JPH0747754Y2 - 月齢時計 - Google Patents

月齢時計

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JPH0747754Y2
JPH0747754Y2 JP12599487U JP12599487U JPH0747754Y2 JP H0747754 Y2 JPH0747754 Y2 JP H0747754Y2 JP 12599487 U JP12599487 U JP 12599487U JP 12599487 U JP12599487 U JP 12599487U JP H0747754 Y2 JPH0747754 Y2 JP H0747754Y2
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JP
Japan
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wheel
moon
driving wheel
date
rotation
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JP12599487U
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JPS6433690U (ja
Inventor
和弘 藤田
Original Assignee
セイコー電子工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、カレンダ送り機構、特に月齢車送り機構を有
する月齢時計に関するものである。
〔考案の概要〕
本考案は、時計の平面サイズを小さくすることが可能な
月齢車送り機構を備えた月齢時計に関わり、第1図にお
いて、日回し車4には、その回転中心に対して偏心した
偏心軸4cが形成されている。この偏心軸4cには月齢送り
レバー7が、その中心部で摩擦嵌合されており、日送り
車4の回転に伴って所定のスリップトルクで付き回りす
るように構成されている。月齢送りレバー7は、その一
端に、日回し車が逆回転したとき月齢車の段部に係止す
る尾部を、他端に、断面方向に突出して形成され、日回
し車が正回転したとき月齢車2の歯に係合する月齢送り
爪7aを有している。そして日回し車4の回転中心と月齢
送りレバー7の尾部は、月齢車2と平面的に重なり、月
齢送り爪7aは、月齢車2と平面的に重ならないように構
成されている。これらの構成により、月齢車の径が大き
くても、時計の平面サイズを大幅に小さくできる効果が
ある。
〔従来の技術〕
従来の月齢時計のカレンダ送り機構を、第5図、第6図
に示す。
同図のカレンダ送り機構は、筒車1と係合する日回し車
4に日回し爪4a及び月齢回し爪4bが形成されており、日
ジャンパ6及び月齢ジャンパ3により日車5及び月齢車
2がそれぞれ掛止されている。そして、筒車1の回転に
より日回し車1日に1回転し、日回し車4に形成された
日回し爪4a及び月齢回し爪4bが、それぞれ日車5及び月
齢車2と1日に一度間欠的に係合しカレンダを送る構成
である。
また、従来のカレンダ送り機構として、日回し爪及び月
齢回し爪を日回し車に直接形成するのではなく、日回し
車に設けた偏心軸に、所定のスリップトルクで付き回り
するように摩擦嵌合したレバーを設け、そのレバーにカ
レンダ車と間欠的に係合する爪部を形成した構成もあ
る。この構成は日回し車の回転を偏心軸を介してレバー
の揺動運動に変換してカレンダ車を1日に一度間欠的に
送るものであり、このような構成の原理は例えば実開昭
55−1755号公報に開示されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、従来の月齢時計のカレンダ送り機構において
は、月齢車の歯数が通常59枚(月齢2カ月分)と多いた
め、時計の平面サイズを小さくしようとした場合、月齢
車の歯のピッチが小さくなり、月齢回し爪の軌跡内に月
齢車の歯数が2枚以上入ってしまい、これにより1日当
たり2回月齢送りをしてしまうという不具合があった。
すなわち、従来の月齢時計では、月齢車の歯のピッチを
小さくすることができないため、時計の平面サイズを小
さくできないという課題があった。
そこで本考案の目的は、時計の平面サイズを小さくする
ことが可能な月齢車送り機構を備えた月齢時計を提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために、本考案においては、月齢表
示を行う月齢車を有する月齢時計において、筒車の回転
を伝達して回転する日回し車と、日回し車の回転中心と
偏心して配置され、かつ日回し車の回転により動作する
月齢送りレバーと、月齢送りレバーの揺動運動により動
作する月齢車とから構成し、月齢送りレバーは、中央部
が日回し車の偏心軸に所定のスリップトルクで付き回り
し、一端に、日回し車が逆回転したとき月齢車の段部に
係止する尾部を、他端に、日回し車が正回転したとき月
齢車に係合する月齢送り爪を有し、日回し車の回転中心
と月齢送りレバーの尾部は、月齢車と平面的に重なり、
月齢送り爪は、月齢車と平面的に重ならない構成とし
た。
〔作用〕
上記のような構成により、月齢車の径が大きくても、日
回し車の回転中心を月齢車と重ねることにより、時計中
心と日回し車の回転中心の距離が短くなるため、時計の
平面サイズを小さくすることができる。
〔実施例〕
以下に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図、第2図において、筒車1と同軸で一体的に形成
された日回し中間車1aと平面的に係合する日回し車4に
は、径方向にバネ性を有する日回し爪4aが形成されてい
る。日回し車4に形成された日回し爪4aは、日ジャンパ
6により掛止された日車5と1日に1回、間欠的に係合
し日車5を1日分だけ送る。
また日回し車4には、その回転中心すなわち地板8に突
出形成した、日回し車4の回転軸に対して偏心した偏心
軸4cが形成されている。この偏心軸4cには月齢送りレバ
ー7が、その中央部で摩擦嵌合されており、日送り車4
の回転に伴って所定のスリップトルクで付き回りするよ
うに構成されている。月齢送りレバー7は、その一端
(第1図中で上側)に、月齢車2の段部に係止する尾部
を有し、他端(第1図中で下側)に、断面方向に突出し
て形成され、月齢車2の歯に係合する月齢送り爪7aを有
している。そして日回し車4の回転中心と月齢送りレバ
ー7の尾部は、月齢車2と平面的に重なり、月齢送り爪
7aは、月齢車2と平面的に重ならないように構成されて
いる。
次に月齢送りレバー7による月齢送りの作動について説
明する。
第1図において、日回し車4が1日に回転すると、日回
し車4に形成された偏心軸4cの中心は、その偏心量を半
径とする円形の軌跡を描く。そのとき偏心軸4cに摩擦嵌
合された月齢送りレバー7は、日回し車4の回転力を受
けながら月齢送り爪7aと月齢車2の歯とが係合した状態
で、所定のスリップトルクで付き回りをする。すなわち
月齢送りレバー7は、日回し車4に付き回りしながら偏
心軸4cの偏心量の2倍の距離を作動幅とする揺動運動を
行う。この揺動運動によって、月齢車2の歯と係合した
月齢送り爪7aが、月齢ジャンパ3に掛止された月齢車2
を1日分(1歯分)だけ送る。
第1図に示したように、月齢車2の歯は月齢車2の回転
中心に対して非対称となっており、月齢車2が送られる
回転方向に対しては月齢送り爪7aが引っ掛かるように、
また反対の回転方向に対しては月齢送り爪7aが逃げるよ
うになっている。従って、月齢送りレバー7の揺動運動
の1周期の中で、月齢送り爪7aが月齢車2の回転方向に
対して反対の方向に作動している間も、月齢ジャンパ3
に掛止された月齢車2は所定の位置に止まっていること
になる。
次に、第3図、第4図に基づいて、巻真操作により時分
針を逆方向に回転させた場合の月齢送りレバー7の動作
について説明する。
巻真(図示せず)の操作により、筒車1を介して日回し
車4が逆方向に回転させられた時、偏心軸4cに摩擦嵌合
された月齢送りレバー7も、日回し車4とともに逆方向
に回転する。そして月齢送り爪7aが月齢車の歯の軌跡か
ら外れるとともに、月齢送りレバー7の尾部が月齢車2
の段部に形成された月齢車ストッパー2aに当たる。この
状態でさらに日回し車4が逆方向に回転させられた場合
でも、月齢送りレバー7は回転せず偏心軸4cに付き回り
して揺動運動をするため、月齢送り爪7aと月齢車2の歯
は係合することは無く、よって月齢車2は作動しない。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、日回し車の回転
中心と月齢送りレバーの尾部を月齢車と平面的に重ねる
とともに、月齢送り爪を月齢車と平面的に重ならないよ
うに構成することにより、日回し車に偏心配置された月
齢送りレバーで月齢送りを行うという簡単な構造で、時
計中心と日回し車の回転中心の距離を短くすることが可
能となり、月齢車の径が大きくても、時計の平面サイズ
を大幅に小さくできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の作動状態を表す平面図、第2
図は第1図の作動状態の断面図、第3図は本考案の実施
例の他の作動状態を表す平面図、第4図は第3図の作動
状態の断面図、第5図は従来例を示す平面図、第6図は
第5図の従来例の断面図である。 1……筒車 1a……日回し中間車 2……月齢車 2a……月齢車ストッパー 3……月齢ジャンパ 4……日回し車 4a……日回し爪 4b……月齢回し爪 4c……偏心軸 5……日車 6……日ジャンパ 7……月齢送りレバー 7a……月齢送り爪 8……地板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】月齢表示を行う月齢車を有する月齢時計に
    おいて、 筒車の回転を伝達して回転する日回し車と、 前記日回し車の回転中心と偏心して配置され、かつ、前
    記日回し車の回転により動作する月齢送りレバーと、 前記月齢送りレバーの揺動運動により動作する月齢車と
    から構成し、 前記月齢送りレバーは、中央部が前記日回し車の偏心軸
    に所定のスリップトルクで付き回りし、一端に前記日回
    し車が逆回転したとき前記月齢車の段部に係止する尾部
    を、他端に前記日回し車が正回転したとき前記月齢車に
    係合する月齢送り爪を有し、前記日回し車の回転中心と
    前記月齢送りレバーの尾部は、前記月齢車と平面的に重
    なり、前記月齢送り爪は、前記月齢車と平面的に重なら
    ない構成であることを特徴とする月齢時計。
JP12599487U 1987-08-19 1987-08-19 月齢時計 Expired - Lifetime JPH0747754Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12599487U JPH0747754Y2 (ja) 1987-08-19 1987-08-19 月齢時計

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JP12599487U JPH0747754Y2 (ja) 1987-08-19 1987-08-19 月齢時計

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Publication Number Publication Date
JPS6433690U JPS6433690U (ja) 1989-03-02
JPH0747754Y2 true JPH0747754Y2 (ja) 1995-11-01

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ID=31377097

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JP12599487U Expired - Lifetime JPH0747754Y2 (ja) 1987-08-19 1987-08-19 月齢時計

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