JPH0749022Y2 - 油圧供給装置 - Google Patents

油圧供給装置

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JPH0749022Y2
JPH0749022Y2 JP1989060307U JP6030789U JPH0749022Y2 JP H0749022 Y2 JPH0749022 Y2 JP H0749022Y2 JP 1989060307 U JP1989060307 U JP 1989060307U JP 6030789 U JP6030789 U JP 6030789U JP H0749022 Y2 JPH0749022 Y2 JP H0749022Y2
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displacement pump
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智幸 橘川
康之 新宮
茂 小田部
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は大流量を得るため接続された複数の可変容量
形ポンプの合流を高圧側優先方式にて制御する油圧供給
装置に関するものである。
[従来の技術] 例えば油圧で作動すはる加工機械等においてワークをク
ランプする場合、ワークをクランプするシリンダがワー
クに当るまでは大流量の圧油を供給することが必要であ
り、ワークをクランプした状態ではクランプ力すなわち
圧油の圧力は必要であるが流量はほとんど必要としな
い。このため、吐出流量および吐出圧力を可変し制御す
ることが要求される。
大流量の圧油を必要とする場合、制御信号もしくは自己
圧力により吐出流量と吐出圧力を制御する大型の可変容
量形ポンプを単体で使うこともできるが、大型の可変容
量形ポンプは最適容量の入手が困難であり、また価格、
応答性、騒音及びフルカットオフ時の省エネルギ効果も
小型ポンプに比べて著しく不利になる。
このため、従来は、複数の小型可変容量形ポンプの吐出
側を逆止弁を介して合流している。
第4図は従来の一般的な逆止弁合流方式による可変容量
形ポンプの制御装置を示す。第4図において、1は主と
して圧力制御を行なう高圧小容量の第1ポンプであり、
第1ポンプ1は三方制御弁11を用い操作ピストン12のパ
イロット圧油圧力を制御することにより、操作ピストン
12を変位させて吐出可変要素13の位置制御を行ない吐出
流量と吐出圧力を可変する。2はアンロード付きで低圧
大容量の第2ポンプであり、第2ポンプはオンロード切
換弁24を切換えることにより、三方制御弁21、操作ピス
トン22及び吐出量可変要素23を動作させて吐出流量と吐
出圧力を可変する。3は第1ポンプの吐出側に設けられ
た逆止弁、4は第2ポンプ2の吐出側に設けられた逆止
弁、5は各逆止弁3,4の出口側の合流回路に接続された
アクチュエータである。
上記のように構成された制御装置において、アクチュエ
ータ5に大容量の圧油を供給するときは第1ポンプ1か
ら逆止弁3を介してアクチュエータ5に圧油を供給する
と共に、オンロード切換弁24を図示の状態から切換えて
三方制御弁21、操作ピストン22及び吐出量可変要素23に
より圧力補償制御を働らかせて、第2ポンプ2からも逆
止弁4を介してアクチュエータ5に圧油を供給し、第1
ポンプ1と第2ポンプ2との合流した流量を送る。
この大流量の圧油により、例えばワークがクランプした
後は、オンロード切換弁24を図示の状態に切換えて第2
ポンプ2の圧力補償制御を停止させ、第2ポンプ2の流
量を零にし、第1ポンプ1からのみアクチュエータ5に
圧油を供給し、必要な圧力と流量を確保している。した
がって、例えば加工機械等でワークをクランプする場合
はアクチュエータ5に供給する流量を大流量からほとん
ど零まで可変することができる。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら上記のように構成された従来の制御装置に
