JPH0747425B2 - 記録装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ロール状記録紙（以下ロール紙と称す）を
使用する記録装置に関するものである。

〔従来の技術〕

第４図は例えば実開昭62−2552号公報に示された従来の
記録装置を示す概略断面側面図であり、図において
（１）はロール紙、（２）はロール紙（１）の下案内ガ
イド部（2a）を備えた収納箱、（３）はロール紙（１）
の上案内ガイド、（４）はプラテンローラ、（５）は感
熱ヘッド、（６）は感熱ヘッド押圧ばね、（７）は記録
装置本体、（８）は上案内ガイド（３）及び感熱ヘッド
（５）及び感熱ヘッド押圧ばね（６）が固定されかつ回
転自在な支点（8a）を備えた上蓋である。

次に動作について説明する。ロール紙（１）がなくなつ
た場合には新しいロール紙（１）を記録装置本体（７）
に供給する必要がある。新しいロール紙（１）の装着手
順は、上蓋（８）を開き、収納箱（２）の中へロール紙
（１）を乗せる。次にロール紙（１）の先端を手でつか
み、プラテンローラ（４）の上を完全にかくすまで案内
し、上蓋（８）を閉じる。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の記録装置は以上のように構成されているので、ロ
ール紙（１）の先端を手でつかみ、プラテンローラ
（４）と感熱ヘッド（５）との接点に確実に案内しなけ
ればならず、上蓋（８）を閉じた後、ロール紙（１）の
先端がプラテンローラ（４）と感熱ヘッド（５）とには
さまれているか確認することが必要で、ロール紙（１）
の装着に注意を要するなどの問題点があつた。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、ロール紙を収納箱に入れるだけで簡単確実に
ロール紙の装着ができる記録装置を得ることを目的とす
る。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係る記録装置は、記録装置本体に中腹部を回
動可能に支持されかつ収納箱に入れられたロール状記録
紙により戻りばねに抗して回動されるリンクと、このリ
ンクの他端に設けられてロール状記録紙の先端を分離す
る分離ガイドと、前記リンクの回動に連動して回転して
収納箱内のロール状記録紙を回転させるロール紙駆動用
のゴムローラとを備えたものである。

〔作用〕

この発明における記録装置は、ロール紙を収納箱に入れ
ると、リンクが回動してこれに連動してゴムローラが回
転してロール紙が回転することにより、分離ガイドによ
りロール紙先端が分離されて感熱ヘッドとプラテンロー
ラとの間に導かれる。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例を図について説明する。第１
図は概略断面側面図、第２図は上蓋を開いた状態の概略
断面側面図であり、前記従来装置と同一または相当部分
には同一符号を付して説明を省略する。図において、
（９）は記録装置本体（７）の支軸（9a）に中腹部を回
転自在に支持されたリンクで、一端に樹脂ローラ（10）
を有すると共に他端に樹脂製の分離ガイド（11）を有し
ている。（12）はロール紙（１）を回転させるロール紙
駆動用のゴムローラで、プラテンローラ（４）からギア
等（図示せず）によって動力を伝達されている。（13）
はリンク（９）の戻りばねである。

次に動作について説明する。ロール紙がなくなつた場合
には新しいロール紙（１）を記録装置本体（７）に供給
する必要がある。新しいロール紙（１）の装着手順は上
蓋（８）を開く。この状態を第２図に示す。図において
リンク（９）は戻りばね（13）により図の位置に位置し
ており、リンク（９）の一端の樹脂ローラ（10）は収納
箱（２）よりも上方に位置しており、又分離ガイド（1
1）はロール紙（１）を入れた場合のロール（１）の外
周より遠ざかつている。この状態で、新しいロール紙
（１）を収納箱（２）の中に入れると、ロール紙（１）
の外周底面がリンク（９）に設けられた樹脂ローラ（1
0）を押す。戻りばね（13）の荷重はロール紙（１）の
重量よりも小さくしてあるので、リンク（９）は回転
し、リンク（９）の他端に設けられた分離ガイド（11）
がロール紙（１）の外周方向へと回転し、ロール紙
（１）の外周の近傍にくる位置に分離ガイド（11）がリ
ンク（９）に固定されている。

ロール紙（１）を収納箱（２）に入れて第１図に示すよ
うに上蓋（８）を閉じると、リンク（９）がロール紙
（１）の重量により押されて時計方向に回転し、検出ス
イッチ（図示せず）を動作させ、プラテンローラ（４）
が反時計方向に回転する。プラテンローラ（４）が反時
計方向に回転すること、ゴムローラ（12）は時計方向に
回転するようにギア等（図示せず）で動力が伝達され
る。つまり、ゴムローラ（12）はリンク（９）の回動に
連動して回転するように構成されている。こうして、ゴ
ムローラ（12）が時計方向に回転すると、ロール紙
（１）は反時計方向に回転させられる。ロール紙（１）
の先端（1a）は左方向、つまり感熱ヘッド（５）とプラ
テンローラ（４）の方向になるように入れられているの
で、ロール紙（１）が反時計方向に回転すれば分離ガイ
ド（11）へと案内される。分離ガイド（11）へ差しかか
つたロール紙（１）の先端（1a）は、分離ガイド（11）
がロール紙（１）の外周の近傍に位置しているので、上
案内ガイド（３）と下案内ガイド（2a）との間へ分離さ
れて案内される。さらにロール紙（１）の先端（1a）
は、プラテンローラ（４）と感熱ヘッド（５）との接点
へと案内される。感熱ヘッド（５）は感熱ヘッド押圧ば
ね（６）によりプラテンローラ（４）に押圧されている
ので、ロール紙（１）の先端（1a）がプラテンローラ
（４）と感熱ヘッド（５）との接点に到達すると、ロー
ル紙（１）の排紙方向（図では左方向）へ案内され、プ
ラテンローラ（４）と感熱ヘッド（５）との間に確実に
はさまれ、さらにロール紙（１）の先端（1a）は記録装
置本体（７）の外へと案内されようとするが、プラテン
ローラ（４）を回転させる検出スイッチ（図示せず）が
動作すると同時にタイマー等（図示せず）が作動し、ロ
ール紙（１）の先端（1a）がプラテンローラ（４）と感
熱ヘッド（５）とに確実にはさまれる時間だけプラテン
ローラ（４）を回転させるように設定してあるため、ロ
ール紙（１）の先端（1a）はプラテンローラ（４）と感
熱ヘッド（５）との接点より約10mm進んだ位置で停止す
る。

なお、上記実施例ではロール紙（１）の先端（1a）を分
離するのにリンク（９）に樹脂製の分離ガイド（11）を
設けたものを示したが、ゴム製の分離片（14）を設ける
ことにより第３図に示すようにロール紙（１）の外周に
接することが可能であり、ロール紙（１）の先端（1a）
の分離する確率は大幅に向上する。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明によればロール紙を収納箱に入
れるだけで、ロール紙先端がプラテンローラと感熱ヘッ
ドとの間に案内されるので、簡単確実にロール紙の装着
ができるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による記録装置を示す概略
断面側面図、第２図はロール紙装着前の上蓋を開いた概
略断面側面図、第３図はこの発明の他の実施例を示す分
離片の概略断面側面図、第４図は従来の記録装置を示す
概略断面側面図である。 図において、（１）はロール紙、（４）はプラテンロー
ラ、（５）は感熱ヘッド、（９）はリンク、（11）は分
離ガイドを示す。 なお、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ロール状記録紙を収納箱に入れて使用する
   記録装置において、記録装置本体に中腹部を回動可能に
   支持されかつ前記収納箱に入れられたロール状記録紙に
   より戻りばねに抗して回動されるリンクと、このリンク
   の他端に設けられてロール状記録紙の先端を分離する分
   離ガイドと、前記リンクの回動に連動して回転して前記
   収納箱内のロール状記録紙を回転させるロール紙駆動用
   のゴムローラとを備え、前記リンクの回動によりロール
   状記録紙を検知してこれを前記ゴムローラにより回転さ
   せ、その先端を前記分離ガイドにより分離して感熱ヘッ
   ドとプラテンローラとの間に導くようにしたことを特徴
   とする記録装置。