JPH0748955A - 重量物支持用鉄骨構造 - Google Patents

重量物支持用鉄骨構造

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JPH0748955A
JPH0748955A JP19718593A JP19718593A JPH0748955A JP H0748955 A JPH0748955 A JP H0748955A JP 19718593 A JP19718593 A JP 19718593A JP 19718593 A JP19718593 A JP 19718593A JP H0748955 A JPH0748955 A JP H0748955A
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JP
Japan
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supporting
supporting steel
frames
steel frame
boiler
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Withdrawn
Application number
JP19718593A
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English (en)
Inventor
Manabu Fujishiro
学 藤城
Yoshihide Murase
良秀 村瀬
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication of JPH0748955A publication Critical patent/JPH0748955A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボイラを構成するコールバンカー、ボイラ本
体、脱硝装置等の、機能的に関連し並設する必要のある
装置は、従来一体に形成した支持用鉄骨で支持されてい
たため、固有振動数の分散がはかれず、高重量のものと
なっていた。本発明は固有振動数の分散をはかり、耐振
力に秀れ、軽量にできる重量物支持用鉄骨構造を提供す
ることを目的とする。 【構成】 装置のそれぞれを個別に支持する、支持用鉄
骨を独立に立設して、固有振動数の分散をはかるととも
に、隣接する支持用鉄骨の間に、支持用鉄骨の水平方向
の動きを軽減できるエネルギー吸収装置を介装した。こ
れにより、特定の支持用鉄骨の固有振動数が地震波に近
接して、大きく振動しても、隣接する支持用鉄骨との間
に介装したエネルギー吸収装置により振動を軽減でき
る。これにより支持用鉄骨の横方向の強度を支持する斜
板、梁の数量、重量を軽減でき、耐振力の向上と共に、
重量物支持用鉄骨構造の構造材を削減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発電プラント、化学プ
ラント等のように複数の機能的に関連する装置を並設し
て設ける必要のある場合に、耐震性を有して、重量の大
きい装置を少い鉄骨構造材で支持できるようにした重量
物支持用鉄骨構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の重量物支持用鉄骨構造の一例とし
て、図5にボイラ支持用鉄骨構造を示す。図に示すよう
にボイラ01を構成する、重量の大きいコールバンカー
02、ボイラ本体03、脱硝装置04は、ボイラ支持用
鉄骨構造05に、機能的に関連する装置が、互いに隣接
して並設されて支持されている。また、ボイラ支持用鉄
骨構造05は、柱07、梁08、斜材09等の鉄骨構造
材により一体的に構成されている。このような、ボイラ
支持用鉄骨構造05は、大重量のコールバンカー02、
ボイラ本体03、脱硝装置04等、特に大型のボイラに
なると、それぞれ約1万トン、1万5千トン、5千トン
もの重量になる、重量物を支持するとともに、地震時に
は、これら重量物に作用する水平地震力を負担する必要
がある。このために、高強度のものにする必要があり、
膨大な量の鉄骨構造材を要していた。即ち、ボイラ支持
用鉄骨構造05が機能的に関連する装置を並設して設置
できるように一体的に構築されているため、並設される
装置のうち、最も高重量の装置を支持できる強度を考慮
した構造強度にする必要があり、さらに装置毎に高さ、
幅、重量等の構造特性を変えて、固有振動数がそれぞれ
異るものにして共振周波数を分散できるにも拘わらず、
1つの共振周波数のものにせざるを得ず、耐震構造にす
るための鉄骨構造材の使用が非常に嵩むものとなってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、並設される
個々の装置の重量を支持するに適正な量の鉄骨構造材で
大重量の装置を支持し、しかも耐震性に秀れた重量物支
持用鉄骨構造を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の重量物支持用鉄
骨構造は次の手段とした。
【0005】(1)機能的に関連し、並設する必要のあ
る、重量の大きい、複数の装置を支持するため、個々の
装置の構造特性に合せて支持する、適切な鉄骨構造材で
構成される支持用鉄骨を個々の装置に独立して設けた。
【0006】(2)隣接して立設される支持用鉄骨の間
に、支持用鉄骨の水平方向の振動を減衰できるエネルギ
ー吸収装置を介装した。
【0007】
【作用】上述した手段により、本発明の重量物支持用鉄
骨構造は、並設される個々の装置を各々支持する支持用
鉄骨を、個々の装置に合わせた高さ、幅、重量等の構造
特性のものにすることができる。従って適切な鉄骨構造
材の使用が可能となり、安価で軽量の重量物支持用鉄骨
構造の提供が可能になる。また、構造特性が、個々の装
置を支持する支持用鉄骨ごとに変えられるため、重量物
支持用鉄骨構造を種々の固有振動数を持つ支持用鉄骨の
集合体で構成し、隣接する支持用鉄骨の間にエネルギー
吸収装置を介装することにより地震等による水平揺れを
効果的に低減できるとともに、耐震構造にするために必
要としていた鉄骨構造材の削減が可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の重量物支持用鉄骨構造の実施
例について図面により説明する。図1は、本発明の第一
実施例を示す図である。機能的に各々関連し並設される
高重量の装置を支持する支持用鉄骨、すなわちコールバ
ンカー2を支持するバンカー支持用鉄骨12、ボイラ本
体3を支持するボイラ支持用鉄骨13、および脱硝装置
4を支持する脱硝支持用鉄骨14は、おのおの独立して
隣接立設されている。各々の支持用鉄骨12,13,1
4は、柱7、梁8、斜材9等からなる鉄骨構造材を互い
に結合して構成される。そして、それぞれ独立して立設
されたバンカー支持用鉄骨12、ボイラ支持用鉄骨1
3、脱硝支持用鉄骨14は、それぞれ高さ、幅、重量等
の構造特性が、支持するコールバンカー2、ボイラ本体
3、脱硝装置4の形状、大きさ、および重量に応じて、
それぞれ変えられており、このため支持される装置を含
めた支持用鉄骨12,13,14の固有振動数も異った
ものとなる。
【0009】例えば、バンカー支持用の鉄骨12には、
支持するコールバンカー2の高さ/幅の比が大きいため
スレンダーな構造にする必要があり、このため他のブラ
ントな構造の支持用鉄骨13,14に比べ低い固有振動
数のものとなる。
【0010】固有振動数が異る支持用鉄骨は、地震時に
はそれぞれ違った揺れ方をする。即ち、並設される支持
用鉄骨の間には相対変位が発生する。このため、隣接す
るバンカー支持用鉄骨12とボイラ支持用鉄骨13との
間、およびボイラ支持用鉄骨13と脱硝支持用鉄骨14
との間には、それぞれ上下に間隔をおいて複数個所にエ
ネルギー吸収装置10が設置される。
【0011】エネルギー吸収装置10としては、弾塑性
ダンパー等の鋼材や鉛の塑性変形による塑性吸収エネル
ギーを利用するタイプのもの、あるいはオイルダンパー
や粘性ダンパー等の粘性体の粘性減衰による吸収エネル
ギーを利用するタイプのもの、いずれでも良い。鋼材等
の塑性変形による塑性吸収エネルギーを利用するタイプ
のエネルギー吸収装置の荷重・変形関係の代表例を図2
に、また、粘性体の粘性減衰による粘性吸収エネルギー
を利用するタイプのエネルギー吸収装置の荷重・変形関
係の代表例を図3に示す。いずれも荷重・変形関係の履
歴11で囲まれた部分の面積12が吸収エネルギーとな
る。
【0012】このエネルギー吸収装置10の装置により
前記地震時等で生じる、各支持用鉄骨間の相対変位(振
動エネルギー)が吸収され、相対変位が低減される。即
ち、地震等により発生する水平運動の大きさが低下し、
より経済的なボイラ支持用鉄骨構造が実現される。具体
的には、支持用鉄骨の水平方向の加振力が低減するた
め、特に、水平力を負担する斜材9の断面を減らす、あ
るいは本数を減らすことが可能となる。
【0013】本実施例における支持用鉄骨構造の各々の
固有振動数はそれぞれ異るものであったが、支持する重
量の大きい装置の各々が同じ様な形状、重量等の構造特
性を等しくするものである場合には、積極的にある支持
用鉄骨を構成する鉄骨構造材、例えば斜材9を設けない
柱7、梁8から成るラーメン構造とするなどして固有振
動数に差を付して地震等の加振周波数に対して、おのお
の違った揺れ方を発生させるようにしても良い。
【0014】図4は本発明の第二の実施例を示す図で、
重油焚きボイラ等バンカーを必要としないボイラの場
合、支持用鉄骨をボイラ支持用鉄骨と脱硝支持用鉄骨と
に分けて立設したものである。図に示すように、ボイラ
本体3を支持するボイラ支持用鉄骨13、および脱硝装
置4を支持する脱硝支持用鉄骨14がおのおの独立して
設けられている。各支持用鉄骨は、柱7、梁8、斜材9
等からなる鉄骨構造材を互いに結合して構成される。更
にボイラ支持用鉄骨13、脱硝支持用鉄骨14との間に
は、上下に間隔をおいて複数個所にエネルギー吸収装置
10が設置される。このような構成において、この2つ
の支持用鉄骨は重量、高さ、剛性等の特性が異なるた
め、固有振動数は異ったものとなる。あるいは積極的
に、いずれかの支持用鉄骨を斜材9を設けない柱7、梁
8から成るラーメン構造とするなどして固有振動数に差
を付けてもよい。固有振動数が異るため、地震時には、
各支持用鉄骨はおのおの異った揺れ方をする。即ち、各
支持用鉄骨間には相対変位が発生することとなる。従っ
て、第一実施例と同じく地震時には、支持用鉄骨間の複
数個所に設置されたエネルギー吸収機構10により振動
エネルギーが吸収され地震応答が低減される。即ち、地
震により発生する水平地震力が低減し、より経済的なボ
イラ支持鉄骨構造が実現される。
【0015】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明の重量物支
持用鉄骨構造によれば、特許請求の範囲に示す簡素な構
成により、地震等により支持用鉄骨に作用する水平力が
低減されるため、水平力を負担する斜材の断面を低減す
る、あるいは本数を減らすことが可能となり、経済的な
重量物支持鉄骨構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の重量物支持用鉄骨構造の第1実施例と
しての、ボイラ支持用鉄骨構造を示す側面図。
【図2】図1のエネルギー吸収装置の一実施例である、
弾塑性ダンパーの荷重・変形関係図。
【図3】図1のエネルギー吸収装置の第二実施例であ
る、オイルダンパー、粘性ダンパーの荷重・変形関係
図。
【図4】本発明の第二実施例としてのボイラ支持用鉄骨
構造を示す側面図。
【図5】従来のボイラ支持用鉄骨構造を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 重量物支持用鉄骨構造としてのボイラ支持用鉄
骨構造 2 コールバンカー 3 ボイラ本体 4 脱硝装置 7 柱 8 梁 9 斜材 12 コールバンカー支持用鉄骨 13 ボイラ本体支持用鉄骨 14 脱硝支持用鉄骨

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機能的に並設して使用される複数の装置
    を支持する重量物支持用鉄骨構造において、前記装置の
    それぞれを個別に支持する支持用鉄骨を独立に立設し、
    隣接する前記支持用鉄骨の間に、前記支持用鉄骨の水平
    方向の動きを軽減できるエネルギー吸収装置を介装した
    ことを特徴とする重量物支持用鉄骨構造。
JP19718593A 1993-08-09 1993-08-09 重量物支持用鉄骨構造 Withdrawn JPH0748955A (ja)

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JP19718593A JPH0748955A (ja) 1993-08-09 1993-08-09 重量物支持用鉄骨構造

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JP19718593A JPH0748955A (ja) 1993-08-09 1993-08-09 重量物支持用鉄骨構造

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JPH0748955A true JPH0748955A (ja) 1995-02-21

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ID=16370223

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19718593A Withdrawn JPH0748955A (ja) 1993-08-09 1993-08-09 重量物支持用鉄骨構造

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019120067A (ja) * 2018-01-09 2019-07-22 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ボイラ構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019120067A (ja) * 2018-01-09 2019-07-22 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ボイラ構造

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