JPH0748799A - 嵩高合成パルプシート及びその製法 - Google Patents

嵩高合成パルプシート及びその製法

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JPH0748799A
JPH0748799A JP5196397A JP19639793A JPH0748799A JP H0748799 A JPH0748799 A JP H0748799A JP 5196397 A JP5196397 A JP 5196397A JP 19639793 A JP19639793 A JP 19639793A JP H0748799 A JPH0748799 A JP H0748799A
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Japan
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synthetic pulp
bulky
melting point
sheet
weight
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JP5196397A
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Yukio Kono
幸雄 河野
Koji Horimoto
耕次 堀本
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Cell Separators (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 液体を吸収後も型くずれのしない、嵩高な合
成パルプシート及びその製法の提供。 【構成】 濾水度が0.1sec/g以上、2.0se
c/g以下の合成パルプ50ないし90重量%、該合成
パルプの融点もしくは分解温度よりも低い融点を有する
バインダー5ないし30重量%、ならびに合成繊維、複
合型熱接着繊維、耐酸性無機繊維及び耐酸性無機粉体か
らなる群から選ばれた少なくとも1種0ないし40重量
%からなる混合物を湿式抄造して得られる嵩高シートで
あって、200g/cm2 荷重時の見掛密度が0.15
g/cm3 以下、でかつ、最大細孔径が50μm以下で
あることを特徴とする嵩高合成パルプシート。この嵩高
合成パルプシートは、前記混合物を湿式抄造する際に、
ワイヤー上に抄き上げた湿潤シートに界面活性剤を散布
し、サクション脱水及び/またはプレス脱水を行うこと
によって製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体を吸収した後も型
くずれのしない、嵩高の合成パルプシートおよびその製
法に関するものであって、より詳しくは、前記特性に加
えて、さらに、耐酸、耐アルカリ等、耐薬品性に優れた
嵩高の合成パルプシート及びその製法に関する。
【0002】
【従来技術】液体を吸収する目的、または、緩衝材用と
して弾力性を与える目的で嵩高なシートを作ることが従
来より提案されている。これらの技術はセルローズを主
体としており、これに嵩高性を与えるため、例えば屈曲
した合成繊維(特開平1−132900号公報)、また
は、三次元捲縮合成樹脂繊維(特開平3−269199
号公報)を加えると云う手段が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの嵩
高シートはセルローズを主体としているため、耐薬品性
に劣っており、例えば、硫酸等のような強酸の液体を吸
収、保持させる用途には不適当であった。
【0004】一方、薬品の洩れ、こぼれ等を吸収させる
物品、また、密閉型蓄電池に使用されるセパレータのよ
うに、その中に電解液を保持せしめる物品の要望は強
く、安価で安全に使用できるものが望まれている。
【0005】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、安価に製造で
き、取扱も容易で、強酸、強アルカリ等を吸収しても変
質することなく、型くずれのしない、嵩高のシートを提
供することにある。
【0006】
【課題を達成するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために提案されたものであって、特定の物性の合
成パルプを使用しワイヤー上の湿潤シートに界面活性剤
を散布して抄紙することにより、嵩高シートを得ること
を特徴とするものである。すなわち、本発明によれば、
濾水度が0.1sec/g以上、2.0sec/g以下
の合成パルプ50ないし90重量%、該合成パルプの融
点もしくは分解温度よりも低い融点を有するバインダー
5ないし30重量%、ならびに合成繊維、複合型熱接着
繊維、耐酸性無機繊維及び耐酸性無機粉体からなる群か
ら選ばれた少なくとも1種0ないし40重量%からなる
混合物を湿式抄造して得られる嵩高シートであって、2
00g/cm2 荷重時の見掛密度が0.15g/cm3
以下、でかつ、最大細孔径が50μm以下であることを
特徴とする嵩高合成パルプシートが提供される。
【0007】また、本発明によれば、濾水度が0.1s
ec/g以上、2.0sec/g以下の合成パルプ50
ないし90重量%、該合成パルプの融点もしくは分解温
度よりも低い融点を有するバインダー5ないし30重量
%、ならびに合成繊維、複合型熱接着繊維、耐酸性無機
繊維及び耐酸性無機粉体からなる群から選ばれた少なく
とも1種0ないし40重量%からなる混合物を湿式抄造
する際に、ワイヤー上に抄き上げた湿潤シートに界面活
性剤を散布し、その後、サクション脱水及び/またはプ
レス脱水を行うことを特徴とする、200g/cm2
重時の見掛密度が0.15g/cm3 以下、でかつ、最
大細孔径が50μm以下である嵩高合成パルプシートの
製法が提供される。
【0008】
【発明の具体的説明】本発明においては、濾水度が0.
