JPH07505905A - 修飾c反応性タンパク質を使用する癌の治療方法 - Google Patents

修飾c反応性タンパク質を使用する癌の治療方法

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JPH07505905A JP5519361A JP51936193A JPH07505905A JP H07505905 A JPH07505905 A JP H07505905A JP 5519361 A JP5519361 A JP 5519361A JP 51936193 A JP51936193 A JP 51936193A JP H07505905 A JPH07505905 A JP H07505905A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 修飾C反応性タンパク質を使用する癌の治療方法発明の分野 本発明は修飾C反応性タンパク質(“mCRP”)による癌の治療方法に関する 。
また、本発明は哺乳類中の癌細胞を同定するための像形成剤(iauging  agent)としてのにRPの使用に関する。
発明の背景 米国では毎年的400.000人の死亡が癌に原因すると推定されていた。癌細 胞の増殖及び転移の単一の決定基がないことは明らがである。むしろ、癌細胞が 増殖し、転移する傾向は、多数の細胞特性の合計であり、また個々の癌細胞は同 じ結果を得るのに異なる機構を使用し得る[ワイス(Weiss)著、C11n ical and Expe−rimental Metastasis、7: 127−167 (1989) コ 。
手術、化学療法、及び放射線療法の如き治療戦略が近年改良してきたが[例えば 、クラコツ(Krakoff)著、CA−A Cancer Journal  for C11nicians、 41:264−278(1991)] 、か なりの数の癌が治療に耐性であり、最終的には患者の死亡を生じる。
こうして、癌療法の新規かつ有益な手段を発見する必要が現れる。
Med、、 52:561−71 (1930)]により最初に記載され、彼ら は急性の病気の患者からの血清がストレプトコッカス・:、−モ=7(Stre ptococcus pneumonia) ノ細胞壁のC多糖で沈殿すること を観察した。続いて、その他の研究者が反応性血清因子をタンパク質、ひいては 名称“C反応性タンパク質”即ちCRP″として同定した。キルパトリック(K i 1patrick)ら著、Im+nuno1. Res、 、 10:43 −53(1991)はCRPの最近の総説を示す。
CRPは、5つの同一のサブユニットからなる五量体分子である[オズマンド( Osmand)ら著、Proc、 Natl、 Acad、 5ciences  、IJ、 S、 A、 、 74ニア39−743 (P977)] 。CR P のこの三量体形態はしばしば“天然CRP”と称される。
ヒトCRPの遺伝子配列がクローン化された[レイ(Lei)ら著、J、 Bi ol、 Cheu 。
260:13377−13383 (1985)] 、加えて、ウサギCRPの 一次配列[ワング(Wang)ら著、ラット、犬、ウマ、ヤギ、及びヒツジにつ き研究中である。臨床上の観察及び実験室の観察は、血液の良く特定された変化 により古典的に定義された急性期応答[ベピイズ(Pepys)ら著、Adva nces in 1mmunology、 34:141−212 (1983 ) ]が、悪性腫瘍形成、虚血性壊死、並びにバクテリア、ウィルス、もしくは 菌類寄生虫の感染症を含む疾患及び障害の種々の状態中に発生することを測定し た。CRPの如き血清急性期反応体の測定が、全身性エリテマトーデス(SLE ) [ブラボー(B「−々の症状だけでなく、多くのその他の疾患を有する患者 の診断及び臨床上の管理のための臨床試験に使用されていた。
腫瘍細胞に対する試験管内のCRPの活性が研究されていた。例えば、ホルヌン グ(tlornung)は、リンパ球とともに添加されたCRPが培養の72時 間後にヒトメラにリンパ球に毒性であったことを開示している。
バーナ([]arna)ら著、Cancer Re5earch、 44:30 5−310 (1984)は、マウスマクロファージ活性化に関するヒトCRP を含む多ラメラ小胞の効果に関する試験管内の研究を記載している。バーナらは 、マウスマクロファージがCRPを含む多ラメラ小胞を食作用し、そして小胞へ の露出後に、スーパーオキサイドアニオンの増進された産生を示し、同系マウス T241繊維肉腫、同系マウスロー16メラノーマ細胞、及び同種異系マウスサ ルコーマ−1細胞に対し抗腫瘍活性を増大したことを報告している。また、抗腫 瘍活性はウィン(Winn)中和アッセイを使用して生体内で発生された[また 、バーナら著、FASEB J、、 2274a (1983)を参照のこと] 。また、バーナらは、封入されていないCRPが試験管内でマクロファージスー パーオキサイドアニオン活性を高めたが、多ラメラの封入された投薬の10〜1 00倍大きい濃度用がマクロファージに加えてT細胞マーカー及び/またはNK JB胞マーカマ−カーる細胞を伴い得ることを教示している。
ザヘジ(Zahedi)ら著、Cancer Re5earch、 46:50 77−5083 (1986)は、精製されたヒトCRPが試験管内て殺腫瘍性 状態へのマクロファージの活性化を媒介できることを開示している。著者らは、 誘発されたマクロファージが30分〜2時間にわたってヒトCRPに露出された 場合に、殺腫瘍活性がマウスP815肥満細胞腫細胞系、マウスL−929繊維 芽細胞癌腫細胞系、及びヒトCAK−1癌腫細胞系に対し誘発されたことを教示 している。また、ザヘジらは、CRPが殺腫瘍活性を測定する前に85℃で1時 間熱凝集された場合に、CRPが熱凝集されなかったCRPよりもかなり小さい 死滅活性を有していたことを教示している。ザヘジらは、リンホカインと組み合 わされた場合に、相乗効果がCRPにより示されなかったことを開示している。
バーナら著、J、Biol、Re5p、Mod、、 7:483−487 (1 98B)は、試験管内の精製されたヒトCRPへのヒト肺胞マクロファージの露 出がヒトSK−MEL−28メラノーマ細胞及びヒトCRL 1718星状細胞 腫細胞に対するマクロファージ細胞毒性を高めたことを開示している。また、バ ーナらは、CRPに対するマクロファージ応答性が喫煙により悪影響され得るこ とを教示している。
トマセン(Thomassen)ら著、FASEB J、、 6:1151a  (1992)は、CRPから誘導された合成ペプチドによるヒト単球及びヒト肺 胞マクロファージの殺腫瘍活性の試験管内の変調を開示している。トマセンらは 、合成ペプチドで処理された単球が腫瘍壊死因子(TNF)及びIL−1分泌の 2倍以上の増進を示し、一方、肺胞マクロファージかTNFまたはIL−1の増 進された分泌を示さなかったことを報告している。
バーナら著、Cancer Re5earch、 47二3959−3963  (1987)は、試験管内のヒトCRPの急性期の量へのヒト末梢血単球の露出 が高められたスーパーオキサイドアニオン産生及びヒト星状細胞腫細胞に対する 細胞毒性を生じたことを開示している。
また、バーナらは、CRP誘発細胞毒性がホスホリルコリンにより抑制されたこ とを開示している。著者らは、CRP活性化がヒト血清の成分へのCRP結合と 関連し得ることを示唆している。
腫瘍増殖に関するCRPの効果に関する幾つかの生体内の研究が行われていた。
例えば、リズク(Rizk)ら著、Cancer、 58:55−61 (19 86)は、ウサギにおけるVx2癌腫細胞系に関するウサギCRP及びポリカチ オン、ポリーL−アルギニン(PLA)の効果を記載している。リズクらは、C RPがPLAの不在下で生体内で抗腫瘍効果を有していなかったことを教示して いる。
オコナー(0’ Co1nor)らの米国特許第4.857.314号は、精製 されたヒトC反応性タンパク質と組み合わせて腫瘍壊死因子(TNF)を投与し てTNFの殺腫瘍活性を高めることによる動物またはヒトにおけるMethA肉 腫の治療方法を開示している。
オコナーらは、単独で投与されたヒトCRPがわずかに最小または若干の抗腫瘍 活性を有していたことを教示している。
デオダー(Deodhar)ら著、Cancer Re5earch、 42: 5084−5088 (1982)は、マウス繊維肉腫T241の肺転移に対す る生体内のヒl−CRPを含む多ラメラ小胞の活性を記載している。デオダーら は、T241原発性腫瘍が切除された後のCRPを含む多ラメラ小胞の静脈内注 射で治療された動物が更に少なくかつ小さい肺転移を存していたことを報告して いる。また、デオダーらは、多ラメラ小胞中のCRPの封入が抗転移効果を大い に高めたことを報告している。何となれば、多ラメラ小胞で与えられるよりも4 0倍多い投薬量で投与された遊離(封入されていない) CRPは匹敵する効果 を示さなかったからである[同文献、また、デオダーら著、C1eveland は、マウス結腸腺癌(MCA−38)に対するヒトCRPを含む多ラメラ小胞の 抗転移活性を記載している。トムバーらは、原発性腫瘍の増殖後に非経口投与さ れたCRPを含む多ラメラ小胞で治療された動物が対照動物と較べて少ない肝臓 転移及び長い生存を示したことを報告している(同文献)。
また、デオダーらは、CRPから誘導された合成ペプチドを含む多ラメラ小胞の 抗腫瘍効果を記載している[デオダーら著、Proc、 Anh As5oc、  Cancer Re5earch。
32:404 (1991) ]。しかしながら、デオダーらは、匹敵する投薬 量の封入されていない合成ペプチドの投与が有効ではなかったことを報告してい る[同文献]。
バーナら著、Proc、AuAs5oc、Cancer Re5earch、  32:237 (1991)は、π41肺転移モデルで実証された抗腫瘍活性が 血液がら肺へのMAcl+細胞の増進された浸潤の結果として生じ得ることを示 唆している。
デオダーら著、FASEB J、、 3:831a (1989)は、マウス繊 維肉腫T241(7)肺転移に対するIL−2と組み合わせた精製されたヒトC RPまたはペプチドフラグメントの活性を更に記載している。デオダーらは、1  x lo’UのIL−2とCRPまたはペプチドフラグメントの組み合わせの 投与が5 x lo’UのIL−2の投与よりも有効であったことを報告してい る。バーナらは、CRPペプチドフラグメントとルー2の組み合わせがヒト単球 活性を増強するが、ナチュラルキラー(NK)活性を増強しないことを示唆する 試験管内の細胞溶解データを開示している[FASEB J、、 6:1433 a (1992)]。
はぼ1983年に、CRPの別の形態(これは“修飾C反応性タンパク質”また はmcRP”と称される)が発見された。にRPは天然CRPと比較してがなり 異なる電荷、サイズ、溶解性及び抗原性特性を有する[ポテンパ(Potemp a)ら著、Mol。
Immunol、、 20:1165−75 (1983) ] 。また、ID CRPはその結合特性の点で天然CRPと異なる。例えば、にRPはホスホリル コリンを結合しない[同文献:チュドゥイン(Chudwin)ら著、J、AI lergy C11n、lnwnunol、、 77:216a (1986) ]。
にRPの明瞭な抗原性は“ネオCRP”と称された。ネオCRP抗原性は、l) 成る条件下で酸、尿素または熱で処理されたCRP。
2)ヒト及びウサギのCRPをコードするDNAの一次翻訳産物;及び3)プラ スチック表面で固定化されたCRPで発現されることが知られている[ポテンパ ら著、Mo1. Immunol、 、 20:1165−75(1983);  7ントゾラニス(Ma酎耐ouranis)ら著、Ped、Res、、 18 :260a (1984);サモルズ(Samols)ら著、Bioche+n 、J、、 227:759−65 (1985);ポテンバら著、Mo1. I mmun−1ユ24:531−541 (1987)]。ネオCRPに特異的な ポリクローナル抗体と反応性の分子が末梢血リンパ球(主としてNK細胞及びB 細胞)の10〜25%、単球の80%、及び好中球の60%の表面だけでなく、 組織損傷の部位で同定された[ポテンパら8:137−140 (1987);  リース(Rces)ら著、Fed、Proc、、45:263a (1986 ) ]。
更に、にRPはその生物活性の点て天然CRPと異なる。mcRPは、単球細胞 毒性の発生に影響でき、単球のアクセサリ−細胞機能を改良でき、凝集1gG誘 発食細胞酸化的代謝を強化でき、かっ単球によるインターロイキン=1、プロス タグランジンE及びリポキシゲナーゼ生産物の産生を増大できることが報告され ていた[ポAcad、Cancer Res、、 29:371a (1988 )]。
mcRPを用いた生体内実験が行われて、m1RPがストレプトコツカル・ニュ ーモニエの致死投与型に対し保護効果を与えることができるかどうかを測定した [チュドウィンら著、J、AIlergy C11n、 1m+nuno1.. 77:216a (1988) ] 、これらの研究は、mcRPの静脈内投与 が致死性ストレプトコツカル・ニューモニアから動物を保護するだけでなく、に RP効力が天然CRPよりも3〜4倍大きいことを実証した。
また、mcRPは、1990年10月3日に出願された共同未決米国特許出願第 071582゜884号に開示されているように、免疫複合体を結合するのに使 用し得る。この出願はPCT出願の国際出願US89101247号(1989 年10月19日にWO89109628号として公開された)として出願され、 1988年4月4EIlこ出願され、現在放棄されている米国特許出願第07/ 176、923号の一部継続出願である。更に、mCRPは、4991年11月 270に出願された共同未決米国特許出願第07/799.448号に開示され ているように、ヒト免疫不全ウィルスl (“IIIV−1”)の如きウィルス 感染症を治療するのに有益である。最後に、mcRPは、1991年11月27 日に出願された共同未決米国特許出願第07/800.508号に開示されてい るように、非ストレプトコッカスのバクテリア感染症及び内毒素セブシスを治療 するのに使用し得る。
試験管内の研究において、mcRPは、抗殺腫瘍性単球を誘発するのに使用され た物質に応じて単球中の殺腫瘍機能の発生を抑制または増進することがわかった [チュウーら著、Proc、AITLAcad、Cancer Res、、 2 9:371a (1988);チュウーら著、Proc、AffLAcad、C ancer Res、、 30:333a (1989)] O本件出願人の知 るところによれば、生体内のIIICRPの抗癌活性に関する論文はなかった。
更に、本件出願人は、mRPが哺乳類の癌を治療するのに使用されるという論文 を知らない。
発明の要約 本発明は、医薬上杵される担体中の有効量の修飾CRPを哺乳類に投与すること を特徴とする哺乳類の癌の治療方法を提供する。
また、本発明は、有効量の修飾CRPを集合的に含む複数のリポソームを哺乳類 に投与することを特徴とする哺乳類の癌の治療方法を提供する。
また、本発明は、別の薬剤と組み合わせて修飾CRPを哺乳類に投与し、その組 み合わせが癌に対し有効であるように充分な量で両者を投与することを特徴とす る哺乳類の癌の治療方法を提供する。
更に、本発明は、修飾CRPを含む像形成剤を使用して哺乳類の癌細胞を同定す る方法を提供する。そうするために、標識された修飾CRPが投与され、哺乳類 中で検出し得る。また、修飾CRPを結合する標識成分が投与され、哺乳類中で 検出し得る。
図面の簡単な説明 図1は、研究の7日目〜19日目中のマウスEMT6胸部腺癌原発性腫瘍容積に 関するmcRP Cルベラl−(LUVET)中)治療、天然CRP(ルベット 中)の効果と、無治療の比較を示すグラフである。
図2は、研究の7日目〜29日目中のマウスEMT6胸部腺癌原発性腫瘍容積の 変化率(%)に関するmcRP (ルベット中)治療、天然CRP(ルベット中 )治療の効果と、無治療の比較を示すグラフである。
図3は、研究の7日目〜29日目中のEMT6胸部腺癌原発性腫瘍容積に関する mCRPの効果と、無治療の比較を示すグラフである。
図4は、マウスEMT6胸部腺癌原発性腫瘍の腫瘍容積の変化率(%)に関する にRP、ルベット中のmcRP、及びルベット中の天然CRPの効果の比較を示 すグラフである。
図5は、238日腫瘍を有する動物の体重及び寿命に関する5−フルオロウラシ ルの効果とm1RP治療の効果の比較を示す。
現在好ましい実施態様の詳細な説明 本発明は、修飾C反応性タンパク質(“dSRP″)を使用する癌の治療方法を 提供する。本発明の実施に有益なffICRPは、あらゆる種からのものであっ てもよい。
異なる種からのC反応性タンパク質(“CRP”)のアミノ酸配列の間にかなり の相同性がある。例えば、種々の哺乳類種からのCRPの間に約50%〜約80 %の配列相同性がある[ヒュ(Hu)ら著、Biochem、、 25ニア83 4−39 (1986);ホワイトへ・ラドら著、Biochem、J、、 2 66:283−90 (1990);キルパトリックら著、Ilmunol、  Res、 、 10:43−53 (1991)]。それ故、あらゆる種からの m1RPが癌を治療するのに有効であろうと予想される。こうして、癌を有する 哺乳類が異種からのmcRPで治療し得る(例えば、マウスがヒトmcRPで治 療し得る)。また、好ましくは、哺乳類力<mcRPに対する免疫反応を避ける ために同種mcRPで治療される(例えば、ヒトがヒトm1RPで治療される) 。
IIcRPは、出発物質として天然CRPを使用してつくられることが好ましい 。天然源からのCRPの単離方法が当業界で知られており、例えば、ポラナキス (Volana−記載されている。CRPはホスホリルコリン置換バイオゲル( [Iiogel)A 0.5m(カリフォルニア州、リッチモンドにあるバイオ ラド・ラボラトリイズ(BioRad Labor−alories)から得ら れたアガロース系樹脂)を使用するカルシウム依存性アフィニティークロマトグ ラフィーしボテンバら著、Mo1.1muno1.、24:531−541 ( 1987)を参照のこと]により胸膜液または腹水から単離されることが好まし い。このCRP単離方法が下記の実施例1に更に記載される。この単離方法を使 用して、約99%の純度であるCRPを得ることができる。
ヒト、マウス、及びウサギのCRPをコードするゲノムクローン及びcDNAク ローンが単離されていた[レイ(Lei)ら著、J、Biol、Chem、、  260:13377−83 (1985);ウドヘッドら著、Biochem− J、 266:283−90 (1990)コ。異種からのCRPの間の実質的 な相同性を仮定すると、別の種からのCRPをコードするゲノムクローン及びc DNAクローンが単離し得るようにプローブを容易に調製し得る。このようなプ ローブを調製し、ゲノムクローン及びcDNAクローンを単離する方法が当業界 で公知であ離されたクローンを使用して、通常の公知の組換えDNA技術並びに 細胞培養条件CRPを得るために、真核生物宿主細胞、好ましくは哺乳類宿主細 胞が使用されるまた、CRPか9mCRPをつくる方法が当業界で知られている [例えば、ポテンパら著、Mo1. Immunol、、 20:1165−1 175 (1983)を参照のこと]。例えば、Il+CRPはCRPを変性す ることにより調製し得る。CRPは通常のキレート剤(好ましくはエチレンジア ミンテトラ酢酸(EDTA)またはクエン酸)の存在下で有効量の尿素(好まし くは8M)による処理により変性し得る。更に、CRPは、そのタンパク質のp lを約3以下または約11−12以上に調節することにより処理されてmcRP を生成し得る。
最後に、mcRPはカルシウムの不在下または上記の如きキレート剤の存在下で 変性を生じるのに充分な時間にわたって50℃以上(好ましくは63℃で2分間 )にCRPを加熱することにより生成し得る。
また、mcRPは組換えDNA技術を使用して調製し得る。CRI’遺伝子の一 次翻訳産物(preCRP)が、ネオCRP抗原性を発現することがわかった[ マントゾウラニスら著、Ped、Res、、 +8:260a (1984)] 、それ故、mCRPは、CRPサブユニットが宿主細胞中で三量体の天然CRP に集合されないように条件を選択することにより調製し得る。これは、原核生物 宿主中で所望のゲノムクローンまたはcDNAクローンを発(198(i)を参 照のこと。このようにして生成されたmcRPは、CRPサブユニット及び/ま たはpreCRPそしておそらくその他のCRPペプチドの集合体からなること が明らかである。同文献を参照のこと。mCRPのこの形態は不溶性であり、更 に精製に問題がある。しかしながら、この不溶性物質を更に処理しないで懸濁液 として哺乳類に注射することは可能であるべきである。何となれば、血清精製に RPの凝集形態は、下記の実施例4に更に記載されるように、有効であることが 示されたからである。
InCRPは、幾つかの基準により天然CRPから区別し得る。背景部分で注目 されたように、修飾CRPはネオCRP抗原性を発現し、一方、天然CRPは発 現しない。ネオCRP抗原性は、ネオCRPに特異的なポリクローナル抗血清を 使用して検出し得る[ポテンバら著、Mat、 l+nmuno1..24:5 31−541 (1987)を参照のこと〕。しかしながら、mcRPは、共同 未決米国特許出願箱07/374.166号(その開示が参考として本明細書に 含まれる)に記載されたようなモノクローナル抗体を使用して天然CRPから区 別される。その共同未決米国特許出願に開示されたモノクローナル抗体を分泌す るハイブリドーマが、メリーランド、ロックビルにあるアミリカン・タイプ・カ ルチャー・コレクション(American Type Cu1ture Co 11ection)に寄託され、11810175 (鯖b 15.2C1O)  、)IB10176 (mAb 26.8CIO) 、HBIO177(mA b 13.3g12)、 及びHB10178 (mAb 15. ID6)として登録されている。また 、これらのモノクローナル抗体がインク(Ying)ら著、J、 lnwnun ol、、 143:221−28 (1989)に記載されている。
その抗血清及び抗体が、例えば、ELISAアッセイ、好ましくは下記の実施例 1、パートCに記載されたDot−ELIFAアッセイに使用されてmCRPを 天然CRPから区別し得る。
ff1cRPを天然CRPから区別する別の基準は、共同未決米国特許出願箱0 71582.884号及び公開されたPCT出j[089109628号に記載 されているように、WiSRPが免疫複合体及び凝集免疫グロブリンを結合し、 一方、天然CRPがそれらを結合しないことである。加えて、m1RPは、背景 部分に記載されているように電荷、溶解性、結合特性及び生物活性に基いて天然 CRPから区別し得る。しかしながら、製剤がにRPを含むことを示すためには 、その製剤がI)mCRPのみに見られるエピトープに特異的な抗体と積極的に 反応し、または2)凝集免疫グロブリン(例えば、凝集IgG)を結合すること を確かめることが通常充分である。
特別な理論により束縛されることを願わないが、mCRPは5つのCRPサブユ ニットの解離により生成され、これらの夫々が、その後、自然な配座変化を受け てmcRPを生成すると考えられる。ブライら著、Cl1n、Immunol、 Newsletter、 8:137−140 (1987)を参照のこと。そ れ故、CRPサブユニットのフラグメントがiRPにつき本明細書に記載された のと同じ活性を有し得ることは可能であり、このようなフラグメントの使用は本 発明の範囲内に入ると考えられる。
また、CRPと実質的に相同のタンパク質はacRPにつき本明細書に記載され た活性を有するであろうと考えられ、このようなタンパク質がまた本発明の範囲 内に入ると考えられる。例えば、CRP遺伝子の部位誘導突然変異誘発により付 加、欠失または置換された成る種のアミノ酸を有するCRPサブユニットが、お そらく、癌の治療に有効であり、mCRPを置換し得るであろう。特に、にRP は、本明細書中でCRP遺伝子の一次翻訳産物を含むものと定義される。
哺乳類の癌の第一の治療方法によれば、有効量のmcRPが哺乳類に投与される 。
本発明における“癌”という用語は広い意味で使用され、通常、調節されない細 胞増殖を特徴とする哺乳類の生理学的症状を表す。mCRPは種々の癌(腺癌、 リンパ腫、繊維肉腫、及び白血病を含むが、これらに限定されない)を治療する のに使用し得ることが意図されている。哺乳類中の癌細胞の存在が最初に検出さ れる時、または癌があまりにひどくなる前に、mcRPが哺乳類に投与し得る。
また、mcRPは、癌細胞の転移を低下し、転移性腫瘍を減少し、または原発性 腫瘍の苦しみを軽減するように癌の進行後に投与し得る。
にRPは、医薬上許される担体中で哺乳類に投与し得る。医薬上許される担体は 当業者に公知である。例えば、にRPを投与するのに適した担体として、液体、 例えば、水、塩類液、及び緩衝液が挙げられる。トリス(Tris)または食塩 加リン酸緩衝液が担体として使用されることが更に好ましい。成る種の担体が、 例えば、投与の経路及び投与されるタンパク質の濃度に応じて更に好ましいこと は、当業者に明らかであろう。
また、有効量のmCRPを集合的に含む複数のリポソームが哺乳類に投与し得る 。
本発明における“リポソーム”という用語は、mcRPを封入できる包状または 中空の小胞状の構造に関するものであり、多ラメラ小胞、単一ラメラ小胞、及び 赤血球細胞形骸が挙げられるが、これらに限定されない。リポソームを調製し、 分子をリポソーム中に封入する方法は当業界で公知である。
<RPを含むリポソームは、本明細書中で“ルベット”と称される押出により形 成された単一ラメラ小胞であることが好ましい。ルベットの調製方法が、マクド ナルド(MacDona Id)ら著、BiochiuBiophys、Act a、 1061:297−301 (1991)に記載されており、更に下記の 実施例1、パートCに記載される。ルベットはmcRPを封入するのに特に有益 であると考えられる。何となれば、小胞が、タンパク質構造に化学的または物理 的に殆ど影響しない押出方法を伴う物理的に温和な条件下で形成されるからであ る。また、ルベットはにRPを投与するのに特に有益であると考えられる。何と なれば、ルベットはリポソームを調製するのに普通使用される有機溶媒及び洗剤 の痕跡量を含まないからである。また、ルベットは単一の脂質二層により形成さ れ、比較的大きい内容積を含み、また典型的には多ラメラ小胞と比較して大きな 封入効率を有する。DICRPを含むリポソームが機能するーっ以上の機構は充 分に理解されていないが、リポソームは癌細胞へのmcRPの有効な送出のため のビヒクルとして作用し得ると考えられる。
ff+cRPは注射(例えば、静脈内注射、腹腔内注射、皮下注射、筋肉内注射 )により哺乳類に投与されることが好ましい。mcRPを投与するのに有効な投 薬量及びスケジュールは実験により決められてもよく、このような決定をするこ とは当業者の技量内にある。本件出願人は、哺乳類の体重1kg当たり約0.1 0n+g〜約20mg、好ましくはIkg当たり約2mg〜約10mgのmCR P (mCRPが医薬上許される担体中で投与され、またはリポソーム中に含ま れるかを問わない)が癌を治療するのに有効であることを見出した。投与される 必要があるmcRPの投薬量は、例えば、mcRPを受け取る哺乳類、癌の種類 、癌細胞の増殖または転移の程度、一つ以上の腫瘍の生物学的部位または生体区 画、投与の経路、及び哺乳類に投与されるその他の薬剤または治療、例えば、放 射線治療または手術治療の同一性に応して変化するでろうことは、当業者により 理解される。また、1回より多いmcRPの投与を施すことが必要であり得るこ とが理解される。一般に、多回数のmcRPの投与が哺乳類に与えられる必要が ある。投与の間隔は約1日〜約3日であることが好ましい。mCRPの投与は、 健康が哺乳類につき回復されるまで続けられるべきである。
哺乳類の癌の別の治療方法によれば、を動量のl11CRPが別の薬剤と組み合 わせて哺乳類に投与される。IIICRPは、上記のように、医薬上許される担 体またはリポソーム中て哺乳類に投与し得る。acRPと組み合わせて投与され る薬剤は、天然産または合成の物質であってもよく、抗癌活性を有することが好 ましい。
その方法の一実施態様において、薬剤は細胞毒性薬剤である。細胞毒性薬剤は当 業界で知られている化学療法の化合物であることが好ましい。本発明により意図 されている化学療法の化合物として、チオテバ、ブスルファン、シクロホスファ ミド、メトトレキセート、シタラビン、プレオマイシン、シスプラチン、ドキソ ルビシン、メルフアラン、メルカプトプリン、ビンブラスチン、及び5−フルオ ロウラシルが挙げられるが、これらに限定されない。その他の化学療法の化合物 が、本明細書に参考として含まれるクラコツ(Krakoff)著、CA−A  Cancer Jou−rnal For Cl1nicians、 41:2 64−278 (1991)に列記されている。典型的には、細胞毒性薬剤は細 胞を破壊し、かっ/またはそれらの増殖を妨げるように機能し、こうして癌を治 療するのに有益である。充分には理解されていないが、IcRPはこのような化 学療法の化合物と関連する毒性副作用または宿主防御を刺激することによりこの ような化学療法の化合物から生じる毒性副作用に対し保護し得ると考えられる。
その方法の別の実施態様において、薬剤は免疫アジュバントまたはサイトカイン である。′生物応答変更因子”とも称される免疫アジュバント及びサイトカイン は、当業界で知られている。一般に、このような分子は宿主防御機構を刺激また は増進するのに有益であり、それ故、抗癌治療に有益である。投与し得る免疫ア ジュバントまたはサイトカインの例として、一種以上のインターフェロン、コロ ニー刺激因子(C5F) 、腫瘍壊死因子(TNF) 、ステロイドの如きホル モン、並びにインターロイキン、例えば、IL−1,IL−2、及び[L−6が 挙げられる。
薬剤は、医薬上許される担体、例えば、水、塩類液、または緩衝液中で投与され ることが好ましい。薬剤は哺乳類に経口投与されてもよく、また注射(例えば、 静脈内注射、腹腔内注射、皮下注射、筋肉内注射)により投与されてもよい。許 される担体及び薬剤を投与する適当な手段を決めることは、当業者の技量内にあ る。mcRP及び薬剤は同し手段または異なる手段により投与し得る。例えば、 IIICRI’は静脈内注射により哺乳類に投与されてもよく、一方、薬剤は哺 乳類に経口投与される。
威RPを投与するのに有効な投薬量及びスケジュールは上記されている。薬剤を mCRPと組み合わせて投与するのに有効な投薬量及びスケジュールは実験によ り決められてもよく、このような決定をすることは当業者の技量内にある。薬剤 及びmRPを投与する前に、有害な作用を避けるように一種以上の薬剤の毒性レ ベルを測定することが好ましい。投与される薬剤に応じて、薬剤及びmcRPは 累積的活性または相乗活性を有し得る。例えば、mcRPの投与は、投与される 薬剤の有効投薬量を減少し得る。投与される薬剤の投薬量は、例えば、治療され る哺乳類、癌の種類、癌の全身の位置、哺乳類に投与されるmCRPの量に応じ て変化することは、当業者により理解されるであろう。一般に、薬剤の多重投薬 量がIIIcRPと組み合わせて投与される必要がある。また、薬剤はにRP投 与と異なる時間間隔で投与されることが好ましい。薬剤はmcRPを投与する約 4時間〜約8時間前または後に投与されることが好ましい。薬剤及びmCRPの 投与は、健康が哺乳類につき回復されるまで続けられるべきである。
また、本発明は、mcRPを像形成剤として使用して哺乳類の癌細胞を同定する 方法に関する。癌細胞を同定するために、mCRPが注射(例えば、静脈内注射 、腹腔内注射、皮下注射、筋肉内注射)により哺乳類に投与される。次いで、m cRPが、下記の実施例2及び3に更に記載されるように、癌細胞部位に局在化 し、癌細胞に結合する。
一実施態様において、標識mCRPが哺乳類に投与し得る。その方法に有益な標 識は当業界で公知であり、酵素、蛍光体、放射性同位元素、及びビオチン−アビ ジンが挙げられるが、これらに限定されない。次いで、標識が、当業界で知られ ている技術により容易に検出し得る。
また、にRPに結合する標識成分が哺乳類に投与し得る。例えば、mCRPエピ トープに特異的な反応性を有する酵素標識抗体またはフルオレセイン標識抗体が 哺乳類に投与されて、mRI’が結合した癌細胞の存在及び位置を同定し、検出 し得る。
実施例 生体内実験を行って、〆RPがマウス胸部腺癌であるEMT6に対する抗腫瘍活 性を示すか否かを測定した。にRPの活性を、原発性腫瘍増殖及び転移を調べる ことにより評価した。
A、 CRPの調製及び精製 ヒト腹水を、イリノイ州、シカゴにあるノースウェスタン・メモリアル病院(N orthwestern Memorial )IospiLal)の病因学部 の細胞学部門、及びイリノイ州、エバンストンにあるエバンストン病院(Eva nston Ho5pital)から入手した。滅菌技術を使用して、これらの 液体をフィルター・フラッフ(flurDにより濾過し、次いでCaCl□を2 〜5蘭の最終濃度まで添加した。その液体−CaCIt混合物を4℃で貯蔵した 。
夫々の液体をサンプリングし、クロウル(Crowle)著、Iwwnunod iffusion、アカデミツク・プレス(Academic Press)、 ニューヨーク、3章(1973)により記載された方法の改良に従ってCRPに つき放射状免疫拡散アッセイで分析した。25μg/mlより大きいCRP濃度 を有する腹水を、ポラナキスら[J、 lffll1uno1.、126:18 20−1825(1981)コ及びデ・ビール[J、 1nnuno、Meth ods、 50:17−31 (1982) ]により記載された方法の改良に より、連続のカルシウム依存性アフィニティークロマトグラフィーにより精製し た。液体約3〜4リツトルを、325m1のカラム容積を有するホスホリルコリ ン置換パイオーゲルA0.5m’(バイオラド、リッチモンド、CA)アフィニ ティーカラムに36〜48時間にわたって適用した。280nmにおける溶離液 の吸光度が0.05未満になるまで、カラムを平衡緩衝液(75鯛のトリス−H Cl、 150 mMのNaCl、2IIIMのCaCL 、pH7,3)で徹 底的に洗浄した。次いで、0.25以上の280nmにおける吸光度を有するC RPを含む画分をトリス−クエン酸塩キレート化緩衝液(75mMのトリス−1 1C1,7,5mMのクエン酸塩、150 dのNaCl5p87.3)により 溶離した。
CRP画分を溜め、脱イオン蒸留水で3倍に希釈し、pH7,3に調節した。次 いで希釈画分を、希釈CRP各500m1に対し50gの樹脂の比でDE−52 陰イオン交換カラム(ワットマン・バイオケミカルズ(That越n Bioc hemicals)、ケント、英国)に適用した。次に、CRPを含む両分をl O關のトリス−HCl、 pH7,3中の線形の0.05〜0.5M のNaC I勾配で溶離した。残留SAPを除去するために、これらの両分を未置換バイオ −ゲルA0.5+nカラム(バイオラド)に適用し、上記の平衡緩衝液で溶離し た。CRPを放射状免疫拡散法(RID)により試験し、IgG及びSAPにつ き陰性と確認し、二重拡散アッセイによりIgM 、 Ig[! 、並びに補体 成分C1q及びC3につき陰性と確認した。
タンパク質濃度を、ソレンソン(Sorenson)ら[Experienti a、 42:161−162(1986)]により記載されたビシンコニン酸( BCA)タンパク質アッセイ(ピアス・ケミカル社(Pierce Chemi cal Co、) 、o ツクフォード、[L)の改良、またワッブル(Wad dell) [J、Lab、Cl1n、Med、、 48:311−314 ( 1956)]により記載されたような215Mm及び225Mmにおける分光吸 光度アッセイにより測定した。全CRP含量を、280MmにおけるCRPの1 .95cr’ (n+g/nl)の吸光率を使用することにより計算した[ウッ ド(Wood)ら著、J、Cl1n、 Invest、、 30:616−62 2 (1951) ] 。CRPの純度を、CRPのの合計量を同一試料中のタ ンパク質の合計量で割り、100を掛けることにより計算した。CRPのタンパ ク質純度はこれらの計算値から98.5%以上であることが決定された。
また、CRP純度を、4.0%のスタッキング(stacking)ゲル、12 .0%の分割ゲル、及びラエムリ(Laemn+li)著、Nature、 2 27:680−685 (1970)に記載された緩衝系を使用して還元条件下 でナトリウムドデシルスルフェート−ポリアクリルアミドゲルにより確認した。
色素前部がスタッキングゲルに完全に入るまでゲルを100Vの一定電圧設定で 4℃で運転した。その後ゲルを完結まで200vで運転した。全てのCRPタン パク質が約22.5Kdの単一バンドとして移動し、ウルトロスキャン(Ul− troScan)XLデンントメーター(LKBインストルメンツ(lnstr uments))によるレーザーデンントメトリーにより測定したところ、99 %より大きい純度であった。
精製CRI’を、アミコン(Ami con)PM−30膜(アミコン、デンバ ー、MA)を使用して窒素雰囲気下で限外濾過により1 mg/mlに濃縮し、 トリス緩衝塩類液−カルシウム(10mMのトリス−HCl、 150 mMの NaCI、2ff1MのCaC1+ 、pH7,3)に対し透析した。次いてC RPを0.45ミクロン及び0.2 ミクロンのアクロディスク(Acrod  i sc)フィルター集成装置(ゲルマン・サイエンシイズ(Gelman 5 ciences) 、アン・アーバー、Ml)により連続して濾過し、滅菌ガラ スバイアル中で4℃で貯蔵した。
Immunol、 、 24・531−541 (1987) ]により先に記 載された方法を使用して調製した。
トリス緩衝塩類液−カルシウム緩衝液中でl mg/mlで上記のようにして調 製した精製された天然CRPを5mMのEDTAでキレート化し、8Mの尿素中 で37℃で2時間インキュベートした。次いで尿素を低イオン濃度のトリス緩衝 塩類液(10umのトリス−14C1,50111MのNaCl、pH7,3) に対し透析することにより除去した。mCRPの凝集を最小にするように、II )CRPを低イオン濃度の緩衝液中で調製することが好ましい。次いでmCRP 濃度を、上記のように、280Mmにおける1、95cr’ (mg/ml)の 吸光率及びBCAタンパク質アッセイを使用して測定した。mRPを上記のよう に滅菌濾過し、滅菌ガラスバイアル中で低イオン濃度のトリス緩衝塩類液中に4 ℃で貯蔵した。
C,ルベット調製 天然CRPもしくはmcRP (上記のようにして調製した)、または対照緩衝 液を含むルベットを、マクドナルドら著、Biochim、Biophys、A cta、 1061:297−301 (1991)により報告された方法の改 良に従って調製した。更に詳しくは、使用した方法は二つの先に記載された方法 −生物活性巨大分子の取り込みに温和な条件を使用する第一の方法[キルビイ( Kirby)ら著、Liposome Technology、 1巻、 Pr eparationor Liposomes、 CRCPress、 19− 27頁(1984)]と、良く規定されたサイズ及び均一性の小胞を形成する第 二の方法[オルマン(Olson)ら著、Biochim、 Biophys、  Acta。
557:9−23 (1979) ]の組み合わせであった。
L−α−レシチン(ホスファチジルコリン)、スフィンゴミエリン(アバンチ・ ポーラ−・リピッズ社(Avanti Po1ar l、1pids、Inc、 ) 、ペルハム、AL)及びコレステロール(シグマ(Sigma))の混合物 を1:1:1のモル比で丸底フラスコに入れ、HPLC銘柄クロロホルム(シグ マ)に溶解した。これらの脂質成分合計35.5mgをクロロホルム6、75m 1に!濁させ、ロータリー・エバポレーター(プツチ・ロート−バック(Buc hi Roto−vac)、ベルン、スイス)を使用して50℃の水浴中で高真 空下で少なくとも1時間乾燥させてフラスコの壁部に薄いフィルムを形成した。
次いで、乾燥した脂質内容物を封入すべき水相媒体(即ち、天然CRP 、 m RP、または対照緩衝液)3.5mlで水和して15.9mMの脂質濃度を生じ た。
自然に形成した小胞を、二つの0.5mlのハミルトン・シリンジ(ハミルトン 、レノ、NY)がはめ込まれた手動押出装置[R,C,マクドナルドの研究所で 開発され、マクドナルドら著、BiochiuBiophys、Acta、 1 061:297−301 (1991)に記載されている]中に取り付けた単一 の0.1 ミクロンのポリカーボネート膜(ヌクレオポアー(Nucleopo re)、ブリーサントン、CA)を通して加圧下で9回の押出にかけた。
押出の奇数回の通過を行って試料の水和中の大きな小胞(これらは第一回の通過 の際にフィルターを通過していなかったかもしれない)からの可能な汚染を避け た。押出方法からのルベットは約0.1ミクロンの均一かつ良く規定されたサイ ズ分布を有していた。ルベットを1〜2時間の期間にわたって4℃で貯蔵した。
ルベットに封入されたタンパク質、天然CRPまたはmCRPの量を、カブラン (Ka−plan)ら著、Meth、Enzymol、、 172:393−3 99 (1989)により記載された操作の適用により測定した。室温で、夫々 のルベソト試料20μlを蒸留脱イオン水2.0mlで希釈した。その希釈試料 に、下記の物質を順に添加した=lθ%(w/v)のSDS 200711、) リス−3DS (I Mのトリス−HCl、1%(w/v)のSO3、pH7, 5) 300μl及び10%のトリクロロ酢酸(TCA) 600μ10夫々の 添加後に、その混合物を10秒間連続的に攪拌した。その混合物をTCA工程後 に室温で5分間インキュベートした。
夫々の試料をミリポア(Millipore)IIAWP 09000フイルタ ー(ミリポア・コーポレーション、ベッドフォード、MA)で濾過し、6%(w /v)のTCA 2. Omlて洗浄した。洗浄後、フィルターを、シェーカー テーブル上でアミドブラック染色液[45:10:45の比のメタノール/氷酢 酸/水に溶解した0、1%(W/V)のアミドブラック10B(/<イオーラド ) 3200 ml中に3分間入れた。フィルターを除去し、シェーカーテーブ ル上で蒸留脱イオン水約200 mlで2分間洗浄した。次いてフィルターをふ き、きれいなレーザーブレードで細断し、その後、それをアミドブラック溶離緩 衝液(25IIIMのNaOH10,05嘘のEDTA、50%のエタノール) 700μlに入れた。
室温で30分間のインキュベーンコン中に時々攪拌して色素をフィルターから溶 離し、溶離液の吸光度を630Mmで測定した。吸光度値を使用して、2〜24 μgのBSAを含む試料で作成した線形標準曲線からタンパク質濃度を計算した 。
ルベット封入効率を、カルセイン容積相アッセイ(内在化容積を測定するため) 及びアミドブラックタンパク質アッセイ(タンパク質の量を測定するため)によ り測定した。また、封入効率を、オフ(Oku)ら著、BiochiuBiop hys、Acta、 691:332−340 (1982)により記載された ような蛍光水相容積マーカーを使用して測定した。脂質比として表される、測定 された天然CRPの量は、脂質1μモル当たり2.0MgのCRPであった。ま た脂質比として表される、小胞内在化容積は、脂質1μモル当たり2.02μl であった。計算されたルペット封入効率は、990MgのCRP/m!±20μ g/m l内部容積であった。
また、ルベットを天然CRP及びにRPにつき抗原決定基特性に関して評価して 、ルベットが均一な天然CRP製剤またはmcRP製剤のいずれを含むかを測定 し、またこれらのCRP形態の相互変換があるか否かを測定した。特定の天然C RPまたは++1CRP抗原決定基の存在を測定し、定性化するために、天然C RP 、 IIICRP、または対照緩衝液を含むルベットを、ドツト−酵素結 合免疫濾過アッセイ(“Dot−ELIFA″)により分析した。Dot−EL IFA [クラーク(C1ark)ら著、J、 Biotechniques、 印刷中(1992)により記載されている]を、先に記載されたプロトコル[ホ ークス(Hawkes)クマイクロタイタ・プレートに代えてニトロセルロース 膜を使用し、こうしてプラスチック表面に吸収された時に配座変化を受けること が知られているCRPの如きタンパク質て特に有益である[ポテンバら著、Mo 1.lownunol、、 24:531−541(1987)を参照のこと] 。
簡単に言えば、天然CRP 、 mCRP、及び天然CRP 、 ff1cRP 、または対照緩衝液を含むルベノトの系列希釈液をイージーータイタ(Easy −Ti ter、商標)ユニット(ピアス・ケミカル社、ロックフォード、IL )により0.45ミクロンのニトロセルロース膜に適用した。全てのウェルを試 料緩衝液100μlで洗浄して未結合タンパク質を除去した。残っている未結合 部位をウシ血清アルブミン(USA)のバックコートでブロックした。次いでニ トロセルロース膜をファースト・プロット・ディベロツバ−(Fast Blo t Developer、商標)ユニット(ピアス・ケミカル社)に入れた。
次に、その膜を天然CRPまたはmRPに特異的な一次抗体でインキュベートし た。
イリノイ州、エバンストンにあるイムチク・インターナショナル社(lnnte ch 1n−ternational、Inc、)のローレンス・ポテンパ博士 から入手した下記のモノクローナル抗体(’mobs″)を試験した: 15. 106 <天然CRPに特異的な反応性)、13.3HI2.26.7A8、及 び26.8C10(献RPに特異的な反応性):並びに15.2C10(天然C RP及びにRPに特異的な反応性)。これらの抗体は、共同未決米国特許出願第 07/374゜160号明細書、及びインク(Ying)ら著、J、 1mmu no1.、143:221−228 (1989)に記載されている。
洗浄して未結合の一次抗体を除去した後、その膜をヤギまたはウマ抗マウスIg Gホースラディツシュペルオキシダーゼ(IIRP)接合体でインキュベートし た。
次いでその膜を洗浄して未結合二次抗体を除去し、HRP基質で展開した。
Dot−ELIFA試験の結果は、mAb 13.3+(12が11(Rpエピ トープに特異的であり、またmAb 15.106が天然CRPエピトープに特 異的であることを確かめた。また、これらの結果は、ルベットに封入された天然 CRPの1%未満が’mAb 13.3H12により認識されたmcRPエピト ープを示すことを示した。それ故、天然CRPの1%未満がルベット押出操作に よりmcRPに変換されていた。ルベットに封入されたにRPは天然CRP形態 への変換を生じそうにないと考えられたが、mcRPを含むルベットを13.3 H12抗体及び15. ID6抗体との反応性につき調べた。これらの結果は、 天然CRPエピトープがにRPを含むルベットにつき実質的に発現されないこと を示した。
比較のために、天然CRPを含む多ラメラ小胞(“Ml、Vs”)をデオダーら 著、J。
Biol、Rep、Modifiers、 1:27−34 (1982)によ り記載された方法に従って調製した。
次いて、天然CRPを含むIJLVsを、上記のように、Dot−ELIFA分 析を使用してCRr’エピトープ及びmCRPエピトープにつき試験した。
投薬量依存様式で、MLV製剤+;tmAb 13.3+112及びmAb 1 5.106ノ両方により認識された抗原決定基を示した。検出された15.ID 6の量は、天然CRP 22O48nを含むMLVアリコートまで試験した全て の滴定点て13.31112よりも大きかった。総合して、そのデータは、デオ ダーらにより報告された方法によりMLVsに封入された天然CRPの約40% がmcRPに変換されることを示した。
また、これらのMLVsの封入効率を、カルセイン容積相アッセイ及びアミドブ ラックタンパク質アッセイを使用して評価した。これらのMLV製剤中、脂質に 対する比として報告されるCRPの量は、脂質1μモル当たり0.28μgのC RPであった。
脂質に対する容積比として報告されるMLV内在化容積は、脂質1μモル当たり 0.82μmであった。アミドブラックタンパク質アッセイからのCRPタンパ ク質/脂質比及びカルセイン容積相アッセイからの容積/脂質比を使用して、M LV封入効率は341.5μgのCRP/ml±53μg/+nl内部容積であ った。
ルベットと比較してMLvsの性質の幾つかを、下記の表1に示す。
表1 多ラメラ小胞 大きい単一ラメラ小胞 (MLVs) (ルベット) 量、タンパク質/脂質 0.28μg/μモル脂質 2.0μg/μモル脂質内 在化容積 0,82μm7μモル脂質 2.02μm/μモル脂質封入効率 3 41.5±53μg CRP/nl 990±20μg CRP/n1表1に示 されるように、ルベットは脂質の量適たりに封入された多員のタンパク質を生じ ただけでなく、更に大きい内在化容積及び封入効率を生じた。また、ルベットに 封入された天然CRPはmcRPへの天然CRPの検出可能な変換を生じなかっ た。こうして、ルベットはMLVsよりも優れていることが結論された。
D、 mcRPの生体内の毒性の研究 天然CRP 、 mCRP、または天然CRP 、 mCRP、もしくは対照緩 衝液を含むルベットを試験動物に投与する前に、生体内の毒性の研究を行って、 mCRPの投与が有害な副作用により伴われるか否かを測定した。
生後10〜12週の合計80匹の雌のBALB/cマウス(バーラン・ラボラト リイズ(Ha−rlan Laboratories)、マジソン、Wlから入 手した)を、夫々5匹のマウスの対照群及び実験群にランダムに分けた。実験群 に1μg/マウス〜100μgツマウスの範囲のnfRl”投薬量を注射し、一 方、対照群に食塩加リン酸緩衝液を注射した。注射は静脈内、腹腔内または皮下 であり、4日目、111日目及び188日目投与した。
最初の注射の前に、全ての実験群動物及び対照群動物の基準データを記録した。
動物を体重並びに血液、タンパク質、グルコース、及びpHに関する尿検査(ア メス社(Ames Co、 )、ヘマーコンビステイクス・リージエント・スト リップス(He+na−combistix Reagent 5trips) )の3週毎の測定により監視した。動物の大半、80匹のうちの75匹(93% より大きい)が体重値を普通に許容される変化限度(これらは最初の体重の10 %より大きくない体重損失と定義される)内で増加または維持した。80匹の動 物のうちの合計5匹が最初の体重の10%より大きい値だけ全体重を減少した。
この群のマウスは、24%を越える体重の減少を経験しなかった。
夫々の実験群と比較して対照群の体重の変化率(%)の平均値の差の有意差を測 定するために、ツー・テールド(two−1ai 1ed)スチューデントを一 検定を使用し、0.05未満のpが有意差があると考えられる。試験結果は、全 ての群につき体重の変化率(%)に統計上有意差がないことを示した。
尿検査試験は、試験した全ての群につき測定パラメーターの最小の変化を明らか にした。いずれの時点でも、グルコースまたは血液が尿中に検出されなかった。
全ての動物に関する尿のタンパク質含量は例外なしに30μg/mlで一貫して 測定された。尿pH値は正常な限度内で最小に変化し、いずれの個々の動物につ いても変化の単一のpl+単位を決して越えなかった。
その他に、全ての群の全般の外観及び活動を写真に撮り、記録した。観察し得る 活動及びブルーミング(3個の別個のケージ内で動物により示された/く−ベリ ング(barbering)の現象の傾向を含む)は正常の限度内であった。全 てのこれらの結果は、種々の投薬量で、記載された種々の投与の経路により投与 されたmcRPが、記載されたパラメーターにより測定して有害な副作用を誘発 しないことを実証する。
E、 EMT6原発性腫瘍増殖及び転移に関する天然CRP及びmCRPの効果 生体内の腫瘍増殖アッセイを行って、マウスEMT6胸部腺癌腫瘍の増殖に関す るnycRP及び天然CRP 、 mCRP、または対照緩衝液を含むルベソト の効果を測定した。
マウスEMT6胸部腺癌細胞系、即ち、EMT6を、バージニア州、リッチモン ドにあるバージニア医科大学のジョン・ウィルソン(John Wilson) 博士から入手し、10%の加熱不活化ウシ胎児血清、11.25μg/nlのL −グルタミン、100U/mlのベニンジン、100μg/mlのストレプトマ イシン、及び2.5μg/mlのアンプオテリシンBを補給したRPMI−16 40培地中で培養した。細胞系を試験し、測定したところ、マイコプラスマ及び その他の微生物汚染を含まなかった。
研究の1日目に、約3 x 10’の生存可能な[iMT6細胞10.10m1 のRPMI−1640を、バーラン・ラボラトリイズ、マジソン、Wlから入手 したBALB/cマウスに注射した。
これらの細胞を、全ての動物の右後肢の踵骨の近位に皮下注射し、動物を下記の 表2に列記されたような7つの群にランダムに分けた。7日目に、腫瘍塊が全て の動物で成長した。
7、9. ] 1.13.15. 動物の 29日目に 研究中に 29日目に  研究期間17.19日目に 合計数 壊死を有 腫瘍容積 転移性肺 中の動 物i、v、注射で治療 する動物 の増加/ 腫瘍を有 の死亡数の合計数 減 少を示し する動物 2A 低イオン濃度の 5051050緩衝液 (4/1)2 2B 標準イオン濃度 5 0 510 5 0の緩衝液中の ルベント 2C低イオン濃度の 5051022 緩衝液中の ルベソト 3 100μgノmCRP 15 7 1510 6 0(低イオン濃度の ( 1)’ (1015)”緩衝液中) 4100μgの天然 15 1 1510 10 3CRP(ルベット中) ( 1)’ (9/6)”5100μgのにRP 16 12 9/7 1 11疑 わしい性質の壊死性病変を示す動物の追加数2−貫した腫瘍容積増加を有する動 物/変動する腫瘍容積を有する動物夫々の群につき表2に記載された治療を、7 日目に開始して13日にわたって2日毎に静脈内注射により投与した。注射の前 に、天然CRP 、 mcRP、または対照緩衝液を含むルベットを使い捨ての 2.5mlのバイオ−ゲルA0.5mカラム(約1〜2m1の床容積/mgタン パク質)による分離クロマトグラフィーにかけてルベットと会合していない天然 CRPまたはmCRPを除去した。ルベットは空隙容積でカラムを通過し、濁っ た外観てあった。封入されなかったタンパク質を、ルベット画分から2〜3力ラ ム容積間隔てカラムから溶離する280μmで吸光度を有する遅く移動する画分 として測定した。
マツフィントラシュ(Mclntosh)ら著、Cancer Re5earc h、 49:1408−1414 (1989)により記載されているようにし て、開始の一次部位における腫瘍の増殖を、副尺カリバーを使用して、最も近い 0.05amまでの隆起腫瘍塊の最短寸法及び最長寸法に沿って測定することに より評価した。小半径(a)及び大半径(b)を使用して、長球面の式: %式% を使用して腫瘍容積(amりを計算した。計算腫瘍容積は腫瘍の苦しみを反映す る。
夫々の試験群は15〜16匹の動物を含んでいた。平均の腫瘍の苦しみを治療群 につき計算し、ツー・テールド・スチューデントを一検定を使用して比較し、0 .05未満のp値が統計上有意であると考えられた。
治療を受けない動物(群l)及びルベット中の天然CRPを受ける動物(群4) と比較して、ルベット中のmCRPを受ける動物(群5)中の原発性腫瘍の増殖 が、治療が施された日数にわたって図1に示される。静脈内治療注射を、図1に 示された矢印により示された日に行った。
腫瘍移植の7日後に、種々の群中の平均腫瘍塊は459mm’から863mm3 まで変化した。腫瘍増殖速度を平均腫瘍容積(立方ミリメートル)士平均の標準 偏差としてプロットする。ルベット中の天然CRPを受ける動物中の腫瘍は速い 速度で増殖し続け、治療を受けない対照群の動物で観察された速度と平行であり 、殆ど異ならない。対照的に、ルベット中のff1cRPを受ける動物の腫瘍増 殖速度はこの時間の期間にわたって最小であった。スチューデントを一検定を使 用して、ルベット中のmcRPで治療された動物の腫瘍増殖は、治療を受けない 対照動物の腫瘍増殖とは9日目でp<0.025、また11−19日目にp<0 .001とがなり異なっていた。
治療を(19日目の後に)29日目まで一旦停止すると、ルベット中の天然CR Pで治療された動物の腫瘍増殖は影響されず、速い速度で続いた。図2(腫瘍増 殖が7日目に測定されたその腫瘍サイズからの変化率(%)としてプロットされ る)に見られるように、治療を受けない対照群及びルベット中の天然CRP群の 両方における腫瘍は、7日目に測定された腫瘍よりも10倍(1000%)より も大きかった。
ルベット中のmCRP群における腫瘍増殖は、治療が停止された後に増大し、治 療を受けない対照群における同様のサイズの腫瘍で観察された増殖速度に匹敵す る速度で成長した。
線形増殖速度と仮定し、また治療後の日数と比較して治療の日における腫瘍増殖 に関して最小2乗線形回帰分析を使用して(下記の表3に要約される)、治療を 受けない対照群の動物の腫瘍増殖速度は7〜19日目中203.5±12.7n +m’7日であり、19〜29目中366、9±34.1mm’/日であった。
天然CRP−ルベット群の動物の腫瘍増殖速度は、治療中186.8±24.4 111111”/日であり、19〜29目中367、0±33.7+++n+” 7日であった。ルベット中のmRP群の動物は治療臼、7〜19日目中に44. 7±24.4μm’/日のごくわずかの平均腫瘍増殖を有し、増殖速度は19〜 29目中327.6±18.11IIITI’/日まで増大した。
表3 腫瘍容積の変化(M37日)“ 治療 7〜19日目 11〜19日目 19〜29日目治療を受けない対照群  2035±12.7−366.9±34.1天然CRP(ルベノト中)186. 8±24.4−367、0 +33.7mCRP (Illll中) 67.3 +22.9 15.0+24.4 369.8±12.0にRP(ルベット中)  44.7±12.0−327.6±18.1°最小2乗線形回帰分析により計 算されたとおり腫瘍増殖は、ルベノト中のmCRP治療の停止後に対照群の動物 と同様の速度まで増大した。それにもかかわらず、ルベット中のrncRPて治 療した動物は、治療を受けない対照群またはルベソト中の天然CRPて治療した 群で測定した腫瘍よりも21〜29日目の全ての時点でp<o、 Ofと統計上 小さい腫瘍を有し続けた。
図3において、にRPで治療した群(群3、緩衝液中のmCRPを受ける)が、 研究の29日の経過にわたって腫瘍増殖(平均腫瘍容積)に関して治療を受けな い群(群l)と比較される。その結果は、mcRPがまたマウス胸部腺癌腫瘍の 増殖を阻止するのに有効であったことを示す。mcRPは、ルベット中のmcR Pによる治療(群5)で観察されたような、最初の治療投薬量で開始する即時の 保護効果を示さなかった。9日目及び11日目に、mCRP治療群で測定された 平均腫瘍容積は、治療を受けない対照群(及びルベット中の天然CRPで治療し た群)の動物と平行して増大した。第三のmCRP−緩衝液投薬量の投与後(そ の時点で、平均腫瘍容積は約1500mm”に達していた) 、<RP冶治療有 効になり、治療期間の残り(19日目まで)にわたって治療動物で更なる平均腫 瘍増殖を生じなかった。全治療日数(7〜19日目)の腫瘍増殖速度は67.3 ±22.9mm’/日であり、ルベット中のff1cRPによる治療群よりも5 0%大きい速度であった(表3)。しかしながら、線形回帰が、<RP −緩衝 液治療が腫瘍増殖を行うことが明らかになった日(11−19日目)のみにわた る腫瘍増殖速度につき行われる場合、その増殖速度は15.0±24.2wm’ /日まで低下する。有意差につきツー・テールド・スチューデントを一検定を使 用して、この腫瘍増殖はゼロ増殖速度と殆ど異ならない。
19日目後に、腫瘍増殖は、有効な抗腫瘍活性を示さない群で測定された速度に 匹敵する速度で増大した。平均腫瘍容積が7日目に測定された腫瘍サイズからの 変化率(%)としてプロットされる場合(図4)ll:RP治療を受ける動物は 、ルベット中の天然CRPによる治療(及び治療を受けない対照)と比較して、 治療の最初の3日間中に腫瘍増殖のわずかな遅延を示した。11日目から19日 目まで、平均腫瘍増殖が実質的に生じなかった。13日目に、mCRP冶療は治 療を受けない対照またはルベット中の天然CRPによる治療とはO,Q25より 小さいp値で有意に異なっていた。15〜19日目に、測定された差が両方の群 と比較して0.001より小さいp値で有意であり続けた。治療を停止し、腫瘍 が再度成長し始めた(21〜29日目)後に、mcRP治療群の平均腫瘍容積は 、天然CRP−ルベット治療群とは、23日目まで0.001より小さいp値で 、29日目まで0.02より小さいp値で有意に異なり続けた。
これらのデータは、天然CRPではないmCRPがマウス胸部腺癌の増殖を阻止 するのに有効な治療であることを示唆する。更に、mcRPは、リポソーム中で 注射され、または緩衝液中で単独で注射されても有効である。
にRPの抗腫瘍効果を更に完全に特徴付けるため、壊死性病変を示す動物の数、 進行性腫瘍増殖速度対変動する腫瘍増殖速度、肺転移の数、及び夫々の群中の個 々の動物の死亡数に関するデータを測定した。これらのデータが上記の表2に示 される。
腫瘍部位を壊死性病変に関する研究中に目視で調べた。7日目の腫瘍の目視試験 は、隆起した皮下の充実性腫瘍塊の存在を示し、良く形成された境界が腫瘍の全 表面にわたって均一な色及び組織を有していた。壊死性病変を、組織の可能な退 化を伴う皮膚表面の黒化と定義した。対照群の動物(合計30匹の動物一群1. 2A、2B、及び2C)は壊死の徴候を示さなかった。対照的に、ルベット中の mcRPで治療された16匹の動物のうちの12匹(おそら<14匹)、及びm cRPで治療された15匹の動物のうちの7匹(おそらく8匹)が壊死を示した が、一方、ルベット中の天然CRPによる治療を受ける15匹の動物のうちの1 匹(おそらく2匹)が壊死を示した。ルベット中のmcRr’による治療を受け る15匹の動物のうちの6匹が最初の治療の48時間後の9日目に壊死性部位を 発生した。199日目でに、この治療群の幾つかの動物が二つまたは三つの別個 の病変を示した。壊死性病変は柔らかく、触診に対し柔軟であり、かつ全腫瘍表 面の173までを覆っている良く形成された皮下の兆候であった。微細なニード ル吸引バイオプシーを壊死性部位で行って、これがその部位における死亡した腫 瘍細胞並びに圧倒的多数の多形核白血球及びマクロファージを確かめた。また、 バイオプシーの分析は、観察された壊死が感染プロセスの結果ではないことを示 した。
壊死性病変は可変のサイズ及び形状のものであり、最大測定寸法で15mmを越 えなかった。最初に認識された病変は触診により展性であったが、時間がたつに つれて、それらは触れると非柔軟性になり、また退縮により毛質になり、わずか にへこんだ境界を有していた。腫瘍を剖検で切除した場合、付加的な不連続の巣 状壊死性病変が表面試験により目視できない腫瘍塊中で発見された。その他の器 官または組織はmCRP治療(緩衝液中のmCRPまたはルベット中のmcRP )により異常に影響されないことがわかり、これはmcRPが非毒性であるとと もに直接の抗腫瘍効果を有することを示した。
また、個々の動物中の腫瘍の増殖特性は、表2に列記された種々の群間で重要な 差異を示した。例えば、群5中の15匹の動物のうちの6匹が、7日目の治療の 前の腫瘍容積と比較された場合に60%までの腫瘍サイズの減少(腫瘍サイズの 半分の減少より大きい)を有することが実証された。更に、群5中の動物の44 %(7/16)の腫瘍増殖が、腫瘍増殖の変動する進行を示した。
対照的に、両方の対照群(天然CRPまたはIDCRPを受けない群1 、2A 、 2B、及び2C)の原発性腫瘍増殖の測定は、動物間で殆ど変化しないで一 貫した腫瘍増殖を示した(群2A中のわずかに1匹の腫瘍を有する動物が腫瘍サ イズの変動する増大を示した)。対照緩衝液を含むルベットを受ける動物(群2 B及び2C)の腫瘍増殖は、ルベットそれ自体が原発性腫瘍増殖に対し抑制効果 を有しないことを示した。
また、両方の対照群の腫瘍増殖の速度は匹敵していた。その他の二つの群におい て一貫した腫瘍容積増大/変動する増大を示す動物の数は、群3(緩衝液中のI IICRPによる治療)(lO15)、及び群4(天然CRP−ルベットによる 治療X9/6)であった。
また、全ての解剖した動物の肺組織を転移につき評価した。表2に示されるよう に、対照群l及び2は転移の高発生率を有していた。群l及び2を構成する30 匹の動物のうちの20匹(67%)が肺中に転移性腫瘍増殖を有していた。更に 詳しくは、群2A、 2B、及び2Cを構成する15匹の動物のうちの12匹の 動物(80%)が、観察できる転移性肺腫瘍を有していた。また、群4の動物( ルベット中の天然CRPを受ける)が、転移の比較的高い発生率を示した。群4 中、15匹の動物のうちの10匹(67%)が肺転移を有していた。
対照的に、mCRPまたはルベソト中のIIICRPを受ける群3及び群5の動 物は夫々転移の低下された発生率を示した。群3中、15匹の動物のうちの6匹 (40%)が肺転移を有し、一方、肺転移性腫瘍が群5の16匹の動物のうちの わずかに1匹(6,25%)で観察された。
こうして、この生体内の研究からのデータは、mcRPで治療された動物及びル ベット中のmCRPで治療された動物が腫瘍壊死の高発生率、及び腫瘍サイズの 大きな減少、または変動を有することを明らかにした。また、これらの結果は、 にRPが原発性腫瘍増殖に対する効果に加えて、腫瘍の転移を減少することを示 唆する。
実施例2・EIIrr6胸部腺癌細胞への天然CRP及びmCRPの結合天然C RPまたはmcRPがEMT6組織培養細胞を結合するか否かを測定するために 、細胞遠心分離を使用してサイトスピン(cytospin)スライドを調製し た。実施例1、パートEに記載された培養EMT6細胞を洗浄し、食塩用リン酸 緩衝液(PBS)中で約1−2 X 10’/mlまで再度懸濁させた。カード カバーを備えたガラス顕微鏡スライドを細胞遠心分離機中に取付け、EMT6細 胞懸濁液0.2〜0.3mlを溜めに入れた。次いて細胞を15分間にわたって 遠心分離によりスライドに固着させた。得られる細胞単層を30分間空気乾燥さ せ、室温で貯蔵した。
次いでスライドを、実施例1、パートA及びBに記載され、100μg/mlに 希釈された緩衝液中の天然CRPまたはmRP 200μlでオーバーレイし、 保湿室中で37℃で30分間インキュベートした。次に、スライドをPBSの2 種の変化中ですすぎ、ブロッキング溶液[PBS中1%のウシ血清アルブミン( BSA) 、0.5%の正常なウマ血清]で15分間ブレインキュベートした。
PBSで2回洗浄した後、4μg/n+lのrnAb 15. ID6 (実施 例1に記載)またはIOμg/n+1のビオチニル化ポリクローナル抗体LP5  [イリノイ州、エバンストンにあるイムチック・インターナショナル社のロー レンス・ポテンパ博士から入手され、ポテンバら著、Mo1.Immunol、 、 24:53]−541(1987)に記載されている]を37℃の保湿室中 の30分間のインキュベーションのために添加した。ケンダール(Kendal l)ら著、J、 1nvnuno1.Meth、、 56:329−339(1 983)及びフス(llsu)ら著、J、Histochem、Cytoche m、、 27:1131−1145 (1981)に記載されたプロトコルの改 良を使用して抗体をビオチニル化した。
スライドをPBSで2回洗浄し、ストレプトアビジン−ホースラディツシュペル オキシダーゼ二次試薬を適用した。次に、ジアミノベンジジン基質緩衝液[PB 310ml中のDA口四塩酸塩(ノブ7) 6mg 、+3%の02020.1 m1lを調製し、濾過して沈殿を除去した。次いてスライドをその緩衝液中に1 5分間浸漬した。その反応を、流水中で10分間洗浄することにより停止した。
洗浄後、スライドをメイヤーのヘマトキシリン()Ie+natoxyl 1n )(シグマ)中の3分間の浸漬により対比染色し、水中ですすいて過剰の染色液 を除去し、その後、20秒間て30mMのNH、OHを添加した。スライドを再 度水中で洗浄し、バーマウント(Permount)を使用してガラスカバース リップで取り付けた。
天然CRPまたはncRPによるEMT6サイトスピンスライドのインキュベー ションはElff6細胞への天然CRP及び’mCRPの両方の直接結合を示し た。IOμg/+nlの天然CRPによるインキュベーション後に、EIJr6 細胞は13.3H12mAb (5,5μg/ml)に優先して!5. ID6  mAb (5,5μg/ml)を結合した。結合された15.106の染色パ ターンは膜関連されており、特に細胞膜及び少ない程度に、核膜に膜関連されて いることが明らかであった。この染色パターンは、10μg/mlの濃度の天然 CRPによる競合抑制研究により無効にされ、また10μg/mlのmcRPに より外観上影響されなかった。
10 tt g/mlの11)CRP、続いて13.31112 mAbまたは 15. ID6 IIIAbでインキュベートされたサイトスピンスライドは、 15.106ではなく 13.3812への結合を示した。13.3812によ る染色パターンは膜関連されており、若干の拡散核特異性を示すことが明らかで あった。
実施例3;ヒト肺腺癌腫瘍部位への天然CRP及びmcRPの生体内局在化生体 内研究を行って、天然CRP及び−RPが肺腺癌腫瘍を有する動物中の腫瘍部位 に局在するか否かを測定した。
ヒト肺腺癌細胞系、A349 (メリーランド、ロックビルにあるアメリカン・ タイプ・カルチャー・コレクションから入手した)を、10%の加熱不活化ウシ 胎児血清、If、25 μg/mlのし一グルタミン、100 U/mlのペニ シリン、100 μg/mlのストレプトマイシン、及び2.5μg/mlのア ンフォテリシンBを補給したRPMI−1640培地中で培養した。培養後、細 胞をRPMI−1640中で2回洗浄し、3 X 10’の生存可能な腫瘍細胞 10.10 mlの濃度で再度懸濁させた。次いで、細胞懸濁液0. lOm+ を生後6〜8週のBALD/cヌード(胸腺欠損)マウス(ハーランースブラギ ューーダウレイ・ラボラトリイズ(Harlan−3prague−Dawle y Laboratories)、マジソン、Wlから入手した)に右後肢の足 跡に近位に皮下注射した。
7日目までに、触診可能の腫瘍増殖を測定できた。次いで動物を、下記の表4に 示されるように、動物の4つの群(群当たり1匹の動物)にランダムに分けた。
3500μgの鯖b 443A6 tooμgの天然CRP4500μgの鯖b  443A6 100μgのIIIcRP7日目に、モノクローナル抗体443 A6を注射した。mAb 443A6(これはA349肺腺癌細胞を特異的に結 合する)を、イリノイ州、シカゴにあるノースウェスタン大学医療センターのジ エームスんラドセビッチ(James A、Radosevich)博士から入 手した。また、その抗体はニューシャーシー州、ネジヤニツク・ステー7ョンに あるアフィニティー・バイオリージェンッ社(Affinity BioRea gents、 Inc、)から市販されている。mAb 443A6の調製及び その活性が米国特許第4.816.402号明細書及びラドセビッチら著、Ca ncer Re5earch、 46:5808−5812 (1985)に更 に記載されている。抗体治療を受ける群2.3及び4に関して、mAb 443 A6500μgを腹水l、Omlに希釈し、100μlを静脈内注射し、一方、 900μlを腹腔内注射した。
翌日、8日目に、100 μgの天然CRPまたはmcRP (実施例1、パー トA及びBに記載されたようにして調製した)を動物に静脈内注射した。約90 分〜2時間後に、動物を犠牲にした。次いで腫瘍を切除し、対側肢骨格筋、肝臓 、肺臓、及び肺組織試ネ4を犠牲にした動物から切除した。
凍結組織切片を、組織の小さい試料、約0.5cm’を切開し、直ちにそれを正 方形のアルミニウム箔の上に溜めたポリビニルアルコール、ポリエステルグリコ ール、及びジメチルベンジルアンモニウムクロリドのゼラチン混合物中に浸漬す ることにより調製した。こうして形成されたカプセルをドライアイスで徐々に凍 結し、その後、箔を包装し、−80℃で貯蔵した。
切出し前に、きれいなガラススライドを0.005%のポリーL−リジン(脱イ オン水500 ml中で希釈され、濾過されたもの)で被覆した。スライドをそ の濾過溶液中に15分間浸漬し、除去し、使用または貯蔵の前に30分間空気乾 燥させた。約8ミクロンの組織切片を被覆スライド上で回収し、室温で30分間 空気乾燥させ、次いで一70℃で貯蔵した。
染色のため、固着組織切片を有するガラススライドを室温に温め、次いで水道水 に2分間浸漬した。内在性ペルオキシダーゼ活性をマスクするため、水道水イン キュベーションに続いて15分間にわたって0.03%のH20□−PBS溶液 インキュベーションを行った。次いで組織切片を、天然CRPに特異的なビオチ ニル化mAbまたはにRPに特異的なビオチニル化ポリクローナル抗体と反応さ せ、ブロックし、上記の実施例2に記載されたようにして染色した。
染色パターンは、天然CRPに特異的なmAbが天然CRP注射を受けたA34 9腫瘍を有するBALB/cヌードマウスから切除した腫瘍組織切片と反応性で あることを示した。同様に、mcRPに特異的なポリクローナル抗体はInCR P注射を受けたマウスから切除した腫瘍組織切片と反応性であった。天然CRP を受けるマウスからの腫瘍組織は、mcRP特異的ポリクローナル抗体で探査さ れた場合にmlRP反応性を示さなかった。また、天然CRP反応性は、III CRPを受けるマウスからの腫瘍組織中で検出されなかった。ビオチニル化抗体 は、肝臓組織を除いて宿主動物からのその他の切除組織(肺、肺臓、骨格筋)と 反応性ではなかった。しかしながら、肝臓組織との反応性は、肝臓中の内在性ビ オチンのために予想されなかった。要約すると、静脈内投与されたCRPの特定 の形態(天然CRPまたはIIICRP)に相当する特定の抗原決定基は、普通 の免疫組織化学技術により容易に検出できるレベルで、先に樹立されたAs2O 原発性腫瘍の柔組織に局在化した。
腫瘍組織切片を評価することに加えて、実施例2に記載されたようにしてサイト スピンスライドを調製することによりA349組織培養細胞を評価した。天然C RPまたはmcRP (夫々、フルオレセインイソチオシアネートと接合された )によるA349サイトスピンスライドのインキュベーションは、細胞への天然 CRP及びmCRPの両方の直接結合を示した。更に、天然CRPまたはmcR PでインキュベートされたA349細胞は、夫々、mAb 1.5.106及び mAb 13.31112との抗体反応性を示した。
ルの使用 生体内の研究を行って、5−フルオロウラシルと組み合わせたmCRPてP38 8腫瘍を有する動物を治療する効果を測定した。
雌のCD2−F、マウスにューヨーク、ジャーマンタウンにあるタコニック・フ ァームズ(Taconic Farms)から入手したBALB/c X DB A/2 F、 ハイブリッド)を通常の実験室条件下で収容し、市販の実験室用 のげっ菌類食物(ブリナ(Purina))を与えた。ハウジングを12時間の 明暗サイクルで18〜22℃(64〜72’F)に保った。
全てのその他の条件をGuide for the Care and Use  of Laboratory Animals(NIH刊行物No、 86− 23.1985年に改定)に記載されたようにして維持した。研究の目的のため に、動物を、下記の表5に示されるように、10の群に分けた。
表5 群# 群中の動物 化学療法薬剤 <RP 〆RP5 6 − 50Mg 低イ オン 濃度のPBS 6 6 − 200Mg 標準PBS 7 6 5−FLI (20n+g/kg) 50Mg 低イオン濃度のPBS 8 6 5−FU (20mg/kg) 200 ttg 標準PBS9 6  5−FU (10mg/kg) 50Mg 低イオン濃度のPBS +0 6 5−FU (10u+g/kg) 200 μg 標準PBSP38 8白血病細胞(メリーランド、ロックビルにあるアメリカン・タイプ・カルチャ ー・コレクションから入手した)をDBA/2マウスにl X 10’の細胞の 腹腔内移植片として2回通過させた。2回目の通過後に、細胞をl x 10’ 10. l mlの希釈腹水まで濃縮し、研究の1日目に、CD2−Flマウス に腹腔内注射した。
2種の投薬量の5−フルオロウラシル(“5−FU”) (シグマ)を、5−F Uを滅菌蒸留水に1. Omg/ml及び2.0mg/mlの濃度で溶解するこ とにより調製した。表5に示されるように、体重1kg当たり10mgまたは2 0mgの5−FUを2〜6日目の朝に腹腔内注射した。夫々の動物に注射された 5−Fuの容積は、それらの夫々の2日目の体重に基いていた。
2〜6日目の午後に、にRPを表5に示されるように群5〜lOの動物に静脈内 注射した。mCRPをイリノイ州、エバンストンにあるイムチック・インターナ ショナル社のローレンス・ポテンバ博士から入手し、以下のようにして調製した 。CRPを実施例1、バートAに記載されたようにして調製した。mcRPをつ くるため、1mg/nlのCRPを10mMのEDTAの存在下で37℃で1時 間にわたって8Mの超純粋な尿素(シュワルツ−マン(Schwartz−Ma nn) 、スプリング・バレイ、NY)中でインキュベートした。尿素を、0. 015Mの塩化ナトリウムを含む10−のリン酸ナトリウム緩衝液(pH7、4 )による透析により除去した。
にRPを0.20ミクロンのフィルター(ゲルマン(Gelman))により滅 菌濾過した。
次いで濃度を、0.015Mの塩化ナトリウムを含むIMのリン酸ナトリウム緩 衝液、pH7、4で0.5mg/mlに調節して0.1mlの容積中の低投薬量 (50μg)mcRP投与のための溶液を生成した。
滅菌濾過した可溶性mcRPの一部を、塩化ナトリウムを添加して0.15Mの NaClの最終濃度を得ることにより生理イオン濃度に調節し、次いで水浴中で 15分間インキュベートした。このmcRP製剤の大半は自己凝集して乳光液を 生成し、これを約5000 x gで10分間遠心分離してタンパク質を沈降さ せた。沈降したタンパク質を0.15MのNaC1を含む滅菌l10ff1のリ ン酸ナトリウム緩衝液、pH7,4中に再度懸濁させて2mg/mlの最終濃度 を得た。このmcRPを0.1mlの容積中の高投薬fIL(200μg)mC RP治療として投与した。
全ての動物の体重を、ANDエレクトロニック天秤(AND社、東京、日本)( これは使用前に較正されていた)を使用して2日目及び6日目に記録した。全て の動物の体重は研究の2日目に12.1g −19,Ogであった。
図5に示されるように、治療を受けない群lの平均体重は研究の6日目に16, 8gであった。低投薬量及び高投薬量を受ける群2 (15,2g)の動物及び 群3(16゜6g)の動物の平均体重は未治療の対照動物と異なるとは考えられ なかった。ncRP50ugの投与(群5)は6日目に動物の平均体重を変化さ せなかった。同様に、++)CRP200μgの投与(群6)は6日目に体重の 変化により測定されるように毒性を示さなかった。
5−FU 20mgの投与(群4)は6日目に体重を20%減少した。低投薬量 のmcRPの投与と理論最適投薬量の化学療法薬剤の組み合わせ(群7)は6日 目に体重を10%減少した。高投薬量のmcRPとの組み合わせ治療(群8)は 、体重の10%減少により測定されるように動物に対し毒性ではなかった。同様 に、高投薬量(群9)または低投薬量(群10)のmcRPと準最適投薬量の5 −FUの組み合わせ治療は、体重分析に基いて毒性を誘発しなかった。
対照群lの動物の平均寿命は20日であった。低投薬量(群2)または高投薬量 (群3)緩衝液を投与された動物の寿命は、群lの対照の腫瘍を有するマウスと 異ならなかった。体重1kg当たり20mg/kgの5−FUの投与(群4)は 、腫瘍を有する動物の寿命を著しく変化させなかった。また、50μg(群5) または 200μg(群6)のmCRPの投与は、腫瘍を有する動物の寿命を変 化させなかった。
50μgのffICRPと組み合わせた20mg/kgの5−FUの組み合わせ 治療(群7)は、動物の寿命を40%短縮した。対照的に、200μgのmcR Pとの組み合わせ(群8)は、対照群に対して動物の寿命を変化させなかった。
しかしながら、50μgまたは200/lZgのmcR+”と体重1kg当たり 10mg/kgの5−FUの組み合わせ治療(群9及び10)は、寿命を夫々1 28%及び133%増大した。
mcRP治療組み合わせ群(群8.9及び10)からの18匹の動物のうちの5 匹の動物は、研究の終了まで生存した。また、5−FU治療群(群4)からの1 匹の動物が研究の終了まで生存した。生存している動物中の白血病細胞の存在を 、311日目麻酔された動物の腹膜洗浄を行うことにより調べた。最初に、塩類 液を腹腔に注射し、抜取り、処理した。細胞カウントを行い、次いでサイトスピ ンスライドを調製した。サイトスピンスライドをヘマトキシリン及びエオシンで 染色し、評価した。次いで、生存している動物を米国獣医学協会ガイドラインに 従って犠牲にした。
腹膜洗浄細胞カウント及びサイトスピン評価の結果を、下記の表6に示す。31 1日目で生存した動物からの腹膜細胞の試験は、群4中で生存している動物が“ ノー・テーク(no take)”であることを示した。これは腹腔中の白血病 細胞の不在に基いていた。白血病細胞は群8.9、及び10からの生存している 動物の腹腔中に依然として存在していた。しカルながら、白血病細胞の数は、5 −FUと組み合わせたncRPの投与が腫瘍細胞増殖を抑制することを示した。
更に、mCRPが腹膜中に通常見られる細胞の型を変化させないことを示す内在 性の核形成細胞の正常な補体があった。
腹膜洗浄サイトスピン製剤の試験 非白血病細胞カウント 白血病細胞カウント (核形成) 製剤 相対値 絶対値 相対値 絶対値# 群4 l好酸球 3.6 x 10’ 2マスト細胞 45中皮細胞 1好中球 群8 l好酸球 0.85 X 10’20mg/kgの5−FU 12リンパ 球2リンパ球 0.15 x 10’ 62A 95 2.81 K 10” 37クロフア一ジ群9 10mg/kgの5−FU 5マクロフアージ 0.78 x 10’5071 gのmCRP 48A 8B 5.72 x 10’ 7好中球群10 1リン パ球 0.07 x 10’10mg/kg 2マクロフアージ 200 μgのwcRP 66A 94 1.09 x 10” 3中皮細胞3 9A 07 1..26 x 10” 57クロフアージ 0.04 x 10 ”7好中球 相対細胞カウントに関して、n−製剤当たり+00の細胞合計カウント■へへへ −−00 (±・司書) ヨS工(I山田)尉:酊11噂士 (士 回置) ((%)±ル丘09r(J百日I)尉2酊暴iト[F]n寸のへ一〇 (±・届書) ヨS+(+山田)M#8篇!シー士 ((%)±弔五ωQ+l17目日L)尉31軒FIG、5 フロントページの続き (81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IE、IT、LU、MC,NL、PT、SE) 、0A(BF、BJ、CF、CG、 CI、 CM、 GA、 GN、 ML、  MR,NE、SN。
TD、TG)、AT、AU、BB、BG、BR,CA。
CH,CZ、DE、DK、ES、FI、GB、HU、JP、KP、KR,LK、 LU、MG、MN、MW、NL、No、NZ、PL、PT、RO,RU、SD、 SE。
SK、UA (72)発明者 フレスル ジョン ジェイアメリカ合衆国 イリノイ州 60 201 工ヴアシストン イーストウッド アベニュー 2602 アパートメ ント 1エフ(72)発明者 アンダーソン バイロン イーアメリカ合衆国  イリノイ州 60053 モートン グローブ リーバ 5801

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.医薬上許される担体中の有効量の修飾CRPを哺乳類に投与することを特徴 とする哺乳類の癌の治療方法。
  2. 2.癌が腺癌である請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. 3.有効量の修飾CRPを集合的に含む複数のリポソームを哺乳類に投与するこ とを特徴とする哺乳類の癌の治療方法。
  4. 4.リポソームが単ラメラ小胞である請求の範囲第3項に記載の方法。
  5. 5.単ラメラ小胞がルペットである請求の範囲第4項に記載の方法。
  6. 6.修飾CRPをその他の薬剤と組み合わせて哺乳類に投与し、その組み合わせ が癌に対し有効であるように両方を充分な量で投与することを特徴とする哺乳類 の癌の治療方法。
  7. 7.薬剤が細胞毒性薬剤である請求の範囲第6項に記載の方法。
  8. 8.細胞毒性薬剤が化学療法化合物である請求の範囲第7項に記載の方法。
  9. 9.化学療法化合物が5−フルオロウラシルである請求の範囲第8項に記載の方 法。
  10. 10.修飾CRPを哺乳類に投与し、癌細胞に結合された修飾CRPを検出する ことを特徴とする哺乳類中の癌細胞の同定方法。
  11. 11.修飾CRPを標識して、癌細胞に結合された場合にその検出を可能にする 請求の範囲第10項に記載の方法。
  12. 12.修飾CRPを特異的に結合する標識成分を哺乳類に投与して、癌細胞に結 合された修飾CRPの検出を可能にする請求の範囲第10項に記載の方法。
  13. 13.癌の治療用の医薬の製造のための修飾CRPの使用。
  14. 14.癌の治療に使用するための修飾CRPを含むことを特徴とする組成物。
  15. 15.癌を治療するための修飾CRPの使用。
  16. 16.修飾CRPを含むことを特徴とする癌の治療用医薬。
  17. 17.癌細胞を検出するための診断組成物の製造のための修飾CRPの使用。
  18. 18.癌細胞の検出に使用するための修飾CRPを含むことを特徴とする組成物 。
  19. 19.癌細胞を検出するための修飾CRPの使用。
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