JPH07474B2 - 雪上車 - Google Patents

雪上車

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JPH07474B2
JPH07474B2 JP60110531A JP11053185A JPH07474B2 JP H07474 B2 JPH07474 B2 JP H07474B2 JP 60110531 A JP60110531 A JP 60110531A JP 11053185 A JP11053185 A JP 11053185A JP H07474 B2 JPH07474 B2 JP H07474B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明はスピード感に優れた雪上車に関し、特に裏庭等
の比較的狭い場所でもスピード感を楽しむことができる
小型,軽量の雪上車に関するものである。
〔従来技術〕
一般に、従来の雪上車は広い原野を高速走行するスポー
ツ性が楽しめるように設計されている。そのための雪上
車の機構は、前後に長い一体構造のフレームの下部に、
一対の操向自在なスキーと駆動ユニットとを前後に配設
し、またフレーム上部には前側に上記駆動ユニットを駆
動するエンジンを搭載し、その後方の駆動ユニットの上
方に位置した部分にシートを設けるように構成されてい
る。このような雪上車を、裏庭等の比較的狭い場所でも
走行できるようにするには小型化すればよいが、しか
し、上記構造のまま小型化したとしても、狭い場所で
は、広大な原野を走行するときのようなスピードをだせ
ないから、それだけスピード感が低下し、雪上車本来の
スポーツ性に欠けてしまうことになる。
ところで、車両の走行速度が或る程度落ちても、搭乗者
の目の位置を低くすればするほど、スピード感を高める
ことができることがわかっている。このような観点か
ら、フレーム前部で視界を遮っているエンジンを、フレ
ーム後部へ移し、かつ駆動ユニットもシートより後方に
配置して、シートを下げるようにした雪上車が提案され
ている(米国特許第3,828,872号明細書、実公昭53−131
35号公報参照)。しかし、このように単にエンジンをフ
レーム後部へ移したとしても、フレーム下部には駆動ユ
ニットが存在しているため、この駆動ユニットによって
搭乗高さの下限が制約されしまい、なお十分なスピード
感を得ることはできない。
また、上述のような駆動ユニットによる搭乗高さの下限
の制約をできるだけ小さくするために、懸架装置の上下
ストロークを小さく抑制すると、乗心地を悪くしてしま
うことになり、いずれにしても満足できるものではな
い。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、搭乗者の目の位置を可及的に低くする
ことができ、それによってスピード感を高めることがで
きる雪上車を提供することにある。
本発明の他の目的は、車高を低く抑えながら懸架装置の
上下ストロークを大きくすることができ、それによって
乗心地を良好にすることができる雪上車を提供すること
にある。
本発明のさらに他の目的は、フレームの剛性を十分に維
持しながら、車両の軽量化を図ることができる雪上車を
提供することにある。
〔発明の構成〕
上記目的を達成する本発明の雪上車は、下部に左右一対
の操向自在のスキーを有し、上部にシートとこのシート
前方に配置された足載部を有する前フレームと、上部に
エンジンを搭載し、下部に前記エンジンにより駆動され
る駆動輪と複数の遊動輪とを前後方向に並設してトラッ
クを巻回して構成される駆動ユニットを有する後フレー
ムと、前記前フレームの後部と前記後フレームの前部
に、それぞれ前端と後端とを枢支され、前記後フレーム
を前記前フレームに対して上下に揺動自在に連結する牽
引アームとから構成され、前記前フレームを前記スキー
で雪面よりも上方に支持すると共に前記後フレームに前
記トラックの接雪面よりも上方となるように懸架し、前
記駆動ユニットの駆動輪と遊動輪とを、側面視において
実質的に直線状に配列して前記トラックの接雪面を略平
坦状に構成し、前記牽引アームの下部に前記前フレーム
の底面後端側から前記トラックの接雪面前端側にかけて
傾斜した前記スキッド板を設けたことを特徴とするもの
である。
〔実施例〕
以下、本発明を図に示す実施例により説明する。
第1,2図に示す雪上車において、車体フレームは互いに
独立な前フレーム1と後フレーム2とから構成されてい
る。前フレーム1の後部と後フレーム2の前部とは、左
右一対の牽引アーム3,3の前後端をそれぞれ枢支するこ
とにより連結され、この連結により前フレーム1に対し
て牽引アーム3,3が上下に揺動自在に接続され、この牽
引アーム3,3に対して後フレーム2が上下に揺動自在な
接続となり、従って、後フレーム2は前フレーム1に対
して上下に揺動自在になっている。
上記前フレーム1は上面側の後部にシート4を設け、ま
た上面側の前端に斜め前上がりに傾斜させた足載部5を
設けている。また、シート4の前方には燃料タンク5aが
設けられ、後部には背当て4aが設けられている。また、
前フレーム1の下面側には、前部に左右一対のスキー6,
6を装着し、前フレーム1をスキー6の上部で雪面より
も上方に支持する構成になっている。この左右一対のス
キー6,6は、上面側に設けたハンドル7に、操向軸8と
操向機構9を介して連動しており、このハンドル7の操
作により左右に操向できるようになっている。
上記後フレーム2は、上記第1,2図と共にさらに第3,4図
に詳細を示すように、少なくとも上面と前面と左右両側
面とがそれぞれ壁面によって囲まれたボックスに形成さ
れている。このボックス形状の後フレーム2の上面に、
平面視がT形をした支持台10が3個所の緩衝ゴム11,11,
11を介して固定され、その支持台10の上面にはエンジン
12が固定されている。12bはエンジン12の吸気側に設け
られた気化器、12aはエアクリーナである。一方、後フ
レーム2の下側のボックス内側には、駆動ユニット13が
設けられている。この駆動ユニット13は、上記エンジン
12から動力を受けて回転する左右一対の駆動輪14,14を
最前部に有し、その後方に順次続けて3対の遊動輪15,1
5,16,16,17,17を設け、これら駆動輪14と遊動輪15,16,1
7の回りにトラック18を巻回させて構成されている。18a
は、トラック18の内面に当接する左右一対のスライドレ
ールである。
上記エンジン12の出力軸19には、割型のVプーリ21,22
と、このVプーリ21,22に巻回されたVベルト23から構
成された公知の可変型のVベルト変速機20が設けられて
いる。このVベルト変速機20はエンジン12の回転速度に
応じて自動的に変速を行い、Vプーリ22の回転軸24か
ら、動力伝達手段であるチェン25を介して、駆動ユニッ
ト13における駆動輪14の回転軸14aへ動力伝達する。25a
はチェンケースであり、その上部に回転軸24を回転自在
に支持すると共に、下部は後フレーム2の側面に固着さ
れている。この回転軸14aの両軸端には、前述した牽引
アーム3,3の後端が、それぞれ枢支されている。上記チ
ェン25は、上記一方の牽引アーム3の外側に配設され、
エンジン12の動力を回転軸14aへ入力するようにしてい
る。このように牽引アーム3の外側に配置されることに
よって、チェン25のメンテナンスが容易になっている。
この動力伝達手段である上記チェン25は、歯付きベルト
やVベルトなどの他の手段に置き換えてもよい。37は、
後フレーム2上部のエンジン12等を覆ったカバーであ
り、その両側面下端が後述する側部スキッド板26の外側
端に固定されている。
上記駆動ユニット13の両側部には、後フレーム2の両側
壁下端から側方へ延出する側部スキッド板26,26が長手
方向に沿って設けられ、この側部スキッド板26,26によ
って、駆動ユニット13が雪面中へ沈下するのを防止して
いる。すなわち、本発明の駆動ユニット13のトラック18
は長さも幅も小さくし、したがって接雪面積が小さいた
め、雪面中へ沈下しやすいが、この側部スキッド板26に
よって過度の沈下を防止している。このような機能を有
効にするため、側部スキッド板26の下面は、上記駆動ユ
ニット13のトラック18の下面(接雪面)よりもやや上方
に位置させるように、後フレーム2に対して固定されて
いる。この側部スキッド板26の下面には、摩擦抵抗の小
さな樹脂板26aが固着されている。
従来の雪上車では、駆動ユニットにおける駆動輪は、遊
動輪よりもやや高い位置に設けられ、これらのまわりに
巻回されるトラックの前部が斜め前上方に傾斜するよう
に構成されている。このような傾斜部を設けることによ
り、雪面の突起も容易に乗り越えることができるばかり
でなく、雪面をパックしやすく、よって走破性の向上に
有効になっている。しかし、この発明における駆動輪14
は、遊動輪15,16,17と側面視においてほぼ一直線になる
ように配列され、トラック18の接雪面を略平坦状に構成
し、それによって駆動ユニット13の高さを全体的に低く
させて、重心を下げるようにしてある。このため、従来
のようなトラックの前傾斜部はなくなるが、この発明で
はそれに代わるものとして、駆動ユニット13の前方側に
位置している牽引アーム3,3の下面を全幅にわたって覆
う前部スキッド板27が設けられている。前フレーム1の
底面がスキー6及びトラック18の接雪面よりも上方に配
置されているが、この前部スキッド板27は、牽引アーム
3の下部にその前端で前フレーム1の底面後端側から後
方に向けて下方へトラック18の接雪面前端側まで傾斜し
ており、かつ後端における外側端が上記側部スキッド板
26の外側端と、車両の進行方向においてほぼ同一線上に
並ぶようにしてある。また、このような形状によって、
前部スキッド板27の後端の外側端は、駆動ユニット13の
トラック18の外側端よりも、横方向に突出した位置関係
になっている。この前部スキッド板27によって、従来の
前傾斜部と同等の効果が期待できる。
上述のようにエンジン12と駆動ユニット13を設けた後フ
レーム2は、前フレーム1の後部に牽引アーム3,3によ
って摺動自在に連結されると共に、トラック18の接雪面
よりも上方となるように懸架装置28により前フレーム1
の後部を弾性的に懸架している。この懸架装置28は、懸
架アーム29と、主緩衝器30と、副緩衝器であるコイルス
プリング31とから構成されている。さらに牽引アーム3
の中間部と前フレーム1との間には、伸び切り規制を行
う環状バンド35が掛け渡されている。
上記懸架アーム29は、前端が前フレーム1に枢支され、
後端が後フレーム2の上面に枢支したガイド部材32に摺
動自在に嵌合している。主緩衝器30は、油圧シリンダ部
とコイルスプリングとを組合せた公知のものと同じであ
り、その下端を上記懸架アーム29の中間部に枢支すると
共に、上端を前フレーム1に枢支している。副緩衝器の
コイルスプリング31は、懸架アーム29に設けたばね受け
29aとガイド部材32との間に介在し、上記ガイド部材32
を介して、後フレーム2を下方へ回動するように弾性力
を付勢している。また、懸架アーム29の後端には、ガイ
ド部材32を挟んで、両側に緩衝ゴムからなるストッパ3
3,34が固定され、懸架アーム29の前後方向の摺動長を規
制するようにしている。
上述のように後フレーム2は、エンジン12および駆動ユ
ニット13と一体化となって、前フレーム1に上下に揺動
自在に懸架されるため、その上下ストロークにあたっ
て、上方に何ら干渉されるものがない。よって、大きな
上下ストロークをとることができ、乗心地を良好にす
る。このとき主緩衝器30は、後フレーム2の前後部が行
うすべてのストロークに対して緩衝力を作用させる。こ
れに対し、副緩衝器のコイルスプリング31は、後フレー
ム2を下方へ回転させる弾性力を付勢させるものである
ため、後フレーム2の前部だけが上方へストロークする
ときには緩衝力を作用させないが、後部が上方へストロ
ークするときや、全体が平行移動するときには緩衝力を
作用させる。特に後フレーム2の後部のみが上方へスト
ロークするときに対して有効であって、第5図に示すよ
うにコイルスプリング31が圧縮状態になって緩衝力を作
用させる。
このように主副2つの緩衝器30,31を組合せるのは、次
のような理由からである。
すなわち、後フレーム2は前のみ、或いは後のみがスト
ロークしたり、全体が平行ストロークしたりして、極め
て複雑な動きをし、それに応じて緩衝器の反力も小さい
もので足りたり、逆に大きな反力が要求されたりして、
幅広い反力特性が要求される。しかし、主緩衝器30だけ
で、この要求に応えるのは極めて困難である。主副2つ
の緩衝器30,31を組合せることにより、主緩衝器30だけ
では反力が足りないとき(この場合は後のみがストロー
クしたとき)、これを副緩衝器31で補うようにすれば、
比較的容易にこの要求に応えることができる。
第6,7図は本発明の他の実施例を示し、上述した実施例
における側部スキッド板26が固定型であるのに対し、上
下に可動型の側部スキッド板46を設けたものである。
この可動型の側部スキッド板46も、固定型の側部スキッ
ド板26と同様に、その下面に摩擦抵抗の小さな樹脂板46
aを固着している。この側部スキッド板46は、その前後
部にそれぞれ等長のリンク47,48の下端を枢支し、その
リンク47,48の上端をそれぞれ後フレーム2に枢支させ
て平行等長リンクを構成し、上下に平行移動するように
支持されている。かつ、この状態で側部スキッド板46
は、後フレーム2との間に張設した付勢器49を介して下
方側へ付勢されている。付勢器49は互いに摺動自在に嵌
合する支持ロッド49bと支持管49cとの間に、コイルスプ
リング49aを介在させることにより構成されている。ま
た、下限位置規制部材として、環状バンド50が後フレー
ム2と側部スキッド板46との間に掛け渡されている。こ
の環状バンド50は、側部スキッド板46の下限位置を規制
し、その下面を常にトラック18の下面よりやや上方に位
置させるようにしている。この下限位置規制部材は、第
8図に示すように、リンク47及び/又は48の下端に一体
のストッパ51を設け、このストッパ51を側部スキッド46
の上面に係合させることにより、下限位置を規制させる
ようにしてもよい。
側部スキッド板が、前者の実施例の26のように固定式の
場合は、車両の沈下量が大きくなるような柔らかな雪面
では、駆動ユニット13のトラック18がスピンすると、側
部スキッド板26が主として車両荷重を受けることになる
ため、トラック18に掛る負荷重量が減り、十分な牽引力
を発揮できなくなる。これに対し、後者の上下可動式の
側部スキッド板46の場合は、トラック18がスピンして側
部スキッド板46に対する負荷重量が増えると、その側部
スキッド板46が付勢器49とバランスしながら上方へスト
ロークするため、トラック18は、上記側部スキッド板46
に対する負荷重量とほぼ等しい接圧で雪面を把えること
ができる。そのため、柔らかい雪であっても、大きな牽
引力を発揮することができる。
〔発明の効果〕
上述したように本発明による雪上車は、車体フレームを
前フレームと後フレームとに分割し、前フレームには操
向可能な左右一対のスキーとシートを設ける一方、後フ
レームにはエンジンと駆動ユニットとを設け、このよう
な後フレームの前部を、前フレームの後部に対して、牽
引アームを介して揺動自在に連結しているため、前フレ
ームの前部には視界を遮るエンジンが存在しないと同時
に、下部には下限高さを規制する駆動ユニットが存在し
ない状態となる。そのため、シートの高さを可及的に低
くすることが可能となり、それによって搭乗車の目の位
置を低くし、一層大きなスピード感を生みだすことがで
きるようになる。
また、前フレームをスキーで雪面よりも上方に支持する
と共に後フレームにトラックの接雪面よりも上方となる
ように懸架するので、前フレームの全高を低く抑えなが
ら、前フレームにおける上下の揺れストロークを確保す
ることができ、乗心地を良好にすることができる。また
更に、懸架装置により弾性支持するようにした場合は、
一層上下の揺れストロークを大きくすることができるた
め、乗心地をさらに向上することができる。
また、フレームが前後に分割されて、前後の各フレーム
が短かくなっているため、フレームに負荷される曲げや
捩りモーメントは小さくなり、肉厚を薄くしても所定の
剛性を維持することができる。そのためフレーム重量を
全体的に軽量化することができる。
また、後フレームを前フレームに対して牽引アームを介
して上下に揺動自在に連結するため、トラックを上下方
向に平行移動させることができ、回転駆動されるトラッ
クの接雪面全体を常に雪面に当接させることが可能とな
るので、雪面に対する駆動力の伝達を効果的に行うこと
ができる。
また、エンジンを後フレームに搭載するので、駆動ユニ
ットのトラックにエンジンの全重量を加えることがで
き、トラックにより雪を有効におさえつけて効率良く掻
き進むことができる。
また、駆動ユニットの駆動輪と遊動輪とを、側面視にお
いて実質的に直線状に配列してトラックの接雪面を略平
坦状に構成したので、従来のように駆動輪が遊動輪より
も高い位置にあった場合よりも駆動ユニットの位置を全
体的に低くすることができ、そのため、駆動ユニットの
上方に配置したエンジンも低く設置することが可能とな
り、後フレームにおける車両重心を低くして、旋回時の
遠心力により車両の倒れを低減し、旋回性能を高めるこ
とができる。
また、駆動ユニットの駆動輪と遊動輪とを側面視におい
て実質的に直線状に配列してトラックの接雪面を略平坦
状にしたことにより、トラックの前後長全体にわたって
接雪させることができるため、駆動ユニットの前後長を
従来の駆動輪が遊動輪よりも高い位置にある駆動ユニッ
トのそれよりも短くして小型化を図ることができる。
また、牽引アームの下部に前フレームの底面後端側から
トラックの接雪面前端側にかけて傾斜した前部スキッド
板を設けたので、駆動輪と遊動輪とを略直線状に配列し
てトラックの接雪面を略平坦状にしても、前部スキッド
板を介してトラック前方の雪をその接雪面下に潜り込ま
せて、良好な走行を行うことができ、更に、前後のフレ
ームに枢支された牽引アームに前部スキッド板を設けた
ので、走行中に前フレームとトラックとの高さ関係が変
化しても、前フレーム底面とトラック接雪面前端との間
が常に前部スキッド板を介して接続されるため、トラッ
ク接雪面下に安定して雪を潜り込ませることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例からなる雪上車の側面図、第2
図は上記雪上車を上部側の部品の一部を省略して示す平
面図、第3図は上記雪上車の後フレーム側の部分を拡大
して示す側面図、第4図は同じく上記雪上車の後フレー
ム側の部分を、上部側の部品の一部を省略して示す平面
図、第5図は上記雪上車の後フレーム側の部分が、雪面
の凹凸により上下にストロークするときの状況を示す側
面図、第6図は本発明の他の実施例からなる雪上車の後
フレーム側の部分を示す側面図、第7図は第6図のVII
−VII矢視図、第8図は側部スキッド板の下限位置規制
部材の他の実施態様を、一部切欠して示した側面図であ
る。 1……前フレーム、2……後フレーム、3……牽引アー
ム、4……シート、5……足載部、6……スキー、12…
…エンジン、13……駆動ユニット、14……駆動輪、15…
…駆動輪、15,16,17……遊動輪、18……トラック。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部に左右一対の操向自在のスキーを有
    し、上部にシートとこのシート前方に配置された足載部
    を有する前フレームと、上部にエンジンを搭載し、下部
    に前記エンジンにより駆動される駆動輪と複数の遊動輪
    とを前後方向に並設してトラックを巻回して構成される
    駆動ユニットを有する後フレームと、前記前フレームの
    後部と前記後フレームの前部に、それぞれ前端と後端と
    を枢支され、前記後フレームを前記前フレームに対して
    上下に揺動自在に連結する牽引アームとから構成され、
    前記前フレームを前記スキーで雪面よりも上方に支持す
    ると共に前記後フレームに前記トラックの接雪面よりも
    上方となるように懸架し、前記駆動ユニットの駆動輪と
    遊動輪とを、側面視において実質的に直線状に配列して
    前記トラックの接雪面を略平坦状に構成し、前記牽引ア
    ームの下部に前記前フレームの底面後端側から前記トラ
    ックの接雪面前端側にかけて傾斜した前部スキッド板を
    設けたことを特徴とする雪上車。
  2. 【請求項2】前記後フレームは、少なくとも上面と前面
    と左右両側面が壁面に囲まれたボックスであって、その
    内側に前記駆動ユニットを設けると共に、上面にエンジ
    ンを固定し、前記前フレームの後部を前記ボックスに設
    けた懸架装置を介して懸架する特許請求の範囲第1項記
    載の雪上車。
  3. 【請求項3】前記懸架装置が、前端が前記前フレームに
    枢支され、後端が前記後フレームに枢支したガイド部材
    に摺動可能に係合される懸架アームと、上端を前記前フ
    レームに枢支され、下端を前記懸架アームの中間部に枢
    支される主緩衝器と、前記懸架アームが前記ガイド部材
    に係合する係合部に設けられ、前記後フレームに下向き
    に弾性力を付勢する副緩衝器から構成された特許請求の
    範囲第2項記載の雪上車。
  4. 【請求項4】前記牽引アームが前記ボックスの側部に後
    端を枢支され、その牽引アームの外側に、前記エンジン
    から前記駆動ユニットへ延長する動力伝達手段を配設し
    た特許請求の範囲第2項記載の雪上車。
  5. 【請求項5】前記前部スキッド板後端の外側端を前記駆
    動ユニットのトラックの外側端より外側へ延長させた特
    許請求の範囲第1項記載の雪上車。
  6. 【請求項6】前記駆動ユニットの両側部に、側部スキッ
    ド板をそれぞれ配設し、この側部スキッド板の下面を前
    記駆動ユニットのトラック接雪面よりやや上方に位置さ
    せた特許請求の範囲第5項記載の雪上車。
  7. 【請求項7】前記前部スキッド板の後端の外側端と、前
    記側部スキッド板の外側端とが、車両進行方向に実質的
    に同一直線上の位置にある特許請求の範囲第6項記載の
    雪上車。
  8. 【請求項8】前記側部スキッド板が、前記後フレームに
    固定されている特許請求の範囲第6項記載の雪上車。
  9. 【請求項9】前記側部スキッド板が、前記後フレームに
    付勢器を介して上下動自在に取付けられると共に、下限
    位置規制部材を介して下方への移動を一定位置に規制さ
    れている特許請求の範囲第6項記載の雪上車。
  10. 【請求項10】前記側部スキッド板を、等長平行リンク
    を介して前記後フレームに対し上下方向に平行移動自在
    にすると共に、前記付勢器をコイルスプリングから構成
    した特許請求の範囲第9項記載の雪上車。
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