より例えばワークをクランプする場合、アクチュエータ
5がワークに当り急停止したときに、可変容量形ポンプ
であるので応答遅れによりサージ圧力が発生し、発生し
たサージ圧力がアクチュエータ側に残り、圧力制御が適
正に行なわれなくなるという短所があった。
また、加工機械等において、加工時におけるクランプ力
は荒加工重切削等の場合はワークに加えられる切削力等
か大きいためにクランプ力を強くしなければならない
が、仕上加工のときはクランプ力によりワークに加えら
れるひずみをなくするために、クランプ力を弱くする必
要がある。
しかしながら、第4図に示した従来の制御装置において
は、第1ポンプ1と第2ポンプ2の吐出側に逆止弁3,4
が設けられているため、加工時あるいはアクチュエータ
が外力により動かされたとき等、アクチュエータ側の圧
力を降圧させる必要がある場合に、ポンプ1または2側
で吐出圧力を下げても、逆止弁3,4が介装されているの
でアクチュエータ側の圧力を降圧制御することができな
いという短所があった。
また、例えば特開昭63−115902号公報には、第4図に示
したのと同様の逆止弁合流方式の油圧供給装置を複数の
比例電磁式圧力流量制御形可変容量ポンプによって構成
し、射出成形機の動作プログラムに従った制御指令信号
をコントローラから各可変容量形ポンプに与えることに
より、大流量が必要とされるときには各ポンプからの合
算流量を負荷へ供給し、高圧小流量の圧力制御状態では
最小限のポンプのみオンロード状態にして他はアンロー
ド状態にする方式が示されているが、この方式でも、各
ポンプの吐出流路中に逆止弁が存在することによって第
4図の従来例と同様にアクチュエータ側の圧力を降圧制
御することができないという短所がある。
このような従来技術の短所を解決するには、例えば第5
図に示すように、大流量を必要とする場合のみ吐出流量
を供給する第2ポンプ2の吐出ラインにのみ逆止弁4を
設ければ良い。第5図において、14は第1ポンプ1の圧
力制御を行なう圧力制御切換弁、15は高圧制御用の三方
制御弁、16は低圧制御用の三方制御弁である。
第5図に示した制御装置においても、アクチュエータ5
に供給する圧油が大流量要求されるときは、オンロード
切換弁24をオンにして第2ポンプ2の圧力補償制御を働
らかせながら、第2ポンプ2からの吐出流量を第1ポン
プ1の吐出流量に合流してアクチュエータ5に供給す
る。そして小流量で高圧の圧力制御が要求されるとき
は、第2ポンプ2をアンロード状態とし、第1ポンプ1
の圧力制御切換弁14により、高圧側の三方制御弁15と低
圧側の三方制御弁16を選択し、アクチュエータ5に供給
する圧油が所定の圧力になるように制御を行なう。
しかしながら、この場合第1ポンプ1の吐出ラインに逆
止弁が設けられていないため、第2ポンプ2の吐出圧力
は第1ポンプ1の吐出圧力より低く設定されるているこ
とが必要であると共に、第2ポンプ2は第1ポンプ1が
運転されているときのみ運転する必要があり、ポンプの
設定圧力、運転順序に制約がある。そして、この制約が
守られないときは第2ポンプ2の吐出油が第1ポンプ1
に逆流して、最悪の場合には第1ポンプ1を損傷すると
いう短所があった。
この考案はかかる短所を解決するためになされたもので
あり、アクチュエータに供給する圧油の流量を複数のポ
ンプの運転順序とは関係なしに大流量からほぼ零まで可
変できると共に、圧油の昇圧と降圧とを円滑に制約する
ことができる油圧供給装置を得ることを目的とするもの
である。
[課題を解決するための手段] この考案は、それぞれカットオフ動作開始圧力及び吐出
流量の各設定値に基づいて自己吐出圧力により油圧制御
弁を介して吐出圧力と吐出流量を制御する第1と第2の
可変容量形ポンプの各吐出ラインを合流して負荷への圧
油供給ラインに圧油を供給する油圧供給装置に関し、前
述の課題を解決するために、請求項1に記載の考案によ
る油圧供給装置では、第1の可変容量形ポンプのカット
オフ動作開始圧力の設定値を流量制御状態で負荷に要求
される負荷圧および第2の可変容量形ポンプのカットオ
フ動作開始圧力の設定値より高く設定し、第2の可変容
