従って被削石材が上昇される構成と
なっている。また図３は別の構成例についての同様断面
図である。図４および５は、切込み方向の直線的送りを
バンドソーの下降によって行なう構成の、別の構成例を
示す、それぞれ断面立面図および平面図である。なお以
下の説明では１ｍ□の石材を得るための切断機としてい
くつかの数値を具体的に例示するが、これは説明のため
のものであって、本発明を限定するものではないことを
理解すべきである。
【００１５】 図において、全体を１として示す切断機
は基本的に、間隔を保って固定配置された一対の垂直支
柱２，３を有し、これらの支柱にはそれぞれリール４，
５が支持される。リール間には鋼板製のエンドレスバン
ドソー６が水平に掛けられ、張力を受けながら駆動され
るが、駆動のための動力機構や、バンドソーに張力を与
える機構は公知のものであり、本発明の本質ではないの
でここでは詳細に示さない。
は基本的に、間隔を保って固定配置された一対の垂直支
柱２，３を有し、これらの支柱にはそれぞれリール４，
５が支持される。リール間には鋼板製のエンドレスバン
ドソー６が水平に掛けられ、張力を受けながら駆動され
るが、駆動のための動力機構や、バンドソーに張力を与
える機構は公知のものであり、本発明の本質ではないの
でここでは詳細に示さない。
【００１６】 支柱２，３間には被削石材７を載置し
て、切込みのための送りを与える台車８が配置される。
台車８は、図１〜３の構成においては基本的に、矩形の
底盤９の四隅に垂直に設けた昇降用回転軸１０〜１３を
有する。これらの昇降軸の外面にはネジが切られ、同様
にネジを切った孔によって昇降盤１４と係合され、昇降
軸１０〜１３の回転駆動により、昇降軸に沿って上下す
るように構成されており、これにより石材に切断面内で
の送りを与えるようになっている。
て、切込みのための送りを与える台車８が配置される。
台車８は、図１〜３の構成においては基本的に、矩形の
底盤９の四隅に垂直に設けた昇降用回転軸１０〜１３を
有する。これらの昇降軸の外面にはネジが切られ、同様
にネジを切った孔によって昇降盤１４と係合され、昇降
軸１０〜１３の回転駆動により、昇降軸に沿って上下す
るように構成されており、これにより石材に切断面内で
の送りを与えるようになっている。
【００１７】 昇降盤１４の上下駆動は、図１，２の場
合は、切断面に垂直な方向の、すなわち台車の移動方向
の一列の昇降軸１０と１２または１１と１３に同期し
た、両列間では互いに独立した回転によって行なわれ
る。このようにして被削石材に、切断面内において、ネ
ジピッチの許容範囲内における直線および部分回転の組
み合わされた送りを与えることができる。一方図３の場
合には昇降盤１４の上方にさらに補助盤１５が設けら
れ、これは下方に設けた例えば機械的または油圧駆動さ
れる押し棒１６，１７の駆動により水平な軸の周りに部
分的回転が可能であり、これによって上記の場合よりも
大きな回転と、直線的移動の組合わさった送りを与える
ことができる。
合は、切断面に垂直な方向の、すなわち台車の移動方向
の一列の昇降軸１０と１２または１１と１３に同期し
た、両列間では互いに独立した回転によって行なわれ
る。このようにして被削石材に、切断面内において、ネ
ジピッチの許容範囲内における直線および部分回転の組
み合わされた送りを与えることができる。一方図３の場
合には昇降盤１４の上方にさらに補助盤１５が設けら
れ、これは下方に設けた例えば機械的または油圧駆動さ
れる押し棒１６，１７の駆動により水平な軸の周りに部
分的回転が可能であり、これによって上記の場合よりも
大きな回転と、直線的移動の組合わさった送りを与える
ことができる。
【００１８】 台車全体８は、車輪１８により軌道１９
上を移動するように構成されており、一つの切込みが済
むと石材を一旦下げ、例えばネジ切り駆動軸２０の回転
により、台車８を推進して切断面に垂直な送りを所要量
だけ与えた後、同様にして次の切断操作を行なう。
上を移動するように構成されており、一つの切込みが済
むと石材を一旦下げ、例えばネジ切り駆動軸２０の回転
により、台車８を推進して切断面に垂直な送りを所要量
だけ与えた後、同様にして次の切断操作を行なう。
【００１９】 ソーに対する石材の相対的垂直送り（直
線的・回転）は、バンドソーの下降によって与えること
もできる。このような構成の例は図４，５に示されてい
る。ここではバンドソー６は、これを支えるプーリー固
定盤２１を介して、ネジを切った回転軸２２，２３およ
びガイド軸２４〜２７と係合され、これらの各軸に沿っ
て昇降するように構成されている。回転軸２２，２３に
互いに独立した駆動力を与えることにより、許容傾斜範
囲内でそれぞれに異なった送りを与えることができる。
このような回転軸は、被削石材の両側に例えば２本ずつ
