JPH0747686A - インクカートリッジおよびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクカートリッジおよびインクジェット記録装置

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JPH0747686A
JPH0747686A JP5192588A JP19258893A JPH0747686A JP H0747686 A JPH0747686 A JP H0747686A JP 5192588 A JP5192588 A JP 5192588A JP 19258893 A JP19258893 A JP 19258893A JP H0747686 A JPH0747686 A JP H0747686A
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JP
Japan
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ink
absorber
tank
generation chamber
storage chamber
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JP5192588A
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English (en)
Inventor
Hironori Tajima
裕基 但馬
Toshio Kashino
俊雄 樫野
Masahiko Hikuma
昌彦 日隈
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェットヘッドでのインクの消費に伴
ってインクタンク側から安定したインクの供給を可能と
するインクカートリッジを提供する。 【構成】 被記録媒体にインクを吐出するインクジェッ
トヘッドと、このインクジェットヘッドにインクを供給
するインクタンク30とが一体化され、かつこのインク
タンク30は、インクジェットヘッドに供給されるイン
クを含むインク吸収体35と、このインク吸収体35を
収納する毛細管現象発生室31と、この毛細管現象発生
室31内のインクをインクジェットヘッド側へ供給する
ために毛細管現象発生室31に臨むインク供給孔32と
を有するインクカートリッジにおいて、インク供給孔3
2の近傍のインクタンク30内にインク吸収体35を圧
縮する突起部40を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットヘッド
とこのインクジェットヘッドにインクを供給するインク
タンクとを一体化したインクカートリッジおよびインク
ジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置においては、イ
ンクジェットヘッドにてインクが消費されるに伴い、イ
ンクタンクに収納されたインクがインクジェットヘッド
側へ安定して供給されるように、発泡ポリウレタン樹脂
等の多孔質のインク吸収体をインクタンク内に収納して
いる。この場合、インクタンクに形成されたインク供給
孔近傍のインク吸収体ほど多量のインクが含まれるよう
に、このインク供給孔近傍に位置するインク吸収体の輪
郭形状を、インクタンクに収納する前の状態においてイ
ンクタンクよりも大きめに設定し、このインク供給孔近
傍に位置するインク吸収体を圧縮した状態でインクタン
ク内に収納し、インク供給孔近傍のインク吸収体により
強力な毛細管現象を発生させ、この部分に多量のインク
が含まれるように配慮している。
【0003】また、インクタンク内のインクの残量を正
確に把握することは、インクジェット記録装置の使用中
におてるインク切れを未然に防止する点で極めて重要で
ある。このような観点から、従来では上下一対の電極針
の先端部をインクタンクの下端部に位置するインク吸収
体内に臨ませ、これらの間に電流を流して電圧の変化に
