JPH07502426A - 脱着自在バルーンを展開させるための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 膀胱尿管逆流症の内視鏡式治療のため の脱着自在バルーン付きカテーテル 炎椹公！ 本発明は、泌尿器欠陥、特に膀胱尿管逆流症の治療に関する。

茨１Ｕｔ月 尿路を通しての尿の排出は、腎臓の健全な機能を維持する上で必須の要件である 。正常な人の場合、尿は腎臓から尿管を通って膀胱に流入し、膀胱から周期的に 尿道を通して体外へ放出される。尿管の膀胱に接続する末端部分は、尿を尿管か ら確実に膀胱へ送る良好な括約筋として機能する。しかしながら、この尿管／膀 胱接続部（尿管の膀胱への接続部）が損傷されると、尿が膀胱から尿管を通って 腎臓へ戻る膀胱尿管逆流現象が起ることがある。このような膀胱尿管逆流は、特 に排尿中や、膀胱に圧力が加えられたときに起り易い。

膀胱尿管逆流は、腎臓に高い圧力が伝達されることの結果として直接的に、ある いは、腎臓へのバクテリアの逆侵入によって導入される感染の結果として間接的 に、腎臓疾患又は腎不全させをも惹起する原因となる。このような疾患は、尿管 ／膀胱接続部に欠陥が存在する場合、新生児や幼児において特に顕著に現れる。

子供の場合、腎臓疾患の危険性は、抗生物質による治療によって抑制することか できることもあり、あるいは、軽微な逆流症は、成人するにつれ、時間の経過と ともに自然になくなることもある８ しかしながら、ひどい膀胱尿管逆流の場合は、機能障害のある尿管／膀胱接続部 を修復するために従来は外科手術を必要とするのが普通であった。外科手術によ る方法では、多くの場合、尿管／膀胱接続部、即ち、尿管の粘膜下トンネル（膀 胱壁の粘膜下組織を貫通して延長している尿管部分）を延長するか、又は何らか の方法で粘膜下トンネルを制限するために尿管を膀胱から切離して再移植する。

尿管の粘膜下トンネルを整形することにより、膀胱に尿が溜るにつれて膀胱内圧 力が高くなる結果として生じる尿管内腔の閉鎖機能を著しく改善することができ る。

しかしながら、不都合なことに、このような開放外科手術法は、常に、腎臓組織 の他の部分への併行損傷や、更なる感染媒体の侵入等の危険を伴う、それらの危 険は、新生児や幼児に外科手術が行われる場合、特に顕著である。

膀胱尿管逆流症の内視鏡式治療は、患者の尿管下部にポリテトラフルオロエチレ ン（テフロン）ペーストを注射したマッシニック氏によって１９８１年に初めて 紹介された。この治療法では、粘膜下トンネルを制限又は整形するためにテフロ ンペーストの塊体を尿管下部に導入する。その結果、外科手（ホｊ法による場合 と同じように、粘膜下トンネルの実効長さが延長されるので、膀胱に尿が溜るに つれて生じる尿管内腔の有効な閉鎖機能が得られる。この方法は、オドネル氏と ブリ氏によって普及され、膀胱尿管逆流症を治療するために現在まで８０００人 を越える子供に用いられている。

しかしながら、テフロンペーストを用いるた場合、動物モデルにおいても、人間 の場合にも、テフロン粒子が肺やリンパ節へ侵入した形跡がみられ、肉芽腫の発 生がみられるために、小児にテフロンペーストを用いることには、論議がないわ けではない、にもかかわらず、内視鏡法によって膀胱尿管逆流症患者を治療する ことには明らかな利点がある。内視鏡による方法は、簡単で、１５分未満で終ら せることができ、成功率が高く、罹病率を下げ、外来治療で実施することができ る。

テフロン以外に、より安全な代替埋没（植え込み）物質として、コラーゲン、自 家移植脂肪、自家移植繊維芽細胞、ポリビニルアルコールフオーム（イバロン） 、及びガラス等のいろいろな物質があるが、いずれも、それなりの欠点を有して いる。例えば、コラーゲン、自家移植脂肪、自家移植繊維芽細胞には、注入後体 積が減小するという問題がある。テフロンペースト、並びに、イバロン及びガラ スの場合は、潜在的な発癌性を伴う肉芽腫の発生が確認されている。