配設して、それぞれ２本ずつを同期的に、ただし石材の
両側では互いに独立して駆動するように構成してもよ
い。この場合は、上記のようなガイド軸は、必ずしも必
要としない。
線的・回転）は、バンドソーの下降によって与えること
もできる。このような構成の例は図４，５に示されてい
る。ここではバンドソー６は、これを支えるプーリー固
定盤２１を介して、ネジを切った回転軸２２，２３およ
びガイド軸２４〜２７と係合され、これらの各軸に沿っ
て昇降するように構成されている。回転軸２２，２３に
互いに独立した駆動力を与えることにより、許容傾斜範
囲内でそれぞれに異なった送りを与えることができる。
このような回転軸は、被削石材の両側に例えば２本ずつ
配設して、それぞれ２本ずつを同期的に、ただし石材の
両側では互いに独立して駆動するように構成してもよ
い。この場合は、上記のようなガイド軸は、必ずしも必
要としない。
【００２０】
【実施例１】 図１，２の装置を用いて、薄石板の切り
出しを行なった。厚さ０．３ｍｍ、幅１２０ｍｍ、長さ
７．５ｍのエンドレス鋼板に、突出高さが３ｍｍ、前面
傾斜角３０°の鋸歯をピッチ６．８ｍｍで設け、その前
面および側面に、電着により８０／１００メッシュのダ
イヤモンド砥粒を固定したバンドソーを用いた。鋸歯の
後部は基板に対して６０°の傾斜角を持ち、後方の補強
に供されている。リール間距離の調整により張力を与え
ながら、このバンドソーを毎分３０００ｍの速度で駆動
した。
出しを行なった。厚さ０．３ｍｍ、幅１２０ｍｍ、長さ
７．５ｍのエンドレス鋼板に、突出高さが３ｍｍ、前面
傾斜角３０°の鋸歯をピッチ６．８ｍｍで設け、その前
面および側面に、電着により８０／１００メッシュのダ
イヤモンド砥粒を固定したバンドソーを用いた。鋸歯の
後部は基板に対して６０°の傾斜角を持ち、後方の補強
に供されている。リール間距離の調整により張力を与え
ながら、このバンドソーを毎分３０００ｍの速度で駆動
した。
【００２１】 １×１ｍの断面を持つ御影石ブロックを
台車に載せ、端部を切り落として平面にした後、台車駆
動軸の回転によって台車をさらに５．３ｍｍ進めて、再
度切り出しを行なった。回転軸１０，１２を同期して連
続回転し、また回転軸１１，１３を同期して間欠回転す
ることにより前方および後方に交互に以下の要領で切込
みを与えて、切り出し操作を行なった。 上記の「前方」・「後方」の用語は、石材と鋸刃の接触
開始端を前方とする。以上の各操作において、厚さ３ｍ
ｍの薄板が、９５％の歩留まりで得られた。
台車に載せ、端部を切り落として平面にした後、台車駆
動軸の回転によって台車をさらに５．３ｍｍ進めて、再
度切り出しを行なった。回転軸１０，１２を同期して連
続回転し、また回転軸１１，１３を同期して間欠回転す
ることにより前方および後方に交互に以下の要領で切込
みを与えて、切り出し操作を行なった。 上記の「前方」・「後方」の用語は、石材と鋸刃の接触
開始端を前方とする。以上の各操作において、厚さ３ｍ
ｍの薄板が、９５％の歩留まりで得られた。
【００２２】
【実施例２】 図４，５のバンドソー下降型の装置を用
いて、同様の御影石から薄板材の切り出しを行なった。
バンドソーの駆動速度は上記実施例と同様に３０００ｍ
／分である。 この場合も、厚さ４ｍｍの薄板が、９７％の歩留まりで
得られた。
いて、同様の御影石から薄板材の切り出しを行なった。
バンドソーの駆動速度は上記実施例と同様に３０００ｍ
／分である。 この場合も、厚さ４ｍｍの薄板が、９７％の歩留まりで
得られた。
【００２３】
【実施例３】 実施例１の装置を用い、同様の条件で薄
板材の切り出しを行なった。１×１ｍの断面を持つ御影
石ブロックを台車に載せ、端部を切り落として平面にし
た後、外面に厚さ１５ｍｍのスレート板をエポキシ樹脂
で接着した。台車駆動軸の回転によって台車をさらに
５．３ｍｍ進めて、再度切り出しを行なった。
板材の切り出しを行なった。１×１ｍの断面を持つ御影
石ブロックを台車に載せ、端部を切り落として平面にし
た後、外面に厚さ１５ｍｍのスレート板をエポキシ樹脂
で接着した。台車駆動軸の回転によって台車をさらに
５．３ｍｍ進めて、再度切り出しを行なった。
【００２４】 先ず後方を固定して前方に５秒間に１０
ｍｍの切込みを与え、次いで同じ速度で後方に切込みを
与えて逆回転させながら、同期駆動装置の駆動によっ
て、５秒間当たり１０ｍｍの速度で送り込みを実施し
た。この操作を交互に実施することにより、毎分６００
ｃｍ２の速度で厚さ５ｍｍ、縦横それぞれ１ｍの御影石
板を切り出した。こうして得られたスレート板裏打ち薄
板材は、そのまま壁面材として使用に供することができ
た。
ｍｍの切込みを与え、次いで同じ速度で後方に切込みを
与えて逆回転させながら、同期駆動装置の駆動によっ
て、５秒間当たり１０ｍｍの速度で送り込みを実施し
た。この操作を交互に実施することにより、毎分６００
ｃｍ２の速度で厚さ５ｍｍ、縦横それぞれ１ｍの御影石
板を切り出した。こうして得られたスレート板裏打ち薄
板材は、そのまま壁面材として使用に供することができ
た。
【００２５】
【発明の効果】 以上述べたように、本発明において
は、厚さが５ｍｍや３ｍｍという、従来に比べて著しく
石材部分の薄い建築用石材を効率的に製造することを可
能にするものである。
は、厚さが５ｍｍや３ｍｍという、従来に比べて著しく
石材部分の薄い建築用石材を効率的に製造することを可
能にするものである。
【図１】 本発明の実施に用い得る石材スライシング装
置の一例を示す一部破断立面図。
置の一例を示す一部破断立面図。
【図２】 図１の石材スライシング装置の平面図。
【図３】 本発明の実施に用い得る石材スライシング装
置の別の例を示す一部破断立面図。
置の別の例を示す一部破断立面図。
【図４】 本発明の実施に用い得る石材スライシング装
置のさらに別の例を示す立面図。
置のさらに別の例を示す立面図。
【図５】 図４の石材スライシング装置の平面図。
１ 切断機 ２，３ 垂直支柱 ４，５ リール ６ バンドソー ７ 被削石材 ８ 台車 ９ 底盤 １０〜１３ 昇降軸 １４ 昇降盤 １５ 補助盤 １６，１７ 押し棒 １８ 車輪 １９ 軌道 ２０ 台車駆動軸 ２１ プーリー固定盤 ２２，２３ バンドソー昇降軸 ２４〜２７ ガイド軸
Claims (13)
- 【請求項１】 超砥粒含有切断作用縁を有する無端帯状
のバンドソーを長さ方向に駆動して石材をスライシング
するにあたり、被削石材のバンドソーに対する相対的送
りを、バンドソー切断作用縁に対して直線的な移動と切
断面内における部分的回転運動との組合せにより行なう
ことを特徴とする、石材のスライシング方法。 - 【請求項２】 切断面内における相対的送りを、バンド
ソーと被削石材との接触開始端において間欠的に、終了
端において連続的に行なう、請求項１に記載の石材のス
ライシング方法。 - 【請求項３】 切断面内における相対的送りを、バンド
ソーと被削石材との接触開始端において連続的に、終了
端において間欠的に行なう、請求項１に記載の石材のス
ライシング方法。 - 【請求項４】 接触終了端または開始端における上記間
欠的切込みを１秒間に１回以上行なう、請求項２または
３に記載の石材のスライシング方法。 - 【請求項５】 被削石材の直線的相対送りを、被削石材
の上昇移動によって行なう、請求項１に記載の、石材の
スライシング方法。 - 【請求項６】 被削石材の直線的相対送りを、バンドソ
ーの下降移動によって行なう、請求項１に記載の、石材
のスライシング方法。 - 【請求項７】 被削石材の直線的相対送りを、接触開始
端と終了端とで交互に行なう、請求項１に記載の、石材
のスライシング方法。 - 【請求項８】 バンドソーを用いた石材の切断におい
て、切り落とされる石材部分の切断面に対して反対側の
面に、実質的に全面に補強材を付着せしめた後で切断操
作を行なうことを特徴とする、石材の切断方法。 - 【請求項９】 上記補強材がベニヤ板、石膏ボード、ス
レート、または金属板である、請求項８に記載の石材の
スライシング方法。 - 【請求項１０】 バンドソーの作用縁がいわゆる鋸刃状
を呈し、基板に対して刃の傾斜角の緩やかな側に、電着
ボンドによってダイヤモンド砥粒が固着され、作用部を
形成している、請求項８に記載の石材のスライシング方
法。 - 【請求項１１】 次の各部分を有する石材スライシング
装置：間隔を保って固定配置された一対の垂直支柱；支
柱間に水平に配置され下縁に作用縁を持つ弾性無端帯状
材のバンドソー；支柱間に配置され、被削石材を載置し
て切断面に対して垂直な移動を与える台車；台車の被削
石材を挟む両側に垂直に配設されたネジ切り軸棒からな
る昇降軸；四隅に垂直に配設したネジ切り軸棒から成る
昇降軸；昇降軸に係合し昇降軸に沿って移動可能な昇降
盤；ならびにバンドソーの駆動、切断面に対して垂直な
方向の昇降軸一組ごとの独立した同期的駆動、補助盤の
軸の周りの部分回転、および台車駆動のための駆動機
構。 - 【請求項１２】 次の各部分を有する石材スライシング
装置；間隔を保って固定配置された一対の垂直支柱、支
柱間に水平に配置され下縁に作用縁を持つ弾性無端帯状
材のバンドソー、支柱間に配置され、被削石材を載置し
て切断面に対して垂直な移動を与える台車；台車の被削
石材を挟む両側に垂直に配設されたネジ切り軸棒からな
る昇降軸；昇降軸に係合し昇降軸に沿って移動可能な昇
降盤；昇降盤の上に設け水平な軸の周りに部分的回転可
能に構成した補助盤；ならびにバンドソーの駆動、昇降
軸の同期的駆動、補助盤の軸の周りの部分回転、および
台車を駆動するための駆動機構。 - 【請求項１３】 次の各部分を有する石材スライシング
装置：被削石材を挟む両側に垂直に配設されたネジ切り
軸棒からなる昇降軸；下縁に切断作用部を持つ弾性無端
帯状材のバンドソー；バンドソーを張架する一対のプー
リー；各プーリーを支持しかつ昇降軸と係合し昇降軸に
沿って昇降可能なプーリー固定盤を備えた切断ユニッ
ト；被削石材の両側の昇降軸に相互に独立した回転を与
えて切断ユニットを昇降させ、かつバンドソーに少なく
とも制限された範囲内で傾斜を与え得る昇降軸駆動装
置；被削石材を載置して切断面に対して垂直な移動を与
える台車；ならびにプーリーおよび台車駆動のための駆
動機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24024693A JPH0752147A (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 石材のスライシング方法およびそのための装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24024693A JPH0752147A (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 石材のスライシング方法およびそのための装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0752147A true JPH0752147A (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=17056636
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24024693A Pending JPH0752147A (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 石材のスライシング方法およびそのための装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0752147A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004009310A1 (en) * | 2002-07-23 | 2004-01-29 | Kuei Tai Choi | A stone slicer |
| KR100769458B1 (ko) * | 2001-06-26 | 2007-10-22 | 주식회사 포스코 | 천정기중기 비상 주행장치 |
| KR101143841B1 (ko) * | 2010-10-14 | 2012-05-23 | (주)천마석재산업 | 자동 석재 절단 장치 |
| CN105108919A (zh) * | 2015-10-09 | 2015-12-02 | 浙江常至机械有限公司 | 四柱圆柱石材切割机 |
| CN108788987A (zh) * | 2018-06-29 | 2018-11-13 | 安顺市杰勇石业有限公司 | 一种平面石材打磨抛光一体装置 |
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| CN112720872A (zh) * | 2020-12-11 | 2021-04-30 | 阮妙迁 | 一种硬质瓷土分割设备 |
| CN114082460A (zh) * | 2021-11-26 | 2022-02-25 | 山东大学 | 一种框架式锯切加工实验台及其控制方法 |
| CN116238047A (zh) * | 2023-02-28 | 2023-06-09 | 湖南省桃江县金桥石业有限公司 | 花岗岩异型边成型加工平台及其余料回收组件 |
-
1993
- 1993-08-20 JP JP24024693A patent/JPH0752147A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN114082460B (zh) * | 2021-11-26 | 2022-09-09 | 山东大学 | 一种框架式锯切加工实验台及其控制方法 |
| CN116238047A (zh) * | 2023-02-28 | 2023-06-09 | 湖南省桃江县金桥石业有限公司 | 花岗岩异型边成型加工平台及其余料回收组件 |
| CN116238047B (zh) * | 2023-02-28 | 2023-11-10 | 湖南省桃江县金桥石业有限公司 | 花岗岩异型边成型加工平台及其余料回收组件 |
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