JPH0748453Y2 - 装軌車両用誘導輪装置 - Google Patents
装軌車両用誘導輪装置Info
- Publication number
- JPH0748453Y2 JPH0748453Y2 JP13684189U JP13684189U JPH0748453Y2 JP H0748453 Y2 JPH0748453 Y2 JP H0748453Y2 JP 13684189 U JP13684189 U JP 13684189U JP 13684189 U JP13684189 U JP 13684189U JP H0748453 Y2 JPH0748453 Y2 JP H0748453Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- wheel
- guide wheel
- arm
- wheel shaft
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- Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は,装軌車両用誘導輪装置に関するものである。
(従来の技術) 従来の装軌車両用誘導輪装置を第4,5,6図により説明す
ると,第4図の(a)がモノコツク式車体,(b)が履
帯で,同履帯(b)は,第6図に示すように多数のリン
ク(b0)と同各リンク(b0)を無端状に連結する連結ピ
ン(b1)とよりなり,リンクピツチ(P)で直線部分を
持っている。また第4図の(c)が履帯(b)を駆動す
る起動輪,(d)が転輪,(e0)が揺動アーム,(e1)
がトーシヨンバーで,同転輪(d)は,トーシヨンバー
(e1)に係合する揺動アーム(e0)により回転可能に支
持されている。また(f)が車体(a)に取付けた油圧
シリンダで,同油圧シリンダ(f)は,第6図に示すよ
うにシリンダ本体(f0)とシリンダ軸(f1)とパイロツ
トチエツクバルブ(f2)とリリーフバルブ(f3)とシリ
ンダ室(f4)とピストンロツド(y)とを有し,破線部
からパイロツト圧を掛け,パイロツトチエツクバルブ
(f2)を開いて,シリンダ軸(f1)を介してシリンダ室
(f4)に作動油を送り,ピストンロツド(y)を伸長方
向に作動して,誘導輪(ボルト・ナツト等の結合部材
(t)により固定した複輪)(g)を介して履帯(b)
を伸長させる。またパイロツト圧を除き,パイロツトチ
エツクバルブ(f2)を逆止バルブとし,シリンダ室
(f4)内の作動油をブロツクして,履帯(b)を伸長状
態に維持させるようになっている。また(h)がハブ
で,同ハブ(h)は,ボルト(i)により車体(a)に
固定されて,通常は,メタルブツシユ(k)(l)を介
してアームシヤフト(j)を回転可能に支持している。
また(j1)が同アームシヤフト(j)に設けたアーム,
(m)が同アームシヤフト(j)のハブ(h)からの抜
止め用ナツト,(p)が同アーム(j1)の先端部に溶接
により固定したホイールシヤフト,(z0)が上記ピスト
ンロツド(y)の先端部とにより上記ホイールシヤフト
(p)を抱持する半円状部材,(z1)が同半円状部材
(z0)を上記ピストンロツド(y)の先端部に固定する
ボルト,(q)が同半円状部材(z0)及び同ピストンロ
ツド(y)の先端部と同ホイールシヤフト(p)との間
に介装した球面軸受,(r)がピストンロツド抜止め用
ナツト,(o)が上記誘導輪(g)にボルト(t)によ
り固定したホイールハブ,(v)(w)が同ホイールハ
ブ(o)と上記ホイールシヤフト(p)との間に介装し
たテーパローラ軸受,(n)がキヤツプ,(s)がホイ
ールハブ固定ナツト,(u)がフローテイングシール,
(x)がシールリテーナで,油圧シリンダ(f)のピス
トンロツド(y)を伸長方向に作動し,ホイールシヤフ
ト(p)と誘導輪(g)とをアームシヤフト(j)を中
心に揺動して,履帯(b)に適当な張力を賦与するよう
にしている。
ると,第4図の(a)がモノコツク式車体,(b)が履