従って、膀胱尿管逆流症及びそれに関連する腎臓疾患の治療のためのより優れた 方法及び装置をめる要望がある。特に、開放整形外科手術を回避し、しかも、膀 胱尿管逆流を有効に抑制することができる解決法があれば、当該分野、特に新生 児の生まれながらの欠陥の治療において永年抱かれてきた要望を満足させること ができるであろう。

尺泗Ｊ口」１ 本発明の膀胱尿管逆流症の治療方法及び装置において１　は、脱着自在バルーン 付きカテーテルを膀胱鏡針のような内視鏡器具内に組み入れる。逆流傾向を有す る膀胱の尿管下部にポケットを形成するために膀胱鏡針を膀胱鏡を通して導き、 膀胱の尿管下部内へ挿入する。この尿管下部のポケット内へバルーンを担持した カテーテル又はそれに類する流体（溶液）送給器具を挿入する。次いで、そのバ ルーンを膨らませ、好ましくは不活性の生物学的適合性を有する物質で満たし、 次いでシールする。

膨張させたバルーンをカテーテルから引き離してポケット内に残す。膨張したバ ルーンの存在によって膀胱と尿管との接続部が整形又は整復されて上述した膀胱 尿管逆流（以下、単に「逆流」とも称する）を防止する。

本発明の方法及び装置は、内視鏡法によって送給することができ、体積を維持す ることができ、実質的に非移行性で非抗原性の埋没物（移植物）を提供する。

本発明は、その−側面においては、尿管下部に、好ましくは粘膜組織層と粘膜下 組織層の間にボケ・ントを創生し、次いで、このポケット内へバルーン構造体（ 以下、単に「バルーンｊとも称する）を導入し、バルーン構造体を例えば、重合 性溶液のような生物学的適合性物質で満たすことによって膨らませ、バルーンの 内容物（重合性溶液）を好ましくは凝固即ち硬化させた後、バルーンをシールさ せ、ポケット内に残すことから成る方法を提供する。このようにバルーンをポケ ット内に適正位置に位置づけすることによって、尿管は、健全な尿管／膀胱接続 部を形成するように整形又は整復される。

又、本発明は、その別の側面においては、膀胱鏡と、尿管下部にポケットを創生 ずるための位置づけ手段と、尿管末端部を整復するために前記ポケット内に脱着 自在バルーン付きカテーテルを展開即ち膨張させるための手段を用いて、膀胱尿 管逆流症患者のための非外科的処置を施すための装置を提供する。

本発明には、例えば、カール・ストーン・カンパニー（米国カリフォルニア州カ ルバ−）、オリンパス・コーポレーション（米国マサチューセッツ州シルミント ン）等の会社から販売されているいろいろな膀胱鏡を使用することができる。

尿管下部にポケットを創生するための位置づけ手段は、膀胱鏡の針、例えば、標 準膀胱鏡内に嵌合させることができる１９ゲージの針であってよい。本発明の装 置の一例においては、タック・ユロロジカル・カンパニー（米国インディアナ州 スペンサー）の薄肉膀胱鏡針を用いた。この針は、１９ゲージの外径を有してい るが、内径は１８ゲージ規格の針の内径（０，０３６ｉｎ）を有している。

本発明に使用するバルーン構造体は、シリコーン又はそれに類する実質的に非抗 原性の弾性材で形成することができる。収縮状態のバルーンは、位置づけ手段（ 例えば、膀胱鏡針）の内孔を容易に通ることができるカテーテルの先端に嵌着す ることができるようなサイズとすることが好ましい。

バルーン構造体は、いろいろな形態とすることができるが、膨張したとき自動的 にシールする自己シール機構を有するものであることが好ましい、そのようなシ ール機構は、例えば、（括約筋のような）緊縮性カラー又はリップシール又はそ れらの組み合わせによって構成することができる。

バルーンは、膀胱鏡針即ち位置づけ手段の内孔な通して挿入されるカテーテルに よって局部へ挿入することができ、局部において膨らませることができる０本発 明の好ましい一実施例においては、カテーテルは、バルーンを展開する、即ち膨 らませるためのみならず、バルーン内に生物学的に適合性を有する物質を充填す る流体を送給するための送給手段を構成する０本発明に使用するのに適するカテ ーテルは、例えば、インターベンショナル・セラビュティックス（米国カリフォ ルニア州すンフランシスコ）等のいろいろな会社から販売されている。

バルーンに充填するための物質としては、コラーゲン自家移植脂肪、細胞様抽出 物、不活性ポリマー等のいろいろな物質がある。一実施例では、その場で凝固す るアクリル系溶液のような重合性溶液をバルーンに充填する。好ましい実施例で は、この重合性溶液は、硫酸第一鉄と過酸化水素を添加することによって固体形 に硬化するヒドロキシエチルメタクリレート（ＨＥＭＡ）の溶液である。

の　−なＲ８ 図１は、本発明の装置の概略図である。

図２Ａは、バルーン構造体を膨張させる前の図１の装置の遠位端のより詳細な概 略図である。

図２Ｂは、バルーン構造体を膨張させつつあるときの図２への装置の概略図であ る。

図２Ｃは、膨張したバルーン構造体が切り離された状態をポス２Ｂの装置の概略 図である。

図３Ａは、本発明の方法の初期段階の概略図であり、尿管下部にポケットを創生 ずる態様を示す。

図３Ｂは、図３への方法の次の段階の概略図であり、ポケット内でバルーンが膨 らまされ、切り離されたところを示す。

々ましい　例の８日 図１は、外鞘１４及び内管１５を有する膀胱鏡１２を含む本発明の膀胱尿管逆流 症治療装置１ｏを示す。膀胱鏡１２は、その遠位端１８に光学的に連通した接眼 鏡又は他の視検ボート（例えば、ビデオアダプター）を備えている。図示の実施 例では、膀胱鏡１２の内管１５内に、例えば一連の小レンズ２２及び膀胱鏡遠位 端（先端）レンズ２４を含む光学リレー機構２０が配設されている。

膀胱！！１２は、更に、上述した膀胱尿管逆流症を起している、又は逆流傾向を 有する膀胱の尿管下部にバルーン構造体（以下、単に「バルーン」とも称する） ３０を位置づけするための位置づけ手段、例＾ば膀胱鏡針２６を備えている。バ ルーン構造体３０は、位置づけ手段２６内を通して挿入することができ、バルー ン構造体を膨らませる働きをするカテーテル２８に連結することが好ましい０図 示の実施例では、カテーテル２８は、重合性溶液供給源、例えば注射器３２に接 続されている。カテーテル２８は、膀胱鏡針のような位置づけ手段２６内を通し て膀胱内へ挿入されるようになされており、その先端に取り付けられたバルーン 構造体３０を膀胱の尿管下部に導入するとともに、バルーン構造体を膨張させる ための流体を送給する送給手段を構成する。

位置づけ手段２６及びバルーン構造体３０の作動は、図２Ａ〜２Ｃに示されてい る０図２Ａに示されるように、バルーン構造体３０を膨張させ、植え込むべき局 部に位置づけ手段即ち膀胱鏡針２６の端部を挿入する０次いで、先端にバルーン ３０を取り付けたカテーテル２日を針２６内を通して前進させ、局部例えば尿管 下部の所定位置に挿入し、次いで、図２Ｂに示されるようにバルーン３０を膨ら ませる。

バルーン構造体３０は、膨張したとき自己シールすることができるリップシール 又はフラップシール３４又は（括約筋のような）緊縮性カラー３６のような少な くとも１つの自己シール機構を備えたものであることが好ましい。そのようなシ ール機構は、バルーンが一定の膨張状態に達すると、バルーンをカテーテルの先 端から吹き飛ばし、及び、又は閉ｊｌ　（シール）する働きをする６図２Ｃは、 カテーテル２８から吹き飛ばされて切り離された完全膨張状態のバルーン３ｏを 示す、バルーン３０を切り離されたカテーテル２８及び針２６は、バルーン植え 込み（埋設）局部から引き抜くことができる。

本発明の実施においては、膀胱鏡１２を膀胱４０内に導入し、図３Ａに示される ように、膀胱尿管逆流傾向を有する尿管４２の尿管下部４４（例えば、粘膜組織 層４６と粘膜下組織層４８の間）に針２６を挿入する。次に、バルーン３０をそ れが取り付けられている流体送給カテーテル２８と共に針２６の内孔を通して挿 入し、尿管下部４４に位置づけする０例えば重合性溶液でバルーンを膨らませた 後、針２６を尿管下組織から引き抜き、バルーンだけを尿管下部に残す。