基づき、インクタンク内のインクの残量を検知してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のインクジェット
記録装置において、インクタンク内にインク吸収体を差
し込む場合、インクタンクよりもインク吸収体の輪郭形
状が大きくなっている部分があるため、インク吸収体を
握り潰しながらインクタンク内に押し込まなければなら
ず、作業性が非常に悪かった。しかも、インク吸収体を
インクタンクに差し込む際に、インク吸収体の圧縮部分
がインク供給孔から離れた位置に形成されたり、インク
供給口近傍のインク吸収体がめくれ上がったりする可能
性があり、このような場合、インクタンク内にインクが
実質的に存在するにも係わらず、記録作業中にインク切
れが突然発生する虞があった。
【0005】一方、インクタンク内のインクの残量を検
知する場合、従来ではインク吸収体に保持されたインク
を介して上下一対の電極針の間に電流を流しているた
め、毛細管現象によってこれらインク吸収体には常にイ
ンクが僅かながらも含まれており、インクの残量検出が
電圧のアナログ的変化に基づいたものとならざるを得な
い。この結果、インク吸収体内でのインクの流動が不均
一であることと相俟って、本来であればインク切れとな
るはずが、いつまでたってもインク切れとならない場合
があり、信頼性および測定精度の面で問題があった。ま
た、インク吸収体内に電極針を介在させているため、電
極針によりインク吸収体が圧縮されて隙間が形成されな
いように、電極針の先端を鋭く加工する必要があり、そ
のための製造コストが上昇する不具合がある。
【0006】なお、電極針が差し込まれる下穴を予めイ
ンク吸収体に形成した場合、上述した不具合を避けるこ
とも可能ではあるが、そのための作業工程等が増大する
ため、何れにしても製造コストの上昇を招く結果とな
る。
【0007】
【発明の目的】本発明の第一の目的は、インクジェット
ヘッドでのインクの消費に伴ってインクタンク側から安
定したインクの供給を可能とするインクカートリッジお
よびインクジェット記録装置を提供することにある。
【0008】本発明の第二の目的は、インクタンク内の
インクの残量を従来よりも高精度で検出し得るインクカ
ートリッジおよびインクジェット記録装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるインクカー
トリッジの第一の形態は、被記録媒体にインクを吐出す
るインクジェットヘッドと、このインクジェットヘッド
にインクを供給するインクタンクとが一体化され、かつ
このインクタンクは、インクジェットヘッドに供給され
るインクを含むインク吸収体と、このインク吸収体を収
納する毛細管現象発生室と、この毛細管現象発生室内の
インクを前記インクジェットヘッド側へ供給するために
当該毛細管現象発生室に臨むインク供給孔とを有するイ
ンクカートリッジにおいて、前記インク供給孔の近傍の
インクタンク内に前記インク吸収体を圧縮する突起部を
形成したことを特徴とするものである。
【0010】また、本発明によるインクジェット記録装
置の第一の形態は、被記録媒体にインクを吐出するイン
クジェットヘッドと、このインクジェットヘッドにイン
クを供給するインクタンクとを具え、このインクタンク
は、インクジェットヘッドに供給されるインクを含むイ
ンク吸収体と、このインク吸収体を収納する毛細管現象
発生室と、この毛細管現象発生室内のインクを前記イン
クジェットヘッド側へ供給するために当該毛細管現象発
生室に臨むインク供給孔とを有するインクジェット記録
装置において、前記インク供給孔の近傍のインクタンク
内に前記インク吸収体を圧縮する突起部を形成したこと
を特徴とするものである。
【0011】一方、本発明によるインクカートリッジの
第二の形態は、被記録媒体にインクを吐出するインクジ
ェットヘッドと、このインクジェットヘッドにインクを
供給するインクタンクとが一体化され、かつ前記インク
タンクは、毛細管現象発生室とインク貯溜室とを仕切る
仕切り壁と、前記毛細管現象発生室内に収納されて前記
インクジェットヘッドに供給されるインクを含むインク
吸収体と、前記仕切り壁に形成されて前記インク貯溜室
