JPH074901A

JPH074901A - 液晶定規

Info

Publication number: JPH074901A
Application number: JP15297093A
Authority: JP
Inventors: Isamu Shito; 勇市東
Original assignee: KEIBUNSHIYA KK
Current assignee: KEIBUNSHIYA KK
Priority date: 1993-05-31
Filing date: 1993-05-31
Publication date: 1995-01-10

Abstract

(57)【要約】【目的】複数の長さ単位を表示することのできる定規
を提供する。【構成】線引き縁部２と、線引き縁部に設けられた複
数の長さ単位を表示する液晶表示パネルからなる目盛表
示部３と、目盛表示部の長さ単位表示機能を制御するた
めの駆動素子１２と、駆動素子の駆動を制御するための
スイッチ１４とを有した液晶定規１。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は長さを測定したり一定長
さの線を引くために用いられる定規にかかり、詳しくは
目盛表示に液晶を用いた液晶定規に関する。

【０００２】

【従来の技術】長さを測ったり所定長さの線分を引くた
めの定規としては、一般にｍｍ単位のものが用いられて
いる。ところが、例えばアメリカ仕様の製品の設計や住
宅等の設計のごとくインチ単位や寸（尺）単位で長さを
測ったり、線分を引いたりしたい場合には、ｍｍ単位の
ものを用いることができず、インチ単位や寸単位専用の
定規を選択使用しなければならない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単位に
よっていちいち定規を変えるのでは、予めそれらの定規
を用意しておかなくてはならず、また用意してあって
も、その都度ｍｍ単位の定規から所望する単位の定規に
取り替え使用するのでは非常に不便であるといった不都
合がある。また、例えばｍｍ単位の定規を用いて長さを
測り、測定値を単位換算するといったこともできるが、
いちいち単位換算するのでは１寸＝約３．０３ｃｍ、１
インチ＝約２．５４ｃｍといった換算式を覚えていない
とその都度換算表等を見なくてはならず、非常に面倒で
ある。本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、複数の長さ単位を表示できる線定
規を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の液晶定規では、
線引き縁部と、該線引き縁部に設けられた複数の長さ単
位を表示する機能を有した液晶表示パネルからなる目盛
表示部と、該目盛表示部の長さ単位表示機能を制御する
ための駆動素子と、該駆動素子の駆動を制御するための
スイッチとを具備してなることを前記課題の解決手段と
した。

【０００５】

【作用】本発明の液晶定規によれば、目盛表示部が複数
の長さ単位を表示する機能を有し、スイッチングにより
駆動素子を介してその表示の切り換えが可能であること
から、予め設けられた表示機能に応じて任意に長さ単位
表示を切り換え、使用に供することが可能になる。

【０００６】

【実施例】図１ないし図４は本発明の液晶定規の一実施
例を示す図であって、これらの図において符号１は液晶
定規である。この液晶定規１は、矩形板状のもので、そ
の一方の長辺側を線引き縁部２とし、この線引き縁部２
に複数の長さ単位を表示する機能を有した目盛表示部３
を設けたものである。なお、線引き縁部２は透明樹脂に
よって形成されており、この透明樹脂部分の内部に目盛
表示部３が埋設されている。

【０００７】この目盛表示部３は、図２および図３に示
すような液晶表示パネルからなるものである。すなわち
この目盛表示部３は、図２に示すように横方向（液晶定
規の長手方向）に所定間隔をおいて配置された多数の透
明電極（コモン電極）を有する反射型の液晶表示パネル
からなるものであり、図３に示すように液晶セル４とこ
れの両面に貼着された偏光フィルム５、５とからなるも
のである。液晶セル４は、一対のガラス基板（透明基
板）６、６とこれらの間に充填された液晶７とを有して
なるもので、一方のガラス基板６の内面に平板状のセグ
メント電極電極８を形成配置し、他方のガラス基板６の
内面にストライプ状のコモン電極９…を形成配置し、さ
らにセグメント電極８、コモン電極９…を覆ってガラス
基板６、６上に配向膜１０、１０を形成し、充填した液
晶７をシール剤１１によって封止したものである。

【０００８】なお、この液晶表示パネルにはガラス基板
６、６間にスペーサ（図示略）が設けられているが、特
に線引き縁側には外圧が加わるため、該部分にはスペー
サの散在密度が通常より多くなっている。また、この目
盛表示部３には、図２に示すようにこれを駆動させるた
めのＩＣ等の駆動素子からなる駆動部１２が電極８、９
…に接続されており、この駆動部１２には電池１３が電
気的に接続されている。駆動部１２は、目盛表示部３の
表示機能を制御するためのもので、具体的には、目盛表
示部３の表示を以下の３通りに行うよう設定されたもの
である。

【０００９】第１は、図１に示されるように一般のもの
さし同様基準線（図示略）から単位長さきざみに線分を
表示するものであり、単位長さ、すなわち各線分の間隔
を１ｍｍとするものである。第２は、図１と同様に表示
するものであり、各線分の間隔を１分（寸の１／１０、
約３．０３ｍｍ）とするものである。また、第３は各線
分の間隔を０．１インチ（約２．５４ｍｍ）とするもの
である。なお、これら表示の切り換えは液晶定規１の表
面部に設けられたスイッチ１４によって行われる。すな
わち、スイッチ１４は駆動部１２の駆動を制御するため
のものであり、具体的には目盛表示部３の表示が第１か
ら第２、第２から第３、第３から第１へと順次変わるよ
うに、駆動部１２を動作せしめるものである。

【００１０】また、液晶定規１には、液晶表示パネルか
らなる単位表示部１５が設けられている。この単位表示
部１５は、目盛表示部３を形成する液晶表示パネルとほ
ぼ同様の構成からなる液晶表示パネルによって形成され
たもので、セグメント電極およびコモン電極として、
「ミリ１／１０寸１／１０インチ」の文字形状のも
のを用い、これによって図１に示すように「ミリ」、あ
るいは「１／１０寸」、「１／１０インチ」の表示を可
能にするものである。

【００１１】そして、この単位表示部１５も前記目盛表
示部３と同様に駆動部１２に接続されており、スイッチ
１４のスイッチングによって各表示の切り換えがなされ
るようになっている。なお、目盛表示部３と単位表示部
１５の表示は、スイッチ１４によって連動して切り換え
られるようになっているのはもちろんであり、目盛表示
部３が第１の表示、すなわち各線分の間隔を１ｍｍとし
て表示した場合には転位表示部１５は「ミリ」を表示
し、同様に第２の表示の場合には「１／１０寸」を、第
３の表示の場合には「１／１０インチ」を表示するよう
になっている。また、この液晶定規１には各表示のオン
オフを行うためのスイッチ１６が設けられており、非使
用時にはこれをオフにすることによって電池１３の消耗
を少なくすることができる。なお、前記駆動部１２に
は、スイッチ１６をオフにした際オン状態のときの表示
を記憶し、次にスイッチ１６をオンした際先に記憶した
表示をなすように設定されている。

【００１２】また、線引き縁部２は、図４に示すように
その上面側がアールに形成されており、このアールに形
成された部分２ａには前記目盛表示部３のコモン電極９
…の先端部が位置せしめられている。このようにコモン
電極９…の先端部がアール内にあると、線引き縁部２の
端縁とコモン電極９…の先端との間に距離があっても、
液晶定規１の上から線引き縁部２のアール部分２ａを見
ると見る角度にもよるが、アール部分２ａのレンズ効果
によりコモン電極９…の形状に表示される目盛りが線引
き縁部２の端縁にまであるように見える。

【００１３】このような構造の液晶定規１を用い、長さ
を測ったり所定長さの線分を引くには、スイッチ１６を
オンし、さらに所望する長さ単位、この例ではｍｍ、寸
（分）、インチのいずれかを単位表示部１５の表示によ
って確認しつつスイッチ１４によって選択し、その状態
で従来の定規と同様に目盛表示部３の表示によって長さ
を測ったり所望長さの線分を引いたりする。また、単位
を変えたい場合には、スイッチ１４により表示を変え、
同様に長さを測ったり線分を引いたりすればよい。

【００１４】このような液晶定規１にあっては、目盛表
示部３が液晶表示パネルからなっていることにより、そ
の表示をスイッチ１４によって予め設定された長さ単位
のうち所望する単位に切り換えることができるため、必
要に応じて単位換算などを行うことなくｍｍ単位以外の
寸（分）単位やインチ単位の長さを測ったり引いたりす
ることができる。

【００１５】なお、前記実施例では目盛表示部３の表示
の長さ単位として１ｍｍ、１分、０．１インチを採用し
たが、本発明はこれらに限定することなく任意の長さ単
位のものに適用することができる。また、目盛表示部３
を形成する液晶表示パネルとしてセグメント型のものを
用いたが、ドットマトリックス型としてもよいのはもち
ろんである。さらに、前記液晶定規１に太陽電池を組み
込み、電池１３との併用により該電池１３の消耗を軽減
するようにしてもよい。また、前記スイッチ１６に代え
て液晶定規１の表面に透明フィルム状のタッチセンサを
設け、このセンサに指や手が触れているときのみ目盛表
示部３、単位表示部１５の表示がそれぞれオンになるよ
うにしてもよい。また、線引き縁部２の上面側をアール
に形成したが、上面側から下面側にかけて斜面に形成し
てもよい。

【００１６】また、定規本体２に、スイッチ以外に例え
ばミリ単位の数字を入力する手段を設け、この入力手段
を液晶表示パネル５ａの駆動系に接続するとともに該駆
動系に演算機能等を設けることにより、入力したミリ単
位の間隔で目盛表示を行わせるようにしてもよい。ま
た、前記実施例では目盛表示部３となる液晶表示パネル
を液晶定規１の上面に向けて配置したが、線引き縁に向
けて、すなわち液晶定規１の側面方向に向けて配置し、
その後方にバックライトを置いて線引き縁の側端面に目
盛りを表示するようにしてもよい。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように本発明の液晶定規
は、目盛表示部が複数の長さ単位を表示する機能を有
し、スイッチングにより駆動素子を介してその表示の切
り換えを可能にしたものであるから、予め設けられた表
示機能に応じて任意に長さ単位表示に切り換え使用する
ことができ、従来のごとく単位に応じて定規を変えたり
単位換算を行ったりする手間をなくすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の液晶定規の概略構成を示す平面図。

【図２】目盛表示部と駆動部とを示す概略構成図。

【図３】目盛表示部を形成する液晶表示パネルの概略構
成を示す展開斜視図。

【図４】線引き縁部の側断面図。

【符号の説明】

１液晶定規２線引き縁部３目盛表示部１２駆動部（駆動素子）１４スイッチ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】線引き縁部と、該線引き縁部に設けられ
た複数の長さ単位を表示する機能を有した液晶表示パネ
ルからなる目盛表示部と、該目盛表示部の長さ単位表示
機能を制御するための駆動素子と、該駆動素子の駆動を
制御するためのスイッチとを具備してなる液晶定規。