JPH07507748A - タンカーの沖合積込み法及びこのタンカーの構造 - Google Patents
タンカーの沖合積込み法及びこのタンカーの構造Info
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- JPH07507748A JPH07507748A JP6501353A JP50135394A JPH07507748A JP H07507748 A JPH07507748 A JP H07507748A JP 6501353 A JP6501353 A JP 6501353A JP 50135394 A JP50135394 A JP 50135394A JP H07507748 A JPH07507748 A JP H07507748A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
タンカーの沖合積込み法及びこのタンカーの構造本発明は、石油の沖合積込みの
ための方法とそのための船舶に関するものであり、この船舶は長手方向に配設し
た多数の中央部タンクと、それぞれの中央部タンクの両側に配した多数の舷側タ
ンクを存し、中央部タンクにはそれぞれの弁を介し積込みライン(管路)か接続
してあり、また隣接する中央部タンクは隔壁弁を介し相互に接続しである。
石油の沖合積込みにおいては、液体表面からのガス逃げのため積荷の一部が大気
中に失われる。例えば、北海における典型的なブイ式積込みの場合、タンカーの
積荷約120.000 トンにつきおよそ200トンか失われることもある。ガ
スの逃げは主としてタンクに積込まれた原油の飛散と攪拌及びその取扱い時に発
生する炭化水素の降圧に起因する。
測定の結果、ガス逃げの程度はタンクが満杯となるのに要する時間及びタンク内
における定在波(共鳴)状態の持続時間に比例することが判明している。更に、
タンク構造部にかかる負荷は定在波の持続時間につれて増大する。従って、各タ
ンクを可能な限り急速に充填し、それによりガス逃げの時間を減少させてその総
量を減させ、また積込み時タンク構造部にかかる負荷も減少させることが肝要で
ある。
このため、本発明の目的は、積込み時のガス逃げを実質的に減少させること及び
タンク構造部にかかる負荷を実質的に減少させることを実現し得る方法及び船舶
を提供することである。
特に、現場におけるタンカーへの直接積込みに関し、技術的及び経済的に有利な
タンク構成を有する船舶を提供することもまた本発明の目的である。
上記目的を達成するため、本発明により冒頭に記述した種類の方法が提供される
か、この方法は次の工程を特徴とするものである。
a)先ず、舷側タンクよりも幅か実質的に狭く、従って容積が実質的により小で
ある所望数の中央部タンクに充填を行う工程、
b)その後、中央部タンク同志間の隔壁弁を開いた状態で、成る中央部タンクと
それに付属した舷側タンク対の間の隔壁弁を開き、中央部タンクからの静圧によ
り中央部タンクから2個の舷側タンク内へ石油を流入させ、中央部タンク同志間
の隔壁弁及び中央部タンクへの積込みラインの弁を適宜操作することにより可能
な限り急速に舷側タンクを充填させる工程、C)舷側タンク及びそれらに付属し
た中央部タンクの所望水準に達する充填が行われたならば、それら2個の舷側タ
ンクへの隔壁弁を閉じる工程、及びd)残る舷側タンク対に対し次々と上記工程
b)及びC)に従う充填作業を繰り返し、その後金ての中央部タンクの充填を再
び行う工程。
本発明により、冒頭に記述の種類の船舶もまた提供されるのであるが、本発明に
よる船舶は、中央部タンクの幅が舷側タンクのそれの半分よりも小であること、
1個の中央部タンクとそれに付属した1対の舷側タンク(舷側タンク対)から成
る三つ組タンク体(トリブレット)の全てが隔壁弁を介し相互に接続されている
こと及び中央部タンク域において、積込みライン(管路)が中央部タンクを通し
て設けられまた全ての弁がそれらに付属する駆動装置(ユニット)と共に中央部
に配されていることを特徴とするものである。
以下、添付図面を参照して、本発明を、その実施例につき更に詳細に記載する。
第1図、第2図及び第3図はそれぞれ、本発明によるタンク構成を有する船舶の
側面図、平面図及び横断面図を示す。
第4図及び第5図はそれぞれ、第1図ないし第3図に示す船舶の側面図及び平面
図であって、導管(管路)及び弁の主要な設定態様を示す。
第6図及び第7図は、異なる2種の底部構造例を示す横断面図である。
第8図、第9図及び第1O図はそれぞれ、これもまた本発明による船舶に設けら
れた緊急積込み又は[絞り切り(ストリッピング)」構成の1例を示す側面図と
平面図である。
図面には、タンカーの形の船舶lか示されているか、この船舶には1対の長手方
向の隔壁2か設けられていて、これにより船舶のタンク域は、比較的に幅の狭い
中央部タンク域と比較的に幅の広い舷側タンク対域に分割されている。図示の実
施例においては、それぞれが1個の中央部タンク3とその両側に配された1対の
舷側タンク(舷側タンク対)5,6から成る6個の三つ組タンク体(トリプレッ
ト)■ないし■が船舶の長手方向に配設されている。中央部タンク3は、舷側タ
ンクの幅の約三分の−の幅を有し、従って、船舶の積込みタンク域の幅をbとす
ると、中央部タンクの幅は約1/7bであり、また舷側タンクのそれは約377
bである。
図示のように、中央部タンク3内には、これらタンクの1側から他側におよぶと
共にタンク高さの約半分の高さ位置におよぶ回転隔壁又はバッフル板4が設けら
れている。これらの隔壁は、積込まれた石油に、長手方向におよび定在波が形成
されることを防止する機能を有する。必要な場合には、これらの隔壁を舷側タン
クにも設けることが可能である。
図示のように、船体を二重壁構造とすることにより、積込みタンクの周囲にバラ
ストタンク7か設けられており、また船舶底部も二重底構造として、底部バラス
トタンク8か形成されている。安定化の目的のためバラストタンクにバラストの
充填を行い、トリム調整等のため選択的にバラストの充填及び排出を行う。
寸法仕様例として、中央部タンクの幅を約6m、両側舷側タンクのそれぞれの幅
を約18mまた両側バラストタンクのそれぞれの幅を約2mとして、船舶の全幅
を約46mとすることが出来る。
船舶lはブイ式積込みタンカーとして建造されたものであり、このため船首部に
、潜水ブイ(図示せず)を受け入れるための没水受は入れ穴部(スペース)9が
設けられており、また、この受け入れ穴部と船舶の甲板の間に縦軸部lOか設け
られている。このようなブイを用いて作業を行う船舶は、国際出願第PCT/N
D92100055号に記載されている。
しかし、この船舶は、沖合貯蔵タンカー或いは採油船舶であっても良く、本発明
による石油積込み法はそのような船舶の場合にも同様に有効に実施し得るもので
ある。
図示の実施例において、前記潜水ブイのための受け入れ穴部9及び積込み装置1
1は、前方の衝突隔壁12の後方に設けられているが、これに代えて、受は入れ
穴部、積込み装置及び縦軸部を、少なくも部分的に衝突隔壁の前方部位に設ける
ことも可能である。
図示の例において、船舶は3個の船首推力装置(スラスタ−)13及び2個の船
尾推力装置(スラスタ−)14が設けられている。
第4図及び第5図に示されるように、最後方の三つ組タンク体■の後方に付属管
及び弁装置を備えた荷揚げポンプのためのポンプ室15か設けられている。この
ポンプ室の側方それぞれに、汚水又は廃水タンク16か設けられている。
第3図には、代表的な船舶の横断図が示されている。
図示のように、荷揚げの際に中央部タンク域への流れか支障なく行われるように
するために、舷側タンク5゜6の底壁は中央部タンク3に向い内方に下降傾斜さ
