JPS6334321B2 - - Google Patents

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JPS6334321B2
JPS6334321B2 JP53066253A JP6625378A JPS6334321B2 JP S6334321 B2 JPS6334321 B2 JP S6334321B2 JP 53066253 A JP53066253 A JP 53066253A JP 6625378 A JP6625378 A JP 6625378A JP S6334321 B2 JPS6334321 B2 JP S6334321B2
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JP
Japan
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pressure
circuit
oil
valve
circuits
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JP53066253A
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Hideaki Yoshimatsu
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、単一の方向切換弁の切換えにより複
数個の油圧シリンダ等のアクチユエータを作動さ
せてブーム等の単一作動物を作動させる油圧回路
の安全装置に関するものである。
従来、たとえば一本のブームを2個の油圧シリ
ンダで俯仰させる場合、各油圧シリンダとこれを
作動させる1個の方向切換弁との間に、各油圧シ
リンダ共通の1個のカウンタバランス弁を設けて
いるのが通例である。この従来方法では、カウン
タバランス弁と方向切換弁との間で配管の損傷等
による油漏れが生じた場合にはカウンタバランス
弁の働きにより双方の油圧シリンダを直ちに停止
させてそれ以上に縮むことを防止し、ブームが急
降下することを防止できるが、カウンタバランス
弁と各油圧シリンダとを接続している配管に損傷
等が生じた場合にはカウンタバランス弁が働かな
いため上記油圧シリンダが負荷によつて急速に縮
められ、ブームが急降下するおそれがあり、非常
に危険である。
なお、上記カウンタバランス弁を一方の油圧シ
リンダと一体的に設けてその間の配管をなくした
としても、このカウンタバランス弁と他方の油圧
シリンダとは配管によつて接続しなければなら
ず、その配管が損傷して油漏れが生じた場合、そ
の油圧シリンダが働かなくなるため、上記一方の
油圧シリンダおよびカウンタバランス弁が過負荷
になつてブームを支えきれなくなり、その結果、
一方の油圧シリンダおよびカウンタバランス弁も
破損してブームが降下してしまうおそれがある。
また、安全性を高めるために、双方の油圧シリ
ンダにそれぞれカウンタバランス弁を一体に設け
ることが考えられるが、こうすればブームを下げ
る場合に、双方のカウンタバランス弁を同時に開
くことは困難である。すなわちたとえば両カウン
タバランス弁のばね設定値やパイロツト圧のばら
つき等により、一方のカウンタバランス弁のみが
開き、他方のカウンタバランス弁が開かれずある
いは遅れて開かれ、一方の油圧シリンダのみが縮
小されあるいは一方の油圧シリンダが縮小され始
めた後、他方の油圧シリンダが遅れて縮小される
という現象が生じ、両油圧シリンダを完全に同調
させることができず、ブーム下げが円滑に行なわ
れなくなる。
本発明は、このような点に鑑み、カウンタバラ
ンス弁の前後いずれの配管に損傷等による油漏れ
が生じても、複数個の油圧シリンダ等のアクチユ
エータを直ちにかつ一斉に停止させ、各アクチユ
エータおよびこれに連結されたブーム等の作動物
が負荷側に作動することを確実に防止できるよう
にし、しかも、ブーム下げ等のようにブーム等の
作動物を負荷側に駆動する場合に、上記各アクチ
ユエータを確実に同調させて作動させることがで
きる装置を提供するものである。
本発明の第1の要旨は、油圧源に単一の方向切
換弁を介して切換自在に接続された正、逆2つの
供給回路のうち、正作動用供給回路から分岐され
た複数個の正作動用分岐回路が複数個のアクチユ
エータの各正作動用油室に接続されているととも
に、逆作動用供給回路から分岐された複数個の逆
作動用分岐回路が上記各アクチユエータの各逆作
動用油室に接続され、これら各アクチユエータが
単一の作動物に連結されてその作動物が複数個の
アクチユエータで作動されるようにした油圧回路
において、上記正作動用供給回路中に単一のカウ
ンタバランス弁が設けられ、各アクチユエータに
それぞれパイロツト式の制御弁が一体的に設けら
れ、これら各制御弁は、各逆作動用油室側の圧力
が設定圧以下の時に各正作動用分岐回路から各正
作動用油室への油の流入を許容してその逆流を阻
止する第1状態に保持され、各逆作動用油室側の
圧力が設定圧を越えた時に各正作動用油室から各
正作動用分岐回路への油の流出を許容する第2状
