JPH0710077A - タンカーの貨油タンク用給排油装置 - Google Patents
タンカーの貨油タンク用給排油装置Info
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- JPH0710077A JPH0710077A JP15048993A JP15048993A JPH0710077A JP H0710077 A JPH0710077 A JP H0710077A JP 15048993 A JP15048993 A JP 15048993A JP 15048993 A JP15048993 A JP 15048993A JP H0710077 A JPH0710077 A JP H0710077A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 水平隔壁によって上下部に分割形成される貨
油タンクに、効率良く貨油を給排する。 【構成】 上甲板2に対して略平行に且つ吃水線の高さ
位置に形成される水平隔壁16により、上部貨油タンク
5aと下部貨油タンク5bとを区画形成すると共に、船
軸方向に所定の間隔を隔てて略垂直に且つ船舷方向に横
断する横隔壁4を設けて上下部貨油タンクを船軸方向に
分割して成るタンカー1の船尾側に払出ポンプ8を設
け、下部貨油タンク5bに払出用吸込口21を有し、且
つ上記払出ポンプ8の吸込側に接続された払出ライン9
aを設けると共に、各上部貨油5aタンクよりその直下
の下部貨油タンク5bに貨油を移送するための第一の移
送ライン17aと、その下部貨油タンク5bの上記払出
ポンプ8側に隣接する下部貨油タンク5bに移送する第
二の移送ライン17bとを設けた。
油タンクに、効率良く貨油を給排する。 【構成】 上甲板2に対して略平行に且つ吃水線の高さ
位置に形成される水平隔壁16により、上部貨油タンク
5aと下部貨油タンク5bとを区画形成すると共に、船
軸方向に所定の間隔を隔てて略垂直に且つ船舷方向に横
断する横隔壁4を設けて上下部貨油タンクを船軸方向に
分割して成るタンカー1の船尾側に払出ポンプ8を設
け、下部貨油タンク5bに払出用吸込口21を有し、且
つ上記払出ポンプ8の吸込側に接続された払出ライン9
aを設けると共に、各上部貨油5aタンクよりその直下
の下部貨油タンク5bに貨油を移送するための第一の移
送ライン17aと、その下部貨油タンク5bの上記払出
ポンプ8側に隣接する下部貨油タンク5bに移送する第
二の移送ライン17bとを設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タンカーの貨油タンク
用給排油装置に係り、特に、水平隔壁により上部貨油タ
ンクと下部貨油タンクとに分割形成される貨油タンクを
有するタンカーの貨油タンク用給排油装置に関するもの
である。
用給排油装置に係り、特に、水平隔壁により上部貨油タ
ンクと下部貨油タンクとに分割形成される貨油タンクを
有するタンカーの貨油タンク用給排油装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図2及び図3に示すように、一般にタン
カー1aとしては、船軸方向に所定の間隔を隔てて上甲
板2に対して略垂直に且つ両舷の船側外板3を結んで形
成される横隔壁4により、船軸方向に複数に分割形成し
た貨油タンク5を有するものが知られている。この型式
のタンカー1aは一般にシングルハル・タイプとして従
来より広く知られている。
カー1aとしては、船軸方向に所定の間隔を隔てて上甲
板2に対して略垂直に且つ両舷の船側外板3を結んで形
成される横隔壁4により、船軸方向に複数に分割形成し
た貨油タンク5を有するものが知られている。この型式
のタンカー1aは一般にシングルハル・タイプとして従
来より広く知られている。
【0003】ところで、タンカー1aにはそれら貨油タ
ンク5に原油等の貨油を給排油するための給排油装置6
が設けられている。この給排油装置6は、船尾側に形成
される機関室7内に設けられる払出ポンプ(カーゴオイ
ルポンプ)8と、この払出ポンプ8に接続される排油の
ための払出ライン9aとしての主排油管9と、上甲板2
上に設けられる給油のためのオーバーボードライン10
aとしての主給油管10とから主に構成されている。主
排油管9は払出ポンプ8に接続されると共に、船軸方向
に各貨油タンク5を仕切る横隔壁4を貫通して各貨油タ
ンク5内を延在して形成され、各貨油タンク5内におい
てその底部20に払出用吸込口21としての一端が臨む
排油管11が接続される。また主給油管10は上甲板2
上に船軸方向に延在して且つ各貨油タンク5上に設けら
れると共に、船尾側機関室7上において下方に立ち下が
り払出ポンプ8に接続される。さらに主給油管10には
その立ち下がる直前の部分に主給油止弁12が介設され
ると共に、各貨油タンク5上にて給油管13が下方に延
出して接続される。これら給油管13は上甲板2を貫通
して下端が貨油タンク5内上部に位置され、またこれら
給油管13には止弁14が介設される。このように給油
管13が各貨油タンク5毎に設けられることにより、各
貨油タンク5毎に貨油を給油することを可能にしてい
る。また主給油管10の上甲板2上略中間部には、外部
からの貨油移送ラインと接続されるための給排油管15
が接続されている。
ンク5に原油等の貨油を給排油するための給排油装置6
が設けられている。この給排油装置6は、船尾側に形成
される機関室7内に設けられる払出ポンプ(カーゴオイ
ルポンプ)8と、この払出ポンプ8に接続される排油の
ための払出ライン9aとしての主排油管9と、上甲板2
上に設けられる給油のためのオーバーボードライン10
aとしての主給油管10とから主に構成されている。主
排油管9は払出ポンプ8に接続されると共に、船軸方向
に各貨油タンク5を仕切る横隔壁4を貫通して各貨油タ
ンク5内を延在して形成され、各貨油タンク5内におい
てその底部20に払出用吸込口21としての一端が臨む
排油管11が接続される。また主給油管10は上甲板2
上に船軸方向に延在して且つ各貨油タンク5上に設けら
れると共に、船尾側機関室7上において下方に立ち下が
り払出ポンプ8に接続される。さらに主給油管10には
その立ち下がる直前の部分に主給油止弁12が介設され
ると共に、各貨油タンク5上にて給油管13が下方に延
出して接続される。これら給油管13は上甲板2を貫通
して下端が貨油タンク5内上部に位置され、またこれら
給油管13には止弁14が介設される。このように給油
管13が各貨油タンク5毎に設けられることにより、各
貨油タンク5毎に貨油を給油することを可能にしてい
る。また主給油管10の上甲板2上略中間部には、外部
からの貨油移送ラインと接続されるための給排油管15
が接続されている。
【0004】そこでこの給排油装置を用いた貨油の給排
方法を説明する。
方法を説明する。
【0005】先ず貨油の給油に際しては、主給油止弁1
2を閉とすると共に止弁14を開とし、給排油管15に
外部からの貨油移送ラインを接続する。そこで外部ロー
ディングステーションより貨油移送ラインを通じて貨油
を送り出せば、給排油管15より主給油管10に貨油が
流れ給油管13に分岐してそれぞれの貨油タンク5内に
流下することになる。この方法は所謂重力方式或いはダ
イレクト方式と呼ばれるもので、一旦貨油を貨油タンク
5上に引き上げてから無動力で、即ち重力で貨油を貨油
タンク5内に給油する方法で、従来よりごく一般的に行
われている方法である。
2を閉とすると共に止弁14を開とし、給排油管15に
外部からの貨油移送ラインを接続する。そこで外部ロー
ディングステーションより貨油移送ラインを通じて貨油
を送り出せば、給排油管15より主給油管10に貨油が
流れ給油管13に分岐してそれぞれの貨油タンク5内に
流下することになる。この方法は所謂重力方式或いはダ
イレクト方式と呼ばれるもので、一旦貨油を貨油タンク
5上に引き上げてから無動力で、即ち重力で貨油を貨油
タンク5内に給油する方法で、従来よりごく一般的に行
われている方法である。
【0006】次に貨油の排油に際しては、主給油止弁1
2を開とすると共に止弁14を閉とし、給排油管15に
外部からの貨油移送ラインを接続する。そこで払出ポン
プ8を始動すれば、貨油タンク5内に貯留された貨油は
排油管11の払出用吸込口21より吸引されると共に主
排油管9内を船尾方向に流れ、払出ポンプ8によって主
給油管10内を通じて上方に送られ、上甲板2上の主給
気管10内を通じて給排油管15より貨油移送ラインを
流れて外部へと排油される。尚、この貨油移送経路を用
いて、逆に外部より貨油を送り込んで貨油タンク5に給
油することも当然可能である。
2を開とすると共に止弁14を閉とし、給排油管15に
外部からの貨油移送ラインを接続する。そこで払出ポン
プ8を始動すれば、貨油タンク5内に貯留された貨油は
排油管11の払出用吸込口21より吸引されると共に主
排油管9内を船尾方向に流れ、払出ポンプ8によって主
給油管10内を通じて上方に送られ、上甲板2上の主給
気管10内を通じて給排油管15より貨油移送ラインを
流れて外部へと排油される。尚、この貨油移送経路を用
いて、逆に外部より貨油を送り込んで貨油タンク5に給
油することも当然可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4に示す
ように、本出願人は既に実願昭51−113997号に
おいて、上甲板2に対して略平行に且つ吃水線付近の高
さ位置に水平隔壁16を形成し、貨油タンク5を上部貨
油タンク5aと下部貨油タンク5bとに分割形成したタ
ンカー1を提供した。この水平隔壁16を形成して貨油
タンク5を上部貨油タンク5aと下部貨油タンク5bと
に分割形成することにより、座礁等の事故によって船底
が損傷した場合でも貨油の流出を極微に留めることが可
能となり、その有利性から近年この所謂ダブルデッキ・
タイプのタンカーが具体化されるようになってきてい
る。
ように、本出願人は既に実願昭51−113997号に
おいて、上甲板2に対して略平行に且つ吃水線付近の高
さ位置に水平隔壁16を形成し、貨油タンク5を上部貨
油タンク5aと下部貨油タンク5bとに分割形成したタ
ンカー1を提供した。この水平隔壁16を形成して貨油
タンク5を上部貨油タンク5aと下部貨油タンク5bと
に分割形成することにより、座礁等の事故によって船底
が損傷した場合でも貨油の流出を極微に留めることが可
能となり、その有利性から近年この所謂ダブルデッキ・
タイプのタンカーが具体化されるようになってきてい
る。
【0008】このようなタンカー1にあっては、上記し
たシングルハル・タイプのタンカー1aの貨油タンク5
内に前述した水平隔壁16が形成され、貨油タンク5は
上部貨油タンク5aと下部貨油タンク5bとに分割形成
される。
たシングルハル・タイプのタンカー1aの貨油タンク5
内に前述した水平隔壁16が形成され、貨油タンク5は
上部貨油タンク5aと下部貨油タンク5bとに分割形成
される。
【0009】一方、上記したように貨油タンク5が上部
貨油タンク5aと下部貨油タンク5bとに分割形成され
ていることから、貨油タンク5の貨油の給排方法が問題
となり、現在様々な方法が検討されている。そこで例え
ば図示するように、従来と同様な考え方で、上部貨油タ
ンク5aと下部貨油タンク5bとにそれぞれ主排油管9
を延在させて給排油装置6を形成することも案出された
が、主排油管9が比較的長いことから鋼材量が増えコス
ト高になる等のデメリットがあり効果的な方法とはいい
難い。
貨油タンク5aと下部貨油タンク5bとに分割形成され
ていることから、貨油タンク5の貨油の給排方法が問題
となり、現在様々な方法が検討されている。そこで例え
ば図示するように、従来と同様な考え方で、上部貨油タ
ンク5aと下部貨油タンク5bとにそれぞれ主排油管9
を延在させて給排油装置6を形成することも案出された
が、主排油管9が比較的長いことから鋼材量が増えコス
ト高になる等のデメリットがあり効果的な方法とはいい
難い。
【0010】そこで上記問題を鑑みて創案された本発明
の目的は、水平隔壁によって上部貨油タンクと下部貨油
タンクとに分割形成される貨油タンクに、効率良く貨油
を給排するためのタンカーの貨油タンク用給排油装置を
提供することにある。
の目的は、水平隔壁によって上部貨油タンクと下部貨油
タンクとに分割形成される貨油タンクに、効率良く貨油
を給排するためのタンカーの貨油タンク用給排油装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、上甲板に対して略平行に且つ吃水線の高さ
位置に形成される水平隔壁により、上部貨油タンクと下
部貨油タンクとを区画形成すると共に、船軸方向に所定
の間隔を隔てて上甲板に対して略垂直に且つ船舷方向に
横断するように横隔壁を設けて上部貨油タンクと下部貨
油タンクとを船軸方向に分割して成るタンカーにおい
て、タンカーの船尾側に払出ポンプを設け、上記横隔壁
によって船軸方向に分割された下部貨油タンクにそれぞ
れ払出用吸込口を有し、且つ上記払出ポンプの吸込側に
接続された払出ラインを設けると共に、各上部貨油タン
クよりその直下の下部貨油タンクに貨油を移送するため
の第一の移送ラインと、その下部貨油タンクの上記払出
ポンプ側に隣接する下部貨油タンクに移送する第二の移
送ラインとを設けたタンカーの貨油タンク用給排油装置
である。
に本発明は、上甲板に対して略平行に且つ吃水線の高さ
位置に形成される水平隔壁により、上部貨油タンクと下
部貨油タンクとを区画形成すると共に、船軸方向に所定
の間隔を隔てて上甲板に対して略垂直に且つ船舷方向に
横断するように横隔壁を設けて上部貨油タンクと下部貨
油タンクとを船軸方向に分割して成るタンカーにおい
て、タンカーの船尾側に払出ポンプを設け、上記横隔壁
によって船軸方向に分割された下部貨油タンクにそれぞ
れ払出用吸込口を有し、且つ上記払出ポンプの吸込側に
接続された払出ラインを設けると共に、各上部貨油タン
クよりその直下の下部貨油タンクに貨油を移送するため
の第一の移送ラインと、その下部貨油タンクの上記払出
ポンプ側に隣接する下部貨油タンクに移送する第二の移
送ラインとを設けたタンカーの貨油タンク用給排油装置
である。
【0012】
【作用】上記構成により、上部貨油タンク及び下部貨油
タンクに給油するに際しては、上部貨油タンクに貨油を
給油すると共にその貨油を上記第一の移送ラインと第二
の移送ラインとによって下部貨油タンクに移送して下部
貨油タンクにも給油することができる。また排油するに
際しては、同様に上部貨油タンクの貨油を第一の移送ラ
インと第二の移送ラインとによって下部貨油タンクに移
送し、払出ポンプによって上記払出用吸込口より吸込み
上記払出ラインを通じて排油することができる。
タンクに給油するに際しては、上部貨油タンクに貨油を
給油すると共にその貨油を上記第一の移送ラインと第二
の移送ラインとによって下部貨油タンクに移送して下部
貨油タンクにも給油することができる。また排油するに
際しては、同様に上部貨油タンクの貨油を第一の移送ラ
インと第二の移送ラインとによって下部貨油タンクに移
送し、払出ポンプによって上記払出用吸込口より吸込み
上記払出ラインを通じて排油することができる。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。
詳述する。
【0014】図1及び図3に示すように、タンカー1
は、上甲板2に対して略平行に且つ吃水線の高さ位置に
形成される水平隔壁16により、上部貨油タンク5aと
下部貨油タンク5bとに分割形成されると共に、上甲板
2に対して略垂直に且つ両舷の船側外板3を結んで形成
される横隔壁4により、船軸方向にも複数に分割形成さ
れる貨油タンク5を有する。尚、本実施例にあっては、
これら上部貨油タンク5aと下部貨油タンク5bとは船
軸方向に五分割されており、上部貨油タンク5aは船首
より5a-1,5a-2,...,5a-5に、下部貨油タンク5bは船首
より5b-1,5b-2,...5b-5 にそれぞれ分割される。
は、上甲板2に対して略平行に且つ吃水線の高さ位置に
形成される水平隔壁16により、上部貨油タンク5aと
下部貨油タンク5bとに分割形成されると共に、上甲板
2に対して略垂直に且つ両舷の船側外板3を結んで形成
される横隔壁4により、船軸方向にも複数に分割形成さ
れる貨油タンク5を有する。尚、本実施例にあっては、
これら上部貨油タンク5aと下部貨油タンク5bとは船
軸方向に五分割されており、上部貨油タンク5aは船首
より5a-1,5a-2,...,5a-5に、下部貨油タンク5bは船首
より5b-1,5b-2,...5b-5 にそれぞれ分割される。
【0015】また、タンカー1にはこれら貨油タンク5
に原油等の貨油を給排油するための給排油装置6が設け
られている。この給排油装置6は、船尾側に形成される
機関室7内に設けられる払出ポンプ8と、この払出ポン
プ8に接続される排油のための払出ライン9aとしての
主排油管9と、上甲板2上に設けられる給油のためのオ
ーバーボードライン10aとしての主給油管10とから
主に構成されている。
に原油等の貨油を給排油するための給排油装置6が設け
られている。この給排油装置6は、船尾側に形成される
機関室7内に設けられる払出ポンプ8と、この払出ポン
プ8に接続される排油のための払出ライン9aとしての
主排油管9と、上甲板2上に設けられる給油のためのオ
ーバーボードライン10aとしての主給油管10とから
主に構成されている。
【0016】主排油管9は払出ポンプ8に接続されると
共に、船軸方向に各貨油タンク5を仕切る横隔壁4を貫
通して各下部貨油タンク5b内を延在して形成され、各
下部貨油タンク5b内においてその底部20bに払出用
吸込口21としての一端が臨む排油管11が接続され
る。
共に、船軸方向に各貨油タンク5を仕切る横隔壁4を貫
通して各下部貨油タンク5b内を延在して形成され、各
下部貨油タンク5b内においてその底部20bに払出用
吸込口21としての一端が臨む排油管11が接続され
る。
【0017】また主給油管10は上甲板2上に船軸方向
に延在して且つ各上部貨油タンク5a上に設けられると
共に、船尾側機関室7上において下方に立ち下がり上甲
板2を貫通して払出ポンプ8に接続される。さらに主給
油管10にはその立ち下がる直前の部分に主給油止弁1
2が介設されると共に、各上部貨油タンク5a上にて給
油管13が下方に延出して接続される。これら給油管1
3は上甲板2を貫通して下端が上部貨油タンク5a内上
部に位置され、またこれら給油管13には止弁14が介
設される。そして主給油管10の上甲板2上略中間部に
は、外部からの貨油移送ラインと接続されるための給排
油管15が接続されている。
に延在して且つ各上部貨油タンク5a上に設けられると
共に、船尾側機関室7上において下方に立ち下がり上甲
板2を貫通して払出ポンプ8に接続される。さらに主給
油管10にはその立ち下がる直前の部分に主給油止弁1
2が介設されると共に、各上部貨油タンク5a上にて給
油管13が下方に延出して接続される。これら給油管1
3は上甲板2を貫通して下端が上部貨油タンク5a内上
部に位置され、またこれら給油管13には止弁14が介
設される。そして主給油管10の上甲板2上略中間部に
は、外部からの貨油移送ラインと接続されるための給排
油管15が接続されている。
【0018】さらに本実施例にあっては、図示するよう
に、各上部貨油タンク5aよりその直下の下部貨油タン
ク5bに貨油を移送するための第一の移送ライン17a
と、その下部貨油タンク5bの上記払出ポンプ側に隣接
する下部貨油タンク5bに移送する第二の移送ライン1
7bとが設けられている。
に、各上部貨油タンク5aよりその直下の下部貨油タン
ク5bに貨油を移送するための第一の移送ライン17a
と、その下部貨油タンク5bの上記払出ポンプ側に隣接
する下部貨油タンク5bに移送する第二の移送ライン1
7bとが設けられている。
【0019】これら第一の移送ライン17a、第二の移
送ライン17bとしてはそれぞれ移送管17によって構
