JPH1115598A - 入出力装置 - Google Patents

入出力装置

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JPH1115598A
JPH1115598A JP16366697A JP16366697A JPH1115598A JP H1115598 A JPH1115598 A JP H1115598A JP 16366697 A JP16366697 A JP 16366697A JP 16366697 A JP16366697 A JP 16366697A JP H1115598 A JPH1115598 A JP H1115598A
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一広 鈴木
Masaaki Araki
雅昭 荒木
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 表示手段に表示される操作情報や仮想操
作ボタンの視認性に優れると共に、低コストで製造する
ことが可能なことは勿論のこと、表示手段上に表示され
た仮想スイッチ等を押した場合に、仮想スイッチ等の押
圧を確実かつ正確に検出することが可能な入出力装置を
提供することを課題とする。 【解決手段】 可撓性を有し、表示画面上に情報を表示
する表示手段と、この表示手段の下方に設けられた複数
のスイッチ手段と、前記表示手段の下方に設けられ、前
記表示画面上の押圧位置に応じて前記スイッチ手段に作
用する突起とを備えるように構成して課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機、ファク
シミリやプリンターなどのOA機器、パーソナルコンピ
ューターやワードプロセッサ、更にはハンデイ端末機器
や携帯型情報通信機器など電子機器に広く用いられる液
晶表示パネル、EL等を備えた入出力装置(ユーザーイ
ンターフェース装置)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の入出力装置として、例え
ば複写機やファクシミリ等のOA機器や電子機器のコン
トロールパネルなどに使用される入出力装置では、当該
機器の操作情報及びこの操作情報に応じた仮想操作ボタ
ンを表示する液晶表示画面等の情報入力ディスプレイを
備え、上記仮想操作ボタンの押圧によって機能選択やコ
ピー枚数の指示等の制御情報を当該機器に入力し得るも
のが知られている。
【0003】このような入出力装置に関する技術として
は、例えば、実開昭62−139025号公報、実開平
3−124542号公報、特開平6−332602号公
報及び特開昭63−247819号公報等に開示されて
いるものが既に提案されている。
【0004】上記実開昭62−139025号公報に係
る操作パネルスイッチは、多数表示を行なう操作パネル
スイッチであって、ドットマトリックス液晶表示素子の
上面に、複数の透明電極を有するメンブレンスイッチを
配置するように構成したものである。
【0005】また、上記実開平3−124542号公報
に係る液晶表示パネルを用いたスイッチ機構は、電子機
器の各種の機能をコントロールするスイッチ機構におい
て、電子機器の各種の機能を表すシンボル群が表示され
る液晶表示パネルと、複数画面分のシンボル群を記憶す
るメモリ部と、前記液晶パネルの前面に設けられてお
り、表示されたシンボル群に応じた機能に切り換えられ
る透明な感圧センサと、この感圧センサの機能を切り換
えるインターフェイス部と、前記液晶表示パネルを裏面
から照射するバックライトとを具備するように構成した
ものである。
【0006】さらに、上記特開平6−332602号公
報に係る情報処理装置は、種々の情報を表示する液晶デ
ィスプレイと、前記液晶ディスプレイの前面に張られた
感圧式タッチパネルと、前記液晶ディスプレイ上に適宜
表示され、表示時には、その表示上に入力された座標位
置を前記感圧式タッチパネルから受けとるソフトウェア
キーボードと、前記ソフトウェアキーボードの前面に置
いたり取り外したりする、前記ソフトウェアキーボード
のキー配列に合わせて上面にキーボタン状の突起を設
け、その突起の表面に前記ソフトウェアキーボードのキ
ー文字配列に合わせた文字を印刷などにより表示した突
起付キーボード入力補助部とを備えるように構成したも
のである。
【0007】一方、上記特開昭63−247819号公
報に係るタッチパネル入出力装置は、多数のキャラクタ
領域の集合として表示画面が構成される表示装置と、前
記画面上に重ねて設けられたマトリックス状のディジタ
ルタッチスイッチであって、1つの座標を検知する1つ
の区画領域の大きさが前記キャラクタ領域の区画とほぼ
等しく、かつ前記表示装置のキャラクタ領域の表示ピッ
チと前記ディジタルタッチスイッチの区画領域の検出ピ
ッチがほぼ等しいディジタルタッチスイッチとを有する
タッチパネル入出力装置において、前記表示装置のキャ
ラクタ領域に対して前記ディジタルタッチスイッチの区
画領域をX方向およびY方向に各々1/2ピッチずつず
らして重ねて配置するように構成したものである。
【0008】図22は上記の如く種々提案されている技
術のうち、従来の複写機のコントロールパネルの具体的
構造を示す分解図である。かかる従来の構造において、
上記情報入力ディスプレイは、板ガラスを張り合わせて
形成されている透過型の液晶表示画面21と、この表示
画面121の上に重畳配置されるタッチパネル122と
から構成されており、開口部123を有するパネル板1
