JPH0748662Y2 - 内周面焼入装置 - Google Patents

内周面焼入装置

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JPH0748662Y2
JPH0748662Y2 JP1991053749U JP5374991U JPH0748662Y2 JP H0748662 Y2 JPH0748662 Y2 JP H0748662Y2 JP 1991053749 U JP1991053749 U JP 1991053749U JP 5374991 U JP5374991 U JP 5374991U JP H0748662 Y2 JPH0748662 Y2 JP H0748662Y2
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JP
Japan
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work
peripheral surface
inner peripheral
cooling liquid
jacket
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JP1991053749U
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日吉 渡邊
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富士電子工業株式会社
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内周面を加熱した環状
のワークを冷却液に浸漬した状態で冷却液を内周面に噴
射して焼入する内周面焼入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、断面が長方形の環状のワークの
内周面を焼入する従来の内周面焼入装置においては、こ
のワークの内周面に対向するように配設された環状の高
周波加熱コイル(以下加熱コイルと記した場合は高周波
加熱コイルを示す) と、加熱コイルを退避位置へ上昇さ
せ、また加熱位置へ降下する加熱コイル昇降装置と、ワ
ークの周辺を支持するワーク支持部材と、ワークが浸漬
される冷却液を収容し且つ加熱コイルの下方に設置され
た冷却液タンクと、ワーク支持部材を降下させてワーク
を冷却液内に浸漬したり、焼入後のワークを冷却液面上
に上昇させたりするワーク昇降装置と、加熱中および冷
却中のワークを回転させるためにワーク支持部材を回転
させるワーク回転装置と、冷却液内に浸漬されたワーク
の内面に冷却液を噴射する環状のジャケットとを備えて
いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の内周面焼入装置には以下に述べる問題があ
る。即ち、ジャケットは、冷却液タンクの底部から支持
されてワークの真下の冷却液中に配設されており、ま
た、ワーク昇降装置も、通常、冷却液タンクの底部に取
り付けられている。従って、冷却液タンク内においては
ジャケットとワーク昇降装置とが共存して取り付けられ
ているので、内周面焼入装置としては極めて複雑な構造
となっていた。
【0004】本考案は上記事情に鑑みて創案されたもの
であって、ジャケットとワーク昇降装置とが冷却液タン
ク内に共存して取り付けられておらず、従って、構造の
簡単な内周面焼入装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、請求項1記載の内周面焼入装置は、環状のワークの
内周面を焼入する内周面焼入装置において、ワークを焼
入するための冷却液を収容する冷却液タンクと、冷却液
タンクの上方に水平配置され、外周面がワークの内周面
に対向してその内周面を誘導加熱する環状の高周波加熱
コイルと、高周波加熱コイルをタンク上方の加熱位置と
その更に上方の退避位置との間で昇降させる加熱コイル
昇降装置と、高周波加熱コイルに対してワークが同心状
態となるようにワークの周辺を支持するワーク支持部材
と、加熱位置にある高周波加熱コイルの外側にワークを
位置させ、且つその加熱位置と冷却液タンク内の冷却液
中との間でワークを昇降させるべく、ワーク支持部材を
昇降させるワーク昇降装置と、加熱中および冷却中のワ
ークを回転させるためにワーク支持部材を回転させるワ
ーク回転装置と、高周波加熱コイルの内側を通る支持棹
により高周波加熱コイルの下方に冷却液タンクの上方か
ら吊り下げ支持され、外周面がワークの内周面に対向し
てその内周面に冷却液を噴射する環状のジャケットと、
高周波加熱コイルより上方のタンク上に設けられ、ジャ
ケットを吊り下げ支持する支持棹を昇降させて、ジャケ
ットを冷却液タンク内の冷却液中とタンク上方の退避位
置との間で昇降させるジャケット昇降装置とを備えてい
る。
【0006】また、請求項2記載の内周面焼入装置で
は、ジャケットは、環状の側面を有しこの側面に冷却液
を噴射する噴射孔を設けた冷却液噴射部と、冷却液噴射
部が着脱可能に接続される垂直な筒状のジャケット支持
杆とを備えている。
【0007】
【実施例】以下、図1を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は本実施例の説明図であって、同図におい
て、50は、断面が長方形で内周面51と外周面52とを有す
る環状のワークであり、本実施例の内周面焼入装置によ
って内周面51を焼入しようとするものである。
【0008】ワーク50は、その周辺が水平に配設された
環状のワーク支持部材20によって支持されており、ワー
ク50の内周面51に対向するように環状の加熱コイル10が
配設されている。そして、ワーク支持部材20を水平に保
ったまま、ワーク50の軸53を中心として回転させる図示
しないワーク回転装置と、ワーク支持部材20を昇降して
ワーク50を加熱位置と冷却液L 内との間で昇降させる図
示しないワーク昇降装置が設けられている。なお、場合
により、前記ワーク回転装置とワーク昇降装置とは一体
となってワーク昇降回転装置となっていることもある。
また、加熱コイルを加熱位置とその上方の退避位置との
間で昇降できる図示しない加熱コイル昇降装置が設けら
れている。
【0009】冷却液タンク40内には、冷却液L が収容さ
れている。30は冷却液L 内で冷却液L をワーク50の内周
面51に噴射するジャケットである。ジャケット30は、冷
却液噴射部31と、冷却液噴射部31の中央上面のフランジ
32に、図示しないボルトを用いて着脱可能に接続された
筒状のジャケット支持杆33とを備えており、冷却液噴射
部31の環状の側面31a には冷却液L を噴射する図示しな
い複数の噴射孔が開設されている。そして、ジャケット
支持杆33は加熱コイル10を貫通するように配設されてい
る。
【0010】上記のように、ジャケット30の冷却液噴射
部31はジャケット支持杆33に着脱可能に取り付けられる
から、ワークの内周面51の径や巾が変わった場合、その
ような径や巾に見合って予め製作したジャケットに容易
に交換することができる。なお、ジャケット30を冷却液
L 内に降下させたり、冷却液L の液面上の退避位置経上
昇させる図示しないジャケット昇降装置がジャケット支
持杆33の上方に設けられている。なお、ジャケット30
は、ジャケット支持杆33内に冷却液L を供給することに
よって、冷却液噴射部31から冷却液L が噴射されるよう
な構造となっている。
【0011】次に、本実施例の動作を説明する。まず、
加熱コイル昇降装置によって加熱コイル10をその退避位
置まで上昇させると共に、ジャケット昇降装置によって
ジャケット30もその退避位置まで上昇させておく。ワー
ク50をワーク支持部材20上に載置する。次いで、ジャケ
ット昇降装置によってジャケット30を降下させて冷却液
L 中に配設してから、加熱コイル昇降装置によって加熱
コイル10を降下させワーク50の内周面51に対向させる。
そして、ワーク回転装置によってワーク50の回転を開始
すると共に、加熱コイル10に高周波電流を所定時間通電
してワーク50を加熱する。
【0012】ワーク50の加熱が終了すると、加熱コイル
昇降装置によって加熱コイル10を上昇させて退避位置に
移動させると共に、ワーク昇降装置によってワーク50を
冷却液L 中に降下して内周面51をジャケット30の冷却液
噴射部31の側面31a に対向するように配設する。この
後、ジャケット30から冷却液L を内周面51に噴射して内
周面51の焼入を終える。次いで、ジャケット30を上昇さ
せて退避位置に移動させてから、ワーク50を冷却液L の
液面上に上昇させて後、ワーク支持部材20から取り外
す。
【0013】次に、2番目のワークをワーク支持部材20
に載置する。なお、2番目のワークの内径寸法或いは内
径巾が1番目のワーク50と異なっているときには、ジャ
ケット30を、予め2番目のワークの内径寸法或いは内径
巾に見合って製作しておいたジャケットに交換してか
ら、1番目のワーク50と同様な要領で内周面51を焼入す
る。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように、請求項1記載の内
周面焼入装置は、環状のワークの内周面を焼入する内周
面焼入装置において、ワークを焼入するための冷却液を
収容する冷却液タンクと、冷却液タンクの上方に水平配
置され、外周面がワークの内周面に対向してその内周面
を誘導加熱する環状の高周波加熱コイルと、高周波加熱
コイルをタンク上方の加熱位置とその更に上方の退避位
置との間で昇降させる加熱コイル昇降装置と、高周波加
熱コイルに対してワークが同心状態となるようにワーク
の周辺を支持するワーク支持部材と、加熱位置にある高
周波加熱コイルの外側にワークを位置させ、且つその加
熱位置と冷却液タンク内の冷却液中との間でワークを昇
降させるべく、ワーク支持部材を昇降させるワーク昇降
装置と、加熱中および冷却中のワークを回転させるため
にワーク支持部材を回転させるワーク回転装置と、高周
波加熱コイルの内側を通る支持棹により高周波加熱コイ
ルの下方に冷却液タンクの上方から吊り下げ支持され、
外周面がワークの内周面に対向してその内周面に冷却液
を噴射する環状のジャケットと、高周波加熱コイルより
上方のタンク上に設けられ、ジャケットを吊り下げ支持
する支持棹を昇降させて、ジャケットを冷却液タンク内
の冷却液中とタンク上方の退避位置との間で昇降させる
ジャケット昇降装置とを備えている。
【0015】即ち、この内周面焼入装置においては、ジ
ャケットは、高周波加熱コイルの内側を通る支持棹によ
り高周波加熱コイルの下方に冷却液タンクの上方から吊
り下げ支持され、且つ高周波加熱コイルより上方のタン
ク上に設けられられたジャケット昇降装置により、使用
時に冷却液タンク内の冷却液中に降下させ、不使用時に
タンク上方の退避位置に上昇させておくので、ワーク
昇降装置が冷却液タンクの底部に取り付けられている場
合にも、ジャケットとワーク昇降装置とが冷却液タンク
内に共存して取り付けられるという事態が回避される。
従って、本考案の内周面焼入装置は構造が簡単である利
点を有する。
【0016】また、請求項2記載の内周面焼入装置のジ
ャケットは、環状の側面を有しこの側面に冷却液を噴射
する噴射孔を設けた冷却液噴射部と、冷却液噴射部が着
脱自在に接続される垂直な筒状のジャケット支持杆とを
備えている。
【0017】即ち、この内周面焼入装置では、ジャケッ
トを、予めワークの内径や巾の寸法に見合って製作して
おいたものに容易に交換することができる。従って、請
求項2記載の内周面焼入装置は、請求項1記載の内周面
焼入装置の利点に加えて、ワークの内径や巾が変わった
ときに、冷却液タンクから冷却液を抜き出して後、タン
ク底部に固定支持されたジャケットを交換するという従
来の煩わしい交換作業を無くすることができる利点も備
えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の内周面焼入装置の一実施例の説明図で
ある。
【符号の説明】
10 加熱コイル 20 ワーク支持部材 30 ジャケット 31 冷却液噴射部 33 ジャケット支持杆 40 冷却液タンク 50 ワーク 51 内周面 L 冷却液

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状のワークの内周面を焼入する内周面
    焼入装置において、ワークを焼入するための冷却液を収
    容する冷却液タンクと、冷却液タンクの上方に水平配置
    され、外周面がワークの内周面に対向してその内周面を
    誘導加熱する環状の高周波加熱コイルと、高周波加熱コ
    イルをタンク上方の加熱位置とその更に上方の退避位置
    との間で昇降させる加熱コイル昇降装置と、高周波加熱
    コイルに対してワークが同心状態となるようにワークの
    周辺を支持するワーク支持部材と、加熱位置にある高周
    波加熱コイルの外側にワークを位置させ、且つその加熱
    位置と冷却液タンク内の冷却液中との間でワークを昇降
    させるべく、ワーク支持部材を昇降させるワーク昇降装
    置と、加熱中および冷却中のワークを回転させるために
    ワーク支持部材を回転させるワーク回転装置と、高周波
    加熱コイルの内側を通る支持棹により高周波加熱コイル
    の下方に冷却液タンクの上方から吊り下げ支持され、外
    周面がワークの内周面に対向してその内周面に冷却液を
    噴射する環状のジャケットと、高周波加熱コイルより上
    方のタンク上に設けられ、ジャケットを吊り下げ支持す
    る支持棹を昇降させて、ジャケットを冷却液タンク内の
    冷却液中とタンク上方の退避位置との間で昇降させるジ
    ャケット昇降装置とを備えたことを特徴とする内周面焼
    入装置。
  2. 【請求項2】 ジャケットは、環状の側面を有しこの側
    面に冷却液を噴射する噴射孔を設けた冷却液噴射部と、
    冷却液噴射部が着脱可能に接続される垂直な筒状のジャ
    ケット支持杆とを備えた請求項1記載の内周面焼入装
    置。
JP1991053749U 1991-06-14 1991-06-14 内周面焼入装置 Expired - Lifetime JPH0748662Y2 (ja)

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JPH05750U JPH05750U (ja) 1993-01-08
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KR100437232B1 (ko) * 1995-06-19 2004-09-04 마츠다 가부시키가이샤 고주파경화방법및그장치
JP4512290B2 (ja) * 2001-05-30 2010-07-28 電気興業株式会社 高周波焼入方法及び装置
JP5721257B2 (ja) * 2011-01-28 2015-05-20 富士電子工業株式会社 高周波焼入装置
CN105369020A (zh) * 2015-11-25 2016-03-02 南通东方科技有限公司 一种后桥传动轴淬火装置

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