JPH0748428Y2 - パーキングブレーキのケーブル調整装置 - Google Patents

パーキングブレーキのケーブル調整装置

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JPH0748428Y2
JPH0748428Y2 JP1990000298U JP29890U JPH0748428Y2 JP H0748428 Y2 JPH0748428 Y2 JP H0748428Y2 JP 1990000298 U JP1990000298 U JP 1990000298U JP 29890 U JP29890 U JP 29890U JP H0748428 Y2 JPH0748428 Y2 JP H0748428Y2
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Japan
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cable
adjusting
brake
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operating
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勝彦 山本
秀樹 滝本
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黒石鉄工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本願考案は、パーキングブレーキのケーブル調整装置に
関するものである。
(従来の技術) 最近では、自動車のパーキングブレーキに足踏み式の操
作ペダルを使用したものが多く見られるようになってき
ている。
該足踏み式のパーキングブレーキは、例えば第6図およ
び第7図に示すように構成されている。先ず第6図にお
いて、符号10はパーキングブレーキ用の足踏み式の操作
ペダルであり、該操作ペダル10は支軸12を介して車体に
対し回動可能に取付けられている。そして、その回動側
先端部10aには連結軸13を介して後述するケーブルアジ
ャスター14のアジャスト・ロッド15の基端部側が相対回
動可能に軸着されている一方、他方操作側端部10b側に
はフット部11が設けられている。
上記ケーブルアジャスター14は、第7図に示すように、
上記アジャスト・ロッド15と、内側にガイド孔30aを有
し、該ガイド孔30aを介して当該アジャスト・ロッド15
の途中に嵌合固定されたガイド筒30に対して軸方向に揺
動可能に嵌装されたガイド部材18と、該ガイド部材18の
操作ペダル非干渉側の側面部に形成されたフック部16
と、該フック部16の中央に形成されたケーブル端部22の
係合孔16aと、上記アジャスト・ロッド15の先端側螺条
部15aに回動可能に螺合され上記ガイド部材18の端面部
に当接することによって上記ガイド部材18のアジャスト
・ロッド上の位置(停止位置)を任意に規制するアジャ
スト・ナット20とを備えて構成されている。
そして、該アジャスター14の上記フック部16のケーブル
端部係合孔16aには図示のようにプッシュ・プルケーブ
ルのインナーケーブル21の係止側端部22が係合されてい
る。該係止側端部22は、その外周に角柱状の係止部材22
Aがカシメにより止着されており、該係止部材22Aを介し
て上記ケーブル端部係合孔16aに係合されている。また
上記パーキングブレーキ用のプッシュ・プルケーブル
は、アウタケーブル24と該アウタケーブル24内に収納さ
れた当該インナケーブル21とよりなり、アウタケーブル
24の端部24aをケーブル取付ブラケット23を介して車体
に固定することにより支持されている。なお、符号50は
上記操作ペダル10との間に所定の間隔を置き、その間に
上述の連結軸13を支持している補助プレートである。
以上の構成において、今例えば、第6図矢印(イ)に示
すように操作ペダル10が踏まれると、それに応じ同操作
ペダル10の回動側端部10aが矢印(ロ)方向に回動す
る。
その結果、アジャスト・ロッド15が矢印(ハ)方向に引
かれ、上記フック部16を介して上記インナケーブル21も
同じく矢印(ニ)方向に引かれる。それにより、パーキ
ングブレーキが作動状態になる。
そして、以上の構成において、上記インナケーブル21の
係止端部22を装置の組立完了時等に初期係合させてケー
ブル長(張り具合)を調整する場合、或いは又長期の使
用によるケーブルの弛みを取るためにケーブル長を調整
しようとする場合などには、次のようにして調整を行な
う。
すなわち、先ず上記インナケーブル21の係止端部22の係
止部材22Aを上記ガイド部材18のフック部16のケーブル
端部係合孔16a内に正確に係合する。
そして、該状態で、その時のインナケーブル21の弛み状
態に合わせて上記アジャスト・ロッド15上のアジャスト
・ナット20を左回り方向又は右回り方向に任意に回動さ
せて上記フック部16を一体化したガイド部材18をアジャ
スト・ロッド15の軸方向(第7図矢印方向)に任意の距
離移動させることにより、アウタケーブル24の端部24a
からの最適なインナケーブル突出長を設定し、該位置で
アジャスト・ナット20を固定する。その結果、上記イン
ナケーブル21がアウタケーブル24及び取付ブラケット23
位置と操作ペダル10設定位置との関係において最適な状
態に調整される。この場合、該アジャスト機構は、操作
ペダル側連結軸13と連結すべきインナケーブル21端部と
の間にあって、何等操作ペダル10の設定角を変えること
なく、単にインナケーブル21側を引張するか又は戻すこ
とのみによってフック部16と操作ペダル10側との係合状
態が適正に調整される訳であるから、レバー比の変動は
生じない。
しかも、該構成によれば、フック部とケーブルのアジャ
スト機構とが一体化して構成されているので、部品点数
が少なく、組付時の作業工数も少なくて済むので、コス
トも比較的安価である。
また、プレート形状の重合部が存在しないために、振動
等によるビビリ音も発生しにくいメリットがある。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上記アジャストロッド15は、上記のように操
作ペダル10の回動に応じ連結軸13を介して矢印(ハ)方
向に引かれる訳であるが、その場合に必然的にある程度
の軸直交方向の曲げ応力(矢印ホ)を受ける。従って、
その結果として、上記インナケーブル21は上記フック部
16との係合側端部にて例えば第7図の仮想線(L)又は
(R)に示すように屈曲を繰り返すことになり、疲労を
発生する第1の問題がある。
また、上記構成では、例えば第7図の矢印で示すように
アジャスト・ナット20を回動してガイド部材18を上下さ
せると、インナケーブル21との係止点位置が本来のイン
ナケーブル延長線上からズレるので、それによってもイ
ンナケーブル21が(L)又は(R)方向に屈曲し、同様
の問題を生じる。
また、上記の構成では、原則としてプレート部材同士の
重合部はないので振動によるガタツキの発生は少ないの
であるが、一方上記ガイド部材18の端部19とアジャスト
ナット20との衝合部に緩みが生じると少量ではあるが振
動音を生じる第2の問題がある。
さらに、上記の構成の場合、上記ガイド部材18のアジャ
スト位置と操作ペダル10の踏み込量の関係によっては、
操作ペダル10の支持軸12とガイド部材18の図示右側面と
が干渉する可能性があり、該干渉によって不快音を発生
させる第3の問題がある。
(課題を解決するための手段) 先ず本願請求項1の考案は、上記第1の問題を解決する
ことを目的としてなされたもので、支軸を中心として所
定の角度で回動操作される操作レバーと、該操作レバー
の回動端側に連結され、プッシュ又はプル操作されるブ
レーキ作動ケーブルと、該ブレーキ作動ケーブルと上記
操作ペダルの回動端との間に設けられ上記ブレーキ作動
ケーブルの実質的な引張ストロークを調整するケーブル
調整手段とを備えてなるパーキングブレーキにおいて、
上記ケーブル調整手段は、上記操作レバーの上記回動端
部に対して連結軸を介して一端を相対回転可能に軸着さ
れたアジャストロッドと、該アジャストロッドの他端側
螺条部に回動可能に螺合されたアジャスト部材と、上記
ブレーキ作動ケーブルの引張端と平行に延びる長穴を有
し、該長穴を介して一端側が上記アジャストロッドの連
結軸に遊嵌状態で係合支持されているとともに他端側が
上記アジャスト部材に衝合されたガイド部材と、該ガイ
ド部材の操作レバーとの非干渉面側に設けられたフック
部とよりなり、上記フック部に対して上記ブレーキ作動
ケーブルが軸部材を介して相対回転可能に係合されてい
ることを特徴とするものである。
次に、本願の請求項2の考案は、上記第2の問題を解決
することを目的としてなされたものであって、所定の角
度で回動操作される操作レバーと、該操作レバーの回動
端側に連結され、プッシュ又はプル操作されるブレーキ
作動ケーブルと、該ブレーキ作動ケーブルと上記操作ペ
ダルの回動端との間に設けられ上記ブレーキ作動ケーブ
ルの実質的な引張ストロークを調整するケーブル調整手
段とを備えてなるパーキングブレーキにおいて、上記ケ
ーブル調整手段は、上記操作レバーの上記回動端部に対
して一端を相対回転可能に軸着されたアジャストロッド
と、該アジャストロッドの他端側螺条部に回動可能に螺
合されたアジャスト部材と、長穴を有し、該長穴を介し
て一端側が上記アジャストロッド支持軸に遊嵌状態で係
合支持されているとともに他端側が上記アジャスト部材
に衝合されたガイド部材と、該ガイド部材の操作レバー
との非干渉面側に設けられたフック部とよりなり、上記
ガイド部材の他端とアジャスト部材との衝合部に制振部
材が介装されていることを特徴とするものである。
さらに、本願の請求項3の考案は、上記第3の問題を解
決することを目的としてなされたもので、所定の角度で
回動操作される操作レバーと、該操作レバーの回動端側
に連結され、プッシュ又はプル操作されるブレーキ作動
ケーブルと、該ブレーキ作動ケーブルと上記操作ペダル
の回動端との間に設けられ上記ブレーキ作動ケーブルの
実質的な引張ストロークを調整するケーブル調整手段と
を備えてなるパーキングブレーキにおいて、上記ケーブ
ル調整手段は、上記操作レバーの上記回動端部に対して
一端を相対回転可能に軸着されたアジャストロッドと、
該アジャストロッドの他端側螺条部に回動可能に螺合さ
れたアジャスト部材と、長穴を有し、該長穴を介して一
端側が上記アジャストロッド支持軸に遊嵌状態で係合支
持されているとともに他端側が上記アジャスト部材に衝
合されたガイド部材と、該ガイド部材の操作レバーとの
非干渉面側に設けられたフック部とよりなり、上記ガイ
ド部材の上記操作レバー側支軸との干渉面が円弧状の凹
部面に形成されていることを特徴とするものである。
(作用) 上記請求項1の考案の構成では、上述のケーブル調整手
段が、操作レバーの回動端部に対して連結軸を介して一
端を相対回転可能に軸着されたアジャストロッドと、該
アジャストロッドの他端側螺条部に回動可能に螺合され
たアジャスト部材と、ブレーキ作動ケーブルの引張端と
平行に延びる長穴を有し、該長穴を介して一端側が上記
アジャストロッドの連結軸に遊嵌状態で係合支持されて
いるとともに他端側が上記アジャスト部材に衝合された
ガイド部材と、該ガイド部材の操作レバーとの非干渉面
側に設けられたフック部とから構成されているととも
に、上記フック部に対して上記ブレーキ作動ケーブルが
軸部材を介して相対回転可能に係合されている。
従って、アジャスト部材を操作してガイド部材を上下さ
せたとしても、ブレーキ作動ケーブルの引張端は、常に
本来の延長線上に位置して伸縮され、屈曲状態になるよ
うなことはなくなる。また、仮に上記ガイド部材が前述
したような軸直交方向の応力を受けて傾動したとして
も、該傾動角は自由な回転により吸収され、ブレーキ作
動ケーブル自体は何等屈曲することなく直線状態でスム
ーズに引張作動せしめられる。
次に、本願の請求項2の考案の構成では、上述のケーブ
ル調整手段が、操作レバーの回動端部に対して一端を相
対回転可能に軸着されたアジャストロッドと、該アジャ
ストロッドの他端側螺条部に回動可能に螺合されたアジ
ャスト部材と、長穴を有し、該長穴を介して一端側が上
記アジャストロッド支持軸に遊嵌状態で係合支持されて
いるとともに他端側が上記アジャスト部材に衝合された
ガイド部材と、該ガイド部材の操作レバーとの非干渉面
側に設けられたフック部とから構成されていて、しかも
ガイド部材の他端とアジャスト部材との衝合部に制振部
材が介装されている。
従って、上記ガイド部材端部とアジャスト部材とは制振
部材を介して間接的に当接することとなり、振動が吸収
される結果、振動による騒音は生じないようになる。
本願の請求項3の考案の構成では、上述のケーブル調整
手段が、操作レバーの回動端部に対して一端を相対回転
可能に軸着されたアジャストロッドと、該アジャストロ
ッドの他端側螺条部に回動可能に螺合されたアジャスト
部材と、長穴を有し、該長穴を介して一端側が上記アジ
ャストロッド支持軸に遊嵌状態で係合支持されていると
ともに他端側が上記アジャスト部材に衝合されたガイド
部材と、該ガイド部材の操作レバーとの非干渉面側に設
けられたフック部とよりなり、上記ガイド部材の上記操
作レバー側支軸との干渉面が円弧状の凹部面に形成され
ている。
従って、上記凹部面に形成しただけ操作レバー側支軸と
の干渉距離が長くなり、干渉しにくくなるとともに該凹
部面に必要に応じてダンパー部材を設けるようにする
と、より効果的に干渉による不快音が生じないようにな
る。
(考案の効果) 従って、先ず上記本願の請求項1の考案に係るパーキン
グブレーキのケーブル調整装置によると、ケーブルの疲
労が少なく、耐久性のあるパーキングブレーキの提供が
可能となる。
また、本願の請求項2,3の考案に係るパーキングブレー
キのケーブル調整装置によると、騒音の発生がなく使用
感の良好なパーキングブレーキを提供することができ
る。
(実施例) 第1図〜第3図は、本願考案の第1実施例に係る足踏み
式パーキングブレーキのケーブル調整装置の構造を示し
ている。
先ず第1図において、符号10はパーキングブレーキ用の
足踏み式の操作ペダルであり、該操作ペダル10は支軸12
を介して車体に対し回動可能に取付けられている。そし
て、その回動側先端部10aには連結軸13を介して後述す
るケーブルアジャスター14のアジャスト・ロッド15の基
端部側がナイロンワッシャ43,43を介して相対回動可能
に軸着されている一方、他方操作側端部10b側にはフッ
ト部11が設けられている。
上記ケーブルアジャスター14は、第1図及び第2図に示
すように、上記アジャスト・ロッド15と、内側にガイド
孔30aを有し、該ガイド孔30aを介して当該アジャスト・
ロッド15の途中に嵌合固定されたガイド筒30に対して軸
方向に摺動可能に嵌装されたガイド部材18と、該ガイド
部材18の操作ペダル非干渉側の側部面に形成されたフッ
ク部16と、該フック部16の中央側部に形成された半円状
をなしたケーブル端部22の係合孔16aと、上記アジャス
ト・ロッド15の先端側螺条部15aに回動可能に螺合され
図示のような制振鋼等よりなる制振部材40を(その嵌挿
孔40aを介して)上記ガイド部材18の凹溝状の端面部19
に相対回動可能に嵌合状態で当接することによって上記
ガイド部材18のアジャスト・ロッド上の位置(停止位
置)を任意に規制するアジャスト・ナット20とを備えて
構成されている。
そして、該実施例の構成では、上述のガイド部材18をア
ジャスト・ロッド15の軸方向に長い断面U状体によって
形成し、上方部側両側片18a,18aに上記操作ペダル10側
アジャスト・ロッド連結軸13の左右軸端が係合するイン
ナケーブル21の引張端延設方向と平行に延びる長穴25,2
5を形成して構成している。
上記長穴25,25の斜め上下方向長は、当然上記アジャス
ト・ロッド15の螺溝部15aの長さ、換言するとインナケ
ーブルのアジャスト・ストロークに対応した十分な長さ
のものとなっており、当該長穴25,25を有する上記ガイ
ド部材18の上方部(両側片)が剛性補強機能を果すよう
になっている。
そして、該ケーブルアジャスター14の上記フック部16の
ケーブル端部係合孔16aには図示のようにプッシュ・プ
ルケーブルのインナーケーブル21の係止側端部22が係合
されている。第3図に示すように、該係止側端部22は、
その外周に円柱体状の係合部材22BがカシメによりT字
形をなして止着されており、該係合部材22Bを介して上
記半円状のケーブル端部係合孔16aに相対回動可能な状
態で係合されている。また上記パーキングブレーキ用の
プッシュ・プルケーブルは、アウタケーブル24と該アウ
タケーブル24内に収納された当該インナケーブル21とよ
りなり、アウタケーブル24の端部24aをケーブル取付ブ
ラケット23を介して車体に固定することにより支持され
ている。なお、符号50は上記操作ペダル10との間に所定
の間隔を置き、その間に上述の連結軸13を支持している
補助プレートである。
以上の構成において、今例えば、第1図矢印(イ)に示
すように操作ペダル10が踏まれると、それに応じ同操作
ペダル10の回動側端部10aが矢印(ロ)方向に回動す
る。
その結果、アジャスト・ロッド15が矢印(ハ)方向に引
かれ、フック部16を介して上記インナケーブル21も同じ
く矢印(ニ)方向に引かれる。それにより、パーキング
ブレーキが作動状態になる。
そして、以上の構成において、上記インナケーブル21の
係止端部22側係合部材22Bを装置の組立完了時等に上記
半円状の係合孔16aに初期係合させてケーブル長(張り
具合)を調整する場合、或いは又長期の使用によるケー
ブルの弛みを取るためにケーブル長を調整しようとする
場合などには、次のようにして調整を行なう。
すなわち、先ず上記インナケーブル21の係止端部22側の
係合部材22Bを上記ガイド部材18のフック部16のケーブ
ル端部係合孔16a内に第1図の如く正確に係合する。
そして、該状態で、その時のインナケーブル21の弛み状
態に合わせて上記アジャスト・ロッド15上のアジャスト
・ナット20を左回り方向又は右回り方向に任意に回動さ
せて上記フック部16を一体化したガイド部材18をアジャ
スト・ロッド15の軸方向(第1図矢印方向)に任意の距
離移動させることにより、アウタケーブル24の端部24a
からの最適なインナケーブル21突出長を設定し、該位置
でアジャスト・ナット20を固定する。
その結果、上記インナケーブル21がアウタケーブル24及
び取付ブラケット23位置と操作ペダル10設定位置との関
係において最適な状態に調整される。この場合、該アジ
ャスト機構は、操作ペダル側連結軸13と連結すべきイン
ナケーブル21端部との間にあって、何等操作ペダル10の
設定角を変えることなく、単にインナケーブル21側を引
張するか又は戻すことのみによってフック部16と操作ペ
ダル10側との係合状態が適正に調整されることになり、
従来同様レバー比の変動は生じない。
そして、該構成によれば、フック部とケーブルのアジャ
スト機構とが一体化して構成されているので、部品点数
が少なく、組付時の作業工数も少なくて済むので、コス
トも比較的安価である。
また、プレート形状の重合部が存在しないために、振動
等によるビビリ音も発生しにくい。
ところで、先にも述べたように上記アジャスト・ロッド
15は、上記のように操作ペダル10の回動に応じ連結軸13
を介して矢印(ハ)方向に引かれる訳であり、その場合
に必然的にある程度の軸直交方向の曲げ応力(矢印ホ)
を受ける。従って、これにより、従来の構造では第7図
のようにインナケーブル21が屈曲を繰り返し、疲労を生
じる問題があった。
ところが、上述のように本実施例では、上記インナケー
ブル21の端部22が円柱体状の軸部材よりなる上記係合部
材22Bを介して半円状の係合孔16aに回動可能に係合され
ている。従って、上記のような軸直交方向の応力が作用
しても上記相対回動によりキャンセルされてしまうの
で、従来のようなインナケーブル21の屈曲は生じない。
また、アジャスト・ロッド15を操作してガイド部材18を
上下させても、上記のように該ガイド部材18を連結軸13
に係合させている上記長穴25,25は、上記インナケーブ
ル21の引張端延設方向と平行に延びて形成されているた
めに、それによって何等インナケーブル21の引張端を屈
曲させるようなことがない。
また、上記ガイド部材18の下部側端面部19とアジャスト
ナット20とは制振部材40を介して当接するようになって
いるので該衝合部分での振動は効果的に吸収され、振動
による騒音は生じないようになる。
次に第4図および第5図は、本願考案の第2の実施例に
係る足踏み式パーキングブレーキのケーブル調整装置の
構成を示している。
先にも述べたように上記ガイド部材18の操作ペダル10側
一側面FRは、踏み込み加減によっては操作ペダル10の支
軸12と干渉して不快音を発生する。本実施例は、この点
を改良するとともに上記制振部材40′の部分を第5図に
示すように完全な円柱体によって形成したものである。
その他の構成は上記第1の実施例のものと全く同一であ
る。
すなわち、本実施例では先ず第1に上記ガイド部材18の
操作ペダル側干渉面FRを円弧状に凹ませて可及的に干渉
を避けるとともに該凹部面に補強パネル41を接合した上
で更に必要に応じて衝撃吸収用のダンパー部材42を張設
して構成している。
従って、干渉状態発生率の低下とともに補強パネル41の
存在により仮に干渉が生じてもガイド部材側片18a,18a
部の変形が生じにくくなり、又ダンパー部材42の存在に
より干渉時の騒音も生じないようになる。
また、上記のようにアジャストナット20との衝合部の制
振部材40′が完全な円柱体によって形成されているため
に当該衝合部でも相対回動が可能となり無理な応力の吸
収が可能となる。
なお、以上の実施例では、その何れにあってもガイド部
材18の上下方向中間位置にガイド筒30を設置する構成と
したが、これは例えば下端側に寄せて設置し、上記アジ
ャストナット20又は制振部材40,40′と直接衝合させる
ようにしてもよい。つまり、上記ガイド筒30を全体とし
て長めの筒状体とし、その一端にアジャストナット20衝
合用のフランジを形成してガイド部材18の下方側から嵌
装する構成である。このような構成にすると、アジャス
ト・ロッド15に対するガイド部材18の支持剛性が高まる
と同時にアジャストナット20との衝合部の強度も向上す
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本願考案の第1実施例に係る足踏式パーキン
グブレーキのケーブル調整装置の全体構成を示す側面
図、第2図は、同装置の要部の上面図、第3図は、同装
置の要部の斜視図、第4図は、本願考案の第2実施例に
係る足踏式パーキングブレーキのケーブル調整装置の全
体構造を示す側面図、第5図は、同装置の要部の分解斜
視図、第6図、第7図は、従来のパーキングブレーキの
ケーブル調整装置の全体並びに要部の構成を示す側面図
である。 10……操作ペダル 12……支軸 13……連結軸 14……アジャスター 15……アジャストロッド 15a……螺溝部 16……フック部 18……ガイド部材 20……アジャストナット 21……インナケーブル 22B……係合部材 23……ケーブル取付ブラケット 24……アウタケーブル 25……長穴 40,40′……制振部材

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】支軸を中心として所定の角度で回動操作さ
    れる操作レバーと、該操作レバーの回動端側に連結さ
    れ、プッシュ又はプル操作されるブレーキ作動ケーブル
    と、該ブレーキ作動ケーブルと上記操作ペダルの回動端
    との間に設けられ上記ブレーキ作動ケーブルの実質的な
    引張ストロークを調整するケーブル調整手段とを備えて
    なるパーキングブレーキにおいて、上記ケーブル調整手
    段は、上記操作レバーの上記回動端部に対して連結軸を
    介して一端を相対回転可能に軸着されたアジャストロッ
    ドと、該アジャストロッドの他端側螺条部に回動可能に
    螺合されたアジャスト部材と、上記ブレーキ作動ケーブ
    ルの引張端と平行に延びる長穴を有し、該長穴を介して
    一端側が上記アジャストロッドの連結軸に遊嵌状態で係
    合支持されているとともに他端側が上記アジャスト部材
    に衝合されたガイド部材と、該ガイド部材の操作レバー
    との非干渉面側に設けられたフック部とよりなり、上記
    フック部に対して上記ブレーキ作動ケーブルが軸部材を
    介して相対回転可能に係合されていることを特徴とする
    パーキングブレーキのケーブル調整装置。
  2. 【請求項2】所定の角度で回動操作される操作レバー
    と、該操作レバーの回動端側に連結され、プッシュ又は
    プル操作されるブレーキ作動ケーブルと、該ブレーキ作
    動ケーブルと上記操作ペダルの回動端との間に設けられ
    上記ブレーキ作動ケーブルの実質的な引張ストロークを
    調整するケーブル調整手段とを備えてなるパーキングブ
    レーキにおいて、上記ケーブル調整手段は、上記操作レ
    バーの上記回動端部に対して一端を相対回転可能に軸着
    されたアジャストロッドと、該アジャストロッドの他端
    側螺条部に回動可能に螺合されたアジャスト部材と、長
    穴を有し、該長穴を介して一端側が上記アジャストロッ
    ド支持軸に遊嵌状態で係合支持されているとともに他端
    側が上記アジャスト部材に衝合されたガイド部材と、該
    ガイド部材の操作レバーとの非干渉面側に設けられたフ
    ック部とよりなり、上記ガイド部材の他端とアジャスト
    部材との衝合部に制振部材が介装されていることを特徴
    とするパーキングブレーキのケーブル調整装置。
  3. 【請求項3】所定の角度で回動操作される操作レバー
    と、該操作レバーの回動端側に連結され、プッシュ又は
    プル操作されるブレーキ作動ケーブルと、該ブレーキ作
    動ケーブルと上記操作ペダルの回動端との間に設けられ
    上記ブレーキ作動ケーブルの実質的な引張ストロークを
    調整するケーブル調整手段とを備えてなるパーキングブ
    レーキにおいて、上記ケーブル調整手段は、上記操作レ
    バーの上記回動端部に対して一端を相対回転可能に軸着
    されたアジャストロッドと、該アジャストロッドの他端
    側螺条部に回動可能に螺合されたアジャスト部材と、長
    穴を有し、該長穴を介して一端側が上記アジャストロッ
    ド支持軸に遊嵌状態で係合支持されているとともに他端
    側が上記アジャスト部材に衝合されたガイド部材と、該
    ガイド部材の操作レバーとの非干渉面側に設けられたフ
    ック部とよりなり、上記ガイド部材の上記操作レバー側
    支軸との干渉面が円弧状の凹部面に形成されていること
    を特徴とするパーキングブレーキのケーブル調整装置。
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