内のインクを前記インク吸収体に吸い込ませるための通
路とを有するインクカートリッジにおいて、前記インク
貯溜室の下端部にはこのインク貯溜室内のインクの残量
を検出する手段が組み込まれ、前記仕切り壁は前記毛細
管現象発生室と前記インク貯溜室とを前記インクジェッ
トヘッドの走査方向に沿って前後に仕切るものであるこ
とを特徴とする。
【0012】さらに、本発明によるインクジェット記録
装置の第二の形態は、被記録媒体にインクを吐出するイ
ンクジェットヘッドと、このインクジェットヘッドにイ
ンクを供給するインクタンクとを具え、このインクタン
クは、毛細管現象発生室とインク貯溜室とを仕切る仕切
り壁と、前記毛細管現象発生室内に収納されて前記イン
クジェットヘッドに供給されるインクを含むインク吸収
体と、前記仕切り壁に形成されて前記インク貯溜室内の
インクを前記インク吸収体に吸い込ませるための通路と
を有するインクジェット記録装置において、前記インク
貯溜室の下端部にはこのインク貯溜室内のインクの残量
を検出する手段が組み込まれ、前記仕切り壁は前記毛細
管現象発生室と前記インク貯溜室とを前記インクジェッ
トヘッドの走査方向に沿って前後に仕切るものであるこ
とを特徴とする。
【0013】
【作用】インク供給孔近傍のインクタンク内には、イン
ク吸収体を圧縮する突起部が形成されており、この突起
部の先端部の圧縮状態にあるインク吸収体の部分の毛細
管現象が他の部分よりも顕著となり、この部分にインク
が集まる。つまり、インク供給孔の近傍に集まるインク
は、インクジェットヘッドでのインクの消費に伴って安
定してインク供給孔からインクジェットヘッド側へ供給
される。
【0014】一方、インクの残量を検出する手段をイン
ク吸収体が介在しないインク貯溜室側に組み込んだこと
により、インク貯溜室内のインクの液面がデジタル的に
把握される。
【0015】
【実施例】以下、本発明によるインクジェット記録装置
を複数色の記録が同時に可能なシリアルタイプのカラー
プリンタに応用した一実施例について図1〜図13を参
照しながら詳細に説明する。
【0016】本実施例におけるカラープリンタの概略構
造を表す図3に示すように、両端部が筺体11に保持さ
れた案内レール12には、キャリッジ13の基端部が摺
動自在に嵌合されており、このキャリッジ13には、後
述する複数種(本実施例では四種類)のヘッド一体型イ
ンクカートリッジ14が案内レール12の長手方向に沿
って横並び状態で着脱自在に装着されている。また、キ
ャリッジ13の前端部の直下には、このキャリッジ13
の前端部を摺動自在に保持する図示しない紙押さえが配
置されており、さらに、この紙押さえの直下には図示し
ないプラテンローラが前記案内レール12と平行な状態
で回転自在に設けられている。これら紙押さえおよびプ
ラテンローラを挟んで当該紙押さえおよびプラテンロー
ラの前後には、記録用紙15を搬送するそれぞれ上下一
対のピンチローラ16, 17, 18, 19が案内レール
12と平行な状態でそれぞれ回転自在に筺体11に取り
付けられている。
【0017】前記案内レール12の両端側には、図示し
ないブラケットを介して筺体11に回転自在に装着され
たプーリ20と、筺体11に固定されたキャリッジ駆動
モータ21の駆動プーリ22とが配置されており、これ
らプーリ20, 22には前記キャリッジ13の基端側を
連結した無端ベルト23が巻き掛けられている。
【0018】従って、キャリッジ駆動モータ21の作動
により、キャリッジ13が無端ベルト23を介して案内
レール12に案内されながら紙押さえ上を往復動し、キ
ャリッジ13に搭載されたヘッド一体型インクカートリ
ッジ14の下端から突出する図示しないインクジェット
ヘッドがプラテンローラ上の記録用紙15に所定の情報
をそれぞれ記録するようになっている。
【0019】本実施例では、キャリッジ駆動モータ21
側の案内レール12の端部にキャリッジ20のホームポ
ジションが設定されている。このホームポジションにて
各ヘッド一体型インクカートリッジ14のインクジェッ
トヘッドを覆う複数個のヘッドキャップ24は、インク
ジェットヘッドとの対向方向に上下に往復動自在に筺体
