JPH0749477Y2 - 原稿位置決め装置 - Google Patents

原稿位置決め装置

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JPH0749477Y2
JPH0749477Y2 JP1989005725U JP572589U JPH0749477Y2 JP H0749477 Y2 JPH0749477 Y2 JP H0749477Y2 JP 1989005725 U JP1989005725 U JP 1989005725U JP 572589 U JP572589 U JP 572589U JP H0749477 Y2 JPH0749477 Y2 JP H0749477Y2
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洋和 松尾
和貴 武村
祐介 森上
亘 濱川
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ミノルタ株式会社
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は複写機や画像読取装置、あるいはマイクロ写真
撮影装置等において、画像の露光や読取り、あるいは撮
影が行われるプラテン部上で原稿を所定位置に位置決め
する原稿位置決め装置に関するものである。
(従来の技術) 従来、この種の装置において原稿をプラテン部上で位置
決めする手段としては、プラテン部の端部に配置した原
稿ストッパが一般的に用いられており、その位置決め面
に原稿の端縁を当接させて原稿の位置決めを行ってい
る。
具体例を示すと、第14図に示すように、プラテンガラス
Pの端部を上から押さえるような形状の原稿ストッパDS
1を配置したものや、第15図に示すように、プラテンガ
ラスPの上面より上方に突出する原稿ストッパDS2をプ
ラテンガラスPの端面に隣接して配置したものが知られ
ている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、第14図、第15図に示すような原稿ストッパDS
1、DS2においては、その位置決め面Lに原稿を当接させ
る際に、プラテンガラスPとの間に隙間dに原稿が潜り
込むことがあり、原稿を正確に位置決めできないばかり
でなく、位置決め後原稿を取り出す際に引っ掛かって容
易に取り出せなかったり、原稿自動送り装置の場合には
原稿が抜け出さず、ジャムを発生するという問題があっ
た。
そこで本考案は原稿の端縁を当接させることによって位
置決めでき、かつ原稿が潜り込むことのない原稿位置決
め装置を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記目的を達成するために、原稿をプラテン部
上に載置し、プラテン部に隣接して配置した原稿位置決
め手段の略垂直な位置決め面に原稿の端縁を当接させて
位置決めする原稿位置決め装置において、前記位置決め
面と、この位置決め面の下端から略水平にプラテン部側
に延びる、プラテン部の上面よりも低い水平面とにより
形成される鉤形面を有した原稿位置決め手段を備えたこ
とを特徴とするものである。
(作用) 本考案の上記構成によると、原稿位置決め手段が位置決
め面と水平面とにより形成される鉤形面を有し、前記水
平面がプラテン部の上面よりも低く配置されているた
め、プラテン部から原稿位置決め手段に切り換わる境界
部に下向きの段部を形成するので、プラテン部上で原稿
を動かし位置決め面に当接させて位置決めするのに、前
記境界部に仮に少しの間隙があるとしても、原稿の端縁
が前記境界部にて原稿位置決め手段の水平面の端部に引
っ掛かったり、この引っ掛かりによって前記境界部に入
り込んだりすることを確実に防止することができ、しか
も原稿の端縁を水平面によって案内しながら鉤形面が形
成しているコーナー部に係合させて拘束する状態で位置
決め面に当接させるので、原稿の端縁を適正な位置に安
定して位置決めすることができる。
(実施例) 本考案の一実施例を図面に基き以下説明する。本実施例
は両面複写可能な複写機に適用した場合を示している。
第1図に示すように複写機Aは上面にプラテンガラス2
を有している。このプラテンガラス2の一端部には金属
製の原稿スケール3が設けられている。原稿スケール3
