JPH0749646Y2 - テ−プ駆動機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、記録再生装置のテープ駆動機構に係り、特に
携帯用の小型の記録再生装置のテープ駆動機構に関す
る。

（従来の技術） 第３図及び第４図はテープカセットのテープリールを回
転駆動する従来のテープ駆動機構を示す平面図である。

第３図及び第４図において、１は駆動源であるモータ、
２はこのモータの出力軸に固定されたプーリ、3,4,5は
それぞれ回転駆動手段である第1,第2,第３のアイドラ、
６は前記プーリ２とこれらアイドラ3,4,5に掛けられた
ベルトである。

なお、第1,第２のアイドラ3,4は記録再生装置の操作モ
ードに対示して動作し、第３のアイドラ５はシャーシの
下面に軸支されている。

また、７は前記第１のアイドラ３の中心部に配設した回
転ギア、８はテープカセットのテープリールを回転駆動
させる供給リールであり、この外周には前記回転ギア７
が噛合するギア8aが形成されている。

９は前記第２のアイドラ４の中心部に配設した回転軸、
10はテープカセットのテープリールを回転駆動させる巻
取りリールであり、この外周には前記回転軸９が圧接す
る圧接部10aか形成されている。

さらに、11は第１の操作レバーであり、この第１の操作
レバー11の一端には第１のアイドラ３が軸支され、この
他端には図示しない操作機構が連結されている。

12は第２の操作レバーであり、この第２の操作レバー12
の一端には第２のアイドラ４が軸支され、この他端には
図示しない操作機構が連結されている。

なお、回転ギア７、供給リール８、回転軸９、巻取りリ
ール10の寸法形状は記録再生装置に装着されるテープカ
セットのテープリールが安定した速度で回転することが
でき、特に記録再生時におけるテープ走行が高い精度で
行なえるように設計されている。

ここで、第３図に示すように第１の操作レバー11を動作
させることにより、第１のアイドラ３の回転ギア７を供
給リール８のギア8aに噛合させ、モータ１の回転力がベ
ルト６を介して伝達され供給リール８が回転駆動され
る。

なお、第３図は巻戻しの動作状態を示している。

次に、第４図に示すように第２の操作レバー12を動作さ
せることにより第２のアイドラ４の回転軸９を巻取りリ
ール10の圧接部10aに圧接させモータ１の回転力がベル
ト６を介して伝達され巻取りリール10が回転駆動され
る。

なお、第４図は記録再生の動作状態を示している。

このようにして記録再生装置の記録、再生、巻取り等の
動作が行なわれている。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、上記したテープ駆動機構ではテープカセ
ットを記録再生装置のテープ駆動機構の上面に装着して
いるので、記録再生装置の厚さ方向の薄型化ができず、
特にこのような記録再生装置においては携帯時の負担を
できるだけ少なくするという小型化の障害になるという
問題点があった。

（問題点を解決するための手段） そこで、本考案は上記した問題点を解決するためになさ
れたもので、巻取りリールに圧接された回転軸を介し
て、駆動源よりの回転力により前記巻取りリールを回転
駆動する第１の回転駆動手段と、前記駆動源により回転
力が伝達され、前記回転力により供給リールを回転駆動
する第２の回転駆動手段とを具備し、前記巻取りリール
及び供給リールにそれぞれ係合して回転駆動されるテー
ブリールを有するテープカセットが装着されるテープ駆
動機構において、前記巻取りリールに圧接された回転軸
の一端を前記テープカセット筐体に形成された孔に遊嵌
させるよう配設したことを特徴とするテープ駆動機構を
提供するものである。

（実施例） 第１図は本考案になるテープ駆動機構の好適な一実施例
を示す平面図、第２図は第１図の要部を示すII-II線上
における断面図である。

なお、第１図及び第２図において前述の第３図及び第４
図における同一構成部分には同一符号を付してその説明
を省略する。

以下、本考案のテープ駆動機構の要部について説明す
る。

13は回転駆動手段である第２のアイドラ、14はこの第２
のアイドラ13の中心部に配設した回転軸、15は第２の操
作レバーであり、この第２の操作レバー15の一端には前
記第２のアイドラ13の回転軸14が例えばオイルレスメタ
ルの軸受16,16を介して軸支されており、この他端には
図示しない操作機構が連結されている。

そして、前記第２のアイドラ13の回転軸14の上端部14a
はテープカセットの載置される載置面より突出してお
り、テープカセットを記録再生装置に装着した際この回
転軸14の上端部14aがカセット筐体に形成された位置規
制用の孔に嵌入するようになっている。

また、第２のアイドラ13の回転軸14は後述する巻取りリ
ールの圧接部と圧接することによって回転力を伝達する
のでこの回転軸14は上下端で軸支される構造になってい
る。

なお、前記第２の操作レバー15を操作させた際、前記第
２のアイドラ13の回転軸14がテープカセット筐体の位置
規制用の孔の内壁に当接しない寸法形状になっている。

さらに、18はテープカセットのテープリール（図示せ
ず）を回転駆動させる巻取りリールであり、この外周に
は前記第２のアイドラ13の回転軸14が圧接される圧接部
18aが形成されている。

ここで上記のように構成されたテープ駆動機構の動作に
ついて説明する。

第１の操作レバー11を動作させることにより第１のアイ
ドラ３の回転ギア７を供給リール８のギア8aに噛合させ
モータ１の回転力がベルト６を介して伝達され供給リー
ル８が回転駆動される。

また、第２の操作レバー15を動作させることにより第２
のアイドラ13の回転軸14を巻取りリール18の圧接部18a
に圧接させモータ１の回転力がベルト６を介して伝達さ
れ巻取りリール18が回転駆動される。

このようにして記録再生装置の動作が行なわれている。

（考案の効果） 本考案は、以上詳述したように巻取りリールに圧接され
た回転軸を介して、駆動源よりの回転力により前記巻取
りリールを回転駆動する第１の回転駆動手段と、前記駆
動源により回転力が伝達され、前記回転力により供給リ
ールを回転駆動する第２の回転駆動手段とを具備し、前
記巻取りリール及び供給リールにそれぞれ係合して回転
駆動されるテーブリールを有するテープカセットが装着
されるテープ駆動機構において、前記巻取りリールに圧
接された回転軸の一端を前記テープカセット筐体に形成
された孔に遊嵌させるよう配設させたものであるから、
従来のテープ駆動機構を備えた記録再生装置に比較して
記録再生装置の厚さ方向の寸法を小として、スペース効
率を高めることができ、記録再生装置の薄型化・小型化
を行なえるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案になるテープ駆動機構の一実施例を示す
平面図、第２図は第１図の要部を示すII-II線上におけ
る断面図、第３図及び第４図は従来のテープ駆動機構を
示す平面図である。 １……駆動源、2,7……第２の回転駆動手段、８……供
給リール、13……第１の回転駆動手段、14……回転軸、
18……巻取りリール。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】巻取りリールに圧接された回転軸を介し
   て、駆動源よりの回転力により前記巻取りリールを回転
   駆動する第１の回転駆動手段と、前記駆動源により回転
   力が伝達され、前記回転力により供給リールを回転駆動
   する第２の回転駆動手段とを具備し、前記巻取りリール
   及び供給リールにそれぞれ係合して回転駆動されるテー
   ブリールを有するテープカセットが装着されるテープ駆
   動機構において、前記巻取りリールに圧接された回転軸
   の一端を前記テープカセット筐体に形成された孔に遊嵌
   させるよう配設したことを特徴とするテープ駆動機構。
2. 【請求項２】前記テープカセットに設けられた孔は、テ
   ープカセット筐体の位置規制用の孔である実用新案登録
   請求の範囲第１項記載のテープ駆動機構。