24が当該情報入力ディスプレイを覆うようになってい
る。また、上記タッチパネル122は、2枚のガラス基
板上に所定のピッチ(例えば4mmピッチ)でITO等
の透明な導電性薄膜のマトリックスを形成した後に、こ
れらガラス基板を僅かな間隙を持たせて張り合わせたも
のであり、当該タッチパネル122の任意の位置を押圧
すると、かかる押圧力によって互いに対向する導電性薄
膜が局所的に接触して電気的導通を生じ、出力信号のレ
ベル変化に基づいてCPU回路125がタッチパネル1
22上の押圧位置を特定するように構成されている。
尚、図中において符号126は上記液晶表示画面121
を背後から照明する蛍光灯、符号127は蛍光灯126
の照射光を液晶表示画面121の全面に拡散させる光拡
散板、符号128は上記蛍光灯126を点灯させるイン
バータ回路である。
【0009】このような従来の情報入力ディスプレイに
おいては、当該機器の使用機能に応じた仮想操作ボタン
を上記液晶表示画面121に表示し、これをユーザに押
圧させるようにすれば、ユーザはタッチパネル122上
から当該仮想操作ボタンを押圧することになるので、タ
ッチパネル122上の押圧位置と仮想操作ボタンの表示
位置との関係から、当該仮想操作ボタンが押圧されたか
否かをチェックすることができる。従って、かかる情報
入力ディスプレイを有する従来のコントロールパネルで
は、上記液晶表示画面121の表示内容を使用機能毎に
変更することにより、一つの仮想操作ボタンに複数の機
能を割り付けることができるので、コントロールパネル
上に設ける物理的な操作ボタンの数を著しく減少させる
ことができた。
【0010】しかし、上記従来の情報入力ディスプレイ
においては、液晶表示画面の前面にタッチパネルを配し
ていることから、表示画面のコントラストが低下してそ
の表示内容を見づらいといった問題点があり、表示内容
の見やすさを考慮する場合、前述の如く液晶表示画面を
透過型にすると共にその背面側にバックライトを設けざ
るを得なかった。
【0011】また、コピー枚数を入力するテンキーの如
く頻繁に使用する操作ボタンを仮想操作ボタンとして情
報入力ディスプレイに表示させると、コントロールパネ
ルの外観はすっきりするものの、逆に操作性が悪化する
という懸念がある。このため、図22に示すように、従
来のコントロールパネルでは使用頻度の高いテンキー等
の操作ボタン129は、情報入力ディスプレイと別個に
設けられているため、スイッチマトリックス基板131
とタッチパネル122とを一体にすることができれず、
コントロールパネルの組立が面倒であるばかりか、製造
コストが高くなるという問題点があった。
【0012】そこで、本発明者らは、上記従来技術の問
題点を解決し、情報入力ディスプレイに表示される操作
情報や仮想操作ボタンの視認性に優れると共に、低コス
トで製造することが可能な入出力装置を提供するため、
特願平8−44405号や特願平9−45428号に係
るものを既に提案している。
【0013】これら特願平8−44405号や特願平9
−45428号に係る入出力装置は、基本的に、可撓性
のある表示画面上に情報を表示する表示装置と、前記表
示画面の下に設けられ当該表示画面の視認側からの押圧
により当該表示画面上の位置を検出する検出手段を含む
感圧型の入力装置とを備えるように構成したものであ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特願平8
−44405号や特願平9−45428号に係る入出力
装置のような場合には、感圧型の入力装置の上面側に多
層構造で剛性を有する表示装置が位置する。そのため、
表示装置越しで感圧型の入力装置をオンさせるために
は、感圧型入力装置の動作部の中心を真上から押さなけ
ればならない。つまり、上面側に位置する表示装置は、
感圧型入力装置の動作部と一体構造ではないが、表示装
置に表示される仮想スイッチと下側の感圧型入力装置の
動作部との位置関係を限定しても、感圧型入力装置の動
作部と少しずれた位置を押圧した場合、感圧型入力装置
の動作部が動作しない可能性がある。その結果、表示装
置上に表示された感圧型入力装置の仮想スイッチを押し
ても、当該仮想スイッチの押圧を確実かつ正確に検出す
ることができない虞れがあるという問題点があった。
【0015】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、表示手段に表示される操作情報や仮想操作
ボタンの視認性に優れると共に、低コストで製造するこ
とが可能なことは勿論のこと、表示手段上に表示された
仮想スイッチ等を押した場合に、仮想スイッチ等の押圧
を確実かつ正確に検出することが可能な入出力装置を提
供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1記載
の発明は、可撓性を有し、表示画面上に情報を表示する
表示手段と、この表示手段の下方に設けられた複数のス
イッチ手段と、前記表示手段の下方に設けられ、前記表
示画面上の押圧位置に応じて前記スイッチ手段に作用す
る突起とを備えるように構成したものである。
【0017】かかる請求項1記載の発明によれば、表示
画面上の押圧位置に応じて前記スイッチ手段に作用する
突起を備えたので、表示手段を介して押圧される構成に
おいて、表示画面上の押圧位置がスイッチ手段の真上で
ない場合であっても、入力操作を確実に検出することが
できる。
【0018】また、請求項2記載の発明は、可撓性を有
し、表示画面上に情報を表示する表示手段と、この表示
手段の下方に設けられた複数のスイッチ手段と、前記表
示手段の下方に設けられ、前記表示画面上の押圧位置に
応じて前記スイッチ手段に作用する突起と、前記スイッ
チ手段のON/OFFの組合せ結果に基づいて前記表示
画面上の押圧位置を検出する位置検出手段とを備えるよ
うに構成したものである。
【0019】かかる請求項2記載の発明によれば、表示
画面上の押圧位置により2つ以上のスイッチ手段がON
する場合であっても、位置検出手段によりスイッチ手段
のON/OFFの組合せ結果に基づいて表示画面上の押
圧位置を検出することができる。
【0020】さらに、請求項3記載の発明は、可撓性を
有し、表示画面上に情報を表示する表示手段と、この表
示手段の下方に設けられた複数のスイッチ手段と、前記
表示手段の下方に設けられ、前記表示画面上の押圧位置
に応じて前記スイッチ手段に作用する突起とを備えた入
出力装置であって、前記表示手段が、液晶表示パネル、
ツイステイグボールデイスプレイパネルのいずれかを含
み、かつ前記突起は、前記スイッチ手段側に凸状態に形
成されるように構成したものである。
【0021】かかる請求項3記載の発明によれば、特に
表示手段が液晶表示パネル、ツイステイグボールデイス
プレイパネルのいずれかを含むように力に対して比較的
弱いものであっても、突起をスイッチ手段側に凸状態に
形成したので、表示画面を押圧された際に突起から表示
手段が受ける力を分散させることができ、液晶表示パネ
ル等の表示手段の誤表示や液晶の配向壊れ等を確実に防
止することができる。
【0022】また更に、請求項4記載の発明は、可撓性
を有し、表示画面上に情報を表示する表示手段と、この
表示手段の下方に設けられた複数のスイッチ手段と、こ
のスイッチ手段に対応し、前記表示手段の下方に設けら
れた突起と、この突起の位置に対応する前記表示手段の
表示画面上の位置に操作ボタンを表す画像を表示する表
示制御手段とを備えるように構成したものである。
【0023】かかる請求項4記載された発明によれば、
表示手段の下方に設けられたスイッチ手段に対応する突
起の位置に応じた表示手段の表示画面上の位置に操作ボ
タンを表す画像を表示するので、突起の位置に対応する
表示画面上の所定位置を入力操作の押圧位置とすること
ができ、入力操作をより確実に検出することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下図面を参照してこの発明の実
施の形態について説明する。
【0025】実施の形態1 図2はこの発明に係る入出力装置の一実施の形態を示す
分解斜視図である。この入出力装置は、可撓性を有し、
表示画面上に情報を表示する表示手段としての液晶表示
パネル1と、この液晶表示パネル1の下方に設けられた
複数のスイッチ手段としてのメンブレンスイッチ2と、
このメンブレンスイッチ2の押された場所から座標位置
を検出する位置検出回路3と、この位置検出回路3によ
って検出された位置から液晶表示パネル1上のどの仮想
スイッチが押されたかを判断し、その判断結果に従って
新たな画像を液晶表示パネル1に表示するコントロール
パネル制御回路4とを備えている。
【0026】上記位置検出回路3とコントロールパネル
制御回路4は、接続ケーブル5としてシリアル転送方式
であるRS422によりシリアル接続されている。ま
た、上記位置検出回路3は、8ビットのCPU、例えば
三菱電機社製のM3806シリーズのCPU6を備えて
いるとともに、コントロールパネル制御回路4は、16
ビットのCPU、例えばモトローラ社製の68000系
のCPU7を備えており、それぞれ制御を行っている。
【0027】コントロールパネル制御回路4のCPU7
は、図3に示すように、液晶表示パネル1を含むコント
ロールパネル全体の制御を行うとともに、液晶表示パネ
ル1に仮想スイッチ等の液晶表示を行い、位置検出回路
3のCPU6は、メンブレンスイッチ2が押されたか否
か及び、押された場合にはその位置を検出するものであ
る。そして、上記コントロールパネル制御回路4のCP
U7は、位置検出回路3のCPU6からメンブレンスイ
ッチ2の押された位置に関する情報を接続ケーブル5を
介して受け取り、メンブレンスイッチ2の押された位置
に応じた表示を行うとともに、押された仮想スイッチの
機能に応じたジョブを実行すべく指令を出すようになっ
ている。
【0028】上記液晶表示パネル1は、反射型の液晶表
示パネルからなり、可撓性を備えたシート状に形成され
ている。液晶表示パネル1は、図1に示すように、液晶
表示部11の表裏両面側に一対の偏光板12、12を配
置して構成されているが、これらの一対の偏光板12、
12は、液晶表示部11に直接積層されている必要はな
く、一対の偏光板12、12と液晶表示部11との間に
他の層や板状部材を介在させても良い。この液晶表示パ
ネル1のうち、液晶表示部11としては、図1に示すよ
うに、例えば、厚さ2.5μmの強誘電性液晶13の表
裏両側に、厚さ0.1mmのPES(ポリエーテルサル
フォン)製のシート14を積層配置したものが用いられ
る。これらのPESシート14には、例えば、幅0.2
7mmの透明電極であるITO(Intium Tin
Oxide)電極15が、0.3mmのピッチで直線
状に蒸着等の手段により形成されており、表裏両面のP
ESシート14は、当該PESシート14に形成された
ITO電極15が互いに直交し、マトリックスを形成す
るように、強誘電性液晶13の表裏両側に積層配置され
ている。なお、上記一対のPESシート14、14の間
に積層される液晶13としては、例えば、強誘電性高分
子液晶が用いられるが、これに限定されるものではな
く、強誘電性高分子以外の他の種類の液晶を用いても勿
論よい。
【0029】上記液晶表示パネル1の液晶表示部11と
しては、例えば、基本的な構成及び動作が特許第251
2290号公報等に開示されているように構成したもの
が用いられるが、更に具体的には、出光興産(株)社の
出願に係る特開平5−61061号公報や特開平5−2
73531号公報等に開示されているように構成したも
のを用いることができる。この液晶表示パネル1の液晶
表示部11は、例えば、透明な電極となるITO電極1
5、15が蒸着された一対のPESシート14、14の
一方又は双方に、強誘電性高分子液晶等からなる液晶1
3を塗布して製膜し、対向する一対のPESシート1
4、14をラミネートした後、複数のローラ間を通過さ
せることによって曲げによる配向処理を施して製造され
る。ここで、強誘電性高分子液晶からなる液晶13を用
いた液晶表示パネル1は、メモリ性を有しているため、
電圧の印加を停止した状態でも、表示画面を保持可能で
あるという特性を有している。
【0030】また、上記液晶表示パネル1の表面側、即
ち視認側には、PESシート14と偏光板12との間
に、乱反射等を防止して当該液晶表示パネル1の視認性
を向上させるための視認性向上シート16が積層状態に
配置されている。この視認性向上シート16としては、
例えば、ゲル状の樹脂またはゴム状の樹脂からなるもの
が用いられる。この視認性向上シート16の表面には、
電場が加えられた液晶13の光学的異方性の変化に基づ
いて表示画像の濃淡を明らかにするため、上述したよう
に偏光板12が積層配置されている。その際、可撓性を
有する液晶表示部11と偏光板12との間に介在される
視認性向上シート16は、他の部材と屈折率が大きく異
なると、外光の反射を起こしてしまい、液晶表示パネル
1の表示品質を低下させる。そのため、上記視認性向上
シート16としては、空気の屈折率が1.0であるのに
対して、強誘電性液晶13や偏光板12等を構成する合
成樹脂材料の屈折率が1.4付近であるため、透明な視
認性向上シート16のゲル状樹脂またはゴム状樹脂の屈
折率は、1.4近傍のものを用いるのが最適である。
【0031】これに適したものとしては、例えば、日東
電工社製の視認性向上シートが屈折率1.46であるこ
とから、視認性向上シート16として、例えば、厚さ4
00μmの粘着性を持った日東電工社製の視認性向上シ
ートが用いられ、この視認性向上シート16は、液晶表
示部11のPESシート14と偏光板12との間に、そ
の粘着性によって接着保持された状態で介在される。上
記視認性向上シート16としては、例えば、アクリル系
ポリマー等のゲル状樹脂や、シリコーン系樹脂ポリマー
等のゴム状樹脂からなるものが用いられる。
【0032】また、上記液晶表示部11の裏面側には、
何らの部材を介在することなく偏光板12がそのまま積
層配置されており、この裏面側の偏光板12は、液晶表
示パネル1の表面側に配置される偏光板12と直交する
ように配置されている。さらに、上記液晶表示パネル1
の裏面側に配置された偏光板12の下部には、液晶表示
パネル1の視認側から入射する光を反射する反射板17
が積層配置されている。この反射板17としては、例え
ば、厚さ0.1〜0.2mmのアルミニウム箔を偏光板
12の裏面に接着したものが用いられる。また更に、上
記反射板17の下部には、液晶表示パネル1の押圧力に
対する補強と、後述するメンブレンスイッチ2の分解能
を向上させるための補強板18が積層配置されている。
この補強板18としては、例えば、厚さ0.4mmのア
クリル板が用いられるが、他の材質の合成樹脂等を用い
ても勿論よい。
【0033】さらに、上記補強板18の裏面側には、液
晶表示パネル1の表面側から指やペン等によって押され
た位置を検出するための複数のスイッチ手段としてのメ
ンブレンスイッチ2が配置されている。このメンブレン
スイッチ2としては、図4及び図5に示すように、円形
状のスイッチ部23がマトリックス状に形成された電極
パターン21をそれぞれ縦方向及び横方向に沿って所定
のピッチ(例えば、9.6mm)で有する一対のスイッ
チシート22、22と、これら一対のスイッチシート2
2、22の間に配置され、電極パターン21のスイッチ
部23に対応した領域24が円形状又は矩形状に切り欠
かれたスペーサシート25からなるものが用いられる。
上記メンブレンスイッチ2は、指等で押された領域のス
イッチシート22、22が撓んで、これら一対のスイッ
チシート22、22が形成されたスイッチ部23が互い
に接触することにより、押された位置の座標を検知する
ようになっている(特許第2556711号公報)。な
お、図4中、26及び27はスイッチシート22、22
に配列された電極パターン21に通電するためのコネク
ター部をそれぞれ示している。
【0034】しかし、上記メンブレンスイッチ2として
は、これに限定されるものではなく、特開平8−315
668号公報や特開平8−258147号公報、特開平
8−241647号公報、あるいは特許第253065
1号公報等に開示されている種々のものを用いることが
でき、その種類は問わないものである。
【0035】また、上記メンブレンスイッチ2として
は、他に、矩形状に形成された一対の導電性基板の間
に、同一形状に形成された抵抗層を介在させ、導電性基
板の縦方向及び横方向の端部に検出用のグリッド電極を
設けることにより、導電性基板の一部が押圧されると、
縦方向及び横方向の端部に設けられた検出用のグリッド
電極間の抵抗値が変化するため、この縦方向及び横方向
に位置する検出用のグリッド電極間の抵抗値を検出し
て、指等で押された位置の座標を検知するように構成し
たアナログ型のものを用いても良い。このようなアナロ
グ型でもよいし、これに限らず、表示画面の視認側から
の押圧に応じて感圧して表示画面上の位置を検出できる
ものであれば、どのような種類のものでもよい。
【0036】ところで、この実施の形態に係る入出力装
置は、前記表示手段の下方に設けられ、前記表示画面上
の押圧位置に応じて前記スイッチ手段に作用する突起を
備えるように構成されている。
【0037】すなわち、上記入出力装置は、図1に示す
ように、液晶表示パネル1の下方に位置する補強板18
の裏面に、当該液晶表示パネル1の表示画面上の押圧位
置に応じて、前記メンブレンスイッチ2に作用する突起
30が設けられている。この突起30は、補強板18の
裏面に液晶表示パネル1の下側にくるメンブレンスイッ
チ2のスイッチ部23のピッチと同一のピッチで形成さ
れている。また、上記突起30は、例えば、エポキシ樹
脂からなり、その形状は、例えば、底面の直径が6〜7
mm程度で、高さが0.2〜0.4mm程度の半球状に
形成される。そして、この突起30は、例えば半球状の
頂点が縦横9.6mmピッチで、横方向および縦方向に
20×8個、下向きに凸状態となるように配置されてい
る。さらに、上記突起30は、例えば、エアーの圧力に
よってシリンダー内の樹脂を突出させるディスペンサー
によって連続的に突出形成し、硬化させることによって
形成したものが用いられる。また、突起30の位置は、
例えば、左上の突起30の頂点が、図7に示すように、
液晶表示パネル1の表示画素の縦横16番目と17番目
の間にくるように配置されており、メンブレンスイッチ
2のスイッチ部23と上下に一対一に対応するようにな
っている。
【0038】なお、上記突起30は、エポキシ樹脂等の
硬質樹脂からなるものに限定される分けではなく、シリ
コーンゴム等の軟質の合成樹脂等によって形成しても勿
論よい。
【0039】そして、上記突起30の下には、上述した
ように、マトリックス状に配置されたメンブレンスイッ
チ2が、突起30の頂点がスイッチ部23の中心に位置
するように配置されている。図4は上述したようにスイ
ッチ部23がマトリックス状に配置されたメンブレンス
イッチ2を示すものである。図ではスイッチ部23の数
は、20×8個に設定されている。そして、メンブレン
スイッチ2の下には、図1に示すように、支持板19と
して、例えばABS樹脂等からなる厚さ5mmのプラス
チック成形品の板が配置されている。
【0040】また、この実施の形態に係る入出力装置
は、スイッチ手段のON/OFFの組合せ結果に基づい
て前記表示画面上の押圧位置を検出する位置検出手段
と、前記突起の位置に対応する前記表示手段の表示画面
上の位置に操作ボタンを表す画像を表示する表示制御手
段とを備えるように構成されている。
【0041】図6は、上記液晶表示パネル1の表示領域
と突起30の位置、及び最小スイッチ単位との位置関係
を表している。最小スイッチ単位31は、縦方向及び横
方向に沿って突起30の配列ピッチの1.5倍の長さを
有する正方形状に設定されている。前記液晶表示パネル
1に表示される仮想スイッチは、前記最小スイッチ単位
31を基本単位としている。つまり、前記液晶表示パネ
ル1に表示される仮想スイッチは、この基本単位の前記
最小スイッチを組み合わせて形成される。このように、
コントロールパネル制御回路4のCPU7は、液晶表示
パネル1に最小スイッチ単位31を基本単位として仮想
スイッチの表示を行い、位置検出回路3のCPU6は、
メンブレンスイッチ2の対応する位置が押されたか否か
を検出するようになっている。
【0042】図7は上記の如く構成される入出力装置の
制御基板との配線を示すものである。
【0043】図7において、1は液晶表示パネルを示す
ものであり、この液晶表示パネル1の下側には、メンブ
レンスイッチ2が積層状態に配置されている。液晶表示
パネル1の配線は、液晶表示パネル1のITO電極15
にフレキシブル基板55を介して所定の駆動電圧を印加
するSTN液晶用ドライバーIC56をTCP(Tap
e Carier Package)57とし、液晶表
示パネル1の透明樹脂シート14の電極15を異方導電
接着シート58により熱圧着接続している。また、上記
TCP57は、プリント基板59に接続されている。
【0044】図8は上記の如く構成される入出力装置の
制御回路を示すブロック図である。
【0045】図8において、60は入出力装置を制御す
るためのCPUを示すものであり、この入出力装置のマ
トリックス状に形成されたメンブレンスイッチ2は、X
方向又はY方向の一方向に沿って所定のピッチで配列さ
れた電極パターン21が、CPU6からバッファ回路6
1を介して出力されるスキャン出力によってスキャンさ
れ、他の方向に沿って所定のピッチで配列された電極パ
ターン21からの出力信号が、ドライバー回路62を介
してCPU6に入力され、CPU6は、液晶表示パネル
1の視認側から指等で押圧された位置の座標を検出する
ように構成されている。
【0046】また、上記CPU7は、入力情報に基づい
た表示画面を液晶表示パネル1の液晶表示部11に表示
する。すなわち、CPU7は、表示する画面の構成デー
タ(以下、フレームデータと呼ぶ)に基づいて、ドライ
バー回路63を介して液晶表示部43への描画処理を行
うようになっている。上記液晶表示部11に画面を表示
するためのフレームデータとしては、例えば、図9に示
すように、そのフレーム上に表示される仮想ボタン等の
領域を示す表示、さらにはアイコンイメージなどのオブ
ジェクトの表示情報(描画用)65と、所定の領域を押
下することにより入力を行うタッチ領域の範囲を指定す
る検出領域情報66が含まれている。さらに、上記オブ
ジェクトの表示情報(描画用)65は、図9に示すよう
に、ボタンオブジェクト情報への座標や明暗等の表示を
指定するポインター67と、アイコンイメージオブジェ
クト情報への座標や明暗等の表示を指定するポインター
68として機能するオブジェクトテーブルを備えてい
る。
【0047】図10は液晶表示パネル1の液晶表示部1
1に表示される仮想スイッチを含む画像の例を示すもの
である。
【0048】この液晶表示パネル1に表示される仮想ス
イッチを含む画像としては、例えば、図10(a)
(b)に示すように、「コピーできます」というメッセ
ージの表示以外にも、「基本コピー」、「応用コピ
ー」、「専門コピー」、「編集」の4つの画面が選択可
能であって、それぞれ「基本コピー」、「応用コピ
ー」、「専門コピー」、「編集」と書かれた文字のとこ
ろが仮想スイッチ80となっている。そして、これらの
仮想スイッチを押圧することによって、「基本コピー」
であれば、図10(a)に示すように、コピー濃度や画
質調整、並びに両面コピーの選択が可能となっており、
コピー濃度であれば、上下の三角の印や、画質調整であ
れば、写真画質や自動の領域が仮想スイッチ80となっ
ている。また、「応用コピー」であれば、図10(b)
に示すように、ページ連写や2アップ等の選択が可能と
なっている。
【0049】以上の構成において、この実施の形態に係
る入出力装置では、次のようにして、表示手段に表示さ
れる操作情報や仮想操作ボタンの視認性に優れると共
に、かかる表示手段の操作時における破損の懸念がな
く、しかも低コストで製造することが可能なことは勿論
のこと、表示手段上に表示された仮想スイッチ等を押し
た場合に、仮想スイッチ等の押圧を確実かつ正確に検出
することが可能となっている。
【0050】すなわち、この実施の形態に係る入出力装
置は、図1に示すように、フレキシブルな液晶表示パネ
ル1の下方に設けられ、当該液晶表示パネル1上の押圧
位置に応じてメンブレンスイッチ2に作用する突起30
を備えるように構成されている。そのため、上記液晶表
示パネル41に表示される仮想スイッチを指等で押圧し
た場合、当該押圧力は、次のようにしてメンブレンスイ
ッチ2に作用する。
【0051】図11は、上記実施の形態に係る入出力装
置で、表示面側から押圧を加えた場合の断面図である。
この図11に示すように、メンブレンスイッチ2のスイ
ッチ部23の真上でないところを押したとしても、押圧
力が突起30を介してメンブレンスイッチ2のスイッチ
部23に集中的に伝わるため、押圧箇所の近くのスイッ
チ部23を確実にONすることができる。
【0052】また、上記突起30は、液晶表示パネル1
の裏面側にメンブレンスイッチ2側に凸状態になるよう
に配置されているので、液晶表示パネル1の表面側から
加えられる押圧力を、当該液晶表示パネル1側に位置す
る突起30の広い面積で受けて分散させることができ、
液晶表示パネル1の誤表示や液晶の配向壊れ等を確実に
防止することができる。
【0053】実施の形態2 図12はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前
記実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して説明
すると、この実施の形態2では、突起30が液晶表示パ
ネル1の裏面側ではなく、メンブレンスイッチ2のスイ
ッチシート22に上向きに凸状態で設けられている。
【0054】なお、このように構成した場合には、突起
30の先端の凸部側が液晶表示パネル1側にくるため、
図1に示す実施の形態に比べて、液晶表示パネル1の表
面を指等で押圧した場合に、当該液晶表示パネル1に応
力が集中し易い難点があり、図1に示す実施の形態の方
が望ましい。ただし、突起30の曲率を大きくすること
で、液晶表示パネル1に応力が集中するのを抑制するこ
とができ、突起30の材質を柔らかいものに変えること
によって、小さな押圧力でスイッチを作動させることが
でき、この実施の形態2のように構成することも可能で
ある。
【0055】その他の構成及び作用は、前記の実施の形
態と同様であるので、その説明を省略する。
【0056】実施の形態3 図13はこの発明の実施の形態3を示すものであり、前
記実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して説明
すると、この実施の形態3では、スイッチ側に凸状態に
形成された突起30が液晶表示パネル1の裏面側ではな
く、メンブレンスイッチ2の下に配置される支持板19
上に設けるように構成されている。
【0057】このように構成した場合には、突起30を
支持板19と一体的に樹脂成形等によって形成すること
ができるので、その分だけ製造コストを低減することが
可能となる。
【0058】その他の構成及び作用は、前記の実施の形
態と同様であるので、その説明を省略する。
【0059】実施の形態4 図14乃至図21はこの発明の実施の形態4を示すもの
であり、前記実施の形態と同一の部分には同一の符号を
付して説明すると、この実施の形態4では、可撓性を有
し、表示画面上に情報を表示する表示手段と、この表示
手段の下方に設けられた複数のスイッチ手段と、このス
イッチ手段に対応し、前記表示手段の下方に設けられた
突起と、この突起の位置に対応する前記表示手段の表示
画面上の位置に操作ボタンを表す画像を表示する表示制
御手段とを備えるように構成されている。
【0060】すなわち、この実施の形態4に係る入出力
装置では、図14(a)に示すように、メンブレンスイ
ッチ2のスイッチ部23の真上に対応した位置に、それ
ぞれ突起30が配置されているとともに、1つの突起3
0に対応した領域にのみ、1つの仮想スイッチ80が設
定されており、周囲に他の仮想スイッチが設定されてい
ない。そして、上記メンブレンスイッチ2の押圧位置を
検出する位置検出回路3のCPU6は、図14(a)
(b)に示すように、仮想スイッチ80を中心とした周
囲の9個の突起30に対応した領域90が押されたと判
断した場合に、仮想スイッチ80が押圧されたと検知す
るように設定されている。
【0061】そして、上記入出力装置のCPU6は、図
14(b)に示すように、メンブレンスイッチ2のX座
標がm−3とm−2で、Y座標がmのスイッチ部23の
出力が「1」となったことを検知した場合には、図14
(a)に示すように、X座標がm−3でY座標がmの突
起30と、X座標がm−2でY座標がmの突起30の中
間の位置91が押されたと判断し、この位置91は、所
定の領域90に含まれていないため、X座標がm、Y座
標がmの位置に設定された仮想スイッチ80がONされ
たとは検知しないようになっている。
【0062】次に、上記入出力装置は、図15(b)に
示すように、メンブレンスイッチ2のX座標がm−2と
m−1で、Y座標がmのスイッチ部23の出力が「1」
となったことを検知した場合には、図15(a)に示す
ように、X座標がm−2でY座標がmの突起30と、X
座標がm−1でY座標がmの突起30の中間の位置91
が押されたと判断し、この位置91は、所定の領域90
に含まれるため、X座標がm、Y座標がmの位置に設定
された仮想スイッチ80がONされたと検知するように
なっている
【0063】一方、図16(a)に示す入出力装置にお
いては、メンブレンスイッチ2のスイッチ部23の真上
に対応した位置に、それぞれ突起30が配置されている
とともに、X方向に2つの突起30を隔て、X方向に1
つの突起30を隔てた位置に、複数の仮想スイッチ80
が近接して設定されている。そして、上記メンブレンス
イッチ2の押圧位置を検出する位置検出回路3のCPU
6は、図16(b)に示すように、1つの仮想スイッチ
80に対応した領域90が押されたと判断した場合にの
み、仮想スイッチ80が押圧されたと検知するように設
定されている。
【0064】すると、上記入出力装置は、図16(b)
に示すように、メンブレンスイッチ2のX座標がm−2
とm−1で、Y座標がmのスイッチ部23の出力が
「1」となったことを検知した場合には、図16(a)
に示すように、X座標がm−2でY座標がmの突起30
と、X座標がm−1でY座標がmの突起30の中間の位
置91が押されたと判断し、この位置91は、所定の領
域90に含まれないため、X座標がm、Y座標がmの位
置に設定された仮想スイッチ80がONされたとは検知
しないようになっている
【0065】次に、上記入出力装置は、図17(b)に
示すように、メンブレンスイッチ2のX座標がm−1と
mで、Y座標がmのスイッチ部23の出力が「1」とな
ったことを検知した場合には、図17(a)に示すよう
に、X座標がm−1でY座標がmの突起30と、X座標
がmでY座標がmの突起30の中間の位置91が押され
たと判断し、この位置91は、所定の領域90に含まれ
るため、X座標がm、Y座標がmの位置に設定された仮
想スイッチ80がONされたと検知するようになってい
【0066】しかし、上記入出力装置は、図18(b)
に示すように、メンブレンスイッチ2のX座標がmで、
Y座標がm+2、m+1、mのスイッチ部23の出力が
「1」となったことを検知した場合には、図18(a)
に示すように、X座標がmでY座標がm+2の突起30
と、X座標がmでY座標がmの突起30の中間の位置9
1である、X座標がmでY座標がm+1の突起30の位
置91が押されたと判断し、この位置91は、所定の領
域90にも含まれないため、X座標がm、Y座標がmの
位置に設定された仮想スイッチ80がONされたとは検
知しないようになっている。
【0067】尚、これらの実施例では、スイッチのON
/OFFの組合せ結果に基づいて押圧位置の座標点を求
めたが、所定の領域90に含まれるスイッチのONが隣
接する他の所定領域に含まれるスイッチのONでない場
合、仮想スイッチ80がONされたと検出するようにし
てもよい。
【0068】さらに、図19乃至図21に示すように、
メンブレンスイッチ2の2個のスイッチ部23に対応し
て1つの仮想スイッチ80が設定されている場合や、メ
ンブレンスイッチ2の3個や9個のスイッチ部23に対
応して1つの仮想スイッチ80が設定されている場合に
も、メンブレンスイッチ2の押圧位置を検出する位置検
出回路3のCPU6は、同様に位置の検出を行なうこと
によって、誤検知を確実に防止することが可能となって
いる。
【0069】その他の構成及び作用は、前記の実施の形
態と同様であるので、その説明を省略する。
【0070】尚、これまでの実施の形態では、スイッチ
としてメンブレンスイッチを用いたが、T型スイッチ
(タクトスイッチ)や導電ゴムスイッチであっても良
く、圧電、静電、磁気抵抗を用いたスイッチであっても
良い。
【0071】また、これまでの実施の形態では、表示手
段として強誘電性高分子液晶を用いたが、他の種類の液
晶パネルやツイステイグボールデイスプレイパネル、あ
るいはELパネル等からなる表示手段であっても良い。
【0072】
【発明の効果】この発明は、請求項1記載の発明によれ
ば、表示画面上の押圧位置に応じて前記スイッチ手段に
作用する突起を備えたので、表示手段を介して押圧され
る構成において、表示画面上の押圧位置がスイッチ手段
の真上でない場合であっても、入力操作を確実に検出す
ることができる。
【0073】また、請求項2記載の発明によれば、表示
画面上の押圧位置により2つ以上のスイッチ手段がON
する場合であっても、位置検出手段によりスイッチ手段
のON/OFFの組合せ結果に基づいて表示画面上の押
圧位置を検出することができる。
【0074】さらに、請求項3記載の発明によれば、特
に表示手段が液晶表示パネル、ツイステイグボールデイ
スプレイパネルのいずれかを含むように力に対して比較
的弱いものであっても、突起をスイッチ手段側に凸状態
に形成したので、表示画面を押圧された際に突起から表
示手段が受ける力を分散させることができ、液晶表示パ
ネル等の表示手段の誤表示や液晶の配向壊れ等を確実に
防止することができる。
【0075】また更に、請求項4記載された発明によれ
ば、表示手段の下方に設けられたスイッチ手段に対応す
る突起の位置に応じた表示手段の表示画面上の位置に操
作ボタンを表す画像を表示するので、突起の位置に対応
する表示画面上の所定位置を入力操作の押圧位置とする
ことができ、入力操作をより確実に検出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る入出力装置の一実施の
形態を示す要部断面図である。
【図2】 図2はこの発明に係る入出力装置の一実施の
形態を示す分解斜視図である。
【図3】 図3はこの発明に係る入出力装置の一実施の
形態の動作を示すフローチャートである。
【図4】 図4はメンブレンスイッチを示す平面図であ
る。
【図5】 図5はメンブレンスイッチを示す分解斜視図
である。
【図6】 図6は突起の配列を示す平面図である。
【図7】 図7はこの発明に係る入出力装置の一実施の
形態を示す平面図である。
【図8】 図8は制御回路を示すブロック図である。
【図9】 図9は液晶表示パネルに画像を表示するため
のフレームデータの一例を示す図表である。
【図10】 図10(a)(b)は液晶表示パネルの表
示画面をそれぞれ示す平面図である。
【図11】 図11は液晶表示パネルの変形状態を示す
図である。
【図12】 図12はこの発明に係る入出力装置の実施
の形態2を示す要部断面図である。
【図13】 図13はこの発明に係る入出力装置の実施
の形態3を示す要部断面図である。
【図14】 図14(a)(b)はこの発明に係る入出
力装置の実施の形態4を示す要部平面図及び動作説明図
である。
【図15】 図15(a)(b)はこの発明に係る入出
力装置の実施の形態4を示す要部平面図及び動作説明図
である。
【図16】 図16(a)(b)はこの発明に係る入出
力装置の実施の形態4を示す要部平面図及び動作説明図
である。
【図17】 図17(a)(b)はこの発明に係る入出
力装置の実施の形態4を示す要部平面図及び動作説明図
である。
【図18】 図18(a)(b)はこの発明に係る入出
力装置の実施の形態4を示す要部平面図及び動作説明図
である。
【図19】 図19はこの発明に係る入出力装置の実施
の形態4を示す要部平面図である。
【図20】 図20はこの発明に係る入出力装置の実施
の形態4を示す要部平面図である。
【図21】 図21はこの発明に係る入出力装置の実施
の形態4を示す要部平面図である。
【図22】 図22は従来のコントロールパネルの一例
を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1…液晶表示パネル、2…メンブレンスイッチ、30…
突起。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有し、表示画面上に情報を表示
    する表示手段と、この表示手段の下方に設けられた複数
    のスイッチ手段と、前記表示手段の下方に設けられ、前
    記表示画面上の押圧位置に応じて前記スイッチ手段に作
    用する突起とを備えたことを特徴とする入出力装置。
  2. 【請求項2】 可撓性を有し、表示画面上に情報を表示
    する表示手段と、この表示手段の下方に設けられた複数
    のスイッチ手段と、前記表示手段の下方に設けられ、前
    記表示画面上の押圧位置に応じて前記スイッチ手段に作
    用する突起と、前記スイッチ手段のON/OFFの組合
    せ結果に基づいて前記表示画面上の押圧位置を検出する
    位置検出手段とを備えたことを特徴とする入出力装置。
  3. 【請求項3】 可撓性を有し、表示画面上に情報を表示
    する表示手段と、この表示手段の下方に設けられた複数
    のスイッチ手段と、前記表示手段の下方に設けられ、前
    記表示画面上の押圧位置に応じて前記スイッチ手段に作
    用する突起とを備えた入出力装置であって、前記表示手
    段が、液晶表示パネル、ツイステイグボールデイスプレ
    イパネルのいずれかを含み、かつ前記突起は、前記スイ
    ッチ手段側に凸状態に形成されたことを特徴とする入出
    力装置。
  4. 【請求項4】 可撓性を有し、表示画面上に情報を表示
    する表示手段と、この表示手段の下方に設けられた複数
    のスイッチ手段と、このスイッチ手段に対応し、前記表
    示手段の下方に設けられた突起と、この突起の位置に対
    応する前記表示手段の表示画面上の位置に操作ボタンを
    表す画像を表示する表示制御手段とを備えたことを特徴
    とする入出力装置。
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