JPH0748853A - 土木工事用強化防水シート及びその製造法 - Google Patents

土木工事用強化防水シート及びその製造法

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JPH0748853A
JPH0748853A JP3046124A JP4612491A JPH0748853A JP H0748853 A JPH0748853 A JP H0748853A JP 3046124 A JP3046124 A JP 3046124A JP 4612491 A JP4612491 A JP 4612491A JP H0748853 A JPH0748853 A JP H0748853A
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JP
Japan
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sheet
expanded metal
vinyl chloride
resin sheet
soft vinyl
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Pending
Application number
JP3046124A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Matsumoto
寿夫 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MATSUMOTO KOKAN KK
Original Assignee
MATSUMOTO KOKAN KK
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Publication date
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Revetment (AREA)
  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】従来の土木用熱可塑性樹脂シート就中塩化ビニ
ル樹脂シートの破損を防止すること。 【構成】熱可塑性樹脂シートとエキスパンドメタルとを
組合せて使用すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は貯水池、築堤、トンネ
ル、水路、斜面、砂漠の緑化などの土木工事に用いる防
水シートに関し、特にエキスパンドメタルで強化された
シートに関する。更に詳しくは塩化ビニル樹脂シートの
柔軟さを害せず、該塩化ビニル樹脂シートの変形に追従
して容易に変形すると同時に該塩化ビニル樹脂シートを
強化することができる土木工事用の強化された防水シー
トを開発することである。
【0002】
【従来の技術】従来貯水池や堤防水路など水の侵入、或
いは逆に水の漏れを完全に防ぐ必要のある土木工事には
軟質塩化ビニル樹脂シート、ゴムシートなどが用いられ
ている。
【0003】これらのシートは当該施工部分を少しの切
れ目もない状態にシートの継目を完全に接着、或いは溶
接して一体化してから必要に応じ緩衝マットなどを敷
き、その上に所定のコンクリートブロックなどで構築す
るものである。そしてこの樹脂シートはそのままで残さ
れている。
【0004】従来の防水シートは軟質塩化ビニル樹脂或
いは合成ゴムなどの単一組成で、且つ柔軟な素材からな
っているために、工事現場において突出した鋭利な岩石
により、特にこのような岩石とコンクリートブロックと
に挟まれたとき、或いはシートの土砂側が水で洗われ岩
石などの尖鋭な先端が露出して直接シートに接触し、コ
ンクリートブロックに向かってシートに突き刺さり、シ
ートに穴を空けることがある。またモグラなどの動物が
該シートに穴を空けることがあった。このようにシート
に穴が空くとたちまち貯水池などに漏水が起こり、それ
が構築した全てにわたって連鎖的に拡大して致命的な難
点となる。そして一旦穿穴されてしまうと、これを修理
しようとしてもコンクリートブロック側からは、どこが
穿穴箇所なのか全く判らないので大掛かりな改修をしな
ければならない欠点があった。
【0005】また砂漠の緑化などで砂の表面から一定の
深さに防水シートを敷き、広い面積で使用されることが
あるが、軟質塩化ビニル樹脂の伸びが150〜300%
もあることから一部に荷重が集中するようなとき、その
部分が簡単に伸びて薄くなり、そこに更に荷重が集中し
てシートが伸びて切れるか或いは無理な伸展による疲
労、劣化などから寿命が短くなることがあった。
【0006】これを解決する手段として既にシートの片
面または全面に、或いは2枚のシート間にサンドイッチ
状にステンレス箔を接着または挟持せしめてシートを強
化することが提案されている。この方法は著しくコスト
がかかるばかりでなく、これらの接着性には極めて不安
がある。更に決定的な欠点は、ステンレス箔は通常 0.1
mm程度であるためシワを生じて屈曲するが、全く展性が
ないため甚だ施工性が悪いばかりでなく、凹凸の多い施
工現場では従来の軟質ビニル樹脂シートの 1.2〜 1.5倍
もの多量の強化シートを要し、甚だ高価につき全く実用
性がなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明が解決し
ようとする課題は、上記従来のこの種防水シートの上記
各難点を解消することである。即ち、この発明は上記欠
点に鑑み、穴の穿くことが極めて少なく、しかも製造が
容易で廉価な強化防水シートを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題は軟質ビニル樹
脂シート或いはゴムシートなどの熱可塑性樹脂シートに
金属製の網、たとえばステンレススチール製のエキスパ
ンドメタルを複合させることによって解決される。尚こ
の発明にいうエキスパンドメタルとは網目寸法に応じた
刃が金属板に千鳥状の切れ目(スリット)を入れ、これ
を所定寸法にエキスパンド、即ち広げて網目を形成させ
たものをいい、その最も好ましいものはステンレススチ
ール製エキスパンドメタルである。
【0009】
【発明の作用及び構成】本発明の強化防水シートは基本
的には熱可塑性樹脂シート、好ましくは軟質塩化ビニル
樹脂シートまたはゴムシートとエキスパンドメタルとか
らなるものであり、特に好ましくは上記シート中にエキ
スパンドメタルが埋設されてなるものである。
【0010】シートの厚みは通常 0.5mm〜10mm、好ま
しくは 1.5mm〜5mm程度であり、またエキスパンドメタ
ルの厚さは通常 0.1mm〜1mm、好ましくは 0.2mm〜 0.5
mm程度である。エキスパンドメタルはシートの片面上、
または両面上に接着乃至貼付されていてもよいが、シー
ト中に埋設されていることが好ましい。また埋設の形態
の一つとして、2枚乃至複数枚のシート間に適宜にサン
ドイッチ状にエキスパンドメタルが挟持された構造のも
のも好ましい例である。エキスパンドメタルはシートの
表面積全面に存在することが最も好ましいが、上記シー
トの表面積の80%以上存在しているものでもよい。こ
の場合にはシートの全面に均一にエキスパンドメタルが
分布するようにする必要がある。
【0011】埋設される形態としてシート中のほぼ真中
にエキスパンドメタルが存在する必要は必ずしもなく、
適宜にいずれか一方に偏って埋設されていてもよく、ま
た一部エキスパンドメタルが表面に現出していてもよ
い。エキスパンドメタルとしては代表的にはステンレス
製のものを例示できるが、その他銅−アルミ、その他の
金属でもよい。またエキスパンドメタルの形状としても
スタンダード型に限定されず、フラット型、グレーティ
ング型その他の各種の形状のものが適用できる。
【0012】シートを構成する樹脂としては、軟質塩化
ビニル樹脂だけでなく、ポリエチレン、ポリプロピレン
などのポリオレフィンを始め、広く熱可塑性樹脂が使用
され、また各種のゴムシートも使用できる。特に好まし
いものは軟質塩化ビニル樹脂とゴムであり、ゴムとして
は天然、合成いずれでもよい。またシート自体に模様と
凹凸を賦与したものでもよい。
【0013】本発明の防水シートを製造するに際して
は、特にその製法は特定されず、上記構造の防水シート
が製造できる方法であればよい。その代表的な2、3の
例について以下に説明する。樹脂シートをあらかじめ製
造し、これにエキスパンドメタルを固定する方法であ
り、固定の方法としては両者がある程度固定される方法
であればよく、接着してもよく、またシート中に埋設し
てもよく、或いはシートを加熱して表面を溶融して固定
してもよい。この場合の埋設はシートの表面を溶融し、
エキスパンドメタルを中に押し込んで埋設する方法を代
表例として例示できる。他の方法はシートを成形する際
にエキスパンドメタルと共に一度に成形する方法であ
る。この場合もエキスパンドメタルはシート中に埋設さ
れるようにしてもよく、またシートの表面にくるように
してもよい。複数枚のシートの間にエキスパンドメタル
をサンドイッチ状に介在させる際も上記2つのいずれの
方法を採用してもよい。本発明のシートは土木工事だけ
に限るものではなく、その他屋上の防水を始め、防水が
要求される各種分野において広く使用できる。
【0014】
【実施例】以下実施例によってこの発明の詳細を説明す
る。第一の実施例は図1のように軟質塩化ビニル樹脂シ
ート1で厚さが2mm、巾1m、長さが20m、又は長さ
が無限に押し出されてくるものを用いる。エキスパンド
メタル2はステンレスでSUS430、厚さが 0.2mmの
箔を熱処理したものを用い、図2のようにスタンダード
の菱形にエキスパンドしたものとする。サイズとしては
A=5mm、B=8mm、C= 0.2mm、D= 0.2mmが例示で
きる。
【0015】このエキスパンドメタル2は素材箔にスリ
ットを入れてからAの方向に20倍押し広げ(Expa
nd)たもので材料コストが1/20になるばかりでな
く、シート1に対して優れた投錨効果を発揮する。また
エキスパンドメタル2は柔軟で屈曲、伸展も自由であ
り、シート1と共に施工対象物に適応して順応する能力
が大である。エキスパンドメタル2はそのまま用いても
よいが、軟質塩化ビニル樹脂シートとの接着性をよりよ
くするために表面処理、更には必要に応じて酢酸ビニル
樹脂系、合成ゴム系、エポキシ樹脂系その他の適宜なコ
ーティングを施すことができる。
【0016】押し出し機から押し出されてくる軟質塩化
ビニル樹脂シート1の上に図1のようにエキスパンドメ
タル2を重ねて移動させ、その上から加熱装置たとえば
ヒーター、バーナー3などで、軟質塩化ビニル樹脂シー
トの溶融点212℃以上に加熱して、該シート1の表面
を溶融させ、次いでこの表面層の中にエキスパンドメタ
ル2を上ロール4、下ロール5で押圧埋設させて複合シ
ート6とする。このときエキスパンドメタル2の一部が
露出してもよいが全部がシート1の表面層の中に埋設す
ることが更に望ましい。
【0017】この際上ロール4はフッ素樹脂加工など適
宜な非粘着性処理を施すことができ、また下ロール5を
冷却することも好ましい態様の一つである。下ロール5
の冷却によってシート1の表面の溶融が安定して行われ
る。
【0018】第2の実施例は図3のようにベースシート
7の上にエキスパンドメタル8を置き、その上からコー
トシート9を重ねてサンドイッチ状に複合シート10を
作る例である。このときの複合シート10の厚さが2mm
の場合ベースシート7は 1.7mm、コートシート9は 0.3
mmが好ましい。尚当然のことながら同じ厚さのシートに
エキスパンドメタルをサンドイッチにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】この発明によって従来耐老化性、耐久
性、コスト及び施工の面から軟質塩化ビニル樹脂単一組
成シートの使用を余儀なくされ、そのために生じていた
欠点が解決され低いコストでしかも以下のごとき効果を
示す。
【0020】また柔軟性、及びシートの接着接合は従来
と全く同じで接着剤、熱溶着など従来と同じに施工でき
る。 (イ)自由に屈曲伸展変形するが、必要以上に伸びな
い。 (ロ)岩石などの突起があっても極部伸展による直接の
穿孔が生じない。 (ハ)無理な伸延がないので素材の差化劣化が遅くな
り、寿命が長くなる。 (ニ)ネズミなど動物の牙で食い破れない。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施例の製造方法を示す説明図であ
る。
【0022】
【図2】エキスパンドメタルの網目の寸法を示す説明図
である。
【0023】
【図3】第2実施例の説明図である。
【0024】
【符号の説明】
1 軟質塩化ビニルシート 2 エキスパンドメタル 3 ヒーター 4 上ロール 5 下ロール 6 強化防水シート 7 ベースシート 8 エキスパンドメタル 9 コートシート 10 強化防水シート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月30日
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E02B 7/02 A E02D 31/02 7204−2D E21D 11/38 A 7635−2D

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】土木工事などに用いる強化防水シートにお
    いて、熱可塑性樹脂シートとエキスパンドメタルとから
    なることを特徴とする強化防水シート。
  2. 【請求項2】上記エキスパンドメタルが上記樹脂シート
    中に埋設されてなる請求項1のシート。
  3. 【請求項3】エキスパンドメタルが樹脂シートのいずれ
    かの片面に偏って埋設されている請求項1のシート。
  4. 【請求項4】熱可塑性樹脂シートが軟質塩化ビニル樹脂
    シートまたはゴムシートである請求項1のシート。
  5. 【請求項5】軟質塩化ビニル樹脂シートの片面を溶融点
    以上に加熱して溶融せしめ、その中にエキスパンドメタ
    ルを埋設することを特徴とする請求項1の土木工事用強
    化防水シートの製造法。
  6. 【請求項6】厚みの異なる2枚の軟質塩化ビニル樹脂シ
    ートの間に、エキスパンドメタルをサンドイッチ状に挟
    持せしめ、次いでこれらを接合する請求項1の土木工事
    用強化防水シートの製造法。
JP3046124A 1991-02-18 1991-02-18 土木工事用強化防水シート及びその製造法 Pending JPH0748853A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8528290B2 (en) 2009-03-31 2013-09-10 Kwang Seok Oh Flooring article

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8528290B2 (en) 2009-03-31 2013-09-10 Kwang Seok Oh Flooring article

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