量形ポンプのカットオフ動作開始圧力の設定値を前記負
荷圧より高く設定し、また第1と第2の可変容量形ポン
プの各吐出ラインの前記圧油供給ラインへの合流部には
方向切換弁を設け、この方向切換弁により、第1の可変
容量形ポンプの吐出圧力と第2の可変容量形ポンプの吐
出圧力が互いに同圧のときは第1と第2の可変容量形ポ
ンプの各吐出ラインを共に前記圧油供給ラインに連通さ
せ、第1の可変容量形ポンプの吐出圧力が第2の可変容
量形ポンプの吐出圧力より高いときには第1の可変容量
形ポンプの吐出ラインを前記圧油供給ラインに連通させ
て第2の可変容量形ポンプの吐出ラインを閉鎖し、第2
の可変容量形ポンプの吐出圧力が第1の可変容量形ポン
プの吐出圧力より高いときには第2の可変容量形ポンプ
の吐出ラインを前記圧油供給ラインに連通させて第1の
可変容量形ポンプの吐出ラインを閉鎖するようにしたも
のである。
また請求項2に記載の考案による油圧供給装置では、前
記方向切換弁として、高圧側を優先するシャトル弁を備
えたことを特徴としている。
[作用] 請求項1に記載の考案による油圧供給装置において、第
1の可変容量形ポンプのカットオフ動作開始圧力の設定
値Pc1は、流量制御状態で負荷に要求される負荷圧PR
よび第2の可変容量形ポンプのカットオフ動作開始圧力
の設定値Pc2より高く設定されており、また第2の可変
容量形ポンプのカットオフ動作開始圧力の設定値Pc2
前記負荷圧PRよりも高く設定されている。即ち、Pc1>P
c2>PRの条件が満足されるように設定されている。
第1と第2の可変容量形ポンプの各吐出ラインの前記圧
油供給ラインへの合流部に設けられた方向切換弁は、第
1の可変容量形ポンプの吐出圧力P1と第2の可変容量形
ポンプの吐出圧力P2が互いに同圧のときは第1と第2の
可変容量形ポンプの各吐出ラインを共に前記圧油供給ラ
インに連通させ、第1の可変容量形ポンプの吐出圧力P1
が第2の可変容量形ポンプの吐出圧力P2よりも高いとき
には第1の可変容量形ポンプの吐出ラインを前記圧油供
給ラインに連通させて第2の可変容量形ポンプの吐出ラ
インを閉鎖し、第2の可変容量形ポンプの吐出圧力が第
1の可変容量形ポンプの吐出圧力により高いときには第
2の可変容量形ポンプの吐出ラインを前記圧油供給ライ
ンに連通させて第1の可変容量形ポンプの吐出ラインを
閉鎖する。
今、第1と第2の可変容量形ポンプの吐出圧油が合算さ
れて負荷へ供給されているときは、方向切換弁は中立状
態を維持して双方のポンプの吐出ラインを共に前記圧油
供給ラインに連通させている。この状態では、P1=P2
PRとなるように各可変容量形ポンプが自己吐出圧力によ
り制御動作を行うが、この状態で方向切換弁が中立状態
を維持するメカニズムは以下の通りである。
即ち、合算流量を負荷へ供給しているときは各可変容量
形ポンプは流量制御状態にあり、従って、P1<Pc1、P2
<Pc2である。ここで、Pc1>Pc2>PRに設定されている
ので、上述のように各可変容量形ポンプ自身の自己吐出
圧力により制御動作でP1=P2=PRの状態にて設定流量が
保たれているが、例えば第2の可変容量形ポンプの吐出
圧力P2がP1よりも低下すると、方向切換弁は第1の可変
容量形ポンプの吐出ラインを前記圧油供給ラインに連通
させて第2の可変容量形ポンプの吐出ラインを閉鎖する
ので、第2の可変容量形ポンプは吐出ラインがブロック
状態になる。
このように、第2の可変容量形ポンプの吐出ラインがブ
ロック状態になっても第2の可変容量形ポンプはフルカ
ットオフ状態になるまでは吐出を継続可能であるので、
一旦低下した第2の可変容量形ポンプの吐出圧力P2はそ
の吐出ラインが閉鎖された時点から自動的に上昇して行
くことになる。
これにより、第2の可変容量形ポンプの吐出圧力P2が再
びPRまで回復すると、方向切換弁は第2の可変容量形ポ
ンプの吐出ラインを再び負荷への圧油供給ラインに連通
させ、従って第1の可変容量形ポンプの吐出圧油と共に
合算された流量が負荷に供給される。
逆に中立状態から第1の可変容量形ポンプの吐出圧力P1
が低下したときも同様であり、定常的には方向切換弁が
