JP2652321B2 - 油圧回路の流量制御装置 - Google Patents
油圧回路の流量制御装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は射出成形機の射出シリン
ダ等に対する流量制御に用いて好適な油圧回路の流量制
御装置に関する。
ダ等に対する流量制御に用いて好適な油圧回路の流量制
御装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】可変容量形油圧ポンプと油圧アクチュエ
ータの間に流量制御弁を接続するとともに、当該油圧ポ
ンプの吐出側と油タンクの間にブリードオフ回路を接続
し、これにより、小流量制御（低速制御）及び大流量制
御（高速制御）の双方の制御を正確、高応答及び安定に
行うことができるようにした射出成形機等における油圧
回路の流量制御装置は知られている。
ータの間に流量制御弁を接続するとともに、当該油圧ポ
ンプの吐出側と油タンクの間にブリードオフ回路を接続
し、これにより、小流量制御（低速制御）及び大流量制
御（高速制御）の双方の制御を正確、高応答及び安定に
行うことができるようにした射出成形機等における油圧
回路の流量制御装置は知られている。
【０００３】図４は射出成形機に備える従来の流量制御
装置を示す。同図において、５０は射出成形機における
射出装置であり、スクリュ５２を進退移動させる射出シ
リンダ（油圧アクチュエータ）５１を備える。そして、
この射出シリンダ５１に流量制御装置５３及び内部パイ
ロット形の可変容量形油圧ポンプ５５を接続して油圧回
路５４を構成する。
装置を示す。同図において、５０は射出成形機における
射出装置であり、スクリュ５２を進退移動させる射出シ
リンダ（油圧アクチュエータ）５１を備える。そして、
この射出シリンダ５１に流量制御装置５３及び内部パイ
ロット形の可変容量形油圧ポンプ５５を接続して油圧回
路５４を構成する。
【０００４】流量制御装置５３は油圧ポンプ５５と射出
シリンダ５１の間に接続した圧力補償用減圧弁５６、制
御弁５７、方向制御弁５８、５９、６０及びリリーフ弁
６１を備え、これにより、小流量制御時（低速制御時）
には、油圧ポンプ５５のパイロット圧を確保して、流量
制御を正確かつ安定に行うとともに、他方、減圧弁５６
の一次側油路５６ｆと油タンク６２の間にブリードオフ
回路を構成する方向制御弁６３を接続し、これにより、
大流量制御時（高速制御時）には、予め方向制御弁６３
により油圧ポンプ５５から吐出する圧油をブリードオフ
させ、油圧ポンプ５５の斜板を立上げておくことによ
り、制御開始時、即ち、方向切換弁５９、６０を切り換
えた際に、速やかに目的の流量（速度）が得られるよう
に、油圧ポンプ５５における斜板の立上がり応答性を改
善していた。
シリンダ５１の間に接続した圧力補償用減圧弁５６、制
御弁５７、方向制御弁５８、５９、６０及びリリーフ弁
６１を備え、これにより、小流量制御時（低速制御時）
には、油圧ポンプ５５のパイロット圧を確保して、流量
制御を正確かつ安定に行うとともに、他方、減圧弁５６
の一次側油路５６ｆと油タンク６２の間にブリードオフ
回路を構成する方向制御弁６３を接続し、これにより、
大流量制御時（高速制御時）には、予め方向制御弁６３
により油圧ポンプ５５から吐出する圧油をブリードオフ
させ、油圧ポンプ５５の斜板を立上げておくことによ
り、制御開始時、即ち、方向切換弁５９、６０を切り換
えた際に、速やかに目的の流量（速度）が得られるよう
に、油圧ポンプ５５における斜板の立上がり応答性を改
善していた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の流量制御装置５３は次のような問題点があった。
の流量制御装置５３は次のような問題点があった。
【０００６】第一に、油圧ポンプ５５と射出シリンダ５
１の間に流量制御弁（絞り弁）５７を接続することによ
り、小流量制御時の対策を図っているが、この流量制御
弁５７は大流量制御時の大流量をも許容する必要がある
ため、流量制御弁５７が大型化し、かつ高価となる。
１の間に流量制御弁（絞り弁）５７を接続することによ
り、小流量制御時の対策を図っているが、この流量制御
弁５７は大流量制御時の大流量をも許容する必要がある
ため、流量制御弁５７が大型化し、かつ高価となる。
【０００７】第二に、方向制御弁６３を用いたブリード
オフ回路を設けることにより、大流量制御時における立
上げの対策を図っているが、この種の方向制御弁６３で
は十分な低圧及び大流量の設定が困難となる。
オフ回路を設けることにより、大流量制御時における立
上げの対策を図っているが、この種の方向制御弁６３で
は十分な低圧及び大流量の設定が困難となる。
【０００８】本発明はこのような従来の技術に存在する
課題を解決したものであり、小流量制御（低速制御）及
び大流量制御（高速制御）の双方の制御を正確、高応答
及び安定に行いつつ、使用する制御弁の小容量化及び油
圧回路の簡易化により、装置の小型化及び大幅なコスト
ダウンを達成できる油圧回路の流量制御装置の提供を目
的とする。
課題を解決したものであり、小流量制御（低速制御）及
び大流量制御（高速制御）の双方の制御を正確、高応答
及び安定に行いつつ、使用する制御弁の小容量化及び油
圧回路の簡易化により、装置の小型化及び大幅なコスト
ダウンを達成できる油圧回路の流量制御装置の提供を目
的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明に係る油圧回路の
流量制御装置１は、可変容量形油圧ポンプ２と油圧アク
チュエータ３の間に接続した流量制御弁４と、この流量
制御弁４に並列接続して油圧ポンプ２側から油圧アクチ
ュエータ３側への流れを阻止するパイロット操作形チェ
ック弁５と、流量制御弁４の一次側油路４ｆと油タンク
６の間に接続してブリードオフ回路７を構成するパイロ
ット操作形リリーフ弁８と、少なくとも小流量制御時に
リリーフ弁８のパイロットポート８ｐと流量制御弁４の
二次側油路４ｓを接続し、かつチェック弁５のパイロッ
トポート５ｐと油タンク６を接続するとともに、大流量
制御時にチェック弁５のパイロットポート５ｐと流量制
御弁４の二次側油路４ｓを接続し、かつリリーフ弁８の
パイロットポート８ｐと油タンク６を接続する方向制御
弁９を備えてなることを特徴とする。
流量制御装置１は、可変容量形油圧ポンプ２と油圧アク
チュエータ３の間に接続した流量制御弁４と、この流量
制御弁４に並列接続して油圧ポンプ２側から油圧アクチ
ュエータ３側への流れを阻止するパイロット操作形チェ
ック弁５と、流量制御弁４の一次側油路４ｆと油タンク
６の間に接続してブリードオフ回路７を構成するパイロ
ット操作形リリーフ弁８と、少なくとも小流量制御時に
リリーフ弁８のパイロットポート８ｐと流量制御弁４の
二次側油路４ｓを接続し、かつチェック弁５のパイロッ
トポート５ｐと油タンク６を接続するとともに、大流量
制御時にチェック弁５のパイロットポート５ｐと流量制
御弁４の二次側油路４ｓを接続し、かつリリーフ弁８の
パイロットポート８ｐと油タンク６を接続する方向制御
弁９を備えてなることを特徴とする。
【００１０】なお、方向制御弁９は中立位置で流量制御
弁４の二次側油路４ｓとチェック弁５のパイロットポー
ト５ｐを接続し、かつ流量制御弁４の二次側油路４ｓと
リリーフ弁８のパイロットポート８ｐを接続する。ま
た、油圧アクチュエータ３としては射出成形機における
射出シリンダ３ｉに適用することが望ましい。
弁４の二次側油路４ｓとチェック弁５のパイロットポー
ト５ｐを接続し、かつ流量制御弁４の二次側油路４ｓと
リリーフ弁８のパイロットポート８ｐを接続する。ま
た、油圧アクチュエータ３としては射出成形機における
射出シリンダ３ｉに適用することが望ましい。
【００１１】
【作用】本発明に係る流量制御装置１は、まず、方向制
御弁９を中立位置に切換えれば、流量制御弁４の二次側
油路４ｓとチェック弁５のパイロットポート５ｐが接続
され、かつ流量制御弁４の二次側油路４ｓとリリーフ弁
８のパイロットポート８ｐが接続されるため、可変容量
形油圧ポンプ２から吐出した圧油はリリーフ弁８を介し
て油タンク６にブリードオフされ、リリーフ弁８の設定
圧差圧に維持される。即ち、油圧ポンプ２の斜板は所定
の角度に立上がった状態に維持される。なお、この場
合、流量制御弁４は閉側に切換えられる。
御弁９を中立位置に切換えれば、流量制御弁４の二次側
油路４ｓとチェック弁５のパイロットポート５ｐが接続
され、かつ流量制御弁４の二次側油路４ｓとリリーフ弁
８のパイロットポート８ｐが接続されるため、可変容量
形油圧ポンプ２から吐出した圧油はリリーフ弁８を介し
て油タンク６にブリードオフされ、リリーフ弁８の設定
圧差圧に維持される。即ち、油圧ポンプ２の斜板は所定
の角度に立上がった状態に維持される。なお、この場
合、流量制御弁４は閉側に切換えられる。
【００１２】一方、小流量制御時には、油圧ポンプ２に
圧力指令及び流量指令が付与され、同時に、流量制御弁
４が開側に切換えられる。また、方向制御弁９はリリー
フ弁８のパイロットポート８ｐと流量制御弁４の二次側
油路４ｓが接続され、かつチェック弁５のパイロットポ
ート５ｐと油タンク６が接続されるポジションに切換え
られる。
圧力指令及び流量指令が付与され、同時に、流量制御弁
４が開側に切換えられる。また、方向制御弁９はリリー
フ弁８のパイロットポート８ｐと流量制御弁４の二次側
油路４ｓが接続され、かつチェック弁５のパイロットポ
ート５ｐと油タンク６が接続されるポジションに切換え
られる。
【００１３】よって、油圧ポンプ２から吐出した圧油は
流量制御弁４を通って、油圧アクチュエータ３（射出シ
リンダ３ｉ）側に供給されるとともに、リリーフ弁８の
パイロットポート８ｐに流量制御弁４の二次側油路４ｓ
からパイロット圧が付与され、流量制御弁４の一次側油
路４ｆの圧油、即ち、油圧ポンプ２から吐出した圧油の
一部はリリーフ弁８を通って油タンク６に戻され、流量
制御弁４の一次側油路４ｆと二次側油路４ｓの差圧は一
定となる。これにより、負荷変動に対する流量が補償さ
れ、油圧ポンプ２のパイロット圧が確保されることによ
り、流量制御が正確かつ安定に行われる。
流量制御弁４を通って、油圧アクチュエータ３（射出シ
リンダ３ｉ）側に供給されるとともに、リリーフ弁８の
パイロットポート８ｐに流量制御弁４の二次側油路４ｓ
からパイロット圧が付与され、流量制御弁４の一次側油
路４ｆの圧油、即ち、油圧ポンプ２から吐出した圧油の
一部はリリーフ弁８を通って油タンク６に戻され、流量
制御弁４の一次側油路４ｆと二次側油路４ｓの差圧は一
定となる。これにより、負荷変動に対する流量が補償さ
れ、油圧ポンプ２のパイロット圧が確保されることによ
り、流量制御が正確かつ安定に行われる。
【００１４】他方、大流量制御時には、方向制御弁９が
中立位置から、チェック弁５のパイロットポート５ｐと
流量制御弁４の二次側油路４ｓが接続され、かつリリー
フ弁８のパイロットポート８ｐと油タンク６が接続され
るポジションに切換えられる。この結果、チェック弁５
のパイロットポート５ｐに流量制御弁４の二次側油路４
ｓからパイロット圧が付与され、チェック弁５はフリー
フロー状態となる。
中立位置から、チェック弁５のパイロットポート５ｐと
流量制御弁４の二次側油路４ｓが接続され、かつリリー
フ弁８のパイロットポート８ｐと油タンク６が接続され
るポジションに切換えられる。この結果、チェック弁５
のパイロットポート５ｐに流量制御弁４の二次側油路４
ｓからパイロット圧が付与され、チェック弁５はフリー
フロー状態となる。
【００１５】よって、油圧ポンプ２から吐出した圧油は
主にチェック弁５をバイパスして、油圧アクチュエータ
３（射出シリンダ３ｉ）側に供給される。この際、方向
制御弁９は、油圧ポンプ２の斜板が所定角度まで立上が
った状態から切換えられるため、制御開始時の立上がり
応答性が高められる。
主にチェック弁５をバイパスして、油圧アクチュエータ
３（射出シリンダ３ｉ）側に供給される。この際、方向
制御弁９は、油圧ポンプ２の斜板が所定角度まで立上が
った状態から切換えられるため、制御開始時の立上がり
応答性が高められる。
【００１６】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
面に基づき詳細に説明する。
【００１７】まず、本実施例に係る流量制御装置を含む
射出成形機における油圧回路の構成について、図１を参
照して説明する。
射出成形機における油圧回路の構成について、図１を参
照して説明する。
【００１８】同図において、２０は射出成形機の射出装
置であり、加熱筒２２に挿入したスクリュ２１を進退移
動させる射出シリンダ３ｉ（油圧アクチュエータ３）及
びスクリュ２１を回転させるオイルモータ２３を備え
る。そして、射出シリンダ３ｉ及びオイルモータ２３に
は油圧駆動回路２４を接続し、これにより、油圧回路Ｃ
を構成する。
置であり、加熱筒２２に挿入したスクリュ２１を進退移
動させる射出シリンダ３ｉ（油圧アクチュエータ３）及
びスクリュ２１を回転させるオイルモータ２３を備え
る。そして、射出シリンダ３ｉ及びオイルモータ２３に
は油圧駆動回路２４を接続し、これにより、油圧回路Ｃ
を構成する。
【００１９】また、油圧駆動回路２４には４ポートの方
向制御弁２５、２６、リリーフ弁２７からなる動作切換
回路２８、本発明に係る流量制御装置１及び内部パイロ
ット形の可変容量形油圧ポンプ２を備える。この場合、
動作切換回路２８は方向制御弁２５、２６を切換えるこ
とにより、射出シリンダ３ｉに内蔵する射出ピストン３
ｐの前進、後退、停止、オイルモータ２３の回転、停止
等の切換えを行う機能を有する。一方、油圧ポンプ２は
ポンプ本体２ｍ、このポンプ本体２ｍに接続した方向制
御弁２９、この方向制御弁２９の操作量を入力する入力
回路３０を備える。これにより、入力回路３０に圧力指
令Ｐｓ又はＰｕ、流量指令Ｑｓ又はＱｕを付与すれば、
対応してポンプ本体２ｍの斜板角度が変化する。
向制御弁２５、２６、リリーフ弁２７からなる動作切換
回路２８、本発明に係る流量制御装置１及び内部パイロ
ット形の可変容量形油圧ポンプ２を備える。この場合、
動作切換回路２８は方向制御弁２５、２６を切換えるこ
とにより、射出シリンダ３ｉに内蔵する射出ピストン３
ｐの前進、後退、停止、オイルモータ２３の回転、停止
等の切換えを行う機能を有する。一方、油圧ポンプ２は
ポンプ本体２ｍ、このポンプ本体２ｍに接続した方向制
御弁２９、この方向制御弁２９の操作量を入力する入力
回路３０を備える。これにより、入力回路３０に圧力指
令Ｐｓ又はＰｕ、流量指令Ｑｓ又はＱｕを付与すれば、
対応してポンプ本体２ｍの斜板角度が変化する。
【００２０】さらにまた、動作切換回路２８と油圧ポン
プ２の間には流量制御装置１を接続する。流量制御装置
１は油圧ポンプ２と動作切換回路２８の間に接続した流
量制御弁４と、この流量制御弁４に並列接続して油圧ポ
ンプ２側から動作切換回路２８側への流れを阻止するパ
イロット操作形チェック弁５と、流量制御弁４の一次側
油路４ｆと油タンク６の間に接続してブリードオフ回路
７を構成するパイロット操作形リリーフ弁８と、シンボ
ルａに切換えることにより、リリーフ弁８のパイロット
ポート８ｐと流量制御弁４の二次側油路４ｓが接続し、
かつチェック弁５のパイロットポート５ｐと油タンク６
を接続し、また、シンボルｂに切換えることにより、チ
ェック弁５のパイロットポート５ｐと流量制御弁４の二
次側油路４ｓを接続し、かつリリーフ弁８のパイロット
ポート８ｐと油タンク６をそれぞれ接続し、さらに、シ
ンボルｎ（中立位置）に切換えることにより、流量制御
弁４の二次側油路４ｓとチェック弁５のパイロットポー
ト５ｐを接続し、かつ流量制御弁４の二次側油路４ｓと
リリーフ弁８のパイロットポート８ｐを接続する方向制
御弁９を備える。なお、図１において、３１はフィル
タ、３２はクーラーを示す。
プ２の間には流量制御装置１を接続する。流量制御装置
１は油圧ポンプ２と動作切換回路２８の間に接続した流
量制御弁４と、この流量制御弁４に並列接続して油圧ポ
ンプ２側から動作切換回路２８側への流れを阻止するパ
イロット操作形チェック弁５と、流量制御弁４の一次側
油路４ｆと油タンク６の間に接続してブリードオフ回路
７を構成するパイロット操作形リリーフ弁８と、シンボ
ルａに切換えることにより、リリーフ弁８のパイロット
ポート８ｐと流量制御弁４の二次側油路４ｓが接続し、
かつチェック弁５のパイロットポート５ｐと油タンク６
を接続し、また、シンボルｂに切換えることにより、チ
ェック弁５のパイロットポート５ｐと流量制御弁４の二
次側油路４ｓを接続し、かつリリーフ弁８のパイロット
ポート８ｐと油タンク６をそれぞれ接続し、さらに、シ
ンボルｎ（中立位置）に切換えることにより、流量制御
弁４の二次側油路４ｓとチェック弁５のパイロットポー
ト５ｐを接続し、かつ流量制御弁４の二次側油路４ｓと
リリーフ弁８のパイロットポート８ｐを接続する方向制
御弁９を備える。なお、図１において、３１はフィル
タ、３２はクーラーを示す。
【００２１】次に、本発明に係る流量制御装置１の動作
について、図１〜図３を参照して説明する。
について、図１〜図３を参照して説明する。
【００２２】まず、方向制御弁９をシンボルｎ（中立位
置）に切換えれば、流量制御弁４の二次側油路４ｓとチ
ェック弁５のパイロットポート５ｐが接続され、かつ流
量制御弁４の二次側油路４ｓとリリーフ弁８のパイロッ
トポート８ｐが接続されるため、油圧ポンプ２から吐出
した圧油はリリーフ弁８を介して油タンク６にブリード
オフされ、リリーフ弁８の設定圧差圧に維持される。即
ち、油圧ポンプ２の斜板は所定の角度に立上がった状態
に維持される。なお、この場合、流量制御弁４は閉側に
切換えられる。
置）に切換えれば、流量制御弁４の二次側油路４ｓとチ
ェック弁５のパイロットポート５ｐが接続され、かつ流
量制御弁４の二次側油路４ｓとリリーフ弁８のパイロッ
トポート８ｐが接続されるため、油圧ポンプ２から吐出
した圧油はリリーフ弁８を介して油タンク６にブリード
オフされ、リリーフ弁８の設定圧差圧に維持される。即
ち、油圧ポンプ２の斜板は所定の角度に立上がった状態
に維持される。なお、この場合、流量制御弁４は閉側に
切換えられる。
【００２３】一方、小流量制御時（低速制御時）には図
２に示すタイミングにより各部の制御が行われる。ま
ず、ｔ１時点で、油圧ポンプ２に圧力指令Ｐｓ及び流量
指令Ｑｓが付与され、同時に、流量制御弁４が開側に切
換えられる。これにより、実際の流量はＱｄ（Ｑｓ≧
１．１〜１．２Ｑｄ）に制御される。そして、安定化す
る一定時間経過後のｔ２時点で、方向制御弁９はシンボ
ルｎからシンボルａに切換えられるとともに、方向制御
弁２５はシンボルｂ側に切換えられ、さらに、方向制御
弁２６はシンボルａ側に切換えられる。この際、リリー
フ弁８のパイロットポート８ｐと流量制御弁４の二次側
油路４ｓが接続され、かつチェック弁５のパイロットポ
ート５ｐと油タンク６が接続される。
２に示すタイミングにより各部の制御が行われる。ま
ず、ｔ１時点で、油圧ポンプ２に圧力指令Ｐｓ及び流量
指令Ｑｓが付与され、同時に、流量制御弁４が開側に切
換えられる。これにより、実際の流量はＱｄ（Ｑｓ≧
１．１〜１．２Ｑｄ）に制御される。そして、安定化す
る一定時間経過後のｔ２時点で、方向制御弁９はシンボ
ルｎからシンボルａに切換えられるとともに、方向制御
弁２５はシンボルｂ側に切換えられ、さらに、方向制御
弁２６はシンボルａ側に切換えられる。この際、リリー
フ弁８のパイロットポート８ｐと流量制御弁４の二次側
油路４ｓが接続され、かつチェック弁５のパイロットポ
ート５ｐと油タンク６が接続される。
【００２４】よって、油圧ポンプ２から吐出した圧油は
流量制御弁４を通って、射出シリンダ３ｉ側に供給され
るとともに、リリーフ弁８のパイロットポート８ｐに、
流量制御弁４の二次側油路４ｓからパイロット圧が付与
され、流量制御弁４の一次側油路４ｆの圧油、即ち、油
圧ポンプ２から吐出した圧油の一部はリリーフ弁８を通
って油タンク６に戻され、流量制御弁４の一次側油路４
ｆと二次側油路４ｓの差圧が一定になる。この結果、負
荷変動に対する流量が補償され、油圧ポンプ２のパイロ
ット圧が確保されることにより、小流量制御、特に、微
小流量制御が正確かつ安定に行われる。
流量制御弁４を通って、射出シリンダ３ｉ側に供給され
るとともに、リリーフ弁８のパイロットポート８ｐに、
流量制御弁４の二次側油路４ｓからパイロット圧が付与
され、流量制御弁４の一次側油路４ｆの圧油、即ち、油
圧ポンプ２から吐出した圧油の一部はリリーフ弁８を通
って油タンク６に戻され、流量制御弁４の一次側油路４
ｆと二次側油路４ｓの差圧が一定になる。この結果、負
荷変動に対する流量が補償され、油圧ポンプ２のパイロ
ット圧が確保されることにより、小流量制御、特に、微
小流量制御が正確かつ安定に行われる。
【００２５】他方、大流量制御時（高速制御時）には、
図３に示すタイミングにより各部の制御が行われる。ま
ず、ｔ３時点で、圧力指令Ｐｕ及び流量指令Ｑｕが付与
されれば、同時に、流量制御弁４が開側に切換えられ、
かつ最大流量Ｑｍに設定されるとともに、方向制御弁９
がシンボルｎからシンボルｂ側に切換えられる。そし
て、安定化する一定時間経過後のｔ４時点で、方向制御
弁９はシンボルｂからシンボルｎ側に、方向制御弁２５
はシンボルｂ側に、方向制御弁２６はシンボルａ側にそ
れぞれ切換えられる。この場合、ｔ３時点からｔ４時点
までの時間はｔ１時点からｔ２時点までの時間よりも長
く設定することが望ましい。
図３に示すタイミングにより各部の制御が行われる。ま
ず、ｔ３時点で、圧力指令Ｐｕ及び流量指令Ｑｕが付与
されれば、同時に、流量制御弁４が開側に切換えられ、
かつ最大流量Ｑｍに設定されるとともに、方向制御弁９
がシンボルｎからシンボルｂ側に切換えられる。そし
て、安定化する一定時間経過後のｔ４時点で、方向制御
弁９はシンボルｂからシンボルｎ側に、方向制御弁２５
はシンボルｂ側に、方向制御弁２６はシンボルａ側にそ
れぞれ切換えられる。この場合、ｔ３時点からｔ４時点
までの時間はｔ１時点からｔ２時点までの時間よりも長
く設定することが望ましい。
【００２６】よって、チェック弁５のパイロットポート
５ｐと流量制御弁４の二次側油路４ｓが接続され、かつ
リリーフ弁８のパイロットポート８ｐと流量制御弁４の
二次側油路４ｓが接続されるため、チェック弁５のパイ
ロットポート５ｐに流量制御弁４の二次側油路４ｓから
パイロット圧が付与され、チェック弁５はフリーフロー
状態となる。この結果、油圧ポンプ２から吐出した圧油
は主にチェック弁５をバイパスして、射出シリンダ３ｉ
側に供給される。この際、方向制御弁９は、油圧ポンプ
２の斜板が所定角度まで立上がった状態のシンボルｂか
らシンボルｎに切換えられるため、制御開始時の立上が
り応答性が高められる。
５ｐと流量制御弁４の二次側油路４ｓが接続され、かつ
リリーフ弁８のパイロットポート８ｐと流量制御弁４の
二次側油路４ｓが接続されるため、チェック弁５のパイ
ロットポート５ｐに流量制御弁４の二次側油路４ｓから
パイロット圧が付与され、チェック弁５はフリーフロー
状態となる。この結果、油圧ポンプ２から吐出した圧油
は主にチェック弁５をバイパスして、射出シリンダ３ｉ
側に供給される。この際、方向制御弁９は、油圧ポンプ
２の斜板が所定角度まで立上がった状態のシンボルｂか
らシンボルｎに切換えられるため、制御開始時の立上が
り応答性が高められる。
【００２７】なお、方向制御弁９はｔ４時点でシンボル
ｎに切り換えるが、流量制御弁４の二次側油路４ｓの圧
力により、チェック弁５はフリーフロー状態を維持す
る。また、圧力指令Ｐｕ（Ｐｓ）に基づく圧力制御は油
圧ポンプ２で実行される。
ｎに切り換えるが、流量制御弁４の二次側油路４ｓの圧
力により、チェック弁５はフリーフロー状態を維持す
る。また、圧力指令Ｐｕ（Ｐｓ）に基づく圧力制御は油
圧ポンプ２で実行される。
【００２８】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではない。
例えば、油圧アクチュエータとして射出成形機の射出シ
リンダを例示したが、型締シリンダ等の他の油圧シリン
ダをはじめ、各種用途の油圧アクチュエータにも同様に
適用できる。その他、細部の構成、手法等において、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更できる。
本発明はこのような実施例に限定されるものではない。
例えば、油圧アクチュエータとして射出成形機の射出シ
リンダを例示したが、型締シリンダ等の他の油圧シリン
ダをはじめ、各種用途の油圧アクチュエータにも同様に
適用できる。その他、細部の構成、手法等において、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更できる。
【００２９】
【発明の効果】このように、本発明に係る油圧回路の流
量制御装置は、可変容量形油圧ポンプと油圧アクチュエ
ータの間に接続した流量制御弁と、この流量制御弁に並
列接続して油圧ポンプ側から油圧アクチュエータ側への
流れを阻止するパイロット操作形チェック弁と、流量制
御弁の一次側油路と油タンクの間に接続してブリードオ
フ回路を構成するパイロット操作形リリーフ弁と、少な
くとも小流量制御時にリリーフ弁のパイロットポートと
流量制御弁の二次側油路を接続し、かつチェック弁のパ
イロットポートと油タンクを接続するとともに、大流量
制御時にチェック弁のパイロットポートと流量制御弁の
二次側油路を接続し、かつリリーフ弁のパイロットポー
トと油タンクを接続する方向制御弁を備えてなるため、
小流量制御（低速制御）及び大流量制御（高速制御）の
双方の制御を正確、高応答及び安定に行いつつ、使用す
る制御弁の小容量化及び油圧回路の簡易化により、装置
の小型化及び大幅なコストダウンを達成できるという顕
著な効果を奏する。
量制御装置は、可変容量形油圧ポンプと油圧アクチュエ
ータの間に接続した流量制御弁と、この流量制御弁に並
列接続して油圧ポンプ側から油圧アクチュエータ側への
流れを阻止するパイロット操作形チェック弁と、流量制
御弁の一次側油路と油タンクの間に接続してブリードオ
フ回路を構成するパイロット操作形リリーフ弁と、少な
くとも小流量制御時にリリーフ弁のパイロットポートと
流量制御弁の二次側油路を接続し、かつチェック弁のパ
イロットポートと油タンクを接続するとともに、大流量
制御時にチェック弁のパイロットポートと流量制御弁の
二次側油路を接続し、かつリリーフ弁のパイロットポー
トと油タンクを接続する方向制御弁を備えてなるため、
小流量制御（低速制御）及び大流量制御（高速制御）の
双方の制御を正確、高応答及び安定に行いつつ、使用す
る制御弁の小容量化及び油圧回路の簡易化により、装置
の小型化及び大幅なコストダウンを達成できるという顕
著な効果を奏する。
【図１】本発明に係る流量制御装置を含む油圧回路の回
路構成図、
路構成図、
【図２】同油圧回路の小流量制御時における各部の動作
のタイミングチャート、
のタイミングチャート、
【図３】同油圧回路の大流量制御時における各部の動作
のタイミングチャート、
のタイミングチャート、
【図４】従来の技術に係る流量制御装置を含む油圧回路
の回路構成図、
の回路構成図、
１ 流量制御装置 ２ 可変容量形油圧ポンプ ３ 油圧アクチュエータ ３ｉ 射出シリンダ ４ 流量制御弁 ４ｆ 一次側油路 ４ｓ 二次側油路 ５ パイロット操作形チェック弁 ５ｐ パイロットポート ６ 油タンク ７ ブリードオフ回路 ８ パイロット操作形リリーフ弁 ８ｐ パイロットポート ９ 方向制御弁
Claims (3)
- 【請求項１】 可変容量形油圧ポンプと油圧アクチュエ
ータの間に接続した流量制御弁と、この流量制御弁に並
列接続して油圧ポンプ側から油圧アクチュエータ側への
流れを阻止するパイロット操作形チェック弁と、流量制
御弁の一次側油路と油タンクの間に接続してブリードオ
フ回路を構成するパイロット操作形リリーフ弁と、少な
くとも小流量制御時にリリーフ弁のパイロットポートと
流量制御弁の二次側油路を接続し、かつチェック弁のパ
イロットポートと油タンクを接続するとともに、大流量
制御時にチェック弁のパイロットポートと流量制御弁の
二次側油路を接続し、かつリリーフ弁のパイロットポー
トと油タンクを接続する方向制御弁を備えてなることを
特徴とする油圧回路の流量制御装置。 - 【請求項２】 方向制御弁は中立位置で流量制御弁の二
次側油路とチェック弁のパイロットポートを接続し、か
つ流量制御弁の二次側油路とリリーフ弁のパイロットポ
ートを接続することを特徴とする請求項１記載の油圧回
路の流量制御装置。 - 【請求項３】 油圧アクチュエータは射出成形機におけ
る射出シリンダであることを特徴とする請求項１記載の
油圧回路の流量制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9897893A JP2652321B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 油圧回路の流量制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9897893A JP2652321B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 油圧回路の流量制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06288401A JPH06288401A (ja) | 1994-10-11 |
| JP2652321B2 true JP2652321B2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=14234114
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9897893A Expired - Fee Related JP2652321B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 油圧回路の流量制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2652321B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7069887B2 (en) * | 2002-05-14 | 2006-07-04 | Caterpillar Inc. | Engine valve actuation system |
| US7004122B2 (en) * | 2002-05-14 | 2006-02-28 | Caterpillar Inc | Engine valve actuation system |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP9897893A patent/JP2652321B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06288401A (ja) | 1994-10-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |