JP2895823B2 - 巻装体繰出装置 - Google Patents

巻装体繰出装置

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JP2895823B2 JP26804297A JP26804297A JP2895823B2 JP 2895823 B2 JP2895823 B2 JP 2895823B2 JP 26804297 A JP26804297 A JP 26804297A JP 26804297 A JP26804297 A JP 26804297A JP 2895823 B2 JP2895823 B2 JP 2895823B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻装したCD管或
いはその他類似の長尺巻装体を巻き戻して順次繰り出す
巻装体繰出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビルなどの建物の建築段階で電線或いは
電話線等の配線するために、外周面が波状に形成された
可撓性長尺管であるCD管を壁面や床面が形成される前
にあらかじめ配管しておき、このCD管に電線や電話線
等を挿入する。このCD管は取扱性を考慮して通常ドー
ナツ状に巻装されて巻装体となって市販されている。そ
して、上記の配線の敷設時には巻装体を巻き戻して順次
CD管を繰り出す必要がある。
【0003】このような各種長尺巻装体を順次巻き戻し
て繰り出すための一般的な巻装体繰出装置は、回転軸の
両端に円板が垂直に固定された糸巻状のドラムと、この
ドラムの回転軸を水平にかつ回動自在に軸支する支持台
とからなる。この装置はドラムの回転軸に長尺巻装体を
装着し、作業現場で順次長尺巻装体を巻き戻して引き出
して使用する。
【0004】ところで従来の巻装体繰出装置には、a)
シュリンク包装した長尺巻装体からシュリンク包装を取
り除き、ドラムに嵌め込み必要があること、b)CD管
の敷設現場は建築途上であるので、スラブ仮枠板の上に
露出した上筋および下筋のスラブ筋が上下2層に張られ
ているので、従来の巻装体繰出装置の支持部はこのよう
な高さのあるスラブ筋に邪魔されて座りが悪く不安定で
あること、c)長尺巻装体を巻き戻して繰り出す方向を
変えるためには、この巻装体繰出装置自体の向きを変え
る必要があること、d)巻装体繰出装置自体は比較的重
いので作業現場への搬送作業に大きな労力を要すること
などの不都合がある。
【0005】また、登録第3001267号の登録実用
新案公報に紹介された巻装体繰出装置が提案されてい
る。この巻装体繰出装置は、上連結体と下連結体が回動
自在に連結されており、下連結体には3本以上の棒状の
支持脚が放射状に展開自在に連結され、上連結体には3
本以上の棒状の保持アームが放射状に展開自在に連結さ
れているものである。ところで支持脚の展開限界角度は
180°に近い角度であり、保持アームの展開限界角度
も180°である。そして、各保持アームにはスタッド
が上方に可撓可能でかつ半径方向にスライド自在に設け
られている。使用時は、支持脚および保持アームを展開
して設置し、スタッドを立て、保持アーム上のスタッド
より外周側に巻装体を装着する。この状態で巻装体の外
側から順次長尺巻装体を巻き戻して引き出す。この装置
は巻装体の巻取軸つまり回転軸を鉛直にして繰り出すこ
とから、繰り出す方向は任意に選択できる。
【0006】この巻装体繰出装置には、a)巻装体の外
側から長尺巻装体を巻き戻して繰り出す外出し式を採用
するので、フィルムのシュリンク被覆等の外部包装を取
り除く必要であること、b)3本以上の棒状の支持脚を
180°近く展開した状態で使用するので、上述のよう
に作業現場のスラブ仮枠板上に露出した上下2層のスラ
ブ筋に当接してスラブ仮枠板まで届かず、座りが悪く不
安定であること、c)外出し式であるため外側の包装を
除去しているので巻装体は外周方向にばらけ易く、スム
ーズな繰り出し作業が困難である。このような巻装体の
ばらけの弊害を防止するためには保持アームの長さを巻
装体の外径よりも十分大きくする必要があること、d)
設置時、保持アームが比較的低く位置することから、設
置面上に露出したスラブ筋などに衝突して回転し難いこ
となどの不都合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な課題を解決し、巻装体に施した包装を取ることなく装
着でき、スラブ筋などがある作業現場において安定性が
あり、さらに軽くて搬送作業が容易な巻装体繰出装置の
提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として請求項1の発明では、3ないし4本の棒状
の支持脚を連結体の下方に開脚自在に連結してなるスタ
ンドと、連結体の上面から上方に設けた円筒と、円筒に
嵌合して回動自在の主軸と、長手方向に内奥が幅広の空
洞部を有するスリットを有しかつ中央部に上下方向の主
軸穴および互いに十字に噛み合う凹嵌状の嵌め合わせ構
造とを有する一対の金属レールと、ならびに先端部にネ
ジを形成した棒状のスタッドからなり、一対のレールを
嵌め合わせ構造により十字に組合せかつ主軸穴で主軸に
係合してネジ止めし、スタッド先端にナットを螺合し、
該ナットをレールのスリット内に装着しレールに嵌合締
着して主軸から対向離間することによりスタッドをレー
ルに立設することを特徴とする巻装体繰出装置である。
【0009】請求項2の発明では、連結体は上部平面部
と該上部平面部から斜め下方に放射状に延在する3ない
し4本の内側が開いた半円筒状の剛性の腕からなり、連
結体の上部平面部付け根近傍腕内部に棒状の支持脚を開
脚回動自在に軸支して、該腕は内側から棒状の支持脚を
嵌め込み係合把持する突起を腕下端内部に有することを
特徴とする請求項1の手段における巻装体繰出装置であ
る。
【0010】以下に上述の手段の作用を説明する。請求
項1に記載の巻装体繰出装置では、 (1)まずスタンドの支持脚を開脚した状態で作業現場
に設置し、十字に組んだ一対のレールを主軸に垂直に固
定し、さらに一対のスタッドをレールの左右に垂直に固
定することで、当該装置の作業現場に設置が完了する。
この状態の両レール上に巻装体を巻き中心と主軸とを一
致させて載置し、両スタッドを巻装体の内周側に当接し
て固定することで巻装体を一定位置に保持できる。この
ように装着された巻装体の先を持って引き出せば、巻装
体と両レールが主軸を中心に回転して、長尺巻装体を順
次巻き戻して繰り出すことができる。
【0011】(2)当該巻装体繰出装置は、スタンドと
円筒と主軸からなる脚部、2本のレール、および棒状の
スタッドからなり、スタッドを回してナットとの螺合を
解除することで、レール上でスタッドをスリットに沿っ
て移動して一対のスタッドの間隔を調整でき、さらにレ
ールからスタッドを取り外すことができる。さらに主軸
のネジをまわしてレールを主軸から取り外すことができ
る。このため、当該装置は、折り畳める脚部スタンド
と、棒状のレールおよびスタッドとに小さく分解して簡
単に搬送することができる。一方、作業現場では、格別
の工具を用いることなく、十字に組んだ一対のレールを
主軸穴で主軸に係合してネジ止めすることで、脚部スタ
ンドににレールを組立て取り付けることができ、スタッ
ドを回してナットを締めつけることで、レールにスタッ
ドを立てることができる。
【0012】(3)当該装置は、市販のCD管などの巻
装体に施されている包装を取り除くことなく巻装体の内
周側から順次CD管を繰り出す中出し方式とすることが
できる。このため巻装体から包装を取り除く作業を省略
できる。また、包装状態のまま繰り出し作業を行うの
で、巻装体は包装内でしっかりまとまり、外方にばらけ
ることがない。このため巻装体を保持するレールの長さ
は巻装体の外径より少し長ければよい。スタッドも簡易
な棒状のものでよく、連結もレール溝への係合でよい。
以上のように、本巻装体繰出装置は中出し方式に最適の
構造である。
【0013】(4)スタッドの取り付けは、スタッド先
端にナットを螺合しておき、該ナットをレール端部から
スリットに嵌入して行う。この後スタッドを回してナッ
トにさらにねじ込み、スタッドの先端とナットとの間隔
をスリット内奥の中空部の上下高さまで拡張しスリット
内に突っ張らせてスタッドをレールに固定することがで
きる。一方、スタッドの先端とナットの間隔をスリット
中空部内の上下高さより縮小して緩め、スタッドをレー
ルにスライドさせることができる。なお、矩形状又は菱
型のナットの縦横2辺の長さを変えて、一方の長さをス
リット幅より短くしておけば、スリットの開口にナット
の幅狭辺狭幅を合わせてレールのスリットの上方からナ
ットを挿入でき、その後ナットの向きを変えてスリット
内に係合させることで、スタッドをレールに取り付ける
ことができる。
【0014】(5)支持脚を連結体の下方に開脚自在に
連結してなるスタンドを装備したことから、スラブ仮枠
板の上方に2層にスラブ筋が張られている作業現場で
も、スラブ筋に当たらずに支持脚をスラブ仮枠板に立て
て安定に設置できる。また、巻装体を載置する両レール
の位置を比較的高くできるので、設置面上に露出したス
ラブ筋などの障害物にレールがぶつかることなく回転て
き、スムーズにCD間を繰り出すことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜図5に、発明の実施につい
て一形態を示す。図1は当該一形態に係る巻装体繰出装
置を示す斜視図で、図2の(a)は図1の巻装体繰出装
置の主軸周辺を示す一部断面図で、図2の(b)は図1
の巻装体繰出装置の主軸下端を示す正面図で、図2の
(c)は(a)のA−A断面図で、図3の(a)および
(b)はそれぞれ図1の巻装体繰出装置の第一レールお
よび第二レールを示す正面図で、図4の(a)および
(b)は図1の巻装体繰出装置のレールとスタッドの連
結を説明する模式的断面図で、図5の(a)は図1の巻
装体繰出装置の使用状態を示す斜視図で、図5の(b)
は(a)のスタンド周辺を示す正面図である。
【0016】当該巻装体繰出装置は主として金属製であ
り、概説すると、図1に示すように、スタンド1と、巻
装体を載置するための載置部2と、該スタンド1上に載
置部2を回動自在に軸支する軸支部3からなる。スタン
ド1は、連結体4と4本の棒状の支持脚5とからなる。
該連結体4は、支持脚5を保持するための腕4aが上面
の平面部4cから4方向かつ斜め下方に延びた構造であ
る。該腕4aは内側が開口し、その根元で支持脚5の根
元を回動自在にピン止めした。従って、支持脚5は連結
体4の腕4aに沿うまで開脚でき、かつ4本の支持脚5
を寄せて略1本の束状に折畳むことができる。このスタ
ンド1は、持ち運び時には支持脚5を折畳み、使用時に
は支持脚5を開脚して設置する。また、図2の(a)に
示すように、支持脚5の対偶する周面位置に一対の小さ
な球面状の凹部を形成し、支持脚5を開脚した状態で該
凹部と係合する腕4a内の所定位置に一対の小さな球面
状の小突起4bを付設した。この小突起4bと凹部は所
定の力で嵌脱可能にし、支持脚5に所定の力を加えて開
脚状態にすることで小突起4bと凹部が嵌合し支持脚5
が係止できるようにした。さらに、各支持脚5は、くノ
字状に曲折したものとし、くノ字状の角部が互いに開脚
方向を向くように連結した。このため支持脚5を展開し
て作業現場に設置した時、支持脚5が設置面に対してよ
りほぼ垂直に立ち、設置面上の2層のスラブ筋等に衝突
せず安定に設置できる(図5参照)。なお支持脚5の先
端には滑り止めのゴムキャップを被せた。
【0017】軸支部3は、図1および図2の(a)に示
すように、連結体4の上面から上方に垂直に円筒6を構
