JPH07509633A - 血管又は中空器官の内腔を支持するための人工補装具装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 血管又は中空器官の内腔を 支持するための人工補装具装置 本発明は医療器具の分野に関し、更に正確（こＣよ、血管又は中空器官の内腔を 支持するための人工補装具装置（こ関する。この人工補装具装置は、管状形状の 可撓性本体の形態のワイヤフレームを有する。このフレームｌ法、展開時に、相 互連結されたセルからなる多くの列（こよって形成される。セルの各々は、二つ のＵ字形ワイヤ区分力１らなる。これらの区分は、長軸及び短軸を持つ全体（こ 細長い楕円形を互いに形成する。隣接した列の隣接しｔこセルは、楕円形の長袖 の半分だけ互いに関してずれており、短軸の方向で互いに関して楕円形の短軸だ けずれて０る。

血管又は中空器官の種々の疾患は、それらの内腔の狭窄又は完全な閉塞（閉鎖） をもたらし、血管又（よ中空暑刹官の機能的特性を低下させるか或いは完全１こ 損なう。

この種の多くの疾患は、全く新たな医療方法を必要とする。

血管又は中空器官の内腔を支持するための装置（よ管状形状のフレーム本体を有 し、この本（本（よ、血管又（よ中空器官に導入され、必要な場所（こ固定され 、その内腔を支持する。

このような装置を設ル１する上での問題点は、既に２０年越しである。

それにも関わらず、全ての必要条件を満たす汎用型の信頼性のある装置はつくら れていない。

血管又は中空器官の内腔を支持するための装置は、以下の条件を満たさなければ ならない。

−血管又は中空器官の内腔を回復し且つ保持する機能を有効に満たし、 一制御送出システムが信頼性がありＲつ簡単であり、−３ｍｍ乃至５０ｍＷｌ及 びそれ以上の広範な大きさで使用でき、 一生体組織について生物学的適合性を有し、−血管又は中空器官の種々の解剖学 的領域で使用でき、−術中及び術後に傷を付けず、 −その場での外部からの圧縮力に対する反作用を発生する構造の剛性を持つ。

生体組織に関して適合性のある装置をつくろうとする試みは、１９８６年２月１ ５日付けのソ連特許第１２３７２０１号に記載されている。

血管又は中空器官の内腔を支持するためのこの周知の装置は、管状形状の本体を 持つワイヤフレームの形態をとる。二のフレームは、円形又は正方形の断面を有 し且つコイル形状をなして配置されたワイヤ要素によって形成されている。フレ ームは、円筒形コイルばねの形状を有し、血管又は中空器官内に送出するための 装置にフレームを取り付けるための固定要素が設けられている。各固定要素は、 ループの形態につくられており、一方がワイヤ要素の最初の区分に形成されてお り、他方が最終区分に形成されている。上述の装置を血管又は中空器官内に送出 するための器具は、Ｘ線コントラストチューブ及びこれよりも小径の別のＸ線コ ントラストチューブの形態の導入器であり、装置は、別のＸ線コントラストチュ ーブの表面上に連結要素で固定されている。フレームワイヤの材料は、生体組織 に関して生物学的に適合性があるチタニウム−ニッケル系合金である。

１掲のソ連特許から周知の装置は、使用に当たって信頼性か高い。しかしながら 、この周知の装置は、８　＋ｉ以丁の直径を持つ血管又は中空器官で使用するの か好都合である。この８ｍｍという直径は、８％に制限されたフレーム材料の最 終歪（いわゆる形状記憶合金の全限度）の値、並びに穿刺孔（血管に穿けた孔で あってこの孔を通して装置を生体内に導入する孔）をできるだけ小さくする必要 によって決まる。この装置は、外部圧縮力にはとんと耐えることができない。

８ｍｍ以上の直径を持つ血管又は中空器官で周知の装置を使用し、フレーム飼料 の最終歪を越えないという条件を保持するには、ワイヤフレーム要素の厚さを小 さくする必要があるか、そうするとフレームの剛性が更に小さくなり、或いは穿 刺孔の直径を大きくする必要があり、血管又は中空器官の壁に大きな傷を付ける ことになる。

かくして、血管又は中空器官の内腔を支持するための装置の上述の構造は、８ｍ ｍ以下の直径を持つ血管又は中空器官にしか適用できず、そのため、その適用分 野が非常に狭い。

血管又は中空器官の内腔を効果的に回復し且つ支持する機能を上述の装置で行う には、アテローム性動脈硬化部分が生じたり閉塞が起こったりしないようにする ため、ワイヤフレームのコイル構成のリードを最小にする必要がある。しかしな がら、コイル間のリードを最小にしたフレームをつくると、血管又は中空器官内 での剛性が低下し、外部圧縮力の作用で、その構成を血管内で変える、即ちフレ ームの長手方向軸線が血管の軸線に対して所定の角度をなして配置されるように なるが或いはコイル間のリードを増大させることとなる。第１及び第２の場合の 両方で、フレームはその主な機能的特性を果たすことを停止し、その結果、血管 又は中空器官の内腔が縮小する。

上述のように、フレームの前端及び後端には固定要素が設けられている。これら の固定要素は、フレーム内腔か部分的に重なるように、フレームの軸線に対して 垂直な平面内に延びるループの形態につくられており、そのため、血流中に乱流 が生し、例えばアテローム性動脈硬化形成部の集中の形態の種々の合併症の外観 が生じる。

上述のフレーム送出器具は、病変領域へのフレーム導入プロセスにおいて十分に 信頼性がある。しかしながら、この器具を用いたフレームの設置時に固定ループ の一方が解放される。この瞬間まで潰しであるフレームは、解ｈｋされ、その固 定箇所でコイルの巻き方向とは反対方向にコイルが解かれ、その最初の形状を取 り戻す。制御されていないコイル解きプロセスで血管又は中空器官の壁か傷イ・ ｊけられることかあり、これは手術の結果に望ましからぬ影響をもたらす。更に 、フレームは、外科医による制御かなされていない随意の位置を血管内で占める ということに言及しなければならない。

上述のフレームは、円筒形コイルばねの形状を有する。

フレームの軸線に対して垂直であり１１つコイルの表面を通る甲［ｍ内で）し− −１、断面を検査すると、前記平面内に配置されたフレームコイルには破断箇所 があり、これは、力かＩ’　ｉｆｉ方向にｆ′１用する状聾てのフレームの剛性 を低下させる。

血管又は中空器官の内腔を支持するための別の装置が問χ１１てあり（了りラデ ィオール、１９８８年３１００．２．１００−１　（１３）　、この装置は、ワ イヤ要素によって形成された、展開時に鋸歯線を構成する、管状ワイヤフレーｊ 、をｒｌ−する。フレームの剛性を変化させることかてきるようにするため、フ レームは頂部がカプロン糸で境界付けられている。

ワイヤ要素の技部は、管状フレームの長手方向軸線に沿って配置されており、こ れは、血管又は中空器官の病変場所でのフレームの送Ｌ８時及び設置時のフレー ムの直線ス」法を一定にする。フレームを血管又は中空器官の壁に固定するため 、要素を固定するためのフックの形態の部分が設けられる。

上述の構造では、最終的な弾性歪が１／１ｏ％の材料か使用される。

送出システムは、ブノンヤを収容したＸ線コントラストチューブである。ブツシ ャは、ロッドを備えたピストンである。輸送（送出）を行うため装置をＸ線コン トラストチューブ内に置き、外科医は、装置と相互作用するピストンにロンドで 作用を及はす。

上述の装置は、アテローム動脈硬化突起のない静脈の病変領域の内腔を支持する ための広範な用途がある。この装置は、ワイヤ要素間の距離か大きく、そのため アテローム動脈硬化部分か発生し、その結果、この装置が有効に使用されないた め、動脈では使用できない。

この周知の装置は、直径か１５ｍｍ乃至３０１ｍの静脈の病変領域の内腔を支持 するために使用される。この場合には、構造に必要な剛性を与えるため、大径の ワイヤが使用される。この装置を直径が３１乃至１５ｍｍの小径の血管又はチュ ーブ器官で使用しようとする場合には、ワイヤの厚さく直径）を小さくする必要 がある。しかしながら、この場合には、構造はその厚さを失い内腔を有効に支持 しない。

ワイヤ技部が管状フレーム本体の周囲方向に配置されているため、所り−の構造 は安定しており、軸線方向で大きな剛性を有するが、血管の形状に合わせて完全 に調節することができず、血管又は中空器官の壁を傷付けてしまう。

上述の装置を湾曲した行路に沿って病変領域まで送出する必要がある場合には、 フレームのワイヤ要素の弾性変形が塑性変形に変わり、その結果、装置の形状を 不可逆的に変化させてしまう。

かくして、所与のフレームの病変領域への送出は、直線に近い行路に沿ってのみ 可能であり、このことは、フレームを使用できる解ｉ１１学的領域の数を大幅に 狭めてしまう。

最初に言及した種類の装置は、欧州特許第２２１５７０号で周知である。この装 置では、各セルの長軸は管状本体の軸線方向に配置され、短軸は管状本体の周囲 方向に配置され、セルを形成するワイヤ区分はしっかりと相互連結されている。

上述の送出器具は、外側にワイヤフレームが配置された膨張自在のバルーンを備 えたＸ線コントラストチューブである。ワイヤフレームをＸ線コントラストチュ ーブに押付けるため、フレームの外面を包囲するチューブが更に一つ設けられて いる。血管又は中空器官の病変領域へのフレームの送出を行う際、先ず最初に外 チューブを外し、フレーム拡張させてその最終形状にした後、血管壁と相互作用 させるためバルーンを膨らます。その後、Ｘ線コントラストチューブを血管から 取り除き、フレームを病変領域に設置する。

病変領域でのフレームの送出及び設置は確実に便利に行われる。しかしながら、 ワイヤ要素をその交差部で互いに融青させる、ハンダ付けする、或いは溶接する ことによって形成された剛性の継ぎ１１を使用することは、以下の理由のため、 信頼性がないように思われる。

−ハンダ付はゾーンで電気化学的プロセスが進む可能性があり、これは継ぎｌ− １に損傷を与え、フレームの剛性を低ドさせ、その結果、フレームの機能的特性 を損なう、−いイ）ゆる溶接ゾーンに脆化材料構造が形成され、これがこの継手 の信頼性を損なう。

上述の装置は、血管又は中空器官の内腔を３ＩＩＩｍ乃至８ｍｍの範囲内の大き さに維持するのに使用できる。上述の構造では、最終弾性歪が１／１０％の材料 が使用される。

装置を湾曲した行路に沿って病変領域まで送出する必要かある場合には、最終弾 性歪を越えてしまい、従って、フレームワイヤの塑性変形プロセスを進める危険 がある。

かくして、所Ｊｊのフレームの送出は直線に近い行路に沿ってのみＩＩＪ能であ り、このことは種々の解六す学的領域でのその使用の可能性を木質的に小さくす る。周知の装置は、軸線方向での剛性が大きいため、変化する外力に対する適合 中にその形状か変化する血管又は中空器官を装置か支持する場合に、血管又は中 空器官の壁を装置の端部の周りの領域で傷付けることがある。更に、外力を支持 する一ｊｌｌ構造によって取り囲まれていない血管又は中空器ｎを支持するため の゛１′径方向剛性がほんの僅かであるということか周知の装置の共通の欠点で ある。

本発明は、管状フレームを形成するセルの形状及び構成によりフレームに大きな ゛１′径方向剛性が１ｊえられ１−１つ軸線方向には剛性かほんの僅かしかなく 、そのため、血管又は中空器官が外力により形状を変化させている場合でも、血 管又は中空器官を、傷を付ける危険なしに開放状聾に保つ、血管又は中空器官を 支持するための装置を提供する上での問題点に基づいている。

これは、冒頭に言及した装置によって得られ、この装置は、本を明によれば、楕 円形の長軸か管状本体の周方向に差し向けられており、短軸が管状本体の軸線方 向と下行であり、そのため、本体の長手方向軸線と垂直な平面内で、一つの列の Ｕ字形状ワイヤ区分の技部の一方か１７、いに閉鎖リンク！［ニ状を形成する、 ことを特徴とする。

楕円形の長軸か周方向に差し向けられるようにセルを配置することによって、装 置は、一方では、軸線方向に大きな可撓性を持ち、これにより、Ｕ字形状の長い 枝部か軸線方向に容易に変形するため、曲げが非常に局部的である場合でも装置 を血管又は中空器官と同時に曲げることができ、他方では、セルからなる各列の Ｕ字形状技部が二つの周囲リングを形成し、これらのリングがその甲面内での剛 性が大きいため局部的な半径方向圧縮に対して非常に剛性である。更に、装置が 軸線方向て可撓性であるため、血管が局部的に変形しても、圧力の影響を受けた セルの列内に変形が吸収されるため、装置を軸線方向に延ばすことかない。これ によって、装置は、これを取り囲む支持された血管又は中空器官の壁に関して固 定されたままであり、そのため、血管又は中空器官の壁が傷付けられることがな い。外部圧縮力が作用した状態では、リング形状には、荷重か本質的に均等に加 えられている。装置の軸線方向剛性は、フレームワイヤの断面積を変化させるこ とによって、必要に応して成る程度調節する二とができる。フレームのセルの数 を変えることによって、血管又は中空器官の壁にてきるだけ傷が付がないように フレームの最適の軸線方向剛性を選択できる。

好ましい実施例では、一つの列の隣接したセルが、Ｕ字形状ワイヤ区分の軸線方 向に延びる部分て可撓性に相互連結されている。可撓性にｔ自互連結することに よって、最初に導入されたセルの形状を、ワイヤプロパーを太きく変形させずに 、大きく変形させることができる。これは、ワイヤ区分が亙いにしっかりとは固 定されていないためである。

装置を導入しようとする場合には、管状フレームの端部を住いから遠ざかるよう に引っ張り、フレームを送出カテーテルに挿入できるまでフレームの直径を小さ くする。フレームの延ばし中にセルの主部の変形がワイヤ区分の長い技部で起こ り、Ｕ字形状ワイヤ区分の軸線方向に延びる部分がほんの僅か変形し、そのため 、Ｕ字形状ワイヤ区分全体に荷重が実質的に均等に加わる。その結果、挿入中、 管状フレームの直径が、ワイヤ材料の断面全限度を越えることなく、劇的に小さ くなる。これによって、ワイヤが例えばステンレス鋼でてきている場合でも、本 発明の装置を広範な大きさで使用でき、患者に形成した小さｔフ穿刺孔通して装 置を導入できる。

好ましくは、可撓性の）［Ｉ　ＬＬ連結部分は、軸線方向に延びる部分を互いの 周りに巻き付けることによって、更に好ましくは、一方のワイヤ部分が関連した ワイヤ部分の周りに一回転たけ在き付けられるように、互いに巻き付けることに よって形成されている。Ｕ字形状ワイヤ区分の変形中、巻き線は離れるように移 動する及び／又は開放し、これによってワイヤの歪か小さくなる。更に、巻き付 けられたワイヤ部分は、フレームに荷重が半径方向に加わった場合にセルの二つ のＵ字形状ワイヤ区分が互いに関して旋回できるようにする一種のヒンジ継手と して作用する。巻き付けられた可撓性相互連結部分には別の利点かあり、即ち、 フレームをカテーテルに挿入する前に軸線方向に延ばす代わりに、二つのフレー ム端を反対方向に廻すことによって管状フレームをその長手方向軸線を中心とし て捩じることができる。これによって、巻き付けられた相Ｈ，連結部分を開いて フレームを小さな直径に合わせて潰し、挿入できるようにする。支持されるべき 場所に位置決めした後、フレームをカテーテルから押し出すと、フレームは、軸 線方向長さを実質的に短くすることなく、その最初の直径に「巻きが解かれ」、 これにより、装置を血管又は中空器官内に簡単に且つ非常にｉＥ確に位置決めで きる。

製造が簡単であるために好ましい別の実施例では、装置は、各Ｕ字形状ワイヤ区 分が、セルの列を通って実質的に螺旋形状をなして延びる二つの別々のワイヤに よって構成されており、前記二つのワイヤは、これらのワイヤが出会ってＵ字形 状の底脚部を形成する軸線方向に延びる部分で、好ましくは一回転たけ互いの周 りに巻き付けられている、ことを特徴とする。

装置は、熱賦勢型形状記憶特性を持つ形状記憶合金、好ましくはＮｉ　−Ｔｉ合 金ててきたワイヤを有し、これらのワイヤは、更に好ましくは、超弾性特性を持 つ形状記憶状記憶合金は過度に変形させることができ、その場合でも、剛性を失 うことなく又はワイヤを永久変形させることなく予め決定された形状に戻る。形 状記憶合金製のワイヤフレームは、例えば５０ｍ指程度の、荷重が加えられてい ない状態でのその直径に関わらず、挿入中、はんの数ｍｉｔ＋の所定の直径に縮 小することができる。そのため、患者に一つの小さな穿刺孔を設けるだけてよい 一つの小径のカテーテルを通してフレームを患者に導入できる。

挿入中の熱制御をなくすため、超弾性合金が好ましい。

この合金は、変形させると、応力誘導マルテンサイトを生しる。

フレームは、その軸線方向剛性及び半径方向剛性を上述のように変化させること ができるため、血管又は中空器官の内腔をそれらの標準的な大きさ、例えば３ｍ ｌ１１乃至５１１ｍｍのｆＥ：ｔ！の範囲内に維持する機能を果たすことができ 、血管又は中空器官の種々の解５り学的領域に適用でき、曲かりくねった行路に 沿って導入することもできる。本装置は、カバフィルタとして血餅を保持するの にも使用できる。

本発明による実施例を添付図面を参照して以下に詳細に説明する。

第１図は、血管又は中空器官の内腔を支持するための本発明による装置の斜視図 であり、 第２図は、フレーム表面の拡大展開図であり、第３図は、第１図の■−■線ての 断面図であり、第４図及び第４ａ図は、夫々、フレーム送出装置を示す長手方向 断面図及び斜視図てあ・す、第５図は、本発明による第２実施例のフレーム表面 の一区分の拡大展開図である。

内腔、例えば大腿動脈の内腔を支持するための本発明による装置は、管状形状の 本体の形態の、例えば円筒形本体の形態のワイヤフレーム１を有する。

第２図に展開図で示すフレーム１の円筒面は、二つのＵ字形状ワイヤ区分３によ って形成された多数の相互連結されたセル２によって形成されている。Ｕ字形状 ワイヤ区分３は、技部３ａ、３ｂによって相互連結されており、長軸が本体の周 方向に配置され且つ短軸がその軸線方向と平行に配置されたほぼ楕円形形状を形 成する。隣接した列のセル２は、本列のセル２に関して楕円の長軸の長さの１／ またけ周方向にずれている。Ｕ字形状ワイヤ区分３の各技部３ａ又は３ｂは、最 初の列及び最後の列を除き、隣接した列の二つのセル２に属する。フレーム１の 長手方向軸線に対して垂直であり且つ一つの列のＵ字形状ワイヤ区分３の長い技 部を通過する平面内でのフレーム］の断面では、これらの枝部は閉鎖リング形状 ４を形成し、これによって、フレームの半径方向剛性が大きくなり、セルは、半 径方向に荷重が加えられたとき、はんの僅かの限られた程度しか半径方向に変形 しない。

ワイヤ区分３の断面は、第３図でわかるように円形であるのがよい。

ワイヤは、熱又は応力のいずれがで賦勢される形状記憶特性を持つチタニウム− ニッケル合金でつくられているのがよい。永久変形をｆｆわずに大きく変形させ ることができるこのような合金でワイヤができている場合には、フレーム１のセ ル２は、Ｕ字形状ワイヤ区分の頂部でしっかりと接合することによって相互連結 されているのがよい。変形例では、Ｕ字形状区分は、小さなリング、例えば糸で てきた小さなリングてｒ＋Ｊ撓性に相互連結されているのがよい。

以上説明した装置は、大腿動脈のような血管Ａに以下のようにして導入される。

送出装置５は、ロッド８を備えたブツシャ７を包含した中空Ｘ線コントラストチ ューブ６からなる。ブツシャ７は、ロッド８の長手方向軸線に沿って配置された ホルダ１１にしっかりと連結された半径方向に延びる円筒形のピンの形態の二つ のストップ１０を含む内部空間９を何する。ストップ１ｏの端点間の距離は、本 質的に、ブツシャ７の内径と一致する。ホルダ１１は、長手方向に移動自在であ るように配置されている。

フレーム１は、ストップ１０上に挿入されたラグ１２でホルダ１１のストップ１ ０に固定されている。フレーム１に連結されたホルダ１１は、ロッド８に関して 固定されている。ロッド８をＸ線コントラストチューブ６内に導入すると、これ と同時に、フレーム１がその長手方向軸線に沿ってコントラストチューブ６内に 引き込まれる。コントラストチューブ６内に入れるとき、フレーム１を形成する 区分３は直線に近い形状をとり、フレームの直径は数■にまで減少される。次い で、コントラストチューブ６の前端を穿刺孔を通して血管Ａの病変領域まで入れ る。変形例では、折畳んで小径にしたフレーム１をチューブ６に挿入できるよう に、ホルダ１１をストップ１０に固定された端部と向き合ったフレームの端部に 関して回転させることによってフレーム１をチューブ６に引き込むのがよい。

送出装置５が血管又は中空器官内で所定位置にある場合には、外科医は、ロッド ８を介してフレーム１に作用を及はしながらＸ線コントラストチューブをフレー ムから引っ込め、装置のワイヤ区分３を拡げて元の管状形状にする。

ワイヤが熱賦勢型形状記憶合金である場合には、ワイヤは血液の温度によって加 熱され、その元の形状をとる。

ワイヤが超弾性である場合には、ワイヤは、単に、チューブ６によって加えられ ていた拘束力が取り除かれたときにその予め設定された形状に戻るに過ぎない。

初期フレーム形状の回復は、装置の軸線に対して垂直な平面内でリング形状閉鎖 回路４を形成することによって連続的に起こる。リング形状回路は、血管又は器 官Ａ（第４ａ図参照）の壁と相互作用し、その内腔を一定に保持し、フレーム１ の半径方向最大剛性及び軸線方向最適剛性によりその形状を繰り返す（第１図参 照）。

装置は、上述の構造上の特徴のため、最小の穿刺孔を通して病変領域に運ぶこと ができる。

第５図に示す実施例は、上述の実施例におけるのと同し形状のセル２を有するが 、これらのセルは交互に相互連結されている。各Ｕ字形状ワイヤ区分は、セルの 列を通して実質的に螺旋形状をなして延びる二つの異なるワイヤによって形成さ れており、これらのワイヤは、これらのワイヤが出会う軸線方向に延びるワイヤ 部分のことろてｒ７いの周りに一巻きたけ巻き付けてＵ字形状の底部分即ち脚部 を形成している。フレームの端部ては、関連したワイヤ対が、互いの周りで対に することによって、箇所Ｂ及びＣて接合されている。血管の壁に（８を付けない ようにするため、形成されたループを曲げて隣接した外セル内に入れるのかよい 。セル間の成形された相互連結部分は非割に可撓性が高く、ワイヤは互いに独立 して大きく又は小さく変形できる。

二の装置は、中空の静脈、動脈、又は器官Ａに上述の装置と同様の方法で導入で きる。

血管の内腔を一定に保持し、その形状を維持する装置は、ワイヤ間の継ぎ口か移 動自在であるため、耐久性が高い。

上述の装置の生物学的適合性の分ｔｌｉを行い、積極的な評価を得ることによっ て、ベンチ試験に−Ｊり換えることができる。装置の機械的特徴は、人間の動脈 系の特別のモデルについて研究され、血管系の種々の領域でのその移植術の技術 的要素は精巧につくられている。

ベンチ試験によれば、上述の装置の品質は良好であり、動物についての実験的調 査での使用に合わせて設定できる。

実験を１０匹の犬について行い、これらの犬のうちの３匹に急性の実験を加え、 ７匹を動的に観察した。移植は、胸大動脈、腹大動脈、腎動脈、腸腰動脈、大腿 動脈について行った。Ｘ線分析検査を行うと、装置は、それらの最初の移植位置 を変えず、装置の形状は最初に移植されたときの形状と一致し、血栓症状や血管 の狭窄症状が現れないということかわかった。

補正書の翻訳文提出書（特許法第１８４条の８）ｊ］功 平成７年２月３日

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. １．血管又は中空器官の内腔を保持するための人工補装具装置であって、管状形 状の可撓性木体の形態のワイヤフレーム（１）を有し、該フレームは、展開時に 、相互連結されたセル（２）からなる多くの列によって形成され、前記セルの各 々は、二つのＵ字形ワイヤ区分（３）からなり、これらの区分は、長軸及び短軸 を持つ全体に細長い楕円形を互いに形成し、隣接した列の隣接したセル（２）は 、楕円形の長軸の半分だけ互いに関してずれており、短軸の方向で互いに関して 楕円形の短軸だけずれている、人工補装具装置において、楕円形の長軸は、管状 本体の周方向に差し向けられており、短軸は管状本体の軸線方向と平行であり、 そのため、本体の長手方同軸線に対して垂直な平面内で、一つの列のＵ字形状ワ イヤ区分（３）の枝部の一方が互いに閉鎖リング形状を形成する、ことを特徴と する人工補装具装置。
2. ２．一つの列の隣接したセル（２）が、Ｕ字形状ワイヤ区分の軸線方向に延びる 部分で可撓性に相互連結されている、ことを特徴とする請求項１に記載の人工補 装具装置。
3. ３．可撓性の相互連結部分は、軸線方向に延びる部分を、好ましくは一方のワイ ヤ部分が関連したワイヤ部分の周りに一回転だけ巻き付けられるように、互いに 巻き付けることによって形成されている、ことを特徴とする請求項２に記載の人 工補装具装置。
4. ４．各Ｕ字形状ワイヤ区分（３）は、セル（２）の列を通って実質的に螺旋形状 をなして延びる二つの別々のワイヤによって構成されており、前記二つのワイヤ は、これらのワイヤが出会ってＵ字形状の底脚部を形成する軸線方向に延びる部 分で、好ましくは一回転だけ互いの周りに巻き付けられている、ことを特徴とす る請求項３に記載の人工補装具装置。
5. ５．ワイヤは、熱賦勢型形状記憶特性を持つ形状記憶合金、好ましくはＮｉ−Ｔ ｉ合金でできている、ことを特徴とする請求項１乃至４のうちのいずれか一項に 記載の人工補装具装置。
6. ６．ワイヤは、超弾性特性を持つ形状記憶合金、好ましくはＮｉ−Ｔｉ合金でで きている、ことを特徴とする請求項１乃至４のうちのいずれか一項に記載の人工 補装具装置。