JPH0751058B2 - 海苔乾燥装置及び海苔乾燥方法 - Google Patents

海苔乾燥装置及び海苔乾燥方法

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JPH0751058B2
JPH0751058B2 JP2210663A JP21066390A JPH0751058B2 JP H0751058 B2 JPH0751058 B2 JP H0751058B2 JP 2210663 A JP2210663 A JP 2210663A JP 21066390 A JP21066390 A JP 21066390A JP H0751058 B2 JPH0751058 B2 JP H0751058B2
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JP
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heat
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drying
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duct
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透 古賀
春男 上原
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株式会社戸上電機製作所
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Description

【発明の詳細な説明】 【発明の対象・産業上の利用分野】
本発明は、海苔乾燥装置及び海苔乾燥方法に関し、更に
詳しくは蓄熱装置を熱源とすると共に乾燥装置からの排
気熱を回収する熱交換器を装備したものに関する。
【従来技術とその課題点】
乾海苔の製造に海苔乾燥装置が使用されている。従来の
海苔乾燥装置は熱源として石油バーナや電気ヒータが使
用されている。熱源として石油バーナを使用した場合は
石油等の燃焼によってNOx,硫化物,CO2等が燃焼ガス排気
として大気中に放出され、大気汚染や酸性雨の原因とな
る。また、不完全燃焼時にはCO等有害ガスが発生し、人
体に悪影響を及ぼす。更には石油バーナのブロワー音が
やかましく、近所への影響を考えると深夜や早期に乾燥
作業がしにくいという課題点がある。 従って熱源としてはクリーンエネルギーである電気の方
が好適である。 ところで海苔の乾燥温度は外気温度や海苔原藻の脱水状
態等に左右される。熱源として電気を使用する場合、例
えば外気温度が低くて海苔原藻の水分含有率が高いよう
な場合は一時的に多量の熱を必要とする。このような状
況に対応する為には電気ヒータの容量及び契約電力を通
常の使用状態よりも大きく、つまり必要とされる最大限
の熱量を想定して設定しておく必要があり、その為乾燥
コストが高くなる課題点がある。 また、我が国においては深夜の電力使用には割引料金が
設定されており、乾燥コストを低減させる為には深夜に
電力を使用するのが好ましい。 しかし従来の乾燥装置では昼間の使用に当たっては、割
安の深夜電力を使用することができない課題点がある。
【発明の目的】
そこで本発明の目的は、熱源として電気ヒータを使用す
る場合において、要求される最大限の熱量を出す場合に
必要な電気ヒータ容量及びその為の契約電力よりも低い
電力ヒータ容量や契約電力でも一時的に集中して多量の
熱を必要とする場合に対応できる海苔乾燥装置を提供す
ることにある。 本発明の他の目的は、安価な深夜電力を利用することに
よって乾燥コストを低減することができる海苔の乾燥方
法を提供することにある。
【発明の構成】
上記目的を達成する為に講じた発明の構成は次の通りで
ある。 第1の発明にあっては、 乾燥室と;該乾燥室に設けてある吸気口及び排気口と;
吸気口に取付けてある吸気ダクトと;排気口に取付けて
ある排気ダクトと;前記吸気ダクト及び排気ダクトの流
路に設けてあり、排気ダクトを通る排気と吸気ダクトを