1sec/g以上、2.0sec/g以下の合成パルプ
を使用し、ワイヤー上の湿潤シートに界面活性剤を散布
して抄紙することが重要な特徴であり、この際、合成パ
ルプとしては、比表面積が0.1m2/g以上のものが
好ましく、なかんずく、ポリオレフィン系の合成パルプ
が好適に使用される。合成パルプの濾水度が0.1se
c/g以上、2.0sec/g以下であることにより、
繊維間の絡み合いが十分なものとなり、湿式抄造が可能
になる。その結果、繊維間の密着が顕著な嵩高シートを
得ることができる。また、合成パルプの比表面積が0.
1m2 /g以上であることにより、得られる合成パルプ
シートの最大細孔径は小さくなり、保水率が大きい所定
の嵩高合成パルプシートを得ることができる。
【0009】<本発明の嵩高合成パルプシートの特徴>
本発明の嵩高合成パルプシートは、200g/cm3
重時の見掛密度が0.15g/cm3 以下、好ましくは
0.01ないし0.13g/cm3 、最大細孔径が50
μm以下、好ましくは30μm以下、ガーレー透気度が
5sec/300ml以下、好ましくは3sec/30
0ml以下、保水率が600%以上、好ましくは900
%以上のものが、硫酸等の強酸の液体を吸収した後も形
崩れせず、なかんずく、密閉型鉛蓄電池用のセパレータ
のように、電解液を保持させる用途には、好ましい対応
ができるものである。
【0010】<原料素材>本発明において、主材として
用いられる合成パルプは、耐酸、耐アルカリ性等の耐薬
品性を有するものであることが好ましい。例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン等のオレフィンの単独重合体、
エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−1−ブテン
共重合体、エチレン−4−メチルペンテンー1共重合体
等のエチレンと他のα−オレフィンとの共重合体などの
ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリメチル・メタクリ
レート、ポリアクリロニトリルなどの樹脂、塩化ビニル
樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ナイロン、ポリエステル、
ポリフルオロエチレンなどの重合体から得られる合成パ
ルプが挙げられるが、中でも、ポリオレフィン系の合成
パルプが耐薬品性にも優れ、かつ、安価であることから
好適に使用される。この合成パルプは、嵩高合成パルプ
シート全体の50ないし90重量%の割合で使用するこ
とが必要である。
【0011】<バインダー>バインダーとしては、主材
の合成パルプの融点もしくは分解温度よりも低い温度で
接着できる熱接着型バインダーが使用される。この例と
しては、主材の合成パルプよりも融点の低いポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリスチレ
ン、ポリメチル・メタクリレート、ポリアクリロニトリ
ル、塩化ビニリデン樹脂、ナイロン、ポリエステルなど
の重合体から得られる合成パルプが挙げられる。
【0012】また、該バインダーとして、上記合成パル
プと原料を同じくする各種合成繊維、芯の部分が主材の
合成パルプの融点よりも高い融点を有し、鞘の部分が合
成パルプの融点よりも低い融点を有する、いわゆる、鞘
芯型の複合型繊維、ポリオレフィン系樹脂粉末、低融点
ポリエステル粉末、塩化ビニル樹脂粉末、エポキシ樹脂
粉末、またはそれらのエマルジョン、天然あるいは合成
ゴムラテックスおよびアクリル系樹脂エマルジョンから
なる群より選ばれる少なくとも一種が例示される。
【0013】これらの中でも、ポリオレフィン系合成パ
ルプを使用することが好ましい。このバインダーは、主
原料である合成パルプの融点よりも低い融点、好ましく
は5℃以上低い融点を有するものであることが必要であ
る。このバインダーは、5ないし30重量%使用する
が、とくに10ないし25重量%とすることが好まし
い。
【0014】また、本発明においては、シートに強度を
付与する目的で、各種合成繊維、複合型熱接着繊維、耐
酸性無機繊維及び耐酸性無機粉体からなる群より選ばれ
た少なくとも一種を、前記合成パルプとバインダーとの
混合物に配合する。該合成繊維あるいは複合型熱接着繊
維としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等
のオレフィンの単独重合体、エチレン−プロピレン共重
合体、エチレン−1−ブテン共重合体、エチレン−4−
メチルペンテンー1共重合体等のエチレンと他のα−オ
レフィンとの共重合体などのポリオレフィン、ポリスチ
レン、ポリメチル・メタクリレート、ポリアクリロニト
リルなどの樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹
脂、ナイロン、ポルエステル、ポリフルオロエチレンな
どの重合体から得られる各種繊維が挙げられる。
【0015】また、耐酸性無機繊維としては、例えば、
ガラス繊維、シリカ繊維、アルミナシリケート繊維、鉱
滓繊維などの無機繊維を挙げることができる。さらに、
耐酸性無機粉末としては、シリカ粉末、けいそう土など
を例示することができる。これらの配合量は、混合物に
おいて0ないし40重量%、好ましくは0ないし30重
量%である。
【0016】<シート化>本発明においては、上述した
各種原料の混合物を混合した後湿式抄造によりシートが
製造される。湿式抄造ではワイヤー上に湿潤シートが抄
き上げられるが、この湿潤シートに界面活性剤を散布し
た後にサクション脱水及び/またはプレス脱水が行われ
る。得られたシートを乾燥後、さらに加熱処理すること
により嵩高シートが得られる。ここで、散布される界面
活性剤の量は湿潤化能力の大小により異なるが、原料の
混合物の量に対して、0.1ないし10重量%の範囲、
好ましくは0.5ないし5.0重量%の範囲で散布され
る。また、界面活性剤は水で薄めた状態で散布されるこ
とが好ましく、通常、0.1ないし10重量%の範囲の
濃度で使用される。
【0017】抄紙機としては円網、長網、短網、ツイン
ワイヤー抄紙機のいずれもが使用可能であるが、界面活
性剤散布場所の確保とサクションボックスの取付の点か
ら、長網または短網を使用することが好ましい。また、
界面活性剤の散布方法としては、既知の散水ノズル等が
好適に使用される。抄紙は上記のようにして行われ、界
面活性剤を含んだ湿潤シートは容易に脱水され、繊維間
の結合が緩やかになる結果として嵩高なシートが形成さ
れる。ここで重要なことは、湿潤シートに界面活性剤を
散布することであり、これによって本発明が目的とす
る、保水率や透気度に優れた合成パルプシートを得るこ
とができる。
【0018】前記界面活性剤としては、アニオン系、カ
チオン系、両性イオン系、非イオン系の界面活性剤が使
用される。なかでも、アニオン系の界面活性剤が湿潤化
能力が大きいことで好適に使用される。アニオン系界面
活性剤としては、オレイン酸カリ石鹸、ステアリン酸ソ
ーダ石鹸、混合脂肪酸ソーダ石鹸等の脂肪酸塩、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミ
ン、ラウリル硫酸アンモニウム等のアルキル硫酸エステ
ル塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアル
キルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホ
ン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルジフェニ
ールスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチ
レンアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアル
キルアリル硫酸エステル塩、アルケニルコハク酸塩、ア
ルカンスルホン酸塩などが例示される。
【0019】また、前記加熱処理の方法としては、例え
ば、走行するメッシュ状の支持体上に置いた上記シート
を、下方向からバキュームしながら、上方向から加熱す
る熱風貫通型の方法、形成されたシートを熱ロールにて
混合された低融点のバインダーを溶融し、主材の合成パ
ルプを固定させる方法、シートを熱オーブン中で前記バ
インダーを溶融接着させる方法、赤外線ヒーター、ある
いは超音波エネルギーを利用してバインダーを溶融しウ
エブを接着させる方法などが挙げられる。これらの方法
の中では、熱処理温度と製品の嵩高性付与の点で、熱風
貫通型の方法が好ましく使用される。
【0020】かくして得られる嵩高合成パルプシート
は、電気抵抗や放電容量などの特性が優れ、密閉型鉛蓄
電池用のセパレータとして特に好適に使用することがで
きる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、素材として、耐薬品性
を有し、表面積が大きい合成パルプを使用しているた
め、強酸、強アルカリ等の薬品を吸収しても、変質、分
解することなく、吸収した強酸、強アルカリ等の薬品を
良好に保持することができる合成パルプシートが提供さ
れる。また、界面活性剤添加の効果として、本発明によ
る合成パルプシートは良好な親水性を併せ持っている。
この合成パルプシートは、前記特性を生かして、こぼれ
た液体の薬品の拭き取り材、また、密閉型鉛蓄電池用の
セパレーター等のほか、かかる特性が求められる多くの
用途に適応できるものである。
【0022】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて、本発明
を具体的に説明する。なお、実施例中、各物性の測定は
下記の方法によって行った。
【0023】<比表面積の測定>BET法によるN2
スの吸着量により測定する。
【0024】<濾水度の測定>シート坪量を500g/
2 に変更する以外には、TAPPI−T221の規格
に準じて、水排出に要する時間を秒単位で測定する。濾
水度は、パルプのg当たりの時間で表する。
【0025】<見掛密度の測定方法>シート10枚のそ
れぞれの中央部から1枚ずつ100mm×100mmの
試験片を採取する。厚さは、JIS B 7503に規
定する1級のダイヤルゲージ又は同等以上の精度をもつ
測定具を用いて、1枚ずつリテイナーマットの任意の
点、数箇所を19.6kPa(20kgf/100cm
2 )の割合になるような加圧下で測定し、その平均値と
する。次に、この試験片10枚の全質量を100mgま
で読みとり、これから試験片1枚当りの平均質量を決定
し、次式によって、見掛密度を求める。 D=シートの見掛密度(g/cm3 ) W=試験片1枚当りの平均質量(g) t=試験片1枚当りの平均厚さ(mm)
【0026】<透気度の測定方法>通過する空気量を3
00mlに変更する以外は、JIS−P8117に規定
する方法に準じて、空気が通過する時間を秒単位で測定
する。透気度は、空気300mlが通過する時間で表
す。
【0027】<最大細孔径測定法>試験片25mmφを
メタノール溶液中に浸漬し、細孔内をメタノールで置換
した装置により、徐々に圧力を加えて行き、試験片の表
面より、気泡(N2 ガス)の出現時における差圧を読み
取り、メタノールの表面張力(σ=23)より、下記式
に基づいて試料の最大細孔径を求める。 σ =メタノールの表面張力 dyn/cm g =重力加速度 cm/sec2 H2-H1 =マノメーター内のヘッド差 cm ρ1 =マノメーター内の波の密度 g/cm3 ρ2 =メタノールの密度 g/cm3 d =メタノールの深さ cm
【0028】<保水率の測定方法>試験片は100×1
00mmとし、シート3枚のそれぞれのほぼ中央部から
1枚ずつ計3枚採取する。室温状態での質量を1mgま
で測定する。次に室温(25±2℃)の蒸留水中に試験
片を広げて浸し、1分間含水させたのち、水中から引き
上げて30秒後の試験片質量を測定し、次の式によって
保水率を求める。 ここに、A0 :シートの保水率 W0 :乾燥時の試験片の質量(g) W1 :含水時の試験片の質量(g)
【0029】<実施例1>原料素材として次のものを使
用した。 A.高密度ポリエチレン合成パルプ 平均繊維長 1.5mm 平均繊維径 20μm 比表面積 5.4m2 /g 濾水度 0.3sec/g 融点 135℃ B.熱接着性複合繊維(ユニチカ株式会社製 メルティ
ー4080、繊維径=2デニール、繊維長=5mm) 上記A,Bの原料を、A=80重量%、B=20重量%
の割合で、JIS型パルパーにて混合し、25×25c
mの角型抄紙器にて抄紙した。抄紙の際、サクションが
かからないよう、水位をワイヤー直下で一旦止め、アニ
オン性界面活性剤(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム)の1.0%水溶液を、上記混合物に対し、界面活
性剤量が1.0重量%となるように散布し、その後水を
抜きサクションをかけた。その後は、JIS P820
9に規定する方法に従ってコーチング、プレス、乾燥を
行った。得られたシートを循環式熱風乾燥機にて、13
5℃で5分間熱処理を行った。シートは熱処理により、
若干、収縮した。得られたシートの物性を表−1に示
す。
【0030】<実施例2>原料素材として、さらに、 C.高密度ポリエチレン合成パルプ 平均繊維長 1.2mm 平均繊維径 20μm 比表面積 8.2m2 /g 濾水度 1.2sec/g 融点 135℃ を使用し、原料の割合をC=80重量%、B=20重量
%の割合とした以外は、実施例1と同様にしてシートを
得た。得られたシートの物性を表−1に示す。
【0031】<実施例3>原料素材として、さらに、 D.リニア低密度ポリエチレン合成パルプ(低融点ポリ
エチレン合成パルプ) 平均繊維長 1.0mm 平均繊維径 30μm 融点 125℃ を使用し、原料の割合をC=80重量%、D=20重量
%の割合とし、界面活性剤をジドデシルスルホコハク酸
ナトリウムとした以外は、実施例1と同様にしてシート
を得た。得られたシートの物性を表−1に示す。
【0032】<比較例1>界面活性剤を添加しないこと
以外は、実施例1と同様にしてシートを得た。得られた
シートの物性を表−2に示す。
【0033】<比較例2>界面活性剤を添加しないこと
以外は、実施例2と同様にしてシートを得た。得られた
シートの物性を表−2に示す。
【0034】<比較例3>界面活性剤を添加しないこと
以外は、実施例3と同様にしてシートを得た。得られた
シートの物性を表−2に示す。
【0035】
【0036】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01M 2/16 P 2/18 Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾水度が0.1sec/g以上、2.0
    sec/g以下の合成パルプ50ないし90重量%、該
    合成パルプの融点もしくは分解温度よりも低い融点を有
    するバインダー5ないし30重量%、ならびに合成繊
    維、複合型熱接着繊維、耐酸性無機繊維及び耐酸性無機
    粉体からなる群から選ばれた少なくとも1種0ないし4
    0重量%からなる混合物を湿式抄造して得られる嵩高シ
    ートであって、200g/cm2 荷重時の見掛密度が
    0.15g/cm3 以下、でかつ、最大細孔径が50μ
    m以下であることを特徴とする嵩高合成パルプシート。
  2. 【請求項2】 ガーレー透気度が5sec/300ml
    以下である請求項1記載の嵩高合成パルプシート。
  3. 【請求項3】 保水率が600%以上である請求項1ま
    たは2記載の嵩高合成パルプシート。
  4. 【請求項4】 前記合成パルプの比表面積が0.1m2
    /g以上であるポリオレフィン系合成パルプである請求
    項1ないし3のいずれか1項記載の嵩高合成パルプシー
    ト。
  5. 【請求項5】 前記バインダーが、主材の合成パルプの
    融点もしくは分解温度よりも5℃以上低い融点を有する
    合成パルプ、あるいは、芯の部分が主材の合成パルプの
    融点よりも高い融点を有し、鞘の部分が主材の合成パル
    プの融点よりも5℃以上低い融点を有する、鞘芯型の複
    合型繊維である請求項1ないし4のいずれか1項記載の
    嵩高合成パルプシート。
  6. 【請求項6】 前記嵩高合成パルプシートが密閉型鉛蓄
    電池のセパレータ用シートである請求項1ないし5のい
    ずれか1項記載の嵩高合成パルプシート。
  7. 【請求項7】 濾水度が0.1sec/g以上、2.0
    sec/g以下の合成パルプ50ないし90重量%、該
    合成パルプの融点もしくは分解温度よりも低い融点を有
    するバインダー5ないし30重量%、ならびに合成繊
    維、複合型熱接着繊維、耐酸性無機繊維及び耐酸性無機
    粉体からなる群から選ばれた少なくとも1種0ないし4
    0重量%からなる混合物を湿式抄造する際に、ワイヤー
    上に抄き上げた湿潤シートに界面活性剤を散布し、その
    後、サクション脱水及び/またはプレス脱水を行うこと
    を特徴とする、200g/cm2 荷重時の見掛密度が
    0.15g/cm3 以下、でかつ、最大細孔径が50μ
    m以下である嵩高合成パルプシートの製法。
  8. 【請求項8】 前記界面活性剤がアニオン性界面活性剤
    である請求項6記載の嵩高合成パルプシートの製法。
JP5196397A 1993-03-19 1993-08-06 嵩高合成パルプシート及びその製法 Withdrawn JPH0748799A (ja)

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CA 2119398 CA2119398A1 (en) 1993-03-19 1994-03-18 Bulky synthetic pulp sheet useful as a separator for sealed-type lead batteries and process for preparing the same
EP19940301991 EP0616379B1 (en) 1993-03-19 1994-03-21 Process for preparing a bulky synthetic pulp sheet useful as a separator for sealed-type lead batteries.
DE1994614897 DE69414897T2 (de) 1993-03-19 1994-03-21 Verfahren zur Herstellung eines bauschigen Blattes aus Synthetischer Pulpe, verwendbar als Separator für gasdichte Bleiakkumulatoren.

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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