バルーン３０に充填するための充填物質としては、シリコーンに対して適合性を 有し、硫酸第一鉄及び過酸化水素を添加されると６０分以内に凝固する、親水性 ポリマーであるヒドロキシエチルメタクリレート（ＨＥＭＡ）の溶液が特に適し ている。ＨＥ　Ｍ　Ａは、バルーン３０を膨らませるためにカテーテル２８を通 して注入することができ、バルーンがその周りの組織に及ぼすバルーンの圧縮作 用を内視鏡で視認することができる６次いで、カテーテル２８を引き抜き、自己 シール性の脱着自在バルーン３０を図３Ｂに示されるように尿管下部４４に残す 、膨張したバルーン３０の圧縮作用により、逆流を起す可能性を最小限にするよ うに尿管４２の粘膜下トンネル（膀胱壁の粘膜下組織層４８を貫通して延長して いる尿管部分）を整形即ち整復することができる。

以下に、本発明をその具体的な実験例を参照して説明する。ただし、これらの例 は本発明を限定するものではない。

実験例 長さ約１００ｃｍ、直径約２０フレンチ（２／　３　ｍｍ）のカテーテルを備え た、図１に示されたものと同様の装置を作製した。使用したバルーン構造体は、 小さいリップシール弁型閉鎖機構を有し、約０．０３４ｉｎ（０，８６３６ｍｍ ）の収縮時直径を有するものであった。膀胱鏡針としては、タック・二ロロジカ ル・カンパニー（米国インディアナ州スペンサー）の薄肉膀胱鏡針を用いた。こ の針は、１９ゲージの外径を有しているが、内径は１８ゲージ規格の針の内径（ ０，０３６ｉ　ｎ）（０，９１４４ｍｍ）を有している。

バルーンのための充填物質としてＨＥ　Ｍ　Ａを用いた。

ＨＥＭＡは、」１記流体送給カテーテルを通してバルーン内に注入されると、水 のような液体状態から半固体ゲル状に変化し、最終的にバルーン殻体内で凝固即 ち硬化する。ＨＥＭＡの重合時間は、反応を起させるのに必要な成分を変えるこ とによって制御することができるが、ＨＥＭＡ６４．５％と、過酸化水素３２． ２％と、硫酸アンモニウム第一鉄３．２５％”から成る溶液を用いることによっ て硬化時間をおよそ・６０分とすることができた。

豚の腎臓は人間の腎臓に類似しているので、この実験には豚を選んだ、小さくて 取扱い易いことから、ハンフォードのミニ豚を用いた。６匹、のミニ豚のうちの ５匹について、コンレイ（米国ミズーリ州セントルイスのマリンドツト・インコ ーホレイテッド製の造影剤）の静脈内注射による造影法を用いて腎孟Ｘ線撮影法 （ＩＶＰ）及び膀胱Ｘ線撮影法による術前検査を実施した。

６匹のハンフォードミニ豚に、その尿管の左右両側に「アンルーフィングＪ　（ ｕｎｒｏｏｆｉｎｇ　）を施すことによって膀胱尿管逆流症を起させた。この処 置は、２匹の豚に対しては、開放外科術の標準技法を用いて実施したが、他の４ 匹の豚に対しては、１４フレンチ（１４／３ｍｍ）径の膀胱鏡を通して腹腔鏡用 鋏を挿入し、内視鏡法によって膀胱尿管逆流を起させることに成功した。

４〜６週間後、膀胱Ｘ線撮影によって尿管下部の両側に逆流の存在が確認された が、バルーンを尿管下部の片側たけに植え込んだ。この植え込み（「埋設」とも いう）は、１匹のミニ豚に対しては開放外科術によって実施し、他の５匹に対し ては、１９ゲージの膀胱鏡針と１５フレンチ（１５／３ｍｍ）径の膀胱鏡を用い て内視鏡法によって実施した。バルーンを埋設してから２〜４週間後に腎孟Ｘ線 撮影（ＩＶＰ）及び膀胱Ｘ線撮影を繰り返し実施した。

即ち、死亡ミニ豚が出るまで４〜６週間の時間間隔で一連の膀胱Ｘ線撮影法、超 音波検査法及び腎孟Ｘ線撮影法（ＩＶＰ）を実施した。バルーン埋設後、４週間 後に１匹が、８週間後に２匹が、１２週間後に２匹が、そして２４週間後に１匹 のミニ豚が死亡した。バルーン埋設局部を切除して、肉眼及び顕微鏡下で検査し た。膀胱、尿管、局部のリンパ節、腎臓、牌臓、肺、及びバルーン埋設局部の周 辺組織の組織学的分析を実施した。

術前検査を実施したミニ豚のどれにも、逆流症がないことが膀胱Ｘ線撮影法によ って確認されており、尿管閉塞がないことが超音波検査法及び腎孟Ｘ線撮影法（ ＩＶＰ）によって確認されていた。それらのミニ豚の尿管の両側に「アンルーフ ィング」を施した後４〜６週間後に、どのミニ豚にも膀胱尿管の両側に逆流症が 生じていることか膀胱Ｘ線撮影法によって確認され、尿管閉塞がないことがＩＶ Ｐ及び腎臓超音波検査法によって確認された。

すべてのミニ豚にバルーン埋設後２〜４週間後に膀胱Ｘ線撮影を実施した。その 結果、尿管の治療した側では逆流症が解消されていたが、尿管の治療されなかっ た反対側には依然として逆流症が存在していることが認められた。引き続き４〜 ６週間の間隔で一連の膀胱Ｘ線撮影法、腎臓超音波検査法及びＩＶＰを実施した 結果、尿管の治療されなかった反対側には依然として逆流症が存在していること が認められ、尿管のバルーンを埋設した側では逆流も、閉塞の兆候もなく、バル ーンの効果が持続していることが判明した。

ミニ豚の死亡後、バルーン埋設局部の総合的検査を実施したところ、どのミニ豚 にも尿管下部に腫脹や膿瘍はみられなかった。バルーン埋設局部周辺組織の顕微 鏡検査では軽い炎症がみられた。又、バルーンの壁と尿管組織との間に線維性反 応が認められた。リンパ節、腎臓、肺及び牌臓から採取した組織には、バルーン の素材粒子の侵入や、炎症反応はみられなかった。

以上、本発明を実施例に関連して説明したが、本発明は、ここに例示した実施例 の構造及び形態に限定されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸脱する ことなく、いろいろな実施形態が可能であり、いろいろな変更及び改変を加える ことができることを理解されたい。

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. １．膀胱尿管逆流症を治療する方法であって、逆流傾向を有する膀胱の尿管下部 にバルーン構造体を挿入し、 該バルーン構造体を膨脹させ、 健全な尿管／膀胱接続部が形成されるように尿管を整復するように前記バルーン 構造体を尿管下部の適正位置に固定することから成る方法。
2. ２．尿管下部内に前記バルーン構造体を挿入するためのポケットを創生する工程 を含むことを特徴とする請求の範囲第１項に記載の方法。
3. ３．前記バルーン構造体を膀胱の粘膜組織層と粘膜下組織層の間に挿入すること を特徴とする請求の範囲第１項に記載の方法。
4. ４．前記バルーン構造体に生物学的適合性を有する物質を充填することを特徴と する請求の範囲第１項に記載の方法。
5. ５．前記バルーン構造体に充填する前記充填物質は、重合性溶液であることを特 徴とする請求の範囲第４項に記載の方法。
6. ６．前記充填物質を凝固させることを特徴とする請求の範囲第４項に記載の方法 。
7. ７．尿管下トンネルを整形するように前記バルーン構造体を膨脹させることを特 徴とする請求の範囲第１項に記載の方法。
8. ８．膀胱尿管逆流症を治療するための装置であって、 膀胱鏡と、 脱着自在のバルーン構造体を展開させるために前記膀胱鏡を通して膀胱内へ挿入 するようになされた送給手段と、 逆流症を軽減させるために前記バルーン構造体を膨脹させ、膀胱の尿管下部内に 固定するための手段と、 から成る装置。
9. ９．前記尿管下部にポケットを創生するための位置づけ手段を含むことを特徴と する請求の範囲第８項に記載の装置。
10. １０．前記バルーン構造体を膨脹させるための前記手段は、該バルーン構造体に 生物学的に適合性を有する物質を充填するための手段をも構成することを特徴と する請求の範囲第８項に記載の装置。
11. １１．前記バルーン構造体を膨脹させるための前記手段は、該バルーン構造体に 現場で凝固する重合性物質を充填するための手段をも構成することを特徴とする 請求の範囲第８項に記載の装置。
12. １２．前記バルーン構造体は、弾性の膨脹可能な部材と、バルーン構造体の膨脹 後バルーン構造体をシールするためのシール手段から成ることを特徴とする請求 の範囲第８項に記載の装置。
13. １３．前記弾性の膨脹可能な部材は、シリコーンゴム製バルーンであることを特 徴とする請求の範囲第１２項に記載の装置。
14. １４．前記シール手段は、緊縮性カラーから成ることを特徴とする請求の範囲第 １２項に記載の装置。
15. １５．前記シール手段は、リップシールから成ることを特徴とする請求の範囲第 １２項に記載の装置。