JPH0751523Y2 - 構造物の継手 - Google Patents

構造物の継手

Info

Publication number
JPH0751523Y2
JPH0751523Y2 JP1990031701U JP3170190U JPH0751523Y2 JP H0751523 Y2 JPH0751523 Y2 JP H0751523Y2 JP 1990031701 U JP1990031701 U JP 1990031701U JP 3170190 U JP3170190 U JP 3170190U JP H0751523 Y2 JPH0751523 Y2 JP H0751523Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
connecting member
bolt
aggregate
male screw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990031701U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03123008U (ja
Inventor
正男 河野
Original Assignee
コウノ工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コウノ工業株式会社 filed Critical コウノ工業株式会社
Priority to JP1990031701U priority Critical patent/JPH0751523Y2/ja
Publication of JPH03123008U publication Critical patent/JPH03123008U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0751523Y2 publication Critical patent/JPH0751523Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は立体トラス等の構造物の継手に関する。
〈従来の技術〉 一般に立体トラス等の構造物は主としてボルト等の継手
によってネジ接合されて構築されている。この接合に際
し、主骨材あるいは副骨材の内部からボルトを締込む場
合には、スパナ等が入らないため締付けが難しく、作業
性が悪くなる等の課題がある。
そこで、従来から主骨材、副骨材の外部からボルトを回
転させる方法が広く採用されている。この方法による継
手はボルトとスリーブとを備え、ボルトの一端に雄ネジ
を設け、他端を副骨材の側端部に副骨材内から雄ネジ部
を突出させて軸方向に移動可能に接続し、外内周を多角
形状に形成したスリーブをボルトの軸部に軸方向に移動
可能且つ周方向に回動不能に嵌合させるものである。そ
して、このスリーブをスパナ等で回すことによりこの回
転に伴い、ボルトが回転すると同時に、ボルトだけが軸
方向に移動し、主骨材の雌ネジ部に螺合できるようにし
たものである。
しかし、このものは、ボルトと別体のスリーブとによっ
て構成され、主骨材に螺合するまでは、ボルトの雄ネジ
部が副骨材の側端部から突出した状態になっている。こ
のため、運搬、あるいは取扱いの際、雄ネジ部が破損を
受け、連結時に螺合し難くなってしまうという課題があ
る。
また、この種のネジ接合による連結構造の場合、連結し
終えた後において、振動等によってネジが緩む場合が発
生し、安全面において課題がある。
一方、例えば特公平1−29938合公報に、連結し終えた
後のゆるみ止めをボルトによって防止するようにしたも
のが提案されている。
詳しくは、第4図に示すように筒状の構成端部金具cに
ボルトdを、ボルトdの先端を構成端部金具cの筒内に
突出し得るように螺合しておき、主骨材aに連結部材b
を螺合し終えた後、そのボルトdを締め込むことにより
ボルトdの先端を連結部材bに当接させて係止させる。
このようにして連結部材bが振動等を受けた場合でも、
緩み難いようにしたものである。
ところが、このものにおいては、連結部材bの螺合位置
に係わらずにボルトdの先端を連結部材bに当接させる
ものであるため、例えば連結部材bを主骨材aに対して
所定の締め付け力で締め付けていない場合でも、ボルト
dを締め込んでボルトdの先端を連結部材bに当接さ
せ、作業を終了してしまう場合がある。このような場合
には、連結部材bが振動等を受けるとボルトdの押圧力
だけでは連結部材bの緩みを防止できなくなってしま
う。
又、連結部材bを係止するボルトd自体が構成端部金具
cにネジ螺合されたものであるため、振動等を受けた場
合にボルトd自体が緩む恐れを有する。
〈考案が解決しようとする課題〉 本考案は、以上の実情に鑑み提案されたもので、連結部
材を主骨材に組付ける前は連結部材の雄ネジ部を保護で
き、一方、組付け後は常時連結部材を主骨材に対して確
実に所定の締め付け力で締め付けた状態で連結部材とス
リーブとを係止でき、しかも、確実に係止状態を維持で
きる構造物の継手の提供を目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 主骨材(8)と副骨材(9)とを連結する構造物の継手
において本考案は、次の特徴を有するものを提供するこ
とにより上記課題を解決する。
本考案の構造物の継手は、連結部材(2)と、主骨材
(8)と副骨材(9)との間に配設される筒状のスリー
ブ(3)と、連結部材(2)とスリーブ(3)とを係止
する係止手段を備える。
連結部材(2)は、一端に主骨材(8)に螺合する雄ネ
ジ部(22)を有し、他端に副骨材(9)の側端部に軸方
向移動可能に接続される接続部(23)を有し、雄ネジ部
(22)と接続部(23)との間にスリーブ嵌合部(24)を
有する。
このスリーブ嵌合部(24)は、スリーブ(3)の筒内に
軸方向に移動可能且つ周方向に回動不能に嵌合されるこ
とにより、スリーブ(3)の回動に伴い連結部材(2)
が共に回動して雄ネジ部(22)が主骨材(8)に設けた
雌ネジ部(81)に螺合できるようになされる。
係止手段は、スリーブ(3)に外周から筒内まで貫通す
るようにして穿設されたスリーブ挿通用孔(33)と、連
結部材(2)のスリーブ嵌合部(24)に穿設された孔
(25)(26)と、係止ピン(4)とを備える。
スリーブ挿通用孔(33)と連結部材(2)の孔(25)
(26)とは、連結部材(2)の雄ネジ部(22)をスリー
ブ(3)内に没入させた位置で合致し得るとともに、そ
の合致した位置からスリーブ(3)の回動によって連結
部材(2)を軸方向へ移動させ連結部材(2)の雄ネジ
部(22)と主骨材(8)とを螺合し終えた位置で合致し
得るように配設される。
係止ピン(4)は、合致した双方の孔(25)(26)(3
3)に通されることにより、スリーブ(3)が連結部材
(2)の軸方向に移動しないようにスリーブ(3)に係
止されるものである。
〈作用〉 本考案においては、雄ネジ部(22)と接続部(23)との
間に連結部材(2)に軸方向に移動可能且つ周方向に回
動不能に嵌合するスリーブ(3)を備えたものとするこ
とにより、スリーブ(3)を回せば連結部材(2)が共
に回動しつつスリーブ(3)に対して軸方向に移動させ
ることができる。これにより、雄ネジ部(22)を主骨材
(8)の雌ネジ部(81)に螺合でき、連結部材(2)と
主骨材(8)とを外部から容易に螺合させることができ
る。
又、連結部材(2)とスリーブ(3)とを係止する係止
手段を、スリーブ(3)に穿設したスリーブ挿通用孔
(33)と、連結部材(2)のスリーブ嵌合部(24)に穿
設した孔(25)(26)と、係止ピン(4)とを備えたも
のとし、これらのスリーブ(3)のスリーブ挿通用孔
(33)と連結部材(2)の孔(25)(26)とを、連結部
材(2)の雄ネジ部(22)をスリーブ(3)内に没入さ
せた位置で合致し得るとともに、その合致した位置から
スリーブ(3)の回動によって連結部材(2)を軸方向
へ移動させ連結部材(2)の雄ネジ部(22)と主骨材
(8)とを螺合し終えた位置で合致し得るように配設す
るため、主骨材(8)と副骨材(9)とを連結し終えた
後、連結部材(2)とスリーブ(3)とを係止するに
は、スリーブ(3)のスリーブ挿通用孔(33)と連結部
材(2)の孔(25)(26)とを合致させなければならな
い。従って、連結部材(2)を主骨材(8)に対して所
定の締め付け力で締め付けた位置で、双方の孔(33)
(25)(26)が合致するように設定しておけば、連結部
材(2)を所定の締め付け力で締め付けるまで係止ピン
(4)を通すことができず、従来のように連結部材bを
所定の締め付け力で締め付ける前に係止するようなこと
を確実に防止できる。しかも、その際、連結部材(2)
がスリーブ(3)に対し共に回転しつつ、軸方向に移動
するだけのため、スリーブ(3)のスリーブ挿通用孔
(33)と連結部材(2)の孔(25)(26)とを、容易に
合致させることができる。又、係止後においては、係止
ピン(4)を、スリーブ(3)のスリーブ挿通用孔(3
3)と連結部材(2)の孔(26)とに通すことで、スリ
ーブ(3)に対する連結部材(2)の軸方向への移動が
阻止される。その際、第2図に示すようにスリーブ
(3)の両端面が主骨材(8)と副骨材(9)とに当接
状態に配設される。又、立体トラスを構成する主骨材
(8)と副骨材(9)とは、第5図に示すように主骨材
(8)が副骨材(9)…(9)間に配設されるととも
に、副骨材(9)が主骨材(8)(8)間に配設される
ようにして複数の主骨材(8)及び副骨材(9)…
(9)が組み付けられて互いに相対移動できないように
配設される。その結果、スリーブ(3)と主骨材(8)
との間、又は、スリーブ(3)と副骨材(9)との間が
開くようなことはなく、スリーブ(3)は、主骨材
(8)と副骨材(9)とに当接された状態に維持される
ことになる。従って、軸方向への移動の阻止された連結
部材(2)は、螺合した主骨材(8)に対して回転でき
なくなり、振動等を受けても確実に係止状態を維持で
き、従来のネジ螺合したボルトによる場合のように、ボ
ルト自体が緩むようなことを係止できる。
一方、主骨材(8)と副骨材(9)とを組み付ける前に
おいては、スリーブ(3)のスリーブ挿通用孔(33)と
連結部材(2)の孔(25)(26)とを、連結部材(2)
の雄ネジ部(22)をスリーブ(3)内に没入させた位置
で合致させ、係止ピン(4)を通して係止しておけば、
常時、連結部材(2)の雄ネジ部(22)をスリーブ
(3)で覆い隠すことができ、雄ネジ部(22)を保護し
ておくことができる。
〈実施例〉 以下、図面に基づき、本考案の一実施例を具体的に説明
する。
第1図は、連結前の状態における本考案の一実施例を示
す説明図であり、第2図は連結後の状態における本考案
の一実施例を示す断面図である。
本実施例における本考案の構造物の継手(1)は立体ト
ラスに使用されるもので、主骨材としての球体接合部
(8)と、副骨材としての梁(9)とを連結する連結部
材としてのボルト(2)と、このボルト(2)の軸部に
嵌合される筒状のスリーブ(3)と、これ等のボルト
(2)とスリーブ(3)とを適宜位置で係止する係止手
段としての係止ピン(4)とを備えている。
スリーブ(3)は、筒状体からなり、第3図に示すよう
に外、内周面が断面正六角形に形成されている。内周面
がボルト(2)の軸部外周面に嵌合するボルト嵌合孔
(31)をなし、外周面がスパナ等を係合して、このスリ
ーブ(3)を回転させるスパナ係合部(32)をなす。本
実施例ではこれ等ボルト嵌合孔(31)とスパナ係合部
(32)の各々の形状が位置合わせされ、肉厚が均等にな
るようになされている。また、スパナ係合部(32)に
は、第1図に示すように側端部側に外周面から内部のボ
ルト嵌合孔(32)を通って他の部分の外周面に貫通する
スリーブ挿通孔(33)が備えられている。このスリーブ
挿通孔(33)は、係止ピン(4)の先端を挿通させるた
めのもので、本実施例では、軸芯(0)を通り、しかも
軸芯(0)に直角に穿設されている。
係止ピン(4)は本実施例においては二つ折りにされた
割りピンが使用されている。
ボルト(2)は一端側に球体接合部(8)に螺合される
雄ネジ部(22)と、他端側に梁(9)内に配位され、梁
(9)に接続される頭部(23)と、これ等の雄ネジ部
(22)と頭部(23)との間に、スリーブ(3)のボルト
嵌合孔(33)が嵌合するスリーブ嵌合部(24)を備えて
いる。スリーブ嵌合部(24)は外周が断面正六角形に形
成され、スリーブ(3)に対し、周方向に回動不能にな
され、スリーブ(3)の回動に伴い回動する一方、軸方
向には摺動自在となっている。また、このスリーブ嵌合
部(24)には、雄ネジ部(22)側と頭部(23)側とに夫
々、係止ピン(4)を通すネジ防護用挿通孔(25)とネ
ジ緩み止め用挿通孔(26)とが備えられている。これ等
の孔(25)(26)はスリーブ(3)を嵌め入れ、スリー
ブ(3)のスリーブ挿通孔(33)とを位置合わせしたと
き、スリーブ挿通孔(33)と連通するように穿設され、
係止ピン(4)の先端がスリーブ(3)とボルト(2)
とを通り抜けられるようになされている。ネジ防護用挿
通孔(25)はスリーブ挿通孔(33)と合致したとき、雄
ネジ部(22)がスリーブ(3)内に没入した状態となる
位置に配設されている。(第1図) 一方、ネジ緩み止め用挿通孔(26)は、ボルト(2)に
嵌合したスリーブ(3)を回し、ボルト(2)の雄ネジ
部(22)を球体接合部(8)の雌ネジ部(81)に螺合さ
せ、第2図に示すように球体接合部(8)と梁(9)と
を連結し終えた状態でスリーブ挿通孔(33)と合致する
位置に配設されている。
又、このボルト(2)のスリーブ嵌合部(24)と頭部
(23)間には断面円形状からなる継手ヘッド嵌合部(2
7)が備えられている。この継手ヘッド嵌合部(27)は
梁(9)側端部に溶接等によって固定される継手ヘッド
(7)の円形状のボルト挿通孔(71)の内周面全体に当
接するようにして、強度を持たせるようにしたものであ
る。
ボルト(2)の頭部(23)には外周面にスライドピン
(28)が取付けられている。このスライドピンは上記継
手ヘッド(7)と梁(9)内に配設される筒状体からな
るスプリングサポート(6)との間に収納される粗巻の
スプリングガイド(5)の線材間に通され、スプリング
ガイド(5)の線材に沿って移動するようになされたも
のである。
球体接合部(8)は、本実施例では鋼管をプレス加工す
ることにより形成した中空の球体が使用され、軽量化が
図られている。そして、外周面にはボルト(2)を螺合
する複数の雌ネジ部(81)…(81)が備えられている。
以上のように構成された本考案の使用方法について説明
する。
まず、球体接合部(8)に連結させる前は、第1図
のようにスリーブ(3)のスリーブ挿通孔(33)とボル
ト(2)のネジ防護用挿通孔(25)とを位置合せし、係
止ピン(4)をこれ等の孔(33)(25)に通す。これに
より、雄ネジ部(22)がスリーブ(3)に覆われ、運搬
や取り扱い時に他のものに当たる等して雄ネジ部(22)
に傷を付けるようなことを防止できる。尚、係止ピン
(4)を通した後、第1図に示すように係止ピン(4)
の先端に抜け止め手段(10)を設けておけばより便宜的
なものとなる。本実施例では合成樹脂で先端を覆うよう
にしている。
次に、係止ピン(4)を抜かずにそのままの状態で継手
ヘッド(7)を梁(9)端部に溶接する。この際第2図
に示すように筒状のスプリングサポート(6)の外周を
梁(9)内周面に沿わして行う。これによりスプリング
サポート(6)が溶接裏当材として機能し、確実な溶接
を施すことができる。尚、図中の(11)は溶接部を示し
ている。
溶接後、係止ピン(4)をぬき、ボルト(2)の雄
ネジ部(22)を球体接合部(8)の雌ネジ部(81)に位
置合せした後、スリーブ(3)を右回転させる。これに
よりボルト(2)がスプリングガイド(5)に案内され
て球体接合部(8)側に進み、雌ネジ部(81)に螺合す
る。
この際、雄ネジ部(22)と雌ネジ部(81)とが螺合する
までの間、スリーブ(3)の回転により、ボルト(2)
だけが軸方向に進むことになり、固定された球体接合部
(8)と梁(9)間において、ボルト(2)を螺合させ
ることが難しいものとなる。しかし、本願考案のよう
に、弾力性を有するスプリングガイド(5)を備えるこ
とによりボルト(32)が螺合せずに球体接合部(8)側
に進み、球体接合部(8)に当たるとスプリングガイド
(5)の弾力により、その前進する分、吸収されること
になる。この結果、ボルト(2)と球体接合部(8)と
を容易に螺合できるものとなる。しかも、螺合に際し、
スプリングガイド(5)の弾力により球体接合部(8)
の雌ネジ部(81)のピッチに適合させて送ることがで
き、ボルト(2)の雄ネジ部(22)に負荷をかけずに螺
合させることができる。このスリーブ(3)の回転によ
るボルト(2)の締込みはスリーブ(3)のスリーブ挿
通孔(33)とボルト(2)のネジ緩み止め用挿通孔(2
5)が合致するまで行なう。これにより、外部からボル
ト(2)の所定量の締込みを確認することができ、確実
な連結を保証できる。
次に、この合致した孔(33)(26)に係止ピン(4)を
通してスリーブ(3)とボルト(2)とを係止し、ボル
ト(2)がスリーブ(3)に対し、軸方向に移動できな
いようにする。この際、第2図に示すようにスリーブ
(3)の両端面が球状接合部(8)と副骨材(9)とに
当接状態に配設される。又、立体トラスを構成する球状
接合部(8)と副骨材(9)とは、第5図に示すように
球状接合部(8)が副骨材(9)…(9)間に配設され
るとともに、副骨材(9)が球状接合部(8)(8)間
に配設されるようにして複数の球状接合部(8)及び副
骨材(9)…(9)が組み付けられていき、互いに相対
移動できないように配設される。その結果、スリーブ
(3)と球状接合部(8)との間、又は、スリーブ
(3)と副骨材(9)との間が開くようなことはなく、
スリーブ(3)は、球状接合部(8)と副骨材(9)と
に当接された状態に維持されることになる。従って、軸
方向への移動の阻止された連結部材(2)は、螺合した
球状接合部(8)に対して回転できなくなり、振動等を
受けても確実に係止状態を維持できる。
最後にスリーブ(3)から挿通した係止ピン(4)の先
端を折り曲げて広き、抜け止めする。その際、本実施例
のように割りピンを使用することで容易に抜け止めで
き、作業性の良いものにすることができる。
尚、実施例においては係止ピン(4)を挿入する孔をス
リーブ(3)に、一つ、ボルト(2)に二つ設け、スリ
ーブ(3)の強度を保持するとともに、スリーブ(3)
に、一つだけ設けておくことで、連結後の確認を二つ設
けておくことによる紛らわしさを防止できるようにして
いるが、これに限らず、例えばボルト(2)に一つ、ス
リーブ(3)に、二つとしても良く、あるいは、双方に
複数設ける等適宜変更できるものである。さらに、実施
例のように、ボルト(2)に二つ設ける場合は、それ等
の間隔を、球体接合部(8)に螺合する雄ネジ部の長さ
以上にしておけば良く、適宜変更できるものである。
一方、実施例では、スプリングガイド(5)を利用した
ものを示したが、これに限らず、従来から使用されてい
るようなもの、例えば、ボルト(2)の頭部(23)に雄
ネジ、雌ネジを設け、スプリングサポート(6)にそれ
に螺合する雌ネジ、雄ネジを設けたもの、あるいは、継
手ヘッド(7)のボルト挿通孔(71)に雌ネジを設け、
ボルト(2)の継手ヘッド嵌合孔(27)に雄ネジを設け
たもの等にも使用でき、適宜変更できる。
又、本考案の用途は、上述した鋼管構造建築トラスに限
らず、例えば仮設定場、テント張骨組、鉄棟、ベラン
ダ、手摺、架台、遊園施設等のあらゆる構造物に適用さ
れるものであり、本考案を使用することで現地において
容易に組立設定する事ができる。
〈考案の効果〉 以上、実施例で述べたように本考案は、雄ネジ部と接続
部との間に設けたスリーブによって、スリーブを回せば
連結部材が共に回動しつつスリーブに対して軸方向に移
動させることができ、雄ネジ部を主骨材の雌ネジ部に螺
合でき、連結部材と主骨材とを外部から容易に螺合させ
ることができる。
又、連結部材を副骨材に確実に締め込んだ後に係止で
き、従来のように連結部材を所定の締め付け力で締め付
ける前に係止するようなことを確実に防止できる。しか
も、その際、連結部材がスリーブに対し共に回転しつ
つ、軸方向に移動するだけのため、スリーブのスリーブ
挿通用孔と連結部材の孔とを、容易に合致させることが
できる。又、係止後は、振動等を受けても確実に係止状
態を維持でき、従来のネジ螺合したボルトにより係止す
る場合のように、ボルト自体が緩むようなことを防止で
きる。これにより、確実に主骨材と副骨材との連結状態
を維持でき、安全性を保証できるものとなる。
一方、主骨材と副骨材とを組み付ける前に、連結部材の
雄ネジ部をスリーブ内に没入させた位置で合致させ、係
止ピンを通して係止しておくことにより、常時、連結部
材の雄ネジ部をスリーブで覆い隠すことができ、雄ネジ
部を保護しておくことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す説明図、第2図は本考
案の継手の連結状態を示す説明図、第3図は第1図のII
I−III線断面図である。第4図は、従来例の断面説明図
である。又、第5図は、本考案の継手を用いて組み立て
られる一実施例の立体トラスの説明図である。 (1)…継手、(2)…ボルト、(3)…スリーブ、
(4)…係止ピン、(8)…球体接合部、(9)…梁、
(25)…ネジ防護用挿通孔、(26)…ネジ緩み止め用挿
通孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】主骨材(8)と副骨材(9)とを連結する
    構造物の継手において、 連結部材(2)と、主骨材(8)と副骨材(9)との間
    に配設される筒状のスリーブ(3)と、連結部材(2)
    とスリーブ(3)とを係止する係止手段を備え、 連結部材(2)が、一端に主骨材(8)に螺合する雄ネ
    ジ部(22)を有し、他端に副骨材(9)の側端部に軸方
    向移動可能に接続される接続部(23)を有し、雄ネジ部
    (22)と接続部(23)との間にスリーブ嵌合部(24)を
    有し、 このスリーブ嵌合部(24)が、スリーブ(3)の筒内に
    軸方向に移動可能且つ周方向に回動不能に嵌合されるこ
    とにより、スリーブ(3)の回動に伴い連結部材(2)
    が共に回動して雄ネジ部(22)が主骨材(8)に設けた
    雌ネジ部(81)に螺合できるようになされ、 係止手段が、スリーブ(3)に外周から筒内まで貫通す
    るようにして穿設されたスリーブ挿通用孔(33)と、連
    結部材(2)のスリーブ嵌合部(24)に穿設された孔
    (25)(26)と、係止ピン(4)とを備え、 スリーブ挿通用孔(33)と連結部材(2)の孔(25)
    (26)とが、連結部材(2)の雄ネジ部(22)をスリー
    ブ(3)内に没入させた位置で合致し得るとともに、そ
    の合致した位置からスリーブ(3)の回動によって連結
    部材(2)を軸方向へ移動させ連結部材(2)の雄ネジ
    部(22)と主骨材(8)とを螺合し終えた位置で合致し
    得るように配設され、 係止ピン(4)が、合致した双方の孔(25)(26)(3
    3)に通されることにより、スリーブ(3)が連結部材
    (2)の軸方向に移動しないようにスリーブ(3)に係
    止されるものであることを特徴とする構造物の継手。
JP1990031701U 1990-03-26 1990-03-26 構造物の継手 Expired - Lifetime JPH0751523Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990031701U JPH0751523Y2 (ja) 1990-03-26 1990-03-26 構造物の継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990031701U JPH0751523Y2 (ja) 1990-03-26 1990-03-26 構造物の継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03123008U JPH03123008U (ja) 1991-12-16
JPH0751523Y2 true JPH0751523Y2 (ja) 1995-11-22

Family

ID=31534492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990031701U Expired - Lifetime JPH0751523Y2 (ja) 1990-03-26 1990-03-26 構造物の継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0751523Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2518293B2 (ja) * 1987-07-24 1996-07-24 日本電気株式会社 デ−タフロ−プロセツサ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03123008U (ja) 1991-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5310273A (en) Joint for truss structure
EP1218650B1 (en) Connecting device
JPH0473496B2 (ja)
US5498093A (en) Joint device for a structural member of a truss
RU2281422C2 (ru) Соединение вала
JPH0751523Y2 (ja) 構造物の継手
GB2197417A (en) Space frame joint
US4371279A (en) Structural joint
US5399043A (en) Joint connection-system for planar or three-dimensional trusses
JPH06337010A (ja) パイプジョイント
JP2994252B2 (ja) 立体トラスの球継手と杆材との継手部構造
JPH045606Y2 (ja)
JPH05295858A (ja) 異形棒鋼用継手
JPS6395808A (ja) 地中埋設される波付管の端末固定装置
JPH0351439Y2 (ja)
JPH0213630A (ja) ねじ付き棒状体と長ナットの継手構造
JPH0234484Y2 (ja)
JPS6224807Y2 (ja)
JP3349952B2 (ja) トラスの接合構造
JP3349096B2 (ja) セグメントのリング間耐震継手及びこれを用いたセグメント
CN218933609U (zh) 一种建筑用机械接头及混凝土预制件组
JP2521815Y2 (ja) 鉄筋コンクリート覆工体の連結装置
JPH0636091Y2 (ja) 構造物の継手
JPH09229046A (ja) ボルトの緩み止め機構
JPH0612084Y2 (ja) 構造部材の接合装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term