JP2984366B2 - 免疫抑制ムチンを生成する腺がんの能動的特異免疫療法 - Google Patents

免疫抑制ムチンを生成する腺がんの能動的特異免疫療法

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Description

【発明の詳細な説明】 関連出願への言及 ここでは1988年7月22日出願の米国特許出願第07/22
2,390号の細胞性免疫応答の促進と題するB.Michael Lon
geneckerとCarina Henningssonによる関連出願につき言
及し、その記載をここに組み込む。
発明の背景 能動的特異腫瘍免疫療法は宿主の内在性免疫性を抗原
によって刺激する試みである。典型的なやり方は、宿主
自身の腫瘍、他の患者の腫瘍、あるいは確立した腫瘍細
胞系から得た全細胞ないし抽出物によって宿主を免疫す
る。免疫感作物質としては網内細胞系を非特異的に刺激
する微生物的あるいは化学的アジュバントがよく用いら
れる。
全細胞やそれらの溶解産物を用いる代わりに精製した
腫瘍関連抗原を用いてもよい。これらのものは抗原的に
複雑な細胞や細胞溶解産物よりも特異的ではあるが、抗
原決定基がより少ないことによって免疫応答がよりはっ
きりしなくなる可能性がある。腫瘍細胞は不均質で、し
かも時間とともに免疫的に変化するため、介入時に全腫
瘍細胞が免疫抗原を放出するかどうかは確かではない。
脊髄動物は体液性と細胞性の二つの免疫応答能をもっ
ている。体液性免疫はBリンパ球と呼ばれる特異な細胞
群が担っている。これらの細胞は抗体を作り、これらが
血液やリンパ液中を循環する。一方、細胞介在免疫は免
疫系のT細胞が担っている。
細胞性免疫はとくに真菌、寄生体、細胞内ウイルス感
染、がん細胞および異物に対して効果があるのに対し
て、体液性応答は主として細菌性やウイルス性感染の細
胞外相に対して防御する。
抗原侵入位置でのそれの封じ込めは局在性炎症による
壁囲いによって行われる。急性炎症の特徴は血漿タンパ
ク質と多核白血球の流入である。一方、慢性炎症の特徴
はTリンパ球とマクロファージの浸潤である。皮膚内で
急性(抗体誘起の)および慢性(T細胞誘起の)炎症が
起きた場合、それらはそれぞれ速時型過敏反応(ITH)
および遅延型過敏反応(DTH)と呼ばれる。ITHのピーク
は24時間であり、48時間以内におさまるのに対してDTH
は24−48時間内に現れて48−72時間にピークがある。DT
H反応に関わるT細胞のサブセットをここではDTH−エフ
ェクター細胞と呼びそれらはCD4+表現型をもっている。
Tリンパ球は細胞毒活性を有するT細胞のサブセット
に分化することもできる。これらのT細胞は標的細胞を
直接に、あるいは細胞毒因子の分泌を通じて間接に殺す
ことができる。ある研究者達はもう一つのT細胞サブセ
ットが抑制的ないし制御的役割を果たしていると信じて
いる(勿論これらはT細胞の同じサブセットであるが異
なる形に活性化されたものである)。大部分の細胞毒性
T細胞とサプレッサーT細胞はCD8+の表現型を有する。
サプレッション(抑制)は抗原特異的と思われ、細胞性
免疫、体液性免疫のいずれか、あるいは両免疫系に影響
すると考えられる。
ムチンは補乳動物の粘膜由来の分子で、分子量は15万
ダルトン以上、炭水化物含量が70%以上で、水と化学結
合を作って粘着性ないし潤滑性の体液になっているとい
う特徴をもっている。エピグルカニンのように、いくつ
かのムチンは腺がんと関係があるとされている。
ムチンは能動的特異腫瘍免疫療法に用いるために精製
されることもあるだろうが、もう一つの用途として合成
抗原を作るのに用いられる。すなわち、適合キャリアー
分子を有する種々の腫瘍関連炭水化物ハプテン分子の複
合体である。
エピグリカニン(以下、「epi」と略すことがある)
は乳腺がん移植細胞系TA3Haが作り出す主要細胞表面糖
タンパク質(50万ダルトン)である。Friberg,Jr.,J.N.
