JPH0749624A - 画像形成装置の転写装置 - Google Patents
画像形成装置の転写装置Info
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- JPH0749624A JPH0749624A JP5212261A JP21226193A JPH0749624A JP H0749624 A JPH0749624 A JP H0749624A JP 5212261 A JP5212261 A JP 5212261A JP 21226193 A JP21226193 A JP 21226193A JP H0749624 A JPH0749624 A JP H0749624A
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- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】転写ローラの導電弾性層が分割式の場合の各導
電弾性層間の間隙に対応する部分の転写不良、及び小サ
イズの転写材通紙後の紙跡による転写材の裏汚れ等を防
止する。 【構成】絶縁性の芯金9に、3分割の電極6、8、6を
嵌合し、これら電極の外周を導電弾性層18にて囲繞
し、転写ローラ19を構成する。導電層18は、107
〜1010Ωcmの中抵抗を有し、感光ドラム1に当接し
て転写ニップ部を形成する。通紙幅の狭い転写材の場
合、スイッチ11を介して電極8のみに転写バイアスを
印加し、通紙幅が広い転写材17の場合、スイッチ1
0、11を介して電極6、8、6に転写バイアスを印加
する。従来は弾性層が分割されていたため、これらの間
隙に対応する部分の転写不良が発生しがちであったが、
弾性層18は一体なのでこのような転写不良はない。ま
た、非通紙部には不要な転写バイアスは印加されない。
電弾性層間の間隙に対応する部分の転写不良、及び小サ
イズの転写材通紙後の紙跡による転写材の裏汚れ等を防
止する。 【構成】絶縁性の芯金9に、3分割の電極6、8、6を
嵌合し、これら電極の外周を導電弾性層18にて囲繞
し、転写ローラ19を構成する。導電層18は、107
〜1010Ωcmの中抵抗を有し、感光ドラム1に当接し
て転写ニップ部を形成する。通紙幅の狭い転写材の場
合、スイッチ11を介して電極8のみに転写バイアスを
印加し、通紙幅が広い転写材17の場合、スイッチ1
0、11を介して電極6、8、6に転写バイアスを印加
する。従来は弾性層が分割されていたため、これらの間
隙に対応する部分の転写不良が発生しがちであったが、
弾性層18は一体なのでこのような転写不良はない。ま
た、非通紙部には不要な転写バイアスは印加されない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式を利用し
た複写機、レーザープリンタ等の画像形成装置に装着さ
れる転写装置に関する。
た複写機、レーザープリンタ等の画像形成装置に装着さ
れる転写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の複写機、レーザープリン
タ等の画像形成装置に装着される従来の転写装置、特
に、通紙幅の異なる紙等の転写材を使用することを考慮
した転写装置を図5、図6に示す。
タ等の画像形成装置に装着される従来の転写装置、特
に、通紙幅の異なる紙等の転写材を使用することを考慮
した転写装置を図5、図6に示す。
【0003】この転写装置は、感光ドラム1に当接する
ようにして配設されている。感光ドラム1は、円筒状の
アルミシリンダ3の表面に有機半導体(OPC)からな
る感光層2が積層されて構成されている。感光ドラム1
の外径は30mm、長さは260mmである。感光ドラ
ム1上には不図示の潜像形成手段、現像手段によって、
現像剤(以下「トナー」という。)像が形成される。こ
のトナー像の形成は、感光ドラム1表面をマイナスに均
一に帯電し、露光手段のレーザ光によって画像に対応す
る部分の電荷を除去し、さらにこの電荷を除去した部分
にマイナス帯電のトナーを付着させて現像する、いわゆ
る反転現像方式によって行う。
ようにして配設されている。感光ドラム1は、円筒状の
アルミシリンダ3の表面に有機半導体(OPC)からな
る感光層2が積層されて構成されている。感光ドラム1
の外径は30mm、長さは260mmである。感光ドラ
ム1上には不図示の潜像形成手段、現像手段によって、
現像剤(以下「トナー」という。)像が形成される。こ
のトナー像の形成は、感光ドラム1表面をマイナスに均
一に帯電し、露光手段のレーザ光によって画像に対応す
る部分の電荷を除去し、さらにこの電荷を除去した部分
にマイナス帯電のトナーを付着させて現像する、いわゆ
る反転現像方式によって行う。
【0004】反転現像により感光ドラム1上に形成され
たトナー像は、転写バイアスが印加された転写ローラ4
により転写材17上に転写される。転写に使用される転
写ローラ4は絶縁性の芯金9上に、軸方向に3分割され
た分割電極6、8、6が配置され、さらに、これら分割
電極6、8、6の表面に、それぞれ分割された状態の導
電弾性層5、7、5が被覆された、導電弾性層分割式の
ものである。左右の導電弾性層5、5のそれぞれの外側
端部間の幅LはA4縦通し時の通紙幅210mmよりも
若干広い220mmに、また中央の導電弾性層7の幅M
はB5縦通し時の通紙幅182mmに設定されている。
さらに、左右の導電弾性層5、5と、中央の導電弾性層
7との間には、約1mmの間隙D、Dを設けてリークを
防止している。
たトナー像は、転写バイアスが印加された転写ローラ4
により転写材17上に転写される。転写に使用される転
写ローラ4は絶縁性の芯金9上に、軸方向に3分割され
た分割電極6、8、6が配置され、さらに、これら分割
電極6、8、6の表面に、それぞれ分割された状態の導
電弾性層5、7、5が被覆された、導電弾性層分割式の
ものである。左右の導電弾性層5、5のそれぞれの外側
端部間の幅LはA4縦通し時の通紙幅210mmよりも
若干広い220mmに、また中央の導電弾性層7の幅M
はB5縦通し時の通紙幅182mmに設定されている。
さらに、左右の導電弾性層5、5と、中央の導電弾性層
7との間には、約1mmの間隙D、Dを設けてリークを
防止している。
【0005】次に、この転写ローラ4を用いてA4サイ
ズ(縦通し)の転写材17にトナー像の転写を行う場合
についてを説明する。
ズ(縦通し)の転写材17にトナー像の転写を行う場合
についてを説明する。
【0006】転写時、転写ローラ4には、トナーと逆極
性のプラス(正)の転写バイアスが印加される。転写バ
イアスはアース13に接続された電源12より供給さ
れ、スイッチ10、11を介してCPU14、I/O1
5、メモリ16の制御を受ける。転写材17がA4サイ
ズの場合、スイッチ10及びスイッチ11は接続された
(ON)状態で転写ローラ4には全幅Lで転写バイアス
が印加される。ただし、スイッチ11は通紙タイミング
に合わせON、OFFされ、通紙時のみ転写バイアスを
印加するように動作する。
性のプラス(正)の転写バイアスが印加される。転写バ
イアスはアース13に接続された電源12より供給さ
れ、スイッチ10、11を介してCPU14、I/O1
5、メモリ16の制御を受ける。転写材17がA4サイ
ズの場合、スイッチ10及びスイッチ11は接続された
(ON)状態で転写ローラ4には全幅Lで転写バイアス
が印加される。ただし、スイッチ11は通紙タイミング
に合わせON、OFFされ、通紙時のみ転写バイアスを
印加するように動作する。
【0007】一方、転写材17がB5サイズの場合、ス
イッチ10はOFFされ、スイッチ11がONされ、こ
れにより転写ローラ4は、中央側の幅Mで転写バイアス
が印加される。
イッチ10はOFFされ、スイッチ11がONされ、こ
れにより転写ローラ4は、中央側の幅Mで転写バイアス
が印加される。
【0008】上述のように、転写材17の通紙幅によっ
て、転写ローラ4の転写バイアスを印加する幅を変更す
る目的は、非通紙部に転写バイアスを印加した場合の紙
跡を防ぐためである。なお、紙跡とは、転写バイアスの
影響により、本来、暗電位であるべき感光ドラム1の非
通紙部の電位が現像可能な電位まで絶対値が低下し、感
光ドラム1上に不要なトナーが付着する現象である。こ
の現象が発生すると転写ローラ4にトナーが付着し、紙
裏の汚れが発生しがちとなる。
て、転写ローラ4の転写バイアスを印加する幅を変更す
る目的は、非通紙部に転写バイアスを印加した場合の紙
跡を防ぐためである。なお、紙跡とは、転写バイアスの
影響により、本来、暗電位であるべき感光ドラム1の非
通紙部の電位が現像可能な電位まで絶対値が低下し、感
光ドラム1上に不要なトナーが付着する現象である。こ
の現象が発生すると転写ローラ4にトナーが付着し、紙
裏の汚れが発生しがちとなる。
【0009】転写ローラ4の導電弾性層5、7の材質・
抵抗値と転写バイアスの関係は以下の表1のようにな
る。
抵抗値と転写バイアスの関係は以下の表1のようにな
る。
【0010】
【表1】 ここで、の材質を使用した場合を低抵抗転写ローラ、
の材質を使用した場合を中抵抗転写ローラと呼ぶこと
にする。
の材質を使用した場合を中抵抗転写ローラと呼ぶこと
にする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例において、の低抵抗転写ローラを使用した場合
には、ローラ表面の電位はバイアス電源の電位とほぼ等
しく転写に必要な電界を充分に確保できるので、導電弾
性層5、7の間隙Dに対応する部分の画像不良は特に発
生しない。ところが、転写材17に与える電荷量が感光
ドラム電位の影響で非画像部が大きく、画像部が小さく
なるために、特に転写材17の抵抗が大きくなる低湿環
境において転写材17上のトナーが電界に沿って移動し
発生する飛び散りを避けられない。このため低抵抗転写
ローラは最近ではあまり使われてはいない。
従来例において、の低抵抗転写ローラを使用した場合
には、ローラ表面の電位はバイアス電源の電位とほぼ等
しく転写に必要な電界を充分に確保できるので、導電弾
性層5、7の間隙Dに対応する部分の画像不良は特に発
生しない。ところが、転写材17に与える電荷量が感光
ドラム電位の影響で非画像部が大きく、画像部が小さく
なるために、特に転写材17の抵抗が大きくなる低湿環
境において転写材17上のトナーが電界に沿って移動し
発生する飛び散りを避けられない。このため低抵抗転写
ローラは最近ではあまり使われてはいない。
【0012】の中抵抗転写ローラを使用した場合には
転写後の画像に電位差によるトナー飛び散りはほとんど
発生しないが、導電弾性層5、7の抵抗値が高いためロ
ーラ表面の電位は導電弾性層5、7の抵抗の部分的なば
らつきの影響を受けやすい。このため従来例で示した構
成の転写ローラ4では導電弾性層5、7間に間隙Dがあ
るため、見かけ上の抵抗値が大きくなったのと同じよう
な状態となりこの部分での転写不良を発生しやすい。
転写後の画像に電位差によるトナー飛び散りはほとんど
発生しないが、導電弾性層5、7の抵抗値が高いためロ
ーラ表面の電位は導電弾性層5、7の抵抗の部分的なば
らつきの影響を受けやすい。このため従来例で示した構
成の転写ローラ4では導電弾性層5、7間に間隙Dがあ
るため、見かけ上の抵抗値が大きくなったのと同じよう
な状態となりこの部分での転写不良を発生しやすい。
【0013】つまり、低抵抗転写ローラは、低湿度環境
下での転写性に問題があり転写ローラ4としては不十分
であり、一方、中抵抗転写ローラは、転写性は良好だが
導電弾性層分割式のいわゆる分割式ローラとして構成す
ると導電弾性層5、7の隙間Dで画像不良を発生する。
下での転写性に問題があり転写ローラ4としては不十分
であり、一方、中抵抗転写ローラは、転写性は良好だが
導電弾性層分割式のいわゆる分割式ローラとして構成す
ると導電弾性層5、7の隙間Dで画像不良を発生する。
【0014】このような理由で、図5に示す従来の導電
弾性層分割式の転写ローラ4では充分な転写性能は得ら
れなかった。
弾性層分割式の転写ローラ4では充分な転写性能は得ら
れなかった。
【0015】そこで、本発明は、転写ローラの導電弾性
層として、分割のない中抵抗のものを使用することによ
り、良好な転写性能を得るようにした画像形成装置の転
写装置を提供することを目的とするものである。
層として、分割のない中抵抗のものを使用することによ
り、良好な転写性能を得るようにした画像形成装置の転
写装置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、像担持体に転写部材を接触
させて転写ニップ部を形成し、該転写ニップ部に転写材
を挿通するとともに、前記転写部材に転写バイアスを印
加することによって、前記像担持体上に形成されたトナ
ー像を前記転写材上に転写してなる画像形成装置の転写
装置において、前記転写部材が、前記転写ニップ部に沿
って配置された芯金と、該芯金上に、該芯金の軸方向に
沿って複数に分割されて配置された電極と、107 〜1
010Ωcmの抵抗値を有する材質によって一体的に構成
され、前記複数の電極を一体的に囲繞するとともに、前
記像担持体に当接して該像担持体との間に転写ニップ部
を形成する導電弾性層と、前記複数の電極に対する転写
バイアスの印加を個別に制御する制御装置とを備える、
ことを特徴とする。
みてなされたものであって、像担持体に転写部材を接触
させて転写ニップ部を形成し、該転写ニップ部に転写材
を挿通するとともに、前記転写部材に転写バイアスを印
加することによって、前記像担持体上に形成されたトナ
ー像を前記転写材上に転写してなる画像形成装置の転写
装置において、前記転写部材が、前記転写ニップ部に沿
って配置された芯金と、該芯金上に、該芯金の軸方向に
沿って複数に分割されて配置された電極と、107 〜1
010Ωcmの抵抗値を有する材質によって一体的に構成
され、前記複数の電極を一体的に囲繞するとともに、前
記像担持体に当接して該像担持体との間に転写ニップ部
を形成する導電弾性層と、前記複数の電極に対する転写
バイアスの印加を個別に制御する制御装置とを備える、
ことを特徴とする。
【0017】
【作用】以上構成に基づき、転写部材の芯金上に、その
軸方向に沿って、分割配置された複数の電極に対して、
導電弾性層は分割されることなく一体的に、これら複数
の電極を囲繞するとともに、像担持体に接して転写ニッ
プ部を形成している。また、これら複数の電極に対して
は、制御装置によって、個別に転写バイアスを印加する
ことが可能である。したがって、画像形成対象となる転
写材の通紙幅に応じて、複数の電極のうちから選択的に
転写バイアスを印加することによって、像担持体の非通
紙部に対する不要な転写帯電を防止することができる。
また、導電弾性層は、その抵抗値が107 〜1010Ωc
mと中抵抗の材質によって構成されているので、転写性
は良好なものとなる。さらに、導電弾性層は上述のよう
に、一体的に構成されているので、導電弾性層間に間隙
が形成されてしまう従来の軸方向に分割されたものがこ
の間隙の部分に発生しがちであった転写不良の発生を防
止する。
軸方向に沿って、分割配置された複数の電極に対して、
導電弾性層は分割されることなく一体的に、これら複数
の電極を囲繞するとともに、像担持体に接して転写ニッ
プ部を形成している。また、これら複数の電極に対して
は、制御装置によって、個別に転写バイアスを印加する
ことが可能である。したがって、画像形成対象となる転
写材の通紙幅に応じて、複数の電極のうちから選択的に
転写バイアスを印加することによって、像担持体の非通
紙部に対する不要な転写帯電を防止することができる。
また、導電弾性層は、その抵抗値が107 〜1010Ωc
mと中抵抗の材質によって構成されているので、転写性
は良好なものとなる。さらに、導電弾性層は上述のよう
に、一体的に構成されているので、導電弾性層間に間隙
が形成されてしまう従来の軸方向に分割されたものがこ
の間隙の部分に発生しがちであった転写不良の発生を防
止する。
【0018】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。 〈実施例1〉図1及び図2に、本発明に係る転写装置5
0の実施例1を示す。図1は、転写装置50の、芯金9
に沿った方向の縦断面図であり、また、図2は、芯金9
に直角な方向の縦断面図である。なお、これらの図にお
いて、図5、図6に示す従来の転写装置と同様の構成、
同様の作用をなす部材等については、同様の符号を付
し、その説明は省略するものとする。
て説明する。 〈実施例1〉図1及び図2に、本発明に係る転写装置5
0の実施例1を示す。図1は、転写装置50の、芯金9
に沿った方向の縦断面図であり、また、図2は、芯金9
に直角な方向の縦断面図である。なお、これらの図にお
いて、図5、図6に示す従来の転写装置と同様の構成、
同様の作用をなす部材等については、同様の符号を付
し、その説明は省略するものとする。
【0019】転写装置50は、転写部材としての転写ロ
ーラ19を備えている。転写ローラ19は、中心に絶縁
性の芯金9を有する。芯金9のほぼ中央部の外周面に
は、芯金9の軸方向に長い円筒状の分割電極8が嵌合さ
れ、この分割電極8の左右両側、すなわち芯金9の左右
両端部近傍の外周面には、短い芯金6、6が嵌合されて
いる。つまり、分割電極6、8、6は、芯金9の軸方向
に沿って3分割されている。中央の分割電極8の幅M
は、従来例と同様に182mmに、また左右の分割電極
6、6の左右両端部間の幅Lも従来例と同様に220m
mに設定されている。これらの寸法は、それぞれB5サ
イズの転写材17を縦通ししたときの通紙幅、A4サイ
ズの転写材17を縦通ししたときの通紙幅+10mmで
ある。これら分割電極6、8、6の外周面には、軸方向
の長さがLの円筒状の導電弾性層18が被覆されてい
る。この導電弾性層18は、107 〜1010Ωcmの中
抵抗の抵抗値を有する材質によって構成されている。ま
た、導電弾性層18のが外周面は、像担持体の表面に当
接されており、像担持体との間に転写ニップ部Nを形成
している。
ーラ19を備えている。転写ローラ19は、中心に絶縁
性の芯金9を有する。芯金9のほぼ中央部の外周面に
は、芯金9の軸方向に長い円筒状の分割電極8が嵌合さ
れ、この分割電極8の左右両側、すなわち芯金9の左右
両端部近傍の外周面には、短い芯金6、6が嵌合されて
いる。つまり、分割電極6、8、6は、芯金9の軸方向
に沿って3分割されている。中央の分割電極8の幅M
は、従来例と同様に182mmに、また左右の分割電極
6、6の左右両端部間の幅Lも従来例と同様に220m
mに設定されている。これらの寸法は、それぞれB5サ
イズの転写材17を縦通ししたときの通紙幅、A4サイ
ズの転写材17を縦通ししたときの通紙幅+10mmで
ある。これら分割電極6、8、6の外周面には、軸方向
の長さがLの円筒状の導電弾性層18が被覆されてい
る。この導電弾性層18は、107 〜1010Ωcmの中
抵抗の抵抗値を有する材質によって構成されている。ま
た、導電弾性層18のが外周面は、像担持体の表面に当
接されており、像担持体との間に転写ニップ部Nを形成
している。
【0020】上述の、中央の分割電極8はスイッチ11
を改定電源12に接続されている。また左右の分割電極
6、6はスイッチ10及びスイッチ11を介して電源1
2に接続されている。これらスイッチ10、11のON
/OFFは、これらとともに制御装置を構成するCPU
14、I/O15、メモリ16によって制御される。い
ま、B5サイズの転写材17に感光ドラム1上のトナー
像を転写する場合は分割電極8にのみ転写バイアスが印
加されるようにスイッチ10をOFFする。一方、A4
の転写材17に転写を行う場合は分割電極6、6にもバ
イアスを印加するためスイッチ10をONにする。
を改定電源12に接続されている。また左右の分割電極
6、6はスイッチ10及びスイッチ11を介して電源1
2に接続されている。これらスイッチ10、11のON
/OFFは、これらとともに制御装置を構成するCPU
14、I/O15、メモリ16によって制御される。い
ま、B5サイズの転写材17に感光ドラム1上のトナー
像を転写する場合は分割電極8にのみ転写バイアスが印
加されるようにスイッチ10をOFFする。一方、A4
の転写材17に転写を行う場合は分割電極6、6にもバ
イアスを印加するためスイッチ10をONにする。
【0021】B5サイズの転写材に転写を行う場合、分
割電極8にのみ転写バイアスが印加されるため、転写ロ
ーラ19表面の分割電極8に相当するB5サイズの幅M
の部分には適正な転写バイアスが印加される。このと
き、転写ローラ19表面の分割電極8の左右外側に相当
する部分(分割電極6に相当する部分)は分割電極8か
ら外側に向かって値が小さくなる勾配のある転写バイア
スが発生する。ただし、転写ローラ19上の電位勾配は
導電弾性体18の抵抗が大であるために大きく、分割電
極8に相当する部分から2mm程度離れると転写ローラ
19上の表面電位は半分以下になる。このため非通紙部
での感光ドラム1の暗電位の低下はほとんど無く紙跡は
発生しない。
割電極8にのみ転写バイアスが印加されるため、転写ロ
ーラ19表面の分割電極8に相当するB5サイズの幅M
の部分には適正な転写バイアスが印加される。このと
き、転写ローラ19表面の分割電極8の左右外側に相当
する部分(分割電極6に相当する部分)は分割電極8か
ら外側に向かって値が小さくなる勾配のある転写バイア
スが発生する。ただし、転写ローラ19上の電位勾配は
導電弾性体18の抵抗が大であるために大きく、分割電
極8に相当する部分から2mm程度離れると転写ローラ
19上の表面電位は半分以下になる。このため非通紙部
での感光ドラム1の暗電位の低下はほとんど無く紙跡は
発生しない。
【0022】A4サイズの転写材17に転写を行う場
合、芯金9のほぼ全長にわたって転写バイアスが印加さ
れるので良好な転写を行うことができる。芯金9上の分
割電極8、6間には1mm程度の隙間Dはあるが転写ロ
ーラ19表面のこの部分での表面電位低下率は10%未
満であり実画像上電極の隙間Dの影響はほとんど無い。
合、芯金9のほぼ全長にわたって転写バイアスが印加さ
れるので良好な転写を行うことができる。芯金9上の分
割電極8、6間には1mm程度の隙間Dはあるが転写ロ
ーラ19表面のこの部分での表面電位低下率は10%未
満であり実画像上電極の隙間Dの影響はほとんど無い。
【0023】このように、中抵抗の導電弾性体18を使
用し芯金9上の電極を分割すると、小サイズの転写材1
7の通紙の場合の紙跡を防止し、普通サイズの転写材の
通紙の場合の部分的な転写不良の発生も防止することが
できる。 〈実施例2〉図3は本発明の転写装置の実施例2を示
す。なお、転写装置51において、前出と同符号は同部
材を示す。
用し芯金9上の電極を分割すると、小サイズの転写材1
7の通紙の場合の紙跡を防止し、普通サイズの転写材の
通紙の場合の部分的な転写不良の発生も防止することが
できる。 〈実施例2〉図3は本発明の転写装置の実施例2を示
す。なお、転写装置51において、前出と同符号は同部
材を示す。
【0024】図3に示す21は電源で−1.5kVの電
圧を発生する。20はスイッチで左右の分割電極6に印
加される転写バイアスを切り換える。
圧を発生する。20はスイッチで左右の分割電極6に印
加される転写バイアスを切り換える。
【0025】本実施例において、A4サイズの転写材1
7に転写を行う場合はスイッチ20はA側に接続され、
分割電極6に転写バイアスを印加し転写を行うことは実
施例1と同様である。B5サイズの転写材17に転写を
行う場合、スイッチ20はB側に接続され−1.5kV
の逆バイアスが印加される。
7に転写を行う場合はスイッチ20はA側に接続され、
分割電極6に転写バイアスを印加し転写を行うことは実
施例1と同様である。B5サイズの転写材17に転写を
行う場合、スイッチ20はB側に接続され−1.5kV
の逆バイアスが印加される。
【0026】この場合、転写ローラ19上に汚れとして
付着したトナーを感光ドラム1上に電気的に押し戻すこ
とができる。感光ドラム1上に押し戻されたトナーはク
リーニング装置(不図示)によって回収される。転写ロ
ーラ19上に汚れトナーが付着する場合は以下のような
場合が考えられる。
付着したトナーを感光ドラム1上に電気的に押し戻すこ
とができる。感光ドラム1上に押し戻されたトナーはク
リーニング装置(不図示)によって回収される。転写ロ
ーラ19上に汚れトナーが付着する場合は以下のような
場合が考えられる。
【0027】感光ドラム1が耐久使用により劣化して
暗電位が小さくなった場合に発生する地かぶり。
暗電位が小さくなった場合に発生する地かぶり。
【0028】現像装置からのトナー飛散(通紙部は少
量ずつ転写材17に持っていかれるのでほとんど問題な
い。)。
量ずつ転写材17に持っていかれるのでほとんど問題な
い。)。
【0029】このような場合の転写ローラ19上の汚れ
トナーを感光ドラム1に押し戻すことで非通紙部の転写
ローラ19の汚れを防止し、これにより、小サイズの転
写材17の通紙後の普通サイズの転写材17の通紙の場
合の裏面汚れを防止することができる。 〈実施例3〉実施例1、2では転写材17の定形サイズ
間の切り換えができる転写装置50、51の例を示した
が、本実施例では不定形サイズの転写材17に対応した
切り換えが可能な転写装置52の例を示す。
トナーを感光ドラム1に押し戻すことで非通紙部の転写
ローラ19の汚れを防止し、これにより、小サイズの転
写材17の通紙後の普通サイズの転写材17の通紙の場
合の裏面汚れを防止することができる。 〈実施例3〉実施例1、2では転写材17の定形サイズ
間の切り換えができる転写装置50、51の例を示した
が、本実施例では不定形サイズの転写材17に対応した
切り換えが可能な転写装置52の例を示す。
【0030】図4に本発明の実施例3を示す。
【0031】図4において、30は転写ローラで中抵抗
の導電弾性層18と分割電極22、分割電極間の絶縁部
材23、軸受け29からなる芯金で構成されている。な
お、この芯金29は中空形状に形成されている。
の導電弾性層18と分割電極22、分割電極間の絶縁部
材23、軸受け29からなる芯金で構成されている。な
お、この芯金29は中空形状に形成されている。
【0032】分割電極22への給電は摺動電極24によ
り行われる。
り行われる。
【0033】摺動電極24は電気導電性のラック25に
取り付けられ、モータ27により回転する絶縁性ピニオ
ンギヤ26によりローラの軸方向に移動する。
取り付けられ、モータ27により回転する絶縁性ピニオ
ンギヤ26によりローラの軸方向に移動する。
【0034】ラック25は転写バイアスのON/OFF
を制御するスイッチ11及び転写バイアス電源12に接
続されていて転写バイアスを摺動電極24に供給する。
を制御するスイッチ11及び転写バイアス電源12に接
続されていて転写バイアスを摺動電極24に供給する。
【0035】摺動電極の位置制御はCPU14、I/O
15、メモリ16によって制御を受けるモータ駆動回路
28によって行われる。
15、メモリ16によって制御を受けるモータ駆動回路
28によって行われる。
【0036】本実施例においては摺動電極24の位置を
転写材サイズ、または、転写材の形状に合わせて移動す
ることにより、転写ローラ30に対して転写バイアスが
印加される範囲を任意に設定できる。これにより、定形
サイズ以外の長方形状の転写材17はもちろん、さらに
紙搬送方向に対して幅が一定できない転写材17にも紙
跡を発生させず良好な転写を行うことができる。
転写材サイズ、または、転写材の形状に合わせて移動す
ることにより、転写ローラ30に対して転写バイアスが
印加される範囲を任意に設定できる。これにより、定形
サイズ以外の長方形状の転写材17はもちろん、さらに
紙搬送方向に対して幅が一定できない転写材17にも紙
跡を発生させず良好な転写を行うことができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
芯金の軸方向に沿って複数の電極を分割配置し、これら
複数の電極を一体的に中抵抗の導電弾性層にて囲繞して
帯電部材を構成し、各電極に対する転写バイアスの印加
を転写材の通紙幅に応じて個別に制御することにより、
導電弾性層が分割式の場合の、各導電弾性層間の間隙に
対応する部分の転写不良、及び小サイズの転写材の通紙
後の紙跡による後続の転写材の裏汚れ等を有効に防止す
ることができる。
芯金の軸方向に沿って複数の電極を分割配置し、これら
複数の電極を一体的に中抵抗の導電弾性層にて囲繞して
帯電部材を構成し、各電極に対する転写バイアスの印加
を転写材の通紙幅に応じて個別に制御することにより、
導電弾性層が分割式の場合の、各導電弾性層間の間隙に
対応する部分の転写不良、及び小サイズの転写材の通紙
後の紙跡による後続の転写材の裏汚れ等を有効に防止す
ることができる。
【図1】実施例1の転写装置の構成を示す軸方向の縦断
面図。
面図。
【図2】実施例1の転写装置の構成を示す軸に直角な方
向の縦断面図。
向の縦断面図。
【図3】実施例2の転写装置の構成を示す軸方向の縦断
面図。
面図。
【図4】実施例3の転写装置の構成を示す軸方向の縦断
面図。
面図。
【図5】従来の転写装置の構成を示す軸方向の縦断面
図。
図。
【図6】従来の転写装置の構成を示す軸に直角な方向の
縦断面図。
縦断面図。
1 像担持体(感光ドラム) 6、8、22 電極(分割電極) 9 芯金 10、11、20 スイッチ 12 電源 17 転写材 18 導電弾性層 19 転写部材(転写ローラ) 50、51 転写装置 N 転写ニップ部
Claims (1)
- 【請求項1】 像担持体に転写部材を接触させて転写ニ
ップ部を形成し、該転写ニップ部に転写材を挿通すると
ともに、前記転写部材に転写バイアスを印加することに
よって、前記像担持体上に形成されたトナー像を前記転
写材上に転写してなる画像形成装置の転写装置におい
て、 前記転写部材が、前記転写ニップ部に沿って配置された
芯金と、 該芯金上に、該芯金の軸方向に沿って複数に分割されて
配置された電極と、 107 〜1010Ωcmの抵抗値を有する材質によって一
体的に構成され、前記複数の電極を一体的に囲繞すると
ともに、前記像担持体に当接して該像担持体との間に転
写ニップ部を形成する導電弾性層と、 前記複数の電極に対する転写バイアスの印加を個別に制
御する制御装置とを備える、 ことを特徴とする画像形成装置の転写装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5212261A JPH0749624A (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | 画像形成装置の転写装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5212261A JPH0749624A (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | 画像形成装置の転写装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0749624A true JPH0749624A (ja) | 1995-02-21 |
Family
ID=16619655
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5212261A Pending JPH0749624A (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | 画像形成装置の転写装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0749624A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11143145A (ja) * | 1997-11-04 | 1999-05-28 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2006259086A (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-28 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2012014054A (ja) * | 2010-07-02 | 2012-01-19 | Fuji Xerox Co Ltd | 転写装置及び転写プログラム |
-
1993
- 1993-08-03 JP JP5212261A patent/JPH0749624A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11143145A (ja) * | 1997-11-04 | 1999-05-28 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2006259086A (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-28 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2012014054A (ja) * | 2010-07-02 | 2012-01-19 | Fuji Xerox Co Ltd | 転写装置及び転写プログラム |
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