JPH075047U - 蛍光x線分析用の試料パック - Google Patents

蛍光x線分析用の試料パック

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JPH075047U
JPH075047U JP7311693U JP7311693U JPH075047U JP H075047 U JPH075047 U JP H075047U JP 7311693 U JP7311693 U JP 7311693U JP 7311693 U JP7311693 U JP 7311693U JP H075047 U JPH075047 U JP H075047U
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JP
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recess
pack
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JP7311693U
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勝久 戸田
静子 庄司
康治郎 山田
正道 森
衛一 古澤
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理学電機工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微量の試料であっても十分な分析精度が得ら
れるとともに、大気中および真空中での何れの分析にお
いても、他の雑物を混入することなく被分析試料を容易
に回収できる蛍光X線分析用の試料パックを提供する。 【構成】 板状の試料充填板64に、試料6を充填する
試料充填凹所65を設ける。この試料充填板64におけ
る試料充填凹所65のまわりの平坦面64aに、窓材6
1を着脱自在に粘着ないし接着する。これにより、微量
の試料であっても分析精度を向上できる。この窓材61
で試料充填凹所65の開口を閉塞して、微量の試料を、
他の雑物を混入することなく回収できるようにする。こ
の窓材61に、試料充填板64における試料充填凹所6
5のまわりの平坦面64aに対向する貫通孔67を形成
して、真空中での測定を可能にするとともに、試料を、
雑物の混入なく回収できるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、試料が微量である場合に適した蛍光X線分析用の試料パックに関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
蛍光X線分析装置は、試料に一次X線のような放射線を照射して、試料から発 生した蛍光X線を測定することにより、試料の元素分析を行う装置である。この 種の蛍光X線分析では、グリース中の摩耗金属粉の分析のように、試料が入手し にくいことから、提供される試料の量が極めて微量(0.1g程度)である場合 がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
こうした場合、試料を所定の厚さ(深さ)にしないと、厚み(深さ)の影響が 現れるので分析精度が低下する。たとえば、従来は一定量の試料を樹脂シートの 一定面積に塗布しているが、試料の厚みが塗布全域において若干変化するのは避 けられない。
【0004】 そこで、プレートに凹所を設け、この凹所に試料を埋め込み、窓材を被せて周 囲をゴムリングで固定することも考えられる。しかし、この方法では、窓材の張 り具合が不均一になったり、皺が生じたり、あるいは、液体試料においては窓材 とプレート間に毛管現象などで液体試料が侵入する場合があり、分析精度の低下 を招いていた。
【0005】 一方、試料が微小量の場合には、発生する蛍光X線も弱く、しかも、このX線 が空気によって減衰するので、分析精度の低下は免れない。そのような場合、試 料を真空中に置いて蛍光X線分析装置により測定して、その試料の概略の定量値 を求め、その分析結果を基にして、専用の分析機器を用いてさらに正確に分析す ることが、特に近年行われるようになった。この場合、上述のような微小量しか 入手できない試料を、蛍光X線分析装置で分析した後に、専用の分析機器で再度 分析するために、他の雑物を混入することなく回収する必要がある。しかし、従 来では、数10mg程度の微小量のたとえば粉体試料を蛍光X線分析装置で分析 するに際して、粉体試料を粘着テープにばら蒔いて貼りつけたり、または、セル ロース粉に混入したり、あるいはガラスビードにするなどの手段を用いている。 そのため、他の雑物が混入し易い問題があった。
【0006】 また、上述のプレートの凹所に試料を埋め込み、窓材を被せて周囲をゴムリン グで固定する方法では、窓材が、真空引きしたときに膨れ上がって、ついにはパ ンク状態となり、試料が飛散してしまう不都合が生じる。
【0007】 この考案は上記従来の問題に鑑みてなされたもので、その目的は、微量の試料 であっても十分な分析精度が得られるとともに、大気中および真空中での何れの 分析においても、他の雑物を混入することなく被分析試料を容易に回収できる蛍 光X線分析用の試料パックを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案の請求項1の試料パックは、試料を充填 する試料充填凹所を備えた板状の試料充填板と、上記試料充填凹所の開口を閉塞 するとともに上記試料充填板における上記試料充填凹所のまわりの平坦面に粘着 ないし接着された窓材とを備えている。
【0009】 また、この考案の請求項2の試料パックは、試料を充填する試料充填凹所を備 えた板状の試料充填板と、上記試料充填凹所の開口を閉塞するとともに上記試料 充填板における上記試料充填凹所のまわりの平坦面に粘着ないし接着された窓材 とを備え、この窓材と試料充填板の少なくとも一方に、上記試料充填板における 試料充填凹所のまわりの平坦面に対向する貫通孔が形成されている。
【0010】
【作用】
この考案の請求項1および請求項2の試料パックによれば、予め凹所の深さが 異なる試料充填板を用意することにより、試料の量に応じて試料の深さを所定値 にすることができる。また、窓材が試料充填板の平坦面に接着ないし粘着されて いるので、窓材の張り具合が不均一になったり、あるいは、窓材に皺が生じたり することが殆どないから、窓材によるX線の吸収誤差が生じにくい。さらに、試 料が液体であっても、試料が窓材と試料充填板との間に毛管現象で侵入するおそ れがなく、試料の深さ(厚み)に誤差が生じない。したがって、十分な分析精度 を得ることができる。
【0011】 また、試料充填板における試料充填凹所のまわりの平坦面に接着ないし粘着し た窓板で凹所の開口を閉塞するため、被分析試料は凹所内に封入されて、この被 分析試料に他の雑物が混入することがない。そして、被分析試料の測定後に、窓 材を剥がして、試料を取り出すことにより、他の雑物が混入することなく試料を 容易に回収できる。
【0012】 特に、請求項2の試料パックは、真空室に入れた場合に、凹所内の試料に含ま れた空気が、窓材または試料充填板の貫通孔を通じ吸引されて円滑に排気される 。したがって、窓材が、真空引き時にも、試料内の空気の膨張によって膨れ上が ることなく、平面形状を保持して凹所の開口を閉塞し続けるので、分析精度が高 く維持されるとともに、被分析試料に雑物が混入するのが防止される。
【0013】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面にしたがって説明する。 図1ないし図4は、この考案の第1実施例を示す。 本考案の要部の説明に先だって、まず、蛍光X線分析装置の概略について説明 する。
【0014】 図2において、放射線源であるX線管10は、放射線の一種である一次X線B 1を出射して、試料6に一次X線B1を照射する。上記試料6に照射された一次 X線B1は、試料6の原子を励起して、その元素固有の蛍光X線B2を発生させ る。試料6からの蛍光X線B2は、視野制限スリット11および第1のソーラス リット12を通過し、分光結晶13に入射角θで入射し、ブラッグの式を満足す る所定の波長の蛍光X線B2のみが、入射角θと同一の回折角θで回折される。 回折された蛍光X線B2は、第2のソーラスリット14を通過した後、X線検出 器15に入射して検出される。この検出値に基づいて試料6の元素分析がなされ る。
【0015】 上記試料6は、たとえば、粉状物、液状物、ペースト状物で、試料パック60 内に封入されており、この試料パック60を試料ホルダ1に装着して、蛍光X線 分析装置における試料室に投入される。
【0016】 つぎに、この考案の要部である試料パック60について説明する。 図1(f)において、試料パック60は、窓材61、中間板62および閉塞板 63を積層してなる。上記中間板62の表裏の平坦面62a,62bには、上記 窓材61および閉塞板63が、糊などにより着脱可能に粘着ないし接着されてい る。上記中間板62および閉塞板63は、この考案の試料充填板64を構成して おり、上記中間板62の中央の孔は、試料6を充填する試料充填凹所65を構成 している。したがって、窓材61は、試料充填板64における試料充填凹所65 のまわりの平坦面64a(62a)に粘着ないし接着されていることになる。
【0017】 上記窓材61は、たとえばポリプロピレンのような高分子樹脂膜からなり、一 次X線B1および蛍光X線B2を透過させる。上記中間板62は、たとえば紙、 樹脂板または金属板からなり、1mm〜2mm程度の厚みを有し、上記試料充填 凹所65は、たとえば10mm程度の直径を有する。また、閉塞板63は、たと えば、紙や樹脂板のような軽元素からなる材料により構成されており、1mm〜 2mm程度の厚みを有する。
【0018】 つぎに、上記試料パック60の製造方法について説明する。 図1(a)の円環状の一対のフィルム張設治具70,71を用意し、図1(b )のように、窓材61を一対のフィルム張設治具70,71の間で張設する。こ の状態で、中間板62の一方の平坦面62aを窓材61の表面に着脱自在に貼る 。この際、窓材61を張設した状態で、中間板62を窓材61に貼るので、窓材 61に皺が生じるおそれがない。その後、図1(c)のように窓材61を下にし て中間板62を平坦な台の上に載置し、図1(d)のように試料充填凹所65に 試料6を充填する。この際、試料6は中間板62の表面と同一レベルになるよう にする。つづいて、図1(e)のように、閉塞板63を中間板62の他方の平坦 面に貼ることにより、図1(f)の試料パック60が得られる。その後、図3の 試料ホルダ1に試料パック60を装着して、窓材61を通して一次X線B1を照 射する。
【0019】 つぎに、試料ホルダ1について説明する。 図3において、試料ホルダ1は、位置決め板2と、この位置決め板2から離間 した位置に設けられたベース3との間に、試料台4を有している。試料台4は、 下方から円錐ばね5により押されて、上記位置決め板2との間で試料パック60 を挟んで保持する。位置決め板2は、試料パック60の窓材61に裏面21が当 接しているとともに、一次X線B1を通過させるX線通過孔22を有しており、 窓材61の中央部を露出させるものである。なお、位置決め板2が固定されてい るキャップ本体7は、ケース本体8にねじ9により螺合して固定されている。
【0020】 図4において、位置決め板2は、X線通過孔22が形成された環状の中央板2 3と、外方に向って延びる複数の固定板24とで構成されている。上記固定板2 4は、ビス25を介して、位置決め板2をキャップ本体7の上面の周囲で固定し ている。固定板24と固定板24の間には、試料パック60の窓材61の外周部 を露出させる切欠部26が形成されている。上記固定板24の先端部24aは、 図3のキャップ本体7の外周よりも若干内方へ退避しており、二点鎖線で示す分 析装置の環状の位置決め部16に嵌合する。
【0021】 つぎに、試料パック60の装着方法について説明する。 試料パック60を試料ホルダ1に装着するには、まず、キャップ本体7をケー ス本体8から取り外す。ついで、試料パック60を試料台4の上の適当な位置に 置く。つづいて、キャップ本体7をケース本体8にねじ込んで固定し、ばね力に より試料パック60を位置決め板2と試料台4との間で挟む。その後、図4の切 欠部26から指Fを挿入して、指Fで試料パック60を若干移動させ、試料6( 図3)の位置をX線通過孔22に対応させる。
【0022】 上記構成において、図1(f)の分析対象である試料6の量は試料6によって 異なるが、この試料パック60によれば、中間板62の厚み(試料充填凹所65 の深さ)や試料充填凹所65の直径を変化させたり、中間板62を重ね合せる枚 数を変化させることで、提供された試料6の量に応じて、試料6の深さを所定値 に設定することができる。したがって、試料6の深さ(厚み)に誤差が生じない ので、分析精度が向上する。
【0023】 また、窓材61が試料充填板64の平坦面62aに接着されているので、窓材 61の張り具合が不均一になったり、あるいは、窓材61に皺が生じたりするこ とが殆どないから、窓材61によるX線B1,B2の吸収誤差が生じにくく、し たがって、分析精度が向上する。さらに、試料6が液体であっても、窓材61と 試料充填板64との間に試料6が毛管現象により浸み出るおそれがなく、したが って、試料6の深さに誤差が生じにくいので、やはり、分析精度が向上する。
【0024】 この試料パック60は、試料充填板64の平坦面62aに接着ないし粘着した 窓板61で凹所65の開口を封止しているので、この凹所65内に充填封入され た被分析試料6に他の雑物が混入することがない。そして、試料6の測定後に、 上方に向けた窓材61と閉塞板63を剥がせば、凹所65内の全ての被分析試料 6を、雑物が混入することなく回収できる。
【0025】 なお、上記実施例では、閉塞板63と中間板62とを接着させて試料充填板6 4を構成したが、必ずしもこうする必要はない。たとえば図5のように、試料充 填凹所65を有する試料充填板64に窓材61を接着してもよい。この場合、試 料の回収にあたっては、窓材61を剥がしたのち、試料充填板64をひっくり返 せばよい。
【0026】 図6は、本考案の第3実施例を示す。 同図(a)は平面図、同図(b)は中心線に沿った断面図をそれぞれ示す。上 述の第1および第2実施例の試料パック60は、主として大気中での測定を対象 としたものであるのに対し、この実施例の試料パック60Aは、真空中での測定 にも適用できるものであって、基本的な構成は第1実施例と同様である。したが って、同図の試料パック60Aにおいて、第1実施例の試料パック60と同一の ものには同一の符号を付してその説明を省略し、第1実施例の試料パック60と 相違する構成についてのみ、以下に説明する。
【0027】 中間板62と共に試料充填板64を構成する閉塞板63が、窓材61と同様に 、ポリプロピレンやポリエステルなどのX線を透過させやすい素材からなる薄膜 で構成されている。窓材61に、試料充填板64における試料充填凹所65のま わりの平坦面64aに臨む複数個(図では2個を図示)の貫通孔67が形成され ている。この貫通孔67に連通させて、中間板62および閉塞板66にも貫通孔 68,69がそれぞれ形成されている。なお、中間板62は、たとえば高分子シ ートまたは金属板からなり、0.5 〜1mm程度の厚みを有する。この中間板62の 表裏の平坦面62a,62bに、窓材61および閉塞板66が、糊などにより着 脱可能に粘着ないし接着されている。
【0028】 図7は、上記試料パック60Aを試料ホルダ1Aに装着した状態の縦断面図を 示す。この試料ホルダ1Aは、円筒体の外形を有するとともに、その円筒体の開 口部の内周面に、試料パック60Aの下部を嵌入させる段部40が形成されてい る。試料パック60Aは、段部40に嵌入して位置決め状態に保持されて、蛍光 X線分析装置における試料室、つまり真空室に挿入される。
【0029】 真空室内が真空ポンプにより真空に引かれるときに、凹所65内の試料6に含 まれた空気が、中間板62の平坦面と窓材61および閉塞板63との間から窓材 61、中間板62および閉塞板63に設けた貫通孔67,68,69を通って、 試料パック60Aの外部に排気される。この排気の初期に、窓材61における凹 所65と貫通孔67との間の部分が、凹所65から吸引された空気により中間板 62から剥がれて、僅かに膨れ上がる。その直後に、空気が貫通孔67を通して 外部に排出されると、窓材61が、平面形状に戻って凹所65の開口を安定に閉 塞し続ける。したがって、真空引きするときに、試料6に他の雑物が混入するこ とがない。また、測定後に窓材61および閉塞板63を剥がすことにより、試料 6を容易に回収できる。
【0030】 この実施例では、第1実施例と同様に、窓材61によるX線の吸収誤差が生じ にく、且つ試料6の深さ(厚み)に誤差が生じない効果を得られる他に、真空中 で測定を行うことによりX線の減衰を防止できるので、分析精度が格段に向上す る。しかも、閉塞板63を、窓材61と同様に、X線が透過しやすい素材で薄膜 に形成しているので、一次X線B1が閉塞板63で反射することがなく、試料ホ ルダ1Aの中空部71に入り込む。そのため、試料6からの蛍光X線B2に、反 射などによる不要なX線が混在することがないので、分析精度がさらに向上する 。
【0031】 また、この実施例では、窓材61に貫通孔67を形成するときに、この窓材6 1に中間板62および閉塞板63を積層して同時に穿孔加工することにより、中 間板62および閉塞板63にも貫通孔68,69を形成している。したがって、 凹所65内の空気の一部が、各貫通孔68,69を通って試料ホルダ1Aの中空 部から外部に排気されるので、凹所65内を迅速に真空に引くことができる。窓 材61、中間板62および閉塞板63の全てに貫通孔67〜69を設ける必要は ないが、窓材61の膨出を防ぐために、窓材61と中間板62の間に入り込む空 気を排出する必要があるので、少なくとも窓材61と試料充填板64(62,6 3)の何れか一方には、貫通孔67,68,69を形成しなければならない。
【0032】 なお、上記第3実施例では、中間板62に閉塞板63を接着させて試料充填板 64を構成したが、必ずしもこのように構成する必要はない。たとえば図8に示 すように、試料充填凹所65を有する試料充填板64を用意し、この試料充填板 64の平坦面64aに窓材61を接着してもよい。この試料パック60Aにおい ても、第3実施例と同様の効果が得られる。
【0033】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、試料充填凹所を有する試料充填板に おける上記凹所のまわりの平坦面に、窓材を着脱自在に粘着ないし接着させてい るので、一定量の試料を充填することができるから、試料の厚みが一定になると ともに、窓材に皺が生じたり、窓材の張り具合が不均一になるおそれがない。し たがって、微量の試料であっても分析精度が向上する。
【0034】 また、凹所のまわりの平坦面に粘着ないし接着させた窓板で凹所の開口を閉塞 しているので、試料を凹所内に封入することができ、試料の測定後に、窓材を剥 がすことにより、全ての試料を、他の雑物が混入することなく容易に回収できる 。
【0035】 特に、窓材と試料充填板の少なくとも一方に、試料充填板における試料充填凹 所のまわりの平坦面に臨む貫通孔を形成すれば、真空室に入れた場合に、凹所内 の試料に含まれた空気が貫通孔を通じ吸引されて円滑に排気されるので、窓材が 、真空引き時にも平面形状を保持して凹所の開口を閉塞し続ける。したがって、 真空中で測定を行って分析精度をさらに向上させることができるとともに、窓材 を剥がすことより、試料を、雑物が混入することなく容易に回収できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例にかかる試料パックの製
造方法を示す概略工程図である。
【図2】一般的な蛍光X線分析装置の概略構成図であ
る。
【図3】試料ホルダの断面図である。
【図4】同斜視図である。
【図5】第2実施例を示す試料パックの断面図である。
【図6】(a)は第3実施例を示す試料パックの平面
図、(b)は中心線に沿った断面図である。
【図7】同試料パックを試料ホルダに装着した状態の縦
断面図である。
【図8】第4実施例を示す試料パックの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1,1A…試料ホルダ、6…試料、60,60A…試料
パック、61…窓材、64…試料充填板、64a…平坦
面、65…試料充填凹所、67,68,69,64A…
貫通孔、B1…一次X線(放射線)、B2…蛍光X線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 森 正道 東京都昭島市松原町3丁目9番12号 理学 電機工業株式会社内 (72)考案者 古澤 衛一 東京都昭島市松原町3丁目9番12号 理学 電機工業株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料に放射線を照射して放射線を受けた
    試料からの蛍光X線を分析する蛍光X線分析装置の試料
    ホルダに装着する試料パックであって、 試料を充填する試料充填凹所を備えた板状の試料充填板
    と、 上記試料充填凹所の開口を閉塞するとともに上記試料充
    填板における上記試料充填凹所のまわりの平坦面に粘着
    ないし接着された窓材とを備えていることを特徴とする
    蛍光X線分析用の試料パック。
  2. 【請求項2】 試料に放射線を照射して放射線を受けた
    試料からの蛍光X線を分析する蛍光X線分析装置の試料
    ホルダに装着する試料パックであって、 試料を充填する試料充填凹所を備えた板状の試料充填板
    と、 上記試料充填凹所の開口を閉塞するとともに上記試料充
    填板における上記試料充填凹所のまわりの平坦面に粘着
    ないし接着された窓材とを備え、 この窓材と試料充填板の少なくとも一方に、上記試料充
    填板における試料充填凹所のまわりの平坦面に臨む貫通
    孔が形成されていることを特徴とする蛍光X線分析用の
    試料パック。
JP7311693U 1993-04-28 1993-12-20 蛍光x線分析用の試料パック Pending JPH075047U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021071308A (ja) * 2019-10-29 2021-05-06 株式会社堀場テクノサービス 粉体試料セル、蛍光x線分析装置及び蛍光x線分析方法

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JPS6483140A (en) * 1987-09-25 1989-03-28 Toa Nenryo Kogyo Kk Vessel for liquid sample of fluorescence x-ray analyzer

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