はプラテンガラス2上に原稿を手置きするような場合
に、原稿のサイズごとの位置を示す目盛(図示せず)を
有しているほかプラテンガラス2よりも上方に突出して
原稿を位置決めする位置決め部材をなしている。3aはそ
の位置決めを行うための位置決め面を示し、本実施例で
はプラテンガラス2上に常時突出しているが、必要時の
み突出させられるようにすることもできる。
複写機Aのプラテンガラス2を持った上面には原稿自動
送り装置Bがその後縁部をヒンジ連結(図示せず)して
開閉可能に設けられている。これにより原稿自動送り装
置Bは開閉されることでプラテンガラス2上に手置きし
た原稿を押え付けて複写に供する原稿カバーとして働く
し、プラテンガラス2上に被さった状態のままで原稿を
プラテンガラス2上に自動的に送り込み、またプラテン
ガラス2から自動的に排出することができる。
原稿自動送り装置Bはその上部に原稿セットトレー11お
よび原稿排出トレー12が上下2段に形成されている。原
稿排出トレー12は第1図、第7図に示すように装置本体
13の上面の凹陥部として形成され、前面側に開放した取
出口13bから原稿を取出せるようになっている。
原稿排出トレー12の右側には給紙部14が設けられ、この
給紙部14に原稿セットトレー11がブラケット15によって
給紙部14に向かって下り勾配に取付けられている。また
原稿セットトレー11は原稿サイズに応じて移動可能なセ
ンター合せタイプのサイドガイド20を有している。給紙
部14には原稿セットトレー11上にセットされた原稿を下
出し給紙するピックアップローラ16と、下出し給紙され
た原稿を一枚ずつに捌いて送り出す捌きローラ17および
捌きパッド18からなる捌き部と、この捌き部を経てきた
原稿を挟持して確固に給送するフィードローラ対19とが
原稿セットトレー11に続く給紙下ガイド21に沿って順次
設けられている。
捌きローラ17のすぐ手前の位置に原稿ストッパ31が設け
られている。原稿ストッパ31はキープソレノイド32が働
かされた回動軸34に固設されている(第3図)。通常、
原稿ストッパ31は給紙下ガイド21より上方に突出した原
稿受止め位置にあってセットされる原稿を受止めてセッ
ト感を与えると共に先端を揃える役目をし、ソレノイド
32のオンによってばね33に抗し給紙下ガイド21の下方に
退入される。
ピックアップローラ16および捌きローラ17は共にゴム製
であって、原稿搬送路のセンターラインのすぐ両側に位
置している(第3図)。左右のピックアップローラ16の
上方に原稿押え22が設けられている。この原稿押え22は
板ばねよりなり、回動軸23に取付けられている。回動軸
23にはソレノイド24と復元用のばね25とが働かされてお
り、回動軸23は通常ばね25の付勢によって原稿押え22を
上動させる回動位置に保たれているが、ソレノイド24が
オンすることによって原稿押え22を下動させるようにば
ね25に抗し回動させられる。これによって原稿押え22は
原稿セットトレー11上の原稿をピックアップローラ16に
弾性的に押付け、ピックアップローラ16の搬送力が最下
原稿に確実に働くようにする。
原稿セットトレー11に初めてセットされた原稿について
給紙を開始する初期に、原稿押え22を働かせるととも
に、原稿ストッパ31が原稿受止め位置に上動しているま
まの状態で予備的に原稿搬送を一定時間行う。これによ
りセットされた原稿の最下側のものがピックアップロー
ラ16との干渉などのため充分な位置までセットされてい
ないことがあっても、この予備的搬送によって最下側原
稿は原稿ストッパ31まで確実に送り付けられ、セットさ
れている原稿の全てが揃う。この時点で原稿ストッパ31
が下動されて原稿給送を可能にする。
このような配慮なしでは最下側原稿の上で先行している
原稿が先に捌き部に達してその一枚が抜けてしまってか
ら最下側原稿が捌き部に達してまたそれが抜けてしまう
と云った多重給送が生じる。
原稿ストッパ31と捌き部との間に前捌き板35が設けられ
ている。前捌き板35は捌き部の手前側から捌きローラ17
の表面に向け下り勾配の姿勢で固設され、捌きローラ17
の捌きパッド18が接触している部分のすぐ手前に先端を
接近させている。前捌き板35は金属製の基板35aとその
上に重ね合わせた樹脂製の上板35bとからなり、上板35b