中立状態に平衡して両ポンプの合算流量を負荷へ供給す
ることになる。
このように、合算流量を供給しているときに第1と第2
の可変容量形ポンプの吐出圧力に差が生じると方向切換
弁は低圧側を遮断することになるが、負荷圧力PRに対し
て第1と第2の可変容量形ポンプのカットオフ動作開始
圧力の設定値Pc1,Pc2に余裕があるため、吐出ラインを
閉じられたほうのポンプの吐出圧力が自己吐出圧力によ
り制御動作で自動的に上昇して回復し、再び方向切換弁
を中立状態に戻すので、安定して合算流量の供給を維持
することができる。
負荷のアクチュエータが例えばストロークエンドに達し
てクランプ動作等を開始するときには、従来と同様にし
て例えばオンロード/アンロード切換用電磁弁によって
低圧設定側の第2の可変容量形ポンプをアンロード状態
に切換える。これにより、第2の可変容量形ポンプの吐
出ラインの圧力P2がP1よりも低下するので、方向切換弁
は第1の可変容量形ポンプの吐出ラインだけを負荷への
圧油供給ラインに連通させ、第2の可変容量形ポンプの
吐出ラインを遮断して、アンロード状態になっている第
2の可変容量形ポンプに負荷及び第1の可変容量形ポン
プの影響がないようにする。
この状態では、高圧設定側の第1の可変容量形ポンプの
吐出ラインだけが負荷への圧油供給ラインに接続された
状態となり、従って高圧設定の第1の可変容量形ポンプ
だけで負荷圧力の制御が行われる。この第1の可変容量
形ポンプによる圧力制御動作は、負荷への圧油供給ライ
ンに逆止弁が介在しないことから、良く知られた油圧制
御弁によって自己吐出圧力による昇圧および降圧制御と
して行うことが可能である。
再び負荷に合算流量を供給する場合は、負荷圧力PRがP
c2以下に復帰した後に第2の可変容量形ポンプをオンロ
ード状態にすればよい。
請求項2に記載の考案によれば、上記方向切換弁は高圧
側を優先するシャトル弁で構成されており、このような
シャトル弁自体は、高圧側の入口が出口に接続されると
共に低圧側の入口が閉鎖される形式の所謂「高圧優先形
シャトル弁」として知られている。このようなシャトル
弁を用いることによって油圧供給装置の油圧回路構成を
比較的簡素にすることができる。
[実施例] 第1図はこの考案の一実施例を示す油圧回路図である。
図において1,2,5,12〜16及び21〜24は第4図、第5図に
示した従来例と全く同じものである。6は高圧側を優先
するシャトル弁であり、シャトル弁6を介して圧力補償
制御形である高圧力小流量の第1ポンプ1と、アンロー
ド付圧力補償制御形の低圧力大流量の第2ポンプの吐出
側が合流している。そして、第1ポンプと第2ポンプ2
のカットオフ動作開始圧力の設定値はアクチュエータ5
側の負荷圧力より高く設定され、かつ第1ポンプ1のカ
ットオフ動作開始圧力の設定値は第2ポンプ2のカット
オフ動作開始圧力の設定値より高くなるように設定され
ている。
上記のように構成された制御装置において、例えばアク
チュエータ5がワークをクランプする位置まで高速移動
する場合等のように大流量の圧油を必要とする場合は、
圧力制御弁14をオフの状態とし、高圧側の三方制御弁15
からパイロット圧を操作ピストン12に送り、圧力補償制
御を働らかせながら第1ポンプ1から吐出した圧油をシ
ャトル弁6に送る。
一方、第2ポンプ2のオンロード切換弁24をオンして第
2ポンプ2からも圧油をシャトル弁6に送る。このとき
シャトル弁6に送られた第1ポンプ1からの圧油と第2
ポンプ2からの圧油は同圧力となっているため、シャト
ル弁6で第1ポンプ1と第2ポンプ2の吐出ラインはア
クチュエータ5側と連通し、両ポンプ1,2からの圧油が
合流してアクチュエータ5に送られ大流量を得ることが
できる。
この大流量の圧油でアクチュエータ5が駆動され、アク
チュエータ5によりワークがクランプされ、大流量の圧
油を供給する必要がなくなると、オンロード切換弁24を
オフする。このオンロード切換弁24のオフにより第2ポ
ンプ2はアンロード状態になり第2ポンプ2の吐出ライ
ンは第1ポンプ1の吐出ラインより圧力が低くなる。こ
の結果シャトル弁6の第2ポンプ2からアクチュエータ
5への流路が遮断され、第1ポンプ1からアクチュエー
タ5への流路のみが連通する。したがって第1ポンプ1
からシャトル弁6を介して必要とする高圧力小流量の圧
油をアクチュエータ5に送ることができる。
この状態で仕上加工等のためにアクチュエータ5の負荷
圧力を低下させるときは圧力制御切換弁14をオンする。
すると第1ポンプ1のパイロット圧は高圧側の三方制御
弁15から低圧側の三方制御弁16に切換り、第1ポンプ1
の吐出圧力を低圧側の三方制御弁16からのパイロット圧
で制御される設定圧力に降圧する。この第1ポンプの吐
出圧力の降圧によりシャトル弁6で連通しているアクチ
ュエータ5の負荷圧力も降圧側の三方制御弁15の設定圧
力から低圧側の三方制御弁16の設定圧力に降圧して一定
圧力を保持する。
なお、上記実施例においてはアクチュエータ5側の負荷
圧力を昇圧、降圧する場合について説明したが、アクチ
ュエータ5が急停止したとき、可変容量型ポンプである
ため応答遅れによりサージ圧力が発生してもシャトル弁
6が連通しており、従ってこのサージ圧力は三方制御弁
15,16または21のいずれかで制御に取り込まれ、アクチ
ュエータ5の負荷圧力を第1ポンプ1の吐出圧力に追従
させることができるので、サージ圧力がいつまでもアク
チュエータ側に残ることはない。
また、上記実施例においては第1ポンプ1と第2ポンプ
2を同時に運転した場合について説明したが、例えば第
2ポンプ2を先に運転し、第1ポンプ1を後に運転した
場合には、第2ポンプ2のみを運転しているときにシャ
トル弁6により第1ポンプ1の吐出ラインが遮断されて
いるため第2ポンプ2からの吐出油が第1ポンプ1に逆
流することを防ぐことができる。したがって、第1ポン
プ1と第2ポンプ2は運転順位に制約されることなしに
安全に運転することができる。
また、上記実施例においては第1ポンプ1と第2ポンプ
2の2個のポンプを使用した場合について説明したが、
より大流量をアクチュエータ5に供給するために3個、
4個等多くのポンプを使用しても上記実施例と同様な作
用を奏し得る。
例えば第2図に示すように、アンロード付圧力補償制御
形の第2ポンプ2に同様な第3ポンプ7と第4ポンプ8
とを大流量供給用に設け、各ポンプ2,7,8の吐出ライン
に逆止弁25,75,85を接続して逆止弁25,75,85の出口側ポ
ートをシャトル弁6に接続することにより、より大流量
の圧油をアクチュエータ5に送ることができる。
また、第3図に示すように第2ポンプ2と第3ポンプ7
及び第4ポンプ8のカットオフ動作開始圧力の設定値を
変え、各ポンプ2,7,8の吐出側にシャトル弁9,10を設け
るとアクチュエータ5の負荷圧力が低圧のときは大流量
を供給し、アクチュエータ5の負荷圧力が高くなるにし
たがって順次流量を減らすこともでき、アクチュエータ
5の動作を必要に応じて円滑に制御することもできる。
なお、上記各実施例においては各ポンプの吐出油をシャ
トル弁を介して合流する場合について説明したが、複数
の方向切換弁を使用しても良い。
[考案の効果] この考案は以上説明したように、それぞれカットオフ動
作開始圧力及び吐出流量の各設定値に基づいて自己吐出
圧力により油圧制御弁を介して吐出圧力と吐出流量を制
御する第1と第2の可変容量形ポンプの各吐出ラインを
合流して負荷への圧油供給ラインに圧油を供給する油圧
供給装置において、第1の可変容量形ポンプのカットオ
フ動作開始圧力の設定値を流量制御状態で負荷アクチュ
エータに要求される負荷圧および第2の可変容量形ポン
プのカットオフ動作開始圧力の設定値より高く設定し、
第2の可変容量形ポンプのカットオフ動作開始圧力の設
定値を前記負荷圧より高く設定し、また第1と第2の可
変容量形ポンプの各吐出ラインの前記圧油供給ラインへ
の合流部には、第1の可変容量形ポンプの吐出圧力と第
2の可変容量形ポンプの吐出圧力が互いに同圧のときは
第1と第2の可変容量形ポンプの各吐出ラインを共に前
記圧油供給ラインに連通させ、第1の可変容量形ポンプ
の吐出圧力が第2の可変容量形ポンプの吐出圧力より高
いときには第1の可変容量形ポンプの吐出ラインを前記
圧油供給ラインに連通させて第2の可変容量形ポンプの
吐出ラインを閉鎖し、第2の可変容量形ポンプの吐出圧
力が第1の可変容量形ポンプの吐出圧力より高いときに
は第2の可変容量形ポンプの吐出ラインを前記圧油供給
ラインに連通させて第1の可変容量形ポンプの吐出ライ
ンを閉鎖する方向切換弁を設けたので、油圧をアクチュ
エータに供給しているときはアクチュエータ側と高圧側
のポンプ側とは方向切換弁により常に連通されているか
ら、アクチュエータ側の圧油の昇圧と降圧を円滑に制御
することができる。
また、高圧側を優先する方向切換弁で各ポンプの吐出ラ
インが接続されているから、各ポンプの設定圧力や、運
転順序に関係なく安全に運転することができると共に、
あるポンプが故障してもその影響を他のポンプに与える
ことなしに運転することができる。
さらに、高圧側を優先する方向切換弁としてシヤトル弁
を使用すると制御装置の全体構成を簡略化することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す油圧回路図、第2図と
第3図は各々他の実施例を示す油圧回路図、第4図と第
5図は各々従来例を示す油圧回路図である。 1…第1ポンプ、2…第2ポンプ、5…アクチュエー
タ、6…シャトル弁、7…第3ポンプ、8…第4ポン
プ、9,10…シャトル弁、25,75,85…逆止弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−106406(JP,A) 特開 昭61−233201(JP,A) 特開 昭63−115902(JP,A) 実開 平1−66484(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれカットオフ動作開始圧力及び吐出
    流量の各設定値に基づいて自己吐出圧力により油圧制御
    弁を介して吐出圧力と吐出流量を制御する第1と第2の
    可変容量形ポンプの各吐出ラインを合流して負荷への圧
    油供給ラインに圧油を供給する油圧供給装置において、 第1の可変容量形ポンプのカットオフ動作開始圧力の設
    定値は流量制御状態で負荷に要求される負荷圧および第
    2の可変容量形ポンプのカットオフ動作開始圧力の設定
    値より高く設定され、 第2の可変容量形ポンプのカットオフ動作開始圧力の設
    定値は前記負荷圧より高く設定され、 第1と第2の可変容量形ポンプの各吐出ラインの前記圧
    油供給ラインへの合流部には、第1の可変容量形ポンプ
    の吐出圧力と第2の可変容量形ポンプの吐出圧力が互い
    に同圧のときは第1と第2の可変容量形ポンプの各吐出
    ラインを共に前記圧油供給ラインに連通させ、第1の可
    変容量形ポンプの吐出圧力が第2の可変容量形ポンプの
    吐出圧力より高いときには第1の可変容量形ポンプの吐
    出ラインを前記圧力油供給ラインに連通させて第2の可
    変容量形ポンプの吐出ラインを閉鎖し、第2の可変容量
    形ポンプの吐出圧力が第1の可変容量形ポンプの吐出圧
    力より高いときには第2の可変容量形ポンプの吐出ライ
    ンを前記圧油供給ラインに連通させて第1の可変容量形
    ポンプの吐出ラインを閉鎖する方向切換弁が設けられて
    いることを特徴とする油圧供給装置。
  2. 【請求項2】前記方向切換弁が高圧側を優先するシャト
    ル弁であることを特徴とする請求項1に記載の油圧供給
    装置。
JP1989060307U 1989-05-26 1989-05-26 油圧供給装置 Expired - Lifetime JPH0749022Y2 (ja)

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JP1989060307U JPH0749022Y2 (ja) 1989-05-26 1989-05-26 油圧供給装置

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