JP2913355B2 - 車載式炭化装置 - Google Patents

車載式炭化装置

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  • Coke Industry (AREA)
  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば廃棄木材などの
炭材を炭化処理して、その再利用を図るための炭化装置
に係り、詳しくは移動可能となした車載式炭化装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、炭材を炭化処理して炭化物を
生成するための炭化装置として、供給部および排出部が
設けられた炭化炉と排煙処理手段とからなるものが知ら
れている(例えば、実開平2−140952号公報、特
開平5−286号公報参照)。これらのものは、一般
に、かなり大型のものであり、処理工場内などに定置式
とされて据付固定されている。そして、この処理工場な
どに炭材を搬入し、炭化処理後の炭化物を搬出するよう
にされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
炭化装置において、原料である炭材の貯留場もしくは集
積場は各地に散在しており、このため、この各地の貯留
場から上記処理工場に搬入し、炭化処理後、上記貯留場
に戻すというように二重の輸送の労力、時間および費用
を要している。その一方、上記各貯留場に炭化装置をそ
れぞれ設けることも考えられるが、そのための多大な設
備費を必要とする反面、各炭化装置の稼働率の低下を招
くことになる。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、各貯留場から
の輸送などの手間を省略するとともに、各貯留場での個
別の炭化処理を可能として炭化装置の稼働率向上を図る
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、走行可能なベース車両と、
供給部と排出部とを有し炭材を炭化処理する炭化炉と、
この炭化炉と接続される排煙処理手段とを備える。そし
て、上記ベース車両を自走式のものにより構成し、上
炭化炉と排煙処理手段とを上記ベース車両と一体となる
ようそのベース車両に取付け、かつ、上記炭化炉を上記
ベース車両に対しそのベース車両の後端部で車幅方向の
水平軸の回りに傾動可能に支持させる構成とするもので
ある。
【0006】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、ベース車両を第1および第2のもの
で構成する。そして、第1ベース車両に炭化炉を取付
け、第2ベース車両に排煙処理手段を取付ける。加え
て、上記炭化炉と排煙処理手段とに、ダクトを着脱可能
に接続するための接続部をそれぞれ設ける構成とするも
のである。
【0007】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
炭化炉および排煙処理手段が自走式のベース車両に取付
けられてそのベース車両の自走により上記炭化炉及び排
煙処理手段も上記ベース車両と一体に移動自在となる
め、この自走式ベース車両の自走により上記炭化炉及び
排煙処理手段を炭材の各貯留場まで自由に移動させるこ
とが可能となる。これにより、従来の定置固定式の場合
における輸送などの省略が可能となる上、各貯留場で
個別の炭化処理が可能となる。このため、炭化炉自体の
稼働率の向上が図られる。さらに、炭化炉が傾動可能で
あるため、炭化処理後の炭化物の排出の容易化が図られ
る上に、炭化処理を行う上でバッチ処理と連続処理との
使い分けも可能になる。
【0008】また、請求項2記載の発明では、上記請求
項1記載の発明による作用に加えて、炭化炉と排煙処理
手段とが別々のベース車両に取付けられているため、1
台のベース車両に取付ける場合と比べ、そのベース車両
の大型化が回避され、これにより、ベース車両の移動の
容易化が図られ、より狭い場所もしくはより山間地の炭
材の貯留場にも炭化装置の設置が可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0010】図1〜図3は、本発明の実施例に係る車載
式炭化装置を示し、この内、図1および図2が車載式炭
化炉を、図3が車載式排煙処理手段をそれぞれ示してい
る。図1および図2において、1は第1のベース車両で
ある自走式の第1車両、2はこの第1車両1のシャシ1
a上に載置された支持フレーム、3はこの支持フレーム
2の上に固定された炭化炉、4はこの炭化炉3に炭材を
供給する供給部、5は上記炭化炉3で炭化処理された炭
化物を外部に取り出す排出部、6は上記炭化炉3内の炭
材を加熱するための燃焼バーナである。
【0011】上記支持フレーム2は、上記シャシ1aの
後端部で車幅方向の水平軸Zの回りに傾動可能に取付け
られており、上記シャシ1aと支持フレーム2との間に
配設された傾動用シリンダ7の作動によりシャシ1a上
に水平に保持された状態と、上記水平軸Z回りに傾動し
て炭化炉3を第1車両1の後方に向かって下り勾配とす
る傾斜状態とに変換可能となっている。
【0012】上記炭化炉3は、ドラム軸Xを第1車両1
の前後方向に配置したドラム8と、このドラム8のドラ
ム軸X両端である前後端部(以下、車両1の前後、左右
を用いて説明する)に外嵌された供給側端部カバー9お
よび排出側端部カバー10と、上記支持フレーム2に設
けられて上記ドラム8をドラム軸X回りに回転作動する
油圧モータ11とを備えている。
【0013】上記ドラム8の外表面には、前後各側に所
定幅の無端状ガイドレール12a,12bが形成されて
おり、一側のガイドレール12aに対して上記支持フレ
ーム2の上面に取付けられた一対の鍔付きガイドローラ
13a,13aが転動可能に接触し、他側のガイドレー
ル12bに対して平坦なローラ面を有する一対のガイド
ローラ13b,13bが転動可能に接触している。そし
て、上記ドラム8を挟む左右一側に位置する前後のガイ
ドローラ13a,13bが駆動軸14によって互いに連
結されており、この駆動軸14が上記油圧モータ11と
チェーン15を介して接続されている。これにより、上
記鍔付きガイドローラ13a,13aにより前後方向へ
の相対移動が規制された状態で、上記油圧モータ11の
駆動により各ガイドローラ13a,13bが回転作動さ
れる結果、上記ドラム8がドラム軸Xの回りに回転可能
に支持されている。
【0014】また、上記供給側および排出側の両端部カ
バー9,10は上記支持フレーム2に固定されており、
上記ドラム8をドラム軸X回りに回転可能な状態でドラ
ム8の両端開口を閉止している。そして、上記排出側端
部カバー10の頂部にはドラム8内の炭化処理に伴う排
煙を導出する排煙導出管16の基端部が連通した状態で
取付けられており、この排煙導出管16の先端部には後
述の第1コンデンサ26の排煙導入管28とを互いに連
通するための接続用ダクト17の一端との接続部として
の取付用フランジ16aが形成されている。
【0015】上記供給部4は、上記供給側端部カバー9
の前面に貫通した状態で固定され前方に突出された送給
筒体18と、この送給筒体18内に配設されて送給筒体
18内の炭材を上記ドラム8内に押し込む図示省略のピ
ストン部材と、上記送給筒体18の前側位置の上面を貫
通して固定されたホッパー19とを備えている。上記送
給筒体18には送給用シリンダ20が取付けられてお
り、このシリンダ20によって上記ピストン部材が進退
するようになっている。そして、上記ホッパー19の上
面開口から投入された廃木材などの炭材が上記送給筒体
18内に落とされ、これが上記ピストン部材によりドラ
ム8内に送給されるようになっている。
【0016】上記排出部5は、上記排出側端部カバー1
0の底部に連通されて後方に向かって斜め下方に延びる
筒状に形成されており、この排出部5の下端がシャシ1
aの後端から後方に開口されている。そして、ドラム8
内の炭化物が上記排出側端部カバー10内から上記排出
部5を通して落下してシャシ1a後方に配置した図示省
略の回収容器に回収されるようになっている。
【0017】上記燃焼バーナ6は、上記供給側端部カバ
ー9を貫通してドラム8の内方に向けて配設されてい
る。一方、支持フレーム2にはLPGボンベ(図示省
略)を収納するLPG収納部21が設けられており、上
記燃焼バーナ6はこのLPGボンベからのLPGガスが
供給されてその燃焼熱により上記ドラム8内を加熱する
ようになっている。
【0018】なお、図1中22は排出用シリンダであ
り、この排出用シリンダ22は排出側端部カバー10内
のドラム8の開口端を閉止する図示省略の閉止部材を進
退作動させて上記開口端の開口量を調節するようになっ
ている。また、23は制御装置であり、この制御装置2
3は上記油圧モータ11、燃焼バーナ6、傾動用シリン
ダ7、送給用シリンダ20および排出用シリンダ22な
どのON・OFFを行うようになっている。
【0019】また、図3において、24は第2のベース
車両である自走式の第2車両、25はこの第2車両24
のシャシ24a上に固定された支持フレーム、26,2
7はこの支持フレーム25により支持されて上記第2車
両24に取付けられた排煙処理手段としての第1および
第2のコンデンサである。
【0020】上記第1および第2コンデンサ26,27
は、共に所定の同高さのものが用いられており、第1コ
ンデンサ26は上記シャシ24aの後側位置に、第2コ
ンデンサ27が前側位置にそれぞれ配設されている。こ
れら両コンデンサ26,27は炭化処理により高温とな
っている排煙を冷却して可燃ガスと木酢液との気液に分
離するようになっており、1つのコンデンサではその高
さが高くなり過ぎて車両の高さ制限を超えるため2つの
コンデンサに分けて上記気液分離を2段階に分けて行う
ようになっている。
【0021】上記第1コンデンサ26の下部には排煙導
入管28が接続されており、この排煙導入管28の先端
には上記接続用ダクト17の他端との接続部としての取
付用フランジ28aが形成されている。上記第1コンデ
ンサ26の底部には気液分離後の木酢液を外部に取り出
すための第1の回収口29が設けられており、この回収
口29は開閉弁29aによって開閉可能となっている。
また、上記第1コンデンサ26の頂部と上記第2コンデ
ンサ27の下部とは分離ガス送給管30によって互いに
連結されており、この分離ガス送給管30によって第1
コンデンサ26で分離された分離ガスが第2コンデンサ
27に送給されるようになっている。そして、上記第2
コンデンサ27の底部には上記分離ガスを気液分離した
後の木酢液を外部に取り出すための第2の回収口31が
設けられており、この回収口31も上記第1の回収口2
9と同様に開閉弁31aによって開閉可能となってい
る。さらに、上記第2コンデンサ27の頂部には取出口
32が設けられており、この取出口32によって上記分
離ガスに含まれる木酢液の全てが分離されて残った可燃
ガスが外部に取出し回収されるようになっている。
【0022】なお、図3中33a,33bは第1コンデ
ンサ26における冷却水の入口および出口であり、34
a,34bは第2コンデンサ27における冷却水の入口
および出口である。また、35は上記第1コンデンサ2
6の冷却水出口33bと第2コンデンサ27の冷却水入
口とを連通する冷却水送給管であり、この冷却水送給管
35は上記第1コンデンサ26の冷却水出口33bから
の冷却水を第2コンデンサ27の冷却水入口に送給する
ようになっている。
【0023】次に、上記車載式炭化装置により廃木材な
どの炭材を炭化処理して炭化物である木炭、木酢液およ
び可燃ガスを回収するための手順を説明する。炭化処理
手順としてはバッチ処理と連続処理とがあるが、炭材の
量などに応じていずれを採用するかを決定すればよい。
【0024】第1および第2車両を自走させて廃木材の
各貯留場の1つに移動させ、この貯留場で停車させる。
そして、接続用ダクト17により炭化炉8側の排煙導出
管16と第1コンデンサ26側の排煙導入管28とを互
いに接続し、この後、制御装置23により油圧モータ1
1、燃焼バーナ6などを作動させてドラム8を回転する
とともに、そのドラム8内を加熱する。
【0025】バッチ処理の場合、供給部4のホッパー1
9に炭材としての所定量の廃木材を投入し、この廃木材
をドラム8内に送給する。そして、所定温度(例えば3
00〜700℃)で所定時間加熱することにより炭化さ
せ、炭化後、傾動用シリンダ7の作動により支持フレー
ム2と共に炭化炉3を傾斜状態として、排出部5から炭
化物を取出す。
【0026】連続処理の場合、初期運転は上記バッチ処
理と同様に行い、所定炭化状態となれば、傾動用シリン
ダ7を作動させて炭化炉3がわずかに下り勾配となる緩
傾斜状態とするとともに、排出用シリンダ22によりド
ラム8の排出側開口が所定の小さい開口量となるよう調
節する。そして、供給部4から比較的少ない一定量ずつ
の廃木材を供給しながら、同時に、排出部5から上記開
口量に対応した一定量ずつの炭化物の取出しを行う。以
後、これを連続して行えばよい。
【0027】一方、上記炭化処理に対してドラム8内が
加熱されて内圧が上昇するとともに、排煙が発生してド
ラム8の頂部に滞積する。この排煙が排煙導出管16、
接続用ダクト17および排煙導入管28を介して第1コ
ンデンサ26内に導入され、この第1コンデンサ26で
第1段階の気液分離が行われて回収口29から木酢液の
回収が行われる。そして、分離ガスが分離ガス送給管3
0を通して第2コンデンサ27に送られ、この第2コン
デンサ27で第2段階の気液分離が行われて木酢液が回
収口31から、可燃ガスが取出口32からそれぞれ回収
される。
【0028】本貯留場での炭化処理および回収が終了し
たら、上記接続用ダクト17を取外し、傾動用シリンダ
11を元に戻して支持フレーム2を水平状態にする。そ
して、第1、第2車両を自走により次の廃木材の貯留場
に移動させて、上記炭化処理を繰り返す。
【0029】このように本実施例では、炭化炉3および
排煙処理手段26,27そのものを各貯留場に移動させ
ることができ、従来の定置固定式の場合と比べ、炭材と
しての廃木材の輸送に伴う労力、時間、費用を省略する
ことができる。加えて、上記炭化炉3および排煙処理手
段26,27を各車両1,24に付設しているため、そ
れらを各車両1,24から積み卸したり、組み立てたり
する必要がなく、各貯留場での炭化処理を容易かつ迅速
に行うことができる。また、上記炭化炉3と排煙処理手
段26,27とをそれぞれ別の車両1,24に車載して
いるため、小回りがきき、比較的狭い場所にも容易に移
動することができる。さらに、各貯留場に自由に移動す
ることができるため、従来、発生した廃木材が少量であ
るために炭化処理が行われていなかったものまで、炭化
処理対象とすることができ、炭化装置の稼働率向上に寄
与することができる。
【0030】図4は、車載式排煙処理手段を1つのコン
デンサにより構成した例を示している。これは、車両の
高さ制限を満足させるためにコンデンサ36を自走式車
両37のシャシ37aに横置きにして保持し、使用時に
おいて起立変換可能としたものである。
【0031】同図において、38は上記シャシ37aの
後端部に水平軸Z回りに起倒可能に取付けられた操作台
であり、この操作台38の上に支持脚39付きの上記コ
ンデンサ36が横向きに倒した倒伏状態(図4に実線で
示す状態)で着脱可能に保持されている。そして、上記
操作台38は上記シャシ37aとの間に配設された起倒
用シリンダ40の作動などによって、上記倒伏状態と起
立状態(図4に一点鎖線で示す状態)とに変換可能とな
っている。また、41は排煙導入管であり、上述の接続
用ダクト17との取付用フランジ41aが形成されてい
る。さらに、42は木酢液の回収口、42aはその開閉
弁、43は可燃ガスの取出口、44aは冷却水の入口、
44bはその出口である。
【0032】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。すなわち、上記実施例では、炭化炉3と排煙処理手
段26,27とを第1と第2との車両1,24に分離し
て車載しているが、これに限らず、例えば、両者3,2
6,27を1台の自走式の車両に車載してもよい。
【0033】上記実施例では、排煙処理手段としてコン
デンサ26,27もしくは36によって構成している
が、これに限らず、アフタバーナによるガス燃焼装置に
よって構成してもよく、また、このガス燃焼装置と上記
コンデンサ26,27もしくは36とを接続させて組み
合わせたものにより構成してもよい。
【0034】上記実施例では、廃木材を炭化処理対象と
して説明したが、これに限らず、例えば植林地における
間伐材などを炭化処理対象としてもよい。この場合、間
伐材などの発生場所が山間地であるため、輸送省略によ
り得られる利益が大きい。
【0035】上記実施例では、ロータリキルン方式の回
転ドラム8により炭化炉3を構成しているが、これに限
らず、非回転方式のものにより炭化炉を構成してもよ
い。
【0036】上記実施例では、炭化炉3内の燃焼ガス圧
の上昇に伴って自然排出される煙を処理するようにして
いるが、これに限らず、例えば、取出口32および43
の近辺に上記発生した煙を強制吸引するブロワを設け、
このブロワにより上記煙を強制的にコンデンサに導くよ
うにしてもよい。この場合、上記ブロワの吸引により炭
化炉3内が負圧化されるため、外気が回転ドラム8と両
端部カバー9,10との隙間などから吸引され、これが
炭材の自己燃焼に有効に作用することになる。なお、上
記自己燃焼させる方法としては、上記外気の吸引方式の
他、ブロワにより外気を炭化炉3に強制的に圧送する方
法もある。
【0037】また、上記実施例では、接続用ダクト17
を用いて炭化炉3と第1コンデンサ26とを接続してい
るが、これに限らず、例えば上記ダクトを炭化炉側もし
くはコンデンサ側に予め一体に取付けておいてもよい。
【0038】さらに、上記実施例では、炭化炉3を支持
フレーム2を介して第1車両1に取付けているが、これ
に限らず、上記支持フレームを省略して直に取付けるよ
うにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における車載式炭化装置によれば、ベース車両の自走
により、炭材としての廃木材などの各貯留場に炭化炉お
よび排煙処理手段ごと自由に移動することができ、これ
により、各貯留場での個別の炭化処理を容易に行うこと
ができる。このため、従来の定置固定式の場合と比べ炭
の輸送に伴う労力、時間、費用省略、炭化炉等の
ース車両からの積み卸し・組立等の手間の省略、及び、
炭化装置自体の稼働率向上を図ることができる。さら
に、炭化炉を傾動させることにより、炭化処理後の炭化
物の排出の容易化を図ることができる上に、炭化処理方
式としてバッチ処理と連続処理とを使い分けることもで
きるようになる。
【0040】また、請求項2記載の発明によれば、上記
請求項1記載の発明による効果に加えて、炭化炉と排煙
処理手段とをそれぞれ別々のベース車両に車載している
ため、比較的コンパクトにすることができ、小回りがき
き、比較的狭い場所にも容易に移動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の内の車載式炭化炉の側面図で
ある。
【図2】図1の平面図である。
【図3】車載式排煙処理手段の側面図である。
【図4】図3のものとは別の態様の車載式排煙処理手段
の側面図である。
【符号の説明】
1 第1車両(ベース車両) 3 炭化炉 4 供給部 5 排出部 16a,28a,41a 取付用フランジ(接続部) 17 ダクト 24 第2車両(ベース車両) 26 第1コンデンサ(排煙処理手段) 27 第2コンデンサ(排煙処理手段) 36 コンデンサ(排煙処理手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 直樹 兵庫県西宮市田近野町6番107号 新明 和工業株式会社 開発技術本部内 (72)発明者 成定 俊昭 横浜市鶴見区尻手3丁目2番43号 新明 和工業株式会社 特装車事業部内 (56)参考文献 特開 平1−213392(JP,A) 実開 平1−94441(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C10B 53/02 C10L 5/44

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行可能なベース車両と、 供給部と排出部とを有し炭材を炭化処理する炭化炉と、 この炭化炉と接続される排煙処理手段とを備えており、上記ベース車両は自走式のものにより構成され、 上記炭化炉と排煙処理手段とが上記ベース車両と一体と
    なるようそのベース車両に取付けられ、かつ、 上記炭化炉は上記ベース車両に対しそのベース車両の後
    端部で車幅方向の水平軸の回りに傾動可能に支持されて
    いることを特徴とする車載式炭化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 ベース車両が第1および第2のものからなり、 第1ベース車両に炭化炉が取付けられ、第2ベース車両
    に排煙処理手段が取付けられており、 上記炭化炉と排煙処理手段とには、ダクトを着脱可能に
    接続するための接続部がそれぞれ設けられている車載式
    炭化装置。
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