通る吸気との間で熱交換を行う熱交換器と;吸気ダクト
の流路に設けてあり、電気ヒータにより発生する熱量を
蓄熱部材で蓄積する蓄熱装置と;吸気ファン及び排気フ
ァンと;を備え、前記蓄熱装置は吸気口と熱交換器の間
に設けてあり、熱交換器で予熱した空気を蓄熱装置に送
り、該蓄熱装置を介して乾燥室内に送るようにしたこと
を特徴とする、海苔乾燥装置である。 第2の発明にあっては、 蓄熱装置が、断熱性を有するケーシングと;該ケーシン
グに設けられた空気の取入口及び排出口と;前記ケーシ
ング内に設けてあり前記取入口及び排出口を結ぶ熱交換
ダクトと;熱交換ダクトを囲むようにして配設してある
蓄熱部材と;蓄熱部材を加熱する電気ヒータと:を備え
たものであることを特徴とする、第1の発明に係る海苔
乾燥装置である。 第3の発明にあっては、 熱交換ダクトに伝熱面積の増加の為の要素を設けたこと
を特徴とする、第2の発明に係る海苔乾燥装置である。 第4の発明にあっては、 海苔原藻を乾燥するものにおいて、乾燥の為の熱源に電
気ヒータを利用した蓄熱装置を使用し、海苔原藻の乾燥
に際して該蓄熱装置から予め蓄えていた熱を取出すよう
にしたことを特徴とする、海苔乾燥方法である。
【実施例】
本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳細に説明す
る。 第1図は海苔乾燥装置の一実施例を示すもので装置全体
の概略図である。符号1は乾燥室で、吸気口2及び排気
口3が設けてある。吸気口2には吸気ダクト20が取付け
てある。また排気口3には排気ダクト30が取付けてあ
る。 4は熱交換器で、前記吸気ダクト20及び排気ダクト30の
流路に設けてあり、排気ダクト30を通る排気と吸気ダク
ト20を通る吸気との間で熱交換を行い、排気に含まれて
いる熱エネルギーを回収する。 吸気ダクト20の流路には、電気ヒータにより発生する熱
量を蓄積する蓄熱装置5が設けてある。蓄熱装置5は吸
気口2と熱交換器4の間に設けてある。蓄熱装置5につ
いては後で説明する。 なお、符号6は吸気ダクト20内に設けられた吸気ファ
ン、6aは吸気ダクト20内に設けられ蓄熱装置5に空気を
押し込む押し込みファン、7は排気ダクト30内に設けら
れた排気ファン、8は乾燥室1内に設けてある循環ファ
ンである。 第2図は前記海苔乾燥装置に使用する蓄熱装置の一実施
例を示すもので、一部を切取した斜視図である。 蓄熱装置5は断熱性を有するケーシング50を備えてい
る。ケーシング50は直方体に形成してあり、空気の取入
口51及び排出口52が設けてある。ケーシング50内には前
記取入口51及び排出口52を結ぶ熱交換ダクト53が配設し
てある。熱交換ダクト53内には伝熱面積の増加の為の要
素であるフィン54が所要枚数設けてある。なお、フィン
54の代わりに熱交換ダクト53を舵管としたり、凹部波状
部を設けることもできる。熱交換ダクト53の回りには蓄
熱部材55が設けてある。 本実施例では蓄熱部材として鉄を主成分としたレンガを
使用しているがこれに限定されるものではなく他の蓄熱
部材を使用することもできる。56は蓄熱部材55に埋設し
てある電気ヒータで蓄熱部材55を加熱する。 作 用 本実施例の作用を、一例として100Kg/hの水分を蒸発さ
せる場合について説明する。 乾燥装置の使用に当たって、深夜電力にて電気ヒータ56
に通電して蓄熱部材55を600〜800℃程度に加熱蓄熱して
おく。吸気ファン6を作動させて温度4〜6℃、相対湿
度60〜70%の外気を熱交換器4により乾燥室1からの排
熱を利用して予熱する。予熱空気は押し込みファン6aに
よって取入口51から蓄熱装置5内に押し込まれ、ここで
所定の温度(約90℃前後)に昇温されて吸気ダクト20を
通り吸気口2を経て乾燥室1内に送り込まれる。乾燥室
1内では循環ファン8によって乾燥室1内の空気は循環
され、温度40℃、湿度50%程度になったら乾燥室1の排
気口3から排出される。排気は排気ファン7によって熱
交換器4に呼び込まれ、ここで排気熱を回収した後に屋
外に排出される。 排気熱の回収率は熱交換器を大型にすることで上げるこ
とができるが、本実施例で回収率を必要熱量の20〜25%
になるように設定している。 乾燥室1内の温度制御は、吸気ファン6、押し込みファ
ン6a、排気ファン7を、例えばインバータ制御等してフ
ァンの回転数を可変することで蓄熱装置5内の風速を制
御することにより行なう。風速が遅い場合は蓄熱装置5
から放出される温度が高くなり、風速が速い場合は蓄熱
装置5から放出される温度が低くなる。 なお、本発明は図示の実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲の記載内において数々の変形が可能
である。
【発明の効果】
本発明は上記構成を有し、次の効果を奏する。 (1)熱源として電気ヒータの熱量を蓄えておくことが
できる蓄熱装置を使用し、蓄熱装置内の風速を制御する
ことにより放熱量を制御するようにしている。従って必
要とされる最大限の熱量よりも低い電気ヒータ容量や契
約電力でも一時的に集中して多量の熱を必要とする場合
に対応できる。この為乾燥コストを低減できる。 (2)蓄熱装置を使用しているので安価な深夜電力を利
用することができ、昼間の電力使用に比較して乾燥コス
トを低減することができる。 (3)吸気ダクト及び排気ダクトに熱交換器を備え、熱
交換器を介して排気熱で吸気を予熱するようにしている
ので熱エネルギーのロスが少なくなり、乾燥コストの低
減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は海苔乾燥装置の一実施例を示すもので装置全体
の概略図、 第2図は海苔乾燥装置に使用する蓄熱装置の一実施例を
示すもので一部を切取した斜視図である。 1:乾燥室 2:吸気口 3:排気口 20:吸気ダクト 30:排気ダクト 4:熱交換器 5:蓄熱装置 6:吸気ファン 6a:押し込みファン 7:排気ファン 50:ケーシング 51:取入口 52:排出口 53:熱交換ダクト 55:蓄熱部材 56:電気ヒータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乾燥室と; 該乾燥室に設けてある吸気口及び排気口と; 吸気口に取付けてある吸気ダクトと; 排気口に取付けてある排気ダクトと; 前記吸気ダクト及び排気ダクトの流路に設けてあり、排
    気ダクトを通る排気と吸気ダクトを通る吸気との間で熱
    交換を行う熱交換器と; 吸気ダクトの流路に設けてあり、電気ヒータにより発生
    する熱量を蓄熱部材で蓄積する蓄熱装置と; 吸気ファン及び排気ファンと; を備え、前記蓄熱装置は吸気口と熱交換器の間に設けて
    あり、熱交換器で予熱した空気を蓄熱装置に送り、該蓄
    熱装置を介して乾燥室内に送るようにしたことを特徴と
    する海苔乾燥装置。
  2. 【請求項2】蓄熱装置が、 断熱性を有するケーシングと; 該ケーシングに設けられた空気の取入口及び排出口と; 前記ケーシング内に設けてあり前記取入口及び排出口を
    結ぶ熱交換ダクトと; 熱交換ダクトを囲むようにして配設してある蓄熱部材
    と; 蓄熱部材を加熱する電気ヒータと: を備えたものであることを特徴とする、請求項1記載の
    海苔乾燥装置。
  3. 【請求項3】熱交換ダクトに伝熱面積の増加の為の要素
    を設けたことを特徴とする、請求項2記載の海苔乾燥装
    置。
  4. 【請求項4】海苔原藻を乾燥するものにおいて、乾燥の
    為の熱源に電気ヒータを利用した蓄熱装置を使用し、海
    苔原藻の乾燥に際して該蓄熱装置から予め蓄えていた熱
    を取出すようにしたことを特徴とする海苔乾燥方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6377099B2 (ja) * 2015-06-09 2018-08-22 株式会社大坪鉄工 海苔製造装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63105361A (ja) * 1986-10-21 1988-05-10 Chubu Electric Power Co Inc 電気温風機

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