JPH0747851A - 車両用動力伝達装置 - Google Patents

車両用動力伝達装置

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JPH0747851A
JPH0747851A JP19456893A JP19456893A JPH0747851A JP H0747851 A JPH0747851 A JP H0747851A JP 19456893 A JP19456893 A JP 19456893A JP 19456893 A JP19456893 A JP 19456893A JP H0747851 A JPH0747851 A JP H0747851A
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JP
Japan
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output shaft
hydraulic
hydraulic pump
torque
vehicle
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JP19456893A
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English (en)
Inventor
Koji Shibahata
康二 芝端
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 差動装置に左右一対のクラッチを付加して左
右の駆動輪にトルクを分配する車両用動力伝達装置にお
いて、電気的な制御装置を用いずに両クラッチを制御す
る。 【構成】 左駆動輪に連動する第1油圧ポンプPL と右
駆動輪に連動する第2油圧ポンプPR とを、第1循環油
路14L 及び第2循環油路14R で接続して閉回路を構
成し、第1循環油路14L 及び第2循環油路14R をそ
れぞれ第1連通油路16L 及び第2連通油路16R を介
して第2油圧クラッチCR 及び第1油圧クラッチCL
接続する。車両が旋回すると左右の駆動輪に接続された
両油圧ポンプPL ,PR 間に吐出量差が発生し、その吐
出量差によって生じた油圧が第1油圧クラッチCL 又は
第2油圧クラッチCR を自動的に係合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、差動装置に一対のクラ
ッチを付設することにより左右の駆動輪に所定の比率で
トルク分配を行う車両用動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の動力伝達系に設けられる差動装
置は、自動車の旋回時に左右の車輪に生じる回転速度差
を吸収し、エンジンのトルクを左右両輪に均等に分配す
るように構成される。しかしながら、車両の中低速走行
時には旋回外輪により多くのトルクを分配して旋回性能
を向上させ、また高速走行時には旋回内輪により多くの
トルクを分配して走行安定性能を向上させることが望ま
しい。
【0003】そこで、ステアリングホイールの回転角や
車速に基づいて差動装置を積極的に制御し、その時の運
転状態に適したトルクを左右の車輪に分配する車両用動
力伝達装置が、本出願人によって既に提案されている
(特開平1−182127号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
車両用動力伝達装置は、左右の車輪にトルク分配を行う
際にセンサで検出したステアリングホイールの回転角や
車速に基づいて一対の油圧クラッチを制御しているた
め、マイクロコンピュータよりなる電子制御ユニットが
必要となってコストが上昇する問題点がある。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、一対の油圧クラッチによってトルク分配を行う車両
用動力伝達装置において、車両の旋回状態に応じて前記
クラッチを自動的に作動させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された車両用動力伝達装置は、左車
輪を駆動する第1出力軸及び右車輪を駆動する第2出力
軸にエンジンの動力を伝達する差動装置と;第1出力軸
から第2出力軸にトルクを伝達する第1油圧クラッチ
と;第2出力軸から第1出力軸にトルクを伝達する第2
油圧クラッチと;第1出力軸に接続されて駆動される第
1油圧ポンプと;第2出力軸に接続されて駆動される第
2油圧ポンプと;第1油圧ポンプの吐出ポートを第2油
圧ポンプの吸入ポートに接続する第1循環油路と;第2
油圧ポンプの吐出ポートを第1油圧ポンプの吸入ポート
に接続する第2循環油路と;第1循環油路を第2油圧ク
ラッチに接続する第1連通油路と;第2循環油路を第1
油圧クラッチに接続する第2連通油路と;を備えたこと
を特徴とする。
【0007】また請求項2に記載された車両用動力伝達
装置は、左車輪を駆動する第1出力軸及び右車輪を駆動
する第2出力軸にエンジンの動力を伝達する差動装置
と;第1出力軸から第2出力軸にトルクを伝達する第1
油圧クラッチと;第2出力軸から第1出力軸にトルクを
伝達する第2油圧クラッチと;第1出力軸に接続されて
駆動される第1油圧ポンプと;第2出力軸に接続されて
駆動される第2油圧ポンプと;第1油圧ポンプの吐出ポ
ートを第2油圧ポンプの吸入ポートに接続する第1循環
油路と;第2油圧ポンプの吐出ポートを第1油圧ポンプ
の吸入ポートに接続する第2循環油路と;第1循環油路
を第1油圧クラッチに接続する第1連通油路と;第2循
環油路を第2油圧クラッチに接続する第2連通油路と;
を備えたことを特徴とする。
【0008】また請求項3に記載された車両用動力伝達
装置は、請求項1又は2の構成に加えて、第1油圧ポン
プ及び第2油圧ポンプを、それぞれワンウェイクラッチ
を介して第1出力軸及び第2出力軸に接続したことを特
徴とする。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0010】図1〜図3は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1はフロントエンジン・フロントドライブ車の
概略部分平面図、図2はフロントエンジン・フロントド
ライブ車の動力伝達系を示す図、図3は油圧回路図であ
る。
【0011】図1に示すように、車体前部に横置きに搭
載したエンジンEの右端にトランスミッションMが接続
されており、これらエンジンE及びトランスミッション
Mの後部に後述するトルク分配装置Tが配設される。ト
ルク分配装置Tの左端及び右端から左右に延出する左車
軸AL 及び右車軸AR には、それぞれ左前輪WFL及び右
前輪WFRが接続される。
【0012】図2に示すように、トルク分配装置Tは遊
星歯車式の差動装置Dと、第1油圧クラッチCL と、第
2油圧クラッチCR とを備える。トランスミッションM
から延びる入力軸1には、トランスミッションMの出力
を差動装置Dに入力する入力ギヤ2が設けられる。差動
装置Dは、前記入力軸1の入力ギヤ2に噛合する外歯ギ
ヤ3を外周に有するリングギヤ4と、このリングギヤ4
の内部に同軸に配設されたサンギヤ5と、前記リングギ
ヤ4に噛合するアウタプラネタリギヤ6及び前記サンギ
ヤ5に噛合するインナプラネタリギヤ7を、それらが相
互に噛合する状態で支持するプラネタリキャリヤ8とか
ら構成される。前記差動装置Dは、そのリングギヤ4が
入力要素として機能するとともに、一方の出力要素とし
て機能するサンギヤ5が第1出力軸9L を介して左前輪
FLに接続され、また他方の出力要素として機能するプ
ラネタリキャリヤ8が第2出力軸9R を介して右前輪W
FRに接続される。
【0013】第1油圧クラッチCL のクラッチアウタO
L が第1出力軸9L に固着されるとともに、クラッチイ
ンナIL が第1出力軸9L に相対回転自在に支持され、
また第2油圧クラッチCR のクラッチアウタOR が第2
出力軸9R 及びプラネタリキャリヤ8と一体の付加軸1
1に固着されるとともに、クラッチインナIR が第1出
力軸9L に相対回転自在に支持される。
【0014】両油圧クラッチCL ,CR の外側には第1
増速軸12L 及び第2増速軸12Rが第1出力軸9L
平行に配設される。第1油圧クラッチCL のクラッチイ
ンナIL に設けた第1ギヤG1Lが第1増速軸12L の一
端に設けた第2ギヤG2Lに噛合し、第1増速軸12L
他端に設けた第3ギヤG3Lが第2油圧クラッチCR のク
ラッチアウタOR に設けた第4ギヤG4Lに噛合する。ま
た第2油圧クラッチC R のクラッチインナIR に設けた
第1ギヤG1Rが第2増速軸12R の一端に設けた第2ギ
ヤG2Rに噛合し、第2増速軸12R の他端に設けた第3
ギヤG3Rが第1油圧クラッチCL のクラッチアウタOL
に設けた第4ギヤG4Rに噛合する。
【0015】このとき、第1出力軸9L の回転が増速さ
れて付加軸11(即ち、第2出力軸9R )に伝達される
ように、第1ギヤG1Lの歯数N1 、第2ギヤG2Lの歯数
2、第3ギヤG3Lの歯数N3 及び第4ギヤG4Lの歯数
4 間に、(N1 /N2 )×(N3 /N4 )>1の関係
が成立するように設定されている。同様に、付加軸11
(即ち、第2出力軸9R )の回転が増速されて第1出力
軸9L に伝達されるように、第1ギヤG1Rの歯数N1
第2ギヤG2Rの歯数N2 、第3ギヤG3Rの歯数N3 及び
第4ギヤG4Rの歯数N4 間に、(N1 /N2 )×(N3
/N4 )>1の関係が成立するように設定されている。
【0016】従って、第1油圧クラッチCL を係合させ
ると、第1出力軸9L の回転が第2出力軸9R に増速さ
れて伝達され、左前輪WFLのトルクの一部Tcが右前輪
FRに伝達される。その結果、それまで総トルクT0
2分の1であった左前輪WFLのトルクTL (=T0
2)は、TL =T0 /2−Tcに減少し、それまで総ト
ルクT0 の2分の1であった右前輪WFRのトルクT
R (=T0 /2)は、TR =T0 /2+Tcに増加す
る。同様に、第2油圧クラッチCR を係合させると、第
2出力軸9R の回転が第1出力軸9L に増速されて伝達
され、右前輪WFRのトルクの一部Tcが左前輪WFLに伝
達される。その結果、右前輪WFRのトルクTR が、TR
=T0 /2−Tcに減少し、左前輪WFLのトルクT
L が、TL =T0 /2+Tcに増加する。
【0017】第2増速軸12R の一端にワンウェイクラ
ッチ13L を介して第1油圧ポンプPL が接続される。
第2増速軸12R は第3ギヤG3R及び第4ギヤG4Rを介
して第1出力軸9L に常時接続されており、従って第1
油圧ポンプPL は第1出力軸9L の回転数に比例した量
の作動油を吐出する。但し、前記ワンウェイクラッチ1
R により、車両の後進時に第1油圧ポンプPL が駆動
されないようになっている。
【0018】同様に、第1増速軸12L の一端にワンウ
ェイクラッチ13R を介して接続された第2油圧ポンプ
R は、第3ギヤG3L及び第4ギヤG4Lを介して付加軸
11(即ち、第2出力軸9R )に常時接続されており、
従って第2油圧ポンプPR は第2出力軸9R の回転数に
比例した量の作動油を吐出する。第2油圧ポンプPR
ワンウェイクラッチ13R によって車両の前進時にのみ
駆動される。
【0019】図3に示すように、第1油圧ポンプPL
吐出ポートと第2油圧ポンプPR の吸入ポートとが第1
循環油路14L で接続されるとともに、第2油圧ポンプ
Rの吐出ポートと第1油圧ポンプPL の吸入ポートと
が第2循環油路14R で接続される。第1循環油路14
L 及び第2循環油路14R は、それら両循環油路1
L ,14R に作動油を補給するためのチェック弁15
L ,15R を介してタンクTに接続される。第1循環油
路14L は第1連通油路16L を介して第2油圧クラッ
チCR に接続されており、この第1連通油路16L はリ
リーフ弁17L 及びオリフィス18L を介してタンクT
に接続される。また、第2循環油路14R は第2連通油
路16R を介して第1油圧クラッチCL に接続されてお
り、この第2連通油路16R はリリーフ弁17R 及びオ
リフィス18R を介してタンクTに接続される。
【0020】次に、前述の構成を備えた本発明の第1実
施例の作用について説明する。
【0021】車両が直進走行しているとき、左前輪WFL
及び右前輪WFRは同一回転数で回転するため、左前輪W
FL(即ち、第1出力軸9L )に連動する第1油圧ポンプ
Lの回転数と、右前輪WFR(即ち、第2出力軸9R
に連動する第2油圧ポンプP R の回転数とは等しくな
る。その結果、両油圧ポンプPL ,PR の吐出油は第1
循環油路14L 及び第2循環油路14R からなる閉回路
を循環し、両油圧クラッチCL ,CR は共に非係合状態
となって左右の前輪WFL,WFRに均等にトルクが分配さ
れる。
【0022】例えば、車両が右旋回すると旋回外輪とな
る左前輪WFLの回転数が旋回内輪となる右前輪WFRの回
転数を上回るため、左前輪WFLに連動する第1油圧ポン
プP L の吐出量が右前輪WFRに連動する第2油圧ポンプ
R の吐出量よりも大きくなる。すると、第1油圧ポン
プPL の吐出ポートから吐出された作動油が第2油圧ポ
ンプPR の吸入ポートに吸入しきれなくなり、余剰とな
った作動油は第1循環油路14L から第1連通油路16
L に流入し、オリフィス18L を介してタンクTに還流
する。その結果、オリフィス18L の上流の第1連通油
路16L に油圧が発生し、その油圧によって第2油圧ク
ラッチCR が係合する。
【0023】このようにして第2油圧クラッチCR が係
合すると、既に説明したように第2出力軸9R の回転が
第1出力軸9L に増速されて伝達され、右前輪WFRのト
ルクの一部が左前輪WFLに伝達されることにより、旋回
内輪である右前輪WFRのトルクが減少し、旋回外輪であ
る左前輪WFLのトルクが増加する。
【0024】一方、車両が左旋回すると旋回外輪となる
右前輪WFRの回転数が旋回内輪となる左前輪WFLの回転
数を上回るため、第2油圧ポンプPR の吐出量が第1油
圧ポンプPL の吐出量よりも大きくなり、余剰となった
作動油が第2循環油路14Rから第2連通油路16R
流入して第1油圧クラッチCL が係合する。
【0025】このようにして第1油圧クラッチCR が係
合すると、既に説明したように第1出力軸9L の回転が
第2出力軸9R に増速されて伝達され、左前輪WFLのト
ルクの一部が右前輪WFRに伝達されることにより、旋回
内輪である左前輪WFLのトルクが減少し、旋回外輪であ
る右前輪WFRのトルクが増加する。
【0026】而して、車両の旋回状態に応じて発生する
左右の前輪WFL,WFR間の回転数差によって自動的に第
1、第2油圧クラッチCL ,CR を係合させ、旋回外輪
に分配されるトルクを旋回内輪に分配されるトルクより
も大きくして車両の旋回性能を向上させることができ
る。しかも、両油圧ポンプPL ,PR の吐出量差は旋回
半径が小さい程大きくなるため、旋回半径が小さいとき
に油圧クラッチCL ,C R の係合力を増加させ、旋回状
態に見合ったトルク差を左右の前輪WFL,WFRに与える
ことができる。
【0027】尚、車両の後進時には第1増速軸12L
び第2増速軸12R が前進時と逆方向に回転するため、
ワンウェイクラッチ13L ,13R の作用で両油圧ポン
プP L ,PR は回転せず、両油圧クラッチCL ,CR
共に非係合状態となる。その結果、トルク分配装置Tは
差動装置Dのみが機能を発揮し、左右の前輪WFL,W FR
に均等にトルクが分配される。
【0028】図4は、本発明の第2実施例を示すもので
ある。
【0029】この第2実施例は、第1連通油路16L
第1油圧クラッチCL が接続され、第2連通油路16R
に第2油圧クラッチCR が接続された点に特徴があり、
その他の構成は第1実施例と同一である。
【0030】この第2実施例によれば、車両が右旋回し
ているときに第1油圧クラッチCLが係合するため、旋
回内輪である右前輪WFRのトルクが増加し、旋回外輪で
ある左前輪WFLのトルクが減少する。一方、車両が左旋
回すると第2油圧クラッチC R が係合し、旋回内輪であ
る左前輪WFLのトルクが増加し、旋回外輪である右前輪
FRのトルクが減少する。
【0031】而して、車両の旋回状態に応じて発生する
左右の前輪WFL,WFR間の回転数差によって自動的に第
1、第2油圧クラッチCL ,CR を係合させ、旋回内輪
に分配されるトルクを旋回外輪に分配されるトルクより
も大きくして車両の走行安定性能を向上させることがで
きる。
【0032】図5は、本発明の第3実施例を示すもので
ある。
【0033】この第3実施例は、第1連通油路16L
び第2連通油路16R 間にソレノイドバルブよりなる切
換バルブVが介装されるともに、前記オリフィス1
L ,18R (図4参照)に代えて可変オリフィス18
L ′,18R ′が設けられる。切換バルブVと、両可変
オリフィス18L ′,18R ′の開度を変化させるアク
チュエータ19L ,19R と、車速を検出する車速セン
サSとが、電子制御ユニットUに接続される。
【0034】而して、この第3実施例によれば、車両が
中低速走行状態にある場合に切換バルブVを図示した上
位置に保持することにより、第1実施例の如く旋回外輪
に分配されるトルクを旋回内輪に分配されるトルクより
も大きくして車両の旋回性能を向上させ、また車両が高
速走行状態にある場合に切換バルブVを下位置に切り換
えることにより、第2実施例の如く旋回内輪に分配され
るトルクを旋回外輪に分配されるトルクよりも大きくし
て車両の走行安定性能を向上させることができる。その
結果、車両の運転状態に応じたトルク配分を達成し、低
速走行状態から高速走行状態までの広い領域に亘って、
優れた操舵フィーリングを得ることができる。また、車
速に応じてアクチュエータ19L ,19R で可変オリフ
ィス18 L ′,18R ′の開度を変化させることによ
り、第1連通油路16L 及び第2連通油路16R に発生
する油圧の大きさを変化させ、両油圧クラッチCL ,C
R の係合力を任意に調整することができる。
【0035】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものではなく、種々の設計
変更を行うことができる。
【0036】例えば、本発明は実施例で示したフロント
エンジン・フロントドライブ車に限らず、ミッドエンジ
ン・リヤドライブ車に対しても適用可能である。また、
実施例では差動装置Dとして遊星歯車式のものを例示し
たが、差動装置として通常のベベルギヤ式のものを採用
しても良い。
【0037】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された発
明によれば、第1出力軸に接続されて駆動される第1油
圧ポンプ及び第2出力軸に接続されて駆動される第2油
圧ポンプの吐出量差により発生する油圧で第1油圧クラ
ッチ又は第2油圧クラッチを係合させているので、構造
が複雑でコストの嵩む電気的な制御装置を用いることな
く、旋回外輪により多くのトルクを分配して車両の旋回
性能を向上させることが可能となる。
【0038】また、請求項2に記載された発明によれ
ば、第1出力軸に接続されて駆動される第1油圧ポンプ
及び第2出力軸に接続されて駆動される第2油圧ポンプ
の吐出量差により発生する油圧で第1油圧クラッチ又は
第2油圧クラッチを係合させているので、構造が複雑で
コストの嵩む電気的な制御装置を用いることなく、旋回
内輪により多くのトルクを分配して車両の走行安定性能
を向上させることが可能となる。
【0039】また、請求項3に記載された発明によれ
ば、第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプをワンウェイク
ラッチを介して第1出力軸及び第2出力軸に接続したこ
とにより、車両の後進時におけるトルク分配特性の逆転
を防止し、通常の差動機能を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フロントエンジン・フロントドライブ車の概略
部分平面図
【図2】フロントエンジン・フロントドライブ車の動力
伝達系を示す図
【図3】油圧回路図
【図4】第2実施例に係る、前記図3に対応する図
【図5】第3実施例に係る、前記図3に対応する図
【符号の説明】
L 第1出力軸 9R 第2出力軸 13L ワンウェイクラッチ 13R ワンウェイクラッチ 14L 第1循環油路 14R 第2循環油路 16L 第1連通油路 16R 第2連通油路 CL 第1油圧クラッチ CR 第2油圧クラッチ D 差動装置 E エンジン PL 第1油圧ポンプ PR 第2油圧ポンプ WFL 左前輪(左車輪) WFR 右前輪(左車輪)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左車輪(WFL)を駆動する第1出力軸
    (9L )及び右車輪(WFR)を駆動する第2出力軸(9
    R )にエンジン(E)の動力を伝達する差動装置(D)
    と;第1出力軸(9L )から第2出力軸(9R )にトル
    クを伝達する第1油圧クラッチ(CL )と;第2出力軸
    (9R )から第1出力軸(9L )にトルクを伝達する第
    2油圧クラッチ(CR )と;第1出力軸(9L )に接続
    されて駆動される第1油圧ポンプ(PL )と;第2出力
    軸(9R )に接続されて駆動される第2油圧ポンプ(P
    R )と;第1油圧ポンプ(PL )の吐出ポートを第2油
    圧ポンプ(PR )の吸入ポートに接続する第1循環油路
    (14L )と;第2油圧ポンプ(PR )の吐出ポートを
    第1油圧ポンプ(PL )の吸入ポートに接続する第2循
    環油路(14R )と;第1循環油路(14L )を第2油
    圧クラッチ(CR )に接続する第1連通油路(16L
    と;第2循環油路(14R )を第1油圧クラッチ
    (CL )に接続する第2連通油路(16R )と;を備え
    たことを特徴とする、車両用動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 左車輪(WFL)を駆動する第1出力軸
    (9L )及び右車輪(WFR)を駆動する第2出力軸(9
    R )にエンジン(E)の動力を伝達する差動装置(D)
    と;第1出力軸(9L )から第2出力軸(9R )にトル
    クを伝達する第1油圧クラッチ(CL )と;第2出力軸
    (9R )から第1出力軸(9L )にトルクを伝達する第
    2油圧クラッチ(CR )と;第1出力軸(9L )に接続
    されて駆動される第1油圧ポンプ(PL )と;第2出力
    軸(9R )に接続されて駆動される第2油圧ポンプ(P
    R )と;第1油圧ポンプ(PL )の吐出ポートを第2油
    圧ポンプ(PR )の吸入ポートに接続する第1循環油路
    (14L )と;第2油圧ポンプ(PR )の吐出ポートを
    第1油圧ポンプ(PL )の吸入ポートに接続する第2循
    環油路(14R )と;第1循環油路(14L )を第1油
    圧クラッチ(CL )に接続する第1連通油路(16L
    と;第2循環油路(14R )を第2油圧クラッチ
    (CR )に接続する第2連通油路(16R )と;を備え
    たことを特徴とする、車両用動力伝達装置。
  3. 【請求項3】 第1油圧ポンプ(PL )及び第2油圧ポ
    ンプ(PR )を、それぞれワンウェイクラッチ(1
    L ,13R )を介して第1出力軸(9L )及び第2出
    力軸(9R )に接続したことを特徴とする、請求項1又
    は2記載の車両用動力伝達装置。
JP19456893A 1993-08-05 1993-08-05 車両用動力伝達装置 Pending JPH0747851A (ja)

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JP19456893A JPH0747851A (ja) 1993-08-05 1993-08-05 車両用動力伝達装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007078183A (ja) * 2005-09-09 2007-03-29 Eaton Corp 可変係合クラッチとともに油圧ポンプを含む自動車のディファレンシャル
US11548519B2 (en) 2017-08-16 2023-01-10 Gkn Automotive Ltd. Calibrating a drive system for an axle of a motor vehicle

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