JPH0621611Y2 - スローアウェイ式総形フライス - Google Patents

スローアウェイ式総形フライス

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JPH0621611Y2
JPH0621611Y2 JP1987174723U JP17472387U JPH0621611Y2 JP H0621611 Y2 JPH0621611 Y2 JP H0621611Y2 JP 1987174723 U JP1987174723 U JP 1987174723U JP 17472387 U JP17472387 U JP 17472387U JP H0621611 Y2 JPH0621611 Y2 JP H0621611Y2
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JP
Japan
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throw
tip
flank
milling cutter
throwaway
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JP1987174723U
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JPH0179511U (ja
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精敏 三ツ谷
信幸 長森
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Moldino Tool Engineering Ltd
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Hitachi Tool Engineering Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はスローアウェイ式総形フライスに関し、特に、
フライス本体の外周部に複数のスローアウェイチップを
装着してなり、スプライン軸の溝加工等に好適なスロー
アウェイ式総形フライス関する。
〔従来の技術及び問題点〕
従来から、機械等の動力伝達等に用いられるスプライン
軸に溝を加工するための工具として、2番取りされたス
プラインフライスが多く用いられている。
このようなスプラインフライスは高い加工精度が要求さ
れるため、従来は高速度鋼により一体的に形成されてい
た。しかしながら高速度鋼製の場合切削速度は20m/
分と低く、非能率的である上に、耐摩耗性に劣るので頻
繁に補修又は交換をする必要があった。
これに対して超硬合金製とすると切削速度及び耐摩耗性
が向上するので能率的となるが、著しくコスト高になる
という問題がある。
そこでスプラインフライス等の総形フライスをスローア
ウェイ式にすることが考えられる。
しかし、スプラインフライス等においてスローアウェイ
式にしようとすると、スローアウェイチップの固定に仕
方に問題があることがわかった。すなわち上記スローア
ウェイチップに例えば対向する一対の切刃を設けた場
合、一方の切刃を使用している間に他方の切刃はフライ
ス本体に固着されることになるが、総形フライスのチッ
プの切刃は直線状ではないので、フライス本体に線また
は点で接触することになる。このためフライス本体側が
変形し、チップの位置を高精度に保持することができな
い。しかも、切刃部を破損してしまうおそれがあるとい
う問題も有している。
本考案は上記の問題点に鑑みてなされたもので、少なく
とも一対の切刃を有しているスローアウェイチップの位
置精度を高精度に保持することができ、かつ、高速度で
切削加工を行なうことのできる超硬合金製のスローアウ
ェイチップを有する総形フライスを提供することを目的
とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するため鋭意研究の結果、本考案者はス
ローアウェイチップの切刃の逃げ面の後部にフライス本
体のチップ座に突当たるように平坦状にされた第二の逃
げ面を設けることにより、スローアウェイチップをフラ
イス本体に強固にかつ精確に固定することができること
を発見し、本考案に想到した。
すなわち、本考案に係るスローアウェイ式総形フライス
は、円板状のフライス本体の外周部に複数の超硬合金製
スローアウェイチップを着脱自在に取付けてなり、前記
スローアウェイチップの少なくとも一対の面に溝形成用
の切刃を有し、かつ前記切刃の逃げ面が切削に関与する
第一の逃げ面と前記第一の逃げ面の後方に位置して前記
フライス本体との突当て部となる平坦な第二の逃げ面と
からなり、前記スローアウェイチップは前記第二の逃げ
面と後面とにより前記フライス本体のチップ座に固定さ
れることを特徴とする。
〔作用〕
本考案によれば、上記突当て面をフライス本体のチップ
座に当接させることにより、フライス本体に固定してい
るので、面接触により確実に高い位置精度を確保するこ
とができる。しかも上記突当て面により保持するので、
一対以上の切刃を形成した場合でも、スローアウェイチ
ップの切刃が直接フライス本体のチップ座に接触するこ
とがなく、フライス本体またはスローアウェイチップの
切刃の変形や破損を確実に防止することができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図乃至第8図を参照して説
明する。
第1図乃至第3図、及び第8図は本考案の一実施例を示
したもので、円板状のフライス本体1の中心部には、取
付穴2が穿設されており、上記フライス本体1の外周部
には複数のチップポケット4及びチップ座5が形成され
ている(図においては1つのみ示す)。このチップ座5
の回転方向後面51は、第3図に示すように、ほぼV字状
に形成されている。また上記チップ座5の底面には、上
記後面51側に幾分高くなっている段部52が形成されてい
る。段部52は後述するようにスローアウェイチップ3の
第二の逃げ面が当接するように配設されている。さら
に、上記チップポケット4においては、上記スローアウ
ェイチップ3を押圧保持するためのクサビ状固定片6が
ねじ7によりフライス本体1に螺着されている。
スローアウェイチップ3は、P25等の超硬合金やサー
メットなどにより形成され、第4図乃至第7図に示すよ
うに、平面からなる前面9と、上下方向に沿ってほぼV
字状に形成された後面10と、突条11、11′を有する上面
と、突条12、12′を有する下面と、側面とからなる略角
錐台状である。上面と下面とは上下方向に対称である。
突条11、11′、12、12′が前面9と交わる稜線が切刃31、3
1′であり、その突条11、11′、12、12′が切削に関与す
る第一の逃げ面11、11′、12、12′となる。また、第一の
逃げ面11、11′、12、12′の後方には、第一の逃げ面11、1
1′、12、12′とは角度が異なる平面状の第二の逃げ面1
3、13′、14、14′が形成されている。
上記スローアウェイチップ3をチップポケット4に固定
するときの模式図を第8図に示す。第8図中において、
固定したスローアウェイチップ3を一点鎖線で表す。
第8図に示すように、スローアウェイチップ3は固定片
6を介してねじ7により固定されるが、そのとき、第二
の逃げ面14はチップ座5の段部52に突当たり、第一の逃
げ面12はフライス本体1には当接しない。
本実施例においては、各スローアウェイチップ3はフラ
イス本体1のチップポケット4に固定片6を介してねじ
7により固定される。ねじ7を締め付けるに応じてチッ
プ3に横方向(円周方向後面側)の力を及ぼし、チップ
3の後面10をV字型のチップ座5の後面51に押圧し、チ
ップ3をチップ座5に対して正確に位置決めし、固定す
る。このとき、上記突当て面14はチップ座5の段部52に
当接することにより、チップ3の半径方向の位置決めも
行なわれる。チップ座5の段部52に対してスローアウェ
イチップ3の第二の逃げ面14が面接触することになり、
高い位置精度を確保することができる。しかも、上記ス
ローアウェイチップ3を上記突当て面14により保持し、
切刃31′を有する第一の逃げ面12は非接触状態に保持さ
れるので、チップ座5側の切刃31′が直接チップ座5に
当接して、破損したり変形したりすることを確実に防止
することができる。また、スローアウェイチップ3を超
硬合金により形成しており、かつ、スローアウェイチッ
プ3の高い位置精度によりスローアウェイチップ3のふ
れを防止することができるので、高速度で切削加工をす
ることが可能となる。
なお、上記スローアウェイチップ3の固定手段として固
定片6を用いず、スローアウェイチップを貫通するねじ
により直接固定するようにしてもよい。
実施例1 外径100mmのフライス本体に、スローアウェイチップ
を8個装着し、スプライン軸の軸加工をアーバサポート
を使用して乾式切削により行なった。このときのスプラ
イン諸元を以下に示す。
スプライン諸元(単位mm): 大径 53.5±0.1 小径 46.3+0.025−0.05 幅 9.3+0.040,−0.076 山数 8山 面取り c0.5 スプライン長さ 200 なお、スローアウェイチップの材質は、超硬合金P25
相当とし、スローアウェイチップ後面のV字状突起の角
度は120度とした。
また比較のため、外径100mm、切刃12個を有する従
来の高速度鋼スプラインフライスによる切削加工を行な
った。
それぞれの切削条件を第1表に、また加工の結果を第2
表にそれぞれ示す。
上記実験結果によれば、本考案のスプラインフライス
は、従来のものに比べて刃数が少ないのにもかかわら
ず、高速切削を行なうことができ、テーブル送りの送り
量を大きく確保することができる。すなわち、正味切削
時間において約5.4倍、スプライン軸1本当りの全加
工時間で約4倍の能率アップを得ることができ、大幅に
作業効率を高めることができることがわかる。
以上において本考案を添付図面を参照してスプラインフ
ライスにより説明したが、本考案はそれに限定されるこ
となく、一般的に総形フライスと呼ばれるものに適用す
ることができる。ここで「総形フライス」とは切刃が平
坦でなく、異形状のフライスを総称したものである。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案に係るスローアウェイ式総形フ
ライスは、切刃逃げ面の後部に設けられた平坦な突当て
面(第二の逃げ面)をチップ座に当接させることによ
り、フライス本体の半径方向の位置決めを行なうように
しているので、面接触により確実に高精度な位置精度を
確保することができ、しかも、上記突当て面により保持
するので、切刃がフライス本体に接触することがなく、
フライス本体及びスローアウェイチップの切刃の破損や
変形を確実に防止することができる。また、スローアウ
ェイチップを超硬合金により形成しており、かつ、スロ
ーアウェイチップの高い位置精度によりスローアウェイ
チップの外周刃のふれを防止することができるので、高
速度でかつ高精度の切削加工を行なうことが可能である
等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図、及び第8図は本考案の一実施例に係
るスプラインフライスを示すもので、第1図は正面図、
第2図は線分A−Aに沿った部分断面側面図、第3図は
部分上面図、第8図は部分拡大図であり、第4図乃至第
7図はスローアウェイチップの一例を示したもので、第
4図は正面図、第5図は上面図、第6図は側面図、第7
図は斜視図である。 1…フライス本体、3…スローアウェイチップ、4…チ
ップポケット、5…チップ座、6…固定片、7…ねじ、
11,11′,12,12′…突条、13,13′,14,14′…第二の逃
げ面(突当て面)、31,31′…切刃、51…チップ座後
面、52…段部。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円板状のフライス本体の外周部に複数の超
    硬合金製のスローアウェイチップを着脱自在に取付けて
    なるスローアウェイ式総形フライスであって、前記スロ
    ーアウェイチップの少なくとも一対の対向面に溝形成用
    の切刃を有し、かつ前記切刃の逃げ面が切削に関与する
    第一の逃げ面と、前記第一の逃げ面の後方に位置して前
    記フライス本体との突当て部となる平坦な第二の逃げ面
    とからなり、前記スローアウェイチップは前記第二の逃
    げ面と後面とにより前記フライス本体のチップ座に固定
    されることを特徴とするスローアウェイ式総形フライ
    ス。
  2. 【請求項2】実用新案登録請求の範囲第1項に記載のス
    ローアウェイ式総形フライスにおいて、前記スローアウ
    ェイチップの後面がV字突起状であり、フライス本体の
    各チップ座のV字状溝部に受承され、もって前記スロー
    アウェイチップの位置が固定されることを特徴とするス
    ローアウェイ式総形フライス。
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