成され、これら移送管17は上部貨油タンク5aと下部
貨油タンク5bとを5a-1と5b-1及び5b-2、5a-2と5b-3、
5a-3と5b-4、5a-4と5b-5、5a-5と5b-5というように結ん
で設けられており、換言すれば第一の移送ライン17a
を構成する移送管17により上部貨油タンク5aとその
直下の下部貨油タンク5bとを、第二の移送ライン17
bを構成する移送管17により上部貨油タンク5aとそ
の直下の下部貨油タンク5bの払出ポンプ側に隣接する
下部貨油タンク5bとを夫々結んで設けられている。一
方、各上部貨油タンク5aの底部20aには排油溜とし
てのウエル19が形成され、このウエル19の底部に移
送管17の上端部が接続されると共に、下端部がその直
下の下部貨油タンク5b内に位置されるか或いは横隔壁
4を貫通してその船尾方向に隣接する下部貨油タンク5
b内に位置される。またこの移送管17にはそれを開閉
するための移送止弁18が夫々設けられる。この移送管
17及び移送止弁18は下部貨油タンク5b内に貨油が
収容される際には貨油に浸漬されるので、移送止弁18
にはリモート弁等が用いられてその開閉作動が行われ
る。
送ライン17bとしてはそれぞれ移送管17によって構
成され、これら移送管17は上部貨油タンク5aと下部
貨油タンク5bとを5a-1と5b-1及び5b-2、5a-2と5b-3、
5a-3と5b-4、5a-4と5b-5、5a-5と5b-5というように結ん
で設けられており、換言すれば第一の移送ライン17a
を構成する移送管17により上部貨油タンク5aとその
直下の下部貨油タンク5bとを、第二の移送ライン17
bを構成する移送管17により上部貨油タンク5aとそ
の直下の下部貨油タンク5bの払出ポンプ側に隣接する
下部貨油タンク5bとを夫々結んで設けられている。一
方、各上部貨油タンク5aの底部20aには排油溜とし
てのウエル19が形成され、このウエル19の底部に移
送管17の上端部が接続されると共に、下端部がその直
下の下部貨油タンク5b内に位置されるか或いは横隔壁
4を貫通してその船尾方向に隣接する下部貨油タンク5
b内に位置される。またこの移送管17にはそれを開閉
するための移送止弁18が夫々設けられる。この移送管
17及び移送止弁18は下部貨油タンク5b内に貨油が
収容される際には貨油に浸漬されるので、移送止弁18
にはリモート弁等が用いられてその開閉作動が行われ
る。
【0020】次に本実施例の作用について述べる。
【0021】先ず貨油の給油に際しては、主給油止弁1
2を閉、止弁14を開、移送止弁18を開とし、給排油
管15に外部からの貨油移送ラインを接続する。そこで
外部ローディングステーションより貨油移送ラインを通
じて貨油を送り出せば、給排油管15より主給油管10
に貨油が流れ給油管13に分岐してそれぞれの上部貨油
タンク5a内に流下することになる。さらにこの上部貨
油タンク5a内より移送管17内を流下して各下部貨油
タンク5bに貨油が移送される。そこで下部貨油タンク
5bに貨油が所定の量収容されれば、移送止弁18を適
宜閉として下部貨油タンク5bへの給油を止める。する
と今度は上部貨油タンク5a内に貨油が貯留され、この
ことによって上部貨油タンク5aと下部貨油タンク5b
とに貨油が給油されることになる。
2を閉、止弁14を開、移送止弁18を開とし、給排油
管15に外部からの貨油移送ラインを接続する。そこで
外部ローディングステーションより貨油移送ラインを通
じて貨油を送り出せば、給排油管15より主給油管10
に貨油が流れ給油管13に分岐してそれぞれの上部貨油
タンク5a内に流下することになる。さらにこの上部貨
油タンク5a内より移送管17内を流下して各下部貨油
タンク5bに貨油が移送される。そこで下部貨油タンク
5bに貨油が所定の量収容されれば、移送止弁18を適
宜閉として下部貨油タンク5bへの給油を止める。する
と今度は上部貨油タンク5a内に貨油が貯留され、この
ことによって上部貨油タンク5aと下部貨油タンク5b
