JPH0747435Y2 - クレーン接触防止装置 - Google Patents

クレーン接触防止装置

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JPH0747435Y2
JPH0747435Y2 JP1991019589U JP1958991U JPH0747435Y2 JP H0747435 Y2 JPH0747435 Y2 JP H0747435Y2 JP 1991019589 U JP1991019589 U JP 1991019589U JP 1958991 U JP1958991 U JP 1958991U JP H0747435 Y2 JPH0747435 Y2 JP H0747435Y2
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cranes
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はクレーン間の接触防止
装置、特に互いに隣接するクレーン同士の作業領域が一
部重複することによるクレーン間の接触を防止するため
の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図1に示すように、タワー部
1、ブーム2およびフック3を有するクレーンPx を比
較的大規模な建設現場で使用する場合には、このような
タワークレーンPx が複数基設置される。この場合、例
えば図2に示すように、各タワークレーンP1 〜P9 の
作業領域A1 〜A9 は、作業死角が生じないように隣接
するクレーン間で互いに一部重複するように設定しなけ
ればならない。ところで、このように複数基のクレーン
P1 〜P9 を設置した場合、最も問題となるのは隣接す
るクレーン間の衝突或いは接触事故の問題である。
【0003】図2において、各クレーンP1 〜P9 の最
大作業半径r0は、ブーム2の長さによって決められる
が、隣接するクレーンの作業領域が互いに重複する部分
(斜線部分)は、衝突あいるは接触の危険があるために
自由に作業を行なうことができない。そこで、従来にお
いては、図3に示すように各クレーンP1 〜P9 毎にデ
ータ端末T1 〜T9 を設けるとともに、これらとは別個
にデータ集中処理装置T0 を設け、各データ端末T1 〜
T9 からそれぞれのクレーンP1 〜P9 の作業位置デー
タをデータ電送ラインLd を介してデータ集中処理装置
T0 に送り、この装置T0 ではその集められたデータを
演算処理し、その処理結果に基づき、信号電送ラインL
s を介して各データ端末T1 〜T9 に個別に警戒信号を
送出するようにした衝突防止システムが提供されてい
た。
【0004】各クレーンP1 〜P9 側では、データ集中
処理装置T0 から送られてくる警戒信号に基づいて必要
な表示動作を行ない、これにより複数基のクレーンP1
〜P9 間の衝突或いは接触を防止するのに必要な操作或
いは処置を行うことができる。
【0005】この場合、作業領域の重複したクレーン間
では、重複作業領域内に最先に進入したクレーンに優先
権を与え、次にこの領域内に進入するクレーンを規制す
ることでクレーン間の衝突或いは接触防止を確保してい
た。しかしながら、このような装置には以下に示すよう
な問題があった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】すなわち、例えば図2
のクレーンP1 とP2 について考えると、クレーンP1
が重複した作業領域内の一方の端部に位置している場
合、クレーンP2 はこの領域内の他方の端部では安全に
作業が行える状態にあり、必ずしもクレーンP2 の進入
を排除する必要がない場合がある。
【0007】つまり、重複作業領域内では、クレーン間
の衝突或いは接触を防止するためには、必ずしも一台の
クレーンの作業のみを許容し、他のクレーンをこの領域
内に入らないように規制する必要はなく、上述のように
他のクレーンの進入を規制することは、他のクレーンは
重複作業領域内のクレーンの作業が終了するまで待機し
なければならず、このため作業能率が著しく低下すると
いう問題があった。
【0008】この考案は上述したような問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、クレー
ン間の重複した作業領域内において衝突或いは接触を確
実に防止しつつ、この領域内で複数のクレーンの作業を
可能にすることで作業能率を大幅に向上できるととも
に、衝突ないしは接触すると判断された後に、その衝突
や接触を回避できる方向を指示することができるクレー
ン接触防止装置を提供するところにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この考案は、隣接するクレーンの作業領域が一部重複す
る状態で設置された複数基のクレーンにそれぞれ設けら
れたクレーンブームの作業位置を検出する手段と、前記
各クレーンブームのそれぞれの作業位置を平面上の投影
位置に変換する手段と、あるクレーンブームの作業位置
が前記重複作業領域内にあるときにこのクレーンブーム
と、これと作業領域が一部重複する他のクレーンのクレ
ーンブームについて平面投影位置間の距離が予め設定し
た値以内に近接するか否かを判別するとともに、近接す
ることを判別したときに当該二つのクレーンに停止信号
を送出する手段と、それぞれのクレーンに送出された停
止信号を受信してクレーンブームの移動を停止する停止
手段と、当該二つのクレーンブームを共に退避方向に移
動させる手段とからなることを特徴とする。
【0010】
【実施例】図4は、この考案によるクレーン接触防止装
置の概略の一実施例を示す。同図に示すように、この考
案では複数のクレーンのいずれか1つに搭載したデータ
集中処理ユニットXM と、(例えば図2に示すように配
置されたクレーンP1 〜P9 では、真中のクレーンP9
に搭載される。)各クレーンP1 からPn にそれぞれ個
別搭載されデータ処理ユニットX1 〜Xn とを備え、こ
れらの間で信号の受け渡しを行なうように相互を信号伝
送路Lt で接続している。
【0011】図5は、上記データ集中処理ユニットXM
の内部構成を、図6は上記データ処理ユニットX1 〜X
n の1つを取り出して示したものであり、これらはそれ
ぞれ周知のマイクロコンピユータを主体としており、C
pu10は中央演算処理装置、ROM12はCpu10で処
理する演算等の処理手順を格納するメモリである。RA
M14は、入力された定数,測定データ,演算過程で使
用される一時的なデータおよびCpu10の演算結果等の
格納に使われるメモリである。
【0012】DI16は、キーボードスイッチ18や、
各クレーンP1 〜Pn に取付けられた旋回角(θ)測定
用のアブソリュートエンコーダ20からのディジタル出
力をデータとしてCpu10等に入力するためのデータイ
ンプットポートである。A/D22は、アナログ量をデ
ィジタル量に変換する信号変換装置で、ここでは各クレ
ーンP1 〜Pn に取付けられ、それぞれのクレーンP1
〜Pn の伏角(η)測定用のポテンションメータ24の
出力データをディジタル化し、コンピユータシステムX
M ,X1 〜Xn に入力するための装置である。
【0013】DO26は、Cpu10で演算処理されたデ
ィジタル信号の出力装置で、ここでは、クレーンのオペ
レーターに接触防止に必要な情報を表示したり、接触直
前にクレーンの動作を強制的に停止するための信号を出
力するのに使用される。SIO28は、データ集中処理
ユニットXM と各データ処理ユニットX1 〜Xn 間のデ
ータ通信を行なう通信ユニット30と、Cpu10との間
のインターフェースであり、各通信ユニットと30の出
力側は上記信号伝送路Lt に接続されている。
【0014】上記各装置は、それぞれの処理ユニットX
M ,X1 〜Xn 内でデータバス32で電気的に接続され
ているとともに、各クレーンP1 〜Pn に搭載されたデ
ータ処理ユニットX1 〜Xn は、上記アブソリュートエ
ンコーダ20,およびポテンションメーター24とで各
クレーンP1 〜Pn の作業位置を測定し、これに基づい
てクレーンブーム2の水平面上への投影長を算定する機
能、上述したようにクレーンオペレーターに警報を発す
る機能を備えている。
【0015】一方、上記データ集中処理ユニットXM
は、上記機能に加え、各処理ユニットX1 〜Xn で加工
処理されたデータに基づいて、後述するように各クレー
ンP1〜Pn 間の接触防止の判断機能、各処理ユニット
X1 〜Xn 間との通信制御機能、上記キーボードスイッ
チ18から各クレーンのブーム長等の設定値の入力機能
を備えているとともに、Cpu10での処理結果をCRT
I/F34を介してCRT36にディスプレー表示する
機能をも備えている。
【0016】次に、上記装置の動作を図9および図10
に基づいて説明する。図9は本装置のデータ集中処理ユ
ニットXM で処理されるメーンルーチンを示し、図10
はサブルーチン(警報ルーチン)を示している。
【0017】先ず装置の電源が投入されると、装置は自
動的に初期化され、(ステップ)RAM14のクリ
ア,ROM12のチェック,入出力ポート16,26等
のリセットが行なわれ、定数設定のモードになる(ステ
ップ)。この状態で上記キーボードスイッチ18か
ら、各クレーンP1 〜Pn の平面座標および各クレーン
P1 〜Pn のブーム長、被懸吊物等を考慮した安全長、
後述する安全距離(S)の設定、各クレーンP1 〜Pn
の旋回角測定用アブソリュートエンコーダ20のプリセ
ットを入力する。
【0018】Cpu10は、これらの入力データに基づき
図6に示すように初期設定を行なう(ステップ)。同
図に示す初期設定は、クレーンP1 〜Pn のうちX ,Y
の2基をその代表例として取り上げたもので、クレーン
XおよびクレーンYの重複作業領域(同図における斜線
領域)の算出を行なうことである。
【0019】同図におけるX. Yは、クレーンXおよび
クレーンYの旋回中心であり、Lx,LY はクレーンX
およびクレーンYの各ブーム長に安全長を加えた長さで
あり、クレーンX,Y間の水平距離DXYは上記ステップ
で入力されたクレーンの平面座標から算出され、θXY
はクレーンXとクレーンYを結ぶ直線(以後軸XYと呼
ぶ)を基準とした時のクレーンXの旋回角(各クレーン
P1 〜Pn の旋回中心を基準とし反時計方向に測定した
角度を正とする。)であり、この2基のクレーンX,Y
の重複作業領域(以下危険区域と称する)は、各クレー
ンX,Yの旋回中心から描いたLx およびLY 長の円弧
が交わる範囲である。
【0020】この範囲は、軸XY上に対象となり、これ
を角度で示すとクレーンXについてはαXYからーαXY、
クレーンYについてはーαYXからαYXとなる。上記Lx
,LY の算出,DXYおよびαXY,αYX等の算出は、各
クレーンP1 〜Pn についてそれぞれ行なわれ、その結
果は上記RAM14に格納される。
【0021】次いでCpu10は、各クレーンP1 〜Pn
に搭載された各Cpu10にSIO28,通信ユニット3
0,信号伝送路Lt を介して指令し、各クレーンP1 〜
Pnの旋回角(θ)および伏角(η)を測定させ、これ
を再び信号伝送路Lt 等を介して取り込み上記RAM1
4に格納する(ステップ)。
【0022】この後に各クレーンP1 〜Pn の監視ルー
チン(図10に示すサブルーチン)に入るが、上記デー
タ集中処理ユニットXM は、ステップで集めた各クレ
ーンP1 〜Pn の伏角(η)および旋回角(θ)に基づ
いて、クレーン1−2間,クレーン1−3間,……クレ
ーン1−n 間、クレーン2−1間,……クレーン2−3
間,……クレーン2−n 間,……………クレーンn −1
間,クレーンn −2間,……クレーンn −(n −1)間
と、すべてのクレーン間に亘って行なう(ステップか
らステップ+n )。
【0023】この監視ルーチンの詳細は、図10に示
す。同図に示す動作を例えば作業領域が重複したクレー
ンXとクレーンYの2基について説明すると、クレーン
XはクレーンYに対して危険区域内にあるか否かが判断
される(ステップ50)。この判断は、クレーンXの軸X
Yに対する旋回角θXYの絶対値と上記危険区域を示すα
XYとの比較によって行なわれ、|θXY|がαXYよりも大
きい場合には、クレーンXのブーム2は危険領域内にな
いため、この監視ルーチンはここで終了し上記メインル
ーチン(図9)に戻り他のクレーン間の監視ルーチンに
入る。
【0024】|θXY|がαXYよりも小さいと判断される
と、クレーンXは危険区域内にあることになり、引き続
きクレーンYの判断が行なわれる(ステップ51)。これ
は上記クレーンXと同様にθYXとαYXの大小比較でなさ
れ、|θYX|がαYXよりも大であれば、クレーンXは危
険区域内にあるがクレーンYは危険区域外にあるため、
クレーンX,Y間の衝突・接触の可能性がないため図9
のメインルーチンに戻り、他のクレーン間の監視ルーチ
ンが行なわれる。
【0025】これとは逆に|θYX|がαYXよりも小であ
れば、クレーンX,Yはともに危険区域内に位置してい
ることになり、各クレーンX,YのLX ,LY (ブーム
長+安全長)の水平面上への投影長l=Lx cos ηx
(ηx :クレーンXの伏角),lY =LY cos ηY (η
Y :クレーンYの伏角)の和とクレーンX,Y間の水平
距離DXYとの比較が行なわれる(ステップ52)。
【0026】つまり、lX +lY がDXYよりも小であれ
ば、クレーンXおよびクレーンYは、そのままの伏角η
X ,ηY で旋回しても衝突あるいは接触する可能性はな
いため、危険区域内であっても安全に作業できる。従っ
て、この場合には監視ルーチンは終了してメインルーチ
ンに戻る。
【0027】これとは逆にlX +lY がDXYよりも大と
判断されると、クレーンXおよびクレーンYは相互に近
接する方向に旋回すると、衝突あるいは接触することに
なる。従って、この場合には、上記データ集中処理ユニ
ットXM は、クレーンXおよびクレーンYの各データ処
理ユニットXx ,XY に信号伝送路Lt を介してその旨
指令し、これを受けたデータ処理ユニットXx ,XY
は、それぞれのクレーンオペレータに、クレーンが危険
区域内にあり且つ旋回方向によっては衝突あいるは接触
する可能性があることを、例えばブザー音や表示ランプ
などて知らしめる(ステップ53)。
【0028】そしてさらにこの後に、クレーンXのブー
ム2の先端とクレーンYのブーム2の軸XYに対する垂
直距離(RXY)を算出し、これと予め定められた安全距
離Sとの比較を行なう(ステップ54)。上記垂直距離R
XYは、第8図を用いて説明すると、同図に示すlx はク
レーンXのLx (ブーム長+安全長)の水平面投影長で
あり、lx =Lx cos ηx (ηx はクレーンXの伏角)
で求められ、θXYはクレーンXの軸XYに対する旋回
角、θYXは同様にクレーンYの旋回角であり、これらの
値からRXY=(DXY−lx ・cos θXY)tan θYX−lx
sin θXYで求められる。
【0029】このRXYの値と予め定められた安全距離S
との比較を行ない、RXYがSよりも大であれば、両クレ
ーンX,Yはそのまま安全に作業できるため、監視ルー
チンは終了してメインルーチンに戻る。これとは逆にR
XYがSよりも小であれば、両クレーンX,Yは衝突あい
るは接触する惧れがあるため、データ集中処理ユニット
XM はデータ処理ユニットXx ,YY に直ちに強制的に
クレーンX,Yを停止する信号を送出し、これを受けた
クレーンX,Yは例えば非常ブレーキ等でもって直ちに
強制的に駆動が停止されるとともに、オペレータにはそ
の旨ブザー等で警告される(ステップ55)。
【0030】このようにして停止されたクレーンX,Y
は、この後監視ルーチンを終了させてメインルーチンに
戻り、その後上記データ集中処理ユニットXが、それぞ
れの退避方向を判断し各データ処理ユニットX1 〜Xn
を介してその方向をランプ表示するように構成してお
り、図10のステップ56以後はその動作を示すものであ
る。
【0031】まず、ステップ56では、クレーンXのブー
ム2がどの位置にあるかが判断される。つまり、θXYが
0より大であれば、図7においてクレーンXのブーム2
は軸XYから上側にあり、逆0よりも小であれば、軸X
Yの下側に位置していることになる。
【0032】θXYが0よりも小、すなわちクレーンXの
ブーム2が軸XYの下側にあると判断されると、引き続
きクレーンYのブーム2の位置判断が上記Xと同様な手
段で行なわれ(ステップ57)、これが0よりも小、すな
わちクレーンYのブーム2が軸XYの上側にあると判断
されると、クレーンXおよびクレーンYはともにマイナ
ス方向(時計方向)に旋回させれば、これらの間で衝突
あるいは接触することなく安全に退避できることにな
り、各クレーンX,YのCWランプを点灯させ(ステッ
プ58)、監視ルーチンは終了する。
【0033】ステップ57でθXYが0よりも大、すなわち
クレーンXおよびクレーンYもともに軸XYの下側にブ
ーム2が位置している判断されると、それぞれのLx ,
LY(各ブーム長+安全長)の水平投影長lx,lY の軸
XYに対する垂直分(l´x=lx sin θXY,l´Y =
lYsin θYX)が、算出されその絶対値の比較を行ない
(ステップ59)、l´x がl´Y よりも大、すなわちク
レーンYのブーム2がクレーンXのブーム2よりも軸X
Yに近い方にある場合には、クレーンX ,Yをそれぞれ
マイナス方向に旋回させるCWランプを点灯(ステップ
60)させ、逆にl´x がl´y よりも小、すなわちクレ
ーンXのブーム2が、クレーンYのブーム2よりも軸X
Yに近い方にある場合には、クレーンX ,Yをそれぞれ
プラス方向(反時計方向)に旋回させるCCWランプを
点灯(ステップ61)させ、監視ルーチンを終えてメイン
ルーチンに戻る。
【0034】一方、上記ステップ56でθXYが0よりも
大、すなわちクレーンXのブーム2が軸XYの上側に位
置すると判断された場合、クレーンYの旋回角θXYが0
よりも大であれば(ステップ62)、クレーンYのブーム
2は軸XYの下側となるため、クレーンX ,Yはともに
プラス方向に旋回させれば安全に退避できるので、CC
Wのランプを点灯させ(ステップ63)、監視ルーチンは
終了する。
【0035】ステップ62でθYXが0よりも小、すなわち
クレーンX ,Yがともに軸XYの上側に位置すると判断
されると、上記ステップ59,ステップ60,ステップ61と
同様にステップ63,ステップ64,ステップ65でもって各
クレーンX ,Yが安全に退避できる方向のランプ(CW
またはCCW)を点灯し、その方向をオペレータに支持
して監視ルーチンを終了してメインルーチンに戻る。
【0036】そして、上記メインルーチンおよびサブル
ーチン(監視ルーチン)が、対応する全てのクレーンP
1 〜Pn の組合せてについて判定処理された後、再びメ
インルーチンのステップ4に戻る。
【0037】
【考案の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
この考案に係るクレーン接触防止装置は、複数のクレー
ン間の作業領域が重複した領域内(クレーン間の衝突あ
るいは接触する危険区域内)において、各クレーンブー
ムを水平面上に投影した時の位置関係で各クレーン間の
衝突あるいは接触の可能性を判断することで従来のこの
種の装置のように危険区域内で1基のクレーンしか作業
を許容することなく、複数基の作業をこれらの接触ある
いは衝突を確実に防止して可能ならしめ作業能率を大幅
に向上させる。
【0038】また、本考案の装置では、一方のクレーン
が危険区域にあるか否かを判断した後に他方のクレーン
が実際に一方のクレーンと衝突する危険があるか否かを
判断するので、第一段階で安全と判断された場合には直
ちにもとのステップに戻ることができるので、制御が簡
単で比較的小型のコンピュータでも容易に実施できる。
さらに、本考案の装置では、クレーン間で接触ないしは
衝突の可能性があると判断された場合には、そのクレー
ンの移動を停止した後に退避方向に移動されるので、こ
の点でも作業能率及び安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るクレーンの一例を示す正面図で
ある。
【図2】この考案に係るクレーンの設置上端の一例を示
す平面図である。
【図3】従来のクレーン接触防止装置の一例を示すブロ
ック図である。
【図4】この考案によるクレーン接触防止装置の一実施
例のシステム構成を示すブロック図である。
【図5】データ集中処理ユニットの構成を示すブロック
図である。
【図6】データ処理ユニットの構成を示すブロック図で
ある。
【図7】2基のクレーン間の重複作業領域の説明図であ
る。
【図8】2基のクレーンの水平面上への投影位置の説明
図である。
【図9】データ集中処理ユニットのメインプログラムの
フローチャート図である。
【図10】データ集中処理ユニットの監視プログラムの
フローチャート図である。
【符号の説明】
XM データ集中処理ユニット X1 〜Xn データ処理ユニット P1 〜Pn クレーン 10 Cpu 12 ROM 14 RAM 30 通信ユニット 32 データバス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 若林 茂 京都府京都市中京区御幸町通二条下ル山本 町429 (56)参考文献 特開 昭52−116559(JP,A) 特開 昭58−52195(JP,A) 特公 昭56−22795(JP,B2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接するクレーンの作業領域が一部重複
    する状態で設置された複数基のクレーンにそれぞれ設け
    られたクレーンブームの作業位置を検出する手段と、前
    記各クレーンブームのそれぞれの作業位置を平面上の投
    影位置に変換する手段と、あるクレーンブームの作業位
    置が前記重複作業領域内にあるときにこのクレーンブー
    ムと、これと作業領域が一部重複する他のクレーンのク
    レーンブームについて平面投影位置間の距離が予め設定
    した値以内に近接するか否かを判別するとともに、近接
    することを判別したときに当該二つのクレーンに停止信
    号を送出する手段と、それぞれのクレーンに送出された
    停止信号を受信してクレーンブームの移動を停止する停
    止手段と、当該二つのクレーンブームを共に退避方向に
    移動させる手段とからなることを特徴とするクレーン接
    触防止装置。
JP1991019589U 1991-03-07 1991-03-07 クレーン接触防止装置 Expired - Lifetime JPH0747435Y2 (ja)

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