11に取り付けられ、これらヘッドキャップ24には、
インクジェットヘッドに付着している余剰のインク25
(図5参照)を吸引し、これらインクジェットヘッドを
清掃するインク吸引装置26が連結されている。また、
これらヘッドキャップ24の側方には、インクジェット
ヘッドの前面を払拭するクリーニングブレード27と、
このクリーニングブレード27を清掃するブレードクリ
ーナ28とが配置され、クリーニングブレード27はヘ
ッドキャップ24と共にインクジェットヘッドとの対向
方向に上下に進退移動自在に保持されている。これらク
リーニングブレード27およびヘッドキャップ24の近
傍には、キャリッジ20がホームポジションに位置する
際に当該ヘッドキャップ24やインク吸引装置26およ
びクリーニングブレード27をそれぞれ作動させ、これ
によってインクジェットヘッドを清掃するための図示し
ないヘッド清掃駆動装置が配設されており、これらヘッ
ド清掃駆動装置を含めた本実施例のカラープリンタの主
要機構部分の詳細については、例えば特開平4−247
956号公報等で周知の通りであり、本発明の要旨では
ないので、これ以上の説明は省略する。
【0020】なお、本実施例では被記録媒体として記録
用紙15を使用しているが、この他に布や樹脂透明フィ
ルム等のような被記録媒体も当然採用することができ
る。
【0021】本実施例におけるヘッド一体型インクカー
トリッジ14は、図示しないインクジェットヘッドが一
体的に突設されたディスポーザブル形式のものであり、
このインクタンクの部分の縦断面形状を図1に示し、そ
のII−II矢視断面構造を図2に示し、これを分解した状
態の外観を図4に示す。すなわち、ヘッド一体型インク
カートリッジ14の一部を構成するインクタンク30の
下端の開口部分には、後述する毛細管現象発生室31に
臨むインク供給孔32を形成した底板33の周縁部が超
音波溶着等により一体的に接合され、これによってイン
クタンク30内が封止された状態となっている。このイ
ンクタンク30内には、インク25を貯えるインク貯溜
室34と、弾性変形可能な発泡ポリウレタン樹脂等で形
成された多孔質のインク吸収体35を収納する毛細管現
象発生室31とを仕切る仕切り壁36, 37が形成され
ている。
【0022】キャリッジ13の移動方向(図2中、上下
方向)と平行に形成され、かつ前記インク供給孔32か
ら離れた位置にある一方の仕切り壁36の下端部には、
インク貯溜室34内のインク25を毛細管現象発生室3
1のインク吸収体35に含ませるための切り欠き通路3
8が形成されており、図示しないインクジェットヘッド
でのインク25の消費に伴い、この切り欠き通路38を
介してインク貯溜室34内のインク25が毛細管現象発
生室31内のインク吸収体35側へ吸い込まれて行く。
つまり、インクジェットヘッドでのインク25の消費に
伴い、毛細管現象発生室31内のインク吸収体35に含
まれたインク25がインク供給口32から図示しないイ
ンク供給管を介してインクジェットヘッド側へ毛細管現
象により送り出され、これに伴ってインク貯溜室34内
のインク25が毛細管現象発生室31のインク吸収体3
5に吸い込まれるようになっている。
【0023】上述したインク25の消費に伴ってインク
タンク30内が負圧状態となり、インクジェットヘッド
側へインク25が供給され難くなるのを防止するため、
インクタンク30の上壁部分には、毛細管現象発生室3
1内に臨む大気連通孔39が前記インク供給孔32と同
軸状に形成されている。また、毛細管現象発生室31内
に臨む前記底板33の裏面には、インク吸収体35の一
部を圧縮変形させ、この圧縮変形した部分の毛細管現象
を高める突起部40がインク供給孔32に近接して一体
的に形成されており、これにより、インク供給孔32か
ら離れた位置にあるインク吸収体35に含まれたインク
25は、突起部40の先端が押し当たるインク吸収体3
5の圧縮部分に吸い寄せられる。この結果、インク供給
孔32の近傍のインク吸収体35には、常に多量のイン
ク25が含まれた状態となり、常に安定してインクジェ
ットヘッド側へインク25を供給することができる。
【0024】なお、この突起部40はインク貯溜室34
内のインク25が底板33の裏面を伝わって直接インク
供給孔32に流れ込むのを防止する堰としても機能し、
インク漏れ等の不具合を防止することができる。
【0025】キャリッジ13の移動方向に対して直交す
る仕切り壁37と、この仕切り壁37を挟んで毛細管現
象発生室31の反対側のインクタンク30の内壁との間
に位置するキャリッジ13の移動方向に沿ったインク貯
溜室34(以下、この部分を液面検出部41と呼称す
る)の幅W1 は、キャリッジ13の往復動によるインク
25の揺動の影響を受けずに安定した精度の良い残量検
知を行う観点から、キャリッジ13の移動方向に沿った
インクタンク30の幅W2 の1/2以下に設定すること
が有効である。ただし、この液面検出部41におけるイ
ンク25の毛細管現象を防止する観点から、上述した液
面検出部41の幅W1 は、インク液面を検出するための
後述する検出電極42, 43の幅Dの2倍以上に設定す
ることが望ましい。
【0026】なお、この液面検出部41の幅W1 の有効
寸法範囲は、実験により確認されている。
【0027】底板33の裏面に対して平行状態で液面検
出部41に先端側が突出する上下一対の検出電極42,
43は、これらの基端部がインクタンク30の側壁部分
に一体的に嵌着されており、これら検出電極42, 43
には図示しない液面検出用電源が接続し、インク25を
介してこれら検出電極42, 43の間に微弱電流が通電
されるようになっている。また、上下に対向するこれら
検出電極42, 43の間隔Sとしては、2mmから10mm
程度が有効である。
【0028】従って、本実施例におけるインク液面の残
量検出概念を表す図5に示すように、インク25の液面
が図中、二点鎖線で示す状態では、インク25を介して
上下の検出電極42, 43が通電状態にあるが、インク
25の消費に伴ってインク25の液面が図示の如く上側
の検出電極43よりもHだけ低くなると、検出電極4
2, 43が非通電状態となり、これによってヘッド一体
型インクカートリッジ14の交換時期を図示しない警報
手段にてオペレータに知らせるようになっている。この
場合、キャリッジ13の往復動に伴う液面検出部41で
のインク25の液面の変位量は、仕切り壁37のないイ
ンク貯溜室34の部分(図2中、左側の部分)よりも大
幅に少なくなり、インク25の残量検出を従来よりも高
精度に行うことができる。
【0029】上述した実施例では、底板33の裏面に突
起部40を一つだけ形成する一方、棒状の検出電極4
2, 43を液面検出部41に突設したが、突起部を複数
形成すると共に球状の検出電極を採用することも可能で
ある。
【0030】このような本発明による他の一実施例にお
けるインクタンクの部分の断面構造を表す図6およびそ
のVII-VII 矢視断面構造を表す図7に示すように、イン
クタンク30内に形成された毛細管現象発生室31内に
臨む底板33の裏面には、毛細管現象発生室31内に収
納されたインク吸収体35の一部を圧縮変形させ、この
圧縮変形した部分の毛細管現象を高める複数(図示例で
は4つ)の突起部50が、図示しないキャリッジの往復
動方向(図7中、上下方向)と平行な仕切り壁36と平
行に所定間隔で形成され、これら突起部50の突出量は
インク供給孔32側ほど大きくなるように設定されてい
る。これにより、インク供給孔32から離れた位置にあ
るインク吸収体35に含まれたインク25(図8参照)
は、突起部50の先端が押し当たるインク吸収体35の
圧縮部分に吸い寄せられ、特にインク供給孔32に最も
近い突出量が最大の突起部50の先端側に集まる結果、
インク供給孔32の近傍のインク吸収体35には、常に
多量のインク25が含まれた状態となり、常に安定して
インクジェットヘッド側へインク25を供給することが
できる。
【0031】一方、液面検出部41に外周面の一部が突
出し、かつステンレス鋼球にて形成された上下一対の検
出電極51, 52は、インクタンク30の側壁部分に一
体的に圧入されており、これら検出電極51, 52には
図示しない液面検出用電源が接続し、インク25を介し
てこれら検出電極51, 52の間に微弱電流が通電され
るようになっている。
【0032】従って、本実施例におけるインク液面の残
量検出概念を表す図8に示すように、インク25の液面
が図中、二点鎖線で示す状態ではインク25を介して上
下の検出電極51, 52が通電状態にあるが、インク2
5の消費に伴ってインク25の液面が図示の如く上側の
検出電極52よりも低くなると、検出電極51, 52が
非通電状態となり、これによって図示しないヘッド一体
型インクカートリッジの交換時期を図示しない警報手段
にてオペレータに知らせるようになっている。なお、先
の実施例と同一機能の部材には、これと同一の符号を記
すに止め、それらの説明は省略するものとする。
【0033】上述した実施例では、底板33の裏面に段
階的に突出量が異なる複数の突起部50を形成する一
方、球状の検出電極51, 52をインクタンク30の側
壁部分に圧入したが、インク供給孔32側ほど突出量が
大きくなる傾斜面を有する突起部を形成すると共にイン
クタンク30と一体成形が可能な検出電極を採用するこ
ともできる。
【0034】このような本発明による別な一実施例にお
けるインクタンクの部分の断面構造を表す図9およびそ
のX−X矢視断面構造およびXI−XI矢視断面構造をそれ
ぞれ表す図10, 図11に示すように、インクタンク3
0内に形成された毛細管現象発生室31内に臨む底板3
3の裏面には、毛細管現象発生室31内に収納されたイ
ンク吸収体35の一部を圧縮変形させ、この圧縮変形し
た部分の毛細管現象を高める複数(図示例では3つ)の
突起部60が、図示しないキャリッジの往復動方向(図
10中、上下方向)と直交する仕切り壁37と平行に所
定間隔で形成され、これら突起部60にはインク供給孔
32側ほど連続的に突出量が大きくなる傾斜面61が形
成されている。これにより、インク供給孔32から離れ
た位置にあるインク吸収体35に含まれたインク25
(図12参照)は、突起部60の傾斜面61が押し当た
るインク吸収体35の圧縮部分に吸い寄せられ、特にイ
ンク供給孔32に最も近い突出量が最大の突起部60の
先端側に集まる結果、インク供給孔32の近傍のインク
吸収体35には、常に多量のインク25が含まれた状態
となり、常に安定してインクジェットヘッド側へインク
25を供給することができる。
【0035】一方、液面検出部41に臨むステンレス鋼
板にて形成された上下一対の検出電極62, 63は、イ
ンサート成形等によりインクタンク30の側壁部分に一
体的に埋設されており、これら検出電極62, 63には
図示しない液面検出用電源が接続し、インク25を介し
てこれら検出電極62, 63の間に微弱電流が通電され
るようになっている。この場合、検出電極62, 63を
インクタンク30と一体的に製造することができるの
で、他の実施例よりも製造工程を簡略化することがで
き、製造コストの低減が可能となる。
【0036】従って、本実施例におけるインク液面の残
量検出概念を表す図12に示すように、インク25の液
面が図中、二点鎖線で示す状態ではインク25を介して
上下の検出電極62, 63が通電状態にあるが、インク
25の消費に伴ってインク25の液面が図示の如く上側
の検出電極63よりも低くなると、検出電極62, 63
が非通電状態となり、これによって図示しないヘッド一
体型インクカートリッジの交換時期を図示しない警報手
段にてオペレータに知らせるようになっている。なお、
先の実施例と同一機能の部材には、これと同一の符号を
記すに止め、それらの説明は省略するものとする。
【0037】なお、上述した実施例では複数の突起部6
0を図示しないキャリッジの往復動方向に沿って配列し
たが、これらを第一の実施例と同様にキャリッジの往復
動方向に亙って連続した一つの突起部とすることも当然
可能である。また、本実施例では上下一対の検出電極6
2, 63をインクタンク30の側壁部分にインサート成
形したが、液面検出部41を挟んで対向する仕切り壁3
7およびインクタンク30の壁面部分にそれぞれ設ける
ことも可能である。
【0038】このような本発明によるさらに別な他の一
実施例におけるインクタンクの部分の断面構造を表す図
13に示すように、仕切り壁37および液面検出部41
を挟んでこの仕切り壁37と対向するインクタンク30
の壁面部分には、表面の一部が液面検出部41に臨む上
下一対の検出電極70, 71がインサート成形等により
一体的に埋設されており、これら検出電極70, 71に
は図示しない液面検出用電源が接続し、インクを介して
これら検出電極70, 71の間に微弱電流が通電される
ようになっている。この場合、図示しないキャリッジの
往復動方向(図中、上下方向)に沿った液面検出部41
の幅を第一の実施例よりも狭く設定することができる。
【0039】なお、先の実施例と同一機能の部材には、
これと同一の符号を記すに止め、それらの説明は省略す
るものとする。
【0040】
【発明の効果】本発明のインクカートリッジおよびこれ
を用いたインクジェット記録装置によると、インク供給
孔の近傍に位置するインク吸収体を突起部にて圧縮し、
このインク吸収体の圧縮部分にインクが毛細管現象によ
って集まるようにしたので、インクジェットヘッドでの
インクの消費に伴って、インク供給孔からインクを安定
して供給することができる。また、毛細管現象発生室の
内壁とインク吸収体との隙間からインク供給孔側に流れ
出るインクが堰としても機能する突起部にて阻止され、
インク供給孔からのインク漏れを未然に防止することが
できる。また、インク吸収体の輪郭形状をインクタンク
よりも大きく設定する必要がなくなり、インクタンク内
にインク吸収体を収納する際に発生していた従来の不具
合をことごとく解消することができる。
【0041】さらに、インク貯溜室と毛細管現象発生室
とを仕切り壁によりインクジェットヘッドの走査方向に
沿って前後に仕切り、このインク貯溜室の下端部にイン
クの残量を検出する手段を組み込んだので、この検出手
段の形状等に関する制約が全くなくなり、インク吸収体
を介在させない状態でインクの残量を正確に検出するこ
とが可能となり、インク貯溜室のインクの残量をデジタ
ル的に把握することができる。特に、インクジェットヘ
ッドの走査方向と平行なインク貯溜室の壁面中央部にイ
ンクの残量を検出する手段を組み込んだ場合には、イン
クジェットの走査に伴うインクの揺動を考慮しなくて済
むため、電極の長さや形状を自由に変えることが可能と
なり、従来のものよりも一層高精度にインクの残量を検
出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェット記録装置を複数色
の記録が同時に可能なシリアルタイプのカラープリンタ
に応用した一実施例におけるインクタンクの部分の縦断
面図である。
【図2】図1中のII−II矢視断面図である。
【図3】図1および図2に示した実施例におけるカラー
プリンタの主要部分の概略構造を破断状態で表す斜視図
である。
【図4】図1〜図3に示した実施例におけるインクタン
クの部分を分解状態で表す斜視図である。
【図5】図1〜図4に示した実施例におけるインク液面
の検出状態を表す概念図である。
【図6】本発明の他の一実施例におけるインクタンクの
部分の縦断面図である。
【図7】図6中のVII-VII 矢視断面図である。
【図8】図6および図7に示した実施例におけるインク
液面の検出状態を表す概念図である。
【図9】本発明の別な一実施例におけるインクタンクの
部分の縦断面図である。
【図10】図9のX−X矢視断面図である。
【図11】図9のXI−XI矢視断面図である。
【図12】図9〜図11に示した実施例におけるインク
液面の検出状態を表す概念図である。
【図13】本発明のさらに別な他の一実施例におけるイ
ンクタンクの部分の断面図である。
【符号の説明】
11 筺体 12 案内レール 13 キャリッジ 14 ヘッド一体型インクカートリッジ 15 記録用紙 16〜19 ピンチローラ 20 プーリ 21 キャリッジ駆動モータ 22 駆動プーリ 23 無端ベルト 24 ヘッドキャップ 25 インク吸引装置 26 クリーニングブレード 27 ブレードクリーナ 30 インクタンク 31 毛細力発生室 32 インク供給孔 33 底板 34 インク貯溜室 35 インク吸収体 36, 37 仕切り壁 38 切り欠き通路 39 大気連通孔 40 突起部 41 液面検出部 42, 43 検出電極 50 突起部 W1 液面検出部の幅 W2 インクタンクの幅 S 検出電極の間隔 51, 52 検出電極 60 突起部 61 傾斜面 62, 63 検出電極 70, 71 検出電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体にインクを吐出するインクジ
    ェットヘッドと、このインクジェットヘッドにインクを
    供給するインクタンクとが一体化され、かつこのインク
    タンクは、インクジェットヘッドに供給されるインクを
    含むインク吸収体と、このインク吸収体を収納する毛細
    管現象発生室と、この毛細管現象発生室内のインクを前
    記インクジェットヘッド側へ供給するために当該毛細管
    現象発生室に臨むインク供給孔とを有するインクカート
    リッジにおいて、前記インク供給孔の近傍のインクタン
    ク内に前記インク吸収体を圧縮する突起部を形成したこ
    とを特徴とするインクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 被記録媒体にインクを吐出するインクジ
    ェットヘッドと、このインクジェットヘッドにインクを
    供給するインクタンクとを具え、このインクタンクは、
    インクジェットヘッドに供給されるインクを含むインク
    吸収体と、このインク吸収体を収納する毛細管現象発生
    室と、この毛細管現象発生室内のインクを前記インクジ
    ェットヘッド側へ供給するために当該毛細管現象発生室
    に臨むインク供給孔とを有するインクジェット記録装置
    において、前記インク供給孔の近傍のインクタンク内に
    前記インク吸収体を圧縮する突起部を形成したことを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 被記録媒体にインクを吐出するインクジ
    ェットヘッドと、このインクジェットヘッドにインクを
    供給するインクタンクとが一体化され、かつ前記インク
    タンクは、毛細管現象発生室とインク貯溜室とを仕切る
    仕切り壁と、前記毛細管現象発生室内に収納されて前記
    インクジェットヘッドに供給されるインクを含むインク
    吸収体と、前記仕切り壁に形成されて前記インク貯溜室
    内のインクを前記インク吸収体に吸い込ませるための通
    路とを有するインクカートリッジにおいて、前記インク
    貯溜室の下端部にはこのインク貯溜室内のインクの残量
    を検出する手段が組み込まれ、前記仕切り壁は前記毛細
    管現象発生室と前記インク貯溜室とを前記インクジェッ
    トヘッドの走査方向に沿って前後に仕切るものであるこ
    とを特徴とするインクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 被記録媒体にインクを吐出するインクジ
    ェットヘッドと、このインクジェットヘッドにインクを
    供給するインクタンクとを具え、このインクタンクは、
    毛細管現象発生室とインク貯溜室とを仕切る仕切り壁
    と、前記毛細管現象発生室内に収納されて前記インクジ
    ェットヘッドに供給されるインクを含むインク吸収体
    と、前記仕切り壁に形成されて前記インク貯溜室内のイ
    ンクを前記インク吸収体に吸い込ませるための通路とを
    有するインクジェット記録装置において、前記インク貯
    溜室の下端部にはこのインク貯溜室内のインクの残量を
    検出する手段が組み込まれ、前記仕切り壁は前記毛細管
    現象発生室と前記インク貯溜室とを前記インクジェット
    ヘッドの走査方向に沿って前後に仕切るものであること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
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