JP3212101U - オーニングテント - Google Patents
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Abstract
【課題】コンパクトに梱包することができるオーニングテントを提供する。【解決手段】オーニングテント14の梱包時、構成する部品のうち、長尺物を短くして梱包する。すなわち、各伸縮構造部21により左右一対の側支柱部11を短縮し、巻取りロール13を複数の部分ロール13A〜13Cに分割し、張出しバー16を複数の部分バー16A〜16Cに分割する。これにより、オーニングテント10をコンパクトに梱包することが可能となる。その結果、オーニングテント10の輸送コストの低下および保管スペースの小型化を図ることができる。【選択図】図1
Description
本考案は、オーニングテント、詳しくは建物の軒先等に着脱自在に取り付けられて、日よけや雨よけとなる簡易設置型のオーニングテントに関する。
従来、住宅や店舗等の建物の軒先に、日よけや雨よけとして利用される簡易設置型のオーニングテントが知られている(例えば、特許文献1など)。特許文献1のオーニングテントは、建物の軒先の天井面と床面との間に突っ張り棒状に架設される左右一対の側支柱と、両側支柱の上端部間に回転自在に横架される巻取りロールと、巻取りロールの外周面に巻回されるオーニングシートと、巻取りロールをハンドル操作により回転させるロール回転手段と、巻取りロールから繰り出されたオーニングシートの前端部に、このロールと平行に取り付けられる張出しバーと、張出しバーの長さ方向の一端または他端に各先端部が連結され、かつ各基端部が両側支柱の長さ方向の中間部に軸支された左右一対のサイドアームとを備えたものである。なお、両側支柱は、高さ調整が可能なように伸縮構造部が配設されている。
使用時、例えば、住宅の窓の両側方において、巻取りロールが横架された2本の側支柱を、軒先の天井面と床面との間に突っ張り状態で配置し、その後、ロール回転手段のハンドル操作により、巻取りロールからオーニングシートを所定長さ繰り出して、これを日よけや雨よけとしている。
使用時、例えば、住宅の窓の両側方において、巻取りロールが横架された2本の側支柱を、軒先の天井面と床面との間に突っ張り状態で配置し、その後、ロール回転手段のハンドル操作により、巻取りロールからオーニングシートを所定長さ繰り出して、これを日よけや雨よけとしている。
ところで、オーニングテントは大型の製品である。そのため、運搬や保管時には、できるだけコンパクトな梱包が好ましい。そこで問題となるのが、長尺な側支柱、巻取りロールおよび張出しバーの3種類の部品である。このうち、側支柱は伸縮構造部を利用して短縮できるが、巻取りロールと張出しバーとは長尺のままである。その結果、オーニングテントを梱包する段ボール箱などが大型化していた。
また、従来、オーニングシートの基端部を巻取りロールに固定する際には、シート基端部をロール外周面に接着するか、シート基端に筒状(袋状)に縫い付けられた紐通し縫部に巻取りロールを挿入していた。そのため、前者の場合には、巻取りロールからオーニングシートの全部を繰り出した際、例えば接着剤の経年劣化等により、シート基端部が巻取りロールの外周面から剥がれるおそれがあった。一方、後者の場合には、紐通し縫部のうち、シート基端部を折り返して重ね縫いした部分が厚くなるため、巻回されたオーニングシートの周方向の一部に、ロール全長にわたって凹凸が現出し、これにより巻取りロールの一部にシート皺が発生し、テント使用時、展張されたオーニングシートを歪ませるおそれがあった。
そこで、考案者は鋭意研究の結果、巻取りロールと張出しバーとをそれぞれ長さ方向に分割し、テント設置場所(現場)でこれらを繋ぎ合せる組み立て式とすれば、オーニングテントをコンパクトに梱包できることを知見し、この考案を完成させた。
また、考案者は鋭意研究の結果、巻取りロールを、周方向の一部に略ロール全長にわたる長尺なスリット(シート通し口)が形成された中空体とし、またスリットの幅より大径な抜け止め部材が挿入された紐通し縫部を巻取りロールの内部空間に収納状態で、オーニングシートをスリットから導出するように構成すれば、経年劣化等によりオーニングシートの基端部が巻取りロールの外周面から離脱したり、巻回されたオーニングシートの周方向の一部に、巻取りロールの全長にわたる凹凸が現出しないことを知見し、この考案を完成させた。
また、考案者は鋭意研究の結果、巻取りロールを、周方向の一部に略ロール全長にわたる長尺なスリット(シート通し口)が形成された中空体とし、またスリットの幅より大径な抜け止め部材が挿入された紐通し縫部を巻取りロールの内部空間に収納状態で、オーニングシートをスリットから導出するように構成すれば、経年劣化等によりオーニングシートの基端部が巻取りロールの外周面から離脱したり、巻回されたオーニングシートの周方向の一部に、巻取りロールの全長にわたる凹凸が現出しないことを知見し、この考案を完成させた。
本考案は、このような問題点に鑑みなされたもので、コンパクトに梱包することができるオーニングテントを提供することを目的としている。
また、本考案は、上述した効果に加えて、経年劣化等によりオーニングシートの基端部が巻取りロールの外周面から離脱せず、巻取りロールに巻回されたオーニングシートの周方向の一部に、ロール全長にわたる凹凸が現出しないオーニングテントを提供することを目的としている。
また、本考案は、上述した効果に加えて、経年劣化等によりオーニングシートの基端部が巻取りロールの外周面から離脱せず、巻取りロールに巻回されたオーニングシートの周方向の一部に、ロール全長にわたる凹凸が現出しないオーニングテントを提供することを目的としている。
請求項1に記載の考案は、建物の軒先の天井面と床面との間に突っ張り棒状に架設され、かつ高さ調整が可能なように伸縮構造部が配設された左右一対の側支柱と、該各側支柱の上端部間に水平な回転軸を中心にして回転自在に横架され、かつ長さ方向に複数の部分ロールに分割可能な巻取りロールと、該巻取りロールの外周面に巻回されるオーニングシートと、前記巻取りロールをハンドル操作により前記回転軸を中心にして回転させるロール回転手段と、前記オーニングシートの前端部に前記巻取りロールと平行状態で取り付けられ、かつ長さ方向に複数の部分バーに分割可能な張出しバーと、該張出しバーの長さ方向の各端部に対応する先端部が連結され、かつ対応する基端部が前記各側支柱に上下回動自在に連結された左右一対のサイドアームとを備えたオーニングテントである。
側支柱、巻取りロール、張出しバーおよびサイドバーの各素材は任意である。例えば、ステンレスなどの各種の金属、ポリ塩化ビニル、ABS樹脂、ポリカーボネートなどの各種の合成樹脂などを作用することができる。
側支柱の伸縮構造部としては、例えば、テレスコピック構造などを採用することができる。2段筒式でも、3段筒式以上でもよい。
巻取りロールおよび張出しバーの各分割数は、2つまたは3つ以上であれば任意である。
部分ロールおよび部分バーの連結構造は任意である。例えば、連結される部材間において、一方の部材に小径な嵌入部を突設し、他方の部材にこれを嵌入する構造などを採用することができる。その他、この連結される部材間において、互いの嵌合部分に形成された各連通孔に、一連に長尺な連結ピンやばね付勢された短ピンを挿入する構造でもよい。
側支柱の伸縮構造部としては、例えば、テレスコピック構造などを採用することができる。2段筒式でも、3段筒式以上でもよい。
巻取りロールおよび張出しバーの各分割数は、2つまたは3つ以上であれば任意である。
部分ロールおよび部分バーの連結構造は任意である。例えば、連結される部材間において、一方の部材に小径な嵌入部を突設し、他方の部材にこれを嵌入する構造などを採用することができる。その他、この連結される部材間において、互いの嵌合部分に形成された各連通孔に、一連に長尺な連結ピンやばね付勢された短ピンを挿入する構造でもよい。
オーニングシートの素材としては、各種のテント生地を採用することができる。オーニングシートには、紫外線カット処理、裏面のシルバーコーティング、撥水加工などを施してもよい。
オーニングシートの基端部を巻取りロールに連結する方法は任意である。
ロール回転手段としては、例えば、歯車式の動力伝達構造体などを採用することができる。ハンドルを回転させることで歯車を回転させ、巻取りロールの回転軸を回転させる。
ハンドルとしては、例えば、長さ方向の中間部がコの字状またはL字状に屈曲した長尺なシャフトの先端部にグリップが設けられたものなどを採用することができる。その他、無端チェーンなどでもよい。
オーニングシートの前端部への張出しバーの取り付け構造は任意である。例えば、シート前端部に縫い込んだ筒状の紐通し縫部に張出しバーを挿着してもよい。または、張出しバーにシート前端部を接着または緊縛してもよい。
オーニングシートの基端部を巻取りロールに連結する方法は任意である。
ロール回転手段としては、例えば、歯車式の動力伝達構造体などを採用することができる。ハンドルを回転させることで歯車を回転させ、巻取りロールの回転軸を回転させる。
ハンドルとしては、例えば、長さ方向の中間部がコの字状またはL字状に屈曲した長尺なシャフトの先端部にグリップが設けられたものなどを採用することができる。その他、無端チェーンなどでもよい。
オーニングシートの前端部への張出しバーの取り付け構造は任意である。例えば、シート前端部に縫い込んだ筒状の紐通し縫部に張出しバーを挿着してもよい。または、張出しバーにシート前端部を接着または緊縛してもよい。
請求項2に記載の考案は、前記巻取りロールは中空体で、かつ周方向の一部に、該巻取りロールの全長にわって、前記オーニングシートの基端部付近が挿通されるスリットが形成され、前記各部分ロールは、前記スリットを分割した部分スリットを有し、前記オーニングシートの基端部には、前記巻取りロールの内部空間に配置され、かつ前記スリットの幅より大径なシート抜け止め部材が、連結構造部を介して連結されたことを特徴とする請求項1に記載のオーニングテントである。
スリットの長さは、オーニングシートの幅以上であれば任意である。ただし、このシートの幅と略同一とした方が、オーニングシートの巻き取りのガタつきが少ない。
スリットの幅は、オーニングシートの厚さ以上であれば任意である。例えば、1mm〜10mmである。この範囲であれば、スリットによるシート巻回状態での凹みがほとんど生じない。最適なスリット幅は、オーニングシートの厚さと略同一である。
シート抜け止め部材の素材や形状は任意である。例えば、各種の金属や各種の合成樹脂からなる線材(ワイヤなど)、棒材(鉄筋など)、ブロック材などを採用することができる。
シート抜け止め部材のオーニングシートの基端部への連結構造としては、例えば、シート基端部に紐通し縫部を形成し、その内部空間にシート抜け止め部材を挿入するように構成してもよい。また、シート基端部とシート抜け止め部材とを、紐やベルトにより締結してもよい。
スリットの幅は、オーニングシートの厚さ以上であれば任意である。例えば、1mm〜10mmである。この範囲であれば、スリットによるシート巻回状態での凹みがほとんど生じない。最適なスリット幅は、オーニングシートの厚さと略同一である。
シート抜け止め部材の素材や形状は任意である。例えば、各種の金属や各種の合成樹脂からなる線材(ワイヤなど)、棒材(鉄筋など)、ブロック材などを採用することができる。
シート抜け止め部材のオーニングシートの基端部への連結構造としては、例えば、シート基端部に紐通し縫部を形成し、その内部空間にシート抜け止め部材を挿入するように構成してもよい。また、シート基端部とシート抜け止め部材とを、紐やベルトにより締結してもよい。
請求項3に記載の考案は、前記シート抜け止め部材はワイヤで、前記連結構造部は、前記オーニングシートの基端部に設けられ、かつ前記ワイヤが挿入される紐通し縫部である請求項2に記載のオーニングシートである。
ワイヤの長さは任意である。例えば、オーニングシートの幅と同一とした方が、テントを張った時にオーニングシートに皺や歪みが発生しにくいものの、それより長尺または短尺でもよい。
紐通し縫部の長さも、オーニングシートの幅方向の全長にわたって形成しても、その一部でもよい。
ワイヤの長さは任意である。例えば、オーニングシートの幅と同一とした方が、テントを張った時にオーニングシートに皺や歪みが発生しにくいものの、それより長尺または短尺でもよい。
紐通し縫部の長さも、オーニングシートの幅方向の全長にわたって形成しても、その一部でもよい。
請求項4に記載の考案は、前記各部分ロールは、その周方向において、互いに対峙する部分に対配置された複数の位置決めビスにより、隣り合う前記部分スリット同士を位置合わせして連結され、かつ前記各位置決めビスは、対応する部分スリットからその周方向に90°離れた位置に配されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のオーニングテントである。
「部分ロールの周方向において、互いに対峙する部分に複数のビスが対配置され、かつ各位置決めビスが対応する部分スリットからその周方向に90°離れた位置に配されている」とは、部分ロールのうち、ロール周方向へ180°離れた位置に対状態で配置された各ビスが、対応する部分スリットとの位置関係では、部分ロールの周方向に90°離間した位置にそれぞれ在ることをいう。
ビスの使用本数は、2本、4本など複数であればよい。ビスは細長い小型のねじで、通常、先端がとがっている場合が多い。
「部分ロールの周方向において、互いに対峙する部分に複数のビスが対配置され、かつ各位置決めビスが対応する部分スリットからその周方向に90°離れた位置に配されている」とは、部分ロールのうち、ロール周方向へ180°離れた位置に対状態で配置された各ビスが、対応する部分スリットとの位置関係では、部分ロールの周方向に90°離間した位置にそれぞれ在ることをいう。
ビスの使用本数は、2本、4本など複数であればよい。ビスは細長い小型のねじで、通常、先端がとがっている場合が多い。
本考案によれば、オーニングテントの梱包時、構成する部品のうち、長尺物を短くして梱包する。すなわち、各伸縮構造部により左右一対の側支柱部を短縮し、巻取りロールを複数の部分ロールに分割し、張出しバーを複数の部分バーに分割する。これにより、オーニングテントをコンパクトに梱包することが可能となる。その結果、オーニングテントの輸送コストの低下および保管スペースの小型化を図ることができる。
特に、請求項2に記載の考案によれば、各部分スリットを突き合わせた状態で、隣接する部分ロールを連結することにより、巻取りロールを組み立てる。ここで、巻取りロールの内部空間には、連結構造部を介してシート抜け止め部材が連結されたオーニングシートの基端部を配置し、かつこのシート基端部付近をスリットに挿通した状態で、シートを巻取りロールに巻き取る。
これにより、従来の接着時のように、経年劣化等によってシート基端部が巻取りロールの外周面から離脱しない。また、従来の巻取りロールをシート基端の紐通し縫部に挿入した場合には、紐通し縫部のうち、折り返して重ね縫いした厚地部分を原因として、巻回されたシートの周方向の一部に凹凸が現出され、シート皺が発生して、展張されたテントが歪んでいたが、これを解消できる。すなわち、オーニングシートは、スリットから導出されたシート基端部付近から巻取りロールの外周面に凹凸なく巻き付けることができる。
これにより、従来の接着時のように、経年劣化等によってシート基端部が巻取りロールの外周面から離脱しない。また、従来の巻取りロールをシート基端の紐通し縫部に挿入した場合には、紐通し縫部のうち、折り返して重ね縫いした厚地部分を原因として、巻回されたシートの周方向の一部に凹凸が現出され、シート皺が発生して、展張されたテントが歪んでいたが、これを解消できる。すなわち、オーニングシートは、スリットから導出されたシート基端部付近から巻取りロールの外周面に凹凸なく巻き付けることができる。
また、請求項3に記載の考案によれば、シート抜け止め部材として湾曲自在なワイヤを採用したため、シート抜け止め部材を分割しなくても梱包時に嵩張らない。また、連結構造部として、オーニングシートの基端部に設けた紐通し縫部を採用したため、部品点数が増加せず、湾曲しやすいワイヤを、支障なく直線状のシート抜け止め部材として利用することができる。
さらに、請求項4に記載の考案によれば、各部分ロールの連結時、周方向の反対側の部分に対配置された複数の位置決めビスにより、部分スリット同士を位置合わせして各部分ロールを堅固に連結する。これにより、ロール周方向における位置合わせが不十分な場合に生じる部分スリットの形成端(エッジ)によるオーニングシートの損傷を防止することができる。
しかも、部分ロール同士を例えばボルトナットによる連結等した場合には、巻取りロールの外周面から突出したボルト頭部やナットの影響により、巻回シートの一部に隆起部が現出し易かったが、このように位置決めビスによる連結を採用したため、そのシートの一部に現出した隆起部によるオーニングシートの皺の発生を防止することができる。
また、対応する部分スリットとはロール周方向に90°だけ離間し、かつ互いにロール周方向に対峙する位置で、各部分ロール同士を複数の位置決めビスにより連結したため、90°配置でない場合に比べて、巻取りロールの内部空間において、細いビスの先端により、ワイヤが挿入された紐通し部が損傷するおそれが少ない。
しかも、部分ロール同士を例えばボルトナットによる連結等した場合には、巻取りロールの外周面から突出したボルト頭部やナットの影響により、巻回シートの一部に隆起部が現出し易かったが、このように位置決めビスによる連結を採用したため、そのシートの一部に現出した隆起部によるオーニングシートの皺の発生を防止することができる。
また、対応する部分スリットとはロール周方向に90°だけ離間し、かつ互いにロール周方向に対峙する位置で、各部分ロール同士を複数の位置決めビスにより連結したため、90°配置でない場合に比べて、巻取りロールの内部空間において、細いビスの先端により、ワイヤが挿入された紐通し部が損傷するおそれが少ない。
以下、本考案の実施例を具体的に説明する。ここでは、住宅の庭先の窓に設置されたオーニングテントを例にとる。
図1において、10は本考案の実施例1に係るオーニングテントで、このオーニングテント10は、住宅の庭側の窓部において、軒先の天井面と床面との間に突っ張り棒状に架設された左右一対の側支柱11と、各側支柱11の上端部間に水平な一対の回転軸12(図4aを参照)を中心にして回転自在に横架された巻取りロール13と、巻取りロール13の外周面に巻回されるオーニングシート14と、巻取りロール13をハンドル(手動)操作により回転軸12を中心にして回転させるロール回転手段15と、オーニングシート14の前端部に巻取りロール13と平行状態で取り付けられる張出しバー16と、張出しバー16の長さ方向の各端部に対応する先端部が連結され、かつ対応する基端部が各側支柱11に上下回動自在に連結された左右一対のサイドアーム17とを備えている。
以下、これらの構成体を具体的に説明する。
図1〜図3に示すように、各側支柱11は、ステンレスパイプからなる下段柱部18と、下段柱部18にピン連結されるステンレスパイプからなる中段柱部19と、中段柱部19に突没自在に挿入されたステンレスパイプからなる上段柱部20と、側支柱11の高さ調整が可能なように中段柱部19の上端開口からの突出長さを変更する伸縮構造部21と、下段柱部18の下端に装着され、かつ側支柱11の微小な高さ調整機能を有した合成樹脂製の円盤キャップ状の底部スタンド22と、上段柱部20の下端に装着される合成樹脂製の円盤キャップ状の頂部スタンド23とを有している。
図1〜図3に示すように、各側支柱11は、ステンレスパイプからなる下段柱部18と、下段柱部18にピン連結されるステンレスパイプからなる中段柱部19と、中段柱部19に突没自在に挿入されたステンレスパイプからなる上段柱部20と、側支柱11の高さ調整が可能なように中段柱部19の上端開口からの突出長さを変更する伸縮構造部21と、下段柱部18の下端に装着され、かつ側支柱11の微小な高さ調整機能を有した合成樹脂製の円盤キャップ状の底部スタンド22と、上段柱部20の下端に装着される合成樹脂製の円盤キャップ状の頂部スタンド23とを有している。
各伸縮構造部21は、中段柱部19の上端部のうち、周方向の対峙位置に2cmピッチで配された上下3段の小幅調整用ピン孔19aと、上段柱部20の略全長にわたり、周方向の対峙配置に10cmピッチで配された上下10段の大幅調整用ピン孔20aと、互いに連通した小幅調整用ピン孔19aと大幅調整用ピン孔20aとにそれぞれ一連に挿通される支柱連結ボルト24と、これに螺合するナット25とを有している。
各側支柱11の高さ調整時には、中段柱部19の上端開口からの上段柱部20の突出長さを適宜調整し、互いに連通した小幅調整用ピン孔19aと大幅調整用ピン孔20aとに一連に支柱連結ボルト24を挿入し、これをナット25により止める。
底部スタンド22は、下段柱部18の下端に装着され、かつ下部に内ねじが形成された円筒部26と、内ねじに螺合する外ねじが上面中央部に突設された円盤状のアンカー部27とを有したものである。アンカー部27を所定方向に回転させ、内ねじへの外ねじのねじ込み量を変更することで、側支柱11の微小な高さ調整を行う。
底部スタンド22は、下段柱部18の下端に装着され、かつ下部に内ねじが形成された円筒部26と、内ねじに螺合する外ねじが上面中央部に突設された円盤状のアンカー部27とを有したものである。アンカー部27を所定方向に回転させ、内ねじへの外ねじのねじ込み量を変更することで、側支柱11の微小な高さ調整を行う。
次に、図1,図3〜図6を参照して、巻取りロール13について説明する。
図1および図3に示すように、巻取りロール13は、各上段柱部20の上端部に掛止された左右一対の軸支用ジョイント28の間に回転自在に横架されている。各軸支用ジョイント28は、基部に各上段柱部20に掛止される二股クリップ部29が設けられ、かつ二股クリップ部29の先部に一体形成された厚肉な舌片部30の中央部に、各回転軸12が挿通される軸孔が配された合成樹脂製の部材である。各二股クリップ部29には、対応する上段柱部20への掛止力を高めるため、二股部分を締め付ける締結ねじ31が配設されている。
図1および図3に示すように、巻取りロール13は、各上段柱部20の上端部に掛止された左右一対の軸支用ジョイント28の間に回転自在に横架されている。各軸支用ジョイント28は、基部に各上段柱部20に掛止される二股クリップ部29が設けられ、かつ二股クリップ部29の先部に一体形成された厚肉な舌片部30の中央部に、各回転軸12が挿通される軸孔が配された合成樹脂製の部材である。各二股クリップ部29には、対応する上段柱部20への掛止力を高めるため、二股部分を締め付ける締結ねじ31が配設されている。
また、一方の軸支用ジョイント28の舌片部30の外面には、矩形箱状のギヤボックス32が固定されている。このギヤボックス32は、その表裏側の端面の中央部を貫通して、舌片部30の軸孔と連通して長尺側の回転軸12が挿通される別の軸孔が形成されている。また、ギヤボックス32の下面からは、自在継ぎ手33が回転自在に突設されている。自在継ぎ手33には、ハンドル34のシャフト35の先端部が連結されている。
ハンドル34は、長尺なシャフト35の下端部がL字状に屈曲し、そのシャフト屈曲部に握り筒36が挿通され、かつ屈曲部分の先端にグリップ37が軸支されたものである。使用時には、一方の手で握り筒36を握り、握り筒36を中心にしてグリップ37を所定方向に回転させる。これにより、シャフト35を介して自在継ぎ手33が回転し、ギヤボックス32に内蔵された歯車構造体を介して、巻取りロール13の回転軸12が所定方向に回転する。これらのギヤボックス32、自在継ぎ手33およびハンドル34により、前記ロール回転手段15が構成される。
図4および図5に示すように、巻取りロール13は、周方向の一部にロール全長にわたり、オーニングシート14の基端部付近が挿通される1本のスリット38が形成されたステンレスパイプである。巻取りロール13は、その長さ方向に等分割された部分スリット38A〜38C付きの3本の部分ロール13A〜13Cを有している(図4(a))。各部分ロール13A〜13Cの連結は、一方側(図4の左側)の部分ロール13Aと、中央部の部分ロール13Bとの各一端(図4の右端)に突設された小径嵌入部13aを介して行われている。
各小径嵌入部13aと、これらが嵌入される部分ロール13B,13Cの各端部(左側の端部)とには、ロール周方向において、対応する部分スリット38A〜38Cと90°配置され、かつ互いに対峙する部分(ロール周方向に180°離れた部分)に対配置された2本のビス孔13bがそれぞれ形成されている。各部分ロール13A〜13Cの連結時、連通した各ビス孔13b同士に2本の位置決めビス13cをねじ込む(図4(b)、図6を参照)。これにより、各部分スリット38A〜38C同士がロール周方向に位置ズレなく連通された状態で、隣接する部分ロール13A〜13Cを連結することができる。
各小径嵌入部13aと、これらが嵌入される部分ロール13B,13Cの各端部(左側の端部)とには、ロール周方向において、対応する部分スリット38A〜38Cと90°配置され、かつ互いに対峙する部分(ロール周方向に180°離れた部分)に対配置された2本のビス孔13bがそれぞれ形成されている。各部分ロール13A〜13Cの連結時、連通した各ビス孔13b同士に2本の位置決めビス13cをねじ込む(図4(b)、図6を参照)。これにより、各部分スリット38A〜38C同士がロール周方向に位置ズレなく連通された状態で、隣接する部分ロール13A〜13Cを連結することができる。
しかも、対応する部分スリット38A〜38Cと各ビス孔13bとが90°配置でない場合に比べて、位置決めビス13cの尖った先端により、後述するワイヤ42が挿入された第1の紐通し縫部41を破損するおそれが少ない。
以下、その理由を説明する。仮に90°配置でない場合には、互いに対峙する(ロール周方向に180°離れている)一対のビス孔13bのうち、何れかのビス孔13bに螺合した位置決めビス13cが、対応する部分スリット38A〜38Cに近づいてしまう。そのため、この近づいた位置決めビス13cの先端が、巻取りロール13の内部空間のうち、スリット38側の部分に収納された前記ワイヤ42入りの第1の紐通し縫部41を傷つけ易い。すなわち、このような90°配置の場合には、対峙配置された位置決めビス13cの何れもが、巻取りロール13の内部空間のうち、スリット38側に配される第1の紐通し縫い部41から離れた位置でキープされる。
ちなみに、“一対の位置決めビス13cをロール周方向に対峙させない”という方法もこの問題解決の一策となりうる。しかしながら、その方法を採用した場合には、隣り合う部分ロール13A〜13C同士を、2本の位置決めビス13cにより堅固に固定することができなくなる(固定力が低下する)。その結果、シート抜け止め部材が湾曲自在なワイヤ42であって、長尺な剛体に比べて崩れかけた部分スリット38A〜38C同士を繋ぎ留めにくいことも影響し、使用中に巻取りロール13が壊れてしまい、オーニングテント10を使用できなくなるおそれがある。
以下、その理由を説明する。仮に90°配置でない場合には、互いに対峙する(ロール周方向に180°離れている)一対のビス孔13bのうち、何れかのビス孔13bに螺合した位置決めビス13cが、対応する部分スリット38A〜38Cに近づいてしまう。そのため、この近づいた位置決めビス13cの先端が、巻取りロール13の内部空間のうち、スリット38側の部分に収納された前記ワイヤ42入りの第1の紐通し縫部41を傷つけ易い。すなわち、このような90°配置の場合には、対峙配置された位置決めビス13cの何れもが、巻取りロール13の内部空間のうち、スリット38側に配される第1の紐通し縫い部41から離れた位置でキープされる。
ちなみに、“一対の位置決めビス13cをロール周方向に対峙させない”という方法もこの問題解決の一策となりうる。しかしながら、その方法を採用した場合には、隣り合う部分ロール13A〜13C同士を、2本の位置決めビス13cにより堅固に固定することができなくなる(固定力が低下する)。その結果、シート抜け止め部材が湾曲自在なワイヤ42であって、長尺な剛体に比べて崩れかけた部分スリット38A〜38C同士を繋ぎ留めにくいことも影響し、使用中に巻取りロール13が壊れてしまい、オーニングテント10を使用できなくなるおそれがある。
また、3本の部分ロール13A〜13Cのうち、両側に配された部分ロール13A,13Cの外側開口には、端板の中央部に回転軸12が突設された一対のエンドキャップ39が着脱自在に嵌入されている。このうち、一方(図4(a)の左方)の回転軸12は長尺軸である。
各回転軸12は、対応する軸支用ジョイント28の軸孔に挿通されている。長尺な回転軸12の先端部は、軸支用ジョイント28の外側に配された矩形箱状のギヤボックス32を挿通し、外部配置される。各回転軸12の外部配置された先端部には、それぞれ袋ナット40が螺合される。これにより、巻取りロール13が各側支柱11の上端部間に回転自在に横架される。
各回転軸12は、対応する軸支用ジョイント28の軸孔に挿通されている。長尺な回転軸12の先端部は、軸支用ジョイント28の外側に配された矩形箱状のギヤボックス32を挿通し、外部配置される。各回転軸12の外部配置された先端部には、それぞれ袋ナット40が螺合される。これにより、巻取りロール13が各側支柱11の上端部間に回転自在に横架される。
オーニングシート14は矩形状のテント生地で、紫外線カット処理、裏面へのシルバーコーティング、撥水加工が施されている。
オーニングシート14の基端部には、その幅方向の全長にわたり第1の紐通し縫部(連結構造部)41が設けられている。第1の紐通し縫部41には、スリット38の幅より大径で、シート幅と同一長さの1本のワイヤ(シート抜け止め部材)42が挿入されている。
オーニングシート14の基端部には、その幅方向の全長にわたり第1の紐通し縫部(連結構造部)41が設けられている。第1の紐通し縫部41には、スリット38の幅より大径で、シート幅と同一長さの1本のワイヤ(シート抜け止め部材)42が挿入されている。
また、オーニングシート14の前端部には、その幅方向の全長にわたって、第1の紐通し縫部41と平行な第2の紐通し縫部43が設けられている。第2の紐通し縫部43には、巻取りロール13と同一長さでかつこれより小径なステンレスパイプからなる張出しバー16が挿入されている。張出しバー16は、巻取りロール13から繰り出されたオーニングシート14の部分に対して、自重作用により、常に所定のテンション(張り)を付与する棒材である。
図7および図8に示すように、張出しバー16は、長さ方向に等分割された3本の部分バー16A〜16Cを着脱自在に連結したものである。各部分バー16A〜16Cの連結は、中央部の部分バー16Bの各一端に突設された小径嵌入部16aを介して行われている。
図7および図8に示すように、張出しバー16は、長さ方向に等分割された3本の部分バー16A〜16Cを着脱自在に連結したものである。各部分バー16A〜16Cの連結は、中央部の部分バー16Bの各一端に突設された小径嵌入部16aを介して行われている。
次に、図1および図2を参照して、各サイドアーム17について説明する。
各サイドアーム17は、左右一対のアーム軸支用ジョイント44を介して、各中段柱部19の上部に基端部が垂直回動自在に軸支されている。各アーム軸支用ジョイント44は、基部に各中段柱部19に掛止される二股クリップ部45が設けられ、かつ先部の二股軸支部46に、対応するサイドアーム17の基端部に形成されたピン孔と合致するピン孔が形成された合成樹脂からなる部材である。これらのピン孔に、一連に回動ピン47が挿着されることで、アーム軸支用ジョイント44を介して、サイドアーム17が中段柱部19に上下方向に回動自在に連結される。また、各二股クリップ部45には、対応する下段支柱部への掛止力を高めるため、二股部分を締め付ける締結ねじ48が配設されている。
各サイドアーム17は、左右一対のアーム軸支用ジョイント44を介して、各中段柱部19の上部に基端部が垂直回動自在に軸支されている。各アーム軸支用ジョイント44は、基部に各中段柱部19に掛止される二股クリップ部45が設けられ、かつ先部の二股軸支部46に、対応するサイドアーム17の基端部に形成されたピン孔と合致するピン孔が形成された合成樹脂からなる部材である。これらのピン孔に、一連に回動ピン47が挿着されることで、アーム軸支用ジョイント44を介して、サイドアーム17が中段柱部19に上下方向に回動自在に連結される。また、各二股クリップ部45には、対応する下段支柱部への掛止力を高めるため、二股部分を締め付ける締結ねじ48が配設されている。
各サイドアーム17の先端部間には、オーニングシート14の第2の紐通し縫部43に挿入された張出しバー16が横架されている。具体的には、各サイドアーム17の先端部に形成されたピン孔と、張出しバー16の対応する端部に形成されたねじ孔とを重ね合わせ、これらに一連に連結ねじ49をねじ込む。
次に、図1〜図8を参照して、本考案の実施例1に係るオーニングテント10の使用方法を説明する。
まず、住宅の庭先でオーニングテント10を組み立てる。
図1〜図3に示すように、各下段柱部18と各中段柱部19とをピン連結し、各伸縮構造部21を介して、各軸支用ジョイント28が連結された各上段柱部20と各中段柱部19とを連結する。その後、各下段柱部18の下端に底部スタンド22を装着し、上段柱部20の上端に頂部スタンド23を装着することにより、左右一対の側支柱11を組み立てる。
まず、住宅の庭先でオーニングテント10を組み立てる。
図1〜図3に示すように、各下段柱部18と各中段柱部19とをピン連結し、各伸縮構造部21を介して、各軸支用ジョイント28が連結された各上段柱部20と各中段柱部19とを連結する。その後、各下段柱部18の下端に底部スタンド22を装着し、上段柱部20の上端に頂部スタンド23を装着することにより、左右一対の側支柱11を組み立てる。
図4(a)に示すように、巻取りロール13の組み立ては、各小径嵌入部13aを介して3本の部分ロール13A〜13Cを繋ぎ合せ、その後、各ビス孔13b同士に2本の位置決めビス13cをねじ込む(図4(b)を参照)。これにより、各部分スリット38A〜38Cのロール周方向での位置ズレなく長尺な巻取りロール13が連結される。
その後、一端側の部分ロール13A〜13Cからエンドキャップ39を外し、ワイヤ42を挿入した第1の紐通し縫部41が内部空間に配置されるように、オーニングシート14の基端部付近をスリット38に挿通する(図6および図8を参照)。その後、エンドキャップ39を戻すことで、オーニングシート14の基端部が巻取りロール13に連結される。
その後、一端側の部分ロール13A〜13Cからエンドキャップ39を外し、ワイヤ42を挿入した第1の紐通し縫部41が内部空間に配置されるように、オーニングシート14の基端部付近をスリット38に挿通する(図6および図8を参照)。その後、エンドキャップ39を戻すことで、オーニングシート14の基端部が巻取りロール13に連結される。
次に、図1に示すように、巻取りロール13を左右一対の側支柱11の上端部間に回転自在に横架する。具体的には、巻取りロール13の長尺側の回転軸12を、ギヤボックス32付きの軸支用ジョイント28の舌片部30と、このギヤボックス32の軸孔とに一連に挿通し、外方へ突出した先端部に袋ナット40を螺合する(図3を参照)。また、巻取りロール13の残った方の回転軸12を、残った軸支用ジョイント28の舌片部30の軸孔に挿通し、突出した先端部に袋ナット40を螺合する。これにより、巻取りロール13が各側支柱11の間に横架される。
次いで、図7および図8を参照して、張出しバー16を組み立てる。
すなわち、3本の部分バー16A〜16Cを、各小径嵌入部16aを介して繋ぎ合せ、張出しバー16とする。その後、張出しバー16をオーニングシート14の第2の紐通し縫部43に挿入する。組み立てられた張出しバー16は、2本の連結ボルト49を介して、左右一対のサイドアーム17の先端部間に横架される。
すなわち、3本の部分バー16A〜16Cを、各小径嵌入部16aを介して繋ぎ合せ、張出しバー16とする。その後、張出しバー16をオーニングシート14の第2の紐通し縫部43に挿入する。組み立てられた張出しバー16は、2本の連結ボルト49を介して、左右一対のサイドアーム17の先端部間に横架される。
図1に示すように、こうして組み立てられたオーニングテント10は、住宅の庭側の窓部付近に取り付けられる。
すなわち、巻取りロール13が窓部の上方に配されるように、軒先の天井面と床面との間に突っ張り棒状に左右一対の側支柱11を架設する。各側支柱11の突っ張り状態の調整は、中段柱部19の上端開口からの上段柱部20の突出長さを調整し、互いに連通した小幅調整用ピン孔19aと大幅調整用ピン孔20aとに一連に支柱連結ボルト24を挿入してナット25を螺合する。また、微小な高さ調整は、各底部スタンド22のアンカー部27を所定方向に回転させ、円筒部26の内ねじへの外ねじのねじ込み量を変更することで行う。
すなわち、巻取りロール13が窓部の上方に配されるように、軒先の天井面と床面との間に突っ張り棒状に左右一対の側支柱11を架設する。各側支柱11の突っ張り状態の調整は、中段柱部19の上端開口からの上段柱部20の突出長さを調整し、互いに連通した小幅調整用ピン孔19aと大幅調整用ピン孔20aとに一連に支柱連結ボルト24を挿入してナット25を螺合する。また、微小な高さ調整は、各底部スタンド22のアンカー部27を所定方向に回転させ、円筒部26の内ねじへの外ねじのねじ込み量を変更することで行う。
オーニングテント10の使用時には、一方の手でハンドル34の握り筒36を握り、握り筒36を中心にしてグリップ37を所定方向に回転させる。これにより、シャフト35を介して自在継ぎ手33が回転し、ギヤボックス32に内蔵された歯車構造体を介して、巻取りロール13の長尺側の回転軸12が所定方向に回転する。これにより、巻取りロール13に対してのオーニングシート14の巻回または繰り出しが行われる。
このように、オーニングテント10の梱包時、従来は長尺物であった巻取りロール13を3本の部分ロール13A〜13Cに分割し、かつ張出しバー16を3本の部分バー16A〜16Cに分割するようにしたため、オーニングテント10をコンパクトに梱包することができる。その結果、オーニングテント10の輸送コストの低下および保管スペースの小型化を図ることができる。
また、巻取りロール13の内部空間に、第1の紐通し縫部41にワイヤ42が挿入されたオーニングシート14の基端部を配置し、かつこのシート基端部付近をスリット38に挿通した状態で、オーニングシート14を巻取りロール13に巻き取るようにしたため、従来の接着によるシート連結時のように、経年劣化等によってシート基端部が巻取りロール13の外周面から離脱しない。また、従来の巻取りロール13をシート基端の大径な紐通し縫部に挿入した場合のように、第1の紐通し縫部41のうち、折り返して重ね縫いした厚地部分を原因として、巻回されたオーニングシート14の周方向の一部に現出していた凹凸が生じない。これによりシート皺が発生せず、展張されたテントの歪みが解消できる。すなわち、オーニングシート14は、スリット38から導出されたシート基端部付近から巻取りロール13の外周面に凹凸なく巻き付けることができる。
さらに、シート抜け止め部材として湾曲自在なワイヤ42を採用したため、シート抜け止め部材を分割しなくても梱包時に嵩張らない。また、連結構造部として、オーニングシート14の基端部に設けた第1の紐通し縫部41を採用したため、部品点数が増加せず、湾曲しやすいワイヤ42を、支障なく直線状のシート抜け止め部材として利用することができる。
さらにまた、各部分ロール13A〜13Cの連結時、周方向の対峙部分に対配置された複数の位置決めビス13cにより、部分スリット38A〜38C同士を位置合わせして各部分ロール13A〜13Cを堅固に連結するようにしたため、ロール周方向における位置合わせが不十分な場合に生じる部分スリット38A〜38Cの形成端(エッジ)によるオーニングシート14の損傷を防止することができる。
しかも、部分ロール13A〜13C同士を例えばボルト連結等した場合には、巻取りロール13の外周面から突出したボルト頭部やナットの影響により、巻回されたオーニングシート14の一部に隆起部が現出し易かったが、ビス止めを採用したため、そのシート14の一部に現出した隆起部によるオーニングシート14の皺の発生を防止することができる。
しかも、部分ロール13A〜13C同士を例えばボルト連結等した場合には、巻取りロール13の外周面から突出したボルト頭部やナットの影響により、巻回されたオーニングシート14の一部に隆起部が現出し易かったが、ビス止めを採用したため、そのシート14の一部に現出した隆起部によるオーニングシート14の皺の発生を防止することができる。
本考案は、建物の軒先等に着脱自在に取り付けられて、日よけや雨よけとなる簡易設置型のオーニングテントの技術として有用である。
10 オーニングテント
11 側支柱
12 回転軸
13 巻取りロール
13A〜13C 部分ロール
13c 位置決めビス
14 オーニングシート
15 ロール回転手段
16 張出しバー
116A〜16C 部分バー
7 サイドアーム
38 スリット
38A〜38C 部分スリット
41 第1の紐通し縫部(連結構造部)
42 ワイヤ(シート抜け止め部材)
11 側支柱
12 回転軸
13 巻取りロール
13A〜13C 部分ロール
13c 位置決めビス
14 オーニングシート
15 ロール回転手段
16 張出しバー
116A〜16C 部分バー
7 サイドアーム
38 スリット
38A〜38C 部分スリット
41 第1の紐通し縫部(連結構造部)
42 ワイヤ(シート抜け止め部材)
Claims (4)
- 建物の軒先の天井面と床面との間に突っ張り棒状に架設され、かつ高さ調整が可能なように伸縮構造部が配設された左右一対の側支柱と、
該各側支柱の上端部間に水平な回転軸を中心にして回転自在に横架され、かつ長さ方向に複数の部分ロールに分割可能な巻取りロールと、
該巻取りロールの外周面に巻回されるオーニングシートと、
前記巻取りロールをハンドル操作により前記回転軸を中心にして回転させるロール回転手段と、
前記オーニングシートの前端部に前記巻取りロールと平行状態で取り付けられ、かつ長さ方向に複数の部分バーに分割可能な張出しバーと、
該張出しバーの長さ方向の各端部に対応する先端部が連結され、かつ対応する基端部が前記各側支柱に上下回動自在に連結された左右一対のサイドアームとを備えたオーニングテント。 - 前記巻取りロールは中空体で、かつ周方向の一部に、該巻取りロールの全長にわって、前記オーニングシートの基端部付近が挿通されるスリットが形成され、
前記各部分ロールは、前記スリットを分割した部分スリットを有し、
前記オーニングシートの基端部には、前記巻取りロールの内部空間に配置され、かつ前記スリットの幅より大径なシート抜け止め部材が、連結構造部を介して連結されたことを特徴とする請求項1に記載のオーニングテント。 - 前記シート抜け止め部材はワイヤで、
前記連結構造部は、前記オーニングシートの基端部に設けられ、かつ前記ワイヤが挿入される紐通し縫部である請求項2に記載のオーニングシート。 - 前記各部分ロールは、その周方向において、互いに対峙する部分に対配置された複数の位置決めビスにより、隣り合う前記部分スリット同士を位置合わせして連結され、かつ前記各位置決めビスは、対応する部分スリットからその周方向に90°離れた位置に配されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のオーニングテント。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110593497A (zh) * | 2019-08-30 | 2019-12-20 | 徐州泰和门窗有限公司 | 适用于窗户的自收方雨棚 |
KR20210000374U (ko) * | 2019-08-09 | 2021-02-17 | 유동환 | 길이조절이 가능한 빗물받이 구조체 |
US11666125B2 (en) | 2020-02-25 | 2023-06-06 | Ymek Co., Ltd. | Parasol |
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-
2017
- 2017-06-05 JP JP2017002508U patent/JP3212101U/ja not_active Expired - Fee Related
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