態に切換えられるように構成され、かつ、各制御
弁の第2状態への切換用設定圧が上記カウンタバ
ランス弁の設定圧よりも低圧に設定されている点
にある。
また、本発明の第2の要旨は、上記第1の要旨
を備えた油圧回路において、上記各制御弁が、各
逆作動用油室側の圧力が設定圧以下で各正作動用
油室の圧力と正作動用分岐回路の圧力との差圧が
所定圧力以下の時に各正作動用分岐回路から各正
作動用油室への油の流入を許容してその逆流を絞
る中立状態に保持され、各逆作動用油室側の圧力
が設定圧以下で上記差圧が所定圧力を越えた時に
各正作動用分岐回路から各正作動用油室への油の
流入を許容してその逆流を阻止する第1状態に切
換えられ、各逆作動用油室側の圧力が設定圧を越
えた時に各正作動用油室から各作動用分岐回路へ
の油の流出を許容する第2状態に切換えられるよ
うに構成され、かつ、各制御弁の第2状態への切
替用設定圧が上記カウンタバランス弁の設定圧よ
りも低圧に設定されている点にある。
以下、本発明の実施例を図によつて説明する。
第1図は本発明の第1実施例を示すものであ
り、この実施例では、作動物として油圧式クレー
ンのブームを、アクチユエータとしてブーム俯仰
用油圧シリンダを用いた場合を例示している。
第1図において、1は油槽、2は油圧ポンプ、
3は方向切換弁、4はメインリリーフ弁、5はフ
イルタ、6はカウンタバランス弁、7a,7bは
パイロツト式の制御弁、8a,8bは油圧シリン
ダ、9a,9bはオーバーロードリリーフ弁、1
0はブームである。
方向切換弁3は油圧ポンプ2の吐出回路11お
よび油槽1への戻り油回路12と、油圧シリンダ
8a,8bに対する押側(正作動用)供給回路1
3および引側(逆作動用)供給回路14との間
で、イ、ロ、ハの3位置に切換自在に設けられて
いる。
回路13と回路15との間にカウンタバランス
弁6が設けられ、回路15は、これより分岐され
た押側(正作動用)分岐回路16a,16bと、
回路17a,17bと、パイロツト式制御弁7
a,7bと、回路18a,18bを介して油圧シ
リンダ8a,8bの押側(正作動用)油室19
a,19bに接続されている。
回路14は、これより分岐された引側(逆作動
用)分岐回路20a,20bと、回路21a,2
1bを介して油圧シリンダ8a,8bの引側(逆
作動用)油室22a,22bに接続されている。
カウンタバランス弁6は、回路14からパイロ
ツト回路23に導かれたパイロツト圧すなわち油
圧シリンダ8a,8bの引側油室22a,22b
内の圧力が設定圧Pa以下の時はチエツク弁24
により回路13から回路15への油の流入を許容
してその逆流を阻止し、設定圧Paを越えると回
路15から回路13への油の流出を許容する構造
となつている。
パイロツト式制御弁7a,7bは、回路17
a,17bから回路18a,18bへの油の流入
を許容してその逆流を阻止するチエツク弁25
a,25bをもつた二位置(第1状態)と、回路
18a,18bから回路17a,17bへの油の
流出を許容するホ位置(第2状態)とに切換自在
に設けられ、回路21a,21bからパイロツト
回路26a,26bに導かれたパイロツト圧すな
わち油圧シリンダ8a,8bの引側油室22a,
22b内の圧力が、設定圧Pb以下の時はニ位置
に保持され、設定圧Pbを越えるとホ位置に切換
えられるようになつている。
上記油圧回路において、回路11,12,1
3,14,15,16a,16b,20a,20
bはそれぞれ配管によつて構成されるが、オーバ
ーロードリリーフ弁9a,9bはそれぞれ油圧シ
リンダ8a,8bと一体的に構成され、従つて、
回路17a,17b,18a,18b,21a,
21bはそれぞれ共通のマニホールド内に形成さ
れている。また、制御弁7a,7bの設定圧Pb
はカウンタバランス弁6の設定圧Paよりも低圧
に設定されている。
なお、メインリリーフ弁4は、油圧ポンプ2に
異常な高圧力が発生するのを防止するためのもの
で、吐出回路11と戻り油回路12の間に設けら
れている。オーバーロードリリーフ弁9a,9b
は油圧シリンダ8a,8bの押側油室19a,1
9bに異常な高圧力が発生することを防止するた
めのもので、回路18a,18bと回路21a,
21bとの間に設けられている。
油圧シリンダ8a,8bは、そのヘツド側の端
部がそれぞれ図示しないベースマシンに回動自在
に支持され、ロツド先端がブーム10に連結さ
れ、これによつてブーム10が2本の油圧シリン
ダ8a,8bによつて俯仰されるようになつてい
る。
次に、動作について説明する。
まず、油圧ポンプ2を図外の原動機により駆動
させた状態で、方向切換弁3をハ位置に切換える
と、油圧ポンプ2から吐出された圧油が引側の回
路14に導かれ、さらに、回路20a,20bに
分流された後、回路21a,21bを経て各油圧
シリンダ8a,8bの引側油室22a,22bに
送り込まれる。
このとき、当初は油圧シリンダ8a,8bの押
側油室19a,19b内の油が制御弁7a,7b
中のチエツク弁25a,25bおよびカウンタバ
ランス弁6中のチエツク弁24によつてブロツク
されているので、ピストンが停止したままで引側
油室22a,22b内に圧油が導かれ、その圧力
が次第に上昇する。そして、その引側の圧力が制
御弁7a,7bの設定圧Pbを越えると、制御弁
7a,7bが自動的にホ位置に切換えられて、回
路18a,18bと回路17a,17bとが連通
され、その後、引側の圧力がさらに上昇してカウ
ンタバランス弁6の設定圧Paを越えると、カウ
ンタバランス弁6が開かれて回路15と回路13
とが連通される。これによつて上記引側油室22
a,22bに油圧ポンプ2からの圧油が供給され
ながら、押側油室19a,19b内の油が押側の
回路18a,18b、制御弁7a,7bのホ位
置、回路16a,16bを経て回路15に合流さ
れた後、カウンタバランス弁6、回路13、方向
切換弁3のハ位置、戻り油回路12を経て油槽1
に戻され、油圧シリンダ8a,8bが締められて
ブーム10が引下げられる。
さらにこの場合、制御弁7a,7bの設定圧
Pbをカウンタバランス弁6の設定圧Paより低圧
に設定してあるので、制御弁7a,7bがホ位置
に切換えられた後でないと、カウンタバランス弁
6は開かれない。従つて、仮に左右の制御弁7
a,7bの設定圧Pbの誤差やそれらのパイロツ
ト回路26a,26bに導かれるパイロツト圧の
差等に起因して一方の制御弁7aが先にホ位置に
切換えられても、一方の油圧シリンダ8aの押側
油室19aから流出しようとする油はカウンタバ
ランス弁6により一旦ブロツクされ、その油圧シ
リンダ8aだけが先に縮小されるということはな
い。またその後、他方の制御弁7bがホ位置に切
換えられても、同様の理由で他方の油圧シリンダ
8bが直ちに縮小されるということもない。
こうして、カウンタバランス弁6が開かれる前
に、上記両制御弁7a,7bが同時にもしくは相
前後してホ位置に切換えられ、これに伴つて上記
押側油室19a,19b内の油が回路18a,1
8b、制御弁7a,7bのホ位置、回路17a,
17b、分岐回路16a,16bを経て回路15
で一旦合流され、この合流によつて押側油室19
a,19b内の圧力が一旦同等に保持される。
その後、カウンタバランス弁6が開かれて上記
回路15で合流された押側油室19a,19bか
らの排出油がこのカウンタバランス弁6を通過す
ることになり、両油圧シリンダ8a,8bが確実
に同調して縮小され、これによりブーム10がス
ムーズに引下げられる。
また、このブーム引下げ時には、引側の回路1
4内の圧力に応じてカウンタバランス弁6の開口
面積が制御され、油圧シリンダ8a,8bに対し
て適度のブレーキ作用が働き、ブーム10が安全
に引下げられる。
上記ブーム10を所定量引下げた後、方向切換
弁3を中立ロ位置に戻すと、油圧ポンプ2からの
圧油が戻り油回路12を経て油槽1に戻され、上
記油圧シリンダ8a,8bの引側油室22a,2
2bへの油の供給が停止される。
このとき、当初は制御弁7a,7bがホ位置に
あり、かつ、カウンタバランス弁6が開かれてい
るため、ブーム10等の負荷により油圧シリンダ
8a,8bの押側油室19a,19b内の油が上
記押側の回路18a,18b等を経て油槽1側に
流出しようとするが、上記引側油室22a,22
bへの油の供給を停止するに伴つて引側の回路の
圧力が低下し、上記制御弁7a,7bおよびカウ
ンタバランス弁6が直ちに図示の状態に戻され
る。このため、上記押側油室19a,19bから
流出しようとする油は制御弁7a,7b中のチエ
ツク弁25a,25bおよびカウンタバランス弁
6中のチエツク弁24によつて直ちにブロツクさ
れる。従つて、油圧シリンダ8a,8bが縮むこ
とはなく、直ちに上記の停止位置に保持され、こ
の2本の油圧シリンダ8a,8bによつてブーム
10等の負荷が上記の停止位置に確実に保持され
る。
次に、上記ブーム10を押上げる時は、方向切
換弁3をイ位置に切換える。これにより油圧ポン
プ2からの圧油が押側の回路13、カウンタバラ
ンス弁6を経て回路15に導かれ、さらに、回路
16a,16bに分流された後、回路17a,1
7b、制御弁7a,7bのニ位置、回路18a,
18bを経て各油圧シリンダ8a,8bの押側油
室19a,19bに送り込まれる。
このとき、各油圧シリンダ8a,8bの押側の
回路にはブーム10等の負荷により高圧が発生す
るが、引側の回路は油槽1に連通されているので
この引側の回路は低圧であり、従つて、カウンタ
バランス弁6および制御弁7a,7bは図示の状
態にあり、上記圧油はこれらカウンタバランス弁
6中のチエツク弁24および制御弁7a,7b中
のチエツク弁25a,25bを通過して各油圧シ
リンダ8a,8bの押側油室19a,19bにス
ムーズに送り込まれる。これにより油圧シリンダ
8a,8bが伸ばされるとともに、その引側油室
22a,22b中の油が回路21a,21b、回
路20a,20bを経て回路14に合流された
後、方向切換弁3のイ位置、回路12を経て油槽
1に戻される。こうして油圧シリンダ8a,8b
が伸ばされることによりブーム10が押上げられ
る。
上記ブーム10を所定量押上げた後、方向切換
弁3を中立ロ位置に戻すと、上記ブーム引下げ後
の停止時と同様の作用により、油圧シリンダ8
a,8bが直ちに停止され、この2本の油圧シリ
ンダ8a,8bによつてブーム10等の負荷が上
記の停止位置に確実に保持される。
ところで、上記ブーム10の押上げ時等に、た
とえばカウンタバランス弁6と方向切換弁3との
間の回路13に損傷等による油漏れが生じた場
合、油圧ポンプ2からの圧油が回路15に導かれ
なくなるとともに、油圧シリンダ8a,8bの押
側油室19a,19b内の油がブーム10等の負
荷により押戻されて上記回路13の損傷部から外
部に流出しようとするが、この油は、上記ブーム
10を停止させる場合の作動原理と同様の原理で
制御弁7a,7b中のチエツク弁25a,25b
およびカウンタバランス弁6の内のチエツク弁2
4によつて直ちにかつ二重にブロツクされる。従
つて、押側油室19a,19b内の油が外部に流
出することは阻止され、油圧シリンダ8a,8b
が縮むことなく、ブーム10は直ちに停止、保持
される。なお、上記油漏れの発見と同時に方向切
換弁3を中立位置に戻すことにより油圧ポンプ2
からの圧油が回路13から外部に流出することも
防止される。
また、カウンタバランス弁6と制御弁7a,7
bとの間の回路15あるいは回路16a,16b
に損傷等による油漏れが生じた場合、カウンタバ
ランス弁6は働かないが、上記押側油室19a,
19b内の油は制御弁7a,7bのニ位置におけ
るチエク弁25a,25bにより直ちにブロツク
される。従つて、この場合も押側油室19a,1
9b内の油が外部に流出することは阻止され、油
圧シリンダ8a,8bが縮むことはなく、ブーム
10は直ちに停止、保持される。
このように油圧シリンダ8a,8bの押側油室
19a,19bに連通する押側回路において、カ
ウンタバランス弁6の前後いずれの配管に損傷等
による油漏れが生じても、制御弁7a,7bある
いは制御弁7a,7bとカウンタバランス弁6に
より押側油室19a,19bからの油の流出が確
実に阻止され、油圧シリンダ8a,8bがブーム
10等の負荷によつて縮むこと、およびブーム1
0が降下することが確実に防止される。なお、上
記制御弁7a,7bは油圧シリンダ8a,8bと
一体的に形成されているので、この制御弁7a,
7bと油圧シリンダ8a,8bとの間で油漏れが
生じるおそれはない。
上記実施例では、カウンタバランス弁6の作動
用パイロツト圧を引側供給回路14より導くよう
にしているが、押側供給回路15から導くように
してもよい。
さらに、上記制御弁7a,7bを第2図に示す
ように構成すれば、一層効果的である。
すなわち、第2図は第2実施例を示し、第1図
で示した第1実施例における制御弁7a,7bに
代えてヘ、ト、チの3位置に切換自在のパイロツ
ト式制御弁27a,27bを用いたもので、他の
機器および回路構成は第1実施例と同一である。
従つて、第2図において第1図と同一機器および
回路には同一符号を付している。
ここで、制御弁27a,27bは、第1図の制
御弁7a,7bのニ位置とホ位置に相当するヘ位
置とチ位置との間に、中立ト位置を設けたもの
で、このト位置に、第2チエツク弁29a,29
bと、絞り30a,30bとが並列に設けられて
いる。この制御弁27a,27bは、引側の回路
21a,21bからパイロツト回路31a,31
bに導かれる引側の圧力と、この弁の前後の押側
の回路の差圧すなわち回路17a,17bからパ
イロツト回路32a,32bに導かれる圧力と回
路18a,18bからパイロツト回路33a,3
3bに導かれる圧力との差圧とによつて、ヘ、
ト、チの3位置に切換自在に構成されている。
そして、上記引側の圧力が設定圧Pc以下で、
上記差圧が所定圧力以下(実質的に零)の時にト
位置(中立状態)に保持される。また、上記引側
の圧力が設定圧Pc以下であるとともに、回路1
8a,18b内の圧力が高圧で回路17a,17
b内の圧力が低圧になつてその差圧が所定圧力を
越えるとヘ位置(第1状態)に切換えられる。ま
た、上記引側の圧力が設定圧Pcを越えるとチ位
置(第2状態)に切換えられる。
なお、この制御弁27a,27bも上記第1実
施例の制御弁7a,7bと同様に油圧シリンダ8
a,8bに一体的に設けられ、かつ、制御弁27
a,27bのチ位置への切換用設定圧Pcがカウ
ンタバランス弁6の設定圧Paよりも低圧(Pc<
Pa)に設定されている。
第2図の回路構成における作動は、前述した第
1実施例の場合と実質的に同じであるが、制御弁
27a,27bの作動が次の点で相違している。
すなわち、方向切換弁3が中立ロ位置にある時
は、油圧シリンダ8a,8bの引側の回路が油槽
1に連通されて低圧となつているので、カウンタ
バランス弁6が図示のように閉じられているとと
もに、パイロツト回路31a,31bに導かれる
圧力も低圧であるため、制御弁27a,27bも
図示の中立ト位置に保持されている。
このとき、油圧シリンダ8a,8bの押側油室
19a,19bから回路18a,18bを経てパ
イロツト回路33a,33bに負荷保持圧力が導
かれるが、回路18a,18bは制御弁27a,
27bの中立ト位置における絞り30a,30b
により回路17a,17bに連通されており、か
つ、回路17a,17bが回路16a,16bを
経て回路15に合流された後、カウンタバランス
弁6でブロツクされているので、回路18a,1
8b内の圧力と、回路17a,17b内の圧力と
が同等になるとともに、この回路17a,17b
内の圧力がパイロツト回路32a,32bに導か
れ、上記回路33a,33bに導かれる圧力と回
路32a,32bに導かれる圧力とが釣合うこと
になる。従つて、制御弁27a,27bが上記負
荷保持圧力によつてヘ位置側に切換えられるおそ
れはなく、図示の中立ト位置に保持されたままで
ある。
なお、上記制御弁27a,27bが中立ト位置
にある時は、油圧シリンダ8a,8bの押側油室
19a,19b内の油の大部分は第2チエツク弁
29a,29bによつてブロツクされるが、その
一部は回路18a,18bから絞り30a,30
bを経て回路17a,17bに流出しようとす
る。しかし、上記のように回路17a,17bが
回路15に合流されてカウンタバランス弁6によ
りブロツクされているので、上記押側油室19
a,19b内の油が油槽1に流出することはな
く、このカウンタバランス弁6によつて油圧シリ
ンダ8a,8bが停止状態に保持され、ブーム1
0が停止状態に保持されている。
また、このブーム10の停止状態において、左
右の油圧シリンダ8a,8bの押側油室19a,
19b内の油が上記両制御弁27a,27b中の
絞り30a,30bを経て回路15で合流される
ことによつて、両押側油室19a,19b内の圧
力が同等になり、従つて、1本のブーム10にか
かる負荷を2本の油圧シリンダ8a,8bにて完
全に2分して支持することになり、一方の油圧シ
リンダに負荷がかたよることなく、理想的に支持
されることになる。
この状態で、方向切換弁3をイ位置に切換える
と、油圧ポンプ2からの圧油が回路13およびカ
ウンタバランス弁6を経て回路15に導かれた
後、分岐回路16a,16bに分流され、上記制
御弁27a,27bの中立ト位置における第2チ
エツク弁29a,29bおよび絞り30a,30
bを経て油圧シリンダ8a,8bの押側油室19
a,19bに送り込まれる。このとき上記のよう
に両油圧シリンダ8a,8bの押側油室19a,
19bが、回路18a,18bと、絞り30a,
30b、回路17a,17bと、回路16a,1
6b、回路15により流体的に連通しているの
で、上記油圧ポンプ2からカウンタバランス弁6
等を経て供給される圧油は、左右に均等に分流さ
れ、上記押側油室19a,19bに同時に均等に
供給され、両油圧シリンダ8a,8bが完全に同
調されて伸ばされ、ブーム10がスムーズに押上
げられる。
その後、上記方向切換弁3を中立ロ位置に戻
し、油圧ポンプ2から上記押側油室19a,19
bへの圧油の供給を停止すると、上記中立時と同
様の作用により、油圧シリンダ8a,8bが直ち
に停止され、ブーム10が直ちに停止、保持され
る。
次に、方向切換弁3をハ位置に切換えてブーム
10を引下げる場合、上記第1実施例の場合と同
様に、引側の回路の圧力上昇に伴つて制御弁27
a,27bが自動的にチ位置に切換えられ、カウ
ンタバランス弁6も自動的に開かれる。この場合
も制御弁27a,27bの設定圧Pcをカウンタ
バランス弁6の設定圧Paよりも低圧に設定して
あるので、制御弁27a,27bが先にチ位置に
切替えられ、油圧シリンダ8a,8bの押側油室
19a,19bが流体的に連通されて両油室19
a,19bの圧力が同等にされた後に、カウンタ
バランス弁6が開かれて油圧シリンダ8a,8b
が縮小されるので、両油圧シリンダ8a,8bが
確実に同調されて縮小され、ブーム10がスムー
ズに引下げられる。
なお、このブーム10の引下げ時において、制
御弁27a,27bとカウンタバランス弁6の設
定圧Pc、Paの差が小さい場合、それぞれの応答
性のずれで過渡的にほんの短い時間であるが、カ
ウンタバランス弁6が先に開き、その後に制御弁
27a,27bが開くという場合があるが、たと
え制御弁27a,27bが中立ト位置のままで、
カウンタバランス弁6が先に開いたとしても、上
記押側油室19a,19bが両制御弁27a,2
7bの中立ト位置に設けられた絞り30a,30
b等を経て回路15に合流されているので、両油
圧シリンダ8a,8bは常に完全に同期して締め
られ、従つて、シヨツクが生じることなく、ブー
ム10はスムーズに引下げられ、かつ、微小引下
げ等のインチング制御も円滑に行われる。
また、上記両制御弁27a,27bの設定圧
Pc間にばらつきがあつた場合であつても、それ
らの中立ト位置に設けられた絞り30a,30b
により上記と同様の作用で、そのばらつきの影響
が吸収され、両油圧シリンダ8a,8bは同時に
かつ完全に同期して縮められ、ブーム10はスム
ーズに引下げられる。
その後、上記方向切換弁3をハ位置から中立ロ
位置に戻して油圧ポンプ2から上記引側油室22
a,22bへの圧油の供給を停止すると、上記第
1実施例の場合と同様に、切換え当初は制御弁2
7a,27bがチ位置にあり、カウンタバランス
弁6も開かれているが、その後引側の回路が低圧
になり、パイロツト回路31a,31bおよびパ
イロツト回路23に導かれる圧力も低圧になるた
め、制御弁27a,27bが回路33a,33b
に導かれる圧力と、回路32a,32bに導かれ
る圧力との釣合いによつて直ちに中立ト位置に戻
され、次いで、カウンタバランス弁6が閉じら
れ、以下、上記中立時およびブーム10の押上げ
後の停止時と同様の作用により油圧シリンダ8
a,8bが直ちに停止され、ブーム10が所定の
位置に直ちに停止、保持される。
ところで、第2図の油圧回路において、回路1
3に損傷等による油漏れが生じた場合、上記第1
実施例の場合と同様に、油圧シリンダ8a,8b
の押側油室19a,19bからこの回路13の損
傷部等を経て外部に流出しようとする油は、カウ
ンタバランス弁6中のチエツク弁24によつてブ
ロツクされ、その油が外部に流出することは阻止
され、油圧シリンダ8a,8bが縮むことはな
く、ブーム10は停止、保持される。
また、回路15あるいは回路16a,16bに
損傷等による油漏れが生じた場合、カウンタバラ
ンス弁6は働かず、かつ、制御弁27a,27b
が中立ト位置にあるために、上記押側油室19
a,19bから押戻された油の大部分は一旦この
ト位置の第2チエツク弁29a,29bによつて
ブロツクされるが、その一部が絞り30a,30
bを通過して上記損傷部等から外部に流出するこ
とになる。しかし、上記油が少しでも外部に流出
すると、回路17a,17bの圧力が低下し、こ
れに対し、回路18a,18bからの流出油は制
御弁27a,27bの絞り30a,30bによつ
て絞られているので、その圧力低下は少なく、従
つて、パイロツト回路32a,32bに導かれる
圧力が、パイロツト回路33a,33bに導かれ
る圧力より低圧となり、このため、制御弁27
a,27bが直ちにかつ自動的にヘ位置に切換え
られる。これによつて、上記押側油室19a,1
9bから押戻される油はその後すべてこのヘ位置
の第1チエツク弁28a,28bによつて完全に
ブロツクされ、従つて油圧シリンダ8a,8bが
縮むことはなく、ブーム10が直ちに停止、保持
される。
このように、第2図の油圧回路によれば、制御
弁27a,27bを、平常時において、ト位置と
チ位置とに切換え、回路15または回路16a.1
6bに油漏れが生じた場合にのみヘ位置に切換え
るもので、ブーム10の押上げ時および方向切換
弁3の中立時にト位置、引下げ時にチ位置とする
ことによつて、上記第1実施例で得られた作用効
果と同様の作用効果が得られると同時に、上記設
定値にばらつき等があつた場合でも、ブーム押上
げ時およびブーム引下げ時に油圧シリンダ8a,
8bを常に完全に同調させて伸長ならびに縮小さ
せることができ、ブーム10を極めてスムーズに
押上げおよび引下げることができる。また、ブー
ム10を静止させてその負荷を支持する場合でも
両油圧シリンダ8a,8bに負荷を2分して支持
させることができ、かつ、ブーム引下げ時のシヨ
ツクも防止できてより安全に用いることができ
る。
なお、第2図で示した実施例において、制御弁
27a,27bを製作するに、ヘ位置における第
1チエツク弁28a,28bと、ト位置における
第2チエツク弁29a,29bおよび絞り30
a,30bを互いに独立して設けても、原理的に
第2図の油圧回路図に基づく構成であれば、上記
のような作用および効果を発果を発揮することが
できるが、とくに第3図a〜dに示すように構成
すればより効果的である。
すなわち、第3図a〜dに示す制御弁34は、
弁ブロツク35に2つのメインポート36,37
と、2つのチエツク弁38,39と、パイロツト
ポート40と、パイロツトピストン41とを設け
て構成されている。一方のチエツク弁38はポー
ト36に連通した通路42を開閉するもので、ば
ね室44内に設けられたばね46により図面左方
向に付勢されている。他方のチエツク弁39は上
記チエツク弁38に設けられた軸方向の絞り用通
路43を開閉するもので、同チエツク弁38内に
配置されてばね47により図面左方向に付勢され
ている。なお、ばね室44はチエツク弁38に設
けられた径方向の通路45によりポート37に連
通されている。
パイロツトピストン41は上記各チエツク弁3
8,39に対向して配置され、ばね室48に設け
られたばね49により図面右方向に付勢されてい
る。ただし、パイロツトピストン41を付勢する
ばね49のばね力は、チエツク弁38を付勢する
ばね46のばね力よりも小さく、かつ、チエツク
弁39を付勢するばね47のばね力よりも大きく
設定されている。パイロツトピストン41の小径
部41bの先端には複数個の切欠からなる通路5
0が形成され、この通路50により通路42と通
路43が連通され、絞り用通路43と、これに挿
入されたチエツク弁39の先端部とによつて通路
42とばね室44、すなわちポート36とポート
37を連通する絞りが形成されている。
この制御弁34をたとえば第2図における制御
弁27aとして用いる時は、その弁ブロツク35
がオーバーロードリリーフ弁9aとともに油圧シ
リンダ8aに一体的に連結され、ポート36が押
側分岐回路16aに、ポート37が回路18a
に、パイロツトポート40が引側からのパイロツ
ト回路31aにそれぞれ接続される。同様に制御
弁27bとして用いる時は、弁ブロツク35がオ
ーバーロードリリーフ弁9bとともに油圧シリン
ダ8bに一体的に連結され、ポート36が押側分
岐回路16bに、ポート37が回路18bに、パ
イロツトポート40が引側からのパイロツト回路
31bにそれぞれ接続される。
なお、この制御弁34を上記の構成とすること
により、ポート36側の圧力が通路42を介して
各チエツク弁38,39の先端側に作用し、ポー
ト37側の圧力がばね室44を介して各チエツク
弁38,39の背面側に作用するので、この制御
弁34に第2図における制御弁27a,27bの
パイロツト回路32a,33aおよび32b,3
3bに相当する通路はとくに設ける必要はない。
上記制御弁34において、パイロツトポート4
0に入力されるパイロツト圧(引側の圧力)が所
定圧力(設定圧)以下の時は、第3図aに示すよ
うに一定のチエツク弁38がばね46により図面
左方向に押圧されて通路42が閉じられている。
ただし、パイロツトピストン41の背面のばね4
9を他方のチエツク弁39の背面のばね47より
強く設定してあるので、他方のチエツク弁39は
パイロツトピストン41によつて図面右方向に後
退され、絞り用通路43が開かれている。これに
より通路42とばね室44、すなわちポート36
とポート37が、通路50と、絞り用通路43と
を介して連通されることになる。この場合、各チ
エツク弁38,39の背面側にポート37側の圧
力(押側の圧力)が作用し、先端側にポート36
側の圧力が作用するが、上記絞り用通路43によ
る絞り作用で各チエツク弁38,39の前後の圧
力は同等になるように調節される。従つて、各チ
エツク弁38,39は第3図aに示す状態に保持
されたままであり、この状態で第2図における制
御弁27a,27bの中立ト位置に相当する作用
が発揮される。
次に、ポート36から圧油が供給されると、そ
の圧力がチエツク弁38,39の先端部に作用
し、その圧力が所定圧力以上になると、第3図b
に示すようにチエツク弁38,39が図面右方向
に後退され、通路42,43が開かれる。これに
よつて上記圧油ポートがポート36側からポート
37側にスムーズに流入され、ブーム上げ作業が
行われる。
また、パイロツトポート40からばね室48に
パイロツト圧が入力され、その圧力が所定圧力を
越えた場合、すなわち第2図においてブーム引下
げの作業を行うために回路20a,20bに圧油
を供給しその圧力が所定圧力以上となつた場合、
その圧力で第3図cに示すようにパイロツトピス
トン41が図面右方向に摺動され、これによりチ
エツク弁38,39がばね46,47に抗して図
面右方向に後退され、通路42,43が開かれ
る。このとき、ポート37側からパイロツトピス
トン41の小径部41bに負荷圧力が作用する
が、パイロツトピストン41の大径部41aの直
径Dを小径部41bの直径dよりも十分に大きく
して、パイロツト圧(引側の圧力)の受圧面積を
負荷圧力(押側の圧力)を受圧面積より大きくし
てあるので、上記パイロツト圧によつてチエツク
弁38,39はスムーズに開かれる。これによつ
て第2図における制御弁27a,27bのチ位置
に相当する状態となり、ポート37からポート3
6側に油が流出され、ブーム引下げが行われる。
さらに、上記制御弁34において、ポート36
側に油漏れ等が生じてそのポート36側の圧力が
ポート37側の圧力よりも低圧になると、第3図
dに示すようにポート37側の圧力によりチエツ
ク弁39が図面左方向に押圧され、絞り用通路4
3が閉じられる。このとき、他方のチエツク弁3
8はばね46のばね力と上記ポート37側からの
圧力とによつて図面左方向に押圧され、通路42
が閉じられている。また、パイロツトピストン4
1は上記チエツク弁39の移動によりばね49に
抗して図面左方向に後退させられる。こうしてチ
エツク弁38により通路42が閉じられ、かつ、
チエツク弁39により絞り用通路43が閉じられ
ることにより、第2図における制御弁27a,2
7bのヘ位置に相当する作用が発揮され、ポート
37側からポート36側への油の流出が阻止され
る。
このように第3図a〜dに示す制御弁34を用
いた場合も第2図の制御弁27a,27bと同様
の作用、効果が発揮され、とくに、上記制御弁3
4によれば、コンパクトに構成され、作動もスム
ーズに行われる。
上記実施例では、油圧シリンダが2本で、押側
油室によつて負荷を支持するものについて説明し
たが、油圧シリンダを3本以上にしてもよく、押
側油室と引側油室と対する油圧回路を逆に接続し
て引側の油室によつて負荷を支持するようにして
も上記と同様の効果を発揮できる。
さらに本発明は、油圧クレーン以外の建設機械
あるいは産業機械にも適用できるものであり、作
動物としても油圧シリンダ以外に油圧モータ等を
対象として実施することもできる。
以上のように本発明は、複数個の油圧シリンダ
等のアクチユエータとそれぞれ一体的に設けたパ
イロツト制御弁と、各アクチユエータ共通のカウ
ンタバランス弁とを組合せてなるものであり、カ
ウンタバランス弁の前後いずれの配管に損傷等に
よる油洩れが生じても、各アクチユエータを直ち
にかつ一斉に停止させ、各アクチユエータおよび
これに連結されたブーム等の作動物が負荷側に移
動(落下)することを確実に防止でき、しかも、
各アクチユエータの作動時には、確実に同調させ
て作動でき、安全ならびに円滑に作業できるので
ある。
また、前記各パイロツト制御弁に中立状態で絞
りを有する制御弁を用いることにより、各パイロ
ツト制御弁およびカウンタバランス弁に応答遅れ
等が生じても、絞りによる調圧作用で応答遅れの
影響をなくし、各アクチユエータをより確実に同
調させて作動でき、微妙なインチング制御等も容
易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す油圧回路
図、第2図は同第2実施例を示す油圧回路図、第
3図a〜dは本発明に用いられるパイロツト式制
御弁の具体例における作動状態を示す縦断面図で
あり、aは中立時、bは負荷の押上げ時、cは負
荷の引下げ時、dは油漏れが生じた時の各作動状
態を示している。 1……油槽、2……油圧ポンプ、3……方向切
換弁、4……メインリリーフ弁、6……カウンタ
バランス弁、7a,7b……パイロツト式制御
弁、8a,8b……油圧シリンダ(アクチユエー
タ)、9a,9b……オーバーロードリリーフ弁、
10……ブーム(作動物)、13,15……押側
(正作動用)供給回路、14……引側(逆作動用)
供給回路、16a,16b……押側(正作動用)
分岐回路、20a,20b……引側(逆作動用)
分岐回路、19a,19b……押側(正作動用)
油室、22a,22b……引側(逆作動用)油
室、27a,27b……パイロツト式制御弁、2
8a,28b……第1チエツク弁、19a,29
b……第2チエツク弁、30a,30b……絞
り、34……パイロツト式制御弁、38,39…
…チエツク弁、41……パイロツトピストン、4
3……絞り用通路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 油圧源に単一の方向切換弁を介して切換自在
    に接続された正、逆2つの供給回路のうち、正作
    動用供給回路から分岐された複数個の正作動用分
    岐回路が複数個のアクチユエータの各正作動用油
    室に接続されているとともに、逆作動用供給回路
    から分岐された複数個の逆作動用分岐回路が上記
    各アクチユエータの各逆作動用油室に接続され、
    これら各アクチユエータが単一の作動物に連結さ
    れてその作動物が複数個のアクチユエータで作動
    されるようにした油圧回路において、上記正作動
    用供給回路中に単一のカウンタバランス弁が設け
    られ、各アクチユエータにそれぞれパイロツト式
    の制御弁が一体的に設けられ、これら各制御弁
    は、各逆作動用油室側の圧力が設定圧以下の時に
    各正作動用分岐回路から各正作動用油室への油の
    流入を許容してその逆流を阻止する第1状態に保
    持され、各逆作動用油室側の圧力が設定圧を越え
    た時に各正作動用油室から各正作動用分岐回路へ
    の油の流出を許容する第2状態に切換えられるよ
    うに構成され、かつ、各制御弁の第2状態への切
    換用設定圧が上記カウンタバランス弁の設定圧よ
    りも低圧に設定されていることを特徴とする複数
    アクチユエータを有する油圧回路の安全装置。 2 油圧源に単一の方向切換弁を介して切換自在
    に接続された正、逆2つの供給回路のうち、正作
    動用供給回路から分岐された複数個の正作動用分
    岐回路が複数個のアクチユエータの各正作動用油
    室に接続されているとともに、逆作動用供給回路
    から分岐された複数個の逆作動用分岐回路が上記
    各アクチユエータの各逆作動用油室に接続され、
    これら各アクチユエータが単一の作動物に連結さ
    れてその作動物が複数個のアクチユエータで作動
    されるようにした油圧回路において、上記正作動
    用供給回路中に単一のカウンタバランス弁が設け
    られ、各アクチユエータにそれぞれパイロツト式
    の制御弁が一体的に設けられ、これら各制御弁
    は、各逆作動用油室側の圧力が設定圧以下で各正
    作動用油室の圧力と正作動用分岐回路の圧力との
    差圧が所定圧力以下の時に各正作動用分岐回路か
    ら各正作動用油室への油の流入を許容してその逆
    流を絞る中立状態に保持され、各逆作動用油室側
    の圧力が設定圧以下で上記差圧が所定圧力を越え
    た時に各正作動用分岐回路から各正作動用油室へ
    の油の流入を許容してその逆流を阻止する第1状
    態に切換えられ、各逆作動用油室側の圧力が設定
    圧を越えた時に各正作動用油室から各正作動用分
    岐回路への油の流出を許容する第2状態に切換え
    られるように構成され、かつ、各制御弁の第2状
    態への切換用設定圧が上記カウンタバランス弁の
    設定圧よりも低圧に設定されていることを特徴と
    する複数アクチユエータを有する油圧回路の安全
    装置。
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