せである。舷側タンクからの長さを一層有利なものとするために、第7図に示す
ように中央部タンクの底壁をこのタンクに隣接する舷側タンクの底部よりも若干
低位置に設定することも可能である。
第4図及び第5図には、積込み及び荷揚げのための導管(管路)及び弁の構成例
が示されている。
三つ組タンク体!ないし■のそれぞれにおいて、中央部タンク3は、前方及び後
方の隔壁弁17を介し舷側タンク対5.6に接続されている。更に、全ての中央
部タンク3が隔壁弁18を介し相互に接続されている。
(簡単な構成で)これらの弁の開口部を可能な限りタンクの底部に近接させて配
置するため、これらの隔壁弁は好ましくは「横倒れ(ライング)」フラップ弁と
する。これら隔壁弁の代表又は典型的な寸法例は直径500mmである。
積込みライン又は積込み導管(管路) 19は、全ての中央部タンク3に通じて
おり、また中央部タンクのそれぞれの積込みライン弁20を介してそれらのタン
クに接続されていて、それらのタンクの全てに対し、個々に或いは全体的に積込
みか行ない得るようになっている。積込みライン19には、各中央部タンク3内
においてバイブ弁38が設けられている。図示のように、積込みラインは、中央
部タンクを通る底部ラインとして構成されており、その前方端部で積込み装置1
1に直接的に連結されていて、受は入れ穴部9中に配置された潜水ブイに接続さ
れるようになっており、またその後方端部はポンプ室15内のポンプ及び弁装置
に接続されている。積込みラインか、その全長にわたり同一水準(高さ位置)に
あるため、積込み時の圧力不足の問題は回避され、また従って従来の沖合ブイ式
積込みに典型的であったような、管(路)系における石油のガス化の問題も防止
される。
第4図に示すように、積込みライン19は、少なくも1個のしゃ新井又は止め弁
21を介して積込み装置11に連結されている。積込みラインは、従来のブイ式
積込みのためのライン又は導管22にもまた連結されている。
ポンプ室15内で、積込みライン19は、適宜弁を介してポンプ23に連結され
ている。このポンプは、タンクからの荷揚げに利用されるものであって、外部の
荷揚げライン24に接続されている。図示のように、適応性の目的で代替ポンピ
ング路を設けるため、いわゆる「クロスオーバーJ又は切り換え接続構成25も
また設けられている。
積込みライン19に加えて、図示実施例の管(路)構成例には1対の管路か設け
られているが、更に詳細には、ポンプ室15から前方に、第1の三つ組タンク体
Iの中央部タンクにおよぶと共にライン弁27.27を介し全ての中央部タンク
に接続された第2の導管26と、ポンプ室15から前方に、第5の三つ組タンク
体Vの中央部タンクにおよぶと共にライン弁29を介し三つ組タンク体V及び■
の中央部タンクに接続された第3の導管28か設けられている。これらの追加的
な導管26及び28は、外部の荷揚げラインに連結されたそれぞれのポンプ30
及び31に接続されている。図示のように、ライン又は導管19.26及び28
は、ポンプ室内において相互に接続されており、また適宜の弁装置を介して廃水
タンク16に接続されている。後述のように、導管26を設けた構成とすること
は、充填の意図された三つ組タンク体に中央部タンク3.3からのポンプ送りが
可能なことを意味している。
タンク域を三部分割構成とするために、三つ組タンク体■及び■の中央部タンク
同志の間と三つ組タンク体■及びVの中央部タンク同志の間に、それぞれ隔壁二
重弁32及び同33か設けられている。更に、積込みライン19には三つ組タン
ク体■ないし■の中央部タンク内に二重弁か設けられており、また導管26にも
三つ組タンク体!、 II、 V及び■の中央部タンク内に二重弁か設けられて
いる。この構成により、三つ組タンク体■及び■、■及びIV、 V及び■の完
全な分割構成が実現される。この構成において、積込みライン19は前方分割部
、導管26は中間分割部及び導管28は後方分割部にそれぞれ積込みを行うもの
となる。
上記から明らかなように、導管及び弁は全て、それらに付属する駆動装置と共に
、中央部タンクに関し中央域に配設されている。このため、管及び弁の数か比較
的に少ない構造か実現され、また従って建造原価か抑制されまた維持か容易化さ
れる。
第8図ないし第1O図に示されるように、この船舶にはまた緊急荷揚げ及び/又
は絞り切り(ストリッピング)のための構成も設けられている。これは、全ての
中央部タンク3.3に通じると共に別々の出口部で、適宜の弁35及び36を介
し積込みタンク3.5及び6のそれぞれに接続された導管34から成るものであ
る。ポンプ室15内で、この導管34は外部の荷揚げライン(図示せず)に通じ
る二重荷揚げポンプ37に接続されている。
底部ラインを形成する三個のライン又は導管19.26及び28は全て絞り切り
(スリッピング)管系に接続されている。このため(第5図において弁20に関
し符号「X2」を付した)二重弁が設けられている。
絞り切り(ストリッピング)構成を設ける主目的は、全てのタンクを完全に空に
することにある。更に、この管(路)系は、隔壁弁の故障の際に「緊急荷揚げ」
を行うために、また1個のタンクから他のタンクへの移送のためにも利用可能で
ある。これはまた個々のタンクの最終充填のためにも利用し得る。2個の弁を用
いる分割構成の要をみたすために、この管(路)構成には二重弁を設ける。
以下本発明による方法の主な操作につき更に説明を行う。
主な操作手続きは、先ず全ての中央部タンクに、−斉に或いは個々に充填を行う
こと、その後舷側タンク対への隔壁弁を開弁させること及び静圧差を利用して舷
側タンクの充填を行うことである。この積込み作業により比較的に大型の舷側タ
ンクの充填か可能な限り急速に行われ、タンク内の定在波状態の持続時間か最短
に減少される。
上述のように、第1の作業工程として、所望数或いは通常には全数の中央部タン
ク3の充填が行われる。
波風の荒れる悪天候時には、隔壁弁18.18を閉じた状態で、中央部タンクを
1個づつ充填する。船舶かわずかに動揺するか或いはほとんど動揺しない気象条
件下では、隔壁弁18を開いた状態で、全ての中央部タンクに同時的に充填を行
う。
全ての中央部タンクか満杯となったならば、先に開弁されていなかったのであれ
ば、中央部タンク同志の間の隔壁弁18を全て開弁させる。次いで、例えば三つ
組タンク体■又は■の、充填を先ず行うべき舷側タンク5及び6に付属する中央
タンクへのものを除き、中央部タンク3への積込みライン弁20を全て閉弁する
。
上記充填を行うへき2個の舷側タンク5及び6への隔壁弁17を開弁させると、
中央部タンクからの静圧の作用と積込みライン19からの石油給送によりそれら
の舷側タンクの充填が可能な限り急速に行われる。
舷側タンクへの充填が定在波を発生させる高さを超え、また充填速度か積込み速
度(即ち石油給送の流速)に近づいたならば、全ての中央部タンク間の隔壁弁1
8を閉弁するのであるか、充填を行うべき三つ組タンク体への積込みライン弁2
0は開弁状態に保つ。このようにして、三つ組タンク体は輸送に適した所望水準
にまで十分に充填される。
その後、舷側タンクへの隔壁弁17を閉弁し、またそれらの舷側タンクに付属す
る。中央部タンクへの積込みライン弁20を閉弁し、これと同時に次に充填すべ
き中央タンクへの積込みライン弁20を開弁する。
上記操作を繰り返すと、全ての中央部タンクが再び満杯に充填される。
ライン又は導管19と26の二重管(路)構成のため、上記のものに代える方法
として、三つ組タンク体の充填を荷揚げポンプ23.30及び31により行うこ
とも可能である。この操作例の場合には、成る三つ組タンク体の中央部タンクの
前端及び後端のものを除き、積込み導管19上の全ての積込みライン弁20を閉
弁しまた導管19上のバイブ弁38も閉弁すると、石油給送による積込みは前方
の弁20から行われまたポンプによる充填は後方の弁20を介し行われる。上記
の成る三つ組タンク体へのものを除き、全てのライン弁27を開弁させる。ポン
プ室内の管及び弁構成により、荷揚げポンプ23.30及び31の1個、2個あ
るいは3個を利用して、上記の成る三つ組タンク体の中央部タンクを除く全ての
中央部タンクからの吸い込み/荷揚げを行い、この三つ組タンク体の充填を、そ
のタンク内の定在波持続時間を最短なものとするような高速で行うことが出来る
。
船舶からの有揚げに際しては、それを先ず中央部タンク或いはそれらのうちの所
望のものから行う。舷側タンクの積荷は中央部タンクに移動させる。吸い込みラ
インへの流れは、船舶を後方に若干トリムさせることにより有効に行い得る。図
示の管(路)構成により、操作は簡単かつ効率よく遂行できる。
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IE、IT、LU、MC,NL、PT、SE)
、0A(BF、BJ、CF、CG、 CI、 CM、 GA、 GN、 ML、
MR,NE、 SN。
TD、 TG)、 AT、 AU、 BB、 BG、 BR,CA。
CH,CZ、 DE、 DK、 ES、 FI、 GB、 HU、JP、 KP
、 KR,LK、 LU、 MG、 MN、 MW、 NL、 No、 NZ、
PL、 PT、 RO,RU、 SD、 SE。
SK、UA、US、VN
(72)発明者 オーバルリ、オレ
ノールウェー、エヌー4300 サンドネス、アスケポットベイーン、2
(72)発明者 エツゲ、トリーベ ジ−ノールウェー、エヌー4041 ハフ
ルスフィヨルド、ハーバッケン、18
(72)発明者 スメダール、アルネ
ノールウェー、エヌー4818 7二−ルビク、トルユショルメン
Claims (11)
- 1.船舶の長手方向に配設された多数の中央部タンク(3)と中央部タンクのそ れぞれの両側に対設状に配された多数の舷側タンク(5,6)とを有し、積込み ライン(19)が中央部タンクそれぞれの弁(20)を介し中央部タンク(3) に接続されておりまた隣接中央部タンクが隔壁弁(18)を介し相互に接続され ている構成のタンカー(1)の沖合石油積込み方法であって、 a)先ず、舷側タンク(5,6)よりも幅が実質的に狭く、それに従って容積が 一層小である中央部タンク(3)の所望数のものに充填を行う工程、b)その後 、中央部タンク(3)相互間の隔壁弁(18)を開いた状態で、或る中央部タン ク(3)とそれに付属の舷側タンク対(5,6)の間の隔壁弁(17)を開弄し 、中央部タンクからの静圧により石油を中央部タンク(3)から舷側タンク(5 ,6)中に流入させ、中央部タンク(3)相互間の隔壁弁(18)及び中央部タ ンク(3)ヘの積込みライン(19)の弁(20)を適宜に操作することにより 可能な限り急速に舷側タンク対(5,6)の充填を行う工程、 c)上記舷側タンク対(5,6)及び中央部タンク(3)の所望高さに達する充 填が行われたならば舷側タンク対(5,6)ヘの隔壁弁(17)を閉弁ずる工程 、そして d)上記工程b)及びc)に従う充填作業を上記舷側タンク対(5,6)以外の 舷側タンク対(5,6)に対し順次繰り返し、その後全ての中央部タンク(3) を再び充填する工程を特徴とする方法。
- 2.船舶(1)の船首部の没水受け入れ穴部(9)に受け入れられた潜水ブイか ら積込みを行う際に、石油を直接潜水ブイから、船舶の中央部タンク(3)を通 り底部水準(高さ位置)で延設されている前記積込みライン(19)に案内する ことを特徴とする請求の範囲1に記載の方法。
- 3.中央部タンク(3)同志の間の隔壁弁(18)の全てを開いた状態で、前記 工程a)において中央部タンク(3)の全てを同時に充填することを特徴とする 請求の範囲1又は2に記載の方法。
- 4.隔壁弁(18)を閉じた状態で、前記工程a)において中央部タンク(3) を個々に充填することを特徴とする請求の範囲1又は2に記載の方法。
- 5.前記工程a)により中央部タンク(3)の充填が了えたならばその後、充填 を行うベき或る舷側タンク対(5,6)の付属する中央部タンク(3)ヘのもの を除く中央部タンク(3)ヘの積込みライン(19)上の弁(20)を閉弄し、 その後上記舷側タンク対(5,6)ヘの隔壁弁(17)を開弁してその舷側タン ク対(5,6)の所望高さまでの充填を行うこと、その後或る中央部タンク(3 )ヘの積込みライン(19)上の弁を開弁状態に保つ一方全ての中央部タンク( 3)同志の間の隔壁弁(18)を閉じて、或る三つ組タンク体(I,II,II I,IV,V又はVI)を輸送に適した所望の高さ位置まで充分に充填すること 及び舷側タンク(5,6)ヘの隔壁弁(17)を閉じた状態で上記或る中央部タ ンク(3)ヘの積込みライン(19)上の弁(20)を閉じ、これと同時に積込 みを行うベき次の中央部タンク(3)ヘの積込みライン(19)上の弁(20) を開弁ずることを特徴とする請求の範囲1ないし4のいずれかに記載の方法。
- 6.船舶(1)の長手方向に配設された多数の中央部タンク(3)と中央部タン クのそれぞれの両側に対設状に配された多数の舷側タンク(5,6)を有し、積 込みライン(19)が中央部タンクそれぞれの弁(20)を介して中央部タンク に接続されておりまた隣接中央部タンク(3)が隔壁弁(18)を介し相互に接 続されている構成の沖合石油積込みのための船舶であって、中央部タンク(3) が舷側タンク(5,6)の幅の半分よりも狭い幅を有していること、それぞれが 1個の中央部タンク(3)とそれに付属する1対の舷側タンク(5,6)から成 る三つ組タンク体(I〜VI)の全てが隔壁弁(17)を介し相互に接続されて いること及び積込みライン(19)が中央部タンク(3)を通して延設されてお り、全ての弁(17,18,20)がそれらに付属する駆動装置と共に中央部タ ンク城で中央部に配設されていることを特徴とする船舶。
- 7.船舶(1)の船首部に没水受け入れ穴部(9)が設けられており、これに潜 水ブイを受け入れるようになっている船舶であって、積込みライン(19)が中 央部タンク(3)を通る底部ラインとして延設されていて、その前方端部が潜水 ブイと直接接続するための積込み装置(11)に連結されている一方、その後方 端部が荷揚げ用のポンプ装置(23)に連結されていることを特徴とする請求の 範囲6に記載の船舶。
- 8.中央部タンク域に追加的な導管(26,28)が設けられていて、タンク域 の分割構成のためこれらの導管(26,28)が、船舶(1)の後方端部のポン プ装置(31,32)から前方に所定のタンク群におよび延設されており、2分 割域間の隣接中央部タンク(3)同志の間に隔壁二重弁(32,33)が設けら れていることを特徴とする請求の範囲6又は7に記載の船舶。
- 9.舷側タンク(5,6)が中央部タンク(3)に向い内方に下降傾斜した底壁 を有することを特徴とする請求の範囲6ないし8のいずれかに記載の船舶。
- 10.中央部タンク(3)に横断方向におよぶバッフル板(4)が設けられてい ることを特徴とする請求の範囲6ないし9のいずれかに記載の船舶。
- 11.中央部タンク域に追加的な導管(26)が設けられていて、この導管は船 舶(1)の後方端部のポンプ装置(23,30,31)から前方に前方の三つ組 タンク体(I)に延設されると共にライン弁(27)を介してそれぞれの中央部 タンク(3)に接続されており、更にこの導管は積込みライン(19)と共にポ ンプ装置により三つ組タンク体を順次充填するよう構成されていることを特徴と する請求の範囲6ないし10のいずれかに記載の船舶。
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