が捌きローラ17との間に必要な給紙ギャップを形成して
いる。基板35aは上板35bの場合よりも大きなギャップを
捌きローラ17との間に形成している。
これにより前捌き板35は、予備搬送によって原稿ストッ
パ31に当接し揃えられた原稿群が給紙されてきたとき、
その先端を基板35aおよび上板35bの裏面に沿って並ぶよ
うに案内し、最下側のものを先行させる。しかも最下側
の原稿は基板35aと捌きローラ17とのやや大きなギャッ
プによって捌き部側に容易に抜ける。しかしその原稿枚
数は捌き部での捌きを充分に受けるにはまだ多過ぎる
が、次に上板35bと捌きローラ17との小さなギャップに
規制されて適当な枚数の原稿に捌かれ捌き部に抜ける。
このときのは捌き基板は35aにより捌かれた少ない原稿
について行われるので容易であるし、万一捌き切れない
分があっても上板35bの可撓性による逃げもあって適当
枚数の原稿が容易に抜ける。
このため前捌き板35では原稿群を比較的少ない枚数に捌
いて無理なく確実に送り出せる。もっとも上板35bの可
撓性の程度はその材質や厚さの設定によって自由に選択
することができる。
捌きパッド18は摩擦係数の大きいゴムよりなり、パッド
ホルダ−36の下面一部に埋め込まれ、パッドホルダ−36
ごとばね37により付勢されて捌きローラ17に圧接されて
いる。これによって前捌き板35を経た少枚数の原稿が捌
き部に給送されてきたとき捌きパッド18は上側からそれ
らの進行を妨げようとするから、搬送力の大きな捌きロ
ーラ17に接している最下の原稿のみが捌かれて抜ける。
なお原稿押え22、前捌き板35および捌きパッド18は、セ
ンターラインの左右で前後に並ぶピックアップローラ16
および捌きローラ17の搬送中心線上に位置させられ、そ
れらローラ16および17の強力な搬送を受ける原稿に確実
に作用し、またその作用点が左右対称であることにより
原稿をスキューさせる原因とならないようにしている。
フィードローラ対19はストレートローラとされ、捌き部
から送り出されてくる一枚の原稿をその全幅部分で挟持
して確固に給送する。
一枚の原稿がフィードローラ対19に至って搬送される時
点では原稿セットトレー11からの新たな原稿の送り出し
阻止のためにピックアップローラ16および捌きローラ17
を停止させるようにする。
このため本実施例ではピックアップローラ16、捌きロー
ラ17およびフィードローラ対19は1つの給紙モータM1
(第1図)によって駆動するが、捌きローラ17の駆動軸
上には電磁クラッチCL1(第2図)を設け、捌きローラ1
7とそれに連動するピックアップローラ16の駆動を適時
に停止させられるようにする。またピックアップローラ
16および捌きローラ17とそれらの駆動軸41、42との間に
は一方向クラッチ43を設け、ピックアップローラ16およ
び捌きローラ17は駆動を停止されてもフィードローラ対
19によって搬送される原稿が接している間空転により従
動し搬送に抵抗を及ぼさないようにする。
なおピックアップローラ16の部分には原稿セットトレー
11に原稿がセットされているかどうかを検出するエンプ
ティセンサS1が設けられ原稿を検出していることにより
ADF動作を可能とする。捌き部のすぐ後には捌き部から
送り出される原稿を検出する給紙センサS2が設けられ、
原稿を検出したとき給紙された原稿がフィードローラ対
19に確実に噛込まれる所定時間後原稿押え22を上動さ
せ、また電磁クラッチCL1をオフしてピックアップロー
ラ16および捌きローラ17の駆動を断つ。
フィードローラ対19の後にはUターンパス51が設けら
れ、給送する原稿を原稿スケール3の手前からプラテン
ガラス2上に向けるように案内する。Uターンパス51の
原稿スケール3に近い部分にはタイミングローラ対52が
設けられ、Uターンパス51に続いては原稿スケール3お
よびプラテンガラス2上に位置する搬送ベルト53が設け
られている。
これらタイミングローラ対52および搬送ベルト53は可逆
モータであるメインモータM2によって駆動されるが、タ
イミングローラ対52はその伝達系に設けられた電磁クラ
ッチCL2のオン、オフによって搬送ベルト53とは独立し
て適時に停止させられる。タイミングローラ対52はその
停止状態でフィードローラ対19から給送されてくる原稿
を一旦受け止めることにより自身のニップ部に原稿の先
端を整合させて原稿のスキューを矯正する。その後タイ
ミングローラ対52は複写機Aでの複写動作とのタイミン
グをとった再駆動によってスキュー矯正後の原稿を駆動
され続けている搬送ベルト53に送り付ける。
搬送ベルト53は装置本体13の前後のフレーム65に支持さ
れた駆動ローラ54と従動ローラ55とによって原稿スケー
ル3およびプラテンガラス2に沿うように張設されてい
る。駆動ローラ54は前端側が装置本体13の前側のフレー
ム65に固定された軸受(図示せず)に抜き差し自在に保
持されると共に、メインモータM2と連結するための受動
ギヤ63を持った後端側は、後側のフレーム65に下方から
着脱可能にビス64にて固定される取付板56に固定された
軸受66にて支持されている(第4図、第5図)。これに
よって駆動ローラ54は取付板56の着脱と、駆動ローラ54
自身の前側のフレーム65に固定された軸受との抜き差し
によって着脱可能であり、またそれに伴って受動ギヤ63
が駆動ギヤ33と噛み合いまた離れるようになっている。
尚、場合によっては駆動ローラ54の前端側も、取付板56
と同様の部材を介してフレーム65に装着するようにして
もよいが、上記の構成により駆動ローラ54の前端側は上
記軸受より抜き取るだけでフレーム65から取りはずすこ
とができ、駆動ローラ54の取りはずし作業がより容易に
なる。
従動ローラ55は、第2図及び第4図に示すように、その
両端が装置本体13の前後のフレーム65に着脱およびスラ
イド自在に取付けられるスライド板57に支持され、スラ
イド板57の着脱によって着脱される。スライド板57は、
自身に固定された従動ローラ55の軸受58が前後のフレー
ム65に形成された下方に開放された鉤型溝59に嵌合され
ると共に、自身の上方に開放された鉤型溝60が前後のフ
レーム65上の支持ピン61に係合されてスライドおよび取
外し可能に取付けられる。この取付け状態で支持ピン61
とスライド板57との間にはばね62を働かせてスライド板
57を第1図右方に付勢している。この付勢を受けてスラ
イド板57は従動ローラ55を第1図右方に移動させようと
して搬送ベルト53にテンションを与えると共にフレーム
65への取付状態が保たれている。
以上によって、搬送ベルト53はその駆動ローラ54および
従動ローラ55を装置本体13から下方に着脱することによ
り簡単に着脱される。このため装置本体13の前後のフレ
ーム65を連結して補強するステー71は搬送ベルト53を張
設している部分の上方に設けてある。
また搬送ベルト53の内側には搬送ベルト53の各所をプラ
テンガラス2に押し付けて搬送力を確保するバックアッ
プローラ72、76が設けられているが、バックアップロー
ラ72、76は、その回転軸72a、76aを前後のフレーム65に
取付けた樹脂製のホルダ73およびスライド板57で着脱自
在に保持するようにし、搬送ベルト53の着脱に支障ない
ようになっている。
ホルダ73は、第4図及び第6図に詳細に示すように、回
転軸72aを弾性的に着脱できるポケット部73aを有し、ポ
ケット部73aは回転軸72aを受け入れるとこれを上下動自
在に保持し、バックアップローラ72が自重で搬送ベルト
53をプラテンガラス2に押し付けるようにする。
搬送ベルト53はバックアップローラ72、76との協働によ
って矢印方向に正駆動されるときタイミングローラ対52
から送り出される原稿をプラテンガラス2上に送り込
み、またプラテンガラス2上の原稿を排出する。搬送ベ
ルト53が逆駆動されるとプラテンガラス2上に送り込ん
だ原稿をスイッチバックにより原稿スケール3の位置決
め面3aに当接させてプラテンガラス2上に位置決めし、
あるいは原稿排出トレー12の第1図左側に設けられてい
る排紙・リターン部81から表裏反転してリターンされて
くる原稿を再度プラテンガラス2上に送り込んで位置決
めし、両面原稿の裏面複写等に供する。この場合も原稿
の逆送量調整によって薄紙モード設定時は原稿を原稿ス
ケール3の位置にちょうど戻して押付けなしの位置決め
をし、それ以外は原紙の原稿として原稿スケール3に押
当てて強制位置決めを行うようにする。
タイミングローラ対52の手前の位置にはフィードローラ
対19から給送されてくる原稿を検出するセンサS3が設け
られ、このセンサS3が原稿を検出してから所定時間後タ
