JPH0751540Y2 - 金属成型瓦の止着構造 - Google Patents

金属成型瓦の止着構造

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JPH0751540Y2
JPH0751540Y2 JP1989112693U JP11269389U JPH0751540Y2 JP H0751540 Y2 JPH0751540 Y2 JP H0751540Y2 JP 1989112693 U JP1989112693 U JP 1989112693U JP 11269389 U JP11269389 U JP 11269389U JP H0751540 Y2 JPH0751540 Y2 JP H0751540Y2
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JP
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metal
suspension
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ridge
fastening structure
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JP1989112693U
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渉 渡部
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Caname Co Ltd
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Caname Co Ltd
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、横長で、山部と谷部が交互に連続している形
状の金属成型瓦を、吊子を用いて止着する金属成型瓦の
止着構造に関するものである。
(ロ)従来技術 横長で、山部と谷部が交互に連続しており、軒側縁には
金属板の軒側を折り下げた折り下げ部とそれを内側に折
り曲げた馳部とから成る略コの字形の係止部が、棟側縁
には山部と谷部から立ち上げられた立ち上がり壁が設け
られており、金属成型瓦の谷部において係止部と立ち上
がり壁はそれぞれ軒側に向かって湾曲状に突出している
金属成型瓦の止着にはさまざまな方法があるが、美観を
考えて屋根材の外部に釘を出さず、しかも屋根材の伸縮
や雨漏りに対処するものとして、吊子による止着が用い
られている。
その一例を図4により説明する。この吊子(11)は比較
的薄い鋼板でできており強化のためのリブ(11d)がは
いっている。そして、略コの字形に形成されており、上
面(11a)、上面(11a)の一端を折り下げた側面(11
b)、側面(11b)を内側へ折り曲げた下辺(11c)から
成っている。
次に、第5図により、この吊子(11)による、金属成型
瓦である屋根材(8)の止着について説明する。まず、
下地材(10)を敷設し、棟と平行に屋根材(8)の葺足
寸法に合わせて桟木(9)を配設する。次いで、止着部
(8a)を桟木(9)に載せ、さらに吊子(11)の下辺
(11c)の棟側端部が屋根板(8)の立ち上がり壁(8
c)に当たるように屋根板(8)の止着部(8a)に吊子
(11)を載せる。続いて、吊子(11)の上面(11a)の
上から釘等を打って屋根材(8)を桟木(9)に固定す
る。そして、上の段に葺く屋根材(8)の軒側を折り下
げた折り下げ部(8b)とそれを内側に折り曲げた馳部
(8d)とから成る略コの字形の係止部を、下の段に葺い
てある屋根材の止着部(8a)に止着されている吊子(1
1)にかぶせていく。
(ハ)考案が解決しようとする課題 従来の止着構造に用いる吊子は、コの字形にすることで
強度を出しており、補強のためにリブを入れるといった
工夫も必要であったが、薄板の場合にはリブに亀裂が生
じて吊子の強度が弱まってしまうことがあった。
また、コの字形にしたために金属成型瓦の湾曲に沿った
形状にするのが困難であり、吊子の下辺で金属成型瓦に
傷をつけることがあった。
さらに、吊子を釘等で止めている地点から吊子の側面ま
での距離が比較的長いため、強風の場合には吊子を止め
ている地点を支点として折れ曲がり、上の段に葺いてあ
る金属成型瓦とともに上方に持ち上げられる心配があっ
た。
(ニ)課題を解決するための手段 本考案の止着構造は、これまで述べたような課題を解決
するために次のような構成になっている。
まず、本考案に用いる吊子は、全体としてL字形を2つ
組み合わせたような形状になっており、上面部と、上面
部の一端を折り下げた垂下部と、垂下部を外側方向に折
り曲げた段部と、段部を折り下げた下がり片とから成
り、垂下部と下がり片は外側方向に湾曲状に突出してい
る。
また、この吊子を止める金属成型瓦は、横長で、山部と
谷部が交互に連続しており、軒側縁には金属板の軒側を
折り下げた折り下げ部とそれを内側に折り曲げた馳部と
から成る略コの字形の係止部が、棟側縁には山部と谷部
から立ち上げられた立ち上がり壁が設けられており、金
属成型瓦の谷部において係止部と立ち上がり壁はそれぞ
れ軒側に向かって湾曲状に突出している。
そして、施工の際には、その吊子を金属成型瓦の谷部棟
側縁に配置して上面部を桟木に止着するが、下の段に葺
いてある金属成型瓦の立ち上がり壁に吊子の垂下部が当
たるように吊子を載せてから固着し、上の段に葺く金属
成型瓦の軒側が強風等で持ち上げられたときに、下がり
片の下端が上の段に葺く金属成型瓦の係止部を押さえる
ように、上の段に葺く金属成型瓦の軒側を下がり片にか
ぶせる。
このとき、本考案の止着構造に用いる吊子は、係止部と
立ち上がり壁はそれぞれ軒側に向かって湾曲状に突出し
た金属成型瓦に合わせて垂下部と下がり片が外側方向に
湾曲状に突出しているため、金属成型瓦に傷をつけにく
い。
(ホ)実施例 まず、第1図により本考案の止着構造に用いる吊子
(1)の実施例について説明する。この吊子(1)は、
従来の吊子より厚みがある金属板でできており、全体と
してL字形を2つ組み合わせたような階段状に形成され
ている。
そして、上面部(2)と、上面部(2)の一端を折り下
げた垂下部(3)と、垂下部(3)を外側方向に折り曲
げた段部(4)と、段部(4)を折り下げた下がり片
(5)とから成り、垂下部(3)と下がり片(5)は外
側方向に湾曲状に突出している。この実施例では、上面
部(2)は、屋根材の谷部の棟側縁にくぼみに合わせた
形状を成しており、穴(6)や長穴(7)を設けてもよ
い。
次に第2図により、その吊子(1)を用いた金属成型瓦
の止着構造について説明する。ここに示した金属成型瓦
の実施例である屋根材(8)は、横長で、山部と谷部が
交互に連続しており、軒側縁には金属板の軒側を折り下
げた折り下げ部(8b)とそれを内側に折り曲げた馳部
(8d)とから成る略コの字形の係止部が、棟側縁には山
部と谷部から立ち上げられた立ち上がり壁(8c)が設け
られており、立ち上がり壁(8c)を棟側に折り曲げて吊
子(1)の厚みがすっぽりはいるくぼみを有する止着部
(8a)を形成してあり、屋根材(8)の谷部において係
止部と立ち上がり壁(8c)はそれぞれ軒側に向かって湾
曲状に突出している。
このような屋根材(8)を吊子(1)を用いて止着する
場合には、まず、下地材上に棟と平行になるように配設
された桟木(9)に屋根板(8)の止着部(8a)を載
せ、吊子(1)で止着していく。
さらに第3図(イ)(ロ)により本考案の止着構造につ
いて説明すると、(イ)は木造の場合であり、桟木
(9)に屋根材(8)の棟側に設けられた止着部(8a)
を載せ、吊子(1)の垂下部(3)を立ち上がり壁(8
c)に当ててから釘止めしてある。また、(ロ)は鉄骨
構造の場合であり、金属製の爪付き桟木(12)を止めバ
ンド(13)で止めて下地材(10)上に配設し、爪付き桟
木(12)に設けられた爪に屋根材(8)の止着部(8a)
にあけられた穴を通し、さらに上面部(2)に設けられ
た長穴(7)を通して吊子(1)を立ち上がり壁(8c)
に当ててから爪を折り曲げて吊子(1)を固定してい
る。
その上の段に葺く屋根材(8)は、下の段に葺いてある
屋根材(8)の棟側にその軒側をかぶせるようにして施
工していくが、下の段に葺いてある屋根材(8)を止め
ている吊子(1)の折り下げ片(5)にその折り下げ部
(8b)が当たるように馳部(8d)を吊子(1)の下方に
差し込んで施工する。
これら第3図(イ)(ロ)からわかるように、下の段に
葺いてある屋根材(8)の立ち上がり壁(8c)に吊子
(1)の垂下部(3)が当たるように吊子(1)を載せ
てから止着具で固定するが、このとき、吊子(1)は屋
根材(8)の湾曲に沿った形状になっているため傷をつ
けにくい。
また、階段状にしたことで吊子(1)自体が強化され、
上の段に葺く屋根材(8)が強風等で持ち上げられるよ
うなことがあっても下がり片(5)の下端が上に葺く屋
根材(8)の軒側の馳部(8d)を上から押さえ付けてそ
れを防ぐことができる。
(ヘ)効果 本考案の止着構造に用いる吊子は、全体としてL字形を
2つ組み合わせたような形状になっている。このため、
従来の止着構造に用いる吊子が、略コの字形にすること
で強度を出しており、補強のためにリブを入れるといっ
た工夫も必要であり、薄板の場合にはリブに亀裂が生じ
て吊子の強度が弱まってしまうことがあったのに対し、
吊子自体の強度を保つことができる。
また、従来の止着構造に用いていた吊子が略コの字形で
あったために、係止部と立ち上がり壁がそれぞれ軒側に
向かって湾曲状に突出している金属成型瓦に合わせた形
状にするのが困難であったのに比べ、本考案の止着構造
に用いる吊子は、上面部と、上面部の一端を折り下げた
垂下部と、垂下部を外側方向に折り曲げた段部と、段部
を折り下げた下がり片とから成っているため、垂下部と
下がり片を外側方向に湾曲状に突出するよう成型するこ
とが容易にできるという利点がある。そして、この垂下
部と下がり片が金属成型瓦と同じように外側方向に湾曲
状に突出しているため、金属成型瓦に傷をつけにくいと
いう利点もある。
さらに、従来の止着構造は、その止着構造に用いる吊子
を釘等で止めている地点から吊子の側面までの距離が比
較的長いため、強風の場合には吊子を止めている地点を
支点として折れ曲がり、上に葺いてある金属成型瓦とと
もに上方に持ち上げられる心配があったが、本考案の止
着構造は、吊子を階段状にしたことで強化されているた
め、強風等で金属成型瓦の軒側が持ち上げられる恐れが
ある場合でも、下向きに形成されている下がり片の下端
が上の段に葺く金属成型瓦の軒側の係止部を押さえて上
方に持ち上げられるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に用いる吊子の実施例を表す斜視図、第
2図及び第3図(イ)(ロ)は本考案の施工状態を表す
斜視図、第4図は従来技術に用いる吊子の実施例を表す
斜視図、第5図は従来技術の施工状態を示す説明図であ
る。 (1)……吊子、(2)……上面部 (3)……垂下部、(4)……段部 (5)……下がり片、(6)……穴 (7)……長穴、(8)……屋根材 (8a)……止着部、(8b)……折り下げ部 (8c)……立ち上がり壁、(8d)……馳部 (9)……桟木、(10)……下地材 (11)……吊子、(11a)……上面 (11b)……側面、(11c)……下辺 (11d)……リブ、(12)……爪付き桟木 (13)……止めバンド

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属成型瓦は、横長で、山部と谷部が交互
    に連続しており、軒側縁には略コの字形の係止部が、棟
    側縁には山部と谷部から立ち上げられた立ち上がり壁が
    設けられており、金属成型瓦の谷部において係止部と立
    ち上がり壁はそれぞれ軒側に向かって湾曲状に突出して
    おり、吊子は、上面部と、上面部の一端を折り下げて形
    成された垂下部と、垂下部を外側方向に折り曲げて形成
    された段部と、段部を折り下げて形成された下がり片と
    から成り、垂下部と下がり片は外側方向に湾曲状に突出
    しており、該吊子が金属成型瓦の谷部棟側縁に配置され
    て上面部が桟木に止着されており、上の段に位置する金
    属成型瓦の係止部が該吊子の下がり片にかぶせられた金
    属成型瓦の止着構造。
JP1989112693U 1989-09-26 1989-09-26 金属成型瓦の止着構造 Expired - Lifetime JPH0751540Y2 (ja)

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JPH0354434U JPH0354434U (ja) 1991-05-27
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS531207Y2 (ja) * 1974-07-25 1978-01-14

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JPH0354434U (ja) 1991-05-27

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