JPH07501751A - 対称な四隅に切り刃を有する突切りおよび立削り用の差込み工具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 対称な四隅に切り刃を有する突切りおよび立削り用の差込み工具本発明は、ワー クピースの立削りおよび突切り、例えば自動制御式ワークピース加工機械を用い てワークピースの突切りを行うだめの、交換可能な切削用差込み工具およびその ホルダに関する。

技術分野 ワークピースは、立削りおよび突切り、場合によっては塑性加工によって行うか 、または切削用差込み工具を用いる機械加工によって行うというふうに、種々の 方法て行うことかてきる。突切りは、例えば、ホルダに割出し可能に保持される 差込み工具のような切削用差込み工具を用いて、回転中のワークピースから材料 を切削することによって達成される。切削用差込み工具およびそのホルダを備え た最近のＮＣ旋盤／マシニング・センタおよびコンピューター内蔵ＮＣ旋盤／マ シニング・センタを使えば、製品を迅速に且つ効率的に生産することができる。

ワークピースの突切りは、ワークピースを１回転させるごとに切削ビットまたは 旋盤ツールを切りくずの厚さに等しい距離だけ内側に送る通常の旋削に相当する 方法で行われる。通常は、割出し可能な差込み工具の切削チップは、例えば２つ の逃げ面の間の幅と同じ幅に研削される。

ワークピースの立削りおよび突切りを行うための交換可能なビットまたは切削用 差込み工具は、１９６０年代の始め以来、市場に出回っている。最近使用されて いるのは、はとんとか、ホルダに取り付けられた差込み工具アタッチメントに直 立状態に固定される三枚刃差込み工具である。機械加工用の装置および機器か次 々に開発されるにつれて、特に無人で連続運転する機械の場合に、作業中に切削 用差込み工具か折損または破損する場合に備えて、従来よりも一層、安全対策に 意を用いる必要が生じて来た。この種の大型機械を導入するのに必要な多額の投 資のことを考えれば、切削用差込み工具またはビットに要する費用に対する経済 的配慮は、この種の機械を導入する会社にとって、ますます重要な問題となって 来ている。

発明の要約 本発明は、容易に製造できて節約できるような切削用差込み工具を提供すること を目的とする。本発明による交換可能な差込み工具は、はぼ対称に形成された四 角形のプレートであって、四角形の各頂点に相当する位置に切れ刃があり、各辺 に相当する位置に、相対する面と平行な突合せ面がある。これらの突合せ面は切 れ刃と切れ刃との間に位置して、隣り合った２つの突合せ面が互に他方に対して 垂直な位置関係にある。

したかって切削用差込み工具をホルダに取り付ける時、高精度で位置および方向 を定めることができる。本発明による切削用差込み工具は、裏返して使用したり 割出しをしたりすることのできる形状を有し、かつ多少の寸法公差を許容するよ うな形状を有する。本発明による切削用差込み工具を製造するには、数枚の素材 をまとめて積層品とし、まず素材をひとまとめのまま研削して、目的としている 外形を正確に作り出し、次に、ダイヤモンド形に形成された素材を１枚ずつ固定 具に取り付け、１枚ずつの素材の切れ刃に相当する部分を、目的としている形状 になるように研削する、というふうにすることによって、工程をかなり簡易化す ることかできる。本発明による切削用差込み工具は突合せによって支えられるの で、機械的強度が大である。切削荷重は切削用差込み工具の四隅のうちのいずれ かに作用し、しかもそれぞれの場合に荷重の方向は広い範囲で許容され、基本的 には差込み工具全体が荷重を受け止めるので、差込み工具か破損する危険性を大 幅に減らすことができる。同一の切削差込み工具を、右切れ刃用としても左切れ 刃用としても使用することかできる。

図面の簡単な説明 図ＩＡは本発明による切削用差込み工具の平面図、図ＩＢは上記差込み工具の正 面図、 図ＩＣは上記差込み工具の側面図、 図２Ａおよび２Ｂは上記差込み工具をホルダに取り付けた状態を示す図、 図３Ａは上記差込み工具を研削用固定具に取り付けた状態を示す図、図３Ｂは上 記固定具に取り付けた差込み工具を研削しているところを示す側面図、 図４は、研削のためひとまとめにした差込み工具の最前列の差込み工具と、突合 せ面を研削中の研削工具とを示す図である。

実施例 図１は、ワークピースの立削り、または突切りを行うための、Ｈ３Ｓまたは超硬 合金製の、交換可能な切削用差込み工具ｌの１つの形状を示す。差込み工具Ｉは 割出し可能な種類のものであり、基本的には正方形の形状を有し、中心孔２によ ってホルダ３（図２）に取り付けることができる。差込み工具ｌの四隅には、外 側に向かって突出した勾配付き切れ刃４か設けられている。差込み工具ｌの相対 する面５は互に対をなしており、かつ平行である。切れ刃４は中心から外側に向 いている。２組の相対する面５のうち、任意の隣り合う２つの面５は、差込み工 具１をホルダ３に取り付ける時、突合せ面として使用され、互に他方に対して垂 直である。ホルダ３も、それらの突合せ面に対応して互に垂直な２つの面を有す るので、差込み工具ｌをホルダ３に取り付ける時、正確な位置ぎめができる。ホ ルダ３の互に垂直な２つの面のうちの一方または両方に４個の切れ刃４のうちの １つを収容するためのスペースが設けられいる。中心孔２は、差込み工具ｌの片 面または両面において、６に示すように開先加工または面取り加工を施してもよ い。それは適当な取り付は具７と共に、差込み工具ｌをホルダ３にしっかりと固 定するのを助け、かつ、差込み工具ｌの割出しを行う必要が生じた時、それを行 った後、差込み工具１をホルダ３に固定し直す作業を容易にする。差込み工具１ の４個の切れ刃４のおのおのには、例えば１５°の勾配を持ったチップ・ブレー カ８か設けられている。差込み工具ｌは、適当な締め金具によってホルダ３に直 立状態に保持され、約９°の取り付は角を有する。このような差込み工具ｌを、 以上のようにホルダ３に保持すると、切削荷重を差込み工具全体に分布させるこ とができる。切削荷重は、基本的には差込み工具ｌの平面上でその中心に向かっ て作用するので、差込み工具ｌが破損する危険性を減らすことができる。差込み 工具ｌの切れ刃４及び差込み工具１の四隅は、広い範囲にわたる荷重の方向を許 容するような形状を有するので、そのことからも、差込み工具ｌに作用する切削 荷重の分布の仕方を好ましいものにすることができ、さらに切れ刃４の部分での 熱の分布の仕方も好ましいものにすることができる。

図４は、本発明による切削用差込み工具ｌの積層品９の端面図であり、差込み工 具ｌの突合せ面５に対応した形状を有する研削工具ｌＯをも示す。平らな突合せ 面５、切れ刃４およびチップ・ブレーカ８を研ぎ出すため、積層品９上で研削工 具ＩＯを前・後進させることができる。例えば小径のワークピースの機械加工を 行う時の切れ味をよくするため、および効率的なチップ・ブレーカとしての効果 を生じさせるため、差込み工具１の四隅は勾配付きとする。

図３Ａおよび図３Ｂは、切削用差込み工具ｌの積層品９を研削した後、その積層 品９となっていた数枚の差込み工具ｌを、中心間距離が互に等しく且つ大となる ように設置した固定具に、１枚ずつ取り付けた状態を示す。これら数枚の差込み 工具１は、それぞれの対角線か一致するような取り付は方をされ、その上を第２ の研削工具１１が前・後進させられる。こうすれば、平らな切削面に望み通りの 形状を作り出すのに必要な研削作業の回数を、できるたけ少なくすることかてき る。約４°の勾配か、切れ刃４の切れ味をよくするてあろう。

研削された領域の内側の正方形の領域は、研削された領域よりも肉厚か大きくな るので、中心孔２か存在することによって劣化する機械的強度か、その大きな肉 厚によって補償される。またこの肉厚の大きな領域は、切削用差込み工具ｌの使 用時にそれに作用するトルクに対する大きな耐力を与える。

本発明は、上記のような種類の切削用差込み工具を製造するのに必要な研削作業 の回数を大幅に減らすことかできるという効果を存する。それと同時に、４個の 切れ刃を持った割出し可能な切削用差込み工具か得られる。これらの特徴は、差 込み工具の製造コストの低減を可能にし、この差込み工具のユーザーに対しては 経費節減を可能にする。

◇３δ 補正書の翻訳文提出口（特許法第１８４条の７第１項）平成　５年１１月３０日

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. １．四隅のそれぞれに切れ刃を有し、切れ刃と切れ刃との間には、互に平行な、 互に反対向きの平らな突合せ面を備え、さらに、ホルダに直立状態に取り付ける ため、および、例えば自動制御で機械加工を行うための装置に取り付けて使用す る目的で前記ホルダに保持するため、中心孔を有するような、交換可能で割出し 可能な、ほぼ四角形の、立削りおよび突切りを行うための切削用差込み工具であ って、前記切れ刃（４）のすべてが互に同一形状で対称に形成されていること、 前記切削用差込み工具（１）が右切れ刃用としても左切れ刃用としても使用可能 なように前記ホルダ（３）の右側または左側に二者択一的に取り付け得ること、 および、おのおのの切れ刃（４）がその側部においては狭幅化斜面を有し、その 平面部においては拡幅化斜面を有することを特徴とする、立削りおよび突切りを 行うための差込み工具。
2. ２．前記側部における前記狭幅化斜面（８）が約１５°の勾配を有することを特 徴とする、請求項１に記載の立削りおよび突切りを行うための差込み工具。
3. ３．前記平面部における前記拡幅化斜角が約４°の勾配を有することを特徴とす る、請求項１に記載の立削りおよび突切りを行うための差込み工具。