JPH0750111Y2 - 機械部品の吸着保持機構 - Google Patents
機械部品の吸着保持機構Info
- Publication number
- JPH0750111Y2 JPH0750111Y2 JP2899392U JP2899392U JPH0750111Y2 JP H0750111 Y2 JPH0750111 Y2 JP H0750111Y2 JP 2899392 U JP2899392 U JP 2899392U JP 2899392 U JP2899392 U JP 2899392U JP H0750111 Y2 JPH0750111 Y2 JP H0750111Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnet
- holding mechanism
- holder
- mechanical parts
- magnet holder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Jigs For Machine Tools (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、工具、その他の機械部
品一般の取付手段として利用可能な吸着保持機構に関す
るものである。
品一般の取付手段として利用可能な吸着保持機構に関す
るものである。
【0002】
【従来技術とその課題】機械部品を固定具なしで着脱可
能に取り付けための取付手段として、マグネットを用い
た磁気吸着が利用されている。しかしながら、マグネッ
ト面を磁性材の支持部材に直付けする従来の吸着構造で
は、マグネットが支持部材から引き離される前後方向に
対しては大きな保持力を発揮する一方で、マグネットが
支持部材の取付面の上を滑る方向に対しては相対的に保
持力が弱いという特性が認められる。そのため、吸着部
品が振動を伴う場合や支持部材が振動系に設置されてい
る場合には、マグネットで吸着保持されている部品が支
持部材の取付面上で上下、左右方向にズレを生じ易く、
位置決め精度が要求される用途では、使用に耐えないと
いう問題点が見られる。
能に取り付けための取付手段として、マグネットを用い
た磁気吸着が利用されている。しかしながら、マグネッ
ト面を磁性材の支持部材に直付けする従来の吸着構造で
は、マグネットが支持部材から引き離される前後方向に
対しては大きな保持力を発揮する一方で、マグネットが
支持部材の取付面の上を滑る方向に対しては相対的に保
持力が弱いという特性が認められる。そのため、吸着部
品が振動を伴う場合や支持部材が振動系に設置されてい
る場合には、マグネットで吸着保持されている部品が支
持部材の取付面上で上下、左右方向にズレを生じ易く、
位置決め精度が要求される用途では、使用に耐えないと
いう問題点が見られる。
【0003】本考案は、かかる技術的課題を解決するた
めに、マグネットを組み込むマグネットホルダに位置ズ
レ防止対策を講じた吸着保持機構を提供するものであ
る。
めに、マグネットを組み込むマグネットホルダに位置ズ
レ防止対策を講じた吸着保持機構を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本考案に基づく機
械部品の吸着保持機構にあっては、外面に機械部品が固
定され、内面にマグネットが組み込まれるマグネットホ
ルダの吸着面に、マグネット面から突出させるようにし
て高摩擦係数部材のシートを貼り着けたものからなって
いる。
械部品の吸着保持機構にあっては、外面に機械部品が固
定され、内面にマグネットが組み込まれるマグネットホ
ルダの吸着面に、マグネット面から突出させるようにし
て高摩擦係数部材のシートを貼り着けたものからなって
いる。
【0005】
【作用】マグネットホルダの吸着面に高摩擦係数部材の
シートを貼着したものでは、支持部材の取付面に密着さ
れる同シートが、支持部材に対するマグネットホルダの
上下、左右方向での滑りを拘束して、マグネットホルダ
に固定される機械部品の振動に伴う位置ズレを的確に防
止することができるものとなる。
シートを貼着したものでは、支持部材の取付面に密着さ
れる同シートが、支持部材に対するマグネットホルダの
上下、左右方向での滑りを拘束して、マグネットホルダ
に固定される機械部品の振動に伴う位置ズレを的確に防
止することができるものとなる。
【0006】
【実施例】以下、図示の実施例を参照して説明する。
【0007】図1は、本考案の好適な適用具体例とし
て、プラスチック成形機に付帯設備として設置されるゲ
ートカット装置において、そのカッター支持板にゲート
カッターとして取り付けられるエアニッパ3の吸着保持
例を図示している。
て、プラスチック成形機に付帯設備として設置されるゲ
ートカット装置において、そのカッター支持板にゲート
カッターとして取り付けられるエアニッパ3の吸着保持
例を図示している。
【0008】ここにおいて、エアニッパ3は、内面にマ
グネット2が組み込まれている磁性材製の溝型マグネッ
トホルダ1の外面に取付板4を介して固定されている。
そして、マグネット2を内蔵して該マグネット2により
磁化されているマグネットホルダ1の両側吸着面1aに
