JPH0748362A - 光互変性化合物 - Google Patents

光互変性化合物

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JPH0748362A
JPH0748362A JP6151717A JP15171794A JPH0748362A JP H0748362 A JPH0748362 A JP H0748362A JP 6151717 A JP6151717 A JP 6151717A JP 15171794 A JP15171794 A JP 15171794A JP H0748362 A JPH0748362 A JP H0748362A
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group
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photochromic
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photochromic compound
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JP6151717A
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English (en)
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Pietro Allegrini
ピエトロ・アレグリーニ
Nereo Nodari
ネレオ・ノダーリ
Luciana Crisci
ルチアーナ・クリスチ
Vincenzo Malatesta
ビンチェンゾ・マラテスタ
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GREAT REIKUSU CHEM ITAARIA SARL
Great Lakes Chemical Italia SRL
Original Assignee
GREAT REIKUSU CHEM ITAARIA SARL
Great Lakes Chemical Italia SRL
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D409/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D409/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms containing two hetero rings
    • C07D409/04Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms containing two hetero rings directly linked by a ring-member-to-ring-member bond
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D311/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings
    • C07D311/02Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D311/78Ring systems having three or more relevant rings
    • C07D311/92Naphthopyrans; Hydrogenated naphthopyrans
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
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    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な光互変活性を有すると共に、良好な劣
化抵抗性などの特性を有するクロメンに属する光互変性
化合物を提供する。 【構成】 一般式(I)で表されることを特徴とする。
一般式(I)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、新規な光互変性化合物に係る。
【0002】さらに詳述すれば、本発明は、クロメンに
属する化合物、その製法及び重合体物質中での使用に係
る。
【0003】光互変性化合物は、ある種の電磁線及び日
光にさらされる際、その色及び/又は光透過度を変化さ
せ、初期の光線が取除かれた際には、元の色及び光透過
度に戻る可逆的特性を有する物質である。
【0004】光互変性を有する物質としては多くのもの
が知られており、たとえば、G.H.Brown 編「Photochr
omism」,Vol.III,Weissberger シリーズ「Technique
s ofOrganic Chemistry」,Wiley Interscience,ニュ
ーヨーク(1971)及び H.Durr 及び H.Bouas−Lauren
t 編「Photochromism:Molecules and System」,Vol.
40,「Studies in Organic Chemistry」シリーズ,Else
vier(1990)に記載されている如く各種の無機及び有機
化合物がある。
【0005】有機光互変性化合物の中で特によく知られ
ているものは、スピロ−インドリノ−オキサジン、スピ
ロ−ピラン及びクロメンに属するものである。これらの
化合物は、各種の特許出願(同一出願人に係るイタリア
国特許出願22529 A/87、同22660 A/89、同19389 A/9
0、同MI 91 A 002038)及び米国特許第5,055,576号及び
同第5,110,922号(これらは同一出願人に係る)、同第
3,567,605号、同第5,066,818号及びヨーロッパ特許第24
5,020号に開示している如く、重合化された有機物質
(光互変性製品として使用される)に光互変特性を付与
できる。
【0006】上記3種に属する光互変性化合物は、太陽
光又はUV線の照射後、使用した化合物の色の配合の結果
としての色相を形成するように好適に混合される。特
に、色の配合は有機物質(市場では、緑色、褐色、灰色
の如き中間色(neutral shade)が要求される)の製造
において有効である。
【0007】青又は赤の色相を得るためにレンズの分野
で使用される光互変性化合物は、一般にスピロ−インド
リノ−オキサジンに属するもの(良好な発色性及び疲労
抵抗性のため)である。
【0008】これに対して、黄及びオレンジの色相は、
たとえば同一出願人に係るイタリア国特許出願MI 92 A
002379及び同MI 92 A 002492及び米国特許第5,066,818
号、同第4,931,221号及びヨーロッパ特許第250,193号に
開示された如く、一般にクロメン又はスピロ−ピランに
属する光互変性化合物を使用することによって得られ
る。
【0009】実際のところ、たとえば米国特許第4,816,
584号に開示された如く、黄又はオレンジの色相を生じ
得るスピロ−インドリノ−オキサジンに属する光互変性
化合物は公知ではあるが、たとえば G.H.Brown 編「P
hotochromism」,Vol.III,Weissberger シリーズ「Te
chniques of Organic Chemistry」,Wiley Interscienc
e,ニューヨーク(1971),p.244に開示された如く、
これらの化合物は合成収率が低いため製造が困難である
ことも知られている。
【0010】しかしながら、クロメン又はスピロ−ピラ
ンに属する光互変性化合物も欠点を有する。事実、クロ
メンに属するいくつかの光互変性化合物は、これらを含
有する溶液又は最終製品が許容されないほど低い温度に
冷却される際にのみ光互変活性を有する。
【0011】さらに、クロメン又はスピロ−ピランに属
するいくつかの光互変性化合物は、上述の混合物の他の
光互変性成分に比べてあまりにも制限された劣化抵抗性
を有する。
【0012】他の欠点は、好適な波長の光吸収効果のた
め、黄の色相を発色し得るクロメン又はスピロ−ピラン
に属する化合物の光互変活性が低いことによる。この欠
点は、緑色、褐色及び灰色の如き中間色を呈するに好適
な化合物の混合物の光互変活性をかなり制限する。
【0013】実際のところ、スピロ−インドリノ−オキ
サジン、クロメン及びスピロ−ピランに属する化合物の
光互変活性は、光互変性化合物の濃度を高めることによ
って任意には増大されないことが知られている。これは
非常に低い濃度の活性剤が使用される際にのみ可能であ
り、ある種の濃度以上では、克服できない制限値に達す
る。
【0014】上記の事項に基づき、中間色は、光互変効
果を限定し、これにより、これらを黄色成分のものと匹
敵できるものとするために、青及び赤の色相を呈する添
加剤の濃度を制限することによって得る必要があること
が明らかである。
【0015】発明者らは、黄及び/又はオレンジの色相
を発色でき、公知のものよりも良好な光互変活性を有し
かつ上述の欠点を解消できるクロメンに属する光互変性
化合物を新たに見い出し、本発明に至った。
【0016】従って、本発明は、一般式(I) [式中、a)置換基R1〜R11は、各々独立して、水素
原子;直鎖状又は分枝状のC1-5アルキル基(フッ素、
塩素、臭素及びヨウ素の中から選ばれるハロゲン原子、
1-5アルコキシ基、C1-5アシロキシ基、C1-5アルキ
ルカルボキシ基、シアノ基の1〜5個で置換されていて
もよい);C2-5アルケニル基;ベンジル基;フッ素、
塩素、臭素及びヨウ素の中から選ばれるハロゲン原子;
ヒドロキシ基;C1-5アシロキシ基;アミノ基;モノC
1-5アルキルアミノ基;ジC1-5アルキルアミノ基;C
3-10シクロアルキルアミノ基;ピペリジノ、ピペラジノ
又はモルホリノ基;カルボキシル基;C1-5カルボキシ
アルキル基;C2-5カルボキシアルケニル基;アミドカ
ルボキシ基;置換N−C1-5アルキルアミドカルボキシ
基;置換N,N−ジC1-5アルキルアミドカルボキシ
基;シアノ基;ニトロ基;スルホン基;C1-5アルキル
スルホネート基;アリールスルホネート基;フェニル、
ビフェニル、ナフチル基の中から選ばれるアリール基;
ケトンアルキル、ケトンアリール又はケトンベンジルタ
イプのアシル基であり;b)R12は、一般式(II)〜
(VIII) (式中、R46は、水素原子;直鎖状又は分枝状のC1-5
アルキル基(フッ素、塩素、臭素及びヨウ素の中から選
ばれるハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1-5アルコキシ
基、C1-5アシロキシ基、C1-5アルキルカルボキシ基、
シアノ基の1〜5個で置換されていてもよい);C2-5
アルケニル基;ベンジル基;フェニル、ビフェニル、ナ
フチル基の中から選ばれるアリール基であり;置換基R
13〜R20、R21〜R25、R26〜R32、R33〜R39、R40
〜R43、R44〜R45又はR4748及びR49〜R52の少な
くとも1つはピラン環との結合位置を示すと共に、他の
置換基は前記a)に記載の定義を有する)である)で表
される芳香族又は複素環基である]で表されるクロメン
に属する光互変性化合物に係る。
【0017】本発明による一般式(I)で表される好適
な化合物は、置換基R1〜R11が、同一又は異なるもの
であって、各々独立して、水素原子、フッ素、塩素、臭
素原子、メチル基、イソプロピル基、トリフルオルメチ
ル基、ヒドロキシメチル基、ベンジル基、ヒドロキシ
基、メトキシ基、アミノ基、ピペリジノ基、モルホリノ
基、カルボキシル基、カルボキシメチル基、N,N−ジ
メチルカルボキシアミド基、シアノ基、ニトロ基又はフ
ェニル基であり;R12が、前記一般式(II)、(III)
及び(VI)(式中、置換基R13〜R20、R21〜R25、R
40〜R43の少なくとも1つはピラン環との結合位置を示
すと共に、他の置換基は、各々独立して、水素原子、フ
ッ素、塩素又は臭素原子、メチル基、イソプロピル基、
トリフルオルメチル基、ヒドロキシメチル基、ベンジル
基、ヒドロキシ基、メトキシ基、アミノ基、ピペリジノ
基、モルホリノ基、カルボキシル基、カルボキシメチル
基、N,N−ジメチルカルボキシアミド基、シアノ基、
ニトロ基、フェニル基、アセチル基又はベンゾイル基で
ある)で表される芳香族又は複素環基であるものであ
る。
【0018】本発明による好適な化合物の具体例として
は次のものがある。 3−フェニル−3−(5−ブロム−6−メトキシ−2−
ナフチル)−3H−ナフト−[2,1b]−ピラン(I
a): 3−フェニル−3−(2−チエニル)−3H−ナフト−
[2,1b]−ピラン(Ib):
【0019】本発明は、一般式(I)で表される化合物
の製法にも係る。
【0020】上記一般式(I)の化合物は、一般式(I
X) (式中、置換基R1〜R12は前記と同意義である)で表
される化合物のカルボニル基を還元し、つづいて脱水す
ることによって調製される。
【0021】上記一般式(IX)で表されるカルボニル基
含有化合物の還元反応は、接触水素化の如き常法を使用
して、又はたとえば U.Valcavi 編、「Chimica Organi
ca Applicata」CLUED,ミラノ(1983)に開示された如
く金属水素化物又はボランに属する化合物を使用して行
われる。
【0022】還元反応は、一般に、たとえばアルミニウ
ム及びホウ素の水素化物の如き金属水素化物(たとえ
ば、LiAlH4(リチウムアルミニウムヒドリッド)、AlH3
(アルミニウムヒドリッド)、NaAlH4(ナトリウムアル
ミニウムヒドリッド)、i−Bu2AlH(ジイソブチルアル
ミニウムヒドリッド)、LiAlH(tBuO)3(トリ第3級ブト
キシリチウムアルミニウムヒドリッド)、NaBH4(ナト
リウムボロヒドリッド)、(nC4H9)4NBH4(テトラブチル
アンモニウムボロヒドリッド)、Ca(BH4)2(カルシウム
ボロヒドリッド)、LiBH4(リチウムボロヒドリッ
ド)、NaBH3(CN)(ナトリウムシアノボロヒドリッド)
など)の存在下で行われる。
【0023】上述の金属水素化物は、使用する水素化物
に応じて脂肪族又は芳香族炭化水素(たとえば、ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、トルエン及びキシ
レン)、塩素化脂肪族又は芳香族炭化水素(たとえば、
ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタン及びクロルベ
ンゼン)、脂肪族又は芳香族エーテル(たとえば、ジエ
チレングルコールジメチルエーテル、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン及びジフェニルエーテル)、ア
ルコール(たとえば、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール及びn−ブタノール)、アミド(たとえば、
ジメチルホルムアミド)、エステル(たとえば、酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸ブチル)、カーボネート(たと
えばジメチルカーボネート)、水、これらの2以上の溶
媒の混合物の中から選ばれる好適な不活性溶媒の存在下
で使用される。
【0024】金属水素化物の存在下における還元反応
は、温度0〜200℃、好ましくは0〜150℃、反応時間1
分〜200時間、好ましくは30分〜50時間で行われる。
【0025】還元反応において、金属水素化物は被還元
化合物の1モル当たり1〜50当量、好ましくは1〜20当量
の量で使用される。
【0026】過剰な還元剤は、水又は酸(たとえば、硫
酸、塩酸など)によって酸性化した水を添加することに
よって排除される。
【0027】得られたアルコールを、つづいてクロマト
グラフィー及び/又は好適な溶媒(たとえば、ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、トルエン、キシレン、エチル
エーテル、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノール、t−ブタノール、テトラヒドロフ
ラン、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、ジ
メチルカーボネート、アセトニトリル、水及び前記溶媒
の2以上の混合物)からの結晶化によって精製する。
【0028】他の方法によれば、得られたアルコールを
粗製反応生成物中で直接に脱水反応に供することができ
る。
【0029】脱水は、純粋な生成物としたアルコール又
は粗製反応生成物中において直接に得られたアルコール
を酸(たとえば、ガス状又は水溶液状の塩酸、臭化水素
酸、硫酸、硝酸、リン酸、酢酸、トリフルオル酢酸、メ
タンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸など)と反応
させることによって行われる。
【0030】好適な方法によれば、脱水反応は、過剰の
還元剤の除去から得られた酸混合物を温度0〜200℃、
好ましくは20〜150℃に、1分〜24時間、好ましくは5
分〜2時間加熱することによって行われる。
【0031】かかる脱水反応の間で生成された水は、De
an−Stark装置により共沸処理的に除去される。
【0032】本発明の一般式(I)の化合物は、これら
を含有する有機溶液から公知の方法(たとえば、減圧下
での蒸発及びつづくクロマトグラフィー及び/又は結晶
化による得られた粗製生成物の精製)を使用して回収さ
れる。
【0033】結晶化は、脂肪族又は芳香族炭化水素(た
とえば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン)、脂肪族又は芳香族エーテル(たと
えば、エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジフェニ
ルエーテル)、アルコール(たとえば、メタノール、エ
タノール、イソプロパノール、n−ブタノール、t−ブ
タノール)、ケトン(たとえば、アセトン、メチルエチ
ルケトン)、エステル(たとえば酢酸エチル)、カーボ
ネート(たとえばジメチルカーボネート)、ニトリル
(たとえばアセトニトリル)、有機酸(たとえば酢
酸)、これら溶媒の1以上と水との混合物の中から選ば
れる好適な不活性溶媒の存在下で行われる。
【0034】一般式(IX)で表される化合物は、一般式
(X) (式中、置換基R1〜R6は前記と同意義である)で表さ
れる2−ヒドロキシ−1−アセトナフトンと、一般式
(XI) (式中、基R7〜R12は前記と同意義である)との縮合
によって調製される。
【0035】縮合反応は、たとえば J.March,「Advan
ced Organic Chemistry」,第III版,Wiley Interscien
ce,(1985),p.829〜834又はさらに詳しくは J.Cot
tamら「Journal of the Chemical Society」,p.5261
(1965)に開示された如く文献記載の条件に従って操作
することによって行われる。
【0036】縮合反応は酸タイプ又は好ましくは塩基タ
イプの化合物の存在下で行われる。使用できる塩基化合
物は、たとえば、アルカリ金属のアルコラート(たとえ
ば、ナトリウム又はカリウムのメチラート、エチラー
ト、イソプロピレート、第3級ブチレートなど)、アミ
ド(たとえば、ナトリウムアミド、リチウムアミド、リ
チウムジイソプロピルアミド、N−リチウム−(2,2,
6,6−テトラメチル)ピペリジンなど)、リチウムアル
キル(たとえば第3級ブチルリチウム)、アルカリ又は
アルカリ土類金属の水素化物(たとえば、リチウムヒド
リッド、ナトリウムヒドリッド、カリウムヒドリッド、
カルシウムヒドリッドなど)である。
【0037】塩基化合物は、一般式(X)で表される2
−ヒドロキシ−1−アセトナフトンに対して触媒量又は
化学量論量又は大過剰量で使用される。
【0038】塩基タイプの化合物を触媒量又は化学量論
量で使用する場合には、一般式(X)で表される2−ヒ
ドロキシ−1−アセトナフトン中に存在するフェノール
系官能基を予め好適な塩基と化合させることが必要であ
る。
【0039】塩化反応(salification reaction)は、
縮合反応で使用される同じ塩基タイプの化合物の存在下
で行われる。
【0040】上記の如く、塩基タイプの化合物は、一般
式(X)で表される2−ヒドロキシ−1−アセトナフト
ン 1モル当たり0.05〜12モル、好ましくは1.1〜5モルの量で
使用される。
【0041】縮合反応における一般式(X)で表される
2−ヒドロキシ−1−アセトナフトンと一般式(XI)で
表されるケトン化合物との間のモル比の値は0.1〜6、
好ましくは0.5〜2である。
【0042】縮合反応は、使用する塩基タイプの化合物
に応じて、脂肪族又は芳香族炭化水素(たとえば、ペン
タン、ヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、トルエン、キシ
レン)、塩素化脂肪族又は芳香族炭化水素(たとえば、
ジクロルメタン、1,1−ジクロルエタン、クロルベン
ゼン)、脂肪族又は芳香族エーテル(たとえば、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル、ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジフェニルエーテル)、アルコー
ル(たとえば、メタノール、エタノール、イソプロパノ
ール、n−ブタノール、t−ブタノール)、アミド(た
とえばジメチルホルムアミド)、ジメチルスルホキシ
ド、これら溶媒の2以上の混合物の中から選ばれる好適
な溶媒の存在下で行われる。
【0043】縮合反応は、温度−78〜+200℃、好まし
くは0〜160℃、反応時間1分〜60時間、好ましくは30
分〜30時間で行われる。
【0044】縮合反応の終了時、反応混合物を酸(たと
えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、ホスホン酸、酢酸又は
これらの混合物)で処理することによって一般式(IX)
で表される化合物が得られる。
【0045】一般式(IX)で表される化合物は、常法
(たとえば、減圧下での溶媒の蒸発及びつづくクロマト
グラフィー及び/又は結晶化による得られた粗製生成物
の精製)を使用して、これらを含有する有機溶液から回
収される。
【0046】結晶化は、脂肪族又は芳香族炭化水素(た
とえば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、キ
シレン)、脂肪族又は芳香族エーテル(たとえば、エチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン)、アルコール(たと
えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n
−ブタノール、t−ブタノール)、ケトン(たとえば、
アセトン、メチルエチルケトン)、エステル(たとえば
酢酸エチル)、カーボネート(たとえばジメチルカーボ
ネート)、ニトリル(たとえばアセトニトリル)、有機
酸(たとえば酢酸)、これら溶媒の1以上と水との混合
物の中から選ばれる好適な不活性溶媒の存在下で行われ
る。
【0047】好適な1具体例によれば、上述の如く一般
式(IX)で表される化合物を反応媒体中で直接に還元反
応に供する。
【0048】別法として、本発明の一般式(I)で表さ
れる化合物は、たとえばヨーロッパ特許第246,114号に
開示された如きクライゼン転位に基づく方法によって調
製される。
【0049】本発明の一般式(I)で表される化合物
は、無色又はわずかに黄、黄−オレンジ又は赤に着色し
た結晶性化合物である。
【0050】一般的な有機溶媒(ベンゼン、トルエン、
メタノール)における溶液は、光源にさらされない時に
は無色又はわずかに黄色である。
【0051】これらの溶液が光源(可視又は紫外)にさ
らされると、強い黄、黄−オレンジ又は赤味がかった色
相となる。光源が取り去られると色相は迅速に消失す
る。
【0052】一般式(I)で表される化合物は、後述の
一般的方法を利用して、所望の製品の表面又は本体内に
塗布又は配合される。
【0053】一般式(I)で表される化合物が均一に分
散された重合体を原料として、成形法(たとえば、射出
成形法又は圧縮成形法)により重合体の光互変性製品が
得られる。
【0054】別法では、一般式(I)で表される化合物
を、高分子物質(たとえば、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、セ
ルロースのアセテートブチレート、又はエポキシ、ポリ
シロキサン、ウレタン樹脂)と共に溶媒中に溶解させ
る。このようにして得られた混合物を透明な支持体上に
付着させ、溶媒の蒸発後、光互変性のコーティングを形
成させる。
【0055】一般式(I)で表される化合物は、重合可
能な単量体(たとえば、メタ(アクリル)又はアリルカ
ーボネート単量体)に添加され、好適な開始剤(たとえ
ば、メタ(アクリル)単量体の場合にはアゾ−ビス(イ
ソブチロニトリル)、アリルカーボネートの場合にはペ
ルオキシケタール)の存在下で行われる重合反応の後、
形成された樹脂内に均一に配合される。
【0056】最後に、一般式(I)で表される化合物
は、透明な基材(たとえば、ポリカーボネート、ポリメ
チルメタクリレート又はポリジエチレングリコールビス
(アリルカーボネート))に、たとえば米国特許第5,13
0,353号に開示された方法に従って、好適な温度におい
て前記基材と一般式(I)で表される化合物を含有する
溶液又は分散液とを接触させることによる表面含浸法に
よって塗布される。
【0057】本発明による一般式(I)で表される化合
物は、上述の方法の1つを利用して、重合体(たとえ
ば、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ポリエーテルアミド、ポリプ
ロピレン、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルアル
コール、ポリビニルブチラール、セルロースのアセテー
トブチレート、エポキシ、ポリシロキサン又はウレタン
樹脂、ポリカーボネート、ポリジエチレングリコールビ
ス(アリルカーボネート)、ポリアミド、ポリエステ
ル)に配合される。
【0058】本発明の一般式(I)で表される化合物
は、室温においても光互変活性を示し、その光互変活性
は同じグループに属する同様の化合物のものよりも驚く
ほど高い。
【0059】本発明の一般式(I)で表される化合物
は、活性化後、中間色(たとえば、緑色、褐色及び灰
色)を得るため、好適な有機光互変性化合物と混合又は
配合して使用される。特に、この目的には、公知技術
(たとえば米国特許第5,066,818号)に開示されたスピ
ロ−インドリノ−オキサジン及びスピロ−インドリノ−
ピランに属する光互変性化合物が有効である。
【0060】以下の実施例は本発明を説明するためのも
のであって、本発明を限定するものではない。
【0061】
【実施例1】5−ブロム−6−メトキシ−2−ナフチルフェニルケト
ンの調製 1−ブロム−2−メトキシナフタレン(150g;0.63モ
ル)の塩化メチレン(300ml)溶液を、0℃に冷却して塩
化ベンゾイル(74ml;0.64ミリモル)及び無水の塩化アルミ
ニウム(98.5g;0.74モル)の塩化メチレン(400ml)溶
液中に1時間滴加した。温度が5℃を越えないように添
加を調節した。
【0062】滴加が完了したところで、反応混合物を室
温に戻し、90分間維持した。つづいて、混合物を冷たい
5%塩酸水溶液に注加した。
【0063】ついで、塩化メチレン 500mlを添加し、不
溶性残渣を濾去した。得られた2つの相を分離し、有機
相を水(400ml)、10%炭酸水素ナトリウム水溶液(400
ml)、最後に再び水(400ml)で洗浄した。得られた有
機相を硫酸ナトリウムで脱水し、ついで蒸発乾固させ
た。
【0064】残渣をアセトン(700ml)から晶析し、こ
れにより、融点(補正していない)196〜199℃を有する
白色粉末状の所望生成物44g(0.129モル)を得た。
【0065】得られた生成物は下記の構造を有する。
【0066】
【実施例2】3−フェニル−3−(5−ブロム−6−メトキシ−2−
ナフチル)−3H−ナフト−[2,1b]−ピラン(Ia)
の調製 2−ヒドロキシ−1−アセトナフトン(3.5g;18.8ミリモ
ル)及び5−ブロム−6−メトキシ−2−ナフチルフェ
ニルケトン(7.7g;22.6ミリモル)の熱いトルエン(100m
l)溶液を、60℃に維持したナトリウムアミド(1.8g;
46.2ミリモル)のトルエン(30ml)懸濁液に、窒素雰囲気
下、機械的に撹拌しながら30分間で滴加した。
【0067】添加の間、反応系の温度を80℃とし、つづ
いて、この温度にさらに4時間維持した。
【0068】暗赤色の反応系を、砕いた氷90g及び濃塩
酸25mlでなる混合物に注加した。
【0069】赤から黄への色相の変化を観察した後、ト
ルエン 200mlを添加し、2相の分離前に得られた懸濁液
を40℃に加熱した。
【0070】2相を分離した後、ナトリウムボロヒドリ
ッド(1g;26.4ミリモル)のエタノール(35ml)懸濁液に
滴加する前に、有機相を水100mlによって加熱下で洗浄
した。
【0071】得られた混合物を撹拌下に1夜維持した。
ついで、10%塩酸40mlを添加し、反応系を40℃に90分間
加熱し、水100mlを添加し、2相に分離させた。
【0072】有機相を水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、蒸発乾固させた。残渣を、溶離剤として
トルエンを使用するシリカゲルでのクロマトグラフィー
に供した。
【0073】生成物を含有するフラクションを濃縮して
全量30gとし、生成物を室温において1夜放置して結晶
化させた。
【0074】形成された沈殿物を濾取し、アセトンで洗
浄し、空気中で乾燥させた。
【0075】下記の特性を有する生成物(Ia)3.75g
(7.6ミリモル)を得た。 −m.p.(DSC):171.7℃ −1H−NMR(200 MHz,CDCl3−TMS)δ(ppm):3.98(3
H,s,CH3O);6.31(1H,d);7.19−7.53(10H,
m);7.59−7.78(4H,m);7.91−7.99(2H,m);8.1
5(H,d) −質量分光測定(DEP)(m/e):[M+イオン]:492
【0076】
【実施例3】3−フェニル−3−(2−チエニル)−3H−ナフト−
[2,1b]−ピラン(Ib)の調製 2−ヒドロキシ−1−アセトナフトン(5g;26.9ミリモ
ル)及びp−メトキシベンゾイル−2−チオフェン(6.4
6g;29.6ミリモル)のキシレン(100ml)溶液を、85℃に維
持したナトリウムアミド(2.26g;57.9ミリモル)のキシレ
ン(80ml)懸濁液に15分間で添加した。
【0077】充填ロートをキシレン 20mlで洗浄した。
得られた混合物を100℃に加熱し、この温度に3時間維
持し、ついで125℃に加熱し、この温度に26時間維持し
た。
【0078】反応系を、砕いた氷100g及び10%塩酸30m
lでなる混合物に注加した。
【0079】このようにして得られた懸濁液を、トルエ
ン 200mlの添加及び2相の分離前に、撹拌下に30分間放
置した。ナトリウムボロヒドリッド(1g;26.4ミリモル)
のエタノール(40ml)懸濁液への滴加前に、有機相を水
100mlずつで2回洗浄した。
【0080】得られた混合物を室温において撹拌下に1
時間維持した。ついで、10%塩酸35mlを添加し、反応系
を40℃に45分間で加熱し、つづいて水200mlを添加し、
2相を分離した。
【0081】有機相を水100mlずつで2回洗浄し、硫酸
ナトリウムで脱水し、蒸発乾固させた。残渣を、溶離剤
としてヘキサン−トルエン(1:1)混合物を使用する
シリカゲルでのクロマトグラフィーに供した。
【0082】Rotavaporを使用して生成物を含有するフ
ラクションから溶媒を除去し、乾燥残渣を、溶離剤とし
てヘキサン−トルエン(12:1)混合物を使用するシリ
カゲルでのクロマトグラフィーに再度供した。ついで、
生成物を含有するフラクションを蒸発乾固させ、得られ
た残渣をメタノール中に懸濁させ、つづいて濾過した。
【0083】メタノールで洗浄し、空気中で乾燥させた
後、以下の特性を有する化合物(Ib)を得た。 −m.p.(DSC):120℃ −1H−NMR(200 MHz,CDCl3−TMS)δ(ppm):3.77(3
H,s,CH3O);6.25(1H,d);6.8−6.96(4H,m);
7.18(1H,d);7.23−7.38(3H,m);7.4-7.54(3H,
m);7.59−7.78(2H,m);7.95(1H,d) −質量分光測定(DEP)(m/e):[M+イオン]:370
【0084】
【実施例4】化合物(Ia)及び(Ib)の光互変活性の評価 実施例2及び3に記載の方法を使用して得られた生成物
(Ia)及び(Ib)の光互変活性を、J.Cottam らに
より「Journal of the Chemical Society」,p.5261
(1965)に開示された方法に従って調製された式(R) で表される生成物のものと比較してトルエン中で評価し
た。
【0085】各種生成物の10-3Mトルエン溶液を調製
し、石英製の1mmセルに充填した。
【0086】溶液を収容するセルに、1cmの一定距離に
配置した放射照度9ワット/cm2の Philips UVAランプによ
って30秒間照射した。
【0087】ホトダイオードを有する分光光度計 Hewle
tt Packard HP8452A による波長400〜700nmにおける光
照射の前後において溶液のスペクトルを記録した。照射
前後の溶液の光透過度(Y)の差(ΔY)は、表示した
濃度における生成物の光互変活性を表す。
【0088】表1は得られた値を示す。
【0089】
【表1】 生成物 濃 度 ΔY *λmax (×10-3M) (nm) Ia 1.09 13.7 460 Ib 1.05 12.68 472 R 1.05 6.03 430 *λmax:活性型の可視領域における最大吸光度に対応する波長
【0090】表1から理解されるように、本発明の生成
物は公知の生成物のΔYにくらべて大きいΔYを有し、
従って、大きい光互変活性を有する。
【0091】
【実施例5】配合形光互変性レンズの調製 同一出願人に係るイタリア国特許出願MI 92 A 002492に
開示された方法に従って光互変性レンズを調製した。
【0092】使用したアリルカーボネートは、ジアリル
カーボネート(DAC)とネオペンチルグリコール(NPG)
及びトリス(ヒドロキシエチル)イソシアネート(THEI
C)の混合物(NPG 70重量%及びTHEIC 30重量%)とを
モル比DAC/(NPG+THEIC)=5/1で反応させること
によって得られたものである。
【0093】このようにして得られた生成物は、ネオペ
ンチルグリコールのビス(アリルカーボネート)(モノマ
ー及びオリゴマー)、トリス(ヒドロキシエチル)イソシ
アニドのトリス(アリルカーボネート)(モノマー及びオ
リゴマー)、混合したネオペンチルグリコール及びトリ
ス(ヒドロキシエチル)イソシアニドのアリルカーボネー
トを含有する複雑な混合物である。
【0094】かかる生成物は以下の物理−化学特性を有
する。 −粘度、25℃(cst):80 −密度、20℃(g/ml):1.1411 −nD 20:1.4595
【0095】アリルカーボネート(98.4%)、ペルケタ
ール1,1−ジ(第3級ブチルペルオキシ)−3,3,5−
トリメチルシクロヘキサン(1.5%)及びそれぞれ実施
例4及び2に記載の光互変性化合物(R)又は(Ia)
(0.1%)を混合、均質化することによって重合可能な
液状組成物を調製した。
【0096】このようにして得た組成物を、一般的な注
型法を利用して、重合により厚さ2mmを有するレンズに
成形した。この技術に従い、触媒を含有する液状組成物
を、2つのガラス部材でなる型(可塑化ポリ塩化ビニル
又はエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)でなるスペ
ーサーガスケットを具備する)の空所に注入した。
【0097】強制空気炉内での85℃における5時間の加
熱処理及び90℃における15時間及びさらに100℃におけ
る7時間の加熱処理によって液状組成物を重合化させ
た。この処理の終了時、型を開放し、重合化製品を回収
し、このようにして得られた光互変性レンズについて以
下の特性を測定した。
【0098】−光互変特性:分光光度計 Hewlett Packa
rd HP8452A により脱活性及び活性化形の23℃におけるU
V−可視スペクトルを記録することによって測定(照射
度9W/m2を有するUVAランプによって60秒間照射する
ことにより活性化する)。脱活性化形及び活性化形につ
き下記の値を記録した。 (a)O.D.(λmax UVA)及び O.D.(λmax可視):
それぞれUVA及び可視部の吸光度のλmaxにおける光学密
度の値。 (b)Y:基準 CIE1931に定義された如く、可視領域に
おける光透過度を示す三刺激値。この値は、2つの活性
化形及び脱活性化形の吸収スペクトルを数学的に処理す
ることにより得られる。 (c)光互変活性:光透過度の差であるΔYとして表示
される。 表2は、公知技術の光互変性化合物Rを使用して得られ
た光互変性レンズに関するものと比較して、光互変化合
物(Ia)を使用して得られた光互変性レンズに関する
データを示す。
【0099】
【表2】 化合物 脱 活 性 化 形 活 性 化 形 ΔY O.D. UVA O.D. 可視 Y O.D. 可視 Y max) max) max) (Ia) 2.66 0.4566 90.36 0.7909 78.30 12.06 (340 nm) (418 nm) (418 nm) R 1.993 0.1898 95.21 0.8916 86.00 9.21 (360 nm) (418 nm) (418 nm)
【0100】表2から理解されるように、本発明の化合
物は、公知の化合物のΔYに比べて大きいΔYを有し、
従って、大きい光互変活性を有する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 407/04 307 409/04 311 (72)発明者 ネレオ・ノダーリ イタリー国マイラーゴ市ビア・マッテイ (番地なし) (72)発明者 ルチアーナ・クリスチ イタリー国グラッフィニャーナ市ビア・サ ン・アンゼロ75 (72)発明者 ビンチェンゾ・マラテスタ イタリー国サン・マウリージョ・アル・ラ ンブロ市ビア・レプッブリカ21

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) [式中、a)置換基R1〜R11は、各々独立して、水素
    原子;直鎖状又は分枝状のC1-5アルキル基(フッ素、
    塩素、臭素及びヨウ素の中から選ばれるハロゲン原子、
    1-5アルコキシ基、C1-5アシロキシ基、C1-5アルキ
    ルカルボキシ基、シアノ基の1〜5個で置換されていて
    もよい);C2-5アルケニル基;ベンジル基;フッ素、
    塩素、臭素及びヨウ素の中から選ばれるハロゲン原子;
    ヒドロキシ基;C1-5アシロキシ基;アミノ基;モノC
    1-5アルキルアミノ基;ジC1-5アルキルアミノ基;C
    3-10シクロアルキルアミノ基;ピペリジノ、ピペラジノ
    又はモルホリノ基;カルボキシル基;C1-5カルボキシ
    アルキル基;C2-5カルボキシアルケニル基;アミドカ
    ルボキシ基;置換N−C1-5アルキルアミドカルボキシ
    基;置換N,N−ジC1-5アルキルアミドカルボキシ
    基;シアノ基;ニトロ基;スルホン基;C1-5アルキル
    スルホネート基;アリールスルホネート基;フェニル、
    ビフェニル、ナフチル基の中から選ばれるアリール基;
    ケトンアルキル、ケトンアリール又はケトンベンジルタ
    イプのアシル基であり;b)R12は、一般式(II)〜
    (VIII) (式中、R46は、水素原子;直鎖状又は分枝状のC1-5
    アルキル基(フッ素、塩素、臭素及びヨウ素の中から選
    ばれるハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1-5アルコキシ
    基、C1-5アシロキシ基、C1-5アルキルカルボキシ基、
    シアノ基の1〜5個で置換されていてもよい);C2-5
    アルケニル基;ベンジル基;フェニル、ビフェニル、ナ
    フチル基の中から選ばれるアリール基であり;置換基R
    13〜R20、R21〜R25、R26〜R32、R33〜R39、R40
    〜R43、R44〜R45又はR4748及びR49〜R52の少な
    くとも1つはピラン環との結合位置を示すと共に、他の
    置換基は前記a)に記載の定義を有する)である)で表
    される芳香族又は複素環基である]で表されるクロメン
    に属する光互変性化合物。
  2. 【請求項2】請求項1記載のものにおいて、置換基R1
    〜R11が、同一又は異なるものであって、各々独立し
    て、水素原子、フッ素、塩素、臭素原子、メチル基、イ
    ソプロピル基、トリフルオルメチル基、ヒドロキシメチ
    ル基、ベンジル基、ヒドロキシ基、メトキシ基、アミノ
    基、ピペリジノ基、モルホリノ基、カルボキシル基、カ
    ルボキシメチル基、N,N−ジメチルカルボキシアミド
    基、シアノ基、ニトロ基又はフェニル基であり;R
    12が、前記一般式(II)、(III)及び(VI)(式中、
    置換基R13〜R20、R21〜R25、R40〜R43の少なくと
    も1つはピラン環との結合位置を示すと共に、他の置換
    基は、各々独立して、水素原子、フッ素、塩素又は臭素
    原子、メチル基、イソプロピル基、トリフルオルメチル
    基、ヒドロキシメチル基、ベンジル基、ヒドロキシ基、
    メトキシ基、アミノ基、ピペリジノ基、モルホリノ基、
    カルボキシル基、カルボキシメチル基、N,N−ジメチ
    ルカルボキシアミド基、シアノ基、ニトロ基、フェニル
    基、アセチル基又はベンゾイル基である)で表される芳
    香族又は複素環基である、光互変性化合物。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のものにおいて、3−
    フェニル−3−(5−ブロム−6−メトキシ−2−ナフ
    チル)−3H−ナフト−[2,1b]−ピラン(Ia)でな
    る、光互変性化合物。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載のものにおいて、3−
    フェニル−3−(2−チエニル)−3H−ナフト−[2,
    1b]−ピラン(Ib)でなる、光互変性化合物。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項記載の光互変
    性化合物を製造する方法において、一般式(IX) (式中、置換基R1〜R12は前記と同意義である)で表
    される化合物のカルボニル基を還元し、つづいて脱水す
    ることを特徴とする、光互変性化合物の製法。
  6. 【請求項6】請求項5記載の製法において、前記一般式
    (IX)で表されるカルボニル基含有化合物の還元反応
    を、接触水素化により又は可及的に溶媒の存在下、金属
    水素化物又はボランに属する化合物を使用することによ
    って行う、光互変性化合物の製法。
  7. 【請求項7】請求項5又は6記載の製法において、前記
    脱水を、請求項5又は6記載の還元反応によって得られ
    たアルコールを酸と反応させることによって行う、光互
    変性化合物の製法。
  8. 【請求項8】請求項1記載の一般式(I)で表される少
    なくとも1の光互変性化合物と、高密度ポリエチレン、
    低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
    ポリエーテルアミド、ポリプロピレン、ポリメチルメタ
    クリレート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラ
    ール、セルロースのアセテートブチレート、エポキシ、
    ポリシロキサン又はウレタン樹脂、ポリカーボネート、
    ポリジエチレングリコールビス(アリルカーボネー
    ト)、ポリアミド、ポリエステルの中から選ばれる少な
    くとも1の重合体とでなる、重合体組成物。
  9. 【請求項9】請求項1記載の一般式(I)で表される化
    合物と、スピロ−オキサジン及びスピロ−ピランに属す
    る有機光互変性化合物とでなる混合物又は配合物。
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JP2010502672A (ja) * 2006-09-06 2010-01-28 エシロール アンテルナシオナル (コンパニー ジェネラレ ドプテイク) フォトクロミック二色性色素としての6−(ビフェニル−エステル)−3H−ナフト[2,1−b]ピラン及びそれを含有する光学物品

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