JPH0750599A - 送信出力切換回路 - Google Patents
送信出力切換回路Info
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- JPH0750599A JPH0750599A JP17944091A JP17944091A JPH0750599A JP H0750599 A JPH0750599 A JP H0750599A JP 17944091 A JP17944091 A JP 17944091A JP 17944091 A JP17944091 A JP 17944091A JP H0750599 A JPH0750599 A JP H0750599A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 送信機の省電力モード時に電力増幅回路のバ
イアス電流を遮断し、電力増幅回路の電力消費を無くす
ことを目的としたものである。 【構成】 送信周波数を決める発信回路1と、この発信
出力信号を増幅する励振増幅回路2と、この励振増幅出
力信号を切換える第1の切換回路3と、上記励振増幅出
力信号を増幅する電力増幅回路4と、この電力増幅回路
のバイアス電源を切換える第2の切換回路6と、上記第
1及び第2の切換回路を送信出力切換スイッチ7で制御
し、不要な高周波信号を除去するローパスフィルタ5と
で構成したものである。
イアス電流を遮断し、電力増幅回路の電力消費を無くす
ことを目的としたものである。 【構成】 送信周波数を決める発信回路1と、この発信
出力信号を増幅する励振増幅回路2と、この励振増幅出
力信号を切換える第1の切換回路3と、上記励振増幅出
力信号を増幅する電力増幅回路4と、この電力増幅回路
のバイアス電源を切換える第2の切換回路6と、上記第
1及び第2の切換回路を送信出力切換スイッチ7で制御
し、不要な高周波信号を除去するローパスフィルタ5と
で構成したものである。
Description
【発明の詳細な説明】
(イ)産業上の利用分野
この発明は送信機の送信出力回路の切換回路に係り、特
に、電池式のポータブル通信機器に好適な送信出力切換
回路に関する。 (ロ)従来技術 従来より、送信機などの送信出力切換回路は第3図乃至
第5図に示すものが多く提供されていた。第3図は励振
増幅回路の出力信号を切換える切換回路を設けた送信出
力切換回路のブロック図、第4図は励振増幅回路と電力
増幅回路との間に可変減衰回路を設けた送信出力切換回
路のブロック図、第5図は増幅回路の利得を制御するよ
うにした送信出力切換回路のブロック図である。図にお
いて、1は所定の周波数を発信して送信機の希望送信周
波数を決める発信回路、2は発信回路1の出力発信信号
を増幅する励振増幅回路、3はこの励振増幅回路2の出
力信号を切換える切換回路、4は励振増幅回路2の出力
信号を規定の電力まで増幅する電力増幅回路、5は送信
信号の高調波を取り除くためのローパスフィルタ、7は
送信機の送信出力を切換える送信出力切換スイッチ、8
は送信出力切換スイッチ7で制御される可変減衰回路、
10は励振増幅回路2の利得を制御する第1の利得制御
回路、11は電力増幅回路4の利得を制御する第2の利
得制御回路である。送信機の送信出力は通常の交信時に
は規定の送信出力を送信して運用する規定モードと、近
距離交信時などの小電力の送信出力で運用する省電力モ
ードとがあり、送信出力切換スイッチ7を切換えて運用
されている。この2系統の送信モードを備えた送信機
は、特に電池式のポータブルトランシーバなどに有効に
使用されている。第3図は励振増幅回路2の出力信号を
切換回路3で切換えて構成されたものであり、送信出力
切換スイッチ7がONになると、切換回路3の接点はa
接点に接続され、励振増幅回路2の出力信号は電力増幅
回路4を経由することなく、直接にローパスフィルタ5
に供給されて出力される。また、送信出力切換スイッチ
7がOFFになると、切換回路3の接点はb接点に接続
され、励振増幅回路2の出力信号は電力増幅回路4で規
定の電力に増幅されて、ローパスフィルタ5に供給され
て出力される。すなわち、送信出力切換スイッチ7がO
Nになると、送信出力切換回路は省電力モードになっ
て、送信出力は小さい出力レベルで運用される。また、
送信出力切換スイッチ7がOFFになると、送信出力切
換回路は規定モードとなって運用される。第4図は可変
減衰回路8を使用した送信出力切換回路であり、励振増
幅回路2の出力信号は可変減衰回路8を介して電力増幅
回路4に供給される。送信出力切換スイッチ7がON
(省電力モード)の時、可変減衰回路8の減衰量は大と
なって励振増幅回路2の出力信号レベルを小さくする。
また、送信出力切換スイッチ7がOFF(規定モード)
の時、可変減衰回路8の減衰量は小となって励振増幅回
路2の出力信号が大きいまま電力増幅回路4に供給され
る。第5図は増幅器の利得を制御するように構成された
送信出力切換回路であり、送信出力切換スイッチ7をO
N(省電力モード)にすると、第1の利得制御回路10
で励振増幅回路2の増幅利得を小さくし、更に、同じよ
うに第2の利得制御回路11で電力増幅回路4の増幅利
得を小さくして、小送信出力を出力する。また、送信出
力切換スイッチ7がOFF(規定モード)になると、第
1及び第2の利得制御回路10,11で励振増幅回路2
及び電力増幅回路4の増幅利得を大きくして規定の送信
出力を出力する。このように切換回路3(第3図)や、
可変減衰回路8(第4図)や、利得制御回路10,11
(第5図)などを用いて送信出力レベルを制御し、送信
機の運用に適した送信出力を切換えて操作していた。 (ハ)発明が解決しようとする問題点 しかし、上記した従来の送信出力切換回路は、上記いづ
れ回路においても省電力モード時の送信出力が小さい場
合、電力増幅回路4の電流効率が悪く、電力増幅回路4
に流れる電流に無駄が多いという欠点があった。この発
明は上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的
とするところは従来例の欠点を解消し、送信機の省電力
モード時には電力増幅回路4のバイアス電流を遮断し
て、電力増幅回路4の電力消費を無くすようにした送信
出力切換回路を提供するところにある。 (ニ)問題を解決するための手段 この発明の送信出力切換回路は送信周波数を決める発信
回路と、この発信回路の出力信号を増幅する励振増幅回
路と、更に、この励振増幅回路の出力信号を電力増幅す
る電力増幅回路と、不要な高周波信号を除去するローパ
スフィルタと、送信出力切換スイッチとで構成した送信
機の送信出力切換回路において、上記励振増幅回路の出
力信号を切換える第1の切換回路と、電力増幅回路のバ
イアス電源を切換える第2の切換回路とを設け、この第
1の切換回路及び第2の切換回路とを上記送信出力切換
スイッチで制御するようにしたものである。また、上記
励振増幅回路と電力増幅回路との間に可変減衰回路を設
け、この可変減衰回路を制御する送信出力制御回路を付
加して、上記送信出力切換スイッチによって可変減衰回
路の減衰量を最大にするようにしたものである。 (ホ)作用 この発明によれば、送信機の送信出力を送信出力切換ス
イッチによって、省電力モードと規定モードに切換えて
運用するための送信出力切換回路であって、この送信出
力切換回路を構成する励振増幅回路の出力信号を切換え
る第1の切換回路と、電力増幅回路のバイアス電源を切
換える第2の切換回路とを設け、この第1の切換回路及
び第2の切換回路を送信出力切換スイッチで制御するよ
うに構成されている。送信機が省電力モードになると、
励振増幅回路の出力信号は第1の切換回路によって電力
増幅回路を経由せず、ローパスフィルタに供給されて小
電力の出力信号として出力される。更に、電力増幅回路
は第2の切換回路によって、電力増幅回路に供給してい
るバイアス電源を遮断し、電力増幅回路の増幅素子はカ
ットオフの状態になって、電力増幅回路で消費する消費
電流が無くなって省電力の送信出力切換回路となる。一
方、送信出力切換スイッチで規定モードに設定される
と、第1及び第2の切換回路によって出力信号は電力増
幅回路で規定の電力に増幅されて出力される。このよう
に、規定の出力で交信する規定モードと、近距離交信な
どに使用される省電力モードとを切換えて運用でき、し
かも省電力モードでは小電力の動作になるので、この送
信出力切換回路は特に電池式の通信機器などで有効とな
る。また、上記励振増幅回路と電力増幅回路との間に可
変減衰回路を設け、この可変減衰回路を制御する送信出
力制御回路を付加して構成し、送信出力切換スイッチに
よって省電力モードに設定されると、この可変減衰回路
の減衰量を最大にして、前記と同様に送信出力を小電力
にして出力する。このように可変減衰回路と送信出力制
御回路とを用いて構成しても同じような効果がある。 (ヘ)実施例 この発明に係る送信出力切換回路の実施例を第1図及び
第2図に基づいて説明する。なお従来例と同一部分には
同一符号を付してその説明を省略する。第1図はこの発
明の実施例のブロック図、第2図は他の実施例のブロッ
ク図である。図において、3は励振増幅回路2の出力信
号を切換える第1の切換回路、6は電力増幅回路4のバ
イアス電源を切換える第2の切換回路であり、また、9
は可変減衰回路8を制御する送信出力制御回路である。
送信機の送信出力は、発信回路1で希望の送信周波数を
発信して出力する。この発信回路1は水晶発信回路や、
PLL(フェーズロックドループ)回路のVCO(電圧
制御発信器)の発信回路で形成されている。発信回路1
で発信した希望の送信出力信号は励振増幅回路2で増幅
され、第1の切換回路3を介して電力増幅回路4で規定
の電力まで増幅され、送信信号の高調波をローパスフィ
ルタ5で取り除いてアンテナから出力される。この送信
出力は送信出力切換スイッチ7を操作して省電力モード
と、規定モードとに切換えることができる。 (実施例1)送信出力切換スイッチ7を操作してONに
すると、この送信出力切換回路は省電力モードとなり、
第1の切換回路3はa接点に接続され、第2の切換回路
6はOFFなる。第1の切換回路3がa接点に接続され
ると、励振増幅回路2の出力信号は電力増幅回路4に供
給されず、直接ローパスフィルタ5に供給されて、この
励振増幅回路2の出力信号レベルの小電力で出力され
る。一方、第2の切換回路6がOFFとなると、電力増
幅回路4に供給されていたバイアス電源が遮断されて、
電力増幅回路4の増幅素子をカットオフの状態にする。
このため電力増幅回路4の消費電流は、ほとんどゼロに
なり電力増幅回路4の消費電力は小電力となる。送信出
力切換スイッチ7がOFFになると、送信出力切換回路
は規定モードとなって、第1の切換回路3はb接点に接
続され、励振増幅回路2の出力信号は電力増幅回路4に
供給される。電力増幅回路4で規定の電力に増幅された
送信電力は、規定の送信電力レベルで出力される。ま
た、第2の切換回路6はONとなり、電力増幅回路4に
は正規のバイアス電源が供給され、励振増幅回路2の出
力信号は規定の出力電力に増幅されて出力される。この
ように、送信出力切換回路は省電力モードと規定モード
とに切換えられ、小送信出力の省電力モードでは電力増
幅回路4の消費電力を少なくし効率の良い小電力回路を
形成することができる。また、規定モードでは規定の送
信出力を出力して交信することができる。 (実施例2)第2図の他の実施例では、励振増幅回路2
の出力信号は可変減衰回路8に供給されて電力増幅回路
4を介して出力される。この可変減衰回路8は送信制御
回路9によって減衰量が制御され、送信出力レベルがコ
ントロールされる。この送信制御回路9は送信出力や、
送信電流を検出して予め決められた送信出力レベルにな
るように、制御ループを構成しAPC(自動電力制御)
を形成している(図示せず)。このように制御された送
信制御回路9の出力信号によって可変減衰回路8の減衰
量が決められ、この送信出力切換回路が規定モード(送
信出力切換スイッチ7がOFFの状態)場合、可変減衰
回路8は励振増幅回路2の出力信号を減衰して電力増幅
回路4に供給し、電力増幅回路4で規定レベルに増幅さ
れて送信出力される。送信出力切換スイッチ7がONに
なると、送信出力切換回路は省電力モードとなり、第1
の切換回路3はONとなって励振増幅回路2の出力信号
は、可変減衰回路8、電力増幅回路4をパスして直接ロ
ーパスフィルタ5に供給され、前記のように小電力の送
信出力が送信される。この時、送信出力切換スイッチ7
のON信号が可変減衰回路8に供給されて、可変減衰回
路8は最大の減衰量に設定される。すなわち、電力増幅
回路4に供給される出力信号は極小の信号レベルになっ
いる。また、省電力モードでは第2の切換回路6をOF
Fにし、電力増幅回路4のバイアス電源が遮断され、電
力増幅回路4の増幅素子はカットオフの状態になり、前
記と同様に電力増幅回路4の消費電力を小さくする。こ
のように第1の切換回路3と第2の切換回路6を用いた
送信出力切換回路は、省電力モード時の消費電力を小さ
くして効率の良い送信出力回路を作り出すことができ
る。一般に電力増幅回路4とローパスフィルタ5との間
に、アンテナ切換え回路を挿入して送信する送信機など
においては、このアンテナ切換え回路と上記第1の切換
回路3を併用して、前記の送信出力切換回路を形成する
こともできる。 (ト)発明の効果 この発明に係る送信出力切換回路は前述のように、送信
出力を省電力モードにした時、励振増幅回路の出力レベ
ルがそのまま送信出力となり、更に、電力増幅回路のバ
イアス回路をOFFにするため、電力増幅回路の電流消
費がなくなり、わずかな電流で送信できるという効果が
ある。このため、電池式のポータブルトランシーバなど
の送信機では、通常の交信は規定モードで行ない、近距
離の交信の場合は省電力モードに切換えて交信すること
ができ、この省電力モード時の電池の寿命を大幅に改善
することができるという効果がる。しかも、構造が簡単
であって、また、安価に構成することができるため実施
も容易であるなどの優れた特長を有している。
に、電池式のポータブル通信機器に好適な送信出力切換
回路に関する。 (ロ)従来技術 従来より、送信機などの送信出力切換回路は第3図乃至
第5図に示すものが多く提供されていた。第3図は励振
増幅回路の出力信号を切換える切換回路を設けた送信出
力切換回路のブロック図、第4図は励振増幅回路と電力
増幅回路との間に可変減衰回路を設けた送信出力切換回
路のブロック図、第5図は増幅回路の利得を制御するよ
うにした送信出力切換回路のブロック図である。図にお
いて、1は所定の周波数を発信して送信機の希望送信周
波数を決める発信回路、2は発信回路1の出力発信信号
を増幅する励振増幅回路、3はこの励振増幅回路2の出
力信号を切換える切換回路、4は励振増幅回路2の出力
信号を規定の電力まで増幅する電力増幅回路、5は送信
信号の高調波を取り除くためのローパスフィルタ、7は
送信機の送信出力を切換える送信出力切換スイッチ、8
は送信出力切換スイッチ7で制御される可変減衰回路、
10は励振増幅回路2の利得を制御する第1の利得制御
回路、11は電力増幅回路4の利得を制御する第2の利
得制御回路である。送信機の送信出力は通常の交信時に
は規定の送信出力を送信して運用する規定モードと、近
距離交信時などの小電力の送信出力で運用する省電力モ
ードとがあり、送信出力切換スイッチ7を切換えて運用
されている。この2系統の送信モードを備えた送信機
は、特に電池式のポータブルトランシーバなどに有効に
使用されている。第3図は励振増幅回路2の出力信号を
切換回路3で切換えて構成されたものであり、送信出力
切換スイッチ7がONになると、切換回路3の接点はa
接点に接続され、励振増幅回路2の出力信号は電力増幅
回路4を経由することなく、直接にローパスフィルタ5
に供給されて出力される。また、送信出力切換スイッチ
7がOFFになると、切換回路3の接点はb接点に接続
され、励振増幅回路2の出力信号は電力増幅回路4で規
定の電力に増幅されて、ローパスフィルタ5に供給され
て出力される。すなわち、送信出力切換スイッチ7がO
Nになると、送信出力切換回路は省電力モードになっ
て、送信出力は小さい出力レベルで運用される。また、
送信出力切換スイッチ7がOFFになると、送信出力切
換回路は規定モードとなって運用される。第4図は可変
減衰回路8を使用した送信出力切換回路であり、励振増
幅回路2の出力信号は可変減衰回路8を介して電力増幅
回路4に供給される。送信出力切換スイッチ7がON
(省電力モード)の時、可変減衰回路8の減衰量は大と
なって励振増幅回路2の出力信号レベルを小さくする。
また、送信出力切換スイッチ7がOFF(規定モード)
の時、可変減衰回路8の減衰量は小となって励振増幅回
路2の出力信号が大きいまま電力増幅回路4に供給され
る。第5図は増幅器の利得を制御するように構成された
送信出力切換回路であり、送信出力切換スイッチ7をO
N(省電力モード)にすると、第1の利得制御回路10
で励振増幅回路2の増幅利得を小さくし、更に、同じよ
うに第2の利得制御回路11で電力増幅回路4の増幅利
得を小さくして、小送信出力を出力する。また、送信出
力切換スイッチ7がOFF(規定モード)になると、第
1及び第2の利得制御回路10,11で励振増幅回路2
及び電力増幅回路4の増幅利得を大きくして規定の送信
出力を出力する。このように切換回路3(第3図)や、
可変減衰回路8(第4図)や、利得制御回路10,11
(第5図)などを用いて送信出力レベルを制御し、送信
機の運用に適した送信出力を切換えて操作していた。 (ハ)発明が解決しようとする問題点 しかし、上記した従来の送信出力切換回路は、上記いづ
れ回路においても省電力モード時の送信出力が小さい場
合、電力増幅回路4の電流効率が悪く、電力増幅回路4
に流れる電流に無駄が多いという欠点があった。この発
明は上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的
とするところは従来例の欠点を解消し、送信機の省電力
モード時には電力増幅回路4のバイアス電流を遮断し
て、電力増幅回路4の電力消費を無くすようにした送信
出力切換回路を提供するところにある。 (ニ)問題を解決するための手段 この発明の送信出力切換回路は送信周波数を決める発信
回路と、この発信回路の出力信号を増幅する励振増幅回
路と、更に、この励振増幅回路の出力信号を電力増幅す
る電力増幅回路と、不要な高周波信号を除去するローパ
スフィルタと、送信出力切換スイッチとで構成した送信
機の送信出力切換回路において、上記励振増幅回路の出
力信号を切換える第1の切換回路と、電力増幅回路のバ
イアス電源を切換える第2の切換回路とを設け、この第
1の切換回路及び第2の切換回路とを上記送信出力切換
スイッチで制御するようにしたものである。また、上記
励振増幅回路と電力増幅回路との間に可変減衰回路を設
け、この可変減衰回路を制御する送信出力制御回路を付
加して、上記送信出力切換スイッチによって可変減衰回
路の減衰量を最大にするようにしたものである。 (ホ)作用 この発明によれば、送信機の送信出力を送信出力切換ス
イッチによって、省電力モードと規定モードに切換えて
運用するための送信出力切換回路であって、この送信出
力切換回路を構成する励振増幅回路の出力信号を切換え
る第1の切換回路と、電力増幅回路のバイアス電源を切
換える第2の切換回路とを設け、この第1の切換回路及
び第2の切換回路を送信出力切換スイッチで制御するよ
うに構成されている。送信機が省電力モードになると、
励振増幅回路の出力信号は第1の切換回路によって電力
増幅回路を経由せず、ローパスフィルタに供給されて小
電力の出力信号として出力される。更に、電力増幅回路
は第2の切換回路によって、電力増幅回路に供給してい
るバイアス電源を遮断し、電力増幅回路の増幅素子はカ
ットオフの状態になって、電力増幅回路で消費する消費
電流が無くなって省電力の送信出力切換回路となる。一
方、送信出力切換スイッチで規定モードに設定される
と、第1及び第2の切換回路によって出力信号は電力増
幅回路で規定の電力に増幅されて出力される。このよう
に、規定の出力で交信する規定モードと、近距離交信な
どに使用される省電力モードとを切換えて運用でき、し
かも省電力モードでは小電力の動作になるので、この送
信出力切換回路は特に電池式の通信機器などで有効とな
る。また、上記励振増幅回路と電力増幅回路との間に可
変減衰回路を設け、この可変減衰回路を制御する送信出
力制御回路を付加して構成し、送信出力切換スイッチに
よって省電力モードに設定されると、この可変減衰回路
の減衰量を最大にして、前記と同様に送信出力を小電力
にして出力する。このように可変減衰回路と送信出力制
御回路とを用いて構成しても同じような効果がある。 (ヘ)実施例 この発明に係る送信出力切換回路の実施例を第1図及び
第2図に基づいて説明する。なお従来例と同一部分には
同一符号を付してその説明を省略する。第1図はこの発
明の実施例のブロック図、第2図は他の実施例のブロッ
ク図である。図において、3は励振増幅回路2の出力信
号を切換える第1の切換回路、6は電力増幅回路4のバ
イアス電源を切換える第2の切換回路であり、また、9
は可変減衰回路8を制御する送信出力制御回路である。
送信機の送信出力は、発信回路1で希望の送信周波数を
発信して出力する。この発信回路1は水晶発信回路や、
PLL(フェーズロックドループ)回路のVCO(電圧
制御発信器)の発信回路で形成されている。発信回路1
で発信した希望の送信出力信号は励振増幅回路2で増幅
され、第1の切換回路3を介して電力増幅回路4で規定
の電力まで増幅され、送信信号の高調波をローパスフィ
ルタ5で取り除いてアンテナから出力される。この送信
出力は送信出力切換スイッチ7を操作して省電力モード
と、規定モードとに切換えることができる。 (実施例1)送信出力切換スイッチ7を操作してONに
すると、この送信出力切換回路は省電力モードとなり、
第1の切換回路3はa接点に接続され、第2の切換回路
6はOFFなる。第1の切換回路3がa接点に接続され
ると、励振増幅回路2の出力信号は電力増幅回路4に供
給されず、直接ローパスフィルタ5に供給されて、この
励振増幅回路2の出力信号レベルの小電力で出力され
る。一方、第2の切換回路6がOFFとなると、電力増
幅回路4に供給されていたバイアス電源が遮断されて、
電力増幅回路4の増幅素子をカットオフの状態にする。
このため電力増幅回路4の消費電流は、ほとんどゼロに
なり電力増幅回路4の消費電力は小電力となる。送信出
力切換スイッチ7がOFFになると、送信出力切換回路
は規定モードとなって、第1の切換回路3はb接点に接
続され、励振増幅回路2の出力信号は電力増幅回路4に
供給される。電力増幅回路4で規定の電力に増幅された
送信電力は、規定の送信電力レベルで出力される。ま
た、第2の切換回路6はONとなり、電力増幅回路4に
は正規のバイアス電源が供給され、励振増幅回路2の出
力信号は規定の出力電力に増幅されて出力される。この
ように、送信出力切換回路は省電力モードと規定モード
とに切換えられ、小送信出力の省電力モードでは電力増
幅回路4の消費電力を少なくし効率の良い小電力回路を
形成することができる。また、規定モードでは規定の送
信出力を出力して交信することができる。 (実施例2)第2図の他の実施例では、励振増幅回路2
の出力信号は可変減衰回路8に供給されて電力増幅回路
4を介して出力される。この可変減衰回路8は送信制御
回路9によって減衰量が制御され、送信出力レベルがコ
ントロールされる。この送信制御回路9は送信出力や、
送信電流を検出して予め決められた送信出力レベルにな
るように、制御ループを構成しAPC(自動電力制御)
を形成している(図示せず)。このように制御された送
信制御回路9の出力信号によって可変減衰回路8の減衰
量が決められ、この送信出力切換回路が規定モード(送
信出力切換スイッチ7がOFFの状態)場合、可変減衰
回路8は励振増幅回路2の出力信号を減衰して電力増幅
回路4に供給し、電力増幅回路4で規定レベルに増幅さ
れて送信出力される。送信出力切換スイッチ7がONに
なると、送信出力切換回路は省電力モードとなり、第1
の切換回路3はONとなって励振増幅回路2の出力信号
は、可変減衰回路8、電力増幅回路4をパスして直接ロ
ーパスフィルタ5に供給され、前記のように小電力の送
信出力が送信される。この時、送信出力切換スイッチ7
のON信号が可変減衰回路8に供給されて、可変減衰回
路8は最大の減衰量に設定される。すなわち、電力増幅
回路4に供給される出力信号は極小の信号レベルになっ
いる。また、省電力モードでは第2の切換回路6をOF
Fにし、電力増幅回路4のバイアス電源が遮断され、電
力増幅回路4の増幅素子はカットオフの状態になり、前
記と同様に電力増幅回路4の消費電力を小さくする。こ
のように第1の切換回路3と第2の切換回路6を用いた
送信出力切換回路は、省電力モード時の消費電力を小さ
くして効率の良い送信出力回路を作り出すことができ
る。一般に電力増幅回路4とローパスフィルタ5との間
に、アンテナ切換え回路を挿入して送信する送信機など
においては、このアンテナ切換え回路と上記第1の切換
回路3を併用して、前記の送信出力切換回路を形成する
こともできる。 (ト)発明の効果 この発明に係る送信出力切換回路は前述のように、送信
出力を省電力モードにした時、励振増幅回路の出力レベ
ルがそのまま送信出力となり、更に、電力増幅回路のバ
イアス回路をOFFにするため、電力増幅回路の電流消
費がなくなり、わずかな電流で送信できるという効果が
ある。このため、電池式のポータブルトランシーバなど
の送信機では、通常の交信は規定モードで行ない、近距
離の交信の場合は省電力モードに切換えて交信すること
ができ、この省電力モード時の電池の寿命を大幅に改善
することができるという効果がる。しかも、構造が簡単
であって、また、安価に構成することができるため実施
も容易であるなどの優れた特長を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はこの発明に係る送信出力切換回路の
実施例を示し、第1図はブロック図、第2図は他の実施
例のブロック図である。第3図乃至第5図は従来例を示
し、第3図は切換回路を用いたブロック図、第4図は可
変減衰回路を用いたブロック図、第5図は利得制御回路
を用いたブロック図である。 主な符号の説明 1:送信周波数を決める発信回路、 2:励振増幅回路、 3:第1の切換回路、 4:電力増幅回路、 5:ローパスフィルタ、 6:第2の切換回路、 7:送信出力切換スイッチ、 8:可変減衰回路、 9:送信出力制御回路、 10:第1の利得制御回路、 11:第2の利得制御回路、
実施例を示し、第1図はブロック図、第2図は他の実施
例のブロック図である。第3図乃至第5図は従来例を示
し、第3図は切換回路を用いたブロック図、第4図は可
変減衰回路を用いたブロック図、第5図は利得制御回路
を用いたブロック図である。 主な符号の説明 1:送信周波数を決める発信回路、 2:励振増幅回路、 3:第1の切換回路、 4:電力増幅回路、 5:ローパスフィルタ、 6:第2の切換回路、 7:送信出力切換スイッチ、 8:可変減衰回路、 9:送信出力制御回路、 10:第1の利得制御回路、 11:第2の利得制御回路、
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.送信周波数を決める発信回路と、この発信回路の出
力信号を増幅する励振増幅回路と、更に、この励振増幅
回路の出力信号を電力増幅する電力増幅回路と、不要な
高周波信号を除去するローパスフィルタと、送信出力切
換スイッチとで構成した送信機の送信出力切換回路にお
いて、 上記励振増幅回路の出力信号を切換える第1の切換回路
と、電力増幅回路のバイアス電源を切換える第2の切換
回路とを設け、この第1の切換回路及び第2の切換回路
とを上記送信出力切換スイッチで制御するようにしたこ
とを特徴とする送信出力切換回路。 2.上記、励振増幅回路と電力増幅回路との間に可変減
衰回路を設け、この可変減衰回路を制御する送信出力制
御回路とを付加して、上記送信出力切換スイッチによっ
て可変減衰回路の減衰量を最大にするようにしたことを
特徴とする請求項1記載の送信出力切換回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17944091A JPH0750599A (ja) | 1991-04-18 | 1991-04-18 | 送信出力切換回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17944091A JPH0750599A (ja) | 1991-04-18 | 1991-04-18 | 送信出力切換回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0750599A true JPH0750599A (ja) | 1995-02-21 |
Family
ID=16065901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17944091A Pending JPH0750599A (ja) | 1991-04-18 | 1991-04-18 | 送信出力切換回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0750599A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7317903B2 (en) | 2003-09-30 | 2008-01-08 | Sharp Kabushiki Kaisha | Wireless communication circuit, wireless communication apparatus, and wireless communication system |
JP2016529822A (ja) * | 2013-08-09 | 2016-09-23 | サリー大学 | 衛星信号伝送システムにおける予歪み |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61144132A (ja) * | 1984-12-17 | 1986-07-01 | Sanyo Electric Co Ltd | 送信器 |
-
1991
- 1991-04-18 JP JP17944091A patent/JPH0750599A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61144132A (ja) * | 1984-12-17 | 1986-07-01 | Sanyo Electric Co Ltd | 送信器 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7317903B2 (en) | 2003-09-30 | 2008-01-08 | Sharp Kabushiki Kaisha | Wireless communication circuit, wireless communication apparatus, and wireless communication system |
JP2016529822A (ja) * | 2013-08-09 | 2016-09-23 | サリー大学 | 衛星信号伝送システムにおける予歪み |
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