は、図1に寸法Xで表わされるように、ホルダ1内のマ
グネット面2aから若干突出(X; 0.1〜 0.3mm程度)
させた状態で、ゴムシートのような高摩擦係数部材のシ
ート5、5が貼り着けられている。
グネット2が組み込まれている磁性材製の溝型マグネッ
トホルダ1の外面に取付板4を介して固定されている。
そして、マグネット2を内蔵して該マグネット2により
磁化されているマグネットホルダ1の両側吸着面1aに
は、図1に寸法Xで表わされるように、ホルダ1内のマ
グネット面2aから若干突出(X; 0.1〜 0.3mm程度)
させた状態で、ゴムシートのような高摩擦係数部材のシ
ート5、5が貼り着けられている。
【0009】図2は、上記のマグネットホルダ1を用い
たエアニッパ3の取付例を示している。即ち、図示しな
い架台上に直立姿勢で取り付けられる磁性材製のカッタ
ー支持板6には、外面にエアニッパ3が固定され、内面
にマグネット2が組み込まれているマグネットホルダ1
が、その両側吸着面1aに貼着されたシート5、5を取
付面6aに密着させた状態で吸着保持されている。この
取付状態では、ホルダ1内のマグネット面2aと支持部
材6の取付面6aとの間には、一定の隙間Xが形成され
ることになる。
たエアニッパ3の取付例を示している。即ち、図示しな
い架台上に直立姿勢で取り付けられる磁性材製のカッタ
ー支持板6には、外面にエアニッパ3が固定され、内面
にマグネット2が組み込まれているマグネットホルダ1
が、その両側吸着面1aに貼着されたシート5、5を取
付面6aに密着させた状態で吸着保持されている。この
取付状態では、ホルダ1内のマグネット面2aと支持部
材6の取付面6aとの間には、一定の隙間Xが形成され
ることになる。
【0010】このように改良された吸着保持機構では、
刃先3aの切断動作に伴いエアニッパ3が振動したり、
或いはカッター支持板6が架台上に設置される他の振動
系と共に振動しても、支持部材6の取付面6aに左右両
側で帯状に密着される高摩擦係数部材のシート5、5
が、カッター支持板6に対するマグネットホルダ1の上
下、左右方向Z、Yでの滑りを拘束して、マグネットホ
ルダ1即ち、その外面に固定されるエアニッパ3の位置
ズレを確実に防止することができる。従って、本機構を
採用すれば、この種ゲートカット装置で要求されるカッ
ター支持板6上でのエアニッパ3の位置決め精度を確保
することができ、延いてはエアニッパ3の取付手段とし
て、工具等の不要な磁気吸着方式を選ぶことが可能とな
る。
刃先3aの切断動作に伴いエアニッパ3が振動したり、
或いはカッター支持板6が架台上に設置される他の振動
系と共に振動しても、支持部材6の取付面6aに左右両
側で帯状に密着される高摩擦係数部材のシート5、5
が、カッター支持板6に対するマグネットホルダ1の上
下、左右方向Z、Yでの滑りを拘束して、マグネットホ
ルダ1即ち、その外面に固定されるエアニッパ3の位置
ズレを確実に防止することができる。従って、本機構を
採用すれば、この種ゲートカット装置で要求されるカッ
ター支持板6上でのエアニッパ3の位置決め精度を確保
することができ、延いてはエアニッパ3の取付手段とし
て、工具等の不要な磁気吸着方式を選ぶことが可能とな
る。
【0011】なお、マグネットホルダ1の吸着面1aに
貼り着けられる高摩擦係数部材シート5、5の形状、寸
法等については、マグネットホルダ1やホルダ1内に組
み込まれるマグネット2の形状等に応じて適宜に調整さ
れる。また、本考案の吸着保持機構は、ゲートカット装
置に搭載されるエアニッパ3の例に限らず、着脱可能で
かつ取付状態での位置ズレを嫌う機械部品の吸着保持に
は、一般的に適用できる。
貼り着けられる高摩擦係数部材シート5、5の形状、寸
法等については、マグネットホルダ1やホルダ1内に組
み込まれるマグネット2の形状等に応じて適宜に調整さ
れる。また、本考案の吸着保持機構は、ゲートカット装
置に搭載されるエアニッパ3の例に限らず、着脱可能で
かつ取付状態での位置ズレを嫌う機械部品の吸着保持に
は、一般的に適用できる。
【0012】
【考案の効果】以上の如く、本発明の吸着保持機構で
は、マグネットホルダの吸着面に高摩擦係数部材のシー
トを貼り着けるだけの簡易な工夫により、機械部品が振
動により支持部材の取付面上で上下、左右方向にズレを
生じるのを防止し、位置決め精度を確保することができ
るものとなる。
は、マグネットホルダの吸着面に高摩擦係数部材のシー
トを貼り着けるだけの簡易な工夫により、機械部品が振
動により支持部材の取付面上で上下、左右方向にズレを
生じるのを防止し、位置決め精度を確保することができ
るものとなる。
【図1】一実施例を示すエアニッパ吸着保持機構の斜視
図である。
図である。
【図2】エアニッパのカッター支持板に対する取付状態
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
1 マグネットホルダ 1a 吸着面 2 マグネット 2a マグネット面 3 エアニッパ 3a 刃先 4 取付板 5 高摩擦係数部材のシート 6 カッター支持板 6a 取付面
Claims (1)
- 【請求項1】 外面に機械部品が固定され、内面にマグ
ネットが組み込まれるマグネットホルダの吸着面に、マ