イミングローラ対52が再駆動されるようにして前記先端
の整合と複写機Aにおける複写動作とのタイミング調整
を行う。またセンサS3が原稿の後端を検出してから所定
時間後、つまり原稿が原稿スケール3を距離X0だけ過ぎ
る時点で搬送ベルト53の駆動を停止して逆転させること
により前記原稿のスイッチバックによる位置決めを行
う。
この位置決めのためのスイッチバック量X1はX0<X1の関
係となるよう設定される。したがって原稿は原稿スケー
ル3を過ぎた距離X0以上のX1だけスイッチバックさせら
れようとして位置決め面3aに確実に当接して位置決めさ
れる。そして搬送ベルト53が過剰に逆駆動されて原稿を
スイッチバックさせようとするのに対し、位置決め面3a
に当接した原稿はそれ以上逆送されずに自身の腰の強さ
により突っ張って搬送ベルト53との間で滑りが生じるの
で別段問題になることはない。
ところが腰の弱い薄手の原稿であると位置決め面3aに当
接した後突っ張り切れず、プラテンガラス2、原稿スケ
ール3、搬送ベルト53の間に形成される三角形状の隙間
内で折れ曲がったり小刻みなシワが生じたりする。これ
を回避するため薄紙モード設定キー(図示せず)が操作
されたときだけ前記スイッチバックによる通常の原稿位
置決めモードから薄紙モードに切換え、センサS3が原稿
の後端を検知してからの時間設定により原稿の後端が位
置決め面3aの位置に達する搬送量を得、その時点で搬送
ベルト53を停止させることにより原稿をスイッチバック
なしに位置決めするようにする。
なお、バックアップローラ72相互間、あるいはバックア
ップローラとその手前および後方の搬送手段との間の各
パスは、搬送方向での原稿最小サイズよりも小さく設定
される。これにより小サイズの原稿でも確実に搬送する
ことができる。しかし従動ローラ55の横に配設されるバ
ックアップローラ76は従動ローラ55の極く近くに位置さ
せなければならない。そこでこのバックアップローラ76
は従動ローラ55と共に前記スライド板57に支持し、同時
に着脱されるようにするが、この支持のためスライド板
57にバックアップローラ保持部57aを一体形成し、この
保持部57aによってバックアップローラ76を上下動自在
に保持している。またバックアップローラ76は保持部57
aとの間に働かせたばね93(第2図、第4図)により下
方に付勢し、搬送ベルト53を原稿スケール3の位置決め
面3a側のエッジに押付けるようにしてある。これにより
位置決めのためにスイッチバックされる原稿が位置決め
3aを乗り越えてしまうような不都合が解消される。
センサS3が原稿の先端を検知してから後端を検知するま
での時間と原稿の搬送速度との関係から原稿の通紙方向
の長さを判定することができ、これにUターンパス51の
途中に設けられた幅センサS4による原稿の幅情報を組合
わせることによって原稿の縦送りか横送りかを含めたサ
イズを判定することができ、この判定結果は複写機Aの
側でのカセット選択、倍率選択に利用される。
排紙・リターン部81にはプラテンガラス2に続いて原稿
排出トレー12に抜けるUターンパス82が設けられ、その
途中に反転ローラ83が、また原稿排出トレー12への排紙
口84部に排紙ローラ85がそれぞれ設けられている。また
Uターンパス82の途中から反転ローラ83に沿ってプラテ
ンガラス2上に原稿を戻すリターンパス86も設けられて
いる。
反転ローラ83および排紙ローラ85は搬送ベルト53と共に
メインモータM2により同時駆動する。しかしメインモー
タM2からの駆動系にはメインモータM2の正転のみが一方
向クラッチを介し正転のまま伝達される第1の系統と、
メインモータM2の逆転のみが一方向クラッチを介し正転
に切換えて伝達される第2の系統とが設けられ、メイン
モータM2の回転方向、つまり搬送ベルト53の駆動方向が
正逆どちらであっても反転ローラ83および排紙ローラ85
は正転のみされる。反転ローラ83にはそれに原稿を沿わ
せるように従動する反転コロ87、88が圧接させられてい
る。
Uターンパス82の入口には反転下ガイド89が設けられて
おり、プラテンガラス2上から搬送ベルト53によって排
出されてくる原稿をUターンパス82へすくい上げ、反転
ローラ83と反転コロ87との間に向け案内する。
Uターンパス82に導入された原稿は反転ローラ83と反転
コロ87、88とによって搬送していく。Uターンパス82の
リターンパス86が分岐している部分には切換爪91が設け
られており、切換爪91が第1図の実線位置にあると前記
搬送される原稿を排紙口84側に導いて排紙ローラ85によ
り原稿排出トレー12上に排出させる。また切換爪91が仮
想線にあると前記搬送される原稿をリターンパス86の側
に案内する。
反転コロ87のすぐ手前には排紙センサS5が設けられてい
る。このセンサS5が原稿を検出したとき、一定時間後つ
まり原稿が排紙ローラ85を通過し終わる前にメインモー
タM2の回転速度を一時期低速にして原稿の原稿排出トレ
ー12への飛び出しを抑制する。また排紙センサS5の検出
にて両面複写での搬送ベルト53を逆駆動する反転タイミ
ング等をも得る。
原稿排出トレー12は第1図、第7図に示すように、水平
な底面12a上に、山形の原稿受けリブ12b、12c、12dが原
稿排出方向に順次設けられている。これら各原稿受けリ
ブ12b〜12dは原稿の搬送方向サイズに応じて位置付けさ
れ、それらが受け止める原稿の重心位置よりも後方寄り
に頂点を持っている。これにより排出される原稿はその
搬送方向サイズに合う原稿受けリブ12b〜12dに到達する
までは排紙ローラ85の搬送力によって順次乗り越えさせ
られていき、サイズに合うものに到達するとその頂点を
も乗り越えさせられるが、原稿はこの頂点を重心位置が
越える前に排紙ローラ85から外れて搬送を断たれるの
で、頂点部の通過抵抗が原稿の排出時の勢いを抑える。
したがって原稿はその後端が排紙口84を持っている原稿
排出トレー12の後壁からほとんど離れない状態で落ち着
かされ、どのようなサイズの原稿でもその位置に揃う。
なお後方の原稿受けリブ12dは原稿セットトレー11との
位置関係から低く形成している。このため原稿セットト
レー11の裏面には樹脂フィルム92を設けて、長い原稿を
それら原稿受けリブ12dに軽く押付け、他の原稿受けリ
ブ12b、12cと同じ作用を発揮できるようにする。
第8図において、装置本体13の前側のフレーム65に固定
された取付ブラケット94に、マグネットユニット95がそ
の長穴に挿通した取付ビス96にて上下位置調整可能に取
付けられている。これにより、複写機Aの上面に原稿自
動送り装置Bを被せた状態で、取付ビス96を緩めてマグ
ネットユニットを複写機Aの上面に固定された磁性体に
吸着させ、その状態で取付ビス96を締結してマグネット
ユニット95を位置決めすることにより、原稿自動送り装
置Bを閉じれば必ずプラテンガラス2と搬送ベルト53の
全面が均一に密接させるようにしている。なお、逆にマ
グネットを複写機Aの上面に、磁性体を原稿自動送り装
置B側に配置してもよい。
さらに、第7図〜第10図に示すように、取付ビス96によ
るマグネットユニット95の位置調整を装置本体13のカバ
ー13aの外側から簡単に行えるように、カバー13aの手掛
かり部13cの両側に設けられるマグネットユニット配置
部は外面よりへこませて凹部97が形成され、その奥側面
に取付ビス96の操作穴98が形成されている。また、この
凹部97を覆う補助カバー99が、その上端から上方に突出
された係止片99aと下端から水平に突設された係止片99b
をこれらに対応して凹部97に形成された係合穴97a、97b
にそれぞれ係合させることにより着脱可能とされてい
る。
また原稿スケール3は第11図に示すように位置決め面3a
とその下端からプラテンガラス2側に延びる水平面3bと
から成る鉤形面3cを備え、その水平面3bはプラテンガラ
ス2の上面よりも若干低くなっている。これにより原稿
ODを逆送して位置決め面3aに押付けて位置決めする際
に、プラテンガラス2と鉤形面3cの水平面3bを形成して
いる部分との境界部に仮に少しの間隙があるとしても、
原稿ODの後端が前記境界部にて水平面3bの端部に引っ掛
かったり、この引っ掛かりによって前記境界部に入り込
んだりすることを確実に防止することができ、しかも原
稿ODの後端を水平面3bによって案内しながら鉤形面3cが
形成しているコーナー部3dに係合させて拘束する状態で
位置決め面3aに当接させるので、原稿ODの後端を適正な
位置に安定して位置決めすることができる。しかも鉤形
面3cの水平面3bは原稿スケール3の先端に接着等して固
着したゴム等の弾性体3eにより形成し、原稿スケール3