とに貨油が給油されることになる。
【0022】次に貨油の排油に際しては、主給油止弁1
2を開、止弁14を閉、移送止弁18を開とし、給排油
管15に外部からの貨油移送ラインを接続する。そこで
払出ポンプ8を始動すれば、下部貨油タンク5b内に貯
留された貨油は排油管11の払出用吸込口21より吸引
されると共に主排油管9内を船尾方向に流れ、払出ポン
プ8によって主給油管10内を通じて上方に送られ、上
甲板2上の主給油管10内を通じて給排油管15より貨
油移送ラインを流れて外部へと排油される。また上部貨
油タンク5aの貨油は移送管17内を流下して、その下
の下部貨油タンク5b或いはその船尾方向に隣接する下
部貨油タンク5b内に移送されて排油されることにな
る。
2を開、止弁14を閉、移送止弁18を開とし、給排油
管15に外部からの貨油移送ラインを接続する。そこで
払出ポンプ8を始動すれば、下部貨油タンク5b内に貯
留された貨油は排油管11の払出用吸込口21より吸引
されると共に主排油管9内を船尾方向に流れ、払出ポン
プ8によって主給油管10内を通じて上方に送られ、上
甲板2上の主給油管10内を通じて給排油管15より貨
油移送ラインを流れて外部へと排油される。また上部貨
油タンク5aの貨油は移送管17内を流下して、その下
の下部貨油タンク5b或いはその船尾方向に隣接する下
部貨油タンク5b内に移送されて排油されることにな
る。
【0023】以上述べてきたように、上部貨油タンク5
aから下部貨油タンク5bへ貨油が移送される際、払出
ポンプ8が設けられる船尾方向に移送されることから、
主排油管9内を流れるストロークが短くなるので払出ポ
ンプ8の吸引力を効率良く利用でき、それと共に効率良
く且つ短時間で貨油の排油を行うことが可能となる。ま
た重力によって移送されるので新たに動力装置を設ける
必要がなく、さらに移送ライン17a、17bを新たに
設けるだけで、既存のシングルハル・タイプのタンカー
に用いていた給排油装置6をダブルデッキ・タイプのタ
ンカーに流用することが可能である。
aから下部貨油タンク5bへ貨油が移送される際、払出
ポンプ8が設けられる船尾方向に移送されることから、
主排油管9内を流れるストロークが短くなるので払出ポ
ンプ8の吸引力を効率良く利用でき、それと共に効率良
く且つ短時間で貨油の排油を行うことが可能となる。ま
た重力によって移送されるので新たに動力装置を設ける
必要がなく、さらに移送ライン17a、17bを新たに
設けるだけで、既存のシングルハル・タイプのタンカー
に用いていた給排油装置6をダブルデッキ・タイプのタ
ンカーに流用することが可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
る。
【0025】(1)上部貨油タンクと下部貨油タンクと
に分割形成される貨油タンクに、効率良く貨油を給排す
ることができる。
に分割形成される貨油タンクに、効率良く貨油を給排す
ることができる。
【0026】(2)既存のシングルハル・タイプのタン
カーに用いていた給排油装置をダブルデッキ・タイプの
タンカーに流用することが可能である。
カーに用いていた給排油装置をダブルデッキ・タイプの
タンカーに流用することが可能である。
【図1】本発明に係るタンカーの貨油タンク用給排油装
置の一実施例を示す側断面図である。
置の一実施例を示す側断面図である。
【図2】従来例を示す側断面図である。
【図3】従来例を示す上面図である。
【図4】ダブルデッキ・タイプのタンカーを示す側断面
図である。
図である。
1 タンカー 2 上甲板 3 船側外板 4 横隔壁 5 貨油タンク 5a 上部貨油タンク 5b 下部貨油タンク 6 給排油装置 8 払出ポンプ(カーゴオイルポンプ) 9a 払出ライン 16 水平隔壁 17a 第一の移送ライン 17b 第二の移送ライン 21 払出用吸込口
Claims (1)
- 【請求項1】 上甲板に対して略平行に且つ吃水線の高
さ位置に形成される水平隔壁により、上部貨油タンクと
下部貨油タンクとを区画形成すると共に、船軸方向に所
定の間隔を隔てて上甲板に対して略垂直に且つ船舷方向
に横断するように横隔壁を設けて上部貨油タンクと下部
貨油タンクとを船軸方向に分割して成るタンカーにおい
て、該タンカーの船尾側に払出ポンプを設け、上記横隔
壁によって船軸方向に分割された下部貨油タンクにそれ
ぞれ払出用吸込口を有し、且つ上記払出ポンプの吸込側
に接続された払出ラインを設けると共に、各上部貨油タ
ンクよりその直下の下部貨油タンクに貨油を移送するた
めの第一の移送ラインと、その下部貨油タンクの上記払
出ポンプ側に隣接する下部貨油タンクに移送する第二の
移送ラインとを設けたことを特徴とするタンカーの貨油
タンク用給排油装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15048993A JPH0710077A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | タンカーの貨油タンク用給排油装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15048993A JPH0710077A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | タンカーの貨油タンク用給排油装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0710077A true JPH0710077A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=15497993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15048993A Pending JPH0710077A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | タンカーの貨油タンク用給排油装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0710077A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20110026689A (ko) * | 2009-09-08 | 2011-03-16 | 대우조선해양 주식회사 | 저장탱크의 선적 및 하역장치, 그리고 상기 선적 및 하역장치를 가지는 부유식 구조물 |
KR20110026687A (ko) * | 2009-09-08 | 2011-03-16 | 대우조선해양 주식회사 | 저장탱크의 선적 및 하역장치, 그리고 상기 선적 및 하역장치를 가지는 부유식 구조물 |
JP2012176671A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | タンカーの荷役設備 |
CN116834892A (zh) * | 2023-06-25 | 2023-10-03 | 南通中远海运船务工程有限公司 | 一种原油船的货油舱布置结构 |
-
1993
- 1993-06-22 JP JP15048993A patent/JPH0710077A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20110026689A (ko) * | 2009-09-08 | 2011-03-16 | 대우조선해양 주식회사 | 저장탱크의 선적 및 하역장치, 그리고 상기 선적 및 하역장치를 가지는 부유식 구조물 |
KR20110026687A (ko) * | 2009-09-08 | 2011-03-16 | 대우조선해양 주식회사 | 저장탱크의 선적 및 하역장치, 그리고 상기 선적 및 하역장치를 가지는 부유식 구조물 |
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