JP3338493B2 - 液晶表示装置および情報処理装置 - Google Patents

液晶表示装置および情報処理装置

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JP3338493B2
JP3338493B2 JP35508092A JP35508092A JP3338493B2 JP 3338493 B2 JP3338493 B2 JP 3338493B2 JP 35508092 A JP35508092 A JP 35508092A JP 35508092 A JP35508092 A JP 35508092A JP 3338493 B2 JP3338493 B2 JP 3338493B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばポータブルコン
ピュータや電子手帳装置などに用いて好適な液晶表示装
および情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の液晶表示装置の一例の構
成を示す斜視図である。透明な表面板61は、表面に、
所定の偏光面を有する光を反射または透過する偏光膜が
形成された透明なガラス板62と一体に構成され、ガラ
ス板62の、表面板61と対向しない面には、平板状の
透明な、複数の電極43がそれぞれ平行に配置されて固
定されている。透明な裏面板47には、その表面に、電
極43と同様に構成された平板状の透明な、複数の電極
46がそれぞれ平行に配置されて固定されている。
【0003】一体に構成された表面板61およびガラス
板62と、裏面板47は、ガラス板62に固定された電
極43と、裏面板47に固定された電極46とが対向
し、且つ直交するように配置され、その間には、液晶4
5が充填されている。
【0004】液晶45には、透明なビーズ63が分散さ
れており、これによりガラス板62と裏面板47との間
に充填された液晶45の厚みが均一になるようになされ
ている。
【0005】この液晶表示装置の表示方式が、いわゆる
反射方式である場合、裏面板47の、電極46が固定さ
れていない方の面に、光を反射する反射板(図示せず)
が配置される。そして、電極43および46に駆動回路
(図示せず)から電圧が印加されると、その電圧に対応
して、電極43および46がクロスする部分に充填され
た液晶45の透明度が変化する。
【0006】すると、表面板61、ガラス板62、およ
び電極43を透過した光が、透明度の変化した液晶45
を透過し、さらに電極46、および裏面板47を透過し
て、裏面板47の、電極46が固定されていない方の面
に配置された反射板で反射され、その反射光が、裏面板
47、電極46、透明度の変化した液晶45、電極4
3、ガラス板62、および表面板61を透過するように
なる。
【0007】また、この液晶表示装置の表示方式が、い
わゆる透過方式である場合、裏面板47の、電極46が
固定されていない方の面に、所定の偏光面を有する光を
反射または透過する偏光板、光を散乱させる散乱板、お
よび光を発する光源(いずれも図示せず)からなる、い
わゆるバックライトが配置される。そして、電極43お
よび46に駆動回路から電圧が印加されると、その電圧
に対応して、電極43および46がクロスする部分に充
填された液晶45の透明度が変化する。
【0008】すると、裏面板47の、電極46が固定さ
れていない方の面に配置されたバックライトからの光
が、裏面板47、電極46、透明度の変化した液晶4
5、電極43、ガラス板62、および表面板61を透過
するようになる。
【0009】即ち、いずれの表示方式の場合において
も、電極43および46に印加された電圧に対応して、
そのクロスする部分に充填された液晶45を光が透過す
るようになり、液晶45を透過した光により(または光
が液晶45で遮断されることにより)、駆動回路から印
加された電圧に対応する画像が表示されることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、表面板61
では、そこに入射する光がすべて透過するのではなく、
多少反射される。この表面板61の表面は平坦であるか
ら、そこでの光の反射は、散乱性を有するものではない
ので、例えば室内照明などが表面板61に映り込み、表
示が見にくくなる課題があった。
【0011】さらに、このような液晶表示装置において
は、電極43および46のクロスする部分が、表示単位
(ピクセル)(画像の画素に対応するもの)となり、画
像が表示される。即ち、上述したように電極43および
46のクロスする部分に充填された液晶45を光が透過
することにより(または液晶45で光が遮断されること
により)、画像が表示される。
【0012】従って、このような液晶表示装置で画像の
表示が行われる場合、電極43および46のクロスする
部分以外の部分、即ち電極43の隙間と、電極46の隙
間が、格子状の線になって見え、やはり表示が見にくく
なる課題があった。
【0013】また、このような液晶表示装置が、例えば
ポータブルコンピュータや電子手帳装置などに用いられ
る場合、液晶表示装置は、通常、所定の情報を入力する
ためのタブレットなどと一体に構成される。
【0014】即ち、例えばポータブルコンピュータなど
においては、液晶表示装置の、例えば表面板61とガラ
ス板62との間にタブレット(図示せず)が配置されて
入出力装置として用いられる。
【0015】この場合、ポータブルコンピュータでは、
表面板61上にペン(図示せず)がペンダウンされ、タ
ブレットが押圧されると、その座標が検出され、これに
より所定の処理が行われたり、ペンによって描かれた軌
跡が、上述したようにして表示されるようになされてい
る。
【0016】ところで、ペンによって描かれた軌跡が、
上述したようにして表示される場合、表面板61および
ガラス板62の厚みによって、表面板61にペンダウン
されたペン先の位置と、その軌跡が表示される表示面、
即ち液晶45が充填された層との間に視差が生じ、使用
者に違和感を感じさせる課題があった。
【0017】さらに、表面板61は平板状のガラスであ
り、このため、そこにペンをペンダウンして文字や図形
を描く場合、ペン先が滑り、即ち実際に、紙に文字や図
形を描くときの摩擦感がなく、やはり使用者に違和感を
感じさせる課題があった。
【0018】また、ペンが表面板61上にペンダウンさ
れると、その押圧が液晶45にまでかかる。液晶45に
は、その厚みを均一にするために、上述したようにビー
ズ63が分散されているが、ビーズ63は球状であり、
従ってビーズ3とガラス板62および裏面板47との接
触面積は小さく(ほぼ小円に近く)、このためペンの押
圧に対応して、液晶45の厚みに変化が生じる。
【0019】従って、ペンがペンダウンされた周辺の表
示が乱れる課題があった。
【0020】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、装置の使用感を向上させるものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の液晶表示
装置は、ガラス板上面に形成された偏光膜と、偏光膜の
上面に形成されたタブレットと、ガラス板の下面に配置
された第1の電極と、第1の電極と直交する方向に、裏
面板の上面に配置された第2の電極と、タブレットの上
面に配置され、第1の電極または第2の電極の配置ピッ
チより細かくなるように1/n倍(nは2以上の自然
数)のピッチで表面に凹部と凸部が形成されたレンズ効
果を有する表面板と表示単位ピッチで凹部の位置に沿
って裏面板とガラス板との間に形成されたスペーサとを
備えることを特徴とする。
【0022】上記表面板はレンチキラーレンズ状である
ようにすることができる。
【0023】上記表面板には、前記凸部が格子状に形成
されているようにすることができる。
【0024】本発明の第1の情報処理装置は、ガラス板
上面に形成された偏光膜と、偏光膜の上面に形成された
タブレットと、ガラス板の下面に配置された第1の電極
と、第1の電極と直交する方向に、裏面板の上面に配置
された第2の電極と、タブレットの上面に配置され、第
1の電極または第2の電極の配置ピッチより細かくなる
ように1/n倍(nは2以上の自然数)のピッチで表面
に凹部と凸部が形成されたレンズ効果を有する表面板
表示単位ピッチで凹部の位置に沿って裏面板とガラ
ス板との間に形成されたスペーサとタブレットにより検
出された座標信号に基づく情報を液晶表示装置に表示さ
せる処理を行う処理手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第2の液晶表示装置は、裏面板と対向するガラ
ス板との間に液晶が充填された液晶表示装置において、
ガラス板の上面に形成された偏光膜と、ガラス板の下面
に配置された第1の電極と、第1の電極と直交する方向
に、裏面板の上面に配置された第2の電極と、偏光膜
上面に配置され、第1の電極または第2の電極の配置ピ
ッチより細かくなるように1/n倍(nは2以上の自然
数)のピッチで表面に凹部と凸部が形成されたレンズ効
果を有する表面板と、裏面板の下面に形成されたタブレ
ットと表示単位ピッチで凹部の位置に沿って裏面板と
ガラス板との間に形成されたスペーサとを備えることを
特徴とする。上記表面板はレンチキラーレンズ状とする
ことができる。上記表面板には、凸部が格子状に形成さ
れているようにすることができる。上記タブレットは電
磁誘導方式とすることができる。本発明の第2の情報処
理装置はガラス板の上面に形成された偏光膜とガラ
ス板の下面に配置された第1の電極と第1の電極と直
交する方向に裏面板の上面に配置された第2の電極
、偏光膜の上面に配置され第1の電極または第2の
電極の配置ピッチより細かくなるように1/n倍(nは
2以上の自然数)のピッチで表面に凹部と凸部が形成さ
れたレンズ効果を有する表面板と裏面板の下面に形成
されたタブレットと表示単位ピッチ凹部の位置に沿
って裏面板ガラス板との間に形成されたスペーサと
タブレットにより検出された座標信号に基づく情報
晶表示装置に表示させる処理を行う処理手段とを備える
ことを特徴とする。
【0025】
【作用】本発明の第1の液晶表示装置および情報処理装
置においては、表面板が、第1の電極と第2の電極の配
置ピッチより細かくなるように、表示単位のピッチの
/n倍(nは2以上の自然数)のピッチの凹部と凸部が
形成された構成とされ、その凹部の位置に沿って、裏面
板とガラス板との間にスペーサが配置される。
【0026】本発明の第2の液晶表示装置および情報処
理装置においては、第1の電極と第2の電極の配置ピッ
チより細かくなるように、表示単位のピッチの1/n倍
(nは2以上の自然数)のピッチで表面に凹部と凸部が
形成された表面板が配置されるとともに、裏面板の下面
にタブレットが配置される。
【0027】
【実施例】図1は、本発明の液晶表示装置を適用した電
子手帳装置の一実施例の構成を示す斜視図である。この
電子手帳装置1は、筐体AおよびBから構成され、筐体
AとBは蝶番2を支点として折り畳み、携帯することが
でき、例えば住所や氏名、電話番号などの個人情報やス
ケジュールなどを管理することができるようになされて
いる。
【0028】筐体Bには、その前面にマイクロフォン3
が設けられており、これにより音声を入力することがで
きるようになされている。
【0029】さらに、その上面には、キースイッチ4a
乃至4bが設けられており、これを操作することによ
り、電子手帳装置1の動作モードを切り換えることがで
きるようになされている。
【0030】また、筐体Bには、例えば静電方式のタブ
レット32(図2)と一体に構成された表示パネル5が
設けられており、これにより所定の情報やウインドウ、
アイコンなどを表示することができるようになされてい
る。
【0031】さらに、表示パネル5と一体に構成された
タブレット32に、筐体Aに格納されたペン6がペンダ
ウンされると、その位置(座標)がタブレット32およ
びタブレットインターフェイス31を介してCPU24
(図2)に伝達され、これにより所定の処理が行われる
ようになされている。
【0032】筐体Aには、その右側面に、録音操作子7
a、再生操作子7b、停止操作子7c、および音量調整
操作子7dからなる操作子7が設けられ、操作子7を操
作することにより、マイクロフォン3でピックアップさ
れた音声を記録再生することができるようになされてい
る。
【0033】また、その上面には、電源スイッチ8とと
もに、スピーカ9が配置されており、スピーカ9によ
り、例えばマイクロフォン3でピックアップした音声を
モニタしたり、そこに電話の送話器を押し当てて電話回
線を介して情報を転送することができるようになされて
いる。
【0034】さらに、筐体Aの上面には、電池ホルダ1
0およびキースイッチ11a乃至11dが配置されてお
り、キースイッチ11a乃至11dによって、キースイ
ッチ4a乃至4bとともに、電子手帳装置1の動作モー
ドを切り換えることができるようになされている。
【0035】次に、図2は、図1の電子手帳装置の電気
的構成を示すブロック図である。図中、図1における場
合と対応する部分については、同一の符号を付してあ
る。電源回路21には、電源スイッチ8の他、操作子7
およびキースイッチ11a乃至11dが接続されてい
る。電源スイッチ8がオン操作されると、装置全体に電
源回路21から電源が供給されるようになされている。
【0036】電源回路21は、上述の電源供給動作の
他、操作子7またはキースイッチ11a乃至11dがオ
ン操作されると、キーインターフェイス22に制御デー
タを送出するようになされている。
【0037】キーインターフェイス22は、電源回路2
1から送出された制御データをバス23を介してCPU
24に送出し、これにより装置の動作モードを切り換え
るようになされている。さらに、キーインターフェイス
22は、そこに直接接続されているキースイッチ4a乃
至4dが操作された場合、制御データをCPU24に送
出する。
【0038】CPU24は、キースイッチ4a乃至4
d、またはキースイッチ11a乃至11dの操作に対応
して、バス23を介してROM25またはRAM26か
ら、そこに記憶されているアプリケーションプログラム
を読み出し、そのプログラムにしたがった処理を実行す
るようになされている。
【0039】さらに、CPU24は、操作子7の操作に
対応して、固体素子録音処理回路40を制御し、固体素
子録音処理回路40は、CPU24の制御により、マイ
クロフォン3でピックアップされた音声を、バックアッ
プメモリ28に記憶させるとともに、加算回路33を介
してスピーカ9に出力する。
【0040】また、CPU24は、ダイアラ34を制御
し、ダイアラ34は、CPU24の制御により、バック
アップメモリ28にあらかじめ記憶されている電話番号
に基づいて、ダイヤル信号を加算回路33を介してスピ
ーカ9に出力する。
【0041】さらに、CPU24は、バックアップ電池
27を電源とし、水晶振動子36の振動周波数を基準に
して動作するタイマ35から出力される時間情報に基づ
いて、例えばRAM26にあらかじめ記憶されているス
ケジュールの管理などを行うようになされている。
【0042】また、CPU24は、動作モードに対応し
て、バックアップ電池27の接続されたバックアップメ
モリ28をアクセスし、そこにあらかじめ記憶された、
例えば住所や氏名、電話番号などの個人情報を更新する
とともに、その個人情報を読み出し、表示パネル5させ
る。
【0043】即ち、CPU24は、バックアップメモリ
28から読み出した個人情報をディスプレイコントロー
ラ29に出力し、ディスプレイコントローラ29にVR
AM(ビデオRAM)30の記憶内容を更新させる。こ
れにより、表示パネル5の表示が更新されることにな
る。
【0044】さらに、CPU24は、タブレットインタ
ーフェイス31を介してタブレット32にペンダウンさ
れたペン6の座標(位置)を取り込み、その座標に基づ
いて、例えば表示パネル5上にウインドウをオープンま
たはクローズしたりなどの所定の処理を行う。また、C
PU24は、ペン6の軌跡を取り込み、それをディスプ
レイコントローラ29を介してVRAM30に記憶させ
る。そして、VRAM30に記憶されたペン6の軌跡に
対応する電圧が、ディスプレイコントローラ29を介し
て、表示パネル5の電極43および46(後述する図3
または図5)に印加される。これにより、前述した図6
に示す液晶表示装置における場合と同様にして、表示パ
ネル5に、ペン6の軌跡が表示される。
【0045】なお、バス3には、ICカードインターフ
ェイス37および拡張用インターフェイス38が接続さ
れており、ICカードインターフェイス37にICカー
ド39を装着することにより、装置の動作のバリエーシ
ョンを拡張することができ、また拡張用インターフェイ
ス38を介して、いわゆるパソコン通信を行うことがで
きるようになされている。
【0046】次に、図3および図4を参照して、表示パ
ネル5の詳細な構成について説明する。図3は、タブレ
ット32(図2)と一体に構成された表示パネル5の一
実施例の構成を示す斜視図であり、図4は、図3を矢印
で示す方向から見た場合の断面図である。なお、図中、
図6における場合と対応する部分については、同一の符
号を付してある。
【0047】透明な表面板41は、透明なタブレット3
2と対向しない方の面が、表示パネル5の表示単位(ピ
クセル)のピッチ(電極43または46の配置ピッチ)
と、例えば同一のピッチのレンチキラーレンズ状の表面
形状を有している。
【0048】透明なガラス板42には、タブレット32
と対向する面に偏光膜42aが形成されており、その反
対の面には、平板状の透明な、複数の電極43がそれぞ
れ平行に配置されて固定されている。さらに、ガラス板
42の、電極43が固定されている面には、電極43間
の各隙間に、例えば印刷法やフィルム接着(リソブラフ
ィ)、ドライエッチングなどの手法によって、複数の平
行線状の、所定の高さの凸部が、電極43と平行に、液
晶45の厚みを一定に固定するためのスペーサ44とし
て形成されている。
【0049】表面板41、タブレット32、およびガラ
ス板42は一体に構成されており、表面板41、タブレ
ット32、およびガラス板42と、電極46が固定され
た面でない方の面に偏光膜47aが形成された裏面板4
7は、図6における場合と同様に、電極43と46とが
対向し、且つ直交するように配置され、その間には、液
晶45が充填されている。
【0050】なお、この表示パネル5においては、図示
していないが、図6における場合と同様に、裏面板47
の、偏光膜47aが形成された面に、バックライトおよ
び反射板のうちのいずれかが配置されている。
【0051】即ち、表示パネル5の表示方式は、透過方
式および反射方式のうちのいずれでも良い。
【0052】以上のように構成される表示パネル5にお
いては、レンチキラーレンズ状の表面形状を有する表面
板41が光を反射する場合、反射光が散乱する。従っ
て、表示パネル5への、例えば照明などの映り込みが防
止される。
【0053】さらに、表示パネル5の表面板41上にペ
ン6(図1または図2)がペンダウンされ、表示パネル
5と一体に形成されたタブレット32が押圧されて、例
えば文字や図形などの軌跡が描かれる場合、その軌跡
が、上述したようにして表示される。
【0054】この場合、前述したようにして液晶45が
充填された層に画像が形成されるが、その画像が、表面
板41のレンチキラーレンズ状の表面形状のレンズ効果
により、表面板41上に、いわば浮き上がって見える。
【0055】従って、表面板41にペンダウンされたぺ
ん6のペン先の位置と、その軌跡が表示される表示面が
ほぼ一致し、使用感が向上する。
【0056】さらに、上述の表面板41のレンチキラー
レンズ状の表面形状のレンズ効果により、電極43およ
び46の隙間うち、特に表面板41の凹凸方向と直交す
る方向の隙間、即ち図3(図4)に示す表示パネル5に
おいては、電極43の隙間が見えなくなる。従って、表
示性能を向上させることができる。
【0057】また、表面板41は、レンチキラーレンズ
状の凹凸の表面形状を有するので、そこにペン6をペン
ダウンして文字や図形を描く場合、表面板41の凹凸方
向には適度な摩擦感があり、従って、使用感を向上させ
ることができる。
【0058】さらに、この表示パネル5においては、複
数の平行線状のスペーサ44によって、ガラス板42と
裏面板47とが支えられている。従って、図6のビーズ
63が液晶45中に分散されている場合と比較して、ス
ペーサ44とガラス板42および裏面板47との接触面
積が大きいので、ペン6の押圧を支える剛性が大きくな
り、ペン6の押圧により、液晶45の厚みに変化が生
じ、表示が乱れることが防止される。
【0059】また、図6の液晶表示装置では、液晶45
にビーズ63を分散させ、ビーズ63の分散が均一にな
るように注意して、ガラス板62と裏面板47との間に
液晶45を充填しなければならなかったが、この表示パ
ネル5では、液晶45をガラス板42と裏面板47との
間に、単に充填すれば良いので、その作業を容易に行う
ことができる。
【0060】次に、図5は、タブレット32(図2)と
一体に構成された表示パネル5の第2実施例の構成を示
す斜視図である。図5の表示パネル5においては、表面
板51が、表示パネル5の表示単位(ピクセル)のピッ
チ(電極43または46の配置ピッチ)と、例えば同一
のピッチの格子状の表面形状を有している他は、図3ま
たは図4における場合と同様の構成になっている。
【0061】従って、上述した図3または図4における
場合と同様の効果が得られる他、表面板51の格子状の
表面形状のレンズ効果により、電極43の隙間だけでな
く、電極46の隙間も見えなくなる。従って、表示性能
をさらに向上させることができる。
【0062】また、表面板51は、格子状の凹凸の表面
形状を有するので、そこにペン6をペンダウンして文字
や図形を描く場合、あらゆる方向に適度な摩擦感があ
り、従って、使用感をさらに向上させることができる。
【0063】以上、本発明の液晶表示装置を電子手帳装
置に適用した場合について説明したが、本発明は、電子
手帳装置だけでなく、例えばポータブルコンピュータや
携帯型テレビジョン受像器、ビデオカメラなど、液晶を
用いた表示装置を備えるあらゆる装置に適用することが
できる。
【0064】なお、本実施例においては、表面板41の
レンチキラーレンズ状の表面形状、または表面板51の
格子状の表面形状それぞれのピッチを、表示パネル5の
表示単位(ピクセル)のピッチ(電極43または46の
配置ピッチ)と同一のピッチとしたが、このピッチは、
ピクセルのピッチの、例えば1/2倍や2倍など有理数
倍のピッチにすることができる。
【0065】即ち、表示パネル5において、画像がR,
G,Bなどの3原色によりカラーで表示される場合、表
面板41または51のピッチを、ピクセルの、例えば3
倍にすることができる。
【0066】また、表示パネル5のピクセルが粗い場
合、表面板41または51のピッチを、ピクセルの、例
えば1/2倍や1/3倍にすることができる。この場
合、表示パネル5の表面が細かく見えるようになり、従
って表示性能を向上させることができる。
【0067】さらに、本実施例においては、スペーサ4
4を、電極43間の各隙間に形成するようにしたが、即
ちスペーサ44の配置ピッチを、表示パネル5の表示単
位のピッチと同一のピッチとしたが、スペーサ44の配
置ピッチは、上述の表面板41または51のピッチと同
様に、ピクセルの有理数倍のピッチにすることができ
る。
【0068】また、本実施例では、スペーサ44をガラ
ス板42上に形成するようにしたが、裏面板47上に形
成するようにしても良い。
【0069】さらに、この複数のスペーサ44には、図
3に点線で示すように、ガラス板42と裏面板47との
間に、液晶45を容易に、一様に充填させるための通し
穴を設けるようにすることができる。
【0070】また、レンチキラーレンズ状または格子
の表面形状をそれぞれ有する表面板41または51の上
部から光をあて、ガラス板42上に形成する複数のスペ
ーサ44のパターンを形成するようにすることができ
る。
【0071】さらに、本実施例においては、静電方式の
タブレット32を用いるようにしたが、例えば電磁誘導
方式や抵抗方式などの座標検出方式のタブレットを用い
るようにすることができる。なお、抵抗方式のタブレッ
トを用いる場合には、そのタブレットを、静電方式のタ
ブレット32と同様に、表面板41(または51)とガ
ラス板42との間に設けるようにし、電磁誘導方式のタ
ブレットを用いる場合には、そのタブレットを、裏面板
47の、偏光膜47aが形成された面側に設けるように
する。
【0072】また、本実施例では、表示パネル5の表面
板として、レンチキラーレンズ状または格子状の表面形
状をそれぞれ有する表面板41または51を用いるよう
にしたが、凹凸のピッチが、表示パネル5のピクセルの
ピッチの有理数倍であれば、あらゆる凹凸の表面形状を
有する透明体を、表示パネル5の表面板として用いるこ
とができる。
【0073】さらに、本実施例においては、表示パネル
5とタブレット32とを一体に構成するようにしたが、
表示パネル5とタブレット32とは、必ずしも一体に構
成する必要はなく、それぞれ独立に構成するようにして
も良い。
【0074】
【発明の効果】以上の如く、本発明の液晶表示装置およ
び情報処理装置によれば、表面板が、第1の電極と第2
の電極の配置ピッチより細かくなるように、表示単位の
ピッチの1/n倍(nは2以上の自然数)のピッチの凹
凸の表面形状を有する。従って、レンズ効果により視差
が低減されるとともに、表面板での光の反射が散乱性に
なり、映り込みが防止される。また、文字や図形を描く
場合、あらゆる方向に適度な摩擦感があり、使用感を向
上させることができる。
【0075】さらに、裏面板とガラス板との間が、スペ
ーサによって所定の一定距離に固定された場合、表面板
に圧力がかかっても、裏面板とガラス板との間の距離、
即ちその間に充填されている液晶の厚みが変化しないの
で、表示の乱れが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置を適用した電子手帳装置
の一実施例の構成を示す斜視図である。
【図2】図1の実施例の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図3】図1の実施例の表示パネル5の一実施例の構成
を示す斜視図である。
【図4】図3の実施例の断面図である。
【図5】図1の実施例の表示パネル5の第2実施例の構
成を示す斜視図である。
【図6】従来の液晶表示装置の一例の構成を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 電子手帳装置 2 蝶番 3 マイクロフォン 4a乃至4d キースイッチ 5 表示パネル 6 ペン 7 操作子 7a 録音操作子 7b 再生操作子 7c 停止操作子 7d 音量調整操作子 8 電源スイッチ 9 スピーカ 10 電池ホルダ 11a乃至11d キースイッチ 21 電源回路 22 キーインターフェイス 23 バス 24 CPU 25 ROM 26 RAM 27 バックアップ電池 28 バックアップメモリ 29 ディスプレイコントローラ 30 VRAM 31 タブレットインターフェイス 32 タブレット 33 加算回路 34 ダイアラ 35 タイマ 36 水晶振動子 37 ICカードインターフェイス 38 拡張用インターフェイス 39 ICカード 40 固体素子録音処理回路 41 表面板 42 ガラス板 42a 偏光膜 43 電極 44 スペーサ 45 液晶 46 電極 47 裏面板 47a 偏光膜 51,61 表面板 62 ガラス板 63 ビーズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−191826(JP,A) 特開 平3−230123(JP,A) 特開 昭64−24230(JP,A) 特開 昭63−135917(JP,A) 特開 昭54−143093(JP,A) 特開 平2−239313(JP,A) 実開 昭62−181926(JP,U) 実開 昭49−130848(JP,U) 実開 平3−98425(JP,U) 実開 昭58−131020(JP,U)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面板と対向するガラス板との間に液晶
    が充填された液晶表示装置において、 上記ガラス板上面に形成された偏光膜と、 上記偏光膜の上面に形成されたタブレットと、 上記ガラス板の下面に配置された第1の電極と、 上記第1の電極と直交する方向に、上記裏面板の上面に
    配置された第2の電極と、 上記タブレットの上面に配置され、上記第1の電極また
    は上記第2の電極の配置ピッチより細かくなるように
    /n倍(nは2以上の自然数)のピッチで表面に凹部と
    凸部が形成されたレンズ効果を有する表面板と 表示単位ピッチで上記凹部の位置に沿って上記裏面板と
    上記ガラス板との間に形成されたスペーサとを備えるこ
    とを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 上記表面板はレンチキラーレンズ状であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 上記表面板には、前記凸部が格子状に形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表
    示装置。
  4. 【請求項4】 裏面板と対向するガラス板との間に液晶
    が充填された液晶表示装置を有する情報処理装置におい
    て、 上記ガラス板上面に形成された偏光膜と、 上記偏光膜の上面に形成されたタブレットと、 上記ガラス板の下面に配置された第1の電極と、 上記第1の電極と直交する方向に、上記裏面板の上面に
    配置された第2の電極と、 上記タブレットの上面に配置され、上記第1の電極また
    は上記第2の電極の配置ピッチより細かくなるように
    /n倍(nは2以上の自然数)のピッチで表面に凹部と
    凸部が形成されたレンズ効果を有する表面板と 表示単位ピッチで上記凹部の位置に沿って上記裏面板と
    上記ガラス板との間に形成されたスペーサと上記タブレ
    ットにより検出された座標信号に基づく情報を上記液晶
    表示装置に表示させる処理を行う処理手段とを備えるこ
    とを特徴とする情報処理装置。
  5. 【請求項5】 裏面板と対向するガラス板との間に液晶
    が充填された液晶表示装置において、 上記ガラス板の上面に形成された偏光膜と、 上記ガラス板の下面に配置された第1の電極と、 上記第1の電極と直交する方向に、上記裏面板の上面に
    配置された第2の電極と、 上記偏光膜の上面に配置され、上記第1の電極または上
    記第2の電極の配置ピッチより細かくなるように1/n
    倍(nは2以上の自然数)のピッチで表面に凹部と凸部
    が形成されたレンズ効果を有する表面板と、 上記裏面板の下面に形成されたタブレットと 表示単位ピッチで上記凹部の位置に沿って上記裏面板と
    上記ガラス板との間に形成されたスペーサとを備えるこ
    とを特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 上記表面板はレンチキラーレンズ状であ
    ることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 上記表面板には、前記凸部が格子状に形
    成されていることを特徴とする請求項5に記載の液晶表
    示装置。
  8. 【請求項8】 上記タブレットは電磁誘導方式であるこ
    とを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 裏面板と対向するガラス板との間に液晶
    が充填された液晶表示装置を有する情報処理装置におい
    て、 上記ガラス板の上面に形成された偏光膜と 上記ガラス板の下面に配置された第1の電極と、 上記第1の電極と直交する方向に、上記裏面板の上面に
    配置された第2の電極と、 上記偏光膜の上面に配置され、上記第1の電極または上
    記第2の電極の配置ピッチより細かくなるように1/n
    倍(nは2以上の自然数)のピッチで表面に凹部と凸部
    が形成されたレンズ効果を有する表面板と、 上記裏面板の下面に形成されたタブレットと、表示単位ピッチ で上記凹部の位置に沿って上記裏面板と
    上記ガラス板との間に形成されたスペーサと、 上記タブレットにより検出された座標信号に基づく情報
    を上記液晶表示装置に表示させる処理を行う処理手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
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