C.I.,48:1463(1972);Codington,et al.,Canc.Res.,4
3:4373(1983).TA3Haは他に対して非常に有害で致死的
であることに注意すべきである。マウスに移植後の生存
日数は通常僅かに15〜20日である。さらに、TA3Haは免
疫抵抗性をもつことが報告されている。
TA3Haがん細胞は主としてエピグリカニンからなるム
チン様グリコカリックスで覆われている。Codington,et
al,J,N,C,I.,60:811(1978);Miller,et al.,J,N,C,
I.,68:981(1982).エピグリカニンは多くのヒト腫瘍
関連ムチンに類似している。Rittenhouse,et al.,Lab.M
ed.,16:556(1985).エピグリカニンと交叉反応する抗
原はヒト乳がん、結腸がんおよび卵巣がんで見出されて
いる。Codington,JNCI,73:1029(1984). Epiの主組成分は炭水化物であり(75〜80%)、多種
T及びTn決定基を発現する。TとTnは一般がん腫自己抗
原である。Sp−ringer,Science,224:1198(1984).TF
(Thomsen−Friedenreich)抗原としても知られている
T−α抗原はヒト血液グループMN抗原の直前前駆体であ
る。通常、T−α抗原はシアル酸でマスクされているた
めにヒト免疫系には利用できない。Friedenreichは赤血
球細胞をノイロミダーゼで処理することによってT−α
抗原を露出させ、その後T−α抗原をヒト血清の抗−T
抗体と結合させた。
KimとOhlenbruckはT抗原の免疫支配部位が二糖β−
D−Gal−(1−3)−α−D−GalNacであると決定し
た。Z,Immun−Forsh.130:88−89(1966)。その後、健
常組織と反対にある種の腺がんが活性でマスクされない
形でT−αおよびTn決定基をもつことをはっきりさせ
た。Springer,et al.,Cancer,45:2949−54(1980).TF
とTn決定基両者はヒト腺がんの約90%に見出されてい
る。Springer,Science,224:1198(1984)。
このT−α決定基は合成的に作られてきている。Ratc
litte,et al.,Carbohydrate Res.,93:35−41(1981);L
emieux,EP Patent 44.,188.上記引用文献のうち後者の
例11は、遅延型過敏応答を検知するためにHSA担体(HSA
分子あたり7,12,14および22ハプテンの取り込み)上の
T−αハプテンの使用について記述している。抗−T−
αモノクローナル抗体の生成におけるこのようなハプテ
ンの使用については言及していない。合成T−αハプテ
ンについてはKolar,U.S.4,442,282によっても述べられ
ている。
RahmanとLongenecker,J.Immunol.129:2021−2024(19
82)はモノクローナル抗体を生成するのにT−α抗原
(ノイロミダーゼ−処理赤血球)の天然型を用いたが、
これらの細胞へのモノクローナル抗体の結合は合成T−
αハプテンで競争的に阻害された。こうして、合成T−
αハプテンを使用することによって特定の抗体を識別で
きる。
Gal(β−1−3)GalNac(β1−4)Gal(β1−
4)Glc(β1−1)セラマイドの構造をもつガングリ
オテトラオシルセラマイド、すなわちA−sialo−GM1は
ガングリオシドGM1の一部として脳組織中に見出され
る。この分子の免疫支配部位(末端二糖)は、TFのそれ
に対してα結合の代わりにβ結合(下線部位)で置き換
えられた点が異なっており、そのためここではT−βと
呼ばれる(T−αと区別するため)。Lemieux,U.S.4,13
7,401はβ−D−アノメリックグリコシド結合により架
橋アームとアルドースに結合させるための反応条件を明
らかにしている。合成T−βハプテンはいくつかの免疫
的研究に用いられてきている。Hoppner,er al.,Vox−Sa
ng.,48:246−53(1985);Rahman and Longenecker,Supr
a;Longenecker,et al.,Jnt.J.Cancer,33:123−129(198
4). 合成T−α、T−βおよびTn抗原は抗がんT細胞免疫
を刺激するのに用いられてきた。Henningsson,et al.,C
ancer Immunol.Immunother.,25:231−41(1987)を引用
してここに取り入れる。
サイクロフォスファミド(N,N−bis[2−cholo−eth
yl]−tetrahydro−2H−1,3,2−oxazaphosphorine−2
−amine−2−oxide)はナイトロジェンマスタードの誘
導体であるが、これはDNAのクロスリンクを起こす細胞
毒物質である。これは早く分裂する細胞に対して最も効
果的であり、したがってがん化学療法に用いられてい
る。それはリンパ球細胞も殺してしまうので、免疫抑制
剤としても有用であり、知られている最強の免疫抑制物
質の一つである。
大部分の化学療法剤は宿主免疫を抑制するけれども、
ある種の化学療法剤は特別の条件下では宿主の抗腫瘍免
疫を増強することができる。Berd and Mastrangelo,Can
cer Res.,48:1671−75(1988);Mastrangelo,et al.,Se
minars in Oncology,13:186−94(1986).Campbell,et
al.,J.Immunol.,141:3227(November 1,1988)らは、サ
イクロフォスミドがマウスB細胞リンパ腫を植えたマウ
スにおける腫瘍負荷を減少させ、それによって抗イデオ
タイプの抗体ワクチンによる能動的特異免疫療法により
よく適応するようになることを報告した。イデオタイプ
がリンパ腫のなんらかの炭水化物エピトープに似ている
ことを示唆するものは論文中には何もない。どんな免疫
抑制ムチンもリンパ腫と関連しないことがわかってい
る。Reissman,et al.,Cancer Immunol.Immunotherap.,2
8:179−84(1989)(Leukemias). Mitchell,et al.,Cancer Res.,48:5883(October 15,
1988)はメラノーマの患者にサイクロフォスファミドを
投与し、数日後にマラノーマ細胞溶解物質で免疫した。
サイクロフォスファミドの有用性は不明である。サイク
ロフォスファミドは循環する細胞溶解性リンパ球前駆体
を増加させるのに有利のようにみえるが、コンカナバリ
ンAで誘起されるサプレッサーT細胞濃度には影響を与
えず、“ここでサイクロフォスファミドを与えられた患
者は細胞溶解物質混合体だけを与えられた患者に比べて
より良い臨床応答が数多くみられることはなかった”。
いずれにせよ、免疫抑制ムチンはメラノーマとは関連は
ないことがわかった。
あるがんでは、腫瘍それ自身が免疫抑制因子を放出し
ているようにみえる。この現象の最も著しい例はホジキ
ン病であり、そこでは単一リンパ節中の小腫瘍が全体の
細胞介在免疫系に対して強力な影響を有する免疫抑制因
子を放出し、あるいはその放出を誘起する。ホジキン病
の患者は遅延型過敏応答は弱く、結核菌やヘルペスウイ
ルス感染のような細胞内寄生体感染には異常に敏感であ
る。Jessup,et al.,Cancer Res.,48:1689(1988)は結
腸直腸がん腫の患者からのリンパ球をがん胎児抗原(CE
A)とインキュベートすると、免疫応答を阻害する一つ
の因子が分泌されると述べている。しかしながら、腫瘍
免疫抑制活性がムチンによって媒介されるということは
いままで認められていない。従来はTA3Ha細胞が免疫抵
抗性であることが報告されているが、これは免疫抑制と
同じものではない。
発明の要約 腺がんのエピグリカニンとウシ下顎ムチンを含むムチ
ン類が、交叉反応性抗原に対して引き起こされる免疫応
答への免疫抑制効果を有することを見出した。当発明は
腺がん腫瘍関連ムチンを用い、腫瘍関連ムチンの免疫抑
制効果を阻害する物質を前投与することによって能動的
特異腺がん腫瘍免疫療法への免疫応答を増進させること
と関連する。好ましい物質はサイクロフォスファミドで
ある。
図面の簡単な説明 図1.この図はサイクロフォスファミドとTFαを有するRi
biアジュバント中の天然ないし合成抗原との組合わせの
療法の結果として以前にTA3Haを移植したにもかかわら
ず生き長らえている4群のマウスに2回目のTA3Ha腫瘍
のチャレンジを行った結果を示す。縦軸は生存百分率で
あり、横軸はチャレンジ後の日数である。各群は次の通
りである。(3)サイクロフォスファミド+Epi−Ribi
(皮下注射による4回の免疫);(4)TFα/KLH−Ribi
(4回の皮下注射);(5)サイクロフォスファミド+
TFα/KLH−Ribi(4回の皮下注射);(C)対照マウ
ス。
図2.この図は投与のセットを増やして互いに比較したも
のである。各群はつぎの通り。(1)CYなし、かつ免疫
せず(例えば対照);(2)CYのみ(第1日);(3)
CY(第1日)+TFα/KLH−Ribi(第2日)+CY(第5
日)+TFα/KLH−Ribi(第6,第10,第17日);(5)CY
(第1日)+TFα/KLH−Rib(第2,第6,第10,第17日);
(7)CYのみ(第5日);(8)CY(第5日),TFα/KL
H−Ribi(第6,第10,第14,第21日)(9)CY(第1日)
+CY(第5日) 図3.この図はサイクロフォスファミドとTFα含有抗原に
よる療法のおかげで、TA3Ha移植後生存しているマウス
のリンパ節細胞の、TA3Ha腫瘍増殖を阻害する能力を養
子免疫的に他のマウスに移す能力を、局所Winn検定では
かった結果を示す。腫瘍増殖は以下の印しをつけた線で
示す: 印 ドナー リシピエント 黒い丸 CY+TFα/KLH−Ribi 食塩水 白い丸 同上 CY 黒い三角 CY(第5日目) 食塩水 白い三角 同上 CY 黒い四角 通常 食塩水 白い四角 同上 CY 好ましい実施例の詳細な記述 T−αハプテンを通常の担体タンパク質の合成複合
体、通常のアジュバント中に乳濁化したキーホールリン
ペットヘモシアニン(KLH)、トレハロールジミクロエ
ートおよびモノフォスホリルリピドA(MPL)(組み合
わせ型 Ribi Immunochem.Research,Inc.,Hamilton,Mon
tanaとして入手可能であり、ここでは“Ri−bi"と呼ぶ
ことにする)をT−αエピトープを発現している腫瘍を
もつ宿主に投与すると生存期間を25%延長することを我
々は見出した。この複合体の投与の前にサイクロフォス
ファミドを与えると、腫瘍を5日間樹立した宿主では50
%生存が、また腫瘍を僅か2日間樹立した宿主では90%
生存がみられた。
さらに、サイクロフォスファミドとT−α−KLH−Rib
iで処置し、この能動的特異腫瘍免疫療法に生き残った
マウスから得たリンパ節細胞は、完全に腫瘍増殖を阻止
することがWinn−型検定でわかった。
当発明はなんらか特定のアジュバントの使用に限定さ
れるものではない。CFA,SAF−1,MDP,BCG,リポソームお
よび百日咳菌毒素のような化学的、細菌学的アジュバン
ドをRibiの代わりに用いることもできる。腫瘍関連ハプ
テンは破傷風毒素やジフテリア毒素のような他の担体タ
ンパク質あるいはレトロウイルスペプチド(たとえばVP
6ウイルスペプチド)との方がKLHとよりも結合を作るか
もしれず、そしてハプテン/分子対担体分子置換比は変
えてもよい。また、免疫抑制ムチンと交叉反応する天然
あるいは合成抗原のどちらを用いてもよい。
実験例はマウスモデルにおける乳腺がんの治療と関連
しているが、当発明の医治療法はヒトを含む他の哺乳動
物にも、そしてまた乳以外の他の腺がんにも適用でき
る。合成腫瘍関連糖タンパク(S−TAGS)と他の炭水化
物抗原が人工的に知られており、なんらか便利な方法で
調整できるかもしれない。TとTn抗原が好ましい。合成
法については以下の文献参照。Kaifu and Osawa,Carboh
ydr.Res.,58:235(1977);Ratcliffe,et al.,Id.,93:35
(1981);Paulsen,et al.,Id.,104:195(1982);Beucom
o and Si−nay,Id.,116−69(1983). より好ましい抗原はT−α二糖エピトープを与えるけ
れども、その代わりにT−βあるいはTnエピトープを与
えるかもしれない。また、他の血液群抗原や前駆体の免
疫支配炭水化物エピトープが現れるかもしれない。さら
に、合成ないし天然抗原の代わりに抗イディオ型抗体を
用いてもよい・ サイクロフォスファミドの投与と合成腫瘍関連糖複合
体の投与の間の時間間隔は固定しておらず、それはサプ
レッサーT細胞活性に対するサイクロフォスファミドの
阻害効果の始まりの時間と作用の持続、あるいは腫瘍発
現ムチンによるこのような活性の誘起に依存する。
サイクロフォスファミドの代わりに、他のオキサザフ
ォスフォリン、シメチジンあるいは抗−(サプレッサー
細胞)あるいは抗−(サプレッサー因子)モノクローナ
ル抗体のようなもう一方の免疫抑制の拮抗体を用いても
よいだろう。これら二つの型の抗体の市販の申出がなさ
れている(Linscott's Directory of Immunological an
d Biological Reagents,P,10,5th ed.,1988−89を参
照)。
当発明はサイクロフォスファミドあるいは類似の物質
が免疫増強作用を発揮するというメカニズムについての
現在の解釈を基礎にするという制限をうけるべきではな
い。ある物質が腫瘍関連ムチンの免疫抑制作用に拮抗す
るのは、それがムチンやT細胞と相互作用し、それによ
ってムチンはもはやサプレッサーT細胞の活性を活性化
しなくなるか、あるいはその物質がT細胞と相互作用し
て活性化するか、あるいはサプレッサー因子と反応して
いま問題にしているムチンで誘起されたサプレッサー活
性を減少させるか、あるいはその物質が細胞免疫系の他
の成分と相互作用して、それらの成分がいま問題にして
いるムチンで活性化されたサプレッサーT細胞やこれら
の細胞から遊離されるサプレッサー因子に対する抵抗力
を高めるなどの場合である。
もう一方の実施例、すなわち腫瘍関連のエピトープに
対して特異的なモノクローナル抗体中で、免疫抑制ムチ
ンはイムノソルベントを形成するように適当な支持体に
結合している。イムノソルベントにより認識される循環
腫瘍関連免疫抑制ムチンは、血漿潟血により患者の血流
から取り除かれる。腫瘍に対する免疫応答は、能動的特
異腫瘍免疫療法によって免疫系をさらに刺激してもしな
くても増強される(抗体の代わりにレクチンあるいは他
の結合物質を用いてもよい)。
第三の統合体中では、このようなモノクローナル抗体
を患者に投与し、それが循環ムチンと複合体を作り、そ
れによってモノクローナル抗体が細胞免疫系に対して有
害作用を及ばすのを妨げる。
材料と方法 動物:実験期間中、Jackson Laboratoryから購入した10
週令のCAF1/J雌マウスを用いた。
腫瘍細胞系:もとのTA3−Ha腫瘍細胞系はDr.J.F.Coding
ton(Mass.General Hospital,Boston,Mass)から提供を
うけた。腫瘍細胞はCAF1/Jマウス中でin vivoで週1回
継代(腹腔内)増殖させた。
合成腫瘍関連糖コンジュゲート(S−TAG)と対照抗原:
Biom−ira,Inc.,Edmonton,Albertaで合成されたTα−K
LHとTα−HSAのS−TAGs(βGal−>3GalNAcα−Ser−
Gly−担体)。KLHはCal−Biochemから、HSAはSigma,st.
Louis,MOから購入した。ハプテン置換比はHSAで10−35:
1であり、KLHでは800−3,000:1であった。
サイクロフォスファミド(CY)投与:Sigmaから購入した
サイクロフォスファミドを無菌食塩水に溶解して、マウ
スには1匹あたり100mg/kgの濃度のCYを静脈内注射し
た。
腫瘍ワクチンの処方と能動的特異免疫療法:実験第1日
にマウスに約700個のTA3−Ha腫瘍細胞をまず腹腔内注射
した。マウスを一群8匹のいくつかの群に分け、ついで
腫瘍ワクチン処方を投与した。1群:対照マウスにCYを
投与し免疫は行わない;2群のマウスは実験第1日にだけ
CYを投与;3群:実験第1日にCYを投与し、ついで第2,6,
10および17日にTα−KLH−Ribi乳濁液で皮下免疫;4
群:実験第2,6,10および17日にTα−KLH−Ribi乳濁液
で皮下免疫を行う。別の実験では、上の実験群にさらに
二つの群を加えて実験をくり返した。5群:第5日にCY
を投与し、ついで第6,10,14および21日にTA−KLH−Ribi
乳濁液で皮下免疫した。6群:実験5日にだけCYを投与
し、以後一切の免疫を行わない。
実験の対照として腫瘍を注射したマウス(ここでも一
群8匹)の群を作った。1群:実験第1日にCYを投与
し、ひきつづいて第2,6,10および17日にKLH−Ribi乳濁
液で皮下免疫した;2群:第1日にCY投与し、ひきつづい
て第2,6,10および17日にRibi化合物だけで皮下免疫し
た。全動物を60日かそれ以上にわたって生存状況を毎日
モニターした。CYは0.2mlの容量で静脈内投与した。T
α−KLHをRibi化合物2.0ml中に乳状化し、それの0.2ml
を上腹部の2箇所の皮下と尾の基底部の1箇所に等分に
分布させた(実験第2日の免疫のみ)。
ELISA:生存マウスの血清中の抗−TFα(IgGとIgM)の濃
度はELISA中で最初の腫瘍移植後約7週に測定した。方
法を簡単に記すと、実験および対照の血清を0.25μg/we
llの濃度でTFα−HSAでコートしたマイクロタイターの
ウエル中で順次希釈した。結合した抗−TFαIgGとIgM抗
体を西洋ワサビパーオキシダーゼー結合ヤギ抗マウスIg
G抗体とIgM抗体でそれぞれ検出した。
DTH応答についてのフットパッド検定:DTHは最初の腫
瘍移植植後54日目にフットパッド(足裏)において、T
α−HSA(50μg)糖コンジュゲートでマウスを検査し
て評価した。マウスの右(実験群)あるいは左(対照
群)足裏に実験群では無菌食塩水中30〜50μlの抗原
を、対照群では無菌食塩水だけを注射した。注射直前と
注射後48時間に、フットパッドの厚みをバーニア測定器
で測定した。無菌食塩水中の糖コンジュゲートを投与し
たのち24〜48時間後のフットパッドの厚みから、同じ時
間での無菌食塩水だけを与えたときのフットパッドの厚
みを引いたものをフットパッド厚みの増加として計算し
た。
生存マウスに対するTA3−Ha−腫瘍の第2のチャレン
ジ:フットパッドテストの4日後に、生存マウスにさら
に1×104TA3−Ha腫瘍細胞を腹腔内投与した。マウスは
少なくとも60日間にわたって生存を毎日モニターした。
がん患者におけるイムノコンピテンス/イムノサプレ
ッシブ(免疫抑制)の測定についてのイムノアッセイ: DTH応答はテスト抗原を皮肉注射あるいは局所塗布の
のちに発現するところの免疫的特異細胞介在応答であ
る。がん患者を、(i)合成腫瘍関連糖コンジュゲー
ト、たとえばTαHSAの形の自己腫瘍抗原や、(ii)2,4
−ジニトロクロロベンゼン(DNCB)のようなネオ抗原に
対してDTH反応性に関してテストすることができる。も
しその患者が以前に抗原で感作されていれば、硬結を特
徴とする炎症反応が24〜48時間後に起こるだろう。これ
らの抗原に対して応答しないのは、その患者で免疫抑制
状態にあることを示している。
リンパ球トランスフォーメーションは細胞性イムノコ
ンピーテンスを測定するのに用いる特にポピュラーなin
vitro技法である。小休止リンパ球をマイトジェン(フ
ィトヘマグルチンやコンカナバリンAのような)に曝露
して大リンパ芽球細胞にトランスフォームさせる。マイ
トジェンに曝露することによるリンパ増殖を検定する最
も簡単な方法はトリチウムで標識したチミジン([3H]
チミジン)の取り込みである。これは細胞の一定標準数
に関してDNA内へのトリチウム標識チミジンの取り込み
の1分間あたりのカウント(cpm)を測定するものであ
る。前に述べたマイトジェンのほかに、TαHSAの合成
腫瘍関連糖コンジュゲートをこの検定における免疫刺激
物として用いることができる。有意に低い刺激指数(正
味のcpm/非刺激cpm)は免疫抑制が活性なしるしであ
る。
リンパ球副集団に関する表面マーカーの同定と、これ
らマーカーに対する特異モノクローナル抗体の生成によ
って、がん患者における特異リンパ球副集団(T−ヘル
パー(OKT4)やTサプレッサー(OKT8)のような)を検
出すると同時に定量することが可能になる。サプレッサ
ーTリンパ球副集団により誘起された能動的免疫抑制は
患者のT4とT8リンパ球副集団を測定することによって示
すことができる。
ナチュラルキラー(NK)細胞はリンパ球のように見え
る。それらの細胞毒性能は以前の感作には依存しない。
NK細胞活性の測定は通常クロミウム放出検定法を用いて
なされ、その場合NK活性をテストすべき細胞をクロミウ
ム標識したK562細胞とインキュベートする。3〜4時間
後、各テストウエルからの上澄液を集め、その中に放出
されたクロミウムの量を測定する。TF抗原を有するがん
腫に対する細胞毒性Tリンパ球活性もまた上に述べたク
ロミウム放出検定法でテストすることができる。
例1:ムチンの免疫抑制の観察 少なくとも、エピグリカニンとウシ下顎ムチンの二つ
のムチンがDTHエフェクター細胞(CD4+)を抑制するこ
とができる。
以下の表1に結果を示すところの実験に当たっては、
マウスにまず種々の量のエピグリカニンを注射し、対照
としては等量の食塩水を注射する。6日から7日のの
ち、完全フレンドアジュバント中に乳濁化した50μgの
エピグリカニンですべてのマウスを免疫する。免疫後7
日目にフットパッドテストを実施し、24時間と48時間に
正味のフットパッド腫脹を測定した。エピグリカニンの
前投与によりフットパッド腫脹(DTH応答の古典的測
定)の程度を70〜95%減少させた。
我々はこの免疫抑制効果が養子免疫的にトランスファ
ーできることを示すこともできた(下の表1Aを参照)。
細胞のトランスファー後直ちに50μgのエピグリカニン
−CFAを皮下注射して免疫し、7日後に30μgの免疫抗
原でフットパッドテストを行った。フットパッド腫脹が
83%減少するのが観察された。
ウシ下顎ムチン(BSM)の抑制活性の測定に関して
は、対照としてまずマウスに200μgの無菌食塩水を皮
下注射した。6日後、マウスをいくつかの群に分け、完
全なフロイントアジュバントかRibi化合物中かで乳濁化
した50μgのBSMで免疫した。すべてのマウスについてB
SMで免疫後7日目にDTH応答性についてフットパッドテ
ストを行った。下の表2に示すように、正味の腫瘍が85
〜95%抑制された。
例2:ムチンの免疫抑制効果に対するサイクロフォスファ
ミドの阻害 マウスに0.4ml(200μgあるいは100μgのエピグリ
カニンを含む)のエピグリカニンあるいは無菌食塩水を
皮下注射した。最初の注射の6日後にマウスにCY(100m
l/kg)を静脈内注射し、対照として無菌食塩水を同じく
静脈内注射した。24時間後に完全なフロイントアジュバ
ントの等量中に乳濁化した50μgのエピグリカニンで免
疫した。免疫後7日目に、50μgのエピグリカニンでフ
ットパッドテストを行った。表3に示すように、サイク
ロフォスファミド前投与により、前もって免疫抑制量を
与えたマウスではエピグリカニンに対する免疫応答が強
められた。
例3:サイクロフォスファミドとT−α糖コンジュゲート
の組合せ投与の治療効果 サイクロフォスファミドとT−αエピトープを有する
合成糖コンジュゲートを順次投与すると、エピグリカニ
ンを出すTA3−Haマウス乳腺がん細胞を移植したマウス
の生存を改善した(表3)。
フットパッドテストの4日後、能動的特異免疫療法に
生残ったマウスに対して、さらに1×104TA3−Ha腫瘍細
胞を腹腔内注射した(この投与量はLD50を大きく上回
る)。マウスの生存に関して60日間ないしそれ以上モニ
ターした。
結果を図1に示す。最もよく生存したのはサイクロフ
ォスファミドとRibiアジュバント中のT−α/KLHの両方
を与えた群であることがわかるであろう。
より複雑な実験的比較を図2に示す。サイクロフォス
ファミドだけの投与は生存に対してエフェメラル効果の
みを示したことがわかるであろう。最良の結果(5群)
は、まずはじめにサイクロフォスファミドを投与しての
ち、Ribiアジュバント中のT−α/KLHをくり返し投与す
ることによって得られた。
例4:能動的特異免疫療法の長期生存マウスからの腫瘍抵
抗性の養子移入 能動的特異免疫療法実験から長期間生き延びたマウス
を、それらの免疫脾細胞およびリンパ節細胞がin vivo
で腫瘍増殖を阻害できるかどうかをテストするためにWi
nn検定に使用した。種々の投与群のマウスからとった脾
細胞とリンパ節細胞をエフェクター:標的細胞の割合を
100:1にして生存TA3−Ha腫瘍細胞と混合し、サイクロフ
ォスファミド(100mg・kg静脈内)中か、あるいは同じ
ようにして食塩水中で前処理したレシピエントマウスの
フットパッド中に皮下注射した。24〜48時間およびその
後は2日間隔でフットパッド腫脹を測定した。フットパ
ッドの腫瘍の大きさはフットパッド厚み(mm)の正味の
腫脹として表わした。
生き残ったマウス(CYとTA−KLH−Ribi免疫)からと
ったリンパ節細胞はWinn型検定で腫瘍増殖を完全に阻止
した。他方、脾細胞は免疫性をトランスファーしない。
当発明は、ここで述べた組み合わせ抗−免疫抑制、す
なわち能動的特異免疫療法にうまく応答する対象から得
たリンパ節細胞によって、免疫抑制ムチンを出している
腺がんに対する細胞介在性免疫の養子移入にその適用が
拡張される。養子免疫療法に関する一般プロトコルにつ
いてはRosenberg,U.S.4,690,915と前に引用したLongene
ckerとHenningssonの適用を参照のこと。
腺がんと関連した免疫抑制活性を有するムチンと免疫
的に交叉反応するところの、サイクロフォスファミドお
よび/または炭水化物エピトープを有する抗原は、腺が
んの治療に用いる組成物の製造に利用されるだろうこと
が予想される。さらに、免疫抑制活性を有する循環腫瘍
関連ムチンに対して特異的な抗体あるいはレクチンは、
フェレシアによって血流から循環ムチンを除去すること
によって腫瘍の治療のための吸収構成物を製造するのに
利用されるだろうことが予想される。これらの治療様式
は能動的特異免疫療法あるいはドナーリンパ節細胞とと
もに免疫を養子移入することによってさらに補強される
だろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロンジェネッカー、ビィ.ミッチェル カナダ、ティ6ジィ 1ティ3 アルバ ータ州、エドモントン、118ス ストリ ート 8412 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 39/00 CA(STN) MEDLINE(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)被験者に対して免疫応答能力を与え
    る量のサイクロフォスファミドと、 (b)被験者に対して免疫効果のある量の腺がん腫瘍と
    関連して免疫抑制活性を有するムチンと免疫的に交叉反
    応する炭水化物エピトープを有する抗原と、 の存在を特徴とするヒトあるいは動物の腺がん腫瘍の増
    殖の阻害に用いる組成物。
  2. 【請求項2】(a)被験者に対して免疫応答能力を与え
    る量のサイクロフォスファミドを含有する第1の組成物
    と、(b)被験者に対して免疫効果のある量の腺がん腫
    瘍と関連して免疫抑制活性を有するムチンと免疫的に交
    叉反応する炭水化物エピトープを有する抗原を含有する
    第2の組成物と、 を有することを特徴とするヒトあるいは動物の腺がん腫
    瘍の増殖の阻害に用いる薬キット。
  3. 【請求項3】ヒトまたは動物に免疫応答能力を与える量
    のサイクロフォスファミドで前処理されたヒトあるいは
    動物に対する、腺がん腫瘍と関連して免疫抑制活性を有
    するムチンと免疫的に交叉反応する炭水化物エピトープ
    を有する抗原を含む、ヒトまたは動物の腺がん腫瘍の治
    療に用いる組成物。
  4. 【請求項4】腺がん腫瘍と関連して免疫抑制活性を有す
    るムチンと免疫的に交叉反応する炭水化物エピトープを
    有する抗原とサイクロフォスファミドを含む、ヒトまた
    は動物の腺がん腫瘍の治療に用いる組成物。
  5. 【請求項5】被験者に対して免疫効果のある量の腺がん
    腫瘍と関連して免疫抑制活性を有するムチンと免疫的に
    交叉反応する炭水化物エピトープを有する抗原を含有す
    る容器と、該抗原を投与する前に腺がん腫瘍に患ってい
    るヒトまたは動物が免疫応答能力を与える量のサイクロ
    フォスファミドで前処理されるよう指示するラベリング
    とを含有することを特徴とする薬品。
  6. 【請求項6】上記抗原が血液型抗原もしくはその前駆
    体、または血液型抗原またはその前駆体の免疫的炭水化
    物エピトープを有する複合糖質である請求項2に記載の
    ヒトあるいは動物の腺がん腫瘍の増殖の阻害に用いる薬
    キット。
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