JPH0751511A - 濾過装置 - Google Patents
濾過装置Info
- Publication number
- JPH0751511A JPH0751511A JP21918893A JP21918893A JPH0751511A JP H0751511 A JPH0751511 A JP H0751511A JP 21918893 A JP21918893 A JP 21918893A JP 21918893 A JP21918893 A JP 21918893A JP H0751511 A JPH0751511 A JP H0751511A
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- water
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 濾過装置の濾層を逆洗する際の空気使用量を
低減しながら、高い洗浄効果を得る。 【構成】 濾層３を上面上に支持する下部集水板２の下
面に、該集水板の面積を複数の区劃９−１、９−２に仕
切る仕切板８を下向きに取付け、逆洗用の空気供給管１
０−１、１０−２を各区劃毎に設ける。
低減しながら、高い洗浄効果を得る。 【構成】 濾層３を上面上に支持する下部集水板２の下
面に、該集水板の面積を複数の区劃９−１、９−２に仕
切る仕切板８を下向きに取付け、逆洗用の空気供給管１
０−１、１０−２を各区劃毎に設ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、濾層に原水を通水
し、原水中のＳＳを濾層に捕捉させて除去する濾過装置
に関する。
し、原水中のＳＳを濾層に捕捉させて除去する濾過装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】濾過装置では濾過処理の運転を行い、捕
捉したＳＳにより濾層の圧力損失が高まったら運転を中
断し、濾層への原水通水方向とは逆方向に洗浄水と空気
を濾層に流す逆洗を行い、濾材に付着したＳＳを剥離
し、洗浄排水と一緒に装置外に排出する。この場合の空
気の主な役割は濾材を流動化し、濾材同志の衝突による
衝撃でＳＳを濾材から剥離することであり、洗浄水の主
な役割は濾材から剥離したＳＳを装置外に排出すること
であるが、両者の役割は一部重なる部分もある。又、最
近はポリプロピレン、ナイロン、塩化ビニリデン、アク
リル、アクリルニトリル等の極細の化学繊維の多数本の
捲縮加工糸を中央で束ね、全体として球状、又は紐状に
した空隙率の大きい直径１〜１０ｃｍ程度の寸法の繊維
塊状濾材で、濾過槽内に濾層を設け、高流速で濾過を行
う装置も普及してきた。
捉したＳＳにより濾層の圧力損失が高まったら運転を中
断し、濾層への原水通水方向とは逆方向に洗浄水と空気
を濾層に流す逆洗を行い、濾材に付着したＳＳを剥離
し、洗浄排水と一緒に装置外に排出する。この場合の空
気の主な役割は濾材を流動化し、濾材同志の衝突による
衝撃でＳＳを濾材から剥離することであり、洗浄水の主
な役割は濾材から剥離したＳＳを装置外に排出すること
であるが、両者の役割は一部重なる部分もある。又、最
近はポリプロピレン、ナイロン、塩化ビニリデン、アク
リル、アクリルニトリル等の極細の化学繊維の多数本の
捲縮加工糸を中央で束ね、全体として球状、又は紐状に
した空隙率の大きい直径１〜１０ｃｍ程度の寸法の繊維
塊状濾材で、濾過槽内に濾層を設け、高流速で濾過を行
う装置も普及してきた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この空隙率が大きな繊
維塊状濾材に洗浄水と空気で従来と同様な衝撃を与え、
濾層を逆洗するには、より高流速の空気と洗浄水が必要
になる。この場合、洗浄水を増加するには処理流量より
も大きなポンプが必要になるので、不経済であり、空気
を増加させることが有利であるが、そうすると洗浄水と
同様に高流速の空気が必要になるので濾過装置の付帯機
器であるブロアやエアコンプレッサを大型化しなければ
ならない。
維塊状濾材に洗浄水と空気で従来と同様な衝撃を与え、
濾層を逆洗するには、より高流速の空気と洗浄水が必要
になる。この場合、洗浄水を増加するには処理流量より
も大きなポンプが必要になるので、不経済であり、空気
を増加させることが有利であるが、そうすると洗浄水と
同様に高流速の空気が必要になるので濾過装置の付帯機
器であるブロアやエアコンプレッサを大型化しなければ
ならない。
【０００４】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、ブロア
やエアコンプレッサを大型化しないで、逆洗時に高流速
の空気を供給できるようにしたのであって、濾層を上面
上に支持する下部集水板の下面に、該集水板の面積を複
数の区劃に仕切る仕切板を下向きに取付け、逆洗用の空
気供給管を各区劃毎に設けたことを特徴とする。
やエアコンプレッサを大型化しないで、逆洗時に高流速
の空気を供給できるようにしたのであって、濾層を上面
上に支持する下部集水板の下面に、該集水板の面積を複
数の区劃に仕切る仕切板を下向きに取付け、逆洗用の空
気供給管を各区劃毎に設けたことを特徴とする。
【０００５】
【実施例】図示の実施例において、１は濾過槽、２は下
部集水板、３は下部集水板上に繊維塊状濾材で構成した
濾層を示し、濾過槽の頂部には原水導入管４と、逆洗排
水、逆洗空気の排出管５が接続し、底部には処理水の取
出管６と洗浄水の供給管７が接続する。これらは、下向
流式濾過装置として周知のものであり、濾過運転を行う
には原水導入管４から原水を供給して濾層３中を下向流
させ、その際に原水中のＳＳを濾層で捕捉して原水から
除き、処理水を取出管６から取出す。
部集水板、３は下部集水板上に繊維塊状濾材で構成した
濾層を示し、濾過槽の頂部には原水導入管４と、逆洗排
水、逆洗空気の排出管５が接続し、底部には処理水の取
出管６と洗浄水の供給管７が接続する。これらは、下向
流式濾過装置として周知のものであり、濾過運転を行う
には原水導入管４から原水を供給して濾層３中を下向流
させ、その際に原水中のＳＳを濾層で捕捉して原水から
除き、処理水を取出管６から取出す。
【０００６】下部集水板２の下面には、該集水板の面積
を複数に等分する仕切板８を下向きに取付け、仕切板８
で隔てられた複数の区劃９−１、９−２毎に逆洗用空気
の供給管１０−１、１０−２で空気を供給できるように
する。仕切板８の下向き長さは２０〜２００ｍｍが適当
である。又、空気の供給管１０−１、１０−２は、空気
源であるブロアやコンプレッサの共通送気管１１に接続
され、各供給管１０−１，１０−２に設けた開閉弁１２
−１，１２−２を開閉し、個々の供給管から送気できる
ようになっている。
を複数に等分する仕切板８を下向きに取付け、仕切板８
で隔てられた複数の区劃９−１、９−２毎に逆洗用空気
の供給管１０−１、１０−２で空気を供給できるように
する。仕切板８の下向き長さは２０〜２００ｍｍが適当
である。又、空気の供給管１０−１、１０−２は、空気
源であるブロアやコンプレッサの共通送気管１１に接続
され、各供給管１０−１，１０−２に設けた開閉弁１２
−１，１２−２を開閉し、個々の供給管から送気できる
ようになっている。
【０００７】濾過運転を行い、濾層の圧力損失が高まっ
たら逆洗を行う。それには原水の供給を停止し、逆洗水
等の排出管５を開き、槽底に供給管７で洗浄水を供給し
て濾層中を上向流させると同時に、開閉弁１２−１を開
き空気供給管１０−１で下部集水板２の下の区劃９−１
に空気を供給し、次いで開閉弁１２−１を閉、１２−２
を開にして空気供給管１０−２で区劃９−２に空気を供
給する。この実施例では仕切板８が仕切る区劃は２つで
あるが、３つ、又はそれ以上であってもよく、各区劃に
順番に空気を供給する。そして、必要ならば各区劃への
順番の空気の供給を１回又は数回繰返す。
たら逆洗を行う。それには原水の供給を停止し、逆洗水
等の排出管５を開き、槽底に供給管７で洗浄水を供給し
て濾層中を上向流させると同時に、開閉弁１２−１を開
き空気供給管１０−１で下部集水板２の下の区劃９−１
に空気を供給し、次いで開閉弁１２−１を閉、１２−２
を開にして空気供給管１０−２で区劃９−２に空気を供
給する。この実施例では仕切板８が仕切る区劃は２つで
あるが、３つ、又はそれ以上であってもよく、各区劃に
順番に空気を供給する。そして、必要ならば各区劃への
順番の空気の供給を１回又は数回繰返す。
【０００８】こうして濾層の全体に洗浄水を上向流で通
水しながら、下部集水板の下の各区劃に順番に空気を供
給すると、濾層のうち、空気が供給された区劃の上の部
分は、上向流する洗浄水と、気泡とによって、空気が供
給されない単に洗浄水が上向流するだけの区劃の上の部
分よりも激しく流動すると共に、洗浄水が上向流するだ
けの区劃の上の部分を巻き込んで対流を起こす。この現
象は各区劃上の濾層の部分に順番に生じる。これによっ
て同等の空気量で下部集水板の全面から均一に空気を噴
き出す場合よりも強力に濾材に付着するＳＳを剥離する
ことができ、良好な洗浄効果が得られる。
水しながら、下部集水板の下の各区劃に順番に空気を供
給すると、濾層のうち、空気が供給された区劃の上の部
分は、上向流する洗浄水と、気泡とによって、空気が供
給されない単に洗浄水が上向流するだけの区劃の上の部
分よりも激しく流動すると共に、洗浄水が上向流するだ