グネット面から突出させるようにして高摩擦係数部材の
シートを貼り着けたことを特徴とする機械部品の吸着保
持機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2899392U JPH0750111Y2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 機械部品の吸着保持機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2899392U JPH0750111Y2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 機械部品の吸着保持機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0621827U JPH0621827U (ja) | 1994-03-22 |
JPH0750111Y2 true JPH0750111Y2 (ja) | 1995-11-15 |
Family
ID=12263943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2899392U Expired - Lifetime JPH0750111Y2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 機械部品の吸着保持機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0750111Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017019073A (ja) * | 2015-07-14 | 2017-01-26 | 株式会社ジェイテクト | 電磁チャック、及び電磁チャックを備えた複合研削盤 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102250425B1 (ko) * | 2019-10-17 | 2021-05-11 | 주식회사 서연이화 | 차량용 도어 검사장치 |
-
1992
- 1992-04-03 JP JP2899392U patent/JPH0750111Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017019073A (ja) * | 2015-07-14 | 2017-01-26 | 株式会社ジェイテクト | 電磁チャック、及び電磁チャックを備えた複合研削盤 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0621827U (ja) | 1994-03-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH02281495A (ja) | 磁気ディスク装置 | |
US4834006A (en) | Embroidery frame supporting device for an embroidery sewing machine | |
JPH0750111Y2 (ja) | 機械部品の吸着保持機構 | |
JP3358656B2 (ja) | 眼鏡レンズ穴あけ治具位置決め装置 | |
DE69905210T2 (de) | Markierungsvorrichtung mit verbesserter Antriebsvorrichtung | |
JP2003251714A (ja) | シート加工方法及び装置 | |
JPH09311319A (ja) | 基板の固定装置およびこれを備えた液晶表示装置 | |
JP2553681Y2 (ja) | ねじ類供給装置の停止構造 | |
CN219202124U (zh) | 一种掩模版上金属引导器的去除装置 | |
JP3295101B2 (ja) | シートスイッチ装置 | |
JPH11239897A (ja) | 成形装置 | |
JPH0599451A (ja) | 空気調和機の前面枠取り付け装置 | |
JPH0746483Y2 (ja) | 鋸引き用定規 | |
JP3005551B1 (ja) | 軸部材自動装着装置 | |
JP2595697Y2 (ja) | ワーク取付け装置 | |
JPH03195625A (ja) | 振動部品整列装置 | |
JPH0558095A (ja) | プロツタ | |
JPH067451Y2 (ja) | 光ピックアップ | |
JPS609692Y2 (ja) | プロツタの記録ペン支持装置 | |
JPS6244329A (ja) | スライドテ−ブル機構 | |
JPH0451944Y2 (ja) | ||
JPH0532933U (ja) | 換気扇におけるフイルタ装置の取付け装置 | |
JPS648681U (ja) | ||
JPS58121688U (ja) | 空気圧式打撃工具の打込位置調整具 | |
JP2002036146A (ja) | 固定台 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |