JPH0750368Y2 - 往復運動装置 - Google Patents

往復運動装置

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JPH0750368Y2
JPH0750368Y2 JP4066792U JP4066792U JPH0750368Y2 JP H0750368 Y2 JPH0750368 Y2 JP H0750368Y2 JP 4066792 U JP4066792 U JP 4066792U JP 4066792 U JP4066792 U JP 4066792U JP H0750368 Y2 JPH0750368 Y2 JP H0750368Y2
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JP
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drive roller
rotating
rotary shaft
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rotating shaft
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隆介 宇野
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば糸や線材を左右
振らせてボビンに巻き取る場合等、対象物に往復運動を
与えるために用いられる往復運動装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一方向に強制回転せしめられる回転軸に
圧接する回転輪を用いて移動体を往復運動させる往復運
動装置としては、特公昭47−12901号公報が開示
するものが提案されている。
【0003】該装置の基本構成を図9によって説明すれ
ば、内輪面に弧状の膨出部aが形成され且つ支枠bに回
転自在に設けられた回転輪cの3個を箱体dに納設す
る。該3個の回転輪c,c,cは、その輪孔に回転軸e
を挿通させて交互に段違い状に配列され、中央に位置す
る回転輪の内面上部fは回転軸eに圧接され、それによ
って回転軸eにかかる押圧力は、両側に位置する回転輪
の内面下部g,gで支持される。又回転輪を軸支する支
枠bの上下には、回転輪の中心点を通るように枢軸h,
jが突設されており、各支枠の上の枢軸hには歯車が固
設される。そして両側の歯車は、中央の歯車に一定の関
係を以て噛合され、中央の歯車k1をハンドルm操作に
よって所要角度回転させると、それに連動して両側の歯
車k2,k2が逆方向に回転する。これによって回転軸
に対する回転輪の角度を所要に設定すると、箱体の移動
速度が所要に設定される。又、所要圧縮状態でバネ収容
部nに収容されたコイルバネoの付勢力によって中央の
回転輪を回転軸eに圧接させるものであった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら係る構成
を有する従来装置においては、次のような問題があっ
た。 回転軸に3個の回転輪が圧接状態となる3点支持の
構成であったため、ハンドル操作によって中央の歯車を
回転操作して回転輪の角度を調節する際、回転軸eと全
ての回転輪c,c,cとの間に摩擦力が発生してハンド
ルの回転が重くなる問題があった。又、回転軸eと全て
の回転輪c,c,cとの間に発生する摩擦によって移動
方向の反転動作が円滑に行われ難い問題があった。
【0005】 回転軸に対する回転輪の圧接状態は、
装置の製作時において組み込まれたコイルバネoの付勢
力によって一定に定まるため、装置の汎用性の見地から
すれば圧接力を大きめに設定せざるを得なかった。しか
し圧接力を大きめに設定した場合には、移動体を移動さ
せるに要する力が小さくて済む場合においては圧接力が
必要以上に大となり、回転軸周面や内輪面の摩耗を速め
ることになった。摩耗が進むと、箱体の移動動作や回転
輪の反転動作が円滑に行われなくなる恐れがあるため、
回転軸や回転輪を早めに交換しなければならず、不経済
であった。
【0006】 回転軸の周面に回転輪の内輪面を圧接
させるものとし、且つ、箱体の移動速度調節のために回
転輪を枢軸回りに回転可能としていた。それ故、回転輪
を枢軸回りに回転させる際に内輪面の縁部分が回転軸に
擦れないようにするため、内輪面に弧状の膨出部aを形
成した特別な回転輪を必要とし、製作コストの上昇を招
く問題があった。
【0007】 夫々の支枠に固設された歯車を一定の
関係の下に正しく位置決めして噛合させる必要があっ
た。そのため位置関係に注意をして装置を組み立てる必
要があり、組立作業能率が悪い問題があった。
【0008】 回転軸に対する回転輪の角度調節を歯
車機構を用いて行うため、装置の構造が複雑となり、コ
スト上昇を招く問題があった。本考案は以上述べた〜
の問題点を一挙に解決しうる往復運動装置の提供を目
的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案は以下の如き手段を採用する。即ち本考案に
係る往復運動装置1の一は、強制回転せしめられる回転
軸2の軸線方向に移動体6を往復運動させる往復運動装
置であって,該移動体6は、回転軸2と平行する案内部
材12と係合して(回転軸と直交する面内における移動
体の回転が阻止されて)摺動自在とし,又移動体6に
は、回転軸の周面30に外周面29が圧接せしめられる
一個の駆動ローラ5を設けるとともに、回転軸2に対す
る該駆動ローラ5の圧接状態を可変とし,又回転軸2の
軸線に対する駆動ローラ5の転がり方向を可変とすると
ともに、反転装置7によってその転がり方向を反転可能
としたことを特徴とするものである。
【0010】又本考案に係る往復運動装置1の他は、強
制回転せしめられる回転軸2の軸線方向に移動体6を往
復運動させる往復運動装置であって,該移動体6は、回
転軸2と平行する案内部材12と係合して(回転軸と直
交する面内における移動体の回転が阻止されて)摺動自
在とするとともに、案内レール10を、回転軸2と平行
して固定状態に設け,又移動体6には、回転軸の周面3
0に外周面29が圧接せしめられる一個の駆動ローラ5
と、前記案内レール10をその長さ方向に走行する走行
ローラ65とを、回転軸2と案内レール10とを両側か
ら挾持するように対向状態に設け、且つ駆動ローラ5と
走行ローラ65とによる挾持圧を可変とし,又回転軸2
の軸線に対する駆動ローラ5の転がり方向を可変とする
とともに、反転装置7によってその転がり方向を反転可
能としたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】然して、駆動ローラの回転軸に対する圧接状態
を所要に設定し且つ回転軸2の軸線に対する駆動ローラ
5の転がり方向を所要に設定して後、回転軸2を一方向
に回転させると、駆動ローラ5の回転に伴って、回転軸
2の軸線方向への推進力が生じ、移動体6の移動運動は
この推進力を原動力として行われることになる。そし
て、駆動ローラの転がり方向が反転装置によって反転せ
しめられることにより、移動体は往復運動を継続する。
なおこの往復運動は、移動体6が案内部材12と係合し
つつ安定的に行われる。
【0012】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1〜8において本考案に係る往復運動装置1は、
強制回転せしめられる回転軸2を支持枠3に軸支すると
ともに該回転軸2の周面に駆動ローラ5の外周面を圧接
させ、該駆動ローラ5の回転に伴って生ずる推進力を原
動力として移動体6を移動させるものであり、反転装置
7によって移動方向が適宜反転されて移動体6の往復運
動が継続されるものである。以下これを具体的に説明す
る。
【0013】回転軸2は、支持枠3両側の支持板9,9
の中央部位に軸支されて、図示しないモータによって強
制回転せしめられる。又該回転軸2の稍下方に位置させ
て且つ回転軸と平行して、案内レール10を両支持板
9,9間に固定状態に架設してなる。そして回転軸2の
側方に位置させて、回転軸と平行する案内部材(本実施
例においては丸棒状の案内杆12a)12を、両支持板
9,9間に固定状態に架設してなる。又両支持板9,9
の上端部間にはストッパ取付杆13,13を平行して固
定状態に架設するとともに、該ストッパ取付杆に矩形板
状の左右のストッパ片14,15を位置変更可能に固定
してなる。
【0014】前記移動体6は、主に図2〜3に示す如
く、例えば矩形板状をなす基板16の前側寄りの中央部
位に設けられた軸受17に前記案内杆12aを摺動可能
に支持させてなる。又該基板16の後側寄り部位には、
回転軸2及び案内レール10を遊挿させるための挿通孔
19が設けられている。又該基板16の上縁寄り部位に
は、調節板20を先端に具える調節ネジ軸21が、基板
内方に突出するようにねじ込まれている。そして、該調
節ネジ軸の基板外方側に固設された摘み22を回転操作
することによって、調節板20の左右方向の位置を微調
節可能とされている。又基板16の上縁部位には、前の
ストッパボルト23と後のストッパボルト25が内方に
突出する如く植設されている。又基板16の前縁上側部
位において内方に突設された張出片26の先端には、基
板と平行して後方に延びる腕片27が固定されている。
【0015】該腕片27には前記駆動ローラ5が装着さ
れる。該駆動ローラ5は、倒U字枠28に回転自在に支
持され、その外周面29において回転軸2の周面30に
圧接せしめられる。該倒U字枠28の頂部に立設された
枢軸31は、腕片27の中間部位に設けた挿通孔を挿通
して上方に突出せしめられ、駆動ローラ5は該枢軸31
回りに回転可能とされている。
【0016】又腕片27の上方に突出する枢軸部31a
には、主に図2、図5、図7に示す如く、第1の回動部
材32と第2の回動部材33と第3の回動部材35を一
定の関係を以て枢着することにより構成したリンク装置
が設けられ、前記反転装置7が構成されている。
【0017】該第1の回動部材32は、前記枢軸部31
aを挿通させうる挿通孔36が中間部分に設けられ、そ
の後側部分には、該挿通孔36に連なる割溝37によっ
て形成された対向する割片39,39を具える。そし
て、該挿通孔36に枢軸部31aが挿通されて両割片が
第1の調節ボルト40で締め付けられることにより、該
回動部材32は枢軸31に固定されている。又該回動部
材32の前側部分には第2の調節ボルト41がねじ込ま
れ、そのボルト先端42は前記調節板20の内面43に
当接可能となされている。又該回動部材32の前端には
連結片45が突設されている。
【0018】前記第2の回動部材33は、バネ挿通軸4
6の基端にリング部47が設けられ、該リング部47を
挿通して連結片45にねじ込まれる回動軸49を介し、
該連結片45に枢着されている。又バネ挿通軸46は摺
動部材50の挿通孔51に挿通されるとともに、リング
部47と摺動部材50間にはコイルバネ53が稍圧縮状
態で介装され、該摺動部材50は、コイルバネ53の圧
縮に伴う付勢作用に抗してリング部47に向け前進可能
とされている。
【0019】第3の回動部材35は、摺動部材50がバ
ネ挿通軸46の先端側に存して(このときコイルバネ5
3は稍圧縮状態にある)第1の回動部材32と第2の回
動部材33がハの字状に屈曲した状態において、その前
端側が、摺動部材上方に突出した回動軸55に回動可能
に枢着され、その後端側は、第1の回動部材上方に突出
する枢軸部31aに回動自在に枢着されている。又該回
動部材35の中間部位には、前記ストッパ取付杆13,
13間に存する状態で、回転体(例えばボールベアリン
グ)56が垂直軸線回りに回転自在に取付けられてい
る。該回転体56は、移動体6の往復運動の際に、前記
左右のストッパ片14,15の内面部57,58と衝合
する。そして該回動部材35は、回転体56の両側部位
において、前記前のストッパボルト23及び後のストッ
パボルト25の頭部に受け止められるようになされてい
る。
【0020】該反転装置7の作用を図5〜6、図7〜8
によって説明すれば次のようである。即ち、第3の回動
部材35が後のストッパボルト25の頭部に受け止めら
れた図5に示す状態(このとき、第2の調節ボルト先端
42が調節板20と当接した状態にある)において回転
体56が左のストッパ片14に押圧されると、摺動部材
50がコイルバネ53を圧縮させつつ前進する。第2の
回動部材33が、回動軸49と枢軸31と回動軸55が
一直線に並んだ中立状態(図7において一点鎖線で示す
状態)をとった後、更に押圧されると、コイルバネ53
の付勢作用によって、第1、第2の回動部材32,33
が右側のストッパ片15に向けてハの字状に開脚した図
7に示す状態に急速に変化する。これによって、駆動ロ
ーラ5の転がり方向が図6に示す状態から図8に示す状
態に反転せしめられる。そして、第3の回動部材35が
前のストッパボルト23の頭部に受け止められ(このと
き、第1の調節ボルト先端59が調節板20と当接した
状態にある)、この反転状態が保持される。
【0021】又主に図2、図4に示す如く、基板16の
前縁下側部位において内方に突設された張出片60先端
には、後方に向けて延びる回動片61の後端が枢着さ
れ、該回動片61は、垂直面内において回動可能とされ
ている。該回動片61の中間部には、前記案内レール1
0の平坦な下面62にその周面63が圧接せしめられて
回転する走行ローラ65が、前記駆動ローラ5と対向状
態に設けられ、又回動片61の先端には、上下方向に貫
通孔67を有する頭部69が設けられている。そして、
前記腕片27の後端側の下面に上端が固定されて垂下す
る垂下軸70が、該頭部の貫通孔67に遊挿せしめら
れ、垂下軸部下側部分に設けられた雄ネジ部71にはナ
ット72が螺合せしめられ、又頭部69とナット72と
の間には調節コイルバネ73が介装されている。
【0022】然して、回動片61がその基端を中心に回
動でき且つ基板16が案内杆12a回りに回動しうるこ
とから、ナット72の螺進による調節コイルバネ73の
圧縮量に応じて、回転軸2に対する駆動ローラ5の圧接
力を調節しうることなる。
【0023】係る構成を有する往復運動装置1を動作さ
せるに際しては、先ず、調節コイルバネ73の圧縮量を
例えば線材74(図1)の巻取り時の張力に適合するよ
うに設定して、回転軸2に対する駆動ローラ5の圧接力
を調節する。
【0024】又駆動ローラ5の転がり方向を次のような
考えの下に設定して移動体の移動速度を所要のものとす
る。即ち、駆動ローラ5の転がり方向を、図6又は図8
に示す如く回転軸2の軸線に対して斜めに角度設定する
と、駆動ローラの回転に伴って生ずる推進力により、移
動体6は一定の速さで回転軸に沿って左方あるいは右方
に移動できる。然してこの一定の速度は、回転軸の軸線
に対する駆動ローラの転がり方向を変えることによって
所要に設定されるのである。
【0025】その設定要領は、例えば第1、第2の回動
部材32,33が左側のストッパ片14に向けてハの字
状に開脚した状態(図5)において、摘み22を適宜回
転操作し、調節板20で第2の調節ボルト先端42を押
圧する。押圧するにつれコイルバネ53が稍圧縮状態と
なって、第1の回動部材32と一体化された枢軸31が
その軸線回りに回転する。
【0026】従って、この回転状態を摘みの回転操作に
よって調節することにより転がり方向を設定でき、移動
体の移動速度を所要のものに設定できることになる。こ
の設定状態は、コイルバネ53の付勢作用によって維持
される。又反転時における移動速度は、前記位置設定さ
れた調節板20に当接する第1の調節ボルト40の突出
長さによって、例えば図7〜8に示すように設定され
る。そして、第1の調節ボルト40と第2の調節ボルト
41の突出長さを違えておけば、往動作と復動作の速度
を変えることができる。この反転状態も、コイルバネ5
3の付勢作用によって維持される。
【0027】このような準備の後、回転体2を一方向、
例えば図6、図8に示すように往復運動装置の右側から
見て左回りに回転させると、駆動ローラ5が図6に示す
状態に傾いていれば、駆動ローラ5の回転に伴って回転
軸2の軸線方向左方への推進力が生じ、移動体6は左方
F1に移動する(図6)。そして回転体56が左側のス
トッパ片14に押圧されると、摺動部材50がコイルバ
ネ53を圧縮させつつ前進し、中立状態(第2の回動部
材33が図7において示す一点鎖線の位置をとった状
態)から更に押圧されると、コイルバネ53の付勢作用
によって、第1、第2の回動部材32,33が右側のス
トッパ片15に向けてハの字状に開脚する図7の状態に
急速に変化し、第3の回動部材35が後のストッパボル
ト25の頭部に受け止められて、図8に示す駆動ローラ
5の反転状態が保持される。
【0028】その結果、今度は回転軸2の軸線方向右方
への推進力が生じ移動体6は右方向F2に向けて所要速
度で移動する(図8)。なおこの往復運動は、移動体6
が案内杆12aと係合しつつ、回転軸の軸線回りの移動
体の回転が阻止されて安定的に行われる。そして前記と
同様に、左のストッパ片14との衝合によって再び移動
方向が反転し、これにより移動体の往復運動が継続され
る。
【0029】なお本考案において、回転軸に対する駆動
ローラの圧接状態を可変とする構成は、駆動ローラを回
転軸に押し付けるバネ部材の圧縮状態を調節することに
よって行ってもよい。又案内部材は周知の回り止め手段
を用いて構成されうる。
【0030】
【考案の効果】本考案は以下の如き優れた効果を奏す
る。 本考案に係る往復運動装置は、回転軸の軸線に対す
る駆動ローラの転がり方向が可変とされ、又反転装置に
よってその転がり方向が反転可能であるため、回転軸の
回転により、駆動ローラに回転軸の軸線方向への推進力
を生じさせることができる。従ってこの推進力を源動力
として、且つ反転装置の反転作用によって、移動体に安
定的な往復運動を継続させうる。そしてその往復運動の
速度は、回転軸の軸線に対する駆動ローラの転がり方向
を調節することによって容易に変更することができる。
【0031】 回転軸に対する駆動ローラの圧接力を
調節可能とされているため、移動体に要求される移動力
の大きさに適合させて圧接力を調節できる。従って移動
体に要求される駆動ローラの推進力が小さくてよい場合
には、圧接力を小さくすることにより、回転軸や駆動ロ
ーラの摩耗又駆動ローラの回転部の損傷を極力減少させ
ることができ、従来装置に比し耐久性、経済性向上を期
しうる。又圧接力を小さく設定したときには、不慮の事
態によって往復運動中の移動体が障害物に接触した場
合、駆動ローラと回転軸間にスリップが生じて移動体が
停止することになり、往復運動装置は一種の安全機構を
具えるものとなる。
【0032】 回転軸の周面に駆動ローラの外周面を
圧接させるため、駆動ローラと回転軸を点接触状態にな
し得る。しかも駆動ローラは一個であるため摩擦が小さ
い。このようなことから、3点接触になる従来装置に比
し駆動ローラの転がり方向の調節を楽に行うことができ
るとともに反転装置による反転も無理なく円滑に行われ
ることになる。
【0033】 3個の回転輪を用いる前記従来装置に
おいては、製作時において3個の案内輪の位置合わせを
慎重に行なわなければならない不都合があったのである
が、本考案は一個の駆動ローラを用いるものであるため
このような不都合がなく、組立作業能率を向上させう
る。又駆動ローラはその外周面において回転軸周面に圧
接されるものであるため、従来のように特注の回転輪を
駆動部材として用いる必要がない。加えて使用する駆動
ローラは一個であるため、駆動ローラの転がり方向の変
更のために従来のような歯車装置を用いる必要もない。
このようなことから本考案に係る装置は、従来装置に比
し構造の簡素化、コスト低減を期しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を説明する全体斜視図であ
る。
【図2】移動体の構成を反転装置の構成とともに説明す
る斜視図である。
【図3】移動体の構成を説明する斜視図である。
【図4】回転軸に対する駆動ローラの圧接状態の調節要
領を説明する説明図である。
【図5】反転装置の作用を、駆動ローラの転がり方向の
調節要領とともに説明する説明図である。
【図6】駆動ローラの調節状態を説明する説明図であ
る。
【図7】反転装置の作用を、駆動ローラの転がり方向の
調節要領とともに説明する説明図である。
【図8】駆動ローラの調節状態を説明する説明図であ
る。
【図9】従来の往復運動装置を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 往復運動装置 2 回転軸 5 駆動ローラ 6 移動体 7 反転装置 10 案内レール 12 案内部材 29 駆動ローラの外周面 30 回転軸の周面 65 走行ローラ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強制回転せしめられる回転軸2の軸線方
    向に移動体6を往復運動させる往復運動装置であって、 該移動体6は、回転軸2と平行する案内部材12と係合
    して摺動自在とし、 又移動体6には、回転軸の周面30に外周面29が圧接
    せしめられる一個の駆動ローラ5を設けるとともに、回
    転軸2に対する該駆動ローラ5の圧接状態を可変とし、 又回転軸2の軸線に対する駆動ローラ5の転がり方向を
    可変とするとともに、反転装置7によってその転がり方
    向を反転可能としたことを特徴とする往復運動装置。
  2. 【請求項2】 強制回転せしめられる回転軸2の軸線方
    向に移動体6を往復運動させる往復運動装置であって、 該移動体6は、回転軸2と平行する案内部材12と係合
    して摺動自在とし、 又案内レール10を、回転軸2と平行して固定状態に設
    け、 又移動体6には、回転軸の周面30に外周面29が圧接
    せしめられる一個の駆動ローラ5と、前記案内レール1
    0をその長さ方向に走行する走行ローラ65とを、回転
    軸2と案内レール10とを両側から挾持するように対向
    状態に設け、且つ駆動ローラ5と走行ローラ65とによ
    る挾持圧を可変とし、 又回転軸2の軸線に対する駆動ローラ5の転がり方向を
    可変とするとともに、反転装置7によってその転がり方
    向を反転可能としたことを特徴とする往復運動装置。
JP4066792U 1992-05-20 1992-05-20 往復運動装置 Expired - Lifetime JPH0750368Y2 (ja)

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