帯で,同履帯(b)は,第6図に示すように多数のリン
ク(b0)と同各リンク(b0)を無端状に連結する連結ピ
ン(b1)とよりなり,リンクピツチ(P)で直線部分を
持っている。また第4図の(c)が履帯(b)を駆動す
る起動輪,(d)が転輪,(e0)が揺動アーム,(e1)
がトーシヨンバーで,同転輪(d)は,トーシヨンバー
(e1)に係合する揺動アーム(e0)により回転可能に支
持されている。また(f)が車体(a)に取付けた油圧
シリンダで,同油圧シリンダ(f)は,第6図に示すよ
うにシリンダ本体(f0)とシリンダ軸(f1)とパイロツ
トチエツクバルブ(f2)とリリーフバルブ(f3)とシリ
ンダ室(f4)とピストンロツド(y)とを有し,破線部
からパイロツト圧を掛け,パイロツトチエツクバルブ
(f2)を開いて,シリンダ軸(f1)を介してシリンダ室
(f4)に作動油を送り,ピストンロツド(y)を伸長方
向に作動して,誘導輪(ボルト・ナツト等の結合部材
(t)により固定した複輪)(g)を介して履帯(b)
を伸長させる。またパイロツト圧を除き,パイロツトチ
エツクバルブ(f2)を逆止バルブとし,シリンダ室
(f4)内の作動油をブロツクして,履帯(b)を伸長状
態に維持させるようになっている。また(h)がハブ
で,同ハブ(h)は,ボルト(i)により車体(a)に
固定されて,通常は,メタルブツシユ(k)(l)を介
してアームシヤフト(j)を回転可能に支持している。
また(j1)が同アームシヤフト(j)に設けたアーム,
(m)が同アームシヤフト(j)のハブ(h)からの抜
止め用ナツト,(p)が同アーム(j1)の先端部に溶接
により固定したホイールシヤフト,(z0)が上記ピスト
ンロツド(y)の先端部とにより上記ホイールシヤフト
(p)を抱持する半円状部材,(z1)が同半円状部材
(z0)を上記ピストンロツド(y)の先端部に固定する
ボルト,(q)が同半円状部材(z0)及び同ピストンロ
ツド(y)の先端部と同ホイールシヤフト(p)との間
に介装した球面軸受,(r)がピストンロツド抜止め用
ナツト,(o)が上記誘導輪(g)にボルト(t)によ
り固定したホイールハブ,(v)(w)が同ホイールハ
ブ(o)と上記ホイールシヤフト(p)との間に介装し
たテーパローラ軸受,(n)がキヤツプ,(s)がホイ
ールハブ固定ナツト,(u)がフローテイングシール,
(x)がシールリテーナで,油圧シリンダ(f)のピス
トンロツド(y)を伸長方向に作動し,ホイールシヤフ
ト(p)と誘導輪(g)とをアームシヤフト(j)を中
心に揺動して,履帯(b)に適当な張力を賦与するよう
にしている。
(考案が解決しようとする課題) 前記第4,5,6図に示す従来の装軌車両用誘導輪装置で
は,油圧シリンダ(f)のピストンロツド(y)を伸長
方向に作動し,ホイールシヤフト(p)と誘導輪(g)
とをアームシヤフト(j)を中心に揺動して,履帯
(b)に適当な張力を賦与しているが,この誘導輪
(g)に係合する履帯(b)は,多数のリンク(b0)と
同各リンク(b0)を無端状に連結する連結ピン(b1)と
よりなり,リンクピツチ(P)で直線部分を持っている
ので,誘導輪(g)に巻き付く際の屈曲運動により数十
Hz程度のビビリ振動が発生する。このビビリ振動は,第
1転輪部でも発生する。これらのビビリ振動は,ホイー
ルシヤフト(p)とアームシヤフト(j)とハブ(h)
とを介して車体(a)に伝えられて,乗り心地を悪化さ
せ,搭載電子機器等を損傷させる恐れがあった。
は,油圧シリンダ(f)のピストンロツド(y)を伸長
方向に作動し,ホイールシヤフト(p)と誘導輪(g)
とをアームシヤフト(j)を中心に揺動して,履帯
(b)に適当な張力を賦与しているが,この誘導輪
(g)に係合する履帯(b)は,多数のリンク(b0)と
同各リンク(b0)を無端状に連結する連結ピン(b1)と
よりなり,リンクピツチ(P)で直線部分を持っている
ので,誘導輪(g)に巻き付く際の屈曲運動により数十
Hz程度のビビリ振動が発生する。このビビリ振動は,第
1転輪部でも発生する。これらのビビリ振動は,ホイー
ルシヤフト(p)とアームシヤフト(j)とハブ(h)
とを介して車体(a)に伝えられて,乗り心地を悪化さ
せ,搭載電子機器等を損傷させる恐れがあった。
本考案は前記の問題点に鑑み提案するものであり,その
目的とする処は,履帯のリンクが誘導輪に当接する際に
発生していたビビリ振動を大幅に減少できる装軌車両用
誘導輪装置を提供しようとする点にある。
目的とする処は,履帯のリンクが誘導輪に当接する際に
発生していたビビリ振動を大幅に減少できる装軌車両用
誘導輪装置を提供しようとする点にある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために,本考案は,車体に取付け
たハブによりアームシヤフトを回転可能に支持し,同ア
ームシヤフトに設けたアームの先端部にホイールシヤフ
ト用軸受を介してホイールシヤフトを回転可能に取付け
るとともに,同ホイールシヤフトの偏心軸部に軸受を介
して誘導輪を支持し,車体に取付けた油圧シリンダのピ
ストンロツドの先端部と上記ホイールシヤフトとをシリ
ンダ用軸受を介して連結している。
たハブによりアームシヤフトを回転可能に支持し,同ア
ームシヤフトに設けたアームの先端部にホイールシヤフ
ト用軸受を介してホイールシヤフトを回転可能に取付け
るとともに,同ホイールシヤフトの偏心軸部に軸受を介
して誘導輪を支持し,車体に取付けた油圧シリンダのピ
ストンロツドの先端部と上記ホイールシヤフトとをシリ
ンダ用軸受を介して連結している。
(作用) 本考案の装軌車両用誘導輪装置は前記のように構成され
ており,油圧シリンダのピストンロツド(y)を伸長方
向に作動し,ホイールシヤフトと誘導輪とをアームシヤ
フトを中心に揺動して、履帯に適当な張力を賦与してい
るとき,履帯のリンクが誘導輪に当接する都度,誘導輪
がホイールシヤフトの軸線を中心とした偏心量を半径と
して偏心運動して,履帯のリンクが誘導輪に当接する際
の衝撃を緩和するので,履帯と誘導輪との間に発生して
いたビビリ振動を大幅に減少する。その際,アームシヤ
フトのアームとホイールシヤフトとの間にホイールシヤ
フト用軸受が介装され,油圧シリンダのピストンロツド
とホイールシヤフトとの間にシヤフト用軸受が介装され
ており,誘導輪の回動抵抗が小さい。
ており,油圧シリンダのピストンロツド(y)を伸長方
向に作動し,ホイールシヤフトと誘導輪とをアームシヤ
フトを中心に揺動して、履帯に適当な張力を賦与してい
るとき,履帯のリンクが誘導輪に当接する都度,誘導輪
がホイールシヤフトの軸線を中心とした偏心量を半径と
して偏心運動して,履帯のリンクが誘導輪に当接する際
の衝撃を緩和するので,履帯と誘導輪との間に発生して
いたビビリ振動を大幅に減少する。その際,アームシヤ
フトのアームとホイールシヤフトとの間にホイールシヤ
フト用軸受が介装され,油圧シリンダのピストンロツド
とホイールシヤフトとの間にシヤフト用軸受が介装され
ており,誘導輪の回動抵抗が小さい。
(実施例) 次に本考案の装軌車両用誘導輪装置を第1,2,3図に示す
一実施例により説明すると,(1)が車体,(2)が無
端状の履帯,(3)が誘導輪,(4)が上記車体(1)
にボルト(6)により固定したハブ,(5)が同ハブ
(4)内に嵌挿したアームシヤフト,(5a)が同アーム
シヤフト(5)に一体のアーム,(7)(8)が同アー
ムシヤフト(5)と上記ハブ(4)との間に介装した軸
受(ブツシユ),(10)が上記アームシヤフト(5)の
抜止めナツト,(11)が上記アーム(5a)の先端部に設
けた軸孔に嵌挿したホイールシヤフト,(11a)が同ホ
イールシヤフト(11)の軸線(X)に対して偏心量
(R)だけ偏心したホイールシヤフト(11)の偏心軸
部,(13)が同ホイールシヤフト(11)と上記アーム
(5a)の軸孔との間に介装したホイールシヤフト用軸受
(ホイールシヤフト用コロ軸受),(3a)が上記誘導輪
(3)に誘導輪固定具(18)を介して固定したホイール
ハブ,(16)(17)が同ホイールハブ(3a)と上記ホイ
ールシヤフト(11)の偏心軸部(11a)との間に介装し
たテーパコロ軸受,(19)がシールリテーナ,(20)が
フローテイグシール,(21)がハブキヤツプ,(24)が
車体(1)にシリンダ固定軸(25)を介して取付けた油
圧シリンダ,(23)が同油圧シリンダ(24)のピストン
ロツドで,同ピストンロツド(23)の先端円形部が上記
ホイールシヤフト(11)を抱持している。また(12)が
同ピストンロツド(23)の先端円形部と同ホイールシヤ
フト(11)との間に介装したピストンロツド用用軸受
(シリンダ用コロ軸受),(15)がワツシヤ,(14)が
ピストンロツド抜止め用ナツトである。
一実施例により説明すると,(1)が車体,(2)が無
端状の履帯,(3)が誘導輪,(4)が上記車体(1)
にボルト(6)により固定したハブ,(5)が同ハブ
(4)内に嵌挿したアームシヤフト,(5a)が同アーム
シヤフト(5)に一体のアーム,(7)(8)が同アー
ムシヤフト(5)と上記ハブ(4)との間に介装した軸
受(ブツシユ),(10)が上記アームシヤフト(5)の
抜止めナツト,(11)が上記アーム(5a)の先端部に設
けた軸孔に嵌挿したホイールシヤフト,(11a)が同ホ
イールシヤフト(11)の軸線(X)に対して偏心量
(R)だけ偏心したホイールシヤフト(11)の偏心軸
部,(13)が同ホイールシヤフト(11)と上記アーム
(5a)の軸孔との間に介装したホイールシヤフト用軸受
(ホイールシヤフト用コロ軸受),(3a)が上記誘導輪
(3)に誘導輪固定具(18)を介して固定したホイール
ハブ,(16)(17)が同ホイールハブ(3a)と上記ホイ
ールシヤフト(11)の偏心軸部(11a)との間に介装し
たテーパコロ軸受,(19)がシールリテーナ,(20)が
フローテイグシール,(21)がハブキヤツプ,(24)が
車体(1)にシリンダ固定軸(25)を介して取付けた油
圧シリンダ,(23)が同油圧シリンダ(24)のピストン
ロツドで,同ピストンロツド(23)の先端円形部が上記
ホイールシヤフト(11)を抱持している。また(12)が
同ピストンロツド(23)の先端円形部と同ホイールシヤ
フト(11)との間に介装したピストンロツド用用軸受
(シリンダ用コロ軸受),(15)がワツシヤ,(14)が
ピストンロツド抜止め用ナツトである。
次に前記第1,2,3図に示す装軌車両用誘導輪装置の作用
を具体的に説明する。油圧シリンダ(24)のピストンロ
ツド(23)を伸長方向に作動し,ホイールシヤフト(1
1)と誘導輪(3)とをアームシヤフト(5)を中心に
揺動して,履帯(2)に適当な張力を賦与していると
き,履帯(2)のリンクが誘導輪(3)に当接する都
度,誘導輪(3)がホイールシヤフト(3)の軸線
(X)を中心とした偏心量(R)を半径として偏心運動
して,履帯(2)のリンクが誘導輪(3)に当接する際
の衝撃を緩和するので,履帯(2)と誘導輪(3)との
間に発生していたビビリ振動が大幅に減少する。その
際,アームシヤフト(5)のアーム(5a)とホイールシ
ヤフト(11)との間にホイールシヤフト用軸受(13)ガ
介装され,油圧シリンダ(24)のピストンロツド(23)
とホイールシヤフト(11)との間にシヤフト用軸受(1
2)が介装されており,誘導輪(3)の回動抵抗は小さ
い。
を具体的に説明する。油圧シリンダ(24)のピストンロ
ツド(23)を伸長方向に作動し,ホイールシヤフト(1
1)と誘導輪(3)とをアームシヤフト(5)を中心に
揺動して,履帯(2)に適当な張力を賦与していると
き,履帯(2)のリンクが誘導輪(3)に当接する都
度,誘導輪(3)がホイールシヤフト(3)の軸線
(X)を中心とした偏心量(R)を半径として偏心運動
して,履帯(2)のリンクが誘導輪(3)に当接する際
の衝撃を緩和するので,履帯(2)と誘導輪(3)との
間に発生していたビビリ振動が大幅に減少する。その
際,アームシヤフト(5)のアーム(5a)とホイールシ
ヤフト(11)との間にホイールシヤフト用軸受(13)ガ
介装され,油圧シリンダ(24)のピストンロツド(23)
とホイールシヤフト(11)との間にシヤフト用軸受(1
2)が介装されており,誘導輪(3)の回動抵抗は小さ
い。
なおホイールシヤフト(11)の偏心軸部(11a)は,履
帯(2)のA方向またはB方向を誘導輪(3)のP−P
方向に変位させるためのもので,路面から履帯(2)→
車体(1)に伝わる振動を軽減して,乗り心地を向上さ
せることが可能になる。従って偏心軸部(11a)の偏心
量(R)は,大きければ大きい程,大きな履帯振動に追
従するが,次の理由により20〜70mmにしている。
帯(2)のA方向またはB方向を誘導輪(3)のP−P
方向に変位させるためのもので,路面から履帯(2)→
車体(1)に伝わる振動を軽減して,乗り心地を向上さ
せることが可能になる。従って偏心軸部(11a)の偏心
量(R)は,大きければ大きい程,大きな履帯振動に追
従するが,次の理由により20〜70mmにしている。
(i)不整地を走行するときには,履帯(2)が大き
く揺れるように振動する(第3図参照)。また履帯
(2)のリンクが誘導輪(3)に当たるときには,ビビ
リ振動が発生する(第6図参照)。偏心量(R)は,上
記の大きく揺れる振動に対しては大きくする必要があ
り,上記のビビリ振動に対しては小さくてよいが,大
きく揺れる振動は,不整地(波状地)の走行時に限られ
るのに対して上記ビビリ振動は,常時発生するので,装
軌車両としては,ビビリ振動に対処することが肝要にな
る。
く揺れるように振動する(第3図参照)。また履帯
(2)のリンクが誘導輪(3)に当たるときには,ビビ
リ振動が発生する(第6図参照)。偏心量(R)は,上
記の大きく揺れる振動に対しては大きくする必要があ
り,上記のビビリ振動に対しては小さくてよいが,大
きく揺れる振動は,不整地(波状地)の走行時に限られ
るのに対して上記ビビリ振動は,常時発生するので,装
軌車両としては,ビビリ振動に対処することが肝要にな
る。
(ii)偏心量(R)は,機構上,シリンダの突出力が及
ばない幾何的な自由度を持つので,誘導輪(3)が第3
図の右上のPの方向に大きく移動するようなとき,履帯
長が余ることになって(履帯が弛む方向に移動すること
になって),履帯外れが起こることがあり,偏心量
(R)を履帯外れを生じさせない長さにする必要があ
る。
ばない幾何的な自由度を持つので,誘導輪(3)が第3
図の右上のPの方向に大きく移動するようなとき,履帯
長が余ることになって(履帯が弛む方向に移動すること
になって),履帯外れが起こることがあり,偏心量
(R)を履帯外れを生じさせない長さにする必要があ
る。
(iii)また偏心量(R)は,第1図に示すように長く
すると,履帯(2)がハブ(4)及びアームシヤフト
(5)に干渉する。これを避けるため,誘導輪(3)の
直径を大きくすると,装置の重量増を招いて好ましくな
く,偏心量(R)を重量増及び履帯干渉を招かない寸法
にする必要がある。
すると,履帯(2)がハブ(4)及びアームシヤフト
(5)に干渉する。これを避けるため,誘導輪(3)の
直径を大きくすると,装置の重量増を招いて好ましくな
く,偏心量(R)を重量増及び履帯干渉を招かない寸法
にする必要がある。
以上(i)(ii)(iii)の理由から偏心軸部(11a)の
偏心量(R)を経験的に20〜70mmに設定している。
偏心量(R)を経験的に20〜70mmに設定している。
(考案の効果) 本考案の装軌車両用誘導輪装置は前記のように油圧シリ
ンダのピストンロツドを伸長方向に作動し,ホイールシ
ヤフトと誘導輪とをアームシヤフトを中心に揺動して,
履帯に適当な張力を賦与しているとき,履帯のリンクが
誘導輪に当接する都度,誘導輪がホイールシヤフトの軸
線を中心とした偏心量を半径として偏心運動して,履帯
のリンクが誘導輪に当接する際の衝撃を緩和するので,
履帯と誘導輪との間に発生していたビビリ振動を大幅に
減少できる効果がある。
ンダのピストンロツドを伸長方向に作動し,ホイールシ
ヤフトと誘導輪とをアームシヤフトを中心に揺動して,
履帯に適当な張力を賦与しているとき,履帯のリンクが
誘導輪に当接する都度,誘導輪がホイールシヤフトの軸
線を中心とした偏心量を半径として偏心運動して,履帯
のリンクが誘導輪に当接する際の衝撃を緩和するので,
履帯と誘導輪との間に発生していたビビリ振動を大幅に
減少できる効果がある。
第1図は本考案に係わる装軌車両用誘導輪装置の一実施
例を示す縦断正面図,第2図はその側面図,第3図はそ
の作用説明図,第4図は従来の装軌車両用誘導輪装置を
示す側面図,第5図は第4図の矢視V−V線に沿う縦断
正面図,第6図は動部分の側面図である。 (1)……車体,(2)……履帯,(3)……転輪,
(4)……ハブ,(5)……アームシヤフト,(5a)…
…アーム,(11)……ホイールシヤフト,(11a)……
偏心軸部,(12)……シリンダ用軸受,(13)……ホイ
ールシヤフト用軸受,(R)……偏心量。
例を示す縦断正面図,第2図はその側面図,第3図はそ
の作用説明図,第4図は従来の装軌車両用誘導輪装置を
示す側面図,第5図は第4図の矢視V−V線に沿う縦断
正面図,第6図は動部分の側面図である。 (1)……車体,(2)……履帯,(3)……転輪,
(4)……ハブ,(5)……アームシヤフト,(5a)…
…アーム,(11)……ホイールシヤフト,(11a)……
偏心軸部,(12)……シリンダ用軸受,(13)……ホイ
ールシヤフト用軸受,(R)……偏心量。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 橋本 勝美 神奈川県相模原市田名3000番地 三菱重工 業株式会社相模原製作所内 (72)考案者 新家 雅隆 神奈川県相模原市田名3000番地 三菱重工 業株式会社相模原製作所内
Claims (1)
- 【請求項1】車体に取付けたハブによりアームシヤフト
を回転可能に支持し,同アームシヤフトに設けたアーム
の先端部にホイールシヤフト用軸受を介してホイールシ
ヤフトを回転可能に取付けるとともに,同ホイールシヤ
フトの偏心軸部に軸受を介して誘導輪を支持し,車体に
取付けた油圧シリンダのピストンロツドの先端部と上記
ホイールシヤフトとをシリンダ用軸受を介して連結した
ことを特徴とする装軌車両用誘導輪装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13684189U JPH0748453Y2 (ja) | 1989-11-28 | 1989-11-28 | 装軌車両用誘導輪装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13684189U JPH0748453Y2 (ja) | 1989-11-28 | 1989-11-28 | 装軌車両用誘導輪装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0375086U JPH0375086U (ja) | 1991-07-29 |
JPH0748453Y2 true JPH0748453Y2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=31684027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13684189U Expired - Lifetime JPH0748453Y2 (ja) | 1989-11-28 | 1989-11-28 | 装軌車両用誘導輪装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0748453Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-11-28 JP JP13684189U patent/JPH0748453Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0375086U (ja) | 1991-07-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |