JPH0751561A - W1/o/w2型の、液状またはペースト状の貯蔵安定性複合エマルション - Google Patents

W1/o/w2型の、液状またはペースト状の貯蔵安定性複合エマルション

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JPH0751561A
JPH0751561A JP6151270A JP15127094A JPH0751561A JP H0751561 A JPH0751561 A JP H0751561A JP 6151270 A JP6151270 A JP 6151270A JP 15127094 A JP15127094 A JP 15127094A JP H0751561 A JPH0751561 A JP H0751561A
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Burghard Dr Gruening
グリューニング ブルクハルト
Peter Hameyer
ハーマイヤー ペーター
Christian Dr Weitemeyer
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 最大35%の油相を含有し、僅少の乳化剤お
よびエマルション安定剤の添加量で、安定な、濃厚液な
いしクリーム状のW1/O/W2エマルションを提供す
る。 【構成】 該エマルションは、(1)疎水性乳化剤がH
LB値≦8を有しかつ a1) 長鎖炭化水素基およびポリオキシアルキレン基
を有するポリアクリル酸エステルまたは a2) 長鎖のアルキル基を有するポリオキシアルキレ
ンポリオキサンであり、 (2) 親水性乳化剤がHLB値>8を持ち (3) 油相Oは、全エマルションに対し、≦35重量
%の量を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、W2が複合エマルショ
ンの外部相を形成し、界面W1/Oには疎水性乳化剤お
よび界面O/W2には親水性乳化剤が存在するW1/O/
2型の、液状またはペースト状の貯蔵安定性複合エマ
ルションに関する。
【0002】特に本発明は、化粧および薬学的使用に適
し、その脂質様物質の含量、すなわち油および脂肪が最
大35%であるW1/O/W2型の長期安定性の、高粘性
複合エマルションに関する。
【0003】
【従来の技術】複合W1/O/W2エマルションは2相O
/Wエマルションと、外部水相W2内に、微細の水滴粒
子(W1)を含有する油滴粒が分散していることで異
る。外部水相W2および内部水相W1の組成は同じか、し
かしまた異なることもある。このO/WおよびW/O/
Wエマルションに共通していることは、W/O型に対照
的に水中に分散し得ることである。
【0004】複合W1/O/W2エマルションは化粧およ
び薬学工業において極めて重要である、その理由は皮膚
保護または薬学製品の処方のために新規の手段を開くか
らである。例えば油および水に可溶で敏感な作用物質は
内部エマルション相に分配することができる。これによ
って酸化による変化または包装材との交互作用の危険が
減少する。
【0005】さらに、これらは2種の水溶性であるが、
互に非相溶性の物質を一つの製剤に投入することができ
るための根本的前提条件を提供する。
【0006】他の重要な態様は、高粘度で、水中に分散
できるエマルションで、これは皮膚保護および薬学製品
に有利な濃厚液状からクリーム状までの稠度を提供する
が、しかしその外部水相はいわゆる増粘剤を使用して決
定的に濃くする必要はない。この理由から、相応する2
相のO/Wエマルションは、水相の粘度をクリーム状な
いしは濃厚液の稠度までに上昇させる助剤を含有する。
通例は極性ワックス(例えばグリセリンステアレート、
飽和脂肪アルコール)および親水性乳化剤(例えばアル
カリ金属ステアリン酸塩、ポリエチレングリコールステ
アリルエーテル)および/または水溶性オルガノポリマ
ー(ポリアクリレート、セルロース誘導体)の混合物で
ある。
【0007】必要とする、比較的高い配量に基づいて、
この粘度を上昇させる添加物は数多くの製剤の適用特性
を損う、というのも粘着質ないしはろう様/ざらざらし
た皮膚感を生じるからである。外部水相が粘度を上昇さ
せる物質を含有しないかまたは僅かな量しか含有しない
O/Wエマルションは、周知のように、分散油相の含有
率が70容量%より多いときに始めて高粘稠性特性を有
する。この場合分散した油滴粒子間の距離は極めて僅か
なので、相互作用の力によりその流動性は著しく減少ま