成する外筒7aを設け、該外筒7a内に円筒6を構成す
る内筒7bを嵌合して固定可能にし、さらに該内筒7b
内に主軸8を嵌合し回動自在にした構造である。外筒7
aは円筒状であり、連結体4の上面に固定した(図2
(a)参照)。また連結体4のうち固定した外筒7aの
下方には雨水を通す連通口26を有し、連結体4の連通
口26には主軸8を受けるための十字棒25を張り渡し
た(図2(a)、(c)参照)。従って、外筒7a内部
は上下に開口している。外筒7aと内筒7bとの固定
は、外筒7aの外壁面に螺合して貫通した締付けボルト
9を設け、該締付けボルト9を回して内方に移動させ、
内筒7bの外壁面を押圧することによる。さらに主軸8
の先端には、図2の(b)に示すように、ナット23と
袋ナット24を螺合し、十字棒25に当接した状態で主
軸8が袋ナット24の球面により円滑に回転できるよう
にした。従って、主軸8が嵌合した内筒7bを外筒7a
に袋ナット24が十字棒25に当たるまで挿入し、締付
けボルト9で内筒7bを固定することで、主軸8を回動
自在に設けることができる。一方、締付けボルト9を緩
めることで外筒7aから内筒7bおよび主軸8を取り外
すことができる。なお、十字棒25で受ける代わりに皿
状体で袋ナット24を受けることもできる。
【0018】載置部3は、図1に示すように、十字に組
み合わせた第一レール10および第二レール11と、第
一レール10の左右に垂直上方に係着した一対のスタッ
ド12とからなる。第一レール10は角棒状体であり、
長手方向に断面が逆T字状で上面に開口したスリット1
3を形成し、主軸8に通すため中央部に上下方向の主軸
穴(図示していない)を形成した。第二レール11も、
第一レール10と同様に、スリット14を形成した同じ
長さの角棒状体であるが、図3の(b)に示すように、
第一レール10の角棒状体の約半分の長さもの2本を、
該角棒状体の横幅の長さと同じ間隔を開けて左右に配設
し、底面に副えた連結板15にネジ止めすることで左右
の該角棒状体を中央に空間16を開けて連結した。従っ
て、第二レール11の空間16に第一レール10を嵌め
込むことで、第一レール10と第二レール11とを各上
面が同一面を形成しかつ主軸穴が一致するように十字に
組み合わせることができる。なお、第二レール11の主
軸穴17は連結板15に設けた。
【0019】該レール10、11の主軸8への係着は、
図2に示すように、上部にネジを形成した主軸8に、ま
ず上下にワッシャー18を入れてナット19を螺合し、
その上にレール10、11を主軸穴17で嵌入し、さら
にその上にワッシャー20を挟んで蝶ネジ21を螺合
し、ナット19と蝶ネジ21の締付けることによる。従
ってレール10、11の主軸8への取り付け、取り外し
は、各別の工具等を用いること無く、蝶ネジ21を手で
着脱する簡易な作業で行うことができる。なお、第一レ
ール10および第二レール11の両端にはゴムキャップ
10a、11aを被覆し、レール回転時の作業者の安全
性を考慮した。
【0020】スタッド12は、図1および図4の
(a)、(b)に示すように、先端部12aにネジを形
成した。このスタッド12の先端部12aにスリット1
3開口幅よりも大きいヒシ型ナット22を螺合させてお
き、該ヒシ型のナット22を第一レール10の端からス
リット13内に挿入することで、スタッド12を第一レ
ール10から上方へ突設することができる。このとき、
図4の(a)のように、スタッド12を単にヒシ型ナッ
ト22に螺合させた状態では、第一レール10の長手方
向にスタッド12をスライドさせることができる。一
方、図4の(b)に示すように、スタッド12をさらに
回して先端12bをヒシ型ナット22に対して進行さ
せ、先端12bとヒシ型ナット22との間隔をスリット
13の内部空間の上下間隔と同じにし、さらにスリット
13内の上下面を拡げる方向に押圧することで、第一レ
ール10に対してスタッド12を固定することができ
る。さらに、該ヒシ型ナット22の一方向から見た横幅
のみををスリット13の開口幅よりも小さくしておけ
ば、スタッド12先端12bのヒシ型ナット22をスリ
ット13の上方から内部に挿入でき、その後ヒシ型ナッ
ト22を回して上記と同様に係合させることも可能であ
る。なお、スタッド12の上端12cはゴムで球状に被
覆し、把持して回し易いようにした。またスタッド12
の中間の棒状部もゴムチューブで被覆し、長尺巻装体に
傷などが付かないようにした。
【0021】次に、当該巻装体繰出装置の使用方法につ
いて説明する。当該装置の運搬は、スタンド1と軸支部
3から、スタッド12と、第一レール10および第二レ
ール11とを取り外して分解し、さらにスタンド1の支
持脚5を一本の束状に折り畳むことで、各部品ごとに分
けて簡易に運搬することができる。また、軸支部3の締
付けボルト9を緩めて外筒7aから内筒7bおよび主軸
8を取り外すことで、さらに小さく分解することができ
る。これらの分解した部品を束ねた状態でぴったり収ま
る布製等の袋に収納すると運搬に便利である。一方、当
該装置の設置は、まず、スタンド1の支持脚5を開脚
し、作業現場の設置面に据えつける。このとき支持脚5
は比較的立っていることから、設置面上に図5に示すよ
うなスラブ筋27があっても、スラブ筋27を避けて安
定して設置できる。通常スラブ筋27は、図5の(b)
に示すように、スラブ仮枠板28の上に上筋27aと下
筋27bが上下2層に張られている。本装置のスタンド
1はスラブ筋27が2層でも、スラブ筋27に支持脚5
が当たらないように安定してスラブ仮枠板28上に設置
でき、上筋27aより高い位置に連結体4より上の部分
を支持できる。このようにスラブ筋27に衝突しないた
め、座りがよく安定した繰出作業が可能になる。次に、
外筒7a内に主軸8が回動自在に嵌合した内筒7bを嵌
入し、締付けボルト9により固定する。その後主軸8に
十字に組合わせた第一レール10と第二レール11を主
軸穴17で係合し、その上から主軸8に蝶ネジ21を螺
合させ、レール10、11の下方に螺合しているナット
19とで締めつけて固定する。これでレール10、11
を略水平に回動自在に支持できる。次に、一対のスタッ
ド12を第一レール10の左右の中心よりに連結するこ
とで、該装置の組立ておよび設置が完了する。その後、
レール10、11上に巻装体29を包装31を施したま
ま、巻き中心を主軸8に一致させて載置し、スタッド1
2をスライドさせて巻装体29の内壁側に当接させて固
定し、巻装体29の装着が完了する。この状態で巻装体
29の包装31による被覆がない内側から長尺管30を
引き、巻装体29を回転させつつ長尺管30を順次繰り
出すことができる。また、この巻装体繰出装置は、第一
レール10および第二レール11の長さを95cmと
し、例えば、50m巻き16mm径のCD管の巻装体
(内径250mm、外径550mm、包装込み内径40
0mm)、50m巻き22mm径のCD管の巻装体(内
径340mm、外径600mm、包装込み内径400m
m)、および50m巻き28mm径のCD管の巻装体
(内径400mm、外径600mm、包装込み内径40
0mm)に適応することができ、外径が900mm以内
の巻装体であれば全てに使用することができる。
【0022】以上、実施の一形態を紹介したが、本発明
に係る巻装体繰出装置の実施はこれに限るものではな
い。支持脚5は3本でもよく、第二レール11にも左右
に一対のスタッド12を立設することもできる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明のの巻装体
繰出装置は、スタンド、円筒と主軸からなる軸支部、2
本のレール、および棒状のスタッドからなる構造である
ので、摺動機構、伸縮機構、さらには展開機構が配され
た従来の複雑な巻装体繰出装置に比して簡易で低コスト
である。コンパクトに分解でき、軽量であるので全体の
重量が比較的重い従来の折り畳み式の巻装体繰出装置に
比して、小さくして片手で簡単に持ち運ぶことができ
る。また、作業現場でのセッティングも、支持脚を開脚
して簡単に腕に嵌合装着でき、かつ嵌合せ式のクリック
機構により確実に腕に取り付けられ、さらに主軸へのレ
ールのネジ止めおよびレールへのスタッドのねじ込みの
簡単な作業でセッティングは完了する。さらに、ばらし
た各部分を一つに束ねて袋に収納できる。巻装体の内周
側から長尺管を繰り出す中出し方式とすることができる
ので、従来の巻装体繰出装置で必要であった包装を巻装
体から取り除く作業が省略でき、労力が省け迅速に繰り
出し作業に取り掛かることができ作業の迅速化が図れ
る。スタッドを手で回す簡単な工程でスタッドを固定あ
るいはスライドできる。このため巻装体繰出装置への巻
装体の装着は迅速にできる。支持脚を開脚して設置した
場合に設置面に対して高い位置で垂直に立てることがで
き、スラブ筋などが比較的高い位置に露出している現場
でも安定して設置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る巻装体繰出装置を
示す斜視図である。
【図2】(a)は図1の巻装体繰出装置の主軸周辺を示
す断面図で、(b)は主軸の先端部を示す正面図で、
(c)は(a)のA−A断面図である。
【図3】(a)は図1の巻装体繰出装置の第一レールを
示す正面図で、(b)は第二レールを示す正面図であ
る。
【図4】(a)および(b)は図1の巻装体繰出装置の
第一レールとスタッドの連結を説明する模式的断面図で
ある。
【図5】(a)は図1の巻装体繰出装置の使用状態を示
す斜視図で、(b)は図1の巻装体繰出装置の使用状態
におけるスタンド周辺を示す正面図である。
【符号の説明】
1 スタンド 4 連結体 4a 腕 4b 小突起 5 支持脚 6 円筒 8 主軸 10 第一レール 11 第二レール 12 スタッド 13 スリット 14 スリット 17 主軸穴 21 蝶ネジ 22 ナット 24 袋ナット 27 スラブ筋 27a 上筋 27b 下筋 28 スラブ仮枠板 29 巻装体 30 長尺管 31 包装

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状の支持脚5を連結体4の下方に開脚
    自在に連結してなるスタンド1と、連結体4の上面から
    上方に設けた円筒6と、円筒6に嵌合して回動自在の主
    軸8と、長手方向に内奥が幅広の中空部を有するスリッ
    ト13、14を有しかつ中央部に上下方向の主軸穴17
    および互いに十字に噛み合う凹嵌状の嵌め合わせ構造と
    を有する一対のレール10、11と、ならびに先端部に
    ネジを形成した棒状のスタッド12からなり、一対のレ
    ール10、11を嵌め合わせ構造により十字に組合せか
    つ主軸穴17で主軸8に係合してネジ止めし、スタッド
    12先端にナット22を螺合し、該ナット22をレール
    10、11のスリット13内に装着しレール10、11
    に嵌合締着して主軸8から対向離間することによりスタ
    ッド12をレール10、11に立設することを特徴とす
    る巻装体繰出装置。
  2. 【請求項2】 連結体4は上部平面部4cと該上部平面
    部4cから斜め下方に放射状に延在する3ないし4本の
    内側が開いた半円筒状の剛性の腕4aからなり、連結体
    4の上部平面部付け根近傍腕内部に棒状の支持脚5を開
    脚回動自在に軸支して、該腕4aは内側から棒状の支持
    脚5を嵌め込み係合把持する小突起4bを腕4a下端内
    部に有することを特徴とする請求項1記載の巻装体繰出
    装置。 【0001】
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