JPH0748996A - シールド掘進機のエレクタ - Google Patents

シールド掘進機のエレクタ

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JPH0748996A
JPH0748996A JP5198445A JP19844593A JPH0748996A JP H0748996 A JPH0748996 A JP H0748996A JP 5198445 A JP5198445 A JP 5198445A JP 19844593 A JP19844593 A JP 19844593A JP H0748996 A JPH0748996 A JP H0748996A
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幸久 平沢
Yasuo Mori
泰雄 森
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧供給排出用の可動可撓管路10のたるみ
等を処理でき、シールド本体aの長さを短くしても設置
できるシールド掘進機のエレクタを提供する。 【構成】 エレクタ本体1と、一端部10aをエレクタ
本体1の回動動作に従って移動するようにエレクタ本体
1側に連結し他端部10bを移動しないように固定して
用いられ、その回動動作に追従できるだけの長さを有す
る油圧供給排出用の可動可撓管路10とを備えたシール
ド掘進機のエレクタにおいて、可動可撓管路10の収納
空間部21を有し、可動可撓管路10のエレクタ本体1
側を出し入れできるようにするための出入口22を形成
した固定枠体20を設けるとともに、可動可撓管路10
の中間部に滑動自在に錘23を取付け、この錘23の荷
重により、可動可撓管路10のエレクタ本体1側を常時
下方に付勢し、収納空間部21内に導き入れるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールド掘進機により
掘削した地下坑を覆工するためのシールド掘進機のエレ
クタに関するもので、エレクタ本体の回動操作時に生じ
る可撓性動力路のたるみ等を処理する手段について改善
しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】シールド掘進機は、よく知られているよ
うに、シールド本体にシールドジャッキで推力を付与し
つつその本体前部のカッタで切羽を掘削して地下坑を掘
進する掘削機である。その掘進した地下坑の周壁には、
セグメントを内張りしてその地下坑を覆工するが、この
セグメントによる地下坑の覆工作業には、周知のよう
に、エレクタと称する覆工作業機が用いられている。こ
のエレクタは、エレクタ本体でセグメントを把持しつつ
所定位置へ回動し、地下坑周壁に沿って順次セグメント
を位置決めして張設する作業を行うための装置である。
このように、エレクタは、エレクタ本体がセグメントを
把持する等の動作をするため、これらの動作を行わせる
伸縮ジャッキ等のアクチュエータを駆動、制御する駆動
用、信号用の油圧や電力等の動力を運ぶための油圧管路
やケーブル等の動力路が設けられている。この動力路
は、エレクタ本体がどの位置に回動しても、その回動動
作に従って屈伸できるように、少なくともエレクタ本体
近辺では、可撓性部材で形成しその長さに余裕をもたせ
ている。そのため、エレクタ本体の回動位置によって
は、この可撓性動力路がたるんだり折り曲がって重なっ
たりする現象が生じ、これを放置したままエレクタ本体
を回動操作すると、可撓性動力路がシールド本体内のジ
ャッキ類等周辺機器類にひっかかったりもつれたりして
損傷する恐れがある。このような事態の発生は、その回
動操作時に作業員が監視して、その損傷を防止するため
の処理を行えば防げるが、このような作業はわずらわし
いばかりでなく、ときには不注意により可撓性動力管路
を損傷してしまうこともある。一方、最近では、このよ
うな事態の発生を人手によらずして防止しようとする技
術も開発されており、ホースリール、ケーブルリールが
実用に供されているが、これらの機器は、スペース上配
置不可能な場合があることから、このような場合に対応
できるようにするための装置も開発されており、その例
として実公昭60ー33199号公報に記載の装置を挙
げることができる。本発明は、この種の装置を、シール
ド掘進機に好適なものにするよう、更に改良しようとす
るものである。
【0003】そこで、この公報に記載の装置を従来技術
として示し、その技術内容を図12に基づいて以下に説
明する。図12は、従来の技術に係る装置を備えたシー
ルド掘進機の要部断面図である。なお、この従来技術の
技術内容を説明するに当たっては、用語や符号は、この
公報に記載のものをそのまま用いないで、本発明との対
応関係が明確になるように、できるだけ後述する本発明
の実施例に合わせるようにしている。
【0004】図12において、aは前部にカッタ(図示
せず)を有し後部がシールドジャッキ(図示せず)によ
り推進されるシールド本体、bはリングガーダ、1はシ
ールド本体a内に設置された回動操作される前述のエレ
クタ本体、2はシールド本体aの内壁に複数固定された
ローラ、3はこのローラー2の複数個により回動可能に
支持されたエレクタ本体1の回動部としてのリング状の
回動枠体、4はこの回動枠体3に設けられた支持体、5
はセグメント把持押付用の押付ジャッキ、6はエレクタ
本体1の回動操作時に後記する可動可撓管路10を巻取
るための巻取り枠体である。エレクタは、エレクタ本体
1側に設けた前記押付ジャッキ5のほか、図示はされて
いないが、固定側であるシールド本体a側に設置した、
回動枠体3を回動駆動するためのエレクタ本体回動用油
圧モータを備えている。エレクタ本体1は、この油圧モ
ータを駆動することにより、その回動枠体3を、通常、
正逆半回転余(±約200°)の回動角度の範囲におい
て所望の方向に所望の回動角度だけ回動させて覆工作業
を行う。
【0005】押付ジャッキ5等エレクタ本体1側の機器
を駆動制御するための動力路である油圧管路について説
明すると、この油圧管路を設ける場合、供給用と排出用
の管路を一対設けることが必要であるが、図12には、
これら一対の管路のうちの片方だけが表れている。図1
2において、7は回動枠体3の外周に固定された一対の
管継手、8はリングガーダbに固定された一対の管継
手、9は一端を管継手7に連結し、他端において押付ジ
ャッキ5等に油圧を供給したりこれらの圧油を排出した
りする、回動枠体3に沿って設けられた油圧供給排出用
の一対の鋼管路、10は一端を管継手7に連結し、他端
をリングガーダbの孔に挿通後管継手8に連結して、回
動枠体3の回動に追従して可動できるようにしているゴ
ムホース等で形成した油圧供給排出用の一対の可動可撓
管路、11は一端を管継手8に連結し他端を図示されて
いない油圧ポンプに接続した油圧供給排出用の一対の固
定油圧管路である。油圧ポンプと押付ジャッキ5等とを
接続する油圧管路は、このような一対の各管路9,1
0,11を一対の各管継手7,8で連結して形成されて
いるので、油圧ポンプの油圧は、一対の各管路9,1
0,11の一方を通じ、固定油圧管路11、可動可撓管
路10、鋼管路9の順序で導かれて押付ジャッキ5等へ
供給される。また、これら押付ジャッキ5等からの排出
油は、一対の各管路9,10,11の他方を通じてその
順序とは逆の順序で帰還し、図示されていないタンクを
経て油圧ポンプへ戻される。可動可撓管路10は、一端
が回動枠体3の回動に従って移動する管継手7に固定さ
れ、他端が不動の管継手8に固定された状態において、
前記のように、回動枠体3の回動に追従して可動できる
ようにする機能を果たすものであるから、管継手7の最
大回動移動距離に見合うだけの余裕をもつように十分長
く形成されている。したがって、この可動可撓管路10
は、このようにその各端部を管継手7,8に固定した状
態において、中間部をそのままの状態で放置しておく
と、すでに述べたように、たるんだり折り曲がって重な
ったりして、エレクタ本体の回動操作時に可撓性動力路
としての可動可撓管路10がシールド本体内の周辺機器
類にひっかかったりすること等により損傷する恐れがあ
る。そのため、この従来の装置においては、その可動可
撓管路10の中間部に張力を付与するための機構を設け
ている。
【0006】その機構について説明すると、図12にお
いて、12はその張力を付与するための機構である自動
張架装置、13はシールド本体aのエレクタ前方天井面
に回転し得るように取り付けたワイヤリール、14はこ
のワイヤリールに巻かれたワイヤ、15はこのワイヤ1
4に連結された、可動可撓管路10の中間部を掛け回す
ための滑車であり、自動張架装置12は、これらワイヤ
リール13、ワイヤ14、滑車15とからなる。ワイヤ
リール13には、滑車15に可動可撓管路10の中間部
を掛け回した際、この滑車15を引き寄せて可動可撓管
路10に絶えず張力を付与するようワイヤ14を巻取る
方向に付勢するためのゼンマイやモータ等の張力付勢手
段が設けられている。従来の装置は、このような構成を
備えているので、エレクタ本体1が中立位置にあるとき
には、ワイヤリール13がその張力付勢手段でワイヤー
14を巻取ることにより、滑車15を図12に示すよう
に距離Lだけ回動枠体3から離反する方向(図の左方)
に引き寄せて長さ2L相当分の可動可撓管路10のたる
みを吸収する。一方、エレクタ本体1がその最大回動角
度である半回転余(約200°)の回動角度だけ正逆何
れかの方向へ回動操作されたときには、可動可撓管路1
0は、その張力付与手段の引き寄せ力に抗して滑車15
をリングガーダbに固定の管継手8の位置にまで移動
し、巻取り枠体6に巻取られながら、ほぼ限度一杯繰り
出される。かくて、この従来の装置によれば、エレクタ
本体1を、その回動角度範囲における何れの位置へ回動
操作した場合でも、可動可撓管路10がたるんだり折り
曲がって重なったりするようなことはなく、これに起因
して発生する可動可撓管路10の損傷事故は、未然に防
ぐことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術は、このよ
うに、可動可撓管路10の損傷事故を防ぐという点では
有効であるが、そのための手段である自動張架装置12
を設けたことに伴って、シールド掘進機にとって致命的
ともいえる欠点が新たに生じる。すなわち、シールド掘
進機においては、掘進方向を変えてこれを円滑に曲進さ
せる上でも、また、掘進時における地山との摩擦抵抗を
減少させて掘進を円滑に進める上でも、シールド本体a
の長さをできるだけ短縮するようにすることが基本的に
必要であり、特に最近では、ユーザーサイドからも強く
要請されてるに至っているが、従来の装置では、前記の
ような自動張架装置12を設けたために、かえって、こ
のような基本的な要求に応えることができなくなる。
【0008】この点について言及すると、従来の装置に
設けられているこの自動張架装置12は、前述したよう
に、エレクタ本体1が中立位置にあるとき、滑車15を
距離Lだけ回動枠体3から離反する方向に引き寄せて長
さ2L相当分の可動可撓管路10のたるみを吸収するよ
うにしたものであるから、このような自動張架装置12
の設置を可能にするためには、シールド本体aは、少な
くとも、滑車15の移動距離Lにワイヤリール13を設
置するに必要なスペース相当分の距離L´を加えただけ
の長さを備えていなければならないことになる。そこ
で、巻取り枠体6の直径をD,円周率をπとして、その
滑車15の移動距離Lを求めと、移動距離Lは、次ぎの
ようにして求めることができる。
【0009】 2L=πD×200°(エレクタ本体1の最大回動角度)/360° ∴ L=πD×5/18=0.87D ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(1) いま、中型のシールド掘進機を想定して、エレクタ本体
1の巻取り枠6の直径Dを例えば3mとすると、滑車1
5の移動距離Lは、前(1)式より約2.6mとなる。
そして、この約2.6mの距離に加えて、ワイヤリール
13を設置するに必要なスペース相当分の距離L´が必
要であることも併せ考えると、シールド本体aは、3m
程度の長さに設計する必要があり、この種の通常のシー
ルド掘進機より1m近く長くなる。このように、従来の
装置は、通常のシールド掘進機には設置することが困難
であるばかりでなく、これを敢えて設置しようとする
と、シールド本体aの長さを通常のものよりかなり長く
せざるを得ず、シールド掘進機の基本的な機能である掘
進機能を損なうことになる。
【0010】このような問題に加え、従来の装置では、
ワイヤリール13を設置する位置がシールド本体aの前
方であるため、これを設置し得るに足るだけの機長を有
するシールド本体aに設置するとしても、各種の制約が
ある。すなわち、シールド本体aの前方には、シールド
ジャッキ、カッタ駆動モータ等多くの機器類が足の踏み
場もないほど設置されており、このような所に、ワイヤ
リール13とともに滑車15を設けたりワイヤ14を張
設したりすると、メンテナンス上問題が生じるばかりで
なく、その設置場所それ自体も制約されることになる。
また、このような従来の装置は、シールド本体aを分割
して回動可能に連結し中折れジャッキで中折れするよう
にした中折れ式のシールド掘進機に設置することは非常
に困難である。
【0011】本発明は、従来の技術にこれらの問題があ
ることに鑑みその改善を図ろうとするものであり、可撓
性動力路の損傷を従来の技術と同様に防止できるばかり
ではなく、シールド本体の長さを短くしても設置でき、
また、どのようなタイプのシールド掘進機にでも制約も
受けることなく、簡便に設置することができるシールド
掘進機のエレクタを提供することを目的にする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のこのような目的
は、「アクチュエータを有しその駆動により覆工作業を
行う回動動作をするエレクタ本体と、アクチュエータを
駆動、制御する動力を運ぶための動力路をなし、一端を
エレクタ本体の回動動作に従って移動するようにエレク
タ本体側に連結し他端を移動しないように固定して用い
られ、その回動動作に追従できるだけの長さを有する可
撓性動力路とを備えたシールド掘進機のエレクタにおい
て、可撓性動力路の中間部を収納できるようにするため
の可撓性動力路の収納空間部を有し、可撓性動力路のエ
レクタ本体側を出し入れできるようにするための可撓性
動力路の出入口を形成した固定枠体を設けるとともに、
可撓性動力路のエレクタ本体側を固定枠体に形成した前
記可撓性動力路の収納空間部内に導き入れるようにする
ための導入力を付与する導入力付与手段を付設するよう
にした」ことを特徴とする特許請求の範囲の請求項1に
記載されているとおりのシールド掘進機のエレクタによ
り達成される。
【0013】
【作用】本発明のシールド掘進機のエレクタは、このよ
うな構成を備えているので、エレクタ本体を回動させた
場合に、可撓性動力路のエレクタ本体側の端部がその回
動動作に従って移動し、固定枠体に形成された可撓性動
力路の収納空間部内に収納されている可撓性動力路のエ
レクタ本体側は、可撓性動力路の出入口から回動量に相
当する長さだけ引き出されるため、エレクタ本体を所要
の回動角度、回動操作することが可能である。このよう
な状態において、エレクタ本体を中立位置に戻す方向に
回動させた場合には、可撓性動力路のエレクタ本体側
は、導入力付与手段で導入力が付与されることにより、
固定枠体の出入口から固定枠体の収納空間部内にその回
動量に相当する長さだけ導き入れられて収納空間部内に
納まり、周辺機器に引っ掛かったり、もつれたりするよ
うなことはない。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を、図1乃至図10に基づい
て説明する。図1は、本発明の実施例のシールド掘進機
のエレクタを同掘進機に設置した状態において、その要
部を概略的に示した正面図、図2は、図1のA−A断面
図、図3は、固定枠体の近辺だけを示した図1と同様の
図で、エレクタ本体が時計回り方向に90°回動した場
合の状態を示す正面図、図4は、エレクタ本体が時計回
り方向に180°回動した場合の状態を示す図3と同様
の図、図5は、エレクタ本体が反時計回り方向に90°
回動した場合の状態を示す図3と同様の図、図6は、エ
レクタ本体が反時計回り方向に180°回動した場合の
状態を示す図3と同様の図、図7は、図1中の錘の部分
に関する構成を実際上具体化する場合の第1の例を示す
正面図、図8は、図7のB−B断面図、図9は、図1中
の錘の部分に関する構成を実際上具体化する場合の第2
の例を示す側面図、図10は図1のエレクタを泥水式シ
ールド掘進機に設置する場合における固定枠体の第1の
配置方式の例を示す正面図、図11は、第2の配置方式
を示す図10と同様の図である。図1乃至図11におい
て、図12と同一の符号を付けた部分は、同図と同等の
部分を表しているので、説明の重複を避けるため詳述し
ない。
【0015】本発明の実施例のシールド掘進機のエレク
タは、図1及び図2では略しているが、エレクタ本体1
については、巻取り枠体6を備えていない点を除けば、
図12に示す従来の装置と同様の構成を備えており、し
たがって、従来の装置と同様、「可動側に設けられた押
付ジャッキ5や固定側に設置された図示されていないエ
レクタ本体回動用油圧モータ等を有しこれらの駆動によ
り回動動作をしながら覆工作業を行うエレクタ本体1
と、一端をエレクタ本体1の回動動作に従って移動する
ようにエレクタ本体1側に連結し他端を移動しないよう
に固定して用いられ、その回動動作に追従できるだけの
長さを有する油圧供給排出用の油圧管路の一部をなす可
動可撓管路10とを備え」ている。本実施例のエレクタ
は、このようなエレクタ本体1と可動可撓管路10とを
備えた従来の装置と同様の構成のエレクタにおいて、新
たに、固定枠体20を設けるとともに、この固定枠体2
0と協働して可動可撓管路10の処理を行う錘23を付
設したものであり、覆工作業の際には、これらの部材
を、図1に示すようにシールド掘進機に設置して使用す
る。
【0016】まず、本実施例のエレクタにおいて新たに
設けられたこれらの部材に関する構成を図1及び図2に
基づいて詳述すると、図において、20は回動枠体3よ
り若干小径の円筒状の固定枠体で、内側には、可動可撓
管路10の中間部を収納できるようにするための収納空
間部21を有するとともに、頂部には、この可動可撓管
路10のエレクタ本体1側を出し入れできるようにする
ための出入口22が形成されている。この出入口22
は、本実施例では固定枠体20頂壁に平面視H形の切り
欠きを形成して、その切り欠いた部分の頂壁を左右外側
に折り曲げることにより、可動可撓管路10のエレクタ
本体1側を出し入れする場合のガイド部20a,20b
を左右に形成しているが、単に孔を穿設することにより
形成してもよい。固定枠体20は、回動枠体3内に同心
円状に設けられているため、後述するように巻取り枠体
6と同様の働きもする。23は可動可撓管路10の中間
部に滑動自在に取り付けられる錘で、この錘23の荷重
により、可動可撓管路10のエレクタ本体1側を常時下
方に付勢し、収納空間部21内に導き入れるようにする
ための導入力を付与する。可動可撓管路10は、エレク
タ本体側取出端部10aが従来の装置と同様に鋼管9に
連結する等して押付ジャッキ5等へ接続されているとと
もに、固定側取出端部10bが移動しないように固定さ
れて油圧ポンプに接続されている。その場合に、可動可
撓管路10の端部を、固定枠体20の側部開口近辺で、
従来の装置のように、固定状態にある管継手8のような
ものに連結して固定し、固定油圧管路11を介して油圧
ポンプに接続してもよいし、エレクタ本体1と油圧ポン
プとを接続する油圧管路に長尺の可撓性管路を用い、同
管路を、固定枠体20の側部開口近辺で適宜の手段によ
り固定して、この固定部を可動可撓管路10の固定側取
出端部10bとすることにより、その固定部とエレクタ
本体1との間に可動可撓管路10を形成するようにして
もよい。
【0017】本実施例のエレクタは、このような構成を
備えているので、エレクタ本体1が中立位置(図1の位
置)にあるときには、可動可撓管路10のエレクタ本体
1側が錘23の荷重で固定枠体20の収納空間部21に
引き入れられ、可動可撓管路10は、図1に示されてい
るように、屈曲してその屈曲部が底部にまで達した状態
で同空間部21内に納まっている。この場合、固定枠体
20の収納空間部21では、前(1)式における長さ2
L(=0.87D×2=1.74D)相当分の可動可撓
管路10のたるみを吸収しなければならないことになる
が、固定枠体20は、回動枠体3より若干小径であるに
すぎないから、その収納空間部21に収納可能な可動可
撓管路10の長さは、2Dよりも若干小さいいだけであ
り、固定枠体20の収納空間部21においては、そのた
るみを吸収するに足るだけの十分な空間を確保すること
ができる。このような状態において、いま、エレクタ本
体1を操作して時計回り方向に回動させると、可動可撓
管路10のエレクタ本体側取出端部10aがその回動動
作に従って移動し、可動可撓管路10のエレクタ本体1
側は、ガイド板20aに案内されながら、錘23の荷重
に抗して緊張状態で出入口22から引き出されるととも
に、錘23は上昇する。そして、エレクタ本体1が90
°回動した場合には、図3に示すような状態となり、1
80°回動した場合には、可動可撓管路10のエレクタ
本体1側が固定枠体20の周壁に巻取られ、図4に示す
ような状態となる。また、エレクタ本体1を反時計回り
方向に回動させると、同様にして、可動可撓管路10の
エレクタ本体1側が今度は左側のガイド板20bに案内
されながら引き出されるとともに、錘23が上昇し、エ
レクタ本体1が90°回動した場合には、図5に示すよ
うな状態となり、180°回動した場合には、可動可撓
管路10のエレクタ本体1側が固定枠体20に巻取ら
れ、図6に示すような状態となる。エレクタ本体1を、
このように回動させた状態から中立位置に戻すように操
作すると、可動可撓管路10のエレクタ本体1側は、錘
23の荷重により引っ張られて、固定枠体20の出入口
22から収納空間部21内に導き入れられ、図1に示さ
れているような状態で同空間部21内に納まる。
【0018】したがって、本実施例によれば、エレクタ
本体1を、その回動角度範囲における何れの位置へ回動
操作した場合でも、可動可撓管路10のたるみが常に吸
収されるので、同管路10がたるんだり折り曲がって重
なったりするようなことはなく、これに起因して発生す
る可動可撓管路10の損傷事故を未然に防ぐことができ
る。その場合に、本実施例では、可動可撓管路10のエ
レクタ本体1側を、特に、錘23の荷重で常時下方に付
勢して同管路10のたるみを吸収するようにしており、
従来の装置のように、滑車15を回動枠体3から離反す
る方向に引き寄せてそのたるみを吸収するようなことは
していないので、シールド本体の長さを短くしても設置
でき、また、どのようなタイプのシールド掘進機にも格
別の制約を受けることなく、簡便に設置することができ
るエレクタを得ることができるとともに、従来の装置に
設けられている自動張架装置12のような複雑な機構を
要することなくその構造も簡単である。また、可動可撓
管路10の中間部を、特に、固定枠体20の収納空間部
21内に導き入れるようにしているので、可動可撓管路
10が周辺機器に接触する危惧は全くなく、その損傷を
確実に防止することができる。さらに、固定枠体20
は、このような機能を発揮すると同時に、可動可撓管路
10を巻取るための巻取り枠体6としての機能も兼備す
るので、従来の装置に比べて部品点数を少なくすること
もできる。
【0019】ところで、本実施例のエレクタにおいて、
錘23を可動可撓管路10に取り付ける場合には、錘2
3が同管路10から脱落しないようにすることが必要で
あるが、このようなことは、図7・図8又は図9に例示
するような構成により実現できる。図7・図8の例につ
いて説明すると、この例では、固定枠体20の両側に、
スリット32を設けた一対のガイド板31を垂直方向に
取り付けるとともに、錘23を糸巻車状に形成して、そ
の中心部両側にそれぞれ軸33を設けている。したがっ
て、この糸巻車状の錘23の中央凹部を可動可撓管路1
0の中間部に引っ掛けた後、その両側の各軸33を各ガ
イド板31の頂部から、図に示すようにスリット32に
嵌挿すれば、錘が上下に移動自在で、かつ、可動可撓管
路10から脱落しないようにすることができる。
【0020】図9の例について説明すると、この例で
は、糸巻車状に形成された錘23の中心部両側から、そ
の錘23の重心を下げるための安定部材としての錘片3
4が垂下片35を介して回動軸36により揺動自在に吊
り下げられている。したがって、錘片34は、常に、鉛
直方向を指向しつつ、錘23の重心を可動可撓管路10
よりも下方に位置させるようにするため、錘23は、同
管路10に常に安定した状態で吊られており、脱落する
恐れがない。これらの例から明らかなように、錘23
は、要するに、可動可撓管路10の中間部に対して脱落
しないように滑動自在に取り付ければよいのであるか
ら、錘23を可動可撓管路10に対して良く滑るリング
で吊る等、これらの例以外にも各種の方法が考えられ
る。
【0021】また、本実施例のエレクタをシールド掘進
機に設置する場合には、このエレクタを、シールド本体
aに設置されている送排泥管やコンベア類等の排土装置
と並立するように設置する必要があるが、本実施例のエ
レクタによれば、このような要求にも応えて簡便に設置
することがことができる。すなわち、本実施例のエレク
タでは、錘23は、固定枠体20の断面円形の収納空間
部21内において、常に、垂直方向の中央線上に位置し
ているので、送泥管c及び排泥管dを、図10に示すよ
うに、その中央線よりずらして収納空間部21の内周部
寄りに設置するようにすればよい。一方、送泥管c及び
排泥管dをこのように収納空間部21の内周部寄りに設
置できない場合には、図11に示すように、送泥管c及
び排泥管dを覆うように断面円弧状のカバー37を設け
て、錘23の方を収納空間部21の内周部寄りに若干移
動させるようにすればよい。本実施例のエレクタは、そ
の固定枠体20が前述のように長さ2L相当分の可動可
撓管路10のたるみを吸収できるようにしている関係
上、排土装置を挿通して設置できるだけの広い収納空間
部21を有しており、そのため、排土装置がスクリュー
コンベア等のコンベア類の場合でも、これらの方法を適
用することにより、格別の制約を受けることなく、シー
ルド本体aに簡単に設置することができる。
【0022】本実施例では、可撓性動力路が油圧を供給
排出する油圧管路である場合について述べたが、本発明
は、可撓性動力路が電力を供給するケーブルのような可
撓性電路である場合でも当然適用できる。また、導入力
付与手段が可動可撓管路10の中間部に滑動自在に取り
付けられる錘23である場合の例について述べたが、そ
の手段にバネ力も用いることもでき、要は、可撓性動力
路のエレクタ本体側を可撓性動力路の収納空間部内に導
き入れるようにするための導入力を付与できるような手
段を用いれば、本発明の目的は達成される。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、特許請求の範囲に記載された構成、特に、「可撓性
動力路の中間部を収納できるようにするための可撓性動
力路の収納空間部を有し、可撓性動力路のエレクタ本体
側を出し入れできるようにするための可撓性動力路の出
入口を形成した固定枠体を設けるとともに、可撓性動力
路のエレクタ本体側を固定枠体に形成した前記可撓性動
力路の収納空間部内に導き入れるようにするための導入
力を付与する導入力付与手段を付設するようにした」構
成を採用しているから、エレクタ本体を、その回動角度
範囲における何れの位置へ回動操作した場合でも、可撓
性動力路のエレクタ本体側を導入力付与手段により可撓
性動力路の収納空間部内に導き入れて可撓性動力路の中
間部を収納することができ、その結果、可撓性動力路が
たるんだり折り曲がって重なったりするようなことはな
く、その損傷を確実に防止することができる。その場合
に、可撓性動力路のエレクタ本体側を、特に、導入力付
与手段により収納空間部内に導き入れるようにする導入
力を付与するようにしており、従来の装置のように、滑
車15を回動枠体3から離反する方向に引き寄せてその
たるみを吸収するようなことはしていないので、シール
ド本体の長さを短くしても設置でき、また、どのような
タイプのシールド掘進機にも、制約も受けることなく、
簡便に設置することができるシールド掘進機のエレクタ
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のシールド掘進機のエレクタを
同掘進機に設置した状態において、その要部を概略的に
示した正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】固定枠体の近辺だけを示した図1と同様の図
で、エレクタ本体が時計回り方向に90°回動した場合
の状態を示す正面図である。
【図4】エレクタ本体が時計回り方向に180°回動し
た場合の状態を示す図3と同様の図である。
【図5】エレクタ本体が反時計回り方向に90°回動し
た場合の状態を示す図3と同様の図である。
【図6】エレクタ本体が反時計回り方向に180°回動
した場合の状態を示す図3と同様の図である。
【図7】図1中の錘の部分に関する構成を実際上具体化
する場合の第1の例を示す正面図である。
【図8】図7のB−B断面図である。
【図9】図1中の錘の部分に関する構成を実際上具体化
する場合の第2の例を示す側面図である。
【図10】図1のエレクタを泥水式シールド掘進機に設
置する場合における固定枠体の第1の配置方式の例を示
す正面図である。
【図11】第2の配置方式を示す図10と同様の図であ
る。
【図12】従来の技術に係る装置を備えたシールド掘進
機の要部断面図である。
【符号の説明】 1 エレクタ本体 2 ローラー 3 回動枠体 5 押付ジャッキ 6 巻取り枠体 7,8 管継手 9 鋼管 10 可動可撓管路 11 固定油圧管路 20固定枠体 21 収納空間部 22 出入口 23 錘 31 ガイド板 32 スリット 33 軸 34 錘片 35 垂下片 36 回動軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータを有しその駆動により覆
    工作業を行う回動動作をするエレクタ本体と、アクチュ
    エータを駆動、制御する動力を運ぶための動力路をな
    し、一端をエレクタ本体の回動動作に従って移動するよ
    うにエレクタ本体側に連結し他端を移動しないように固
    定して用いられ、その回動動作に追従できるだけの長さ
    を有する可撓性動力路とを備えたシールド掘進機のエレ
    クタにおいて、可撓性動力路の中間部を収納できるよう
    にするための可撓性動力路の収納空間部を有し、可撓性
    動力路のエレクタ本体側を出し入れできるようにするた
    めの可撓性動力路の出入口を形成した固定枠体を設ける
    とともに、可撓性動力路のエレクタ本体側を固定枠体に
    形成した前記可撓性動力路の収納空間部内に導き入れる
    ようにするための導入力を付与する導入力付与手段を付
    設するようにしたことを特徴とするシールド掘進機のエ
    レクタ。
  2. 【請求項2】 導入力付与手段が可撓性動力路の中間部
    に滑動自在に取り付けられる錘であることを特徴とする
    請求項1のシールド掘進機のエレクタ。
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