とプラテンガラス2との間の隙間をなくすパッドとして
も機能しているので前記原稿の入り込みはより確実に防
止することができる。
もっとも鉤形面3cの水平面3bに原稿ODを確実に受けるこ
とができれば原稿スケール3とプラテンガラス2との間
に少々隙間があってもよく、それには鉤形面3cの水平面
3bがプラテンガラス2の上面よりも第12図のもののよう
に下位であるか、あるいは下位でなくても第13図のよう
にプラテンガラス2の上面より低い位置からの水平面3b
への上り斜面3fを設けて原稿ODを水平面3bに案内できる
ようにするかすればよい。
なお第12図のものは軸3gを中心とした回動で先端部が上
下動される原稿スケール3の場合を示したが、何れの場
合も可動型、固定型の双方に適用できる。
また本実施例においては従動ローラ55をばね62によって
付勢することにより搬送ベルト53に張力を与えるように
したが、弾性を有する材質からなる搬送ベルトを使用
し、従動ローラ55も駆動ローラ54と同様の方法によりフ
レーム65に取付けるようにすれば、従動ローラ55の取り
はずしはさらに容易になる。
(考案の効果) 本考案の原稿位置決め装置によると、プラテン部上で原
稿を動かし原稿位置決め手段の略垂直な位置決め面に当
接させて位置決めするのに、プラテン部から原稿位置決
め手段に切り換わる境界部に仮に少しの間隙があるとし
ても、原稿の端縁が前記境界部にて原稿位置決め手段の
水平面の端部に引っ掛かったり、この引っ掛かりによっ
て前記境界部に入り込んだりすることを確実に防止する
ことができ、しかも原稿の端縁を水平面によって案内し
ながら水平面および位置決め面による鉤形面が形成して
いるコーナー部に係合させて拘束する状態で位置決め面
に当接させるので、原稿の端縁を適正な位置に安定して
位置決めすることができ、位置決め後の原稿の取出しを
常に円滑に行え、また原稿自動送り装置の場合にジャム
の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第11図は本考案を原稿自動送り装置に適用した
一実施例を示し、第1図は全体構成を示す縦断正面図、
第2図は給紙部周りの拡大縦断正面図、第3図は同要部
の斜視図、第4図は搬送ベルト周りの構成を示す斜視
図、第5図は搬送ベルトの駆動ローラ後端部の分解斜視
図、第6図はバックアップローラを支持するホルダの正
面図、第7図は原稿自動送り装置の原稿セットトレーを
外した状態の斜視図、第8図は原稿自動送り装置を複写
機に吸着するマグネットユニットの取付状態を示す横断
平面図、第9図は同補助カバーの取付前の状態を示す縦
断側面図、第10図は同分解斜視図、第11図はプラテンガ
ラスと原稿スケールとの突合せ部を示す拡大図、第12
図、第13図は原稿スケールの変形例を示す一部の拡大
図、第14図、第15図は従来の原稿ストッパの配置状態を
示す断面図である。 2……プラテンガラス 3……原稿スケール 3a……位置決め面 3b……水平面 3c……鉤形面 3d……コーナー部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 濱川 亘 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大 阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−38147(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿をプラテン部上に載置し、プラテン部
    に隣接して配置した原稿位置決め手段の略垂直な位置決
    め面に原稿の端縁を当接させて位置決めする原稿位置決
    め装置において、前記位置決め面と、この位置決め面の
    下端から略水平にプラテン部側に延びる、プラテン部の
    上面よりも低い水平面とにより形成される鉤形面を有し
    た原稿位置決め手段を備えたことを特徴とする原稿位置
    決め装置。
JP1989005725U 1989-01-20 1989-01-20 原稿位置決め装置 Expired - Lifetime JPH0749477Y2 (ja)

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