JPH0748574A - 車載式炭化装置 - Google Patents

車載式炭化装置

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JPH0748574A
JPH0748574A JP5193683A JP19368393A JPH0748574A JP H0748574 A JPH0748574 A JP H0748574A JP 5193683 A JP5193683 A JP 5193683A JP 19368393 A JP19368393 A JP 19368393A JP H0748574 A JPH0748574 A JP H0748574A
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彰 廣岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各貯留場からの輸送などの手間を省略し、各
貯留場での個別の炭化処理を可能として炭化装置の稼働
率向上を図る。 【構成】 供給部9と排出部10とを有し炭材を炭化処
理する炭化炉5と、炭化炉で発生する排煙を処理する排
煙処理手段6とを支持フレーム4に一体に取付けて炭化
炉ユニット7を形成する。炭化炉ユニット7を、荷役ア
ーム2からなる積み卸し手段3を介して、自走式ベース
車両1のシャシ1aに対して積み卸し自在に取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば廃棄木材などの
炭材を炭化処理して、その再利用を図るための炭化装置
に係り、詳しくは移動自在となした車載式炭化装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、炭材を炭化処理して炭化物を
生成するための炭化装置として、供給部および排出部が
設けられた炭化炉と排煙処理手段とからなるものが知ら
れている(例えば、実開平2−140952号公報、特
開平5−286号公報参照)。これらのものは、一般
に、かなり大型のものであり、処理工場内などに定置式
とされて据付固定されている。そして、この処理工場な
どに炭材を搬入し、炭化処理後の炭化物を搬出するよう
にされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
炭化装置において、原料である炭材の貯留場もしくは集
積場は各地に散在しており、このため、この各地の貯留
場から上記処理工場に搬入し、炭化処理後、上記貯留場
に戻すというように二重の輸送の労力、時間および費用
を要している。その一方、上記各貯留場に炭化装置をそ
れぞれ設けることも考えられるが、そのための多大な設
備費を必要とする反面、各炭化装置の稼働率の低下を招
くことになる。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、各貯留場から
の炭材の輸送などの手間を省略し、各貯留場での個別の
炭化処理を可能として炭化装置の稼働率向上を図ること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、走行可能なベース車両と、
供給部と排出部とを有し炭材を炭化処理する炭化炉とを
備える。そして、この炭化炉を上記ベース車両上に一体
に位置固定した状態と、ベース車両から降ろして上記ベ
ース車両から分離した状態とに相互に変換可能に保持す
る積み卸し手段を設け、この積み卸し手段を介して炭化
炉をベース車両に積載する構成とするものである。
【0006】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、炭化炉で発生する排煙を処理する排
煙処理手段を備える。そして、この排煙処理手段を、上
記積み卸し手段によって上記炭化炉と一体に状態変換可
能に保持する構成とものである。
【0007】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
炭化炉が積み卸し手段によりベース車両上に保持された
状態で移動自在となっているため、各炭材貯留場まで移
動させて炭化処理を行うことにより、従来の定置固定式
の場合における炭材の輸送などの省略が可能となる上、
各貯留場まで移動させることによりその場所での個別の
炭化処理が可能となる。このため、炭化炉自体の稼働率
の向上が図られる。しかも、上記各貯留場において上記
炭化炉を積み卸し手段により地上に降ろすことによりベ
ース車両から分離した状態での炭化処理が可能となり、
設置場所の省スペース化、炭化処理の容易化が図られる
上、炭化炉がベース車両に固定的に設けられている場合
と比べベース車両使用の効率化が図られる。
【0008】請求項2記載の発明では、上記請求項1記
載の発明による作用に加えて、排煙処理手段が炭化炉と
一体にベース車両に保持されて移動自在となっているた
め、各貯留場での炭化処理に際し、周囲の環境を汚すこ
とはない。しかも、この排煙処理手段が積み卸し手段に
より炭化炉と一体に積み卸し可能になっているため、請
求項1記載の発明の作用が確実に得られる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0010】図1〜図3は、本発明の実施例に係る車載
式炭化装置を示し、1は自走式のベース車両、2はこの
ベース車両1のシャシ1a上に配設されて後述の炭化炉
ユニット7をベース車両1から積み卸すための荷役アー
ムであり、この荷役アーム2と、荷役アーム2を上記シ
ャシ1aに対して後方にスライドさせる図示省略のスラ
イドシリンダと、上記荷役アーム2を起伏させる図示省
略のリフトシリンダとによって積み卸し手段3が構成さ
れている。また、4は上記荷役アーム2の上に保持され
た支持フレーム、5は炭材を炭化処理する炭化炉、6は
この炭化炉5で発生した排煙を処理する排煙処理手段で
あり、これら炭化炉5および排煙処理手段6などが上記
支持フレーム4の上に一体的に保持されて炭化炉ユニッ
ト7が構成されている。
【0011】上記積み卸し手段3を構成する荷役アーム
2は側面視(図1参照)でL字型に形成されており、水
平荷役フレーム部2aと、この水平荷役フレーム部2a
の前端から上方に延びる垂直荷役フレーム部2bと、こ
の垂直荷役フレーム部2bの上端部に取付けられたフッ
ク2cとからなる。上記水平荷役フレーム部2aは上記
シャシ1aに対して水平移動可能かつその後端部で水平
軸回りに回転可能に支持されている。そして、上記水平
荷役フレーム部2aと上記シャシ1aとの間には上記ス
ライドシリンダとリフトシリンダとがかけわたされてお
り、このスライドシリンダによって上記荷役フレーム2
が上記シャシ1aに対して前後方向(ベース車両の前後
方向)にスライドされ、上記リフトシリンダによって上
記荷役アーム2が上記シャシ1aに対して上記水平軸回
りに回転されて起伏するようになっている。
【0012】上記支持フレーム4は側面視(図1参照)
でL字型に形成されており、水平支持フレーム部4a
と、この水平支持フレーム部4aの前端から上方に延び
る垂直支持フレーム部4bと、この垂直支持フレーム部
4bの上端部に取付けられた係止環4cとからなる。上
記水平支持フレーム部4aは上記水平荷役フレーム部2
aの上に横ずれ移動が規制されて前後方向移動のみが許
容された状態で載置されており、また、上記係止環4c
が上記荷役アーム2のフック2cにより係止されて支持
フレーム4は前後方向に移動しないように保持されてい
る。さらに、上記水平支持フレーム部4aには、後端部
下面の車幅方向両側に転動ローラ4eが、前端部下面の
車幅方向両側に転動ローラ4fがそれぞれに回転自在に
取付けられ、また、上面に後述のドラム8を支持する支
持盤4dが固定されている。
【0013】上記炭化炉5は、ベース車両1の前後方向
に配置されたドラム軸X回りに回転可能に支持盤4e上
に支持されたドラム8と、このドラム8に炭材を供給す
る供給部9と、上記ドラム8内で炭化処理された炭化物
を外部に取り出す排出部10と、上記ドラム8内の炭材
を加熱するための燃焼バーナ11と、上記支持フレーム
4に設けられて上記ドラム8をドラム軸X回りに回転作
動するモータ12とを備えている。
【0014】上記ドラム8のドラム軸X方向一端部であ
る前端部(以下、ベース車両1の前後、左右を用いて説
明する)には供給側端部カバー13が外嵌され、後端部
には排出側端部カバー14が外嵌されている。これら供
給側および排出側の両端部カバー13,14は上記支持
フレーム4に固定されており、上記ドラム8をドラム軸
X回りに回転可能な状態でドラム8の両端開口を閉止し
ている。
【0015】上記ドラム8の外表面には、上記ドラム軸
X方向前中後各位置の周囲に所定幅の無端状ガイドレー
ル15a,15b,15cが形成されており、前後両側
のガイドレール15a,15cに対して平坦なローラ面
を有する一対のガイドローラ16a,16a、16c,
16cが転動可能に接触し、中間位置のガイドレール1
5bに対して一対の鍔付きガイドローラ16b,16b
が転動可能に接触している。そして、上記ドラム8を挟
む左右一側に位置する前端側および中間位置のガイドロ
ーラ16a,16bが駆動軸17によって互いに連結さ
れており、この駆動軸17が上記モータ12とチェーン
18を介して接続されている。これにより、上記鍔付き
ガイドローラ16b,16bにより前後方向への相対移
動が規制された状態で、上記モータ12の駆動により各
ガイドローラ16a,16bが回転作動される結果、上
記ドラム8がドラム軸Xの回りに回転可能に支持されて
いる。
【0016】なお、上記ドラム8は後方に向かってわず
かの下り勾配(例えば1度の下り勾配)となるように傾
けた状態で支持されている。
【0017】上記供給部9は、ドラム8より上位に配置
されたホッパー19と、このホッパー19の下端開口に
連通し後方に向かって斜め下方に延びて上記供給側端部
カバー13の前面に貫通した投入筒20と、この投入筒
20と上記ホッパー19との境界部に介装されて上記ホ
ッパー19の下端開口を開閉するロータリバルブ21と
を備えている。なお、図1中22は上記ホッパー19の
蓋を開閉するシリンダである。そして、上記ホッパー1
9の上面開口から投入された廃木材などの炭材が開状態
とされたロータリバルブ21を通して上記投入筒20内
に落とされ、これが供給側端部カバー13側からドラム
8内に供給されるようになっており、上記ロータリバル
ブ21の開度調節によってその開度に対応した一定量の
炭材がドラム8へ供給されるようになっている。
【0018】上記排出部10は、上記排出側端部カバー
14の底部に設けられてシリンダ23によって開閉作動
される開閉ゲート24と、この開閉ゲート24を介して
上記排出側端部カバー14の底部に連通され左右方向一
側に向かって延びて開口する排出筒25と、この排出筒
25の内部に配設されたスクリューコンベア26と、こ
のスクリューコンベア26を駆動するモータ27とを備
えている。そして、ドラム8内の炭化物が上記排出側端
部カバー14内から上記開閉ゲート24を通ってスクリ
ューコンベア26の上に落ち、このスクリューコンベア
26によって上記排出筒25の取出口25aまで送られ
て外部に取り出されるようになっている。
【0019】上記燃焼バーナ11は、上記排出側端部カ
バー14を貫通してドラム8の内方に向けて配設されて
いる。一方、支持フレーム4上には炭化炉用重油燃焼装
置28aが設けられており、上記燃焼バーナ11はこの
重油燃焼装置28aから管路28bを介して供給される
重油を燃焼してその燃焼熱により上記ドラム8内を加熱
するようになっている。なお、図1および図2中29は
重油タンクであり、この重油タンク29から上記重油燃
焼装置28aに重油が供給される。
【0020】一方、上記排煙処理手段6は、上記の炭化
炉5の側部の支持フレーム4上に配置されており、供給
側端部カバー13の側部に上流端が開口されてドラム8
内の炭化処理に伴う排煙を導出する排煙導出管30と、
この排煙導出管30を通して上記ドラム8内の排煙を吸
引するブロワ31と、導出された排煙中から微粉炭を回
収するサイクロン32と、微粉炭が除去された高温の排
煙を冷却して可燃ガスと木酢液との気液に分離するコン
デンサ33と、分離された可燃ガスからタール分を回収
するタールトラップ34と、最後に残った可燃ガスを完
全燃焼させるアフタバーナ35とを備えている。
【0021】上記コンデンサ33には、水タンク36か
らの冷却水が水ポンプ36aにより循環されるようにな
っており、上記冷却水は現地で供給した水を用いる、あ
るいは、冷凍機で冷却した水を用いて循環させるように
なっている。また、上記アフタバーナ35にはアフタバ
ーナ用の重油燃焼装置37aから管路37bを通して供
給された重油を燃焼させることにより可燃ガスを燃焼さ
せるようになっており、燃焼後の排気が排気管35aか
ら外気に放出されるようになっている。
【0022】なお、図1および図2中38は支持フレー
ム4に固定されたディーゼル発電機であり、このディー
ゼル発電機からの電流によりモータ12,27およびブ
ロワ31などが駆動されるようになっている。
【0023】次に、上記車載式炭化装置を炭材の貯留場
まで移動して炭化処理を行うまでの手順について説明す
る。
【0024】炭化炉ユニット7をベース車両1に載置し
たままの状態で炭化処理を行う場合、所定の駐車位置で
ベース車両1を停止させて、そのまま後述の手順により
炭化処理を行う。
【0025】上記炭化炉ユニット7を上記ベース車両1
から降ろして地上に設置した状態で炭化処理を行う場
合、積み卸し手段3を作動させて上記炭化炉ユニット7
をシャシ1a上から地上に降ろせばよい。以下、この作
業手順を図4に基いて説明するに、まず、スライドシリ
ンダを作動させて炭化炉ユニット7を載置したまま荷役
アーム2を後方に所定量スライドさせて上記炭化炉ユニ
ット7の後端部をシャシ1aの後端から所定量張り出さ
せる。次に、リフトシリンダ2dの作動により荷役アー
ム2を後端部を中心として水平軸回りに回転させて起立
させる。これにより、炭化炉ユニット7の後端部が下が
ってついにはその後側転動ローラ4eが地面に接地す
る。そして、なおも上記荷役アーム2を回転させること
により炭化炉ユニット7は斜め状態で上記転動ローラ4
eが転動して後方に移動し、ついには前側転動ローラ4
fも地面に接地し、これに伴い、荷役アーム2のフック
2cが係止環4cから外れる。そして、上記荷役アーム
2を逆に回転させて復元すればベース車両1は他の用途
に使用可能となる。地上に設置した炭化炉ユニット7を
ベース車両1に積載する場合は、上記と逆の手順で作業
を行えばよい。
【0026】次に、上記炭化炉ユニット7により廃木材
などの炭材を炭化処理して炭化物である木炭、木酢液な
どを回収するための手順を説明する。炭化処理手順とし
てはバッチ処理と連続処理とがあるが、炭材の量などに
応じていずれを採用するかを決定すればよい。
【0027】まず、前準備としてディーゼル発電機38
で発電を行い、これによる電力を用いてモータ12など
の作動、および、燃焼バーナ11などの作動を行い、ド
ラム8を回転するとともに、そのドラム8内を加熱す
る。
【0028】バッチ処理の場合、供給部9のホッパー1
9に炭材としての所定量の廃木材を投入し、この廃木材
をドラム8内に送給する。そして、所定温度(例えば3
00〜700℃)で所定時間加熱することにより炭化さ
せ、炭化後、排出部10の開閉ゲート24を全開状態に
しスクリューコンベア26で取出口25aまで炭化物を
排出させて取出す。
【0029】連続処理の場合、初期運転は上記バッチ処
理と同様に行い、所定炭化状態となれば上記開閉ゲート
24を所定の開度にし、そして、供給部9から比較的少
ない一定量ずつの廃木材を供給しながら、同時に、排出
部10から上記開閉ゲート24の開度に対応した一定量
ずつの炭化物の取出しを行う。以後、これを連続して行
えばよい。
【0030】一方、上記炭化処理に際してドラム8内に
排煙が発生してドラム8の頂部に滞積する。この排煙が
排煙導出管30およびサイクロン32を介してコンデン
サ33内に導入され、このコンデンサ33で気液分離が
行われて木酢液の回収が行われる。そして、分離された
可燃ガスがタールトラップ34を介してアフタバーナ3
5に送られ、このアフタバーナ35で完全燃焼された
後、排気が大気に放出される。この場合、上記ブロワ3
1の吸引により炭化炉5内が負圧化されるため、外気が
回転ドラム8と両端部カバー13,14との隙間などか
ら吸引され、これが炭材の自己燃焼に有効に作用するこ
とになる。なお、上記自己燃焼させる方法としては、上
記外気の吸引方式の他、ブロワにより外気を炭化炉5に
強制的に圧送する方法もある。
【0031】本貯留場での炭化処理および回収が終了し
たら、炭化炉ユニット7を地上に設置した場合は積み卸
し手段3により再びベース車両1に積載し、この状態で
ベース車両1を自走により次の廃木材の貯留場に移動さ
せて、上記炭化処理を繰り返す。
【0032】このように本実施例では、炭化炉5および
排煙処理手段6そのものを各貯留場に移動させることが
でき、従来の定置固定式の場合と比べ、炭材としての廃
木材の輸送に伴う労力、時間、費用を省略することがで
きる。加えて、上記炭化炉5および排煙処理手段6を炭
化炉ユニット7としてベース車両1に付設しているた
め、それらをベース車両1から積み卸して現地で組み立
てる必要がなく、各貯留場での炭化処理を容易かつ迅速
に行うことができる。しかも、積み卸し手段3によっ
て、上記炭化炉ユニット7の積み卸しを容易かつ確実に
行うことができ、上記炭化炉ユニット7をベース車両1
と分離して地上設置式にして炭化処理を行うため、その
炭化処理を地上の低位置で容易に行うことができる上、
分離後のベース車両1の活用を図ることができる。さら
に、各貯留場に自由に移動することができるため、従
来、発生した廃木材が少量であるために炭化処理が行わ
れていなかったものまで、炭化処理対象とすることがで
き、炭化装置の稼働率向上に寄与することができる。
【0033】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。すなわち、上記実施例では、炭化炉ユニット7を自
走式の1台のベース車両1に車載しているが、これに限
らず、例えば、トレーラ台車に車載してもよく、さらに
2台の自走式もしくはトレーラ台車に分けて車載しても
よい。
【0034】上記実施例では、排煙処理手段6としてコ
ンデンサ33に加えてサイクロン32、タールトラップ
34およびアフタバーナ35によって構成しているが、
これに限らず、種々の組み合わせを採用することがで
き、さらに、コンデンサ33によってのみ、もしくは、
アフタバーナによるガス燃焼装置によって構成してもよ
い。また、ブロワ31を省略して、炭化炉5内の燃焼ガ
ス圧の上昇に伴って排煙導出管30に自然排出されるよ
うに構成してもよい。
【0035】また、上記実施例では、廃木材を炭化処理
対象として説明したが、これに限らず、例えば植林地に
おける間伐材などを炭化処理対象としてもよい。この場
合、間伐材などの発生場所が山間地であるため、輸送省
略により得られる利益が大きい。
【0036】さらに、上記実施例では、ロータリキルン
方式の回転ドラム8により炭化炉5を構成しているが、
これに限らず、非回転方式のものにより炭化炉を構成し
てもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における車載式炭化装置によれば、炭化炉を積み卸し
手段によりベース車両上に保持された状態で移動自在と
しているためベース車両の移動により炭化炉そのものを
各貯留場に移動させることができ、従来の定置固定式の
場合と比べ、炭材としての廃木材の輸送に伴う労力、時
間、費用を省略することができる。加えて、炭化炉全体
をユニットとしてベース車両に付設しているため、炭化
炉を構成する部材をベース車両から積み卸して現地で組
み立てる必要がなく、各貯留場での炭化処理を容易かつ
迅速に行うことができる。しかも、積み卸し手段によっ
て、上記炭化炉の積み卸しを容易かつ確実に行うことが
でき、地上の低位置で行うため炭化処理の容易化、ベー
ス車両と分離するため設置場所の省スペース化をそれぞ
れ図ることができる上、分離後のベース車両の活用を図
ることができるため炭化炉がベース車両に固定的に設け
られている場合と比べベース車両使用の効率化を図るこ
とができる。さらに、各貯留場に自由に移動することが
できるため、従来、発生した廃木材が少量であるために
炭化処理が行われていなかったものまで、炭化処理対象
とすることができ、炭化装置自体の稼働率向上に寄与す
ることができる。
【0038】また、請求項2記載の発明によれば、上記
請求項1記載の発明による効果に加えて、排煙処理手段
を炭化炉と一体にベース車両に保持させて移動自在とし
ているため、各貯留場での炭化処理に際し、周囲の環境
汚染を防止することができる。しかも、この排煙処理手
段を積み卸し手段により炭化炉と一体に積み卸し可能に
しているため、請求項1記載の発明の効果を確実に得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の車載式炭化装置の側面図であ
る。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の後面図である。
【図4】積み卸し手段による炭化炉ユニットの積み卸し
手順を示す図である。
【符号の説明】
1 ベース車両 3 積み卸し手段 5 炭化炉 6 排煙処理手段 9 供給部 10 排出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成定 俊昭 横浜市鶴見区尻手3丁目2番43号 新明和 工業株式会社特装車事業部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行可能なベース車両と、 供給部と排出部とを有し炭材を炭化処理する炭化炉と、 この炭化炉を上記ベース車両上に一体に位置固定した状
    態とベース車両から降ろして上記ベース車両から分離し
    た状態とに相互に変換可能に保持する積み卸し手段とを
    備えていることを特徴とする車載式炭化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 炭化炉で発生する排煙を処理する排煙処理手段を備えて
    おり、 この排煙処理手段は、積み卸し手段によって上記炭化炉
    と一体に状態変換可能に保持されている車載式炭化装
    置。
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