たは殆ど相殺される。しかし、70容量%より多く油相
を含有する製剤では、その極めて著しい油様特性のため
殆ど益がなく、特に化粧の用途において益がない。
【0008】複合W1/O/W2型の際には、適当な高さ
の割合のW/O一次エマルションを導入することに成功
すれば、外部水相を決定的に濃厚にすることなく、目標
とする高粘度を達成することができる。だがしかし、一
次エマルションの組成は、最終製品における油相含有率
が特に皮膚保護製剤に有利な15〜35重量%の範囲を
越えないように調製しなければならない。
【0009】安定なW1/O/W2エマルションの製造
は、2相のエマルションの製造より比較にならないほど
困難である。従って、乳化剤、エマルション安定助剤お
よび乳化方法を極めて注意深く相互に決定しなければな
らない。さもなければエマルションは充分安定でないか
または殆ど複合型にならない。それは2相のW1、W2
Oエマルション、すなわちW2が完全に分散の水相W1
移行するか、またはW1/Oエマルション滴粒子のかな
りの部分が不安定の、希薄液状のO/W1、W2エマルシ
ョンを生成しながら分解する。2相のW/O型は、それ
が水中に分散されていないことで知ることができる。不
安定なW1/O/W2エマルションは次第に既述の型の一
つに移行する。
【0010】専門書および特許文献で複合W1/O/W2
エマルションの製造のために言及されるまたは理論的考
察から問題になる方法は主として2工程法である。特に
信頼できるものとしては以下の方法が挙げられる。
【0011】一次エマルションとしては、水相W1を乳
化剤含有の油相Oに配合することにより、場合により熱
を導入しながら得られる極めて微細の、高負荷可能なW
/Oエマルションを使用する。これを第2工程で、分散
を助長する親水性乳化剤および/またはエマルション安
定にするオルガノポリマーを含有している水相W2に装
入する。
【0012】ドイツ特許第3390056号明細書は、
W/O一次エマルションをO/Wエマルションの転相に
より製造すればその安定性は充分であるW/O/Wエマ
ルションに関する。親水性および親油性乳化剤の機能は
ポリグリセリン−ポリリシノレートによって行われる。
それでも、これらのエマルションは高い貯蔵温度、例え
ば40℃において、安定ではない。
【0013】ドイツ特許出願公開第4136699号明
細書によれば、W/O一次エマルションに、転化が生じ
るまでの量の界面活性剤水溶液を混ぜ合せれば安定のW
/O/Wエマルションが形成される。この場合、部分的
転化であってもよい、それによって分散の水相の一部
は、W/O粒子が埋込まれている連続的な水相を生成し
ながら、開放される。水相の粘度を上昇させる安定剤と
しては増粘剤のかなりの添加量が必要である。乳化剤お
よび安定剤には、メトキシポリエチレングリコール−ド
デシルグリコール共重合体、ポリエチレングリコール−
ドデシルグリコール共重合体ならびにエチレンオキシド
−プロピレンオキシド−ブロック重合体およびゲル化剤
としてはポリグリセリルメタクリレートが挙げられる。
しかし外部水相に導入される増粘剤の高い配量は適用特
性を損う。
【0014】複合W/O/Wエマルションの1工程式製
造方法は、ドイツ特許出願公開第4131678号明細
書に記載されている。該明細書には、親水性および親油
性乳化剤として脂肪酸および脂肪アルコールのポリエチ
レングリコール誘導体を挙げている。その配合例から
は、乳化剤配合量は比較的高く、例えば複合エマルショ
ンに対し、4〜8%でなければならないことが明らかで
ある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、最大35%の油相を含有しかつその形成のため極く
僅かな添加量の乳化剤および特に水溶性の、エマルショ
ンを安定する助剤を必要とするにすぎない、安定な濃厚
液ないしクリーム状のW1/O/W2エマルションを開発
することであった。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題は、W2が複合
エマルションの外部相を形成し、界面W1/Oには疎水
性乳化剤および界面O/W2には親水性乳化剤が存在す
るW1/O/W2型のエマルションにおいて、本発明によ
り (1) 疎水性乳化剤がHLB値≦8を有しかつ a1) 長鎖の炭化水素基およびポリオキシアルキレン
基を有するポリアクリル酸エステルまたは a2) 長鎖のアルキル基を有するポリオキシアルキレ
ンポリシロキサンであり、 (2) 親水性乳化剤がHLB値>8を有しかつ (3) 油相が、全エマルションに対し、≦35重量%
の量で含有されていることにより解決される。
【0017】先づ第1にただ脂肪酸ポリオール部分エス
テルおよびポリエチレングリコール誘導体だけに関す
る、William C.Griffinにより調製さ
れたHLB−系(J.Soc.Cosm.Chemis
ts ,S.249,1954)は、その水中での挙
動に従い乳化剤の分類をすることができる。
【0018】HLB値 水の添加の際の挙動 1〜4 水に分散せず 3〜6 分散極めて悪し 6〜8 力強い振とうにより乳状分散 8〜10 安定性、乳状分散 10〜13 半透明の、澄んだ分散 13より大 澄んだ、コロイド状溶液 ポリマーの乳化剤のHLB値(親油基−親水基−平衡)
はGriffin式により計算できないので、この値は
水に対する挙動から導出した。
【0019】疎水性乳化剤は先づそのHLB値により特
徴づけられる。HLB値は主として≦8、有利には≦6
であるべきである。疎水性の乳化剤のもう1つの特徴
は、2つの異った化合物類から選ばれている一種のポリ
マーの化合物が使用されることにある。すなわち、疎水
性乳化剤は、長鎖の炭化水素基およびポリアルキレン基
を有するポリアクリル酸エステルであってもよい。
【0020】この型およびこの構造の乳化剤は西ドイツ
特許出願公開第3906702号明細書に記載されてい
る。このようなポリアクリル酸エステルは、アルキル基
が1〜4個の炭素原子を持つ、ラジカル重合により得ら
れたポリアクリル酸アルキルエステルと、 a) a1 4〜22個の炭素原子を有する飽和脂肪
酸のアルコール、 a2 8〜12個の炭素原子を有する不飽和酸脂肪ア
ルコール、 a3 アルキル基がそのつど8〜12個の炭素原子を
持つかまたはオキシアルキル化生成物が1から3個のオ
キシエチレンおよび/またはオキシプロピレン単位を有
するアルキルフェノールからなる群から選ばれたアルコ
ールおよび b) 一般、平均式: R1O−(Cn2nO−)xH [式中、R1は出発アルコールR1OHの炭化水素基であ
り、nは2,3または4であり、平均的ポリオキシアル
キレン基では2〜3の平均値を有し、xは平均的ポリオ
キシアルキレン基では4〜50の平均値を有する]のポ
リオキシアルキレンモノオール (その際、a:bのモル比および指数nおよびxの値
は、その生成物がHLB値≦8を持ように選択されてい
る)の混合物とを、エステル基の70%まで反応する量
で、常法の反応触媒の存在下で70〜160℃の温度
で、場合により溶剤の存在下で反応させることにより入
手することができる。
【0021】その際、当業者には、ポリアクリル酸エス
テルのHLB値はアルコールa)の鎖長にも依存するこ
とは明白である。
【0022】他方では、疎水性乳化剤は、長鎖のアルキ
ル基を有するポリオキシアルキレンポリシロキサンであ
ってもよい。その際第1には、側鎖および/または端末
に長鎖のアルキル基並びにポリエーテル基を持つ線状オ
ルガノポリシロキサンが挙げられる。これらの化合物の
HLB値は、ポリエーテル基の親水性、シロキサンの鎖
長および長鎖のアルキル基の鎖長から結果として生じ
る。適当な変性ポリシロキサンの例は、ヨーロッパ特許
公開第0125779号明細書およびヨーロッパ特許公
開第0176884号明細書に記載されている。その
際、変性ポリシロキサンは以下の式に相応することがで
きる:
【0023】
【化1】
【0024】上記式中、Rは低級アルキル基または水素
基であり、n=10〜200、m=1〜25、o=1〜
100、p=7〜17 およびxおよびyは1〜200
の整数である。
【0025】長鎖のアルキル基の炭素鎖はエーテル酸素
原子により中断されていてもよい。この種の化合物はヨ
ーロッパ特許公開第0459705号明細書に記載され
ている。
【0026】疎水性乳化剤の配量は、複合エマルション
に対して、0.2〜2.5重量%、特に0.3〜1.5
重量%である。その親油性/疎水性特性に基づいて疎水
性乳化剤は外部水相W2の粘度に何ら影響を及ぼさな
い。
【0027】有利には外部水相W2はHLB値≧13の
疎水性乳化剤を≧0.05重量%の濃度でならびにエマ
ルション安定助剤を≧0.05重量%の濃度で含有す
る。
【0028】その際、親水性乳化剤としては、両性表面
活性剤、スルホスクシネート、脂肪酸サルコシド、脂肪
酸−蛋白質縮合物、イソチオネート、タウレート、およ
び糖類から誘導された界面活性剤の群から選択されるも
のが有利である。これらの意外に良好な作用は、その著
しい親水性特性のために油相Oに移動することができな
いことならびに僅少の配量で、W/O一次エマルション
の分散を、一方においてW/O粒子を分解させることな
く、充分に補助することができることに起因すると見な
される。
【0029】有利には、外部水相W2は、エマルション
安定助剤としてセルロース誘導体、カルボキシル/カル
ボキシレート基を含有するポリアクリレートの群から選
択されるオルガノポリマー、そのほか、ドイツ特許第3
925220号明細書に記載されているもの、またはキ
サントガムを含有する。これらは水相W2にエマルショ
ン形成の前または後に加えてもよい。
【0030】内部水相W1は、有利にはエマルション安
定助剤、特に電解質、例えば塩化ナトリウムの形で含有
し、その濃度は0.2および3.0重量%の間にあって
よい。
【0031】内部水相W1ならびにまた外部水相W2は、
有利には化粧または薬学的作用を有する物質、例えば尿
素乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、
ジヒドロキシアセトンまたはパンテノールを含有するこ
とができる。
【0032】該油相Oは、有利には疎水性乳化剤のほか
に皮膚保護特性を有する油および脂肪、例えば炭化水
素、例としてパラフィン油およびワセリン、脂肪酸エス
テル、例えば植物油、イソプロピルメリステートおよび
デシルオレエート、線状または分枝鎖状酸とアルコール
から得られるエステル、例えばエチルヘキシルエチルヘ
キサネート、ジエチルヘキシルアジペートおよびイソプ
ロピルイソステアレートおよびシリコーン生成物、例え
ばポリジメチルシロキサン、シクロジメチルシロキサン
およびポリメチルアルキルシロキサンまたはこれらの混
合物を含有するか、またはこれらの物質からなる。さら
にエマルション安定添加物、特に融点>60℃を有する
ワックスまたは金属石けんならびに化粧または薬学作用
を有する作用物質、例えばトコフェロールアセテート、
ニコチン酸エステルおよびUV−遮断剤を含有すること
ができる。
【0033】該複合エマルションは水に分散することが
でき、目標とする濃厚液状ないしはクリーム状の稠度を
有する。このことは分散されたW/O第1エマルション
の高い含有率に起因する。というのは、水相W2内に導
入されたオルガノポリマーは約1000〜3000mP
asで比較的僅かの粘度上昇を生じるにすぎないからで
ある。本発明による親油性乳化剤の主たる利点は、それ
が実際に望まれるように、僅少の配量で充分であること
にある。
【0034】本発明による複合W1/O/W2エマルショ
ンの製造は以下のように行うことができる。
【0035】
【実施例】
1. W1/O第1エマルション 油相Oと水相W1の間の重量比は有利には、高粘度で、
しかも流動できるエマルションが生成できるように調整
する。このためには“Tenside,Surfact
ants,Detergents,29.Jahr G
ang,1992/2,S.78〜83”を参照された
い。
【0036】クリーム状の稠度を有するエマルションも
同様に使用することができる。しかしこれを水に分散さ
せること、すなわち、複合型に移行させるには困難であ
る。その乳化は、80℃に加熱した油相を先に入れ、温
度が約20℃である水相W1を強く撹拌しながら混ぜ合
せるようにして行うことができる。必要とするのは強力
な剪断力を発生する撹拌機である。内部水相に封じ込め
るべき水溶性の作用物質を前もって水相W1に溶解す
る。
【0037】2. 複合形への移行 これは温度5〜90℃、有利には15〜30℃で、W1
/O第1エマルションを、親水性乳化剤および/または
エマルション安定化のオルガノポリマーを含有する水溶
液に徐々に混ぜ合せることにより行う。この工程では適
度な撹拌で充分である。乳化機を使用しての強力な機械
的処理は、W1/O/W2型の2相W1、W2/O型への移
行に惹起する恐れがある。外部相に含まれるべき、薬学
的または化粧作用を有する水溶性の物質は複合W1/O
/W2型の生成の後混ぜ合せる。
【0038】3. 配合例 W/O一次エマルションはA(油相O)およびB(水相
1)に挙げた成分からなる。Cは、一次エマルション
が分散される水溶液(W2)の組成を示す。配合例に示
した数値は物質のパーセンテージである。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】1) EM90 長鎖アルキル基を有する
ポリエーテルシロキサン(請求項1の特徴a1) 2) PMAC 長鎖炭化水素基およびポリオキシアル
キレン基を有するポリアクリル酸エステル(請求項1の
特徴a2) 3) ピロリドンカルボン酸ナトリウム 4) コカミドプロピルベタイン(30%WAS) 5) ラウリルエーテル−スルホコハク酸塩二ナトリウ
ム(40%WAS) 6) ナトリウム−アクリレート−アルキルアクリレー
ト−架橋重合体 7) ドイツ特許第3925220号明細書によるポリ
メチルアクリルカルボキシレートのナトリウム塩 8) 防腐剤 9) カリウム−テトラペプチド−やし油酸縮合物(3
2%WAS) 10)ラウリルポリグルコシド エマルション製品No.1〜13は水中で希釈可能であ
る。それらは著しく濃厚液状ないしはクリーム状の軟質
の稠度を有する。20℃で3カ月の貯蔵ないしは40℃
で4週間貯蔵の後では、分解現象も2相の、水に希釈さ
れないW/O型への移行のいずれも認められなかった。
W/O/W型は水中での希釈可能性および濃厚液状から
クリーム状稠度で認めることができる。それに比して、
外部相として機能する水溶液(C)は400mPasの
平均粘度で低粘度である。
フロントページの続き (72)発明者 クリスチアン ヴァイテマイヤー ドイツ連邦共和国 エッセン ズンデルン ホルツ 67

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 W2は複合エマルションの外相を形成
    し、界面W1/Oには疎水性乳化剤および界面O/W2
    は親水性乳化剤が存在するW1/O/W2型の液状または
    ペースト状の、貯蔵安定性複合エマルションにおいて、 (1) 疎水性乳化剤がHLB値≦8を有しかつ a1) 長鎖の炭化水素基およびポリオキシアルキレン
    基を有するポリアクリル酸エステルまたは a2) 長鎖のアルキル基を有するポリオキシアルキレ
    ンポリシロキサンであり、 (2) 親水性乳化剤がHLB値>8を有しかつ (3) 油相Oが、全エマルションに対し、≦35重量
    %の量で含有されていることを特徴とするW1/O/W2
    型の、液状またはペースト状の貯蔵安定性複合エマルシ
    ョン。
  2. 【請求項2】 疎水性乳化剤が、複合エマルションに対
    し、0.2〜2.5重量%の量で含有されている請求項
    1記載のエマルション。
  3. 【請求項3】 疎水性乳化剤が、複合エマルションに対
    し、0.3〜1.5重量%の量で含有されている請求項
    2記載のエマルション。
  4. 【請求項4】 該内部水相W1がエマルション安定助剤
    を、0.2〜3.0重量%の濃度で含有する請求項1記
    載のエマルション。
  5. 【請求項5】 外部水相W2がHLB値≧13の親水性
    乳化剤を≧0.05重量%の濃度でならびにエマルショ
    ン安定助剤を≧0.05重量%の濃度で含有する請求項
    1記載のエマルション。
  6. 【請求項6】 外部水相W2が親水性乳化剤として両性
    界面活性剤、スルホスクシネート、脂肪酸サルコシド、
    脂肪酸蛋白縮合物、イソチオネート、タウレート、およ
    び糖類から誘導された界面活性剤の群からなるものを含
    有する請求項1記載のエマルション。
  7. 【請求項7】 外部水相W2がエマルション安定助剤と
    してセルロース誘導体、カルボキシル/カルボキシレー
    ト基を含有するポリアクリレートまたはキサントガムを
    含有する請求項5記載のエマルション。
  8. 【請求項8】 内部水相W1および/または該外部水相
    2が皮膚保護作用および/または薬学的有効性を有す
    る物質を含有する請求項1記載のエマルション。
  9. 【請求項9】 皮膚保護作用および/または薬学的有効
    性を有する物質として尿素、乳酸ナトリウム、ピロリド
    ンカルボン酸ナトリウム、ジヒドロキシアセトンおよび
    パンテノールの群からなるものを含有する請求項8記載
    のエマルション。
  10. 【請求項10】 油相Oが皮膚保護特性を有する油およ
    び/または脂肪を含有するかまたはこれらからなる請求
    項1記載のエマルション。
  11. 【請求項11】 油相Oがパラフィン油、ワセリン、脂
    肪酸エステルおよびシクロジメチルシロキサンの群から
    の皮膚保護特性を有する油および/または脂肪を単味で
    または混合して含有するかまたはこれらからなる請求項
    10記載のエマルション。
  12. 【請求項12】 油相Oが化粧または薬学作用物質を含
    有する請求項1記載のエマルション。
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