JP2000141694A - インクカートリッジ及びインク回収システム - Google Patents

インクカートリッジ及びインク回収システム

Info

Publication number
JP2000141694A
JP2000141694A JP31951298A JP31951298A JP2000141694A JP 2000141694 A JP2000141694 A JP 2000141694A JP 31951298 A JP31951298 A JP 31951298A JP 31951298 A JP31951298 A JP 31951298A JP 2000141694 A JP2000141694 A JP 2000141694A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
waste
waste ink
chamber
ink chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31951298A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshige Ikeno
広重 池野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP31951298A priority Critical patent/JP2000141694A/ja
Publication of JP2000141694A publication Critical patent/JP2000141694A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃インクの処理を適正に行うことができるイ
ンクカートリッジ及びインク回収システムを提供する。 【解決手段】 インクを収容するインク吸収体12を内
蔵すると共にキャリッジに搭載されるヘッドホルダ30
と着脱自在に連結するインク供給口17を有するインク
カートリッジ10に、廃インクを収納する廃インク室1
6を設け、この廃インク室16に廃インクを保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、プリン
タ、ファックスなどに適用されるインクジェット式記録
装置において、記録ヘッド本体を保持するヘッドホルダ
に着脱自在に保持されるインクカートリッジ及びそれを
用いたインク回収システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数のノズルからインクを吐
出する記録ヘッドを用いて被記録媒体に文字や画像を記
録するインクジェット式記録装置が知られている。かか
るインクジェット式記録装置では、被記録媒体に対向す
る記録ヘッドはヘッドホルダに設けられ、ヘッドホルダ
はキャリッジに搭載されて被記録媒体の搬送方向とは直
交する方向に走査される。
【0003】このような記録ヘッドの一例の分解概略を
図6に、また、要部断面を図7に示す。図6及び図7に
示すように、圧電セラミックプレート101には、複数
の溝102が並設され、各溝102は、側壁103で分
離されている。各溝102の長手方向一端部は圧電セラ
ミックプレート101の一端面まで延設されており、他
端部は、他端面までは延びておらず、深さが徐々に浅く
なっている。また、各溝102内の両側壁103の開口
側表面には、長手方向に亘って、駆動電界印加用の電極
105が形成されている。
【0004】圧電セラミックプレート101の溝102
の開口側には、カバープレート107が接着剤109を
介して接合されている。カバープレート107には、各
溝102の浅くなった他端部と連通する凹部となるイン
ク室111と、このインク室111の底部から溝102
とは反対方向に貫通するインク供給口112とを有す
る。
【0005】また、圧電セラミックプレート101とカ
バープレート107との接合体の溝102が開口してい
る端面には、ノズルプレート115が接合されており、
ノズルプレート115の各溝102に対向する位置には
ノズル開口117が形成されている。なお、圧電セラミ
ックプレート101のノズルプレート115とは反対側
でカバープレート107とは反対側の面には、配線基板
120が固着されている。配線基板120には、各電極
105とボンディングワイヤ121等で接続された配線
122が形成され、この配線122を介して電極105
に駆動電圧を印加できるようになっている。
【0006】このように構成される記録ヘッド130で
は、インク供給口112から各溝102内にインクを充
填し、所定の溝102の両側の側壁103に電極105
を介して所定の駆動電界を作用させると、側壁103が
変形して所定の溝102内の容積が変化し、これによ
り、溝102内のインクがノズル開口117から吐出す
る。
【0007】例えば、図8に示すように、溝102aに
対応するノズル開口117からインクを吐出する場合に
は、その溝102a内の電極105a,105bに正の
駆動電圧を印加すると共にそれぞれに対向する電極10
5c,105dを接地するようにする。これにより、側
壁103a,103bには溝102aに向かう方向の駆
動電界が作用し、これが圧電セラミックプレート101
の分極方向と直交すれば、圧電厚みすべり効果により側
壁103a,103bが溝102a方向に変形し、溝1
02a内の容積が減少して圧力が増加し、ノズル開口1
17からインクが吐出する。
【0008】このような記録ヘッドは、インクカートリ
ッジと共にインクジェット式記録装置のキャリッジに搭
載され使用される。この使用態様の一例の概略を図9に
示す。図9に示すように、キャリッジ161は、一対の
ガイドレール162a及び162b上に軸方向に移動自
在に搭載されており、カイドレール162の一端側に設
けられてキャリッジ駆動モータ163に連結されたプー
リ164aと、他端側に設けられたプーリ164bとに
掛け渡されたタイミングベルト165を介して搬送され
る。キャリッジ161の搬送方向と直交する方向の両側
には、ガイドレール162a及び162bに沿ってそれ
ぞれ一対の搬送ローラ166及び167が設けられてい
る。これらの搬送ローラ166及び167は、キャリッ
ジ161の下方に当該キャリッジ161の搬送方向とは
直交する方向に被記録媒体Sを搬送するものである。な
お、このキャリッジ161上には、記録ヘッドユニット
140が搭載される。
【0009】このようなインクジェット式記録装置によ
ると、被記録媒体Sを送りつつキャリッジ161をその
送り方向とは直交方向に走査することにより、記録ヘッ
ドによって被記録媒体S上に文字及び画像を記録するこ
とができる。また、このような記録ヘッドは、起動時、
印刷開始前、または所定の時間をおいて定期的に、ノズ
ル開口117等の目づまりを防止するために、吸引作業
等をしなければならならない。従って、キャリッジ16
1の待機位置には、記録ヘッドユニット140の記録ヘ
ッドの先端を封止するキャップ部材171とポンプなど
の吸引手段172とを具備する吸引装置170が設けら
れている。
【0010】かかる吸引装置170は、キャリッジ16
1と共に待機位置に移動した記録ヘッドユニット140
の記録ヘッド先端をキャップ171で封止して乾燥等を
防止すると共に所定のタイミングで、吸引手段172で
インクを吸引し、吸引した廃インクは、廃インクパイプ
173を介して、インクジェット式記録装置の筐体内に
設けられた廃インク吸収シート180に吸収させて廃棄
する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した構造では、廃
インク吸収シート180に廃インクを吸収させた状態で
放置するので、吸収シート180のインク吸収量を超え
た場合には、インク漏れが生じ、装置の美観が損なわれ
るという問題がある。特に、インクが不揮発性の溶媒等
を含有している場合には問題となる。また、水を溶媒と
する揮発性のインクにしてもインク染料または顔料が限
度量を超えて吸収された場合には、インク染料または顔
料が散在してしまうという問題がある。
【0012】本発明は、このような事情に鑑み、廃イン
クの処理を適正に行うことができるインクカートリッジ
及びインク回収システムを提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の第1の態様は、インクを収容するインク吸収体を内
蔵すると共にキャリッジに搭載されるヘッドホルダと着
脱自在に連結するインク供給口を有するインクカートリ
ッジにおいて、廃インクを収納する廃インク室を具備す
ることを特徴とするインクカートリッジにある。
【0014】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、インクを収容するインク室と共に前記廃インク室を
一体的に具備することを特徴とするインクカートリッジ
にある。本発明の第3の態様は、第2の態様において、
前記廃インク室の容量は、前記インク室の全容量の四分
の一以下であることを特徴とするインクカートリッジに
ある。
【0015】本発明の第4の態様は、第1又は2の態様
において、黒色及びカラー用のインク室をそれぞれ具備
し、全体が一体となっていることを特徴とするインクカ
ートリッジにある。本発明の第5の態様は、第1又は2
の態様において、黒色及びカラー用のインク室をそれぞ
れ具備し、黒色用のインク室及び前記廃インク室と、カ
ラー用のインク室及び前記廃インク室とが別体となって
いることを特徴とするインクカートリッジにある。
【0016】本発明の第6の態様は、第1〜5の何れか
の態様において、前記廃インク室には、前記ヘッドホル
ダに搭載される記録ヘッドのメインテナンス時の廃イン
クを収納することを特徴とするインクカートリッジにあ
る。本発明の第7の態様は、第1〜6の何れかの態様に
おいて、前記廃インク室の側部には、前記ヘッドホルダ
に搭載される記録ヘッドのメインテナンス時の廃インク
を注入する廃インク注入口を具備することを特徴とする
インクカートリッジにある。
【0017】本発明の第8の態様は、第7の態様におい
て、前記廃インク注入口が前記廃インク室の高さの三分
の二より高い位置にあることを特徴とするインクカート
リッジにある。本発明の第9の態様は、第1〜8の何れ
かの態様において、前記インクは、溶媒系インクである
ことを特徴とするインクカートリッジにある。
【0018】本発明の第10の態様は、インクを収容す
るインク吸収体を内蔵するインク室と共にキャリッジに
搭載されるヘッドホルダと着脱自在に連結するインク供
給口を有し且つ廃インクを収納する廃インク室を具備す
るインクカートリッジと、前記ヘッドホルダに搭載され
る記録ヘッドのメインテナンスを行う吸引装置とを具備
し、前記吸引装置は、前記記録ヘッドから吸引した廃イ
ンクを前記廃インク室に戻すことを特徴とするインク回
収システムにある。
【0019】本発明の第11の態様は、第10の態様に
おいて、前記インクカートリッジの前記廃インク室の側
部には、前記ヘッドホルダに搭載される記録ヘッドのメ
インテナンス時の廃インクを注入する廃インク注入口を
具備し、前記吸引装置は、前記ヘッドホルダが待機位置
に移動したときに前記記録ヘッドの先端を封止するキャ
ップと、前記廃インク注入口に連結する廃インク注入ノ
ズルと、前記キャップを介して前記記録ヘッドを吸引し
て廃インクを前記廃インク室に回収する吸引手段とを具
備することを特徴とするインク回収システムにある。
【0020】本発明の第12の態様は、第10又は11
の態様において、前記インクは、溶媒系インクであるこ
とを特徴とするインク回収システムにある。かかる本発
明では、インク吸引等の記録ヘッドのメインテナンス時
に排出される廃インクをインクカートリッジに排出保持
することができ、廃インクの処理を確実に行うことがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に基づいて本発
明を詳細に説明する。図1には、一実施形態に係るイン
クカートリッジを示す概略断面を示す。図1に示すよう
に、インクカートリッジ10は、上部が開口されて五つ
の部屋に区画されたインクカートリッジ本体11と、こ
れらの五つの部屋に収納される発泡ポリウレタンなどの
インク吸収体12と、インクカートリッジ本体11の上
部開口を塞ぐ蓋部材13とを具備する。
【0022】ここで、インクカートリッジ本体11及び
蓋部材12の平面図及び断面図を図2に示す。図2に示
すように、インクカートリッジ本体11は、隔壁11a
により五つの部屋に区画され、黒色(B)、イエロー
(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)のそれぞれ用の
インク室15B、15Y,15M,15Cを有し、さら
に、廃インクを収容するための廃インク室16を具備す
る。各インク室15内の底壁11bには、それぞれ開口
部となるインク供給口17が形成されている。また、各
インク室15の隔壁11aの内側には、複数本のリブ1
8が形成されている。なお、廃インク室16内には、特
に、インク供給口及びリブは設けられていないが、勿論
設けてもよい。また、各インク室15の内部に設けられ
たリブ18は、各インク室15内に収納されたインク吸
収体12と内壁との間に、インク供給口17側と、後述
する連通路19とを連通する隙間を形成するためのもの
である。
【0023】このような各インク室15及び廃インク室
16内には、インク吸収体12が収納されている。この
インク吸収体12は、通常、その体積を8倍〜27倍程
度に圧縮した状態で収納されている。なお、廃インク室
16内にも、本実施形態では同様なインク吸収体12が
収納されているが、この場合にはインクを吸収するだけ
で排出する必要はないので、インク吸収性だけが優れた
吸収体を別途選択して収納してもよい。勿論、インク漏
れを防止する構造であれば、インク吸収体を収容する必
要もない。
【0024】一方、蓋部材13は、上述した各インク室
15及び廃インク室16をそれぞれ隔離した状態で封止
するものであり、各インク室15に対向する領域には、
各インク室15と外部とを連通する連通路19が設けら
れている。これらの連通路19は、インク室15内のイ
ンクが消費されたときにインク室15内が負圧になるの
を防止するものである。従って、廃インク室16に対応
する領域には必ずしも連通路を設ける必要はないが、廃
インクの吸収性を向上するために設けてもよい。なお、
連通路19は、直線状の通路として図示しているが、実
際には、通路を長くしてインクが漏れ出しにくくするた
めに、複雑に屈曲させたり、螺旋状にしたものが採用さ
れる。
【0025】また、図1に示すように、インクカートリ
ッジ本体11の外側には、後述するヘッドホルダ30に
係合するための突起である係止部20が形成され、ま
た、廃インク室16に対応する箇所には、廃インク室1
6と外部と連通する廃インク注入口21が設けられてい
る。このようなインクカートリッジ10は、図3に示す
ように、ヘッドホルダ30に着脱自在に取り付けられて
用いられる。図3に示すように、上部が開口した箱形の
インクホルダ30は、例えば、プラスチックで成形され
たものであり、その底部には、例えば、黒色(B)、イ
エロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)の各色の
インクに対応した連結部31を有する。連結部31の内
部には、インク流路31aが形成され、その上端はフィ
ルタ32により塞がれている。連結部31内のインク流
路31aは、インクホルダ30の下側に設けられた流路
基板33内の図示しないインク流路を介してインクホル
ダ30の下側に固着された記録ヘッド34と連結されて
いる。なお、記録ヘッド34は、例えば、図示しない圧
電セラミックス素子を具備し、圧電セラミックス素子を
駆動することにより、下方に向かって開口したノズルか
らインクを吐出するものである。また、ヘッドホルダ3
0内には、長手方向両側の側壁30aに近接して一対の
弾性片35が立設されている。弾性片35は、金属板材
等からなり、その基端部がヘッドホルダ30の底壁30
bに固着されており、先端部はその厚さ方向に弾性変形
可能である。なお、弾性片35の先端部近傍には、傾斜
面で形成された凹部となる一対の係止部36が形成され
ている。
【0026】このようなインクカートリッジ10をヘッ
ドホルダ30に取り付ける場合、インクカートリッジ1
0をヘッドホルダ30の上部開口から真っ直ぐに挿入す
ると、弾性片35の先端部は係止部20に当接して両側
に押し拡げられ、係止部20が係止部36と係合した時
点で元の状態に戻る。この状態では、インクカートリッ
ジ10のインク供給口17にヘッドホルダ30の連結部
31が完全に挿入されており、この状態は、弾性片35
の係止部36と係止部20との係合により安定して保持
される。また、インクカートリッジ10をヘッドホルダ
30から取り外す場合、インクカートリッジ10を所定
の力以上で真っ直ぐ引き抜くと、弾性片35の係止部3
6と係止部20との係合状態が解除され、ワンタッチで
取り外すことが可能である。
【0027】このようなヘッドホルダ30及びインクカ
ートリッジ10は、例えば、インクジェット式記録装置
のキャリッジに搭載されて使用される。この使用態様の
一例の概略を図4に示す。図4に示すように、キャリッ
ジ61は、一対のガイドレール62a及び62b上に軸
方向に移動自在に搭載されており、カイドレール62の
一端側に設けられてキャリッジ駆動モータ63に連結さ
れたプーリ64aと、他端側に設けられたプーリ64b
とに掛け渡されたタイミングベルト65を介して搬送さ
れる。キャリッジ61の搬送方向と直交する方向の両側
には、ガイドレール62a及び62bに沿ってそれぞれ
一対の搬送ローラ66及び67が設けられている。これ
らの搬送ローラ66及び67は、キャリッジ61の下方
に当該キャリッジ61の搬送方向とは直交する方向に被
記録媒体Sを搬送するものである。
【0028】キャリッジ61上には、上述したヘッドホ
ルダ30が搭載され、このヘッドホルダ30には上述し
たインクカートリッジ10が着脱自在に取付可能であ
る。このようなインクジェット式記録装置によると、被
記録媒体Sを送りつつキャリッジ61をその送り方向と
は直交方向に走査することにより、記録ヘッドによって
被記録媒体S上に文字及び画像を記録することができ
る。
【0029】そして、このようなインクジェット式記録
装置のキャリッジ61の待機位置には、インク吸引装置
50が設けられている。インク吸引装置50は、その詳
細を図5に示すように、キャリッジ61が待機位置に移
動したときに、キャリッジ61に搭載された記録ヘッド
40の下方に位置し且つ上下動移動可能で記録ヘッド4
0の先端を封止するキャップ部材51と、このキャップ
部材51の内方に連通するポンプなどの吸引手段52
と、インクカートリッジ10の廃インク注入口21に挿
入される廃インク排出口53とを具備する。廃インク排
出口53は、支持体54により支持され、キャリッジ6
1の待機位置への移動により、インクカートリッジ10
の廃インク排出口53に自動的に挿入される位置に設け
られており、且つ吸引手段52と連通されている。
【0030】従って、所定のタイミングで記録ヘッド4
0の吸引処理を行う場合、吸引手段52によりキャップ
部材51を介して記録ヘッド40から吸引される廃イン
クは、廃インク排出口53を介して廃インク室16内の
インク吸収体12に吸収される。以上の構成により、イ
ンク吸引などのヘッドメインテナンス時に排出される廃
インクは、インクカートリッジ10の廃インク室16に
確実に保持され、記録装置本体内等を汚す心配がない。
また、インクが不揮発の溶媒を用いたものであっても、
確実に保持するだけの廃インク室が確実に確保できる。
【0031】以上説明した本発明のインクカートリッジ
では、インク室と廃インク室とを一体的に形成し、廃イ
ンク室の容量は、そのインクカートリッジが使用されて
いる間に排出される廃インクを十分に収容できる容積と
すればよい。例えば、上述したように、黒色インク及び
カラーインクを一緒に搭載した場合には、廃インク室の
容量は、インク室の全容量の四分の一程度、好ましく
は、五分の一程度であればよい。
【0032】また、廃インク注入口の位置は、廃インク
室を有効に使用するために、できるだけ上部、好適に
は、廃インク室の高さの三分の二以上高さにするのが好
ましい。さらに、黒色用のインクカートリッジとカラー
用のインクカートリッジとを同一のヘッドホルダに搭載
することも考えられるが、この場合には、黒色用のイン
ク室と廃インク室とを一体とし、また、カラー用のイン
ク室と廃インク室とを一体とするのが好ましい。これ
は、廃インク室が溢れるのを防止するためである。な
お、この場合には、黒用のノズルからの廃インクを黒イ
ンクと一体となった廃インク室に排出すると共に、カラ
ー用のノズルからの廃インクはカラー用のインク室と一
体的に設けられた廃インク室に排出するような吸引装置
を使用する必要がある。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、インク
カートリッジにインク室と共に廃インク室を一体的に設
けるようにしたので、廃インクを確実に保持することが
可能であり、廃インクにより記録本体等を汚す心配がな
く、また、不揮発性溶媒系のインクにも容易に対応でき
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクカートリッジ
示す概略斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るインクカートリッジ
の断面図及び平面図である。
【図3】本発明に係るインクカートリッジ及びヘッドホ
ルダを示す断面図である。
【図4】本発明に係るインクカートリッジ及びヘッドホ
ルダの使用態様を示す概略図である。
【図5】本発明のインク回収システムの概略を示す断面
図である。
【図6】従来技術に係る記録ヘッドの概要を示す分解斜
視図である。
【図7】従来技術に係る記録ヘッドの概要を示す断面図
である。
【図8】従来技術に係る記録ヘッドの概要を示す断面図
である。
【図9】従来技術に係るインクの回収を説明する概略図
である。
【符号の説明】
10 インクカートリッジ 11 インクカートリッジ本体 12 インク吸収体 13 蓋部材 15 インク室 16 廃インク室 17 インク供給口 18 リブ 19 連通路 20 係止部 30 ヘッドホルダ 31 連結部 33 流路基板 34 記録ヘッド 35 弾性片 36 係止部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを収容するインク吸収体を内蔵す
    ると共にキャリッジに搭載されるヘッドホルダと着脱自
    在に連結するインク供給口を有するインクカートリッジ
    において、 廃インクを収納する廃インク室を具備することを特徴と
    するインクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、インクを収容するイ
    ンク室と共に前記廃インク室を一体的に具備することを
    特徴とするインクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記廃インク室の容
    量は、前記インク室の全容量の四分の一以下であること
    を特徴とするインクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において、黒色及びカラ
    ー用のインク室をそれぞれ具備し、全体が一体となって
    いることを特徴とするインクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2において、黒色及びカラ
    ー用のインク室をそれぞれ具備し、黒色用のインク室及
    び前記廃インク室と、カラー用のインク室及び前記廃イ
    ンク室とが別体となっていることを特徴とするインクカ
    ートリッジ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかにおいて、前記廃
    インク室には、前記ヘッドホルダに搭載される記録ヘッ
    ドのメインテナンス時の廃インクを収納することを特徴
    とするインクカートリッジ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかにおいて、前記廃
    インク室の側部には、前記ヘッドホルダに搭載される記
    録ヘッドのメインテナンス時の廃インクを注入する廃イ
    ンク注入口を具備することを特徴とするインクカートリ
    ッジ。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記廃インク注入口
    が前記廃インク室の高さの三分の二より高い位置にある
    ことを特徴とするインクカートリッジ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れかにおいて、前記イ
    ンクは、溶媒系インクであることを特徴とするインクカ
    ートリッジ。
  10. 【請求項10】 インクを収容するインク吸収体を内蔵
    するインク室と共にキャリッジに搭載されるヘッドホル
    ダと着脱自在に連結するインク供給口を有し且つ廃イン
    クを収納する廃インク室を具備するインクカートリッジ
    と、前記ヘッドホルダに搭載される記録ヘッドのメイン
    テナンスを行う吸引装置とを具備し、前記吸引装置は、
    前記記録ヘッドから吸引した廃インクを前記廃インク室
    に戻すことを特徴とするインク回収システム。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記インクカー
    トリッジの前記廃インク室の側部には、前記ヘッドホル
    ダに搭載される記録ヘッドのメインテナンス時の廃イン
    クを注入する廃インク注入口を具備し、前記吸引装置
    は、前記ヘッドホルダが待機位置に移動したときに前記
    記録ヘッドの先端を封止するキャップと、前記廃インク
    注入口に連結する廃インク注入ノズルと、前記キャップ
    を介して前記記録ヘッドを吸引して廃インクを前記廃イ
    ンク室に回収する吸引手段とを具備することを特徴とす
    るインク回収システム。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11において、前記イ
    ンクは、溶媒系インクであることを特徴とするインク回
    収システム。
JP31951298A 1998-11-10 1998-11-10 インクカートリッジ及びインク回収システム Pending JP2000141694A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31951298A JP2000141694A (ja) 1998-11-10 1998-11-10 インクカートリッジ及びインク回収システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31951298A JP2000141694A (ja) 1998-11-10 1998-11-10 インクカートリッジ及びインク回収システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000141694A true JP2000141694A (ja) 2000-05-23

Family

ID=18111062

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31951298A Pending JP2000141694A (ja) 1998-11-10 1998-11-10 インクカートリッジ及びインク回収システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000141694A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102529400A (zh) * 2012-01-16 2012-07-04 珠海天威飞马打印耗材有限公司 供墨装置
WO2016093490A1 (ko) * 2014-12-11 2016-06-16 오병이어 주식회사 잉크카트리지용 잉크충전장치
JP2017189951A (ja) * 2016-04-15 2017-10-19 セイコーエプソン株式会社 カートリッジ
JP2018069720A (ja) * 2016-10-21 2018-05-10 セイコーエプソン株式会社 液体カートリッジ及び液体噴射装置
JP2018083427A (ja) * 2018-01-25 2018-05-31 セイコーエプソン株式会社 液体供給ユニット

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102529400A (zh) * 2012-01-16 2012-07-04 珠海天威飞马打印耗材有限公司 供墨装置
WO2016093490A1 (ko) * 2014-12-11 2016-06-16 오병이어 주식회사 잉크카트리지용 잉크충전장치
KR20160071253A (ko) * 2014-12-11 2016-06-21 오병이어 주식회사 잉크카트리지용 잉크충전장치
KR101660128B1 (ko) * 2014-12-11 2016-10-10 오병이어 주식회사 잉크카트리지용 잉크충전장치
JP2017189951A (ja) * 2016-04-15 2017-10-19 セイコーエプソン株式会社 カートリッジ
JP2018069720A (ja) * 2016-10-21 2018-05-10 セイコーエプソン株式会社 液体カートリッジ及び液体噴射装置
JP2018083427A (ja) * 2018-01-25 2018-05-31 セイコーエプソン株式会社 液体供給ユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1524120B1 (en) Ink-jet pen with two-part lid and techniques for filing
US6840610B2 (en) Liquid container, ink jet cartridge and ink jet printing apparatus
JP3745161B2 (ja) 液体収納容器
JP3713960B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH10250098A (ja) インク供給装置及びインク充填方法
JP2004122463A (ja) インクジェット記録ヘッド
JP2000141694A (ja) インクカートリッジ及びインク回収システム
JP2000141684A (ja) インクカートリッジ
JP3967287B2 (ja) インクカートリッジ
JP2003136742A (ja) インクジェットプリンタ
US6935720B2 (en) Liquid jetting apparatus
JPH09239995A (ja) インクジェット記録ヘッド用キャッピング装置
JP3586206B2 (ja) インクタンク
JP2003211688A (ja) インクジェット式記録装置および同装置におけるインク供給路内の洗浄方法
JPH0470355A (ja) インクヘッド回復装置
JP4047156B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH11309868A (ja) インクジェット式記録装置
JP2839992B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4123468B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2001179999A (ja) インクジェット式記録装置
JP2002036577A (ja) 液体噴射装置及び同装置におけるヘッドクリーニング方法
JP2002187291A (ja) インクジェット式記録装置、及び、インクジェット式記録装置におけるクリーニング方法
JP2001270127A (ja) インクカートリッジ
JPH10202899A (ja) インクカートリッジ
KR200184690Y1 (ko) 잉크젯 프린터용 잉크 카트리지