JPH075198Y2 - ロールブラインドのボトムバー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は窓面に設けられて室外からの採光量を調節す
るロールブラインドのボトムバーとそのボトムバーを支
持する回動アームとの取り付け構造に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

従来、ロールブラインドの一種類として窓の上部に回転
可能に支持される巻取軸からスクリーンを吊下支持し、
そのスクリーンの下端にはボトムバーを取着し、そのボ
トムバーの両端には回動アーム４の先端を取着し、その
回動アームの基端を窓枠に回動可能に支持し、回動アー
ムを回動させてボトムバーを昇降することによりスクリ
ーンを庇状に張出可能とし、そのボトムバーからフリル
を垂下して美観を向上させるようにしたものがある。こ
のようなロールブラインドではボトムバーの外周面に二
条の取り付け溝がその全長にわたって形成され、その取
り付け溝にスクリーン及びフリルの端縁が取着されてい
る。

〔考案が解決しようとする課題〕

上記のようなロールブラインドでは、フリルを付けない
状態で使用することもあり、このような状態ではフリル
を取り付けるための一方の取り付け溝が屋外に向かって
露出されるため、このロールブラインドの美観を損ねる
という問題点がある。また、フリルを取り付けないで使
用する場合のために取り付け溝を一条だけ形成したボト
ムバーを別個に用意することはコストを上昇させる原因
となる。

この考案の目的は、スクリーンとフリルとを取り付ける
二条の取り付け溝を形成したボトムバーをフリルを取り
付けない状態で使用しても空き状態の取り付け溝の屋外
側への露出を防止して美観を向上させ得るロールブライ
ンドのボトムバー取り付け構造を提供するにある。

〔課題を解決するための手段〕

この考案は上記問題点を解決するために、巻取軸から垂
下されるスクリーンの下端にボトムバーを取着し、基端
を窓枠に回動可能に支持した一対の回動アームの先端で
前記ボトムバーを支持し、その回動アームでボトムバー
を回動しながらスクリーンを昇降するロールブラインド
において、ボトムバー外周面にはその長手方向にスクリ
ーン及びフリルを取着するための二条の取り付け溝を設
け、ボトムバーの両端には同ボトムバーを回動アーム先
端に取着するための複数の取り付け孔を等間隔に設け、
回動アーム先端には前記取り付け孔と同一間隔で透孔を
設け、その透孔と取り付け孔とを貫通するネジでボトム
バー両端を回動アーム先端に固定する構成としている。

〔作用〕

上記手段により、ボトムバーにフリルを取り付けないで
使用する場合には空き状態の取り付け溝が目立たない位
置となるように回動アーム先端に対するボトムバーの取
り付け角度を調節することができる。

〔実施例〕

以下、この考案を具体化した一実施例を図面に従って説
明する。

第４図に示すロールブラインドは窓枠１上部に固定され
たケース1a内に巻取軸２が回転可能に支持され、その巻
取軸２からスクリーン３が吊下支持され、そのスクリー
ン３の下端にはボトムバー４が取着されている。また、
基端が窓枠１に回動可能に支持された回動アーム５はそ
の先端に前記ボトムバー４の端部が取着され、そのボト
ムバー４からフリル６が垂下されている。そして、巻取
軸２一端に設けられる操作装置から垂下される操作ハン
ドル７を操作して巻取軸２を回転させるとスクリーン３
が巻取軸２に巻き取られ、あるいは巻き戻されてボトム
バー４が昇降され、そのボトムバー４の昇降に基づいて
回動アーム５が回動されるため、スクリーン３を半分程
度巻き戻すと同図に実線で示すようにスクリーン３が庇
状に張り出されるようになっている。

回動アーム５は外筒5aと内筒5bとで伸縮可能に形成さ
れ、ボトムバー４は内筒5bの先端に取着されている。そ
して、その回動アーム５が下方へ回動されて第１図に鎖
線で示すように垂直方向となった状態からさらにスクリ
ーン３が巻き戻されると、内筒5bが外筒5aから露出して
ボトムバー４が下降するようになっている。

次に、回動アーム５とボトムバー４との取り付け構造を
説明すると、第１図に示すように回動アーム５の内筒5b
先端にはボトムバー４を取り付けるための取り付け部材
８が嵌着固定され、その取り付け部材８の先端には３個
の透孔９が等間隔に形成されている。

ボトムバー４の内周面には同ボトムバー４の両端に開口
する取り付け孔10a,10b,10cが中心に対し120度間隔で３
箇所に形成され、前記各透孔９はその各取り付け孔10の
間隔と等しい間隔で形成されている。取り付け孔10aと
取り付け孔10b及び取り付け孔10bと取り付け孔10cとの
間においてボトムバー４外周面には前記スクリーン３及
びフリル６を取り付けるため取り付け溝11a,11bが同ボ
トムバー４全長にわたって形成され、その取り付け溝11
a,11bにその開口部より径の大きな取り付け棒12をスク
リーン３及びフリル６の袋状の端縁部3a,6aに挿入しな
がら取り付け溝11a,11b内に側方から挿通することによ
り第２図に示すようにスクリーン３及びフリル６が取り
付け溝11a,11bに取着されている。そして、このように
スクリーン３及びフリル６を取着したボトムバー４の両
端に前記取り付け部材８があてがわれ、取り付け部材８
の透孔９とボトムバー４の各取り付け孔10a,10b,10cを
貫通するネジ13で同ボトムバー４が取り付け部材８に固
定されている。

さて、第２図ではボトムバー４にスクリーン３及びフリ
ル６が取着されている状態を示し、スクリーン３端縁は
取り付け孔10a,10b間の取り付け溝11aに取着され、フリ
ル６は取り付け孔10b,10c間の取り付け溝11bに取着され
ている。

このロールブラインドでフリル６を付けないで使用する
場合には、第３図に示すようにボトムバー４の取り付け
孔10b,10c間に位置する取り付け溝11bにスクリーン３端
縁を取着し、第２図に示す状態から120度ずらした位置
で同ボトムバー４両端を取り付け部材８に取着すること
により空き状態の取り付け溝11aをスクリーン３の後方
に位置させる。従って、この状態では空き状態の取り付
け溝11aはスクリーン３の後方に位置して屋外方向すな
わち第３図矢印Ａ方向からの視界から隠されるため、美
観を損ねることはない。

〔考案の効果〕 以上詳述したように、この考案はスクリーンとフリルと
を取り付ける二条の取り付け溝を形成したボトムバーを
フリルを取り付けない状態で使用しても空き状態の取り
付け溝の屋外側への露出を防止して美観を向上させ得る
ロールブラインドのボトムバー取り付け構造を提供する
ことができる優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】 第１図はこの考案を具体化したロールブラインドのボト
ムバー取り付け構造を示す分解斜視図、第２図及び第３
図はその使用状態を示す断面図、第４図はロールブライ
ンドの縦断面図である。 窓枠１、巻取軸２、スクリーン３、ボトムバー４、回動
アーム５、フリル６、透孔９、取り付け孔10a,10b,10
c、取り付け溝11a,11b、ネジ13。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】巻取軸（２）から垂下されるスクリーン
   （３）の下端にボトムバー（４）を取着し、基端を窓枠
   （１）に回動可能に支持した一対の回動アーム（５）の
   先端で前記ボトムバー（４）を支持し、その回動アーム
   （５）でボトムバー（４）を回動しながらスクリーン
   （３）を昇降するロールブラインドにおいて、 ボトムバー（４）外周面にはその長手方向にスクリーン
   （３）及びフリル（６）を取着するための二条の取り付
   け溝（11a,11b）を設け、ボトムバー（４）の両端には
   同ボトムバーを回動アーム（５）先端に取着するための
   複数の取り付け孔（10a,10b,10c）を等間隔に設け、回
   動アーム（５）先端には前記取り付け孔と同一間隔で透
   孔（９）を設け、その透孔（９）と取り付け孔（10a,10
   b,10c）とを貫通するネジ（13）でボトムバー（４）両
   端を回動アーム（５）先端に固定することを特徴とする
   ロールブラインドのボトムバー。