けの区劃の上の部分を巻き込んで対流を起こす。この現
象は各区劃上の濾層の部分に順番に生じる。これによっ
て同等の空気量で下部集水板の全面から均一に空気を噴
き出す場合よりも強力に濾材に付着するＳＳを剥離する
ことができ、良好な洗浄効果が得られる。
【０００９】このことは、例えば濾過槽の水平断面積が
Ａｍ2 で、濾過面積当り５００ｍ／時以上の空気が必要
な濾過装置で、下部集水板の全面積から均一に空気を噴
き出す場合は５００Ａｍ3 ／時の容量のブロアが必要で
あるのに対し、下部集水板下面の仕切板により水平断面
積Ａｍ2 を本発明に則りｎ等分した場合は洗浄効果が大
であるため５００×（Ａ／ｎ）ｍ3 ／時以下の容量のブ
ロアで充分であることを意味する。尚、仕切板８で区劃
する区劃の数は２〜５程度が空気節約効果、及び濾材対
流効果から実用的である。
Ａｍ2 で、濾過面積当り５００ｍ／時以上の空気が必要
な濾過装置で、下部集水板の全面積から均一に空気を噴
き出す場合は５００Ａｍ3 ／時の容量のブロアが必要で
あるのに対し、下部集水板下面の仕切板により水平断面
積Ａｍ2 を本発明に則りｎ等分した場合は洗浄効果が大
であるため５００×（Ａ／ｎ）ｍ3 ／時以下の容量のブ
ロアで充分であることを意味する。尚、仕切板８で区劃
する区劃の数は２〜５程度が空気節約効果、及び濾材対
流効果から実用的である。
【００１０】本発明による洗浄効果が大であることを実
験結果で説明する。内径６００ｍｍ、高さ２０００ｍｍ
の透明な円筒形濾過槽内に、直径１０ｍｍの小孔を２０
ｍｍの千鳥ピッチで有する下部集水板を設置し、その上
に塩化ビニリデン製の繊維塊状濾材により層高１０００
ｍｍの濾層を構成し、製鉄所廃水を下向流で通水して濾
過した。逆洗は毎日１回、洗浄水８．５ｍ3 ／時、空気
２．４ｍ3 ／分で各２分間を交互に繰返して行った。２
週間運転を行った所、濾層の下部の濾材にＳＳの付着が
目立ち、運転開始の当初に処理できた水量の約６０％し
か処理できなくなった。同じ濾過装置の下部集水板下面
に仕切板を取付け、集水板の面積を２等分し、その２つ
の区劃Ａ，Ｂに夫々空気供給管で切換えて空気を供給で
きるようにした。製鉄所廃水の通水は上記と同じにし、
毎日１回の逆洗は、 洗浄水８．５ｍ3 ／時、Ａ区劃空気１．２ｍ3 ／分で３分間 〃 Ｂ 〃 〃 〃 Ａ 〃 〃 〃 Ｂ 〃 〃 〃 ５分間 で行った。２週間を経過してもＳＳの付着は認められ
ず、安定して濾過が行えた。
験結果で説明する。内径６００ｍｍ、高さ２０００ｍｍ
の透明な円筒形濾過槽内に、直径１０ｍｍの小孔を２０
ｍｍの千鳥ピッチで有する下部集水板を設置し、その上
に塩化ビニリデン製の繊維塊状濾材により層高１０００
ｍｍの濾層を構成し、製鉄所廃水を下向流で通水して濾
過した。逆洗は毎日１回、洗浄水８．５ｍ3 ／時、空気
２．４ｍ3 ／分で各２分間を交互に繰返して行った。２
週間運転を行った所、濾層の下部の濾材にＳＳの付着が
目立ち、運転開始の当初に処理できた水量の約６０％し
か処理できなくなった。同じ濾過装置の下部集水板下面
に仕切板を取付け、集水板の面積を２等分し、その２つ
の区劃Ａ，Ｂに夫々空気供給管で切換えて空気を供給で
きるようにした。製鉄所廃水の通水は上記と同じにし、
毎日１回の逆洗は、 洗浄水８．５ｍ3 ／時、Ａ区劃空気１．２ｍ3 ／分で３分間 〃 Ｂ 〃 〃 〃 Ａ 〃 〃 〃 Ｂ 〃 〃 〃 ５分間 で行った。２週間を経過してもＳＳの付着は認められ
ず、安定して濾過が行えた。
【００１１】
【発明の効果】以上で明らかなように、特に大流量の空
気を用いて逆洗洗浄を行う必要がある濾過装置に本発明
を採用すると空気使用量が大幅に低減し、このためブロ
ア、コンプレッサ等も小型のもので良く、それでいて充
分な洗浄効果が得られる。
気を用いて逆洗洗浄を行う必要がある濾過装置に本発明
を採用すると空気使用量が大幅に低減し、このためブロ
ア、コンプレッサ等も小型のもので良く、それでいて充
分な洗浄効果が得られる。
【図１】本発明による濾過装置の一実施例の断面図であ
る。
る。
【図２】図１のＡ−Ｂ線方向から見た平面図である。
１ 濾過槽 ２ 下部集水板 ３ 濾層 ４ 原水導入管 ５ 逆洗水と空気の排出管 ６ 処理水の取出管 ７ 洗浄水の供給管 ９−１ 区劃 ９−２ 区劃 １０−１ 空気供給管 １０−２ 空気供給管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ０１Ｄ 24/00 29/64 8925−4Ｄ Ｂ０１Ｄ 29/08 ５２０ Ｃ 8925−4Ｄ ５３０ Ｄ 8925−4Ｄ ５４０ Ａ 7112−4Ｄ 29/38 ５２０ Ｃ 7112−4Ｄ ５５０ Ｅ
Claims (1)
- 【請求項１】 濾層を上面上に支持する下部集水板の下
面に、該集水板の面積を複数の区劃に仕切る仕切板を下
向きに取付け、逆洗用の空気供給管を各区劃毎に設けた
ことを特徴とする濾過装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21918893A JP3419037B2 (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | 濾過装置及び濾過方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21918893A JP3419037B2 (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | 濾過装置及び濾過方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0751511A true JPH0751511A (ja) | 1995-02-28 |
| JP3419037B2 JP3419037B2 (ja) | 2003-06-23 |
Family
ID=16731591
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21918893A Expired - Fee Related JP3419037B2 (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | 濾過装置及び濾過方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3419037B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002119807A (ja) * | 2000-10-17 | 2002-04-23 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 濾過装置の逆洗方法 |
| KR20110129864A (ko) * | 2009-02-16 | 2011-12-02 | 가부시키가이샤 구라레 | 여과 유닛 및 이것을 구비한 밸러스트수 제조 장치 |
| JP6270006B1 (ja) * | 2017-08-22 | 2018-01-31 | 日本施設株式会社 | ろ過装置、ろ過方法及びろ過材の洗浄方法 |
| CN110054268A (zh) * | 2019-04-11 | 2019-07-26 | 湖南锦佳环保科技有限公司 | 一种污水处理系统 |
| CN111636543A (zh) * | 2020-06-03 | 2020-09-08 | 陈阳利 | 一种自驱动分流筛选道路排水装置 |
-
1993
- 1993-08-12 JP JP21918893A patent/JP3419037B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002119807A (ja) * | 2000-10-17 | 2002-04-23 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 濾過装置の逆洗方法 |
| KR20110129864A (ko) * | 2009-02-16 | 2011-12-02 | 가부시키가이샤 구라레 | 여과 유닛 및 이것을 구비한 밸러스트수 제조 장치 |
| JP6270006B1 (ja) * | 2017-08-22 | 2018-01-31 | 日本施設株式会社 | ろ過装置、ろ過方法及びろ過材の洗浄方法 |
| JP2019037903A (ja) * | 2017-08-22 | 2019-03-14 | 日本施設株式会社 | ろ過装置、ろ過方法及びろ過材の洗浄方法 |
| CN110054268A (zh) * | 2019-04-11 | 2019-07-26 | 湖南锦佳环保科技有限公司 | 一种污水处理系统 |
| CN111636543A (zh) * | 2020-06-03 | 2020-09-08 | 陈阳利 | 一种自驱动分流筛选道路排水装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3